真の父母経

第九篇 第四章

文化・芸術団体の活動

この章の目次

第一節 「リトル・エンジェルス芸術団」

リトル・エンジェルズの創団と公演

真の父母様は、一九六二年五月五日、「リトル・エンジェルス芸術団」を創団された。リトル・エンジェルスは、子供たちだけで構成された韓国伝統芸術団であり、韓国の美しい文化芸術と韓民族の平和愛好精神を世界に知らせることにおいて先頭に立った。リトル・エンジェルスは一九六五年九月、アメリカのゲティスバーグでアイゼンハワー元大統領のための特別公演を起点に、今まで六十回以上にわたり、六十数ヵ国を歴訪しながら公演を行ってきた。特に、六千回以上の国内外での舞台公演と、五百回以上のテレビ出演記録を立て、四十数ヵ国の首班たちとの面会を通し、「平和使節団」としての役割を十分に遂行した。また、一九九〇年四月七日から十七日までのソ連のモスクワ公演、一九九八年五月四日から七日までの北朝鮮平壌公演、二〇一〇年六月から二〇一一年十一月までの、国連平和軍聖戦追慕連合会とともに行われた、六・二五動乱参戦二十二ヵ国巡回報恩公演などは、特別な関心の中で実施された。

1 お父様はオリニ(子供)舞踊団をつくるときに、多くの反対を受けました。私たちは、他の人がお米の御飯を食べているときに麦だけの御飯を食べ、一銭一銭貯めたお金を貧しい人々に分けてあげました。そして、ありとあらゆることを言われても、お父様は国を愛しました。それだけでなく、アメリカに行って大韓民国を紹介することを考え、オリニ舞踊団をつくったのです。

2 お父様は、韓国で謎の人物になっています。世の中の人々は、世界を動かし、戦闘のためにお金を使いますが、お父様は一銭もなしに数千人を動かしています。億万長者ができないことを、一銭もかけずに一日でやってしまうのです。

お父様がやろうと思えばできます。大きなことをするというのです。

舞踊団のことも、誰も知りませんでした。「三年間練習しなさい。昼も夜もしなさい」と言って、現在の基準に到達したのです。一年六ヵ月で、「よし。このくらいなら、世界の注目を集めるだろう」と自信をもちました。これは、韓国本土の兄弟たちも知りません。

宗教団体と芸術団体は違うのです。社会悪を解決する最先端にいる統一教会が、なぜ芸術団体をもっているのかというのです。本質において違うものなのです。

3 今や、二十世紀の後半期に、文化国家を建設しようという先進国が「統一思想」に注目する圏内に入ってきました。ですから、世界人類に韓国文化を誇ることができる一日を迎えるために、私たちは仙和オリニ舞踊団を創設したのです。多くの資金を借り入れてこれを進めてきましたが、同調する人はいませんでした。

しかし、結局はお父様が正しいことが分かったのです。それをするのがいくら大変だとしても、それを推し進めていく実力があり、神様が同調できる絆があれば、絶対に滅びないことが分かりました。数十年間訓練した芸能団体も、アメリカの文化世界に入って公演をしては、彼らから批判を浴びて倒れていきました。しかし、私たちは幼い子供たちを集めて、三年という短い期間に訓練をさせたあと、神様が役事されることを信じ、アメリカに行ったのです。そして、最初の公演をしたときから、大歓迎を受けました。これは歴史的な奇跡です。

4 私たちは、子供たちが公演する前に一ヵ所に集まり、涙を流しながら、「天のお父様、今回、公演するこの子供たちの姿が、子供の姿としてだけ映らないようにしてください。この子たちは天の民としての天命を受けている神様の使者ですから、アメリカの社会でも歓迎されるようにしてください」と祈りました。このように天を慕ったために、彼らはこのような厳粛な使命を背負い、天命を遂行するために立ち上がったというのです。この子供たちが言うには、不思議なことに、祈祷をしてから舞台に出れば、踊りもよく踊ることができ、失敗もしなくなるというのです。ですから、世の中の芸術団体が、私たちより大きいとしても、私たちに勝つことはできません。

