日本がエバ国家となった背景
真のお父様は、一九四五年八月十五日、韓国が光復を迎える中、キリスト教を基盤として神様のみ旨を本格的に展開しようとされた。そして、このような構想が実現する場合、第二次世界大戦の戦勝因であるアメリカ、イギリス、フランスを中心に、世界へ進出しようとされたのである。これらの三つの国が、アベル国家、エバ国家、カイン国家として一つになれば、世界復帰は難なく実現されるだろうと考えられたのである。
しかし、キリスト教の不信によって、このような構想が現実化されなくなると、神様は、イギリスの代わりに日本をエバ国家として立て、新しい摂理を展開された。母が子女を生み、お乳を飲ませて養育するように、日本がエバ国家として、アジアをはじめとする世界を養い、育てる国になれるよう、日本を祝福されたのである。
1 第二次世界大戦の直後に連合国と枢軸国が一つになり、新婦圏、すなわちキリスト教文化圏が新郎であるお父様に侍っていれば、四十年の悲哀の歴史はなかったでしょう。その時は、真の父母のモデル的な基準を中心として、世界的な勝利基盤の上で、すべての家庭を七年以内にここに直結させることができる摂理的な時でした。ところが、エバ圏、言い換えれば、新婦のキリスト教文化である西欧文明圏が、来られる再臨主であるお父様に侍ることができず、一つになれなかったために失敗したのです。一つになれなかっただけでなく、反対することにより、完全にサタン世界に戻りました。
ですから、お父様は荒野に追われた立場に立ち、再び上陸することによって、個人から家庭、氏族、民族、国家を形成しました。そうして、今まで世界的な迫害の過程で、世界の反対圏に蕩減条件を立ててきたのです。世界的な迫害圏、世界を代表した家庭圏、民族圏、国家圏、世界圏、天地のすべての反対を、四十年間、通過してきたというのです。
2 第二次世界大戦後のイギリス、アメリカ、フランスを見れば、エバ国家であるイギリスは、島国として、いつでも大陸を恋い慕います。アメリカは、イギリスが生んだアベルです。旧教が新教を生んだのです。フランスは、連合国側のカインです。その反対のサタン側は、日本、ドイツ、イタリアです。このように、連合国と枢軸国が対峙したのです。このように二つに分けて植えたものを、総合的な収穫期を迎えて清算しなければなりません。サタンを完全に屈服させなければならないのです。しかし、イギリス、アメリカ、フランスがお父様に反対したため、すべて失敗しました。そのようになっていなければ、当時、日本やドイツが神側に立つ道はありませんでした。アメリカを再び選択したのは、蘇生、長成がなければ成約時代が完成されないからです。再臨主が立っためにも、アメリカを復帰すればユダヤ教とキリスト教、旧約と新約を復帰したことになるので、これを再び整理しなければならなかったのです。ですから、アメリカを再び選んだのです。第二次世界大戦後に、アメリカと日本とドイツが世界的な権限をもつようになりましたが、それは、お父様がアベル国家とエバ国家、カイン国家として、それぞれ選択したからです。
3 世界を一つにするためには、民主世界圏内にカイン・アベル国家、その次には、アダム・エバ国家がなければなりません。それで、世界的に、韓国がアダム国家です。アメリカを中心としたキリスト教文化圏がお父様を受け入れていたならば、エバ国家はイギリスになるのです。
イギリスと世界のキリスト教文化圏を中心として一つにするのですが、キリスト教が反対することによってそれができなかったので、アジアに帰ってきて、韓半島を中心として怨讐の国である日本が登場したのです。復帰時代に入り、日本がエバ国家の立場なので、世界の終末時代に経済圏を整える母の責任を担うのです。エバによって失われたものを、日本が取り戻さなければなりません。
4 過去には、韓国と日本が互いに怨讐関係にありました。しかし、蕩減復帰をしようとすれば、一番愛する人と一番憎む人、一番愛する国と一番憎む国を、天のみ前で互いに相対的な立場に立てなければなりません。そのようにしなければ、天地を復帰することができません。
韓国を中心としては日本、アメリカを中心としてはドイツが、相対的な立場です。したがって、韓国はアダム型国家であり、日本はエバ型国家です。また、アメリカは天使長型国家であり、ドイツはサタン側の天使長型国家です。ですから、韓国が一つになれば、この四つの国を復帰することができるのです。この四つの国が一つになれば、世界が復帰されます。このようになることにより、霊界と肉界を復帰できるのです。天宙と世界を復帰するためには、この四つの国が祭物にならなければなりません。この四つの国を復帰するためには、韓国が祭物にならなければならないのです。
5 イエス様は、霊的勝利の基台だけをつくりましたが、父母様は霊肉を合わせた世界的な統一圈摂理によって、ここまで上がってくることができました。一九七二年から三年間、私たちが結束し、日本でも一生懸命に動けば、日本は世界的に認められる国になるでしょう。なぜなら、日本がエバ国家だからです。
今から日本は発展するでしょう。三年の期間が過ぎれば、発展するようになるというのが原理観です。ですから、それを迎えるために、特にそれを成就するために、(伝道)機動隊を編成したのです。早く人材を養成しなければなりません。
エバ国家から母の国へ
新世紀の到来を目前に控えた一九九四年から九七年まで、約一万二千人の日本女性宣教師が、世界宣教のため、約百五十カ国に派遣された。真の父母様は、世界巡回のたびごとに、彼ら宣教師を激励された。そして、このような基台の上で、一九九八年一月一日、「日本をエバ国家から母の国に昇格させる」と発表されたのである。
6 これから、アメリカは長子権の国、日本は母の国、韓国は父の国になります。韓国と日本とアメリカ、この三国は一つの国です。一九九八年四月十七日、きょうから一つの国であると考えればよいでしょう。この三つの国が一つにさえなれば、全世界をコントロールするのは問題ありません。この三つの国が一つになれば、残りの国々はすべて、あとから付いてくるようになっています。統一された平和世界が、この地上に現れるようになるのです。それが正に地上天国です。
7 父母様が選んだエバ国家が、絶対信仰、絶対愛、絶対服従で父母様の命令に従う以上、長子の国であるアメリカが父母の国と一つにならなければなりません。母の国日本、息子の国アメリカが一つになって、父母様に付いてこなければなりません。すべて怨讐です。韓国と日本が怨讐であり、日本とアメリカが怨讐であり、アメリカとドイツが怨讐です。怨讐の国が一つになるには、愛によってために生き、塀をすべて崩してあげなければなりません。そのようにしてこそ、そのあとから付いてくるのです。それが摂理の清算原理です。
8 エバの国である母の国と、アダムの国である父の国が出てこなければならず、長子権の国が出てこなければなりません。アダムとエバは、堕落していなければ長子権です。その次に、父母権、その次に、王権です。個人的長子権、個人的父母権、個人的王権と国家的長子権、国家的父母権、国家的王権と宇宙的長子権、宇宙的父母権、宇宙的王権、このようになります。ですから、アダム家庭では、長子権がカインであり、父母権がアダムとエバであり、それが将来、王権になります。その次は、先祖です。神様を中心として先祖になるアダムとエバなのです。それを失ってしまったので、これを蕩減復帰しなければなりません。ですから、世界的な長子権がアメリカになっており、世界的なエバ権が日本になっており、世界的なアダム権が韓国になっています。共に暮らさなければなりません。それゆえ、アメリカも自己所有ではありません。息子の所有ではないのです。また、エバの所有、母の所有ではありません。息子の所有、母の所有がある前に、まず父の所有がなければなりません。
9 世の中には、父の国や母の国、長男の国というものがありません。父母様が韓国と日本とアメリカを、父の国と母の国、長男の国と定めました。ですから、エバは、母と父と兄の三者を思慕しなければなりません。エバにはお兄さんが必要であり、お母さんとお父さんが必要です。今から日本は、長男を養育しなければなりません。そして、母の国として、父の国と一つになる環境をつくっていかなければなりません。エバが堕落することによってすべて壊れてしまったので、それをまたつくり、元どおりにしておかなければならないのです。
10 韓国人は、韓国にだけいてはいけません。日本やアメリカに行って、(生活環境を)切り替えて暮らすのです。また、世界の人々が韓国、日本、アメリカに入籍するのです。入籍すれば、国家観をすべて忘れるようになります。アフリカの人々が入籍するようになれば、アフリカ人ではありません。歴史的環境であるとか、貧富の格差であるとか、伝統的なすべてのものが変わるのです。
