御父母様の生涯路程⑪ 第一節 一九九三年 新しい家庭と統一祖国

一 一九九三年の出発と摂理的意義

一九九三年一月一日、第二十六回「神の日」を迎え、千人以上の国内外の食口が集まる中、本部教会で開かれた元旦の祈祷会において、真の御父母様は、祝祷されたのちに、年頭標語である「新しい家庭と統一祖国」を揮毫され、三時間にわたってみ言を語られた。七時には漢南洞公館において敬拝式、十時には本部教会において慶祝礼拝、午後七時からはリトル・エンジェルス芸術会館において「慶祝文化の夕べ」が開かれた。


 元旦の祝祷

 愛するお父様、たった今一九九二年が過ぎ去り、新しい一九九三年の元旦を迎えました。今までの恨多き歴史において、昨年は、歴史的な縦的蕩減路程の全体を連結して横的に蕩減する重要な年でした。「セナラ(新しい国の)統一」という目標を中心として、全世界を駆け回りながら闘った歴史的に記念する年が過ぎ去りました。

 おととしの十月には、お母様を中心として、「アジア平和女性連合」の起源を受け継ぎ、韓国において「アジア平和女性連合」韓国支部を創立し、一九九二年四月十日を期して「世界平和女性連合」を創立し、女性解放を世界的に宣布しました。これは、真のアダムが、完成したみ旨を中心として蕩減の道をすべて経ることにより、アダムと同等な価値を付与されたからです。そのようにして女性解放時代を迎えることにより、四月十日以降、今までの歴史路程にはなかった世界史的な女性解放運動の道を開拓してこられたお母様が、百十三箇所での大講演会を経ることにより、すべての女性の解放の旗印を高く掲げました。

 この怨讐世界における迫害の峠をすべて越えることにより、初めて世界から国、国から氏族、氏族から家庭までがお父様を訪ねてくることができる時になりました。エデンの園において神様と真の父母を中心として血族的因縁を経てくることができなかったことを再び取り戻すために、今まで探し求めてきた大家庭時代を迎えるようになったことを心から感謝申し上げます。

 今、一九九三年を祝福してくださり、あなたが願われ計画されるすべてのことが日進月歩していくように許諾してくださり、各自の心と体が一つになり、夫婦が一つになり、統一家が一つになることによって、統一された祖国創建が可能になるということを知り、南北を一つにするためには統一された家庭と氏族の力を経なければならないことを知りましたので、このような召命的責任を全うし、氏族的メシヤの責任を果たして余りある統一家の祝福された群れとなるように許諾してくださることを懇切にお願い申し上げます。

 新年を喜びをもってお父様にゆだねましたので、この一年を、過ぎし一九九二年のように、私たちがあらゆる精誠を尽くしてお母様をお支えしたように、今、それぞれの家庭が、統班撃破を中心として、すべての精誠を尽くしてこの国、この民族を家庭的に解放することにより、祖国統一が可能になる基盤を強固に築けるように許諾してくださることを懇切にお願いしながら、このすべてのみ言を真の御父母様のみ名によって元旦にお祈りいたします。アーメン。アーメン。アーメン!


 年頭標語:新しい家庭と統一祖国

 新年の年頭標語は、「新しい家庭と統一祖国」です。今、全世界が心を合わせて祈祷し、精誠を尽くした一九九二年が過ぎ去りました。皆さんが知っているように、昨年は、お母様を中心として世界的な役事をした年であり、歴史始まって以来初めて女性解放を宣布した年でもあります。

 それでは、先生の四十七年間の生涯とは何だったのでしょうか。第二次大戦直後のイギリスとアメリカとフランスが責任を果たせずに失ってしまったものを、蕩減するための期間でした。サタンが、天の側の最も貴いイギリスとアメリカとフランスをすべて奪っていきました。天は、やむを得ず、天の側のエバ国家の代わりに、怨讐国家である日本をエバ国家として立てたのです。アメリカをアベル国家として立てたのです。

 神様のみ旨の中で、一度選んだのちに失敗すれば、再び選び立てることはできません。しかし復帰歴史は、二代にわたり、子孫を通して行うので、神様にはできないのですが、先生は、二代目の息子の立場にいるので選び立てることができるのです。ですから、私が日本をエバ国家として立て、アメリカを再びアベル国家として立てたのです。そのようにしなければ、新約と旧約、イスラエルの国と新約の歴史が完全に無駄になってしまうのです。旧約と新約の基盤がなくては、成約時代はあり得ません。

 先生の行く道を、すべてが反対しました。アメリカが反対し、ソ連が反対し、中国が反対し、金日成が反対し、すべてが反対しました。それをすべて越えたのです。左翼を倒し、共産世界の解放とともにサタン圏、すなわち第二次大戦以降分かれてきた共産主義などのすべての主義を完全に統一し、一つの基準に統一することが先生の使命でした。

 個人統一、家庭統一、氏族統一、民族統一、国家統一、世界統一、天宙統一です。統一教会の文先生は、サタン世界の垣根をすべて壊し、統一された環境をつくって祖国を取り戻してくるのです。家庭があるので祖国です。天国はまだないでしょう? アダム家庭の延長です。アダム家庭が氏族的先祖であり、アダム家庭が民族的先祖であり、アダム家庭が天地の先祖だというのです。先祖の位置に立って先祖の価値を探し立てることのできる国が祖国になるのです。

 このように先生が四十七年間苦労したことを、お母様は一年間で受け継ぐのです。真の御父母様が築いたすべての解放圏を家庭的に連結させることができる時になったのです。それで氏族的メシヤを派遣したので、家庭同士が一つになれば、自動的に国家が現れ、世界は統一されるという結論が出てくるのです。

 一九九三年は新しい次元に超えていく時だということを肝に銘じ、皆さんの家庭が先生の家庭のように新しい家庭になって、先生が世界的な闘いを通じて勝利して伝授してあげたすべての家庭的な伝統を、皆さんの一族に伝授し、皆さんの家庭が手本となり、一族を教育できる教材の家庭になっていけば、統一された祖国が訪れてくるのです。


 新年の指示事項

 一 真の父母の家庭と世界勝利の統一

 一、真の男性・女性個人先祖勝利。二、真の夫婦先祖勝利。三、真の父母先祖勝利。四、真の家庭先祖勝利。五、真の国家(世界)先祖勝利。六、真の天宙先祖勝利。七、真の地上天国・天上天国先祖確定。

 付言一、祖国と故郷と同居、同行、同参する世界。

 付言二、四大心情圏と三大王権基準造成。

一、心身個体統一。二、夫婦家庭統一。三、家庭氏族統一。四、氏族国家(世界)統一。五、国家世界統一。六、世界天宙統一。七、天宙神様の解放。

一、血統転換。二、所有圏転換。三、心情圏転換。四、言語圏転換(統一)。五、文化圏転換(統一)。六、生活圏転換(統一)。七、超人種圏転換(統一)。

一、生まれたのは真の愛のために。二、生きるのは真の愛のために。三、死ぬのは真の愛のために。四、真の愛を中心として相対圏関係完成。五、真の愛を中心として子女圏完成のために。六、真の愛の主人になった者は、神様と同居、同行、同参できる。

 付言一、個人から家庭、氏族、国家、世界に自由に往来し得るモデルが真の御父母様の家庭なので、真の御父母様の家庭と一体になることにより、永遠に一体にならなければならない伝統を受け継ぎ、家庭から世界に、真の子女として神様と真の御父母様と同和してこそ、統一された祖国が完成される。

 付言二、新しい家庭は、母とカインとアベルが統一的使命を完遂する家庭である。

 付言三、氏族的メシヤ母子一体。国家的メシヤ、世界的メシヤ母子協助。世界女性連合連結。

 付言四、母は家庭堂において子女教育完成。

 付言五、夫と祝福されなければならない。

 「お母様は、統一堂において子女教育完成、それから夫祝福を家庭堂で、それから国家堂を消化して統一祖国を完成すること」です。

二 国内活動の方向と指針

女性連合を中心とする体制改編

 統一教会の全組織は、女性連合を中心として活動していくのです。今までは、協会長と連合会長の二人の息子がカイン・アベルだったでしょう? これを、今年に入ると同時に、一つの体制へと人事措置を行ったのです。今は、長子を長子として扱ってもかまわないというのです。真の御父母様が定着して左右を統一し、(新しい世界に)全世界的に氏族的メシヤを派遣することにより、今は、自分の兄を兄として扱い、弟は弟として扱えばよいので、すべて一つの体制にするのです。