5 リトル・エンジェルスが(他と)違う点は、祈ってから舞台に出て歌い、踊りを踊ることです。

ですから、踊りを踊っていても、もはや考えることが違うというのです。踊り全体にそのような背景があって反射鏡のような作用をするので、聴衆は知らないうちにそこに夢中になるというのです。

子供たちの踊る技術がどんなに素晴らしいからといって、聴衆がそれに感動し、拍手をして大騒ぎするだろうかというのです。そのような何かがあるからです。そのような背景があって、そこから放射される目に見えない宇宙線のようなものが照らされて、心をつかむというのです。

しかし、これは一瞬にしてできることではありません。長年、精誠を尽くした背景がなければなりません。一般の人にはそれがないのです。そのような背景をもってこそ、このようなことが起きるのです。

6 一九六九年に入って、「リトル・エンジェルス芸術団」が日本で大歓迎を受けています。ところが最初は日本の責任者が、お父様に「リトル・エンジェルスの公演を最小限に減らしましょう」と言っていたのです。韓国のオリニ舞踊団が来て公演をしても、日本人が関心などもつだろうかというのです。だからといって、お父様の特命によって始まったのですから、しないわけにもいかず、何とかして公演の回数を最小限に減らそうと考え、顔色を窺っていたのです。自分の大変な事情を話して、お父様が「良きに計らえ」と言えば、初めから何ヵ所かだけで公演をするようにして、一週間以内に公演を済ませてしまおうと考えていました。それで、お父様は、「相撲でも、試合をしてみて初めて勝敗が決定する」と言って、公演を始めたのです。

7 日本の同胞社会が主導し、韓国の舞踊団を招請して公演をするときは、主に無料公演をしてきました。このように無料で公演をしても、大人たちは来場せず、幼い子供たちが来てわいわい騷いでは、「来ました」とか「行きます」という挨拶もなく、いつの間にか帰っていたというのです。このように、招請した韓国の舞踊団が今まで芳しくなかったので、「リトル・エンジェルス芸術団」も、日本で成功できないと思ったというのです。ところが、どこからともなく日本人たちが先頭に立ってこの活動をしたので、同胞たちの立場は果たしてどうなったでしょうか。

一九六九年一月の公演は、日本政府や財界にいる人々を動員し、日本で私たちの権威を表すことのできるきっかけになりました。そして、日本政府と日本に住んでいる同胞たちは、多くのことを悟るようになりました。今回の特別公演は、日本の著名人たちの協助を受けて行えるほど、日本で大きな成功を収めたのです。

8 「リトル・エンジェルス芸術団」の日本公演は、大きな冒険でした。私が組織を組んで一つ一つ指示しました。二ヵ月以内に全国的な大会をするために、推し進めていったのです。

「私の言うとおりにやりさえすれば、人々が統一教会に押し寄せ、大盛況になるだろう。お父様にそのような作戦がある」と言ったのですが、責任者たちも信じませんでした。「私を信じなさい!滅びるなら私が滅び、死ぬなら私一人が死ぬ」と説き伏せてきたのです。そうして、何であっても、個人の主観に従ってやればすべて失敗し、お父様がしなさいというとおりにやれば成功することを見せてあげました。

9 「リトル・エンジェルス芸術団」が、公演のために、東京の日劇を四十日も借りたというのは、前例がないことです。四十日、昼に夜に劇場を借りて公演するというのは、歴史にない記録を立てることです。

日本の芸能分野では、私たちのことを「理解できない人々だ」と評しています。専門家の立場からしても、一週間超満員にするのも大変なことなのに、四十日の間、昼に夜に公演するというのですから、正常な人々ではないと判断しているいうのです。

ですから、やり甲斐があります。すべてが反対し、そのような評価をしているので、私たちはやり甲斐を感じるのです。これをひっくり返そうというのです。そのような時に、これをひっくり返すというのは、私たちの底力を誇示することになります。このような世論を踏み越えて、日本だけでなく、アジアで基盤を築かなければなりません。