ですから、韓国と日本とアメリカの三国を中心として、父の国、母の国、長子の国の伝統を受け継がなければなりません。父と母と長子を通して循環が起きるのです。
11 エバ国家である日本は、タマルとマリヤの世界的な結実体です。世界的な結実体というのは、国家を中心としたマリヤとタマルの立場にいるということです。タマルは民族的な解放、マリヤは国家的な解放の立場にいました。お母様は、天宙の解放のための立場にいます。そのような責任があるので、サタン側の長子である世界だけでなく、サタン的なすべてのものを否定して、反対に、天の側の宗教圏を抱いたのです。
そのように神様に付いていくためには、世界的なサタン圏を完全に切ってしまい、一八〇度、反対側に回っていかなければ、エバ国家、母の国の国民として、責任を果たすことができないというのが原理観です。これは、救援摂理の最終的な結論です。母の国としての責任を果たすためには、民族的なタマルの使命圏と国家的なマリヤの使命圏を越えていかなければなりません。そのようにしなければ、母の国として定着できないのです。
12 日本は母の国です。いつでも、父の国の意向に従っていける母の国にならなければなりません。アメリカが長子権に立っているなら、父母の国の意向に従っていく国にならなければなりません。また、母の国が日本であるとすれば、父と天の父母の幸福のために祭物の道を行かなければならず、すべてを犠牲にし、祭物として捧げることのできる奉献の伝統が立っていなければなりません。父に侍って暮らすことのできる生活的な中心国家にならなければならないのです。父の国のための母の国であり、母の国のための長子の国にならなければなりません。その次に、万国があれば、万国全体が父の国の安寧のために歩調を合わせなければなりません。
真の父母様家庭の日本特別巡回
真の父母様は、一九六五年の第一次世界巡回(真のお父様のみ来日)と、一九六九年の第二次世界巡回、一九七一年の第三次世界巡回の際に日本を訪問され、それ以外にも、数回にわたって日本を訪ねては、食口たちを激励された。特に、一九六七年六月十二日から八月十日まで、真の子女様と韓国の幹部を帯同し、日本を訪問された。
この日本訪問は、真の父母様の伝統相続に焦点を合わせたものであった。具体的には、第一に真の父母様のみ言、特に『原理講論』の相続、第二に信仰の相続、第三に祝福の恩賜の相続、第四にエバ国家としての使命完遂などであった。真の父母様は、六月十七日から二週間にわたって、中心幹部修練会を開催されたのに続き、七月八日から二十一日まで、地方巡回をされた。
1 私(お母様)は、皆さんに会った時、言葉で表現することのできない切実な心情でした。心は皆さんといつもつながっていましたが、言葉が通じないことが残念です。言語の疎通問題が今後、日本の統一教会内で問題になると思うのですが、ひとまず心を通じ合わせ、親しくなる期間をもって、似ている面を探し出していくように努力したいと思います。言いたいことはあまりにも多くあるのですが、この胸の高鳴る思いを、言葉ではすべて表現することができません。
2 お父様が一九六七年六月十二日、日本に行った時に感じたことは、信仰の本国に対する日本の食口たちの心を単一化しなければならないということでした。今までは、外国に出ていって宣教活動をする宣教師を中心に動いてきたので、一つの方向に向かって一定に進むことができませんでした。これをそのままにしておけば、時間がたてばたつほど、食口全体に良くない影響を及ぼすだろうと思わされ、また心配にもなりました。
今回、本部の幹部たちを日本に連れていったのは、地方ごとに派遣して、日本の食口たちと心情的な絆を結ばせるためでした。それで、日本に到着して二週間、修練会を開催し、その次は地方を十三日間、巡回しました。そのように過ごしたのちには、日本の重要な工場にほぼすべて行ってみたのです。なぜなら、私たちが宗教的な問題を中心として信仰運動を行うことも重要ですが、今後、韓国の国家発展という遠大な目標を念頭に置いて計画を立てなければならないからです。
それで、現在、日本産業界の実際の状況がどのようになっているのかを見ようと、十カ所以上の工場を訪問したのです。そこで感じたのは、韓国もこれからは国を挙げて団結しなければならないということでした。
3 一九六七年に日本に行った時、日本の食口たちの祝福問題について考えました。ところが、日本の食口たちは祝福を受けることは夢にも思っていませんでした。彼らは、もう二年ないし三年してから祝福をしてほしいとのことでした。それで、お父様は非常に満足しました。「自分たち個人のためよりも、心から日本のために生きることができず、心から活動することができなければ、神様のみ前に立つことができない」と言うのです。それはもっともな話です。
このような一つの事実だけを推し量ってみても、今、皆さんに新たな姿勢がどれほど差し迫って求められているかが分かります。したがって、神様が皆さんに対してどれほど大きな期待と願いをかけているかを、はっきりと知らなければなりません。
4 統一教会は、今まで日本民族から弾圧を受けてきました。しかし、お父様は一九六七年に日本に行き、大きな旋風を巻き起こしました。お父様が日本に行くというので、日本の新聞記者たちが私に会見を申し込んできました。国家の高官や首脳たちも、「会おう」と言えば快く応じてくれるので、私も会ってくれるだろうと考えたのです。
彼らはお父様のことを知りませんでした。私は、彼らに会ってあげませんでした。門前で追い払ったのです。すると、彼らは悔しく思い、あることないことを言いながら、統一教会について騒ぎ始めたのです。結局、一九六七年の日本言論界で話題の中心になりました。統一教会に関する内容がトップ記事になったのです。
5 お兄さんはお父さんの代わりであり、お姉さんはお母さんの代わりです。そのような気分をどれほどもつかが問題です。兄弟姉妹の間では、自分を中心として相手を批判しやすいからです。このような限界をどのように克服するかが、日本を離れるに当たり、心配されることの一つです。どのようにすれば、教会の指導者を父母様の分身として感じられるのでしょうか。教会の責任者を自己中心的に見つめず、神様と同じ立場から見つめなければなりません。教会責任者の成長過程や学歴などを見るとき、自分より優れていないこともあるかもしれません。ある面では、教会責任者が自分に学ぶ立場に立つべきときもあります。そのようなとき、普通の人々は、責任者を一から十まで批判するものです。お父様はそのような文化になることを憂慮しています。日本の教会に、父母のような心情をもった食口がどれほどいるかが重要です。お父様は、そのような食口たちが多くなることを願っています。
6 共産党が問題です。まず先に、韓国が立ち上がり、共産主義に対して精神武装をしなければならないので、徹底的に教育させました。今や韓国が勝共の基準を確立したので、日本も今後、勝共問題を解決する出発点をつくらなければなりません。日本は様々な面で、重要な位置にあります。摂理的に見れば、韓国と日本はアダム国家とエバ国家です。堕落は。二人のうち、エバが先にしました。エバが先に、サタンにだまされたのです。現在、日本はそのような立場に立っています。したがって、日本が自分を中心とした思いで動いてはいけません。エバが、エバ自身だけのことを考えて動くのではなく、アダムと相談しなければならなかったのと同じです。日本の若者たちの中には、何も知らずに、共産党や左翼に友好的な人々が多くいます。そのような見解からすれば、私たちは重大な責任を担っています。私たちは共産党に対して、理論的に正面から立ち向かわなければなりません。共産主義に対して、民主主義が優秀であることを見せてあげなければなりません。今までは、ずっとアメリカが後方を守ってくれたために安全でしたが、今後、いつでも無防備状態に置かれ得るのです。そのようになれば、いつやられるか分からないというのです。中共がいて、ソ連がいるので、日本としても、きちんとした計画をもって、至急に対応しなければなりません。
7 東京に行ってみると、日本共産党の看板が赤い文字で書かれ、堂々と掲げられているのを街で目にすることができます。また、彼らは真昼にも東京駅の前や渋谷駅の前で、自信をもって共産党の宣伝をしています。日本の国会でも、共産党員たちは社民党と手を結び、自民党に対して闘争を展開しています。自民党が発議したものにはすべて反対するなど、国会でも共同作戦を行っているのです。彼らがそのようにするのは、日本の共産主義者と労働者、農民全体を扇動して、彼らを一つの道具として利用し、地下基盤を強固にしようというところに、その目的があります。共産主義者たちは、そのようなことに血眼になっているというのです。