 それゆえに、統一教会を一つにしようと思うのです。今まで、連合会と教区を中心として責任者が異なっていましたが、今からは一つにして郭錠煥氏に統一させ、朴普煕氏は外国に行ってカイン世界に責任をもって活動しなさい、という指示を与えました。そのような意味で、すべての再編成を行ったのです。日本もそうであり、すべて再編成するのです。

 カイン・アベルを中心としたこの歴史を中心として、母とアベルが一つになってカインを屈服させ、サタンを屈服させなければなりません。父子を屈服させなければなりません。サタンがアダムと神様を欺いた立場で堕落させたので、そのような立場でサタン世界を欺いて蕩減復帰しなければなりません。その闘いは現在も同じです。今日、統一教会の祝福された女性たちが、「世界平和女性連合」を中心として支部長になっています。支部長の位置は、現在の自分の夫の位置よりも高いのです。


 二世の最前線での活動

 一月九日と十日の両日にわたり、中央修練院に二世三十六家庭、七十二家庭、二百家庭が集う中、還故郷活動のための二世祝福家庭教育が実施され、(また)二月一日付けで、二世家庭の効果的管理と祝福子女の信仰教育および相談等の業務を担当する協会二世家庭部が新設された。七月四日には、リトル・エンジェルス芸術会館において、二世家庭が一堂に会して和合を誓う第一回二世家庭連合の礼拝が開催された。

 一世の立場であられる神様が、民主世界を選んで、第二次大戦後の勝利的統一圏、キリスト教文化圏の統一圏をつくられたのですが、それが神様を裏切ることにより、二世の立場である先生が責任を負って再び立てたのです。同じです。皆さんが責任を負い、皆さんの父母が失敗した南北統一の最前線に立つ者にならなければならないということを知らなければなりません。今から皆さんを連れていって張り飛ばすでしょう。

 今から生まれる子女たちは、神様が、堕落していないアダムが愛して生まれた息子、娘の立場に立てようとしてくださるので、賢く、聡明な息子、娘が生まれます。本来、中間の立場です。そのような時代が来るのです。今年から生まれる人たちは質が異なります。

 今からは、私が帰っていって、おじいさんとおばあさんの写真を私の息子、娘にあげなければならないのですが、おじいさんの写真は手に入れることができませんでした。ひいおじいさんの写真はあるのですが、おじいさんの写真は手に入れることができなかったので北朝鮮に頼んだのです。しかし、手に入れることができなかったそうです。それをすべて調えて教育しなければなりません。先生を中心として、三代を収拾しなければなりません。父と母を中心として三代を収拾しなければならないのです。先祖を復帰しなければなりません。

 また、先生を中心として、皆さんまで三代が動くのです。堕落した自分の故郷のアダム復帰と第二次アダムの復帰を、皆さん二世を中心として展開しなければなりません。三代を一つの体制として見るのです。神様は三代をもつことができなかったことが恨です。ですから、皆さんは、故郷を中心として復帰しなければなりません。氏族的メシヤとして復帰しなければなりません。今は、反対の方向に進まなければなりません。祝福された人には、学校も何もやめて全員出動することを命令するのです。


 教員および青少年の伝道と教育

 第二次大戦以後に生まれた人々を、絶対的に先に伝道しなければなりません。その人々が、第二次大戦直後圏、二世だというのです。ですから、四十七歳以下の人々は、天の側であり、呪われていないのです。エジプトで長子を殺し、次子は助けたのと同じように、審判したとしても、彼らを教育してから審判しなければならないのです。ですから、若い人を伝道しなさいというのです。若い人々の伝道は、母親たちが責任をもたなければなりません。

 今は、反対していた人々の方向をすべて定めたので、アメリカがどこに行かなければならず、キリスト教がどこに行かなければならないかということを知っています。ですから、何も知らないアメリカの数百万人の二世を中心として、中・高等学校の学生を中心として教育できるようにしなさいと指示してきたのです。

 今後は、ソ連も中・高等学校、日本も中・高等学校、韓国も中・高等学校を中心として統一教会の教理を教育するのです。アダムとエバが堕落する前の十六歳以下の青少年たちに、天国のみ旨はこうだということ、天の民はこうであり天国の青少年はこうだという伝統的教理を教えるのです。

 アメリカにも、中・高等学校が七万校以上あるそうです。今は、中・高等学校を中心として活動する時代になりました。ソ連では、既に何十万人が教育を受けるようになっているのです。今は、二世を収拾しなければなりません。ですから、統一教会の母親たちは、自分の息子、娘に責任をもたなければなりません。

 金奉泰氏! 今から中・高等学校をすべて回るのです! 校長先生たちを集めてセミナーをするのです。すべての人が「真の父母歓迎」、「再臨主歓迎」と言わなければなりません。なぜならば、今日の破壊されたこの家庭を収拾するためには、真の父母の伝統でなければできないからです。


 氏族的メシヤ活動の強化

 成約元年、最高の伝道実績を収めるために、七月二十日から八月二十八日までの四十日間、全祝福家庭および学生たちが参加する中で、特別動員期間が設定された。この期間、祝福家庭は、還故郷の任地で氏族的メシヤを宣布し、十月の真のお母様の大会を準備しながら、一人当たり五家庭の祝福対象者確保のための活動を行った。十月十六日から十七日まで、中央修練院においては、百十一人が参加する中で、氏族的メシヤ協議会会長団の教育が行われた。

 これは先生が語った氏族的メシヤに関する本ですが、全員この本〔文鮮明先生み言主題別精選(九)、『宗族的メシヤ』〕を読まなければなりません。氏族的メシヤがどれほど重要かということを述べているのです。既に一九六五年から氏族的メシヤという話をしているのです。これは必ずしなければなりません。第一次父母が自分の父母なので、堕落していないアダムとエバの完成した立場に自分の父母を立てることにより、自分の故郷が、堕落していないアダム家庭の先祖の血筋から生まれた立場に立つのです。神様が直接関係される立場なので、自分の故郷の地が天国の故郷の地になるのです。ですから、氏族的メシヤがなければ、自分の故郷が生じません。ですから、第一は先祖復帰であり、第二は故郷復帰であり、第三は神様のように生きることです。

 先生が完成した再臨主である第三次アダムならば、イエス様に代わる第二次アダムは、皆さん祝福家庭です。三代が横的にすべて編成されるのです。この内容は、摂理史全体の総決算です。それが今の時に復帰されれば、教会組織がすべてなくなるのです。氏族的メシヤと家庭的メシヤが一つになれば、国家的メシヤと一つになって、それがすべて統一されるのです。

 先生が蕩減した百六十国家の基準を中心として、これを終結させたので、十六数が問題です。韓国と北朝鮮が国連に加入する時も、百六十番目と百六十一番目でした。オリンピック大会も、百六十ヵ国が参加しました。十六数は、サタン数の理想数です。それゆえに、サタンの欲望をすべて満たしてあげるのです。韓国は百六十一番目なので、そのようになれば一番目になります。

 同じ結晶体になれば、和合し一つになるのです。先生が百六十ヵ国に宣教部をつくったのと同じように、皆さんは家庭に入っていって百六十家庭を復帰するのです。百六十家庭を成すことにより、百六十ヵ国において真の御父母様が勝利したすべてのものを子女の立場で相続するのです。

 いまだに皆さんは家庭だけを従えていますが、氏族的メシヤ圏で、自分の一族の金氏ならば金氏で刑務所に入っていった人がおり、朴氏ならば朴氏で刑務所にいる人がいるのです。その人々をみな引っ張り出して解放させる、そのような刑務所撤廃運動を皆さんの一族において起こすことです。それが氏族的メシヤの使命です。


 南北統一推進委員会の編成

 今は長子権復帰時代が来たので、私は、大韓民国を世界的な面において統一しようと思っています。大韓民国の統一は、南北の当事者間では絶対にできません。世界の力を借りなければなりません。世界的なアベルと世界的なカイン、キリスト教文化圏とそれ以外の文化圏が一つになり、南北統一の周旋をするのです。そのようなことを政治家たちは知りません。朴普煕氏! 朴普煕氏は、きょうからそのような責任を果たさなければなりません。