10 統一教会は、リトル・エンジェルスを通して、世界的に、黙々と大韓民国の宣伝をたくさんしました。今もそうです。日本の東京の銀座で一番大きな劇場を借りて、四十日間、昼と夜に公演をしています。

これは、韓国のためにしているのです。統一教会のためではありません。民団は、金日成主席の主体思想を宣伝する朝鮮総連に巻き込まれています。このようなときに、韓国は文化民族であり、日本人までも感動して敬服する古代文化があることを知らせて、韓国の権威を高めるのです。私たちは、そのようなことをしてきています。ですから、私たちのすることはうまくいかないように見えましたが、神様が助けてくださり、今まで冒険の道を経ながら成功を収めてきました。私たちのためにしたことではないからです。それで発展したのです。私たちが犠牲になり、善のために生きたからです。

11 私は一九七一年にアメリカに渡りましたが、アメリカに行く前に、既に多くの基盤を築いておきました。ですから、アメリカにお父様が現れるやいなや、直ちに CIA(中央情報局)が問題とし、FBI(連邦捜査局)が問題としたのです。アメリカに初めて来た人としては、膨大な活動基盤があったからです。それでは、いつから基盤を築いたのでしょうか。

「リトル・エンジェルス芸術団」をつくって、海外公演をする前から築いたのです。リトル・エンジェルスを後援する「韓米文化自由財団」をつくる時、その財団の理事に、アメリカの政府を動かしてきた人物たちを投入しました。トルーマン元大統領、アイゼンハワー元大統領など、百四十人以上がその時に加入したのです。彼らを通してリトル・エンジェルズが活動するようになりました。

例えば、普通、ホワイトハウスで公演をしようとすれば、一年半前から準備しなければならないのですが、リトル・エンジェルスは、わずか一週間でホワイトハウスでの公演を実現しました。なぜそのようなことができたのでしょうか。私たちの後援財団の顧問だったアイゼンハワー元大統領の協助があったからです。アメリカに行く前に、既にそのような基盤を築きました。

12 「リトル・エンジェルス芸術団」は、今や有名な団体になったので、アメリカのニクソン政府を中心として、ホワイトハウスで公演をします。そして、イギリスでも、女王の前で公演をします。日本でも、内閣官房を中心として公演をするようになっています。このような実情なので、既に芸術界で世界的に公認を受けた立場に立っているのです。

今回、ヨーロッパに行くに当たっても、イギリスから二ヵ月間、特別な要請を受けました。ドイツやスペイン、フランスでも、芸術家たちが私たちを歓迎しても損をしないことを知って、私たちに公演を要請してきたのです。それで、イギリスを中心に、今回二ヵ月間、最高の芸術家たちにも会い、公演をすることになりました。

ところがイギリスは、子供たちが四十日以上は公演できないようになっているので、四十日間と定め、残りの期間はスペインに行って公演することになったのです。このように、私たちの舞踊団は、既に世界的な基盤を築いています。公演を通して膨大な人的基盤を連結するのです、

13 大韓民国を代表する、平和と友情の使節であるリトル・エンジェルスが、ここソ連公演を行うようになったことは、私にとって途方もない喜びです。

私が皆さんにお知らせしたいことは、四千万の大韓民国の国民も、やはりリトル・エンジェルスと共に、皆さんと皆さんの祖国に大韓民国の友情と親善の気持ちを伝えたいと思っているということです。

昨晩、私たちは全世界的に有名なボリショイバレエを観覧する時間をもちました。私たちは、ボリショイバレエ団の優雅な美しさと完璧な演技に、ただ感嘆するばかりでした。その時、私たちが切実に感じたことは、文化・芸術の世界には国境がないということです。芸術は国籍と人種と理念の壁を自由に飛び越えます。今晩、ボリショイとは全く異なる公演を鑑賞しましたが、私たちが感じたのは同じことでした。

このように、韓国の子供たちが見せてくれた美しい芸術の世界は、皆さんへのプレゼントであり、東方の芸術の美しさと伝統に、私たちは魅了されるしかありませんでした。これは正に、国家間の文化・芸術の交流が、世界平和を実現する日を早めるに当たって、どれほど重要な役割を果たすかを見せてくれているのです。