8 お父様が日本を巡回するとき、どんなことがあったでしょうか。日本の原理研究会の学生たちが、学校まで辞めて「日本を救わなければならない」と言いながら、開拓伝道の活動をしているのですが、このことについて新聞ごとに大きな話題になっていました。彼らの父母たちが、それについて新聞社に、一方では反対する投書を行い、一方では賛成の投書をしていたのです。特に、ある新聞では、統一教会に反対する内容ばかりを報道しました。
それで、私たちは、「この新聞は左翼新聞なので、勝共路線をとる統一教会が思想的に自分たちと敵対する立場であるがゆえに、私たちの教会を謀略にかけようとしている」と主張しました。すると、また違う新聞は、「統一教会に反対する報道内容は、すべて事実とは相反する」と報道したのです。このように、言論機関にも私たちに反対する側と支持する側があります。
私たちを支持する新聞は、父母たちが私たちに賛成する投書の内容を報道しています。その内容は、「青年男女たちを必ず統一教会に送らなければならない。今まで統一教会に反対した新聞の記事は、すべて偽りだ。私たちの息子、娘は、そこに行って、これこれこのような点が良くなった」というものでした。それで、お父様の名が毎回、出てくるようになったのです。
一九七三年、三度にわたる日本訪問
真の父母様は、一九七三年七月八日に日本を訪問され、七月二十二日まで滞在された。この期間中、真のお父様は、七月十一日に狭山公園で静岡以北の食口たちを対象にみ言を語られたのに続き、十二日には兵庫県の宝塚研修センターで、名古屋以西の食口が集まる中、集会を主宰された。また、真の父母様は、八月七日から十日まで、二度目の日本訪問をされた。そして、十一月十七日から二十四日まで、この年、三度目の日本訪問をされ、第二回「科学の統一に関する国際会議(
ICUS
)」で演説をされるなど、多くの行事と集会を主管された。
9日本は、二年以内に運命の審判を下さなければなりません。私たちは、いくつかの道を行くべき、重要な時点に立っています。後退することはできません。死を覚悟して、前進しなければなりません。作戦を変えなければならず、方向を転換しなければならない緊急事態に入っているのです。
改めて、決意を固めなければなりません。目的に向かって突進しなければ、日本は危険です。お父様が話したとおり、日本の情勢は流れていっています。アジア情勢も同じです。時間がさらにたてば遅いのです。一時間が惜しいのです。一時間、努力しなければ、数千年が飛んでいってしまう、悲惨な運命に置かれます。この一時間、一瞬が、危機に直面しているのです。皆さんにすべてがかかっています。
10 日本はアジアに連結される大陸を慕っています。その梯子であり、根拠地は韓半島しかありません。しかし、韓半島の上の方には北朝鮮があり、周辺ではソ連と中共が待ちかまえています。日本が被害を受ける瞬間、アジア全体が被害を受ける可能性があるのです。日本の使命は、エバ国家の使命です。自分が飢えても、アジア民族に経済援助、心情的援助をすることのできる国にならなければ、日本の将来はありません。それは当然の話です。「統一思想」を受け入れれば、日本民族は世界的な民族になることができます。日本は世界の先頭に立つ民族になるでしょう。新婦がお嫁に行ってよく尽くす場合、家のすべての世論(支持)が集中する主人になるのと同じです。ですから、日本は真の父母様と天に忠誠を尽くさなければなりません。それしかありません。使命を果たせば、日本は滅亡しないのです。
11 お父様が神様であれば、ここに集まった日本の若者たちを死ぬほど追い立てるでしょう。日本のために死ぬとすれば、その人によって、日本が本当に祝福を受けられるからです。神様は、万民のために死んだイエス様のように、犠牲となる人を祝福することができます。皆さんは歴史始まって以来、誰よりも深刻な立場で、強い愛国心と忠誠心をもって公的な立場に立ち、日本民族のために先頭に立つことを願います。どれほど素晴らしいでしょうか。どのみち一度は死ぬ人生をそのように生き、それ以上の真心を尽くした愛の心で死ぬという人がいるとすれば、永遠にこの一人を通して、神様は日本を祝福せざるを得ません。神の国は、皆さんの中からよみがえるでしょう。
12 日本は、アメリカ、フランス、イタリアなど、西洋文明圏に対して新しい先駆者となる東洋の代表国家になり得るでしょうか。日本は、「エコノミックアニマル」と呼ばれています。これは、気分の悪い言葉です。世界の多くの国が、世界の中に多くの名前を残してきましたが、日本は何を残しているでしょうか。日本は、日本のために生きています。このような日本人が、日本のために生きるのと、世界のために生きるのとでは、どちらが素晴らしいでしょうか。
日本人が世界のために生きようとすれば、過ぎ去った歴史を蕩減し、新しい伝統をつくらなければなりません。先祖たちが誤ったすべてのことを正していかなければなりません。ですから、皆さんは歴史的に先祖が犯した罪を蕩減復帰しなければなりません。現代の日本が犯した罪も、蕩減復帰しなければなりません。そのようにしてこそ、私たちの時代が来るのです。過去を蕩減できなかった人は、自分の理想的な現実を迎えることができません。日本がために生き、血と汗と涙を流しながら真の基準に符合する実績をもつことが重要です。完全投入しなければなりません。
一九七四年、四度にわたる日本訪問
真の父母様は、一九七四年二月一日、アメリカのホワイトハウスでニクソン大統領と会談されたのち、イギリスのロンドンを経由し、五日に日本を訪問して、二月八日まで滞在された。そして、四月二十二日には、二度目となる日本訪問をされ、四月二十五日まで滞在された。続いて五月六日から十三日まで、三度目となる日本訪問をされ、七日に東京の帝国ホテルで「希望の日」晩餐会を主宰された。この日の行事では、大蔵大臣と農林水産大臣などの閣僚と、四十人の国会議員をはじめとする千八百人以上の各界主要人士が参加する中、真のお父様は、「ために生きる」というタイトルで講演をされた。また、アメリカで四十カ都市大講演会を終え、この年の十二月二十五日から二十九日まで、四度目の日本訪問をされた。
13 世界の問題は、各国が互いに求める中心的基準が立っていないために生じます。もし、世界万民が慕い、求める核心を得られるとすれば、そこから新しい方向を見いだすことができます。統一教会は、日本で最も難しいことに責任をもとうとしています。動揺する日本で、動揺しない希望をもち得る基準を今、立てなければ、もう遅いのです。
ソ連やアメリカも解決できない問題を解決できる道を探し出した人が、正にお父様です。今から何十倍の数を、どのように集めますか。個人伝道も必要ですが、団体伝道も目標に定めて行わなければなりません。今、どれくらい緊急にキリスト教を動かせるでしょうか。団体を動かさなければなりません。日本の将来は、待ってくれません。日本を中心に、伝統の基準をどれほど積み上げるか、世界の中心を誰が養成するかが重要です。日本の若者を立て、世界の中心的伝統基準を立てようというのが、お父様の考えです。
14 今まで、日本の教会では信仰基準が間違って整理されていました。カインがアベルに屈服すればよいのでしょうか。もちろん、絶対服従させるのはよいのです。しかし、それだけでは通じません。カインを服従させようとするなら、自分自身(に投入すること)の三倍以上を投入しなければなりません。そのようなときに、一つ復帰されるのです。これが原理原則です。なぜなら、蘇生と長成はサタンがもっていて、完成基準が神様の基準として復帰の基台になっているからです。三倍投入すれば一つ戻ってくるのが、復帰路程の原則です。
15 父母様が地区長、あるいは教会長に任命した人が、「私はアベルであり、あなたたちはカインだ。直ちに服従せよ」と言ってはいけません。父母様が公職者を任命すれば、「アベルになりなさい」ということであって、アベルになったから任命するのではありません。人事措置は、「アベルになることを期待」する任命であって、「アベルになった」という任命ではありません。そのような理由ゆえに、日本教会が発展できなかったのです。多くの人々が心情的に傷つき、離れるからです。このような現実的問題を確かな原理的観点で解決しなければ、取り返しのつかない問題が起きるでしょう。私たちの行くべき道は忙しいのです。死ぬ前にこの蕩減の道を清算していかなければ、神様の元に行くことができません。まず信仰の基台を勝利した土台の上で、実体基台を勝利しなければなりません。実体基台は、サタンを自然屈伏させなければ、勝利できません。神様が旧約時代、新約時代、成約時代の三時代を通して得ようとされたアダムの実体を、現実世界で成し遂げたという基準を立てようとすれば、迫害を受けても離れない三人の弟子をもたなければなりません。