 まず僑胞をみな抱き込まなければなりません。彼らは政府を不信しています。彼らは誰も信じることができずにいます。しかし、そのように不信する立場でも、文総裁だけは信任することができる段階に入ってきているのです。アメリカもそうであり、日本もそうです。僑胞を早く収拾しなければなりません。僑胞の中で、韓国人だけではなく、北朝鮮側の人までも収拾しなければなりません。

 今後、南北統一準備推進委員会を結成するのですが、これは、世界平和連合の指導者たちの名前を中心として、周辺国家、アメリカとソ連、中国、日本を連結するのです。ですから、周辺国家を収拾しなければなりません。そこから有名な女性たちを動員するのです。

 朴普煕氏をきょう(一月一日)付けで任命するのです。韓国に長くいようと思わないで、党を糾合するにおいて、今後、外国のすべての基盤を中心として推進委員会を結成し、韓国の著名人を入れて、連合堂を中心とした南北統一準備委員会の人脈をつくりなさいというのです。そのためには、まず思想武装をしなければなりません。


 世界日報と鮮文大学校

 日本の男性と女性たちが、朝の三時、四時に新聞を持って、言葉も通じないのに家々を回りながら「大韓民国を統一してください」と祈祷しています。それなのに、夫と妻たちが抱き合って寝ているのは、私は許すことができません。しっかりしなさいというのです。耳があって聞いた人は、きょうから寝てはいけません。先頭に立って彼らに手本を見せてあげなければならないのであって、手本を見せてもらってよいのですか。

 新聞に打たれ、新聞から被害を被ったという恨をもっている先生だということを知らなければなりません。ひと月に四十億ずつ費やしています。既に四年間です。そのお金で統一教会を建設していれば、既に里単位まで千八百から二千個以上の教会を建てていたはずです。そのお金が皆さんのポケットから出ていったと考えてみなさいというのです。眠れますか。そのお金はどのようなお金ですか。先生の血肉を削り、血肉の脂を搾り出したお金です。なぜでしょうか。民族を生かすためです。

 そして、韓国の成和大学校の名前が鮮文大学校になりました。鮮明な学問という意味です。英語でサン・ムーン(Sun Moon)、つまり先生の名前を取って鮮文大学と変えたのです。

 先生たちも教育するのです。この場に来るまで、尹博士(尹世元)も知らなかったでしょう?教育されたから分かるのでしょう。教育をしなければなりません。千回繰り返し、万回繰り返して「私に似なさい、私に似なさい」と言えば、似るというのです。精誠を尽くせば、自分に似るというのです。息子、娘を育てるためにどれほど精誠を尽くしたかということが、あの世のコンピューターに記録として残ります。その基準が天上世界に残るのです。


 企業体について

 二世には重荷を負わせず、きれいに譲り渡そうと考えていたのですが、時になっていません。お母様の仕事が終わっていないので、その前にはできないというのです。ですから、どれほど多くの損害を受けたか分かりません。世の中の人が見れば、私は気の狂った人に見えるでしょう。しかし、道義的な責任があるので、先生は思いどおりにすることができないのです。先生はそのような人です。天理の度数を合わせるまではできないのです。

 真の御父母様が聖別して天の前に献納したものを、息子たちゆえに売ることができますか、できませんか。祖業の田、先祖から受け継ぎ、先代から相続したものを、子供たちのために売ることはできないというのです。それを売るためには、先祖に対して「このようにする以外にありません。私の家のことよりも、国が滅びるので、国を生かすためには先祖の財産も売らなければなりません」と言うとき、先祖たちも、「そうか! お前は忠臣の道理を知っている。そのようにしなさい。よろしい」と言うのです。今日、これらすべてのものを文総裁が清算するのは、お金のためではありません。国のために清算するのです。

三 「真の父母と成約時代開幕」主要行事

新しい敬拝法の指示

 真の御父母様は、一月一日、漢南洞公館で挙行された第二十六回「神の日」記念敬拝式の席上において、既存の敬拝儀式での敬拝三拝を一拝に変えてするようにおっしゃり、敬拝式に臨む姿勢についても、新たにみ言を語ってくださった。

 今までは、真の御父母様に対して敬拝する時、お父様に敬拝し、お母様に敬拝したのです。皆さん夫婦が来て敬拝したでしょう? しかし、今後、真の御父母様に敬拝する時は、祝福家庭以外には敬拝することができません。堕落した世界の人々は、真の御父母様の所に来ることができません。祝福された家庭が来るのですが、今まで敬拝する時は、お父様に一拝し、お母様に一拝したでしょう? きょうからは、真の御父母様に一拝するのです。敬拝を一拝するのです。

 そして、敬拝する時、自分一人で来て敬拝したとしても、一人でやると思ってはいけません。男性が来て敬拝する時は、自分の妻と二人で立って敬拝すると考え、女性が来て敬拝する時は、夫と一緒に敬拝すると考えるのです。そのような立場に立つことにより、男性と女性が一つになったということを表示する意味にもなるのです。ですから、きょうから敬拝は一拝するのです。


 第十回「愛勝日」記念式

 一月二日午前八時、漢南洞公館において、第十回「愛勝日」および興進様昇華九周年記念式が、真の御父母様の主催のもと、協会幹部および家庭代表、日本の幹部など、三百人以上が参席する中で挙行された。


 《祈祷》

 愛するお父様、きょうは、興進君の昇華九周期を迎える日であり、「愛勝日」を設定して第十回を迎える祝賀の日でございます。このような日を通して、天と地が接近できる摂理的な橋をつくってください。

 興進君がこの地上に残した責任のために、九年間活動するようにしてくださったことを感謝いたします。残りの全人類が神様の懐に、真の御父母様の懐に抱かれる時まで、イエス様と一つになり、真の御父母様と統一家の周辺をキリスト教文化圏に立ったすべての霊人と数多くの宗教圏にいた霊人たちが協助し、地上に統一的な一つの天の眷属を形成するにおいて、全体に責任をもって活動することを特別に許諾するので、この日から、そのことのために前進してくれるように望みます。

 今、満九周年の式を執り行うことにより、きょうこの時間からは、十年に向かう新しい出発地になりますので、十年に向かって出発するこの日を中心として、興進君が活動できる舞台を拡張してくださり、霊界と肉界のすべての氏族と民族を超えて、真の御父母様の勝利的基盤を霊界の勝利的基盤に伝授することのできる中間橋梁としてください。そのようにして、地上拡大とともに天上拡大、天上拡大とともに地上拡大が統一圏を成し、地上と霊界がカイン・アベル圏を中心としてお母様に侍り、家庭を代表した地上天国と天上天国の王権樹立を果たすことができる祝福を許諾してくださるようにお願いします。

 特に、興進君を中心とした薫淑と信哲の家庭を記憶してください。食口を中心として、このすべてのものが家庭の基盤になっていますので、この家庭が成長することができ、このような兄弟たちの家庭が一つになることによって、天国に新しい世界の家庭編成の出発を許諾できるように、きょうを期して、天が特別に許諾してくださるようにお願いいたします。

 お父様、きょうの神聖な日を長く記念できるこの祝賀の式典を喜んで受けてくださり、統一家の祝福された人々が万民を抱くために精誠を尽くしたことが満天下に拡張され拡大されるように許諾してくださることを懇切にお願いしながら、きょうを記念して、真の御父母様のみ名によってお祈りいたします。アーメン!