14 一九九八年五月、「リトル・エンジェルス芸術団」が北朝鮮に行きます。お父様が計画したことが、すべてぴったり合うのです。一九九八年三月に、「ユニバーサル・バレエ団」がワシントンをはじめ、アメリカとカナダの十二ヵ都市で公演をしました。リトル・エンジェルスが北朝鮮にも行くということは、天の側に立ったということです。

韓国がプラスであり、北朝鮮がマイナスであれば、お父様がこのプラスとマイナスを統一するというのです。これは誰もできません。政府もできません。お父様が東洋の踊りと西洋バレエを合わせて、東洋と西洋を代表する最高のバレエ団と、最高の「リトル・エンジェルス芸術団」をつくったのです。東洋と西洋でそのような最高の公演をするようになれば、統一的な文化芸術世界が現れると考えるのです。

15 平壌で南北頂上会談をする前に祝賀公演をしなければならないのですが、リトル・エンジェルスが十日間準備して、公演をしました。二週間もかかりませんでした。夢のような話です。これは、政府が十年かけてもできないことです。リトル・エンジェルスがなければ、どうなっていたでしょうか。北朝鮮からは、平壌少年学生芸術団が韓国に来ました。リトル・エンジェルスがなければ、それが可能だったでしょうか。北でもそのような内容を知っています。むしろ、私に対して「本当に有り難い」と言っていました。そして、「南北統一をするに当たって、先導する立場に立ってくれることを願う」と言ったのです。また、リトル・エンジェルスの公演を祝賀し、感謝する意味を込めて、五色の石粉で描いた絵を送ってきました。それは、千年、万年、変わらないものです。

リトル・エンジェルス芸術学校の設立

真の父母様は、一九七三年三月二十七日、子供舞踊団の養成と芸術家教育のために、リトル・エンジェルス芸術学校の起工式を行われた。リトル・エンジェルス芸術学校は、この年の十二月一日に学校の設立認可を受け、一九七四年三月五日、「愛天、愛人、愛国」を建学理念として開校した。一九七七年二月八日に第一回卒業式を行い、一九七七年二月十六日、校名を仙和芸術学校に変更した。

16 今日、思想的な世界観において、共産主義が主軸になり、民主世界もそこに対峙して付いてきましたが、完全に崩れてしまいました。ですから、人を中心として最も根本となる問題は、「愛とは何か。惰緖とは何か」ということなのです。しかし、このような問題を収拾するのは、ほかでもありません。正に文化、芸術を中心として収拾するのです。最も短い時間で大衆に衝撃を与え、若い人々の方向に新しい刺激を与えることができる道は音楽世界です。これが文化・芸術です。ですから、一九七四年にリトル・エンジェルス芸術学校を造りました。

17 リトル・エンジェルス芸術学校を造ったのは、統一教会の理想を世界に連結させ、文化創造の基本となる文化・芸術を普及させて、互いに協力し合えるようにするためです。この学校の教育目標は簡単です。天を愛する愛天、人を愛する愛人、国を愛する愛国で、世界人類を一つに連結することを教育理念としています。この学校は、韓国で有名な学校です。日本でもそうですし、アジアでもそうなのです。

18 皆さんが勉強をするのは大変ですが、勉強をすることによって、人生の問題をめぐって、天の息子、娘の道、神様がいるのかどうかを知らずに死んでいった私たちの兄弟たちが今、「来なさい」と皆さんを呼ぶ、その声が聞こえるというような感覚をもたなければなりません。ですから、「希望のあすがあなたたちを訪ねていくから、その時まで私を待ちなさい」という思いをもって、夜を徹して勉強しなければなりません。より一生懸命に勉強しなければならないということです。