16 なぜ、日本の統一教会が発展しないのでしょうか。皆さんの信仰姿勢がよく確立されていないからです。地区長たちの観念的意識は、天的に通じる基準に立っていません。地区長は、命令だけしてはいけません。寝るときも、食口たちをまず寝かせる父母の立場に立たなければならないのです。良いものがあれば、食口たちにまず与えなければなりません。良い服があれば、自分が着てはいけません。これが原則です。食口のために真心を尽くして与えたのか、涙を流してみたのか、手を握りながら自分が責任をもって救ってあげようという心情圏に立ってみたのか、反省しなければならないのです。原理的な指導方法をいつも考えなければなりません。カイン・アベルの原理を誤って適用すれば、とんでもない結果が現れるのです。原則的方法を適用し、原則的な発展をするのが原理です。基準を立てなければ、原理的結果が現れません。そのようにするためにも、食口が必要です。
17 皆さんは、氏族メシヤにならなければなりません。氏族を救うメシヤになることが重要です。開拓伝道をする以上に真心を込めて、父母と兄弟に侍り、必ず一家と一族を復帰しなければなりません。数を増やす重要な位置に立っているのは、青年ではありません。
壮年たちは、社会的基盤をもっています。親族をいつでも導ける基盤があります。男性は男性の親族、女性は女性の親族と基準を合わせれば、数百人まで集められる条件をもっているのです。このような基盤は、青年に期待することはできません。統一教会の使命を果たすためには、これを守り得る数が重要です。数が少なければ、国に影響を及ぼすことができず、十分に防備することもできません。
今後、日本を動かすためには、社会的影響力のある壮年を伝道しなければなりません。ですから、原理を学ぶ以上に、氏族を復帰するために努力しなければならないのです。
18 祖国を離れ、他国でいろいろと環境的に困難な立場で、韓国の同胞の学生である皆さんが闘ってきたことを、お父様も知っています。学生時代、日本で勉強したので、誰よりもそのような心情がよく分かります。主権を失った国の国民が感じる悲しみを、ここにいる人々はよく分からないでしょう。
光復以前に生まれた皆さんの父母たちは、自分なりの考えを通すことのできない苦しい立場に置かれ、環境的にも主体的なビジョンをもったり、主張をしたりすることのできない不遇な立場で、様々な苦労をしてきたことを、皆さんは知らないでしょう。しかし、お父様はよく知っています。お父様は日本統治時代、日本の帝国主義に反対して地下運動をした経歴もあります。
国を愛せない人は、神様を愛することができません。国を失った人は、神の国を継承するようになっても、結局、それを失わざるを得ないことを、学生の時から考えていました。
皆さんは韓民族の血統を継承した人々ですが、この日本の地で暮らしています。皆さんの人生は、疎外され、苦しい生活の連続だったので、本国の韓国人とも少し違うでしょう。日本の中で信頼される人にならなければなりません。
韓国人同士で集まった場合、建設的な話よりは、悲観的で批判的な話ばかりすることが多くあります。そのような不平を口にする前に、まず自分が熱心に働き、周囲から尊敬を受けられるように努力しなければなりません。死の境地を越えても、神様の信頼を受けられる青年になるように、訓練しなければなりません。
一九七五年以降の日本訪問
真の父母様は、一九七五年一月二十日から二十二日まで、千八百双の祝福式に参加する日本食口たちのマッチングのために日本を訪問されたのに続き、二月十日から、日本の東京にある武道館で開かれた「希望の日」フェスティバルで演説するために日本を訪問された。
特に十二日には、世界宣教師会議を開催し、九十五カ国に宣教師を派遣することを決定された。そして、一九七八年九月二十日から二十五日まで日本を訪問され、当時の埼玉県の神川村で、千六百十双のマッチングと約婚式を主管された。
また、一九八三年当時、アメリカ政府は、真のお父様を社会的に葬り去るため、脱税容疑で起訴していた。そのような深刻な時に、日本教会の食口たちを激励するため、真のお母様がお一人で日本を訪問され、三月十三日から二十五日まで滞在された。一九九二年三月二十六日、真の父母様は、日本の「北東アジアの平和を考える国会議員の会」の招請により、十四年ぶりに日本を訪問された。特に三月三十一日、東京のホテルニューオータニで、午前は国家的指導者らと会談するなど、過密なスケジュールをこなし、四月一日に帰国された。
19 家庭教会は、父母様が世界的に勝利し、すべての氏族・民族・国家的基準を統合して縮小した世界を代表する基盤です。それは、世界の主権を縮小した基盤であり、世界人類を縮小した基盤であり、各民族を縮小した基盤です。ですから、ここで勝利した場合は、カイン圏家庭だけでなく、民族、国家、世界まで通じるのです。故郷に帰っても、それは世界まで通じるアベル圏、勝利圏になります。
家庭教会は、今から三年間、皆さんが完遂すべき目標となります。今回、父母様が日本を訪問したのは、そのようなシステムをつくるためなのです。父母様には、これをはっきり教えてあげるべき使命があり、皆さんには、はっきり知るべ
き使命があります。三百六十家庭の基盤を中心に、氏族復帰、民族復帰へと拡大していかなければなりません。
20 皆さんは、神様のみ前に、果たして面目を立てられる人だったのかを、考えてみなければなりません。復帰の世界的な開拓の道を父母様が步んでいるのに、自分はどんな基準で父母様に向き合ってきたのか、冷静に批判し、今日の位置をはっきりさせなければ、あすの勝利を迎えることはできません。
国家的な側面で、日本がアダム国家に対応するエバ国家の位置に立っているとするならば、父母様が何らかの嫌疑を受けたり、苦難の道を歩んだりしてはいけないという観念をもっていなければなりません。堕落したエバが歴史的な過ちを犯したことを考えれば、その生涯全体を懸けて、世界を代表し、父母様の心情にたった一つの点でも傷を与えたりしないという思いをもたなければならないのが、エバ国家である日本の立場です。不平を言ってはいけないという意味です。完全否定の姿勢で、伝道の最前線に立たなければなりません。このような原則があれば、今すぐに完成することはできないとしても、未来においては完成できます。それは、父母様が保証することができます。皆さんは、歴史を延長して完成するのがよいでしょうか、父母様が生きている時代に完成するのがよいでしょうか。父母様が生きている時に完成するためには、必死に身もだえして力を養わなければなりません。
今日まで、歴史的に宗教を信じて霊界に行った人々は、いくら努力しても、現代に再び生まれることはできません。今の時代は、他のどの時代とも換えられない価値ある時代です。それを考えるとき、私たちは、この地上で父母様に直接お会いし、このように教育を受けながらみ旨を成し遂げていくという事実に、感謝しなければなりません。
21 今まで、皆さんが父母様のみ意を受け入れ、内外的に様々な方面で努力しながら苦労してきたことを、日本をよく往来する指導者たちの話を通してたくさん聞いています。私は本当に、どのようにすれば皆さんを慰労し、励まして、少しでも力になれるのか、たくさん考えてみました。
人類歴史は栄光で出発しなければなりませんでしたが、アダムとエバの堕落によって、恨多き復帰歴史として出発しました。このような歴史を考えてみるとき、一人の生涯が、迫害と苦難と絶え間ない受難の路程を経て、今日の世界の統一教会の基盤として広がるまで、言葉では表現できない隠された事情が多くあったというのです。一言で言って、涙が止めどなく流れる中で、身の置き場もない血と苦痛の歴史であることを、皆さんは体験したでしょう。サタンは私たちに余裕を与えません。少しも譲歩することがありません。今回、アメリカにおける裁判を、皆さんは詳細に知っているでしょう。必ず、天が勝利されるというのです。
22 一九九二年に父母様が日本を訪問したのは、韓国と日本、アダム国家とエバ国家が一つになり、アメリカとドイツが一つになるようにするためです。それ以外のすべての国々は、地上天国の一族王国です。今まで、長子権、王国権をもっていませんでした。直系の長子権をもって、万人の歴史を指導して余りある伝統的な基準を立てなければならないというのです。天的な愛、真の愛を植えて定着することにより、一万年を越えても変わらない基盤を残すことが、神様の理想です。そのことを日本国民に再教育しなければなりません。
日本は国にとどまらず、真の父母と一つになって、世界に跳躍することができなければなりません。日本が今から、経済的に祝福を受けた基盤の上で、精神的な内容を備えるようになれば、心身分裂の悲劇の歴史が終わり、心身が統一されて完成実体を成し遂げた国になるでしょう。
世界宣教国の拡張