 成約時代の出発宣言

 真の御父母様は、一月三日、本部教会においてもたれた新年最初の聖日の早朝集会を期して、摂理的な旧約時代と新約時代が終わり、一九九三年から本格的な成約時代が出発するということを宣言された。

 神様の摂理を見れば、三段階に分かれます。旧約時代、新約時代、成約時代です。既成教会は新約と旧約ですべて終わると思っていますが、そうではありません。成約時代が残っているということを知らずにいます。イエス様が来てみ旨を成さなければならないのですが、それを成約といいます。

 再臨主が来て、地において失ってしまったアダム家庭型を世界的な版図の基盤の上で清算し、定着して出発する時が、約束を成す成約時代だというのです。旧約時代と新約時代にイスラエルが準備した新婦圏をアメリカが代表しているのです。

 統一教会とアメリカのキリスト教とアメリカの国が一つになることにより、先生を中心として初めて定着するようになるのです。そのようなすべての道を中心として、北朝鮮、中国、ソ連まで収拾しなければなりません。このようにしてサタン世界のアダム国家、エバ国家、天使長国家をすべて収拾するのです。このようなすべての収拾を終えました。

 一人の主が来て、息子、娘を拡張させて縦的に真の父母が地上に着陸し、息子、娘を生んで横的に数万双の氏族を配置したのです。これが成約時代の出発です。今年からは本格的に世界に向けた南北統一の運勢を話したので、今からは本格的な成約時代に出発していくのです。

 ですから、自らの責任を遂行して恥ずかしい立場を免れることができるように、一九九三年の最初の聖日に、すべてのことをきれいに教えてあげるのです。きょうはクリスマスの日です。イエス様の恨をすべて解き、イエス様の解放を宣布できるその日の聖日となり、イエス様の恨をすべて解いてあげたのです。このようにして、定着できる成約時代への進出を迎えられる栄光の時間になったということを神様の前に称賛しましょう! (アーメン!)。


 「再臨メシヤの再現と成約時代」を宣言

 一月十日、アメリカのベルベディア修練所において、真の御父母様は、第二次世界大戦直後の七年間における摂理の失敗によって招来した、一九五二年から一九九二年までの四十年間の再蕩減路程に勝利した基盤の上で、今ようやく、「再臨メシヤの再現と成約時代」が出発するようになったと宣言された。

 第二次大戦後、韓国を中心として日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、イタリア、フランスの七ヵ国が一つになることを、先生は四十年間祈祷してきたのです。第二次大戦の時、六ヵ国が分かれて闘ったのですが、その後、統一されたのが壊れてしまったのです。ですから、これを再び統一しようとするので、韓国を中心として、再臨主を中心として、六ヵ国が一つにならなければなりません。そのような立場に入ってきたので、初めて、お母様を中心として、全世界のキリスト教が失ってしまったものを取り戻すのです。

 新婦圏を失ってしまったので、お母様が出てきてこれを連結させなければなりません。これをすることにより、全世界に台風が吹くのです。ですから、旧約時代と新約時代が過ぎ去り、成約時代が来るのです。本来、第二次大戦後の一九五二年にその基盤を築かなければならなかったのですが、四十年が過ぎてようやく完結を迎えたのです。それで成約時代が出発するのです。

 ですから、「再臨メシヤの再現と成約時代」と言ったのですが、「再現」とは何でしょうか。家庭の完成です。国家完成ではなく、家庭完成です。真の父母の真の血統を中心として新しい家庭を成立させることがエデンの園でみ旨を成すことなので、家庭の完成を成約時代の出発だとするのです。それは世界的です。

 今、サタン世界はどうすることもできません。再臨メシヤの再現です。四十年ぶりに再現しました。成約時代とは何でしょうか。大家庭出発です! 大祝福です! 今から世界的に風が吹き、三十六万ではなく三百六十万、三千六百万家庭が祝福されれば、世界は一度に回るのです。そのようにして、悪の世界であるサタン世界はなくなり、再臨メシヤが再現することによって、地上でも天上でも、どこに行っても天国になるのです。


 成約時代の出発と真の御父母様の御聖誕日

 一月二十八日、真のお父様、七十四回、真のお母様、五十一回の御聖誕日を迎え、ニューヨークの世界宣教本部において、七時、敬拝式、九時、慶祝礼拝が挙行され、午後七時には、マンハッタン・センターにおいて、慶祝文化行事としてアンセスターズと孝進様の音楽公演が開かれた。真のお父様は、成約時代の出発と同時に迎える真の御父母様御聖誕日の歴史的意義を語られ、世界の指導者たちに指示事項を下達された。

 一九五二年に人類が願ったものが、一九九二年を中心として、四十年間の歴史的なすべてのものを蕩減したのです。解放圏に立って、成約時代の出発とともに先生の誕生日の祝賀を受けるこの日は、歴史的な記念日だということを知らなければなりません。

 〈指示事項》

 一九九三年一月二十八日、陰暦一月六日、真の御父母様御聖誕日の国際指導者会議での指示事項です。最初の大きな題目は、「成約時代の発足と新しい家庭」です。今から成約時代です。成約時代とは、み旨が成就する世界になるという意味です。一番目、旧約時代は老人代表時代です。年を取った人が仕事をする時代だというのです。ノアじいさん、アブラハムじいさん、モーセじいさん、みなおじいさんです。そこから下っていくのです。それから二番目、新約時代は青年代表時代であり、三番目、成約時代は青少年代表時代です。ですから、今、成約時代において主に何をしなければならないかというと、老年と中年を超えて、青少年を中心として活動しなければならないのです。

 四番目は、新しい家庭完成時代です。五番目は、新しい氏族完成の時代が始まるのです。それから六番目は、新国家完成の時代です。それから七番目は、新世界の時代が到来するということです。八番目は、新しい天宙時代が到来するということです。

 新しい大きな題目です。「新しい家庭と統一祖国」、これが今年の標語です。歴史時代において、初めて男性の先祖と女性の先祖が現れたというのです。男性と女性をはじめとして、統一された家庭が出てくるのです。統一された家庭は、統一氏族として展開していくのです。統一氏族は、統一民族を形成するのです。統一民族は統一国家、統一国家は統一世界、統一世界は統一天宙、統一天宙は神様まで、統一的な先祖が連結されていくのです。

 新しい題目は、「新統一伝統圏」です。新しい統一伝統を立てようというのです。新しい統一伝統圏の中で、第一は、真の愛を中心とした血統転換です。第二は、真の愛を中心とした所有圏転換です。第三は、真の愛を中心とした心情圏転換です。第四は、単一文化圏世界が成し遂げられるのです。第五は、統一された世界平和圏です。第六は、天上天国、地上天国の世界になるのです。

 その次の大きな題目は、「サタン全権時代と神様全権時代の到来」です。その時がいつかというと、まさしく今です。その代表的な国家がアメリカです。第一は何かというと、サタンと神様は正反対なので、サタンとて八○度反対に行かなければならないということです。第二は、個人からサタンを追放しなさいというのです。第三は家庭からサタンを追放しなければならず、第四は氏族からサタンを追放しなければなりません。第五は民族からサタンを追放しなければならず、第六は国家から、第七は世界から、第八は天宙、霊界の地獄に至るまで追放しなければならないというのです。

 次は、先生の説教のみ言の出版を許諾するのです。原本を中心として、大使館に行ってするなり韓国人を雇ってするなりして、百六十ヵ国で今年中に二百巻の翻訳をすべて完了するのです!ここに一つ付け加えることは、きょう、「本を出版しなさい」と言って送ったのです。これは青少年に必要なものです。ですから、今回の先生の誕生日に、「全世界百六十ヵ国で翻訳したものを中心として青少年を教育する教材として使いなさい」と言って、今回出版したものを分けてあげたのです。この本が『メシヤ宣言』ですが、一番目、二番目、三番目、すべて重要な内容です。第二に、「祝福者決定」です。三年後にやるというのは漠然としていていけません。今から具体的な計画を立て、毎月何人ずつと決めて、統計的な数字を中心として各国に配置しなければなりません。それから、今の時は世界復興時代に入っていくのです。韓国、日本、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランス、イタリア、この七ヵ国はそれぞれ復興団をつくらなければなりません。七十人単位でつくるのです。


 「再臨メシヤの再現と成約時代」配布を指示

 真の御父母様は、二月十四日のバレンタインデーを迎え、イースト・ガーデンでのみ言を通して、「再臨メシヤの再現と成約時代」のみ言を熟知、暗記し、全世界的に配布するように指示された。

 今回、メシヤ宣布に対する『メシヤ宣言』第一巻を受け取ったことと思います。第二章にこのような内容が書かれていますが、皆さんはこれをはっきりと知らなければなりません。

 きょう、バレンタインデーを迎え、私たちが記念すべきこととは何でしょうか。真の父母が現れたということこそ、記念すべきことの中の記念すべきことです。愛を中心とした理論的な内容を見ても、深さを見ても、真の父母が現れる歴史に代わり得るものは、この世の出来事の中にはないということを知らなければなりません。今年になって成約時代を発表しましたが、今は、二月の二番目の聖日です。それがぴったり一致したのです。今、私は重要な話をしています。二番目の月の二番目の聖日なのです。三月は、三数時代に入れば、希望の世界が展開していくはずです。今から統一教会の運勢がぱっと開ける時が来るのです。