もしリトル・エンジェルスの皆さんがそのような思いで勉強するようになれば、このリトル・エンジェルスは、子供の王宮だけでなく、青少年の王宮、壮年の王宮が始まる所であり、老年の王宮に拡大して、全世界を代表するようになるでしょう。これは、世界のすべての子供たち、世界のすべての青少年たち、世界のすべての壮年たち、世界のすべての老年たち、すべての人々が、韓国にいるリトル・エンジェルスの出身者たちを王のように迎える時が来るだろうということです。

それは、愛を中心として神様の息子、娘を造ったので、それ以上に有り難いことがないからです。すべての人を愛することが、王のすることなので、万民が皆さんを仰ぎながら愛するでしょう。そのようになるとき、リトル・エンジェルスの皆さんは、世界に責任をもたなければなりません。

19 私たちがもっているものは世界的です。「リトル・エンジェルス芸術団」もそうです。「リトル・エンジェルスをアメリカに送る」と言ったとき、あらゆる人たちから滑稽に思われました。アメリカで公演できる選抜隊を教育したのですが、仕上げで三ヵ月間、教育をして、アメリカ公演に出発させました。団員たちは寝ている間、夢の中でも教えを受けて学びました。霊界からコーチを受けたのです。

また、私たちの館がありませんでした。リトル・エンジェルス学校がなく、舞踊ができる場所がなかったというのです。ですから、当時はお金がありませんでしたが、リトル・エンジェルス芸術会館を造りました。

第二節 ユニバーサル・バレエ団

「ユニバーサル・バレエ団」の創団

真の父母様は、文化芸術を通した理想的平和世界である心情文化世界の具現という趣旨で、一九八四年五月十二日、「ユニバーサル・バレエ団」を創団された。「芸天美地、天上の芸術によって世の中を美しく」をビションとして創団された「ユニバーサル・バレエ団」は、韓国で最初の民間によるプロのバレエ団である。

第一回公演の「シンデレラ」を筆頭に、韓国内、そして、世界十七ヵ国で千八百回以上の公演を披露し、アジアの代表的なバレエ団に成長した。

1 バレエは西洋舞踊ですが、西洋はキリスト教文化圏です。キリスト教文化圏は新婦文化です。主を新郎として、家庭と国に定着することを願ってきたのです。

新婦が願うのは新郎ですが、新郎と新婦が出会って歴史的な恨、神様の恨を解き、解放された踊りを踊ることによって、天地を振動させようという、決意に満ちた皆さんになることを願うものです。ですから、名前も「ユニバーサル」としました。

2 バレエと言えば、西欧社会、キリスト教文化圏では最高の芸術と考えています。これが、ロシアで最高の位置をつかみました。お父様は、一九八四年に「ユニバーサル・バレエ団」をつくり、世界の頂上に向けて鍛錬させ、準備してきました。そうして、「リトル・エンジェルス芸術団」は東洋文化を中心として、「ユニバーサル・バレエ団」は西洋文化を中心として、芸術世界のトップに立つようになりました。このような驚くべき事実は、歴史的にたたえるべきことです。新しい文化世界の創造に、輝かしい一つの礎石を据えたというのです。

3 お父様には、見えない力があります。それで、芸術分野で「ユニバーサル・バレエ団」をつくったのです。西洋世界がいくらバレエ文化を誇っても、今、お父様がその先頭に立っています。西洋世界の人々は自分たちの文化をもって誇りますが、「さらに大きく発展できる希望的な内容があるか」と言えば、ないというのです。西洋世界のバレエは次第に下がっていきます。霊的な概念がありません。個人主義的な傾向に変わるので、統一がなく、伝統的なバレエの精神が消えたのです。

それをお父様が知って、先頭に立ちました。人種が異なり、宗教と習慣が異なり、国家が異なりますが、そのようなものをすべて飛び越えて一ヵ所に集めるのです。伝統を立てるのです。一九八四年の創団以降、十四年が過ぎ、それが事実として証明されるので、西洋世界が付いてきます。霊的な面でも文化的な面でも、最高の位置に上がってきているというのです。