一九五八年に日本、五九年にアメリカで開拓伝道が行われたのに続き、世界宣教が本格化したのは、六五年の真の父母様の第一次世界巡回以降であった。第一次世界巡回をきっかけに、イギリス、イタリア、ドイツ、オーストリア、オランダ、ヨルダン、ブラジルなどの地に宣教師が派遣された。その後も宣教師の派遣は続いたが、一九七五年二月、日本巡回中に日本の教会本部で開かれた世界宣教師会議で、真の父母様は、世界九十五カ圏に宣教師を派遣することを決定された。これにより、五月五日付で本格的に宣教師が派遣され、百二十七の宣教国が確定し、その後、百九十五カ国に統一教会が設立されるなど、世界宣教の歴史に新たな記録を打ち立てたのである。
1 私たちは、世界を救わなければなりません。一九七四年までに、百二十カ国に宣教師を派遣しなければなりません。これは必ずしなければならないのです。それを準備するために、お父様は世界四十カ国に百二十カ所の聖地を定めました。第二次七年路程中に、そのようなことを果たさなければなりません。
誰が派遣されるのでしょうか。祝福家庭を送れば、迫害がより少ないでしょう。ですから、他の食口たちよりは、祝福家庭を送らなければならないと考えています。しかし、もしふさわしい祝福家庭がいなければ、その国で生まれた父母や祖父母がいるなど、その国と特別な関係がある食口を選抜して送るでしょう。その国と何かしらの血統的関係を結んでいる食口がいれば、その食口を派遣します。
第三次七年路程に入れば、私たちはこの百二十カ国を基盤として、世界に進んでいかなければなりません。ですから、この第二次七年路程の間に、第三次七年路程を準備しなければならないのです。
2 一九七五年には、百二十カ国に三百六十人の宣教師を送るでしょう。今までは一人で送り出しましたが、これからは三人ずつ送るでしょう。一人は日本人、一人はヨーロッパ人、一人はアメリカ人で構成します。ヨーロッパ人千人で一チーム、アジア人千人で一チーム、その次に、南北のアメリカ人千人で一チームとして、国際(伝道)機動隊をつくります。そうして、三千人の国際(伝道)機動隊が回りながら、一つの国に一カ月ずつ行って、千人ずつ伝道する運動を強力に推し進めるでしょう。一チーム千人ずつですから、三千人が一カ月に一人ずつ伝道しようというのです。少なくとも、三カ月に一人ずつは問題ないと考えます。いくらできなくても、三カ月に一人ずつは伝道できるのです。ですから、急進的に統一教会の食口が増えていきます。
そうして、現在、国際(伝道)機動隊の中で、ドイツ人であるとか、フランス人であるとか、優秀な人々を、今後、国際的な宣教事業に輩出できるように準備しています。彼らは三年間、宣教活動をしなければなりません。三年あれば、完全に基盤を築くことができるというのです。
3 宣教師を送るとき、一国の人だけを送るのではありません。ドイツ人、日本人、アメリカ人、三カ国の人を一度に送って問題を起こす宣教運動は初めてです。ですから、その国で問題になれば、これは世界的な問題になります。その国が日本人に反対すれば、日本人もその国の人に反対するのであり、ドイツ人に反対すれば、ドイツ人もその国の人に反対するのです。全世界的に引っ掛かっていくというのです。ですから、全人類の讒訴条件から免れることができません。私は人類を救ってあげ、人類に希望を与え、善の運動を展開するために送るのです。ところが、それに反対するようになれば、反対した人が引っ掛かるのであって、善のために生き、善を支持するように導いた人は、引っ掛からないというのです。
4 イエス様が百二十門徒を中心として出発した基盤のもとで、キリスト教が世界的な出発をしたのと同じように、統一教会も百二十カ国に三人ずつ宣教師を送って、世界的な出発をしなければなりません。一九七五年四月、遅くても五月中旬までには、すべて送り出すでしょう。イエス様を中心とした三弟子のような四位基台の形態を形成したものを、全世界に広げておく作戦をするために、一九七五年に、百二十カ国に宣教の道を開かなければなりません。
そのようにしてこそ、今から国家基準を中心とした基盤と世界の横的基盤が相対的関係を結び、すべての霊が再臨して世界に協助できる基盤ができるのです。ですから、国家基準がなければなりません。そのようなことをここで総括的に蕩減してあげてこそ、すべての霊たちが地上全体を自らの活動舞台にして、自由に活動できるのです。
5 世界のキリスト教全体が一つになり、強力な組織を整えて国をコントロールできる基準になってこそ、神様のみ旨が成されます。神様のみ旨の前に立てるのがアベルなので、アベルの立場にさえ立てば保護を受けるのです。ですから、そのキリスト教を中心として神様のみ旨を成就できるのですが、そうでなければ神様は離れてしまうというのです。
神様が打つとすれば、キリスト教を先に打ちます。今がそのような時です。カイン・アベル問題を中心として、世界の問題がこのように解決されていかなければなりません。それが神様の観点です。滅びてはいけないので、神様は、一つの団体がこのような使命に責任をもつことを願うのです。その団体が統一教会です。
このような実情が私たちの目の前に迫ってきたのですが、この事実に体と心でしっかりとぶつかり合って防ぐ責任を、誰が負うのかというのです。私たちが世界百二十カ国に宣教師を送り、このことをしようというのです。ですから、アメリカを中心として、強力な体制を形成していかざるを得ないのが私たちの立場です。アベルの世界的版図を再確保しようというのです。
6 統一教会は、今まで国家的な使命を目標としてきましたが、これからは世界的な使命をもって展開する時なので、私たちの本部にいる祝福家庭の皆さんが責任を果たさなければなりません。ですから、三十六家庭から七十二家庭、百二十四家庭は、可能な限り第三次七年路程で、世界を代表して十字架を負うための先頭に立たなければならないのです。
三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭は、イエス様を中心とした国家的基盤の十二使徒と七十門徒、百二十門徒を象徴するのです。七十門徒は国家代表であり、百二十門徒は世界代表なので、百二十四家庭までは世界的責任が内外に連結されています。ですから、世界的な受難の途上で先頭に立って進まなければなりません。それゆえ、世界宣教は、み旨から見れば、本来、百二十四家庭、七十二家庭、三十六家庭が行かなければならないというのです。
7 なぜ日本人、アメリカ人、ドイツ人を宣教師として送るのでしょうか。今、統一教会が大韓民国を中心として、平面上で復帰すべき国家があるとすれば、それは日本、アメリカ、ドイツです。これらの国家を連結させれば、共産圏までも世界から追放できると考えるのです。
ですから、このような世界史的な責任を背負わなければならない国々が日本、アメリカ、ドイツなので、これらは今まで、復帰の使命において家庭が備えられなかった、言い換えれば、三十六家庭ができず、七十二家庭ができず、百二十四家庭ができなかったことを、世界的に出ていって代わりに蕩城しなければなりません。そうして、今後、それらの家庭が立つ位置のために、犠牲を覚悟して、代わりに進み出なければならないというのです。
国家が違い、民族が違いますが、彼らが私たちの家庭を代表して宣教の最前線に立ったという事実を知って、第三次七年路程が終わる時まで、皆さんの家庭が一致団結し、彼らと一つにならなければなりません。そうして、世界の運勢を回しておかなければならないのが、摂理的な観点から見た第三次七年路程です。ですから、できれば、彼らを代表し、彼らを総括的に指導できる体制を三十六家庭からつくらなければなりません。
韓国で、世界の六大州を巡回できる巡回師制度をつくり、それを次第に拡大して、その宣教部が発展するに従って三十六家庭を代表として投入し、七十二家庭を代表として投入し、百二十四家庭を代表として投入して、七年路程で、内外で一つになるようにし、世界復帰の運勢を回しておかなければなりません。これが、皆さんの家庭を中心とした第三次七年路程です。このような緊迫し、息詰まる歴史的な転換期に置かれているというのです。
8 私たちが世界的基盤を築くために、百二十カ国に宣教師を派遣する時、日本人、ドイツ人、アメリカ人を送りました。韓国人を送れば良かったのですが、その時、韓国はパスポートを取得するのが難しく、外国に送り出すことができませんでした。統一教会で「何々をする」と言えば、「駄目だ」と言われるのは明白です。ですから、仕方なく日本人、ドイツ人、アメリカ人を送ったのです。
彼らはすべて、第二次世界大戦の時には、互いに怨讐関係でした。彼らは、世界各国に派遣されていくのですが、煉瓦造りの家や豪華なビルに住むようにはなっていません。小さなテントで身をかがめて暮らすのです。「あなたたちがその国の民族の生命を指導しようとすれば、彼らよりもっと苦労しなければならない。あなたたちはいかなる困難があっても、一つにならなければならない」と話しました。そのようにして、その三人のうち一人は教会の責任者、一人は経済の担当者、一人は言論界の責任者として活動しなさいと訓示して送ったのです。