 ですから、全国家的、全世界的に、きょう私が語った内容である第二章「メシヤの再現と成約時代」を、今年全世界的に発表するのです。誰かがこのような内容を皆さんに尋ねれば、はっきりと説明することができなければなりません。これをすべて暗記し、きょう先生が語ったみ言を繰り返して、そのような背景があるということを話すのです。そのようにすることにより、今後、世界は新しい方向に移っていきます。今からは世界に大きな問題が起きるのです。新聞広告も世界的に出すのです。

 人類の喜びは何かというと、真の御父母様が生きて帰ってきたということです。真の御父母様が来たという、この言葉以上に言うべき言葉はありません。救世主が来ることによって国が生き、真の父母が来ることによって家庭が生きるのです。世界の問題は、すなわち家庭と国の問題ですが、これを解決できる道はこれしかないということを理解して、皆さんは、寝ても覚めてもこの本をもって指導しなければなりません。


 在米僑胞招請大講演会

 二月二十八日午前十一時、ニューヨークの世界宣教本部において、在米僑胞千五百人以上が参席する中で「文鮮明牧師招請大講演会」が開催された。真のお父様は、「救世主と成約時代」という題目で、六時間にわたってみ言を語ってくださった。

 レバレンド・ムーンは、ますます世界で有名になります。今回、因縁をよく結べばその時に喜ぶことができ、因縁を結ぶことができなければ流れていくのです。統一家において最も良い時が来たので、かわいそうな僑胞たちを呼び、これを伝達しなければならないという責任を感じ、天意に従ってこれを伝達するのです。

 歴史的な千年史を解くために、私が一生を投入して勝利したその核心を皆さんに紹介するのです。このかわいそうな僑胞たちに、最も良い贈り物を与えるためにこのようなことをするのです。これを終えたのちには、世界的に、百六十ヵ国に宣布しなければなりません。それでも韓国の僑胞なので、私の口を通じて門を開いて教えてあげ、宣布しなければなりません。

 私は、間違いなく皆さん僑胞を愛しているので、二世の未来に希望の花が咲くということを考えるとき、「二世を私に預けなさい」、このような通告をするのです。「そのようにします」と言うならば、一度拍手してみてください。(拍手)天下を治める男だということは間違いありません。

 金型を取るブルー・プリントがあるのです。それをすべて配布しなければなりません。そのように金型を取りさえすれば、どこでつくろうと、がちゃんがちゃんと出てくるのと同じように、全世界五十億人類の家庭が、家庭的に接ぎ木されて解放され、失ってしまった国と天国に帰っていくのです。この時が成約時代、約束を成し遂げる時代です。

 旧約聖書と新約聖書をすべてほうり出したとしても、真の父母と真の愛を中心とすればよいのです。真の愛を通じ、真の愛を中心とした真の生命と真の血縁的因縁をいかにして成し遂げるかということが残っています。皆さんも、文総裁、真の御父母様から祝福を受けなければなりません。


 在米僑胞女性指導者招請晩餐会

 「世界平和女性連合」の総裁であられる真のお母様の招請により、三月七日午後四時、イースト・ガーデン迎賓館において、二百人以上の女性指導者が参席する中で「在米僑胞女性指導者招請晩餐会」が催された。真のお母様と真のお父様のみ言に続き、韓国服で装った日本の食□とアメリカの食□が登場し、韓国の歌曲と歌謡を歌って興を盛り上げた。そして、一人の日本の女性食□が日本の過去を謝罪し「鳳仙花」を歌った時、参席者たちは目頭を赤くした。

 韓国はアダム国家であり、日本はエバ国家であり、アメリカはアベル国家です。この時間は、韓国の女性を姉として侍る神聖な時間です。韓国の女性が姉として、天理の大道を世界に教える責任を果たすことができるように伝授してあげるべき責任が私にはあるので、あなた方を呼んだのです。

 アダム・エバ完成時代においては、神様に自由に侍り、地上でも天上世界でも、どこでも行ったり来たりできます。すべてのことができ、苦楽を共にできる環境的条件が、文総裁を中心として可能な世界になったのです。解放圏が展開するのです。そのようにして解放された環境において神様に侍ろうとすれば、枝を接ぎ木しなければなりません。文総裁は、アダム完成者です。文総裁は、旧約時代のアダム完成者であり、新約時代のイエス完成者であり、成約時代のアダム完成者です。これを文総裁が横的に枝を抜き取るのです。

 ですから、堕落した自分の父母も、堕落していない父母として解放されるのです。このようにならなければ、天国に入っていくことはできません。世界的な天国基盤に乗ることはできないのです。このようにして、イエス様が失敗したことを解怨するのです。氏族的メシヤとしてエバ圏を中心として百二十人門徒、きょうここに、百二十人門徒を身代わりした女性たちが来たというのです。皆さんは知らないのですが、天のプログラムによって蕩減法が地上に適用されている、ということを知らなければなりません。

 新約時代の霊的な基盤と実体的な基盤である世界統一圏の新婦圏、解放的な世界統一圏の新婦圏である自由世界が、新郎圏を迎えて地上に定着できる時代が来たので、このようなことを皆さんに教えてあげるのです。これをつかむようになれば、旧約完成、新約完成、成約完成が展開するのです。ですから、私たち統一教会が成約完成を宣布したということを知らなければなりません! (拍手)

 今は、この女性連合を創立して、皆さん、女性を総動員せざるを得ないというのです。民族的な解放圏を喪失させないようにし、このアメリカに来ても民族の自主的な基盤を築くところに参与できる機会を失わせないようにするために、話してあげるのです。


 「真の御父母様御聖婚」第三十三周年記念式

 成約時代の出発とともに迎えた「真の御父母様御聖婚」第三十三周年記念式が、四月七日、イースト・ガーデンにおいて特別な意味の行事として挙行された。

 真の御父母様が定着して世界的な解放圏に入っていくことによって、イエス様の家庭も……。きょうで三十三回なのです。イエス様が三十三歳のときに十字架で亡くなった、その世界的な恨を解いてあげることにより、お母様のあとについて、共に定着できるようにしなければならないというのです。それが、きょうのこの式です。氏族的メシヤ圏とは何かというと、イエス様が祝福されたその立場を身代わりした立場なので、ここに教区長たちが参加しなければならないのです。本来は、世界の代表が参加しなければなりません。

 張貞順さんが、地上において二十年以上心で祈祷し協助した基盤をもって、イエス様がこの地で生きて協助した条件を立て、真の御父母様の定着時代に彼らも定着する条件を立てるのです。そのようにすることにより、霊界と肉界が自由往来できる時代に入っていくのです。

 今後、信哲を、薫淑と張貞順の二人が一つになって正しく育てなければなりません。霊的に見るとき、先生の家庭の二番目の息子は興進です。全体から見れば、神様の二番目の息子はイエス様です。イエス様による霊的救援摂理は、地上の興進君によって、霊肉実体圏の真の愛の基盤に連結されるのです。

 皆さんは、エルサレムに行ってイエス様を追慕したりしますが、死んでいった興進君の実体を中心とした元殿に行って追慕することを、エルサレムに行ってイエス様を追慕することよりも重要視しなさいというのです。そのようにして元殿で祈祷すれば、神霊役事が起き、霊界協助が起きるのです。

 きょう、これはお母様も知りません。これをするために四日前から準備したのです。ですから、お母様の指輪もクリスチャンベルナールで作ってきなさいと言ったのです。今までは迫害されながら定着することができずに歩んできましたが、きょうのこの式は新しい儀式と同じです。今から始めるのです。ですから、今年の標語は「新しい家庭と統一祖国」です。一つになったお父様の国になろうとすれば、統一された父母がいなければなりません。


 「真の父母と成約時代の到来」の言論公開宣布

 真の御父母様は、成約時代が出発した一九九三年四月は摂理の春と同じだとおっしゃり、四月十日を期して、「真の父母と成約時代の到来」を、世界各国の新聞等の言論を通じて全面的に公開宣布するように指示された。

 まず旧約の観点において、どのようなことをしてでも真の父母圏を定着させなければなりません。ですから、一九六〇年に結婚式をしたのです。この結婚は旧約時代の完成です。ですから、

 一九七一年にアメリカに来て、世界的基準で自由世界と民主世界を一つにしようとしたのです。今、真の父母が定着して、女性解放とともに真の父母と成約時代の到来を宣布するのです。