4 お父様は、世界に出発する時、絶対に疑いませんでした。心は一つでした。ありとあらゆる人が来ては去り、ありとあらゆることがありました。しかし、一つの目的に向かって駆けてきました。ですから、皆さんがこれから行くための、すべてのものを準備したのです。世界の先進国家群に入っていける万全の準備を、すべてしたというのです。

「ユニバーサル・バレエ団」だけを見てもそうです。その内容がどれほど感動的か分かりません。どれほど感動的であれば、「ニューヨーク・タイムズ」が一ぺージを使って三回も紹介してくれるでしょうか。そのような歴史はありません。ここから飛躍して、トップガン(Top Gun)になったのです。

5 お父様は、踊って歌う「リトル・エンジェルス芸術団」と「ユニバーサル・バレエ団」をつくりました。西洋でも東洋でも、笑顔で歌い、笑顔で踊れる最高の芸術団体をもっています。そのようになるためには、何回も反復して練習し続けなければなりません。数百回、数千回、同じ動作を絶え間なく反復し、練習を行う人がチャンピオンになるのです。

自由世界やアメリカは、個人主義の王国になったので、伝統的なバレエの精神は消えてなくなったと考えたのです。しかし、「ユニバーサル・バレエ団」は、縦的な伝統を重視し、困難な過程を経てきたので、ナンバーワンの位置に上がりました。だからといって、驕慢になりなさいということではありません。これからが始まりです。

実際の世界が皆さんを待っています。ですから、最高になるために、絶え間なく反復し、訓練しなければなりません。そうすれば、のちに驚くべき基盤を備えるようになるというのです。舞踊も、文化的背景と精神の結果として生まれるものです。それが芸術世界です。私たちは、東洋の芸術と西洋の芸術を占領するのです。東洋の芸術を代表したものがリトル・エンジェルスであり、西洋の芸術を代表したものが「ユニバーサル・バレエ団」です。

6 皆さんは、「ユニバーサル・バレエ団」に希望をもたなければなりません。西欧社会の上流層の婦人たちは、バレエに対して評価できる実力がなければ、上流社会の女性として威信が立ちません。その水準に合わせるようになれば、ロシアからこの西欧社会全体、アメリカだけでなく南米全体の女性たちを一つに束ねることができます。そのようになれば、最高の女性たちを束ねることができる膨大な組織になります。

「世界平和女性連合」を通して、韓国から日本、日本からアメリカとヨーロッパまでつなぐのです。その背後の人脈を、UBC(ユニバーサル・バレエ団)やUBA(ユニバーサル・バレエ・アカデミー)と共に関係を結んで束ねておけば、万年続く組織になるでしょう。一度、この最高水準のバレエ団と連結されれば、家門の自慢の種になり得ます。全世界の名家の家門をこのように束ねるのです。

7 「統一原理」をテーマにしたバレエをつくらなければなりません。お父様が経てきた厳しい監獄生活のようなものを中心テーマにするのです。それができる振付師として、世界最高のチャンピオンのような人が、「ユニバーサル・バレエ団」にいます。

バレエ作品の中で、「ラ・バヤデール」は公演するのが非常に難しい作品です。群舞も難しいのですが、個人の技術面で最高基準の舞踏家にならなければなりません。個人の技術を中心として、専門家の立場から、直ちに評価されるのです。その次には群舞です。それが本当に大変なのです。全体が歩調を合わせなければならず、ペアを組んで一つにならなければなりません。足を上げるとき、ほんの少し高く上げてもいけません。その五十人、百人が跳ぶ音が、一人が跳ぶ音のように響かなければならないというのです。その公演を見ながら「まだもう少し訓練をしなければならない」と思いました。

8 私たちの舞踊団は、これから男女問題に対して徹底しなければなりません。芸能人たちがそのような問題で、世の中において良くない立場に陥り、脱落していった事実を正し、革命しなければなりません。私たちの「ユニバーサル・バレエ団」も、いくら実力があっても、そのような問題に少しでも引っ掛かれば、追い出すようにしなければならないのです。そのような面で世界的な大革命をしなければなりません。そのためには、み旨的な立場から手本を示さなければなりません。