9 皆さんは、世界に行ける主導的な運動を起こすべき、主体的な一つの団体をつくらなければなりません。これが、一九七五年を中心として出発する国際(伝道)機動隊です。
これから、(伝道)機動隊を先頭に立てて全世界を席巻していくでしょう。イエス様の時代において、百二十門徒は世界的代表の国家型なので、百二十カ国に宣教部を設置しなければなりません。ですから、一九七五年からは、その数に該当する私たちの宣教部をつくります。
今までは、外国に宣教に行くとき一人で行きましたが、これからは三人ずつ一緒に送り出そうと思います。日本人、アメリカ人、ドイツ人を送りますが、お父様を中心として見れば四人と同じです。このようにして、私たちは超民族的であり、新しい国家の民族になるのです。なぜかというと、既に世界的時代を越えたからです。
私たちは、国家的基準の前に、アダム国家、エバ国家、天使長国家をもてる圏内に立っているので、世界が共同で出発できる時を迎えました。ですから、宣教師を三人ずつ送るのです。天使長国家であるアメリカから出発して日本に行き、その次には韓国で活動をするのです。アジアの天使長国家である中国、ヨーロッパのエバ国家であるイギリスと、天使長国家であるドイツなど、七カ国さえ連結させれば、どんな国でも私たちが自由に往来できる道が開かれると見るのです。
10 日本の若者たちにとって、アメリカは第二次世界大戦のときの怨讐国家です。ドイツの若者たちも、やはり同じです。ですから、日本とドイツの若者たちを、最も多くアメリカに来るようにさせました。日本人とドイツ人が、怨讐の国であるアメリカにおいて、自分の国よりもアメリカをさらに愛するようになれば、ここから世界の超民族的な新しい国が誕生するからです。全世界のために、誰かがこのような目標を立てて働かなければならないようになっています。
日本の若者たちが、日本を超越してアメリカでそのようなことをやり遂げることを考えるとき、これは日本の誇りとなるに違いありません。歴史的に、日本とアメリカの関係は非常に複雑です。ところが、彼らが今していることが歴史に残るようになるとすれば、これは将来、日本とアメリカを一つに束ね得る動機となります。このようなことを目標として、日本の若者たちが先頭に立ち、「ために存在する世界」建設のために活動しているのです。これは、皆さんと日本人全体の誇りに違いありません。そして、韓国人と日本人と台湾人、この三カ国の人々を、アメリカで一つに束ねるのです。そうして、東洋に影響を与え、アメリカを抱えて動き始めるとすれば、日本が救われる道が開かれるかもしれません。台湾や大韓民国の現況を考慮するとき、そのような道を模索する以外には、共産圏から追われる緊急な立場にいるアジアを再生させる道はないと考えるのです。
11 アメリカは天使長国家です。アメリカは、堕落した世界で失ったものをすべてもってきてくくりつけなければならない復帰的天使長なので、すべて抱えているというのです。アメリカは、ヨーロッパを中心として、アベルの立場にあります。ですから、アメリカを中心として、韓国、日本、アメリカ、ドイツの四カ国を一つにするのが、神側にとって最も容易な道だという結論が出てきます。それゆえ、お父様が、韓国ではこれを一つにすることができないので、世界的舞台を中心として、自由世界の中心であるアメリカに来て基地を築かざるを得ないというのが原理観です。
私はここに来るとき、日本人を連れてきました。その次には、ドイツ人を連れてきました。その次には、お父様とアメリカ人です。ですから、四カ国を連結させる作戦をせざるを得ません。ところが、ドイツ人、アメリカ人がするのではなく、日本人がするのです。日本人がすべてしなければなりません。エバがしなければならないのです。日本は母の立場です。日本が二人の息子の国家を復帰しなければなりません。その国々の中で、アメリカは天の側であり、ドイツはサタン側です。ですから、アメリカで、日本の食口たちがアメリカの人たちとドイツの人たちを抱いてあげるのです。お父様はアダムの立場です。日本はエバの立場です。これは自動的なペアです。(アメリカ人とドイツ人を抱いた)そののちに、アダムとエバが一つになるのです。そのようになれば、アダムであるお父様が、その三人を抱くのです。そうして、二人の息子の立場にある国々を抱いてこそ、私たちは本郷に行くことができます。それが原理観です。お父様が百二十七カ国に宣教師を送り出すときも、アメリカ人、ドイツ人、日本人を送ったのですが、「あなたたちは一つにならなければならない。日本人を中心として一つになりなさい」と言いました。それは、命令されてするのではなく、自動的にしなければなりません。日本人宣教師は、アメリカと一つになり、ドイツを一つにしなければなりません。
12 今や全世界は、秋の季節の収穫を待っています。今までは統一教会に反対しましたが、これからは統一教会に反対してはいけません。統一教会に反対する雰囲気が、完全に消えています。世界は収穫の役軍を呼び求めています。神様は今回の機会に、収穫の役軍を動員することを願っています。人類は収穫の役軍を待っており、神様は収穫すべき役軍を送り出すことを願っています。ですから、皆さんの決心の上にお父様の決心を連結させ、代わりに行こうという決意をしてほしいというのです。お父様の伝統的な思想を受け継いで、新しい第二のレバレンド・ムーンになろうという決心をしなければなりません。そうすれば、お父様はいなくなっても問題ありません。ですから、全世界の統一教会の責任者たちと、宣教部で生活している宣教国の代表たちが、皆さんのような決意をすることにより、天地と霊的世界が連結されるという事実を宣布します。このような契機が設定されたという事実は、世界史的なことです。これは目に見えませんが、世界史的な出来事です。今からは、皆さんが第二のレバレンド・ムーンです。ですから、迫害を受け、困難なことがあるとしても、自分を中心として考えるのではなく、お父様を中心として考えなければなりません。第二のレバレンド・ムーンとして、「お父様はこのような立場で、どのようにされただろうか」と、常に考えなければならないのです。これが生活様式です。
13 世界に広がっている数多くの統一家の子女たちは、天の父母様を中心として、心情的な絆を結束させなければなりません。ここで与え合うその思いは、人間世界のいかなる心情の内容よりも、国家や天宙を中心とした膨大な心情的絆によるものでなければなりません。そのようになれば、自分を中心として神様と与え合うその心情的基盤は、「万民が通過しても、その方向が交わることはない。進み行く途中で切れることがない」と言える確固たる場になることができます。言い換えると、韓国と外国の宣教本部を中心として見れば、韓国を通した摂理の関係がその宣教本部を通して伝達されるときには、支障がないというのです。そのように伝達されることを願い、また伝達されれば、それを自分の国の全土に拡張させたいと思うのです。このように確固不動たる心情の橋が連結されているとすれば、その橋を通して、歴史と世界に新しい天運を引き入れることができます。このような点で、韓国であれば韓国を中心として、摂理的な立場から見るとき、中心は一点しかありません。その中心の支え、あるいは基盤が傾いてはいけません。これが傾けば、かえって破綻の要因になるのです。
宣教師たちの試練
世界の至る所に宣教師が派遣されるとともに、迫害も伴った。特に共産圏国家では、宣教師たちが地下で命を懸けて闘った。一九七六年一月二十三日、フランス・パリのヴィラ・オブレ教会で爆破事件が発生し、多くの食口が重軽傷を負った。フランスの食口たちは、エッフェル塔からトロカデロまで力強い抗議行進を行うなど、ヨーロッパの各教会の支援を受けて、三月まで講演と屋外集会を開催した。このような渦中で、一月二十九日、三百人以上の市民デモと襲撃により、一つの伝道所の器物が破損したこともあった。一方、一九八〇年十二月十八日には、笹本正樹・タンザニア宣教師が殉教するなど、宣教師たちが各国で相次いで苦難を受けたのである。
14 一九七六年(当時)、アフリカまで百二十七カ国に宣教師が出掛けています。しかし、四カ国からは追放されました。それは、共産党と闘ってそのようになったのです。ほとんどが共産国家です。ですから、百二十三カ国に行っているのですが、出ている最前線の宣教師たちは、困難なことに遭うときに涙を流して祈れば、すべて啓示で教えられるのです。
皆さんも啓示を受けますか。そのような体験がなければ、統一教会員ではありません。一〇〇パーセント、教えてくれるようになっているのです。統一教会を信じない人は、いくら説明しても分かりません。