 四月十日を中心にして、韓国と日本で「真の父母と成約時代」という表題をつけて新聞広告を出させたのです。先生がアメリカを巡回講演する途中で新聞に掲載し、また世界百六十ヵ国でも発表すれば、大変なことが起きるようになります。今まで、神様の摂理がこのように公式的になっているということを話した人は誰もいません。

 原理の本も、すべて先生が作りました。今回の『真の父母と成約時代』という本は、先生の全面的な歴史を縮小して作ったものです。何度も訂正してつくった本です。ですから、今後皆さんは、先生が話した内容、先生が書いた内容を自分勝手に加減して訂正しようという考えをもってはいけません。

 成約時代は、先生のみ言選集、二百巻以上になるそのみ言選集と原理の本を中心として、家庭が一つにならなければならない時だというのです。ほかのものを信じてはいけません。これをつかんで真の父母がサタン世界に勝利したので、皆さんもこれを理解すれば、サタン世界は侵犯することができず、堕落圏が再侵犯できる道から絶対的に抜け出すことができるのです。

 今四月の花咲く時期になりました。成約時代を迎え、今、夢として願っていた時が来ました。春は毎年訪れてきましたが、摂理の春は、今年初めて、成約時代を発表することによって始まったということを知らなければなりません。このような春の季節に、真の御父母様に侍り、真の父母の国と世界を取り戻すことができるという喜びをもち、天下に私たちを遮るものはないという自信をもって、夜も昼もこの国を激しく揺さぶらなければなりません。


 信烈様百日記念式

 一月十一日、陰暦九二年十二月十九日午前一時七分、イースト・ガーデン近隣のホワイト・プレイン病院において、朴珍成様・文仁進様の三番目の御子息が誕生され、真のお父様は「信烈」という名前をつけてくださった。四月二十日には、イースト・ガーデンにおいて、信烈様誕生百日記念式をもたれた。

 いつ、どのような話をするか分かりません。皆さんの手帳に誰が新しい言葉をたくさん書き、誰がたくさん聞いたかということが、今後、一族の誇りになるでしょう。先生が皆さん何人かだけにこのような話をすれば、聞いたその人たちが有名になります。ですから、先生のみ言を自分たちの手帳に記録し、何日、何時、何分まで記録しておかなければなりません。そのようにして、二人の記録が完全に同じだというときは、それが真理です。先生のみ言は間違いないというのです。それがなければ認定できません。

 最近、ハドソン川に魚を獲りに行く時もそうです。先生が使ったハンカチや故障したもの、それさえも管理し修理する人が一人もいません。「何月何日に誰々が乗り、これはいつの時の物でどうだ」と記録する人がいないというのです。

 先生は、いつかまた来ることはありません。一度行けばそれきりです。父母たちはいつでもいますが、真の父母は一度しかいません。過去にもいなかったのであり、現在にもいなく、未来にもいません。一度だけであり、皆さんが先生の外孫の百日祝いに参加したというこの事実は、先祖たちと聖人たちの夢だというのです。イエス様の夢であり、釈迦の夢であり、マホメットの夢であり、孔子の夢だというのです。

 カレンダーに先生の写真を入れ、行事の日がすべて書いてあるのに、毎月一日を中心として、「今月はこれこれこのような日があるので心で祈祷しよう」という家庭が何家庭ぐらいあるのですか。日が追ってくれば、自分の息子以上、自分の一族以上に、小さな贈り物でも準備して心を合わせて千倍、万倍祝賀しようという人が何人くらいいるのかというのです。

 四月二十日は、本来は記念行事を行う日です。二十日を中心とする今年の四月は、本当に重要なのです。きょうは、昨年四月十日にお母様を宣布してからちょうど一年と十日になる日です。十数は、縦的に見るとき完成を表示し、二十日は、横的に見るとき……。本来きょうは、アメリカにいる女性連合の代表を集めて祝賀しようと思っていたのです。きょうは信烈の百日ですが、アメリカの女性たちは膳にあるものを一つずつ持っていきなさい。


 尹基淑女史還暦祝いの宴

 四月二十五日、イースト・ガーデンにおいて、真の御父母様の御家庭の姻戚で三十六家庭である朴普煕宣教師の夫人、尹基淑女史の還暦祝いの宴が、真の御父母様の召集により開かれた。この日、尹女史は、あいさつの中で「死ぬ日まで毎日感謝を捧げたとしても感謝しきれない祝福を受けた」と語り、「余生を命を懸けて従順と忠孝の道理を最後まで全うする」と誓い、真の御父母様の万寿無謀と真の家庭の繁栄の祈願を捧げた。

 成約時代に入ってきて、女性たちは、家庭に平和をもたらし、親族と統一的な紐帯をもつことに貢献しなければなりません。特に女性を中心として見るとき、今現在、真の父母の家庭と親族関係を結んだ人々の中で、六十歳になる女性は尹基淑が最初です。六十歳、六数は人間完成を標準としています。人間を六日目にお造りになったのでしょう? 六数期間を完成できなかったので、六十歳を中心として、すべての女性を代表して完成の位置を超える立場で、先生の家庭と世界的な新しい運動を連結させなければならないみ旨があるので、このような集いをもつようになるのです。

 女性たちが平和をもつことができないのはなぜでしょうか。女性が堕落したので、愛を中心とした平和の家庭は女性たちが指導しなければなりません。それゆえに、先生の家庭と祝福された婿や嫁の家庭では、男性も女性も六十歳になれば、祝福された家庭が協力してその日を祝わなければなりません。

 ですから、今、六十歳になった尹基淑さんが七十歳になれば、またそのような祝宴を開いてあげなければなりません。それを古稀と言うでしょう? そのようにして、十年ごとにこのような祝宴を設けてあげなければなりません。なぜでしょうか。年を取った人は孤独なのです。年を取った人は、家庭と一つになることによって、長生きすることを恵みだと感じなければならないのに、今の世の中は、長生きすることを大変な地獄と考えているのです。

 真の御父母様の家庭とこのような親族関係が一致することによって、きょうから全世界の祝福された家庭は、このような原則を中心として、六十歳になればみなその誕生日の祝賀を協助し、七十歳、八十歳になる時は、世界的な祝賀運動をして、一族的な心情圏を広げていかなければなりません。


 協会創立第三十九周年記念式

 五月一日、ベルベディア修練所において、協会創立第三十九周年記念式が、真の御父母様をお迎えする中で挙行された。

 神様のみ旨を中心として、創造理想、四位基台、愛の理想を中心として復帰、長子権、父母権、王権、皇族圏を経て本然に帰っていくときに、全体に責任を負ったというのが統一教会の主流思想です。それが統一教会の創立目的です。

 それで来年は四十年です。来年までにこれを成し遂げなければなりません。それゆえに、「真の父母と成約時代」を発表するのです。ですから、これを話せば王の世界は自然に一つの王権になるのです。民主主義ではありません。民主主義は兄弟主義なので争うのです。兄弟主義の行くべき道は真の父母主義です。真の父母主義は真の愛主義です。

 きょうは創立三十九周年であり、四十年をすべて整理しました。今からは、先生が解放されるのです。今回の講演会さえ終われば、先生はアメリカと関係ありません。世界と関係をもつのです。決別しなければなりません。ですから、皆さんにすべて相続してあげるのです。今、皆さんはすべて知っているので、お父様のあとに従ってくれば何の問題もないでしょう。

 教授の目的は、いかにして自分よりも優れた教授を多く育てるかということです。神様は、このようなことを私に願われるのです。どれくらい多くの真の父母を育てあげる教授になるのか、多くの真の父母が全世界に横的に拡大することを願われるのです。それが真の父母の目的です。全世界のどこにでも昼夜宣伝して回るのです。今は、放送界まで動員するのです。時を選ぶことなく、いつでもあらゆるものを動員するのです。そのような時が来れば、皆さんは伝道する必要もありません。先生は、そのような基盤を既にすべて築いておきました。その準備をすべてしておいたのです。
 

四 アメリカでの活動方向と事業推進



 アメリカ活動の特別指示事項

 真の御父母様御聖誕慶祝行事の翌日である一月二十九日、ニューヨークの世界宣教本部で開催された世界指導者会議において、真の御父母様は、アメリカの活動に対する特別指示事項を下達された。