芸能界が風紀を乱し、社会悪を助長する基盤になっているので、これを清算する代表にならなければなりません。それを知っている人々が革命をしなければならないのです。知らない人々では、革命をしても何の効果もありません。理論的な面でも行動的な面でも、内外を合わせ、彼らが公認できる立場で正々堂々とした路線をつくらなければなりません。私は、このような点から芸能分野に関心をもったので、リトル・エンジェルスもつくり、「ユニバーサル・バレエ団」もつくって、今や世界の頂上に上がってきたのです。

UBA開校と未来の芸術の課題

真の父母様は、一九八九年三月二十五日、アメリカのワシントンDCにユニバーサル・バレエ学院を開設された。そして、一九九〇年九月五日、正式に「ユニバーサル・バレエ・アカデミー(UBA)」を開校された。真の父母様は、「今後、文化芸術は、神様を賛美し、青少年を正しく指導できなければならない」と強く主張された。

9 芸術団体として、東洋を代表して「ユニバーサル・バレエ団」があるとすれば、西洋を代表しては「キーロフバレエ団」があります。世界的水準にあるソ連の「キーロフバレエ団」の団長が今、「ユニバーサル・バレエ・アカデミー(UBA)」の学長です。今、「キーロフバレエ団」の重要な先生たちが、ワシントン DCのUBAに来て教えてくれています。

西洋の女性たちには、バレエが最高の関心の対象です。大統領の夫人や長官の夫人たちは、大概、バレエを鑑賞できる感覚をもっていて、バレエについて知らなければ、ヨーロッパ文化の価値を知らない人と思われるのです。ですから、有名なバレエ団が来れば、先を争ってチケットを買おうとします。お父様は、私たちのバレエ団をそのような最高水準にまで成長させました。

10 一九九〇年九月五日、アメリカのワシントンDCで私たちのUBA開館式を行います。ブッシュ行政府が懇請し、ソ連政府が許可して、UBA学長誘致が成就したのです。ブッシュが手紙を出し、ソ連政府が回答して、「キーロフバレエ団」の団長をUBAの学長に任命することになりました。それで、「キーロフバレエ団」の重要な先生たちを連れてくるのです。彼らも、ソ連の舞台だけでは希望がありません。自由世界の舞台で公演しようと考えて、開館式をすることになったというのです。

11 UBAの学長であるオレグ・ヴィノグラードフは、霊界から「あなたはソ連のためにキーロフを守るか、レバレンド・ムーンと働くか」と言われた時、「レバレンド・ムーンを中心として働くことを選ぶ」と答えました。どのようにして、オレグ・ヴィノグラードフという人がお父様と手を結んだのかが、西欧世界では謎なのです。ソ連政府も知らず、西欧社会も知りません。それは、神様と私とその人、私たちの中の数人しか知らないことです。

彼が、私たちのUBAに入るためにドアを開けようとしたとき、「ここは神聖な所だから靴を脱いで入りなさい。あなたが今から余生を捧げて働く所である」という天の啓示を受けたのです。ですから、このような天の命令に逆らうことができるでしょうか。完全に、本家に来たときのように振る舞うのです。

12 文化と言えば、芸術文化です。芸術には絵画も入りますが、舞踊は総合芸術です。特に、バレエのようなものは総合芸術です。美に関するものを、ただの絵ではなく、生きている絵画のように表現しなければならないのです。ですから、舞踊は、その国の民族文化の背景を代表した芸術です。

バレエにおいて、爪先で立ち上がるのは、神様を賛美することです。そのような伝統的思想を背景にした西欧文明の最高の芸術がバレエです。ところが、これがどのようになりましたか。音楽も、退廃思想、快楽主義に陥ったのです。それを、私が退廃思想に染まっていない本来の姿へと再現させました。それが今や、本格的な軌道に乗りました。世の中が何と言っても、お父様が数十年前から文化面でこのような独創的な基盤を築いてきたという事実は、称賛せざるを得ないことです。それに反対する人がいません。