15 一九七五年と七六年は、私たちに最高の迫害があった時でした。七五年に宣教師をすべて送り出しました。このようなことが摂理を短縮させるのです。一九八一年までにすべきことを、七六年までに短縮させるのです。その時は、全世界が統一教会に反対しました。百二十七カ国に宣教師を送ったところ、父母様が反対を受けると同時に、宣教師が監獄に行くという出来事も起きました。
16 お父様が皆さんを苦労させればさせるほど、神様は助けてくれます。霊界が助けてくれるというのです。外国の宣教師たちが監獄に入れば、神様が教えてくれます。それは本当です。事実です。私はよく知っています。私が一生の間、そのような困難にぶつかるたびに、神様が現れて、助けてくれました。その時が、私には誇らしい時であり、黄金時代でした。私には最も秘密めいた時でした。それは、私だけが知っているのです。
17 一九七五年に全世界的に派遣された宣教師たちが迫害を受けましたが、それは、一気に越えていくための出来事です。「統一教会はアメリカだけにあると思っていたのに、私たちの国にもあるのだな」と言われ、話題になりました。日本人、アメリカ人、ドイツ人、この三カ国の人々は、互いに怨讐です。彼らが一つにならなければなりません。また、今や新しい時代において、摂理的な立場から、その人々が使命を果たさなければなりません。ですから、世界を代表して、迫害を受けるのです。アメリカで立ったうわさが、各国に伝わります。アメリカで「良い」と言えば、みな「良い」と言う時代になりました。ですから、今や、一九七七年からは、すべて方向を変える運動をするのです。このようにして方向を変えれば、伝道するのは簡単です。そのようになれば、八十四人ほどなら、私であれば一週間以内にみな伝道してしまいます。一週間、修練さえすれば、すべて終わるのです。できるだけ、そのような時をつくり、皆さんが伝道を簡単にできるようにするために、今、このことをしているのです。
18 一九七六年まで、世界が統一教会に反対しました。世界全体が反対しなければなりません。ユダヤ教からキリスト教、その次にはイスラーム、ヒンドゥー教など、すべての宗教とすべての国の国民、共産世界までがそこに力を合わせ、総攻撃を仕掛けなければならないのです。そのようにしなければ、全体から勝利したという条件を探し出すことはできません。それが、一九七六年を中心として、アメリカで統一教会が繰り広げた一大闘争の歴史です。
一九七五年に世界の百二十七カ国に宣教師を送ると、世界がくるっとひっくり返りました。アメリカが大使館を通じて各国で反対させることにより、世界の統一教会の宣教師たちは、十字架の試練を受けるようになるのです。追いやられ、ありとあらゆることをされるのです。それは、サタン世界を否定することになります。私が否定しなくても、サタン世界が私を攻撃することによって、否定された立場に立つようになるのです。
その場で、どんな人も、どんな国も恐ろしく思ってはいけません。神様を絶対視し、神様を愛する立場で、堂々と進み出なければなりません。宣教師たちは、ゴリアテと闘ったダビデのように、「世界万邦の怪しげな反対の黒雲よ、神様の名で進む私の前に来なさい! 攻撃しなさい! 打ちなさい! 思いどおりにやってみなさい!」と言いながら進まなければなりません。そのような闘いは、歴史始まって以来、統一教会にのみ存在するのです。
19 アメリカの(キリスト)教会を見ると、若い人々がいません。ですから、若い人々を私たちのような人々に育てて、その教会に送らなければならないと思います。その次に、共産主義の脅威に対する防備に、誰かが責任をもたなければなりません。私たちの兄弟が今、鉄のカーテンの中であるとか、共産圏国家の地下で命を懸けて闘っています。彼らの中の一人がお父様に遺書を送ってきたのですが、「お父様、最期の時が迫ってきました。いつか霊界でお目にかかります」という内容の手紙でした。このような闘いをしているのです。誰が共産主義を防ぐのですか。私たちしかいないというのです。
20 一九八〇年十二月に、アフリカで私たちの宣教師が犠牲になりました。その報告を聞いて、「君は、自らの行くべき道を行ったのだ。その国の統一教会の先祖になるだろう」と言いました。「君がもし、私のような立場で、世界のためにそのように死んだのであれば、世界の先祖になるだろう」と思うのです。私も、そのような道を歩んでいます。その人のために同情しなくても、彼は誰よりも公的な人生を生きたのです。
21 ある宣教師が、アフリカで暗殺されました。今まで拠点となる地がなくて、多くの苦労をしました。共産勢力が、父母様に従う人々を見たところ、すべて問題だったので、暗殺したというのです。暗殺するとき、「お前の願いは何か」と尋ねたところ、「願いはない。私は、私たちの父母様がいらっしゃる所に向かって敬拝をしてから逝くことができれば、何の後悔もない。私は勝利者として、父母、親戚、故国を離れて、アフリカの奥地で一人逝くとしても、悲しむことはしない。愛の道理である天道を明らかにして逝くのだから、死ぬとしても、恐ろしいことがあるだろうか」という遺言を残して逝きました。その人は日本人です。
愛が慕わしくて、「愛の天国に行く」と言って国境を越え、世界の孤独な場で死の道を行くとしても、死を恐れることなく行けるその男性は、どれほど歴史的な人物でしょうか。そのように行動したのは、父母様を通して愛の道を知ったからです。愛の道において教えてくれる教育が、本当の教育です。愛の場において約束したことは、千年、万年たっても忘れないのです。霊的な体があり、肉的な体があれば、霊肉の細胞がすべて共鳴する場で愛の心が通じる過程では、そのようになるというのです。ですから、愛を中心として、愛し合う間柄で約束したことは、千年、万年たっても忘れません。
22 皆さんが宣教に出て困難にぶつかるたびに、お父様が獄中生活をしながら迫害を受け、今も法廷闘争をしていることを思えば、相当な力を得ることができるでしょう。それが困難でも克服しなければならず、自分が責任を果たさなければならないことが分かるでしょう。
皆さん自身が、お父様の生涯を通して影響を受けたのと同じように、皆さんの生涯を通して、後代が影響を受けるというのです。同じです。そのようなことを、今後、歴史に記載する材料にしなければならないのですが、誰にでもあり得る普通の材料は、歴史に残りません。悲惨で唖然とするような材料が、歴史に残るというのです。
アフリカや南米など、このような開放されている社会は問題になりません。しかし、閉鎖された社会にいる私たちの食口の中には、今、監獄に入っている人もいて、あるいは死刑になった人もいるのです。このような事実は、これからの歴史に非常に大きな影響を与えるでしょう。
23 開放された社会に宣教師が出掛けていますが、一般の統一教会員たちが知らない間に、閉鎖された社会にも宣教師が入っています。そのような人の中においても、国際祝福結婚式に(直接)参加すべき人がいるのですが、そこでこの日を記憶しながら、国際祝福結婚式(の日)に臨んでいるのです。
そのような人々によって伝道された人たちは、どれほど父母様に会いたいと思うでしょうか。しかし、父母様に会うことができずに帰っていくのです。このような大衆集会の場に参加することを願うのですが、参加できないというのです。道端で会ったり、どこかで会い、互いに指示をしたり、受けたりして行かなければなりません。そのような事実がいくらでもあるのです。
皆さんが苦労した記録もあると思いますか、閉鎖された社会の背後で、このような過程を経てきながら宣教をした記録も多いということを、いつも覚えておかなければなりません。開放された社会に行っている宣教師たちが大変だとしても、そこに行っている宣教師たちほどではないというのです。彼らはそこにいる間、一瞬も気を抜くことができません。真理の言葉を語っても、その一言ゆえに、自分のすべてが破綻することがあるというのです。
24 共産世界で暮らして霊界に行った人々が、「統一教会が世界的な使命を担ったとするなら、共産世界にまで入ってきて伝道をしなければならないのに、なぜしないのか」と讒訴する可能性があります。今も、共産治下の監獄に私たちの食口がいることを知らなければなりません。
一九七六年にアメリカのベルベディアから全世界に宣教師を送り出したのは、世界から迫害を受けようというものでした。お父様が問題になる中で、宣教師たちが全世界的に迫害を受けるのです。ですから、霊界や世界の人々が、「レバレンド・ムーン! そのような真の道があるならば、その道を私たちの国民に知らせなければならないのに、なぜ知らせてくれなかったのですか」と讒訴することはできません。宣教師たちが出向いているので、讒訴できないというのです。お父様が言ったことが事実であるとすれば、統一教会に神様の祝福の日が待っていることは間違いありません。
左翼勢力の組織的反対