 一九九三年の活動は、成約時代なので青少年時代になる」。第一番目は、「青少年の大復興と教育」です。ソ連の八十八の教育区がすべて一つになって教材を作り、全国の中・高等学校が、私たちの礼拝を行う教会になっているのです。堕落した天使長圏内にあるソ連を天の側の天使長圏であるアメリカが救ってあげなければなりません。アメリカが早く手を回さなければなりません。

 もう講義する時代は過ぎ去りました。本をもって伝道するのです。本を読ませなければなりません。全世界の統一教会の食口は、原理の本を三十冊ずつ買い、一日に一冊ずつ分けるのです。そして、一ヵ月後に回収して、また別の人々に貸してあげるのです。

 創造原理を講義するのにかかる時間が三時間だとすれば、その半分である一時間半で講義できるように整理し、赤鉛筆で一番と表示しておくのです。このようにして、ページごとにある一番だけを連結して講義すればよいのです。また、一時間半かかるものを、半分の四十五分でするためには、青いもので二番と表示してずーっと連結するのです。その次には、十分あるいは五分以内にまですることができるように表示するのです。

 それから、民主世界では、キリスト教の統一教会原理思想消化時代です。ソ連の共産党を悟らせる責任はキリスト教にあるのですが、キリスト教を悟らせるのは統一教会の責任です。そのようにしてこそ生きるのです。

 それから第四番目は、家庭引き受け時代です。家庭を引き受けてしまわなければなりません。七千万世帯をどのようにして氏族的メシヤがすべて責任を負うのでしょうか。それは、レバレンド・ムーンがするのではありません。家庭の引き受けは、外国人がするのではなく、自分の息子、娘と親族がするのです。

 第五番目の成約時代の使命は、「統班撃破」です。班を動かして、韓国のすべての家庭を一つにするのです。統班は家庭の連合です。種を家庭に植えなければなりません。種を植えるのは、国に植えるのではありません。ですから皆さんは、七千万家庭に真の愛の種を植えるのです。

 第六番目は、総論です。「家庭で四大心情圏と三大王権を復帰し、皇族の心情の生活を体得することによって天国に入城する」です。その位置は、長子権が復帰された位置であり、父母権が復帰された位置であり、王権が復帰された位置であり、皇族圏が復帰された位置なので、全体解放が成立するのです。


 アメリカ社会の実態と女性連合の進路

 第二次大戦後、アメリカの家庭はなぜこのようになったのでしょうか。近親相姦関係の話です。これは何かというと、ザカリヤ家庭を中心として、マリヤとザカリヤは義妹と義兄の関係でした。親族関係だったというのです。マリヤとエリザベツはいとこです。母方のいとこです。母方の系統で同じ姉妹だったというのです。

 結局、マリヤが自分の義兄と一つになったのです。堕落したので、そこで分立しなければなりません。また、イエス様とザカリヤの娘とは兄妹の間柄です。兄と妹の間柄だったのです。摂理的接続時代において、これを交差しなければなりません。これを交差しなければならないのに、ここにおいてサタン世界がすべて占領してしまったのです。

 ですから、第二次大戦後、来られる主に従って天国に行かなければならないのに、それを知らずに失ってしまったので、サタン世界でそのまま生きて地獄に落ちてしまうのです。地獄に引き込まれていったので、完全にフリーセックスに染まってしまったのです。

 再臨主は、神様が創造される時に数千万代を理想とされた血族にし、永遠不変の血族をつくるために来られるのですが、それをサタンが完全に台無しにしてしまいました。台無しにしてしまったのですが、レバレンド・ムーンがこれに着手したのです。

 女性連合の大会を、全国的にどこまで終えましたか。この大会は、州から始めて家庭まで訪ねていかなければなりません。家庭には誰がいるのでしょうか。母と子がいます。家庭において男性は天使長の立場にいます。それゆえに、まずアダムの立場にいる先生を中心として一つにならなければなりません。そして、世界のすべての女性は、真の母の分身として苦労し、お父様と一つにならなければなりません。そのようにして本来の父の息子、娘だったという条件を立て、再び生まれて復帰されるのです。

 今まで、男性が世界を指導して滅ぼしたので、今からは、女性が世界を指導して繁栄させなければなりません。真の御父母様を中心として一つになって成功させなければなりません。そのようにしてこそ、世の中の問題がすべて解決するのです。原理のみ言がすべて終わるのです。

 今回、韓国の女性連合の支部長たちが来ましたが、きょう(一月二十九日)ワシントンD・Cを出発しました。各郡の代表として優秀な人々を連れてきたのです。そのようにして見物させたのち、「今後皆さんは、世界の女性を救うために、アメリカの女性たちと共に活動して闘わなければならないので、英語を学ぶのです」と指示しました。

 世界を一つにするためには、韓国の女性、日本の女性、アメリカの女性、ドイツの女性、フランスの女性、イギリスの女性、イタリアの女性を一つにしなければなりません。この七ヵ国の女性を一つにさえすれば、世界は統一されるのです。第二次大戦の時に連合国と枢軸国に属していた国々の女性と韓国の女性です。彼女たちを誰が教育するのでしょうか。先生が女性を教育して一つにしなければなりません。そのようにして、男性をみな天の側に転換すればすべて終わるのです。


 在米日本食口の活動

 ヨウコさん! アメリカで、あなたが日本女性連合の会長でしょう? 日本において女性たちが七千人を中心として機動隊をつくっているのです。ここにも千人以上いるでしょう? 祝福家庭は、みな息子、娘を一箇所に集めて世話をさせ、夫が休んでいれば夫に任せるのです。そのようにして機動隊をつくり、日本に負けないように活動しなければなりません! そのような経済活動の伝統を残さなければなりません。今、通告しているのです。

 エバ国家の代表として天使長国家であるアメリカに来て、この天使長を引っ張って天国に導いていくというのが原理の中心です。皆さんがアメリカ教会を経済的に援助してあげなければなりません。全面的なファンダレイジング計画と伝道計画を立てなければなりません。昼はファンダレイジング、夜は復興会をするのです。

 南北アメリカは、すべてキリスト教文化圏です。南側はラテン国家から来た民族の旧教国家であり、北側はアングロサクソン民族の新教国家です。この新教と旧教を、統一教会の文先生を中心として、日本のメンバーとアジア人が統一しようというのです。そのようにすれば、ここは、西洋人と異なる人種が平和の国民として共に暮らす、万年に通じる平和の福地国となるでしょう。

 先生は、一人が三十冊の原理の本を一日に一冊ずつ配布して読ませるようにと命令したのですが、どのようになりましたか。ここで原理の本を三十冊買った人は手を挙げてみてください。それを直ちに、五月中に配布しなければなりません。そのためには、全員五月一日から始めなければなりません。

 そして、経済問題においては個団活動をするのです。ヨウコさん! 責任者は、全員個団活動の十二人を立てなさい。地域的に近い者たちから先に組んで活動するのです。区域に三十人がいれば、最も近い所を中心として十人ずつ組んで三つの個団をつくり、マイクロバスを買って活動すればよいのです。そのような協同的訓練が必ず必要だというのです。超団体的に活動するのです。日本人は、男性も入っていくのです。ここで基盤をつくれば、その伝統をアメリカ人に譲り渡さなければなりません。


 氏族的メシヤ活動

 イエス様を中心としてユダヤ教とイスラエルを一つにすることができず、再臨時代にはアメリカとキリスト教を一つにすることができなかったので、これを一つにする責任が、氏族的メシヤとして祝福家庭にあるのです。イエス様の代わりに再臨した家庭的な基盤をもって、世界を救うために犠牲にならなければなりません。

 氏族的メシヤを宣布する前には何をしましたか。私たちは、「家庭教会」という名前をもってこのような活動をしてきたのです。三百六十家庭を中心として私たちが活動してきたということを皆さんは知っています。家庭教会とは、氏族的メシヤの外的な基盤を築くためのものですが、ここで築かれた人々と氏族的メシヤをカイン・アベルとして一つにするというみ旨があったことを私たちは知らなければなりません。

 カインと一つになって故郷に帰っていかなければならないのですが、すべてのカイン的なものには先生が責任を負うようになったので、皆さんには基盤がありません。世界的な版図の基盤はなかったとしても、故郷という版図でも残さなければならないので、氏族的メシヤの使命を与えて派遣するのです。世界版図において、世界に散在しているすべての人々の故郷と先生の故郷をいかに横的に連結させるかという問題を解決するためのものが氏族的メシヤ圏です。