「ニューヨーク・タイムズ」が「UBAはバレエのハーバード」と書きました。UBAが「バレエのハーバード」という名称をもらったのです。「ワシントン・ポスト」もそのように書きました。事実がそうなのです。アメリカとソ連の両国に橋を架けて、その覇権を握った人がお父様です。

13 韓国には「リトル・エンジェルス芸術団」と「ユニバーサル・バレエ団」があります。今は、西洋文化と東洋文化が転換される新しい起源の時です。その拍子に共鳴できる響きを天地に残すということは、韓国が、上は天から、下は地獄の底にまで、自然と垂直になって流れ出てくる道になるということです。それで、世界に一つの柱のような流れが生じれば、その柱を眺める周辺は、きれいにその影響圏に入るようになるのです。ですから、皆さんは感謝し、拍子を合わせながら、自分の生涯をそこに一致させられるようにしなければなりません。それを希望として生きる民族になるとすれば、韓民族は、神様の祖国のために、民族の位置と価値を堂々と結実させられる立場に進むことができるのです。

14 アメリカでは、テレビを通して二十四時間、映画を見ることができます。アクション映画を見ようと思えば見て戦争映画を見ようと思えば見て、恋愛映画を見ようと思えば見ることができます。ありとあらゆる映画がすべて出てくるのです。成人映画まで出てきます。ですから、青少年たちは一気に、そこに惹かれていってしまうのです。

青少年たちは、思想や伝統的な価値観がないので、行動に直接移すのです。青少年はそのようなものを見て、刺激的な面を追求しますが、伝統的にそれを制限できる環境条件もありません。ですから、即刻、見るやいなや行動するというのです。そのようにしていれば、この世界は近いうちに、完全に滅亡するのです。

男性と女性がしがみつき、一緒に滅亡してしまいます。また、麻薬に酔って、人類は、それこそ魂の抜けた、人間として価値のない人に落ちてしまうというのです。ですから、このような環境をどのように立て直すかが、深刻な問題です。これから理想世界を創建しようと主張するなら、根本に入っていって、このような世界的な問題を解決しなければなりません。このようなすべてのことを評価し、これから芸術分野を中心とした新しい文化創建の伝統基準をいかに早く立てるか、という問題が深刻だというのです。これが、世界を統一するに当たって、一番の緊急問題です。

15 私がアメリカに行って考えたことは、民主世界の先導国であるアメリカの若者たちが、映像メディアを通して急速に悪化の一路をたどっているのを、どのように防ぐかということでした。ですから、テレビが大きな問題です。アメリカでは、テレビ放送が二十四時間映るようになっています。映画や音楽のようなものも、二十四時間続けて放送されるので、そのような分野に関心のある子供たちは視聴するのです。現代の思潮の先端を率いているのが映像メディアですが、アメリカの若者たちがここに陶酔しているというのです。

このままでは、世界の若者たちが完全にサタン世界に落ちていくと考えるので、それに備えなければなりません。これを防ぐことができるのは、先端の映像メディアを通じる道しかないというのです。お父様が今まで「リトル・エンジェルス芸術団」もつくり、「ニューヨーク・シティ・シンフォニーオーケストラ」も引き継ぎ、「ユニバーサル・バレエ団」もつくり、先端を走るロックミュージックグループまでつくったのは、このような問題に備えるためでした。

16 お父様は、時間があれば、ラスベガスの芸能人たちに会おうと考えています。そうして、世界的に有名な人々を動かそうと思うのです。(そのために、)マンハッタンセンターに有名なオペラハウスを造ろうとしています。ニューヨークに一つ造り、ロンドンと東京にも造って、世界の有名な人々を引き入れるのです。私が会社をつくり、素質のある人は世界的に有名な人にしてあげるつもりです。私たちには新聞社もあり、広報組織までもっているので、新しい流行をつくることができます。万民に、清くて、人格的に推戴を受けられる素晴らしい芸能人たちに育てるのです。

それで、お父様は「リトル・エンジェルス芸術団」をつくり、「ニューホープ・シンガーズ」をつくり、「ニューヨーク・シティ・シンフォニーオーケストラ」を引き継いで世界的な水準に上げようとしているのです。

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