フランスの統一教会爆破事件は、共産勢力が介入していたことが明らかになった。この事件に対しては、アメリカの国会議員と朝野の人士たちまでもが問題視した。また、あるときはベルベディア修練所も爆破するという情報が入り、消防署と警察が動員されたこともあった。ニューヨークでは、真の父母様に対する反対デモが起こった。このような反対勢力は、大部分、国際左翼勢力がその背景に存在していた。
25 一九七六年一月二十三日、フーフンスのパリにあるヴィラ・オブレの統一教会で爆破事件が起きました。これは摂理的に見るとき、相当な被害だと考えることもできますが、私はそのようには考えません。かえって、良い兆候であると見るのです。統一教会、少数の人々が属しているこの団体を、全世界の共産勢力とキリスト教が攻撃するという事実は、強者が弱者を攻撃するものだという結論が出てきます。
「ニューヨーク・タイムズ」の記事を見て分かるように、共産勢力と保守主義のカトリックやプロテスタントの信者たちがデモをするなど、私たちに反対していると言いますが、それは全体的な傾向から見るとき、大衆が私たちに同情する良い内容だと思うのです。強者が弱者をたたけば、弱者が間違っていたとしても、一般の人々の心理は、弱者に同情するのです。統一教会は一つも間違っていません。
今回も、統一教会をなくそうという声が上がったとき、フランスの警察は、「国家に被害をもたらすことをしていないので、宗教の自由を許す国として、何もすることはできない」と言いました。このようなことを見ても、一般の人々がそのような観点で統一教会を詳細に理解するようになり、それは弱者を陥れるためにしたことだという認識さえもつようになれば、大衆は完全に私たちの側に付くようになると考えるのです。
26 フランスの教会爆破事件によって、男性食口と女性食口が負傷しましたが、彼らは英雄になりました。そして、フランス人ではなく、オランダとノルウェーから来た人が負傷したというのは、さらに歴史的なことです。
外国人たちが犠牲になったというのは、国際(伝道)機動隊の伝統がしっかりと立つ良い歴史的材料だと見るのです。私たちがフランスのために、ヨーロッパのために活動していてこのようになったことをフランス国民が知れば、フランス国民は、オランダにも頭を下げなければならず、ノルウェーにも頭を下げなければなりません。
国際(伝道)機動隊にアメリカ人が多くいて、フランス人、ドイツ人が多くいるとしても、他の国から来た一人がこのようになれば、その一人のゆえにその国は、世界的な尊敬を受ける国家になるというのです。このような観点から、これは驚くべき事件です。
この爆破事件によって、国際(伝道)機動隊は命を捧げるとともに、死ぬまで天のために闘ったという伝統を立てることができ、輝く新しい歴史的な基準が残されるという事実を考えるとき、彼らは世界の歴史における英雄になったというのです。
27 今までは、サタン側が統一教会を打つとしても、言葉で打ってきました。言葉で打っただけであって、暴力を行使して統一教会を破壊することはありませんでした。ところが、フランスで起きた爆破事件は、蕩減をして天が踏み越えていくに当たって、かえって良い条件になったのです。
フランスで統一教会が爆破されたという事実は、統一教会が歴史的な蕩減条件を立てるに当たって、一つの条件になったというのです。サタンが、打ってはいけない領域を打ったというのです。それは、私たちが攻勢をかけていける一つの条件になります。ですから、反対し、迫害するすべての出来事は、偶然に起こるのではありません。結局は、統一教会が勝利できる、外的条件を天が立てていくのです。
28 一九七六年六月のヤンキー・スタジアム大会を中心として、大きな闘いが起きるでしょう。反対勢力があらゆる方法で私たちを包囲することも知っています。ありとあらゆることをしようとするでしょう。そして、一九七六年のワシントン大会さえ越えれば、歴史的な転換時代に入ります。
今から約四カ月残りました。残ったこの期間を中心として、ひっくり返す段階に越えていくと見るのです。自分たちが不利な立場に追いやられることが明らかなので、最後の発悪をするのです。
パリの統一教会がテロに遭ったのもそうです。アメリカでもそのような現象が起きる可能性があります。ベルベディア修練所も爆破すると言われ、消防署から人が来たり、警察が動員されたりすることがありました。フランスでそのようなことが実際にあったので、信じざるを得ないのです。
それは、保守的なキリスト教と共産党が共謀して行ったというのです。それを「ニューヨーク・タイムズ」が正式に報道したので、もはや「共産党が背後で操っている」と私たちが白昼に宣伝しても、アメリカ国民は反対できなくなりました。今や、有利な条件を中心として、越えていく段階にあるのです。
29 一九七五年、アメリカのニューヨークで、お父様に対する反対デモが起きました。ありとあらゆる人々が来て大騒ぎになりました。「デイリーニューズ」は、五日間、四面にわたってシリーズで私たちに関する記事を載せました。トップを走る新聞社でそのようにしたとすれば、これは衝撃的な事件です。それほど、私が問題になっているのです。これからは攻勢をかけて越えていきます。天倫の時になれば、アメリカではなく全世界が何を言っても、天のみ前に押し寄せるようになるのです。
30 統一教会に、なぜ若い人々が入ってくるのでしょうか。白人の若者が徐々にたくさん入ってきています。サタンの側で統一教会のレバレンド・ムーンを最も憎むのですが、憎んでいる人々の息子、娘たちが入ってくるというのです。それはあだ討ちです。恨を解くことです。
サタンは神様の息子、娘を捕まえて殺しましたが、天の側は怨讐サタンの子女たちを連れてきて、殺すのではなく、生かしてあげるのです。それが違います。それで、「反対父母の会」ができました。
歴史始まって以来、自分の息子、娘を拉致するという出来事がどこにあったでしょうか。二十世紀に、先進国の代表国家と言われるアメリカで、最も極悪なことが起きています。これは歴史にないことです。
31 「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」が統一教会に反対し、全面的な攻勢を仕掛けてくる際に、記事を見てみると、「反対父母の会」というものがあります。若者たちがお父様に付いていくので、統一教会の洗脳工作によってみな狂ってしまったと悪宣伝するための「反対父母の会」、若者たちを拉致していって逆洗脳するという「反対父母の会」があるのです。その「反対父母の会」がある一方で、私たちはそれに対処するための「賛成父母の会」という組織をもっています。
ところが、言論機関は、「反対父母の会」に三百五十人が集まれば、丸をさらに一つ付けて三千五百人と伝え、三十五人集まれば三百五十人と報道するのです。私たちはその時、七百人近く集まって「賛成父母の会」の会議を行ったのですが、これは丸を一つ抜いてしまい、七十人だと書いたのです。
これは、アメリカの言論界に、既に共産勢力が浸透していることを意味します。共産勢力によって完全に左右されるアメリカの言論界だと見なければならないのです。そのような闘いをしています。これは、すべての言論界を結集して、お父様打倒運動をしようということを示しています。一九七六年が最大の激戦の時期でした。
32 統一教会では、孝の道理を教え、忠の道理を教え、聖人の道理を教えています。神様の息子になろうとすれば、国家主義的愛国者の名をもっているだけではいけません。世界のために生きた愛国者の名をもたなければなりません。孝子にしても、世界のために生きた孝子の名をもたなければなりません。一般社会の父母たちが見る観点や国家が見る観点とは異なるので、統一教会は反対されるのです。反対する父母たちが出てくるのは、共産勢力が操っているからです。父母たちが世界的な反対活動をするのは、現在の日本の反対父母たちがしているのではありません。日本共産党などが、世界的共産党の背景を中心として反対しているのです。
33 アメリカで裁判があるので、ドイツとイギリス、フランスでも裁判が起こっています。共産党がそのように操っているのです。世界に連合戦線を展開しながら、共産勢力が私を捕まえてしまおうとしているところに、民主世界が協助しています。私は、本当に素晴らしいことが起こったと思います。法廷闘争で負けてはいけません。勝てば、統一教会の宣教歴史で、血を流すことはなくなります。イエス様がローマの元老院に行って、闘って勝ったという証拠、そのような事実を残していたならば、キリスト教は殉教の宗教にならなかったでしょう。それを私は知っています。後代の子孫たちが行く道で血を流すことを防ぐ責任を、私が果たそうと身もだえしているのです。
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