 先生を中心として統一教会に入ってきたように、皆さんの一族を中心として関係しているすべての人々が氏族的メシヤに接ぎ木される、このような時代に入ってくるのです。ですから、どこに行こうと皆さんが教会を中心として教会を考えるのと同じように、皆さんの故郷の人々がどこに行こうと、氏族的メシヤを中心としてメシヤとその家庭に行きたいという思いが一体にならなければなりません。


 UTS(統一神学大学院)卒業生の活用

 金相哲氏(UTS総長)! 毎年正月一日になれば、この人々に手紙を送りなさい。先生の七十三回、お母様の五十回の誕生日に、このニューヨークに全国を代表した卒業生が集まって、二人から三人を卒業させます」と言って、手を挙げて宣誓したので、その宣誓を守ることができるように、一度で出すことができなければ何回かに分けてでも預金しなさい」と、毎年正月一日に公文を出しなさい。

 一人が卒業する時まで、どのようなことをしてでも二万ドルを出させるのです。三人卒業させようとすれば六万ドルです。今から開始です。一年に一万ドルであれば、二年あれば卒業するので二万ドルではないですか。その代わりに、その人が卒業する時はその人にも人を立てさせ、どのようなことをしてでもお金と一緒に学生を入学させるようにするのです。皆さんが「学費を出してあげるので神学大学に行きなさい」と言えば、行く人は大勢いるのです。

 今からは、すべてのものが専門化時代に入っていきます。ですから、統一教会の牧師といえば、UTSを卒業した人以外には牧師という称号を使うことができないようにしなければなりません。全員UTSを卒業しなさいというのです。知識の基準においても、この世の牧師に負けてはいけません。

 朴普煕氏(ワシントン・タイムズ社長)、UTSを卒業した人々の中で、教会と大学街の責任者でない人はみなここに出てきなさいと言いなさい。わー、このように大勢いるのですね! 今後、この人々をどのようにするのかというと、一つの州に五箇所ずつ、二百五十箇所に配置しようと思うのです。ですから、自分の故郷から近い所に責任者として選定しようというのです。

 金相哲総長、神学校にいる教授は何人ですか。教授たちを呼んでここに並ばせてください。この人たちは、神学大学院を中心として地域を分担して活動させればよいです。ベリータウンを中心としてニューヨークが近くにあるので、その地域の責任者として教会を任せなさい。


 「ワシントン・タイムズ」と「ワールド・アンド・アイ」

 今から配置しなければなりません。十七地域にすべて配置されているようですが、割り当てられていない地域が皆さんの活動地域です。家庭教会も同じであり、氏族的メシヤの使命も果たさなければなりません。

 そのようにして、今後たくさん講義をしなければなりません。それを教育できるように、教育をしなければなりません。講義をどのように行い、食口をどれくらい増やそうという一年の計画を立てなさい。その区域にいる牧師たちに何度も会って教育し、学校があれば中・高等学校の先生や大学の教授たちに会って、今後その地方の開拓のための糾合運動をしなければなりません。そのようにすると同時に、皆さんは新聞の部数を拡張することにも責任を負わなければなりません。人々とたくさん会って新聞の部数を拡張するのです。

 今回、「ワシントン・タイムズ」と「ワールド・アンド・アイ」を一つにするのです。一つのチームにした組織です。分離してはいけません。今から一つにならなければなりません。「ワールド・アンド・アイ」において初めて氏族メシヤ活動をするようになるのです。その地域で基盤を築くのです! 「ワシントン・タイムズ」を中心として、各州に週刊新聞をつくろうと思います。そこに対応して、今から特別に責任をもち、地方の有力者と優秀な人々を集めて編成できるように準備しなければなりません。その人員として三十人が必要です。゛保守派の代表的な新聞として「ワシントン・タイムズ」を信頼しているのです。彼らは、「ワシントン・タイムズ」で論じているとおりにやっているのです。それは有名です。アメリカ国内の国家的な秘密を「ワシントン・タイムズ」がすべて知っています。ホワイトハウスの大統領の一日の生活もすべて分かるようになっているのです。タバコを何本吸い、その吸い殼をどこに捨てるのかということもすぐに分かります。

 クリントンは、ホモセクシュアルもレズビアンもフリーセックスもOKした人です。サタンのものをすべて歓迎しているのです。軍隊にまでホモセクシュアルを容認したのです。戦闘は後回しです。クリントンは、アメリカの歴史上、最も不道徳的な大統領として象徴されます。これをどのように消化するのかというのです。ですから、レバレンド・ムーンに従いなさいというのです。従わなければ悲惨な立場に立つのです。

 南米のウルグアイ、パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルの四ヵ国間で税金をなくすことにおいては、先生の功労が大きかったのです。アメリカを中心として、カナダとメキシコが経済流通構造を整えたことにおいては「ワシントン・タイムズ」の影響が大きかったのです。ロシアのエリツィンの背後に連結されているすべてのものは、「ワシントン・タイムズ」なくしてはできませんでした。ロシア政府は、アメリカ政府を信じません。しかし、統一教会の文先生は信じるのです。


 ワシントン・テレビ・センター

 今後は、情報と言論を動かす人が世界を動かすのです。私がワシントン・テレビ・センターをつくったのは、映像通信社の基地をつくったということです。プレス・センターのような映像放送の基地をつくったのです。そのようにして、各国において活用できる施設をすべてつくっておいたのです。何であろうと、スイッチ一つでどの国においても活用することができるのです。そのようにして、最短時間で私たちが製作し、それを販売するのです。十五分以内で映像を載せ、世界のニュースの三分の二を供給する計画です。

 アメリカの民主党や共和党の全党大会をすべて私たちが撮影して、全国に配信するのです。これは、東部で一番大きな会社です。NBC(アメリカのナショナル放送協会)やCBS(コロンビア放送システム会社)が、私たちの映写所で……。自分たちはそのような精密な機械をもっていないので、私たちがつくってあげるのです。CNN(アメリカのニュース専門有線テレビ局)のようなところは、一〇〇パーセントをつくってあげるのです。

 ビデオ・システムは東部で一番であり、オーディオ・システムはアメリカで一番です。このようなものをすべてつくっておいたのです。それから、ビデオを製作するのに、これを生産できる大きな工場がないので、毎日十万から二十万本作ることのできる工場を私たちが造っておいたのです。

 マグドナルドのような会社は大きいのですが、このような施設がないので、三千万本のビデオを作ってほしいという注文をしてきたのです。ですから、膨大なアメリカを中心として仕事をしようとすれば、このようなことが必要です。それゆえに、一週間に一度、時事映画を作って販売しようと、私は思っています。全世界にビデオを販売するのです。ですから、大きな映画会社と私たちの生産工場を連結するのです。

 音楽も、人がいなくてもすべてつくることができます。オーケストラの百二十人が演奏したとすれば、百二十種類の音をすべて分けて編成するのです。素晴らしい編成をすることができるのです。また映画も、フィルムをいくらでも分けて入れることができます。そこに人間も入れることができ、手をつけずにそのようなことがすべてできるのです。ですから、現在ある映画に別の時代の環境を入れて、別の映画を作ることができるのです。今、それを計画しています。ですから、一つのもので七十九の場面を作ることができるというのです。

 ラブストーリーも教育の材料です。家庭の大人が見るので、子供たちも関心のある内容なのです。ですから、ここに健全な家庭倫理を入れて作るのです。そのようにして世界的に販売します。そこに対応するために、孝進が新しい分野を開拓しているのです。


 USA(アメリカ救護連合)運動とアメリカ文化の再生

 皆さんは、アメリカのために涙を流したことがありますか。先生はどうだと思いますか。それを受け継がなければなりません。アメリカの若者たちが受け継がなければなりません。受け継いでこそ、アメリカが生きるのです。父母が子供を育てる時に涙を流しながら愛で抱いてあげた息子、娘は、不孝者になりません。浮浪者になりません。涙をもって、愛で抱いてあげなければなりません。皆さんに、私がこのように公式的に命令して特別に話すのは今回が初めてです。

 今回、クリントンが大統領になったことは、アメリカに非常事態が起きたと思うのです。皆さんは、アメリカの国民として生まれ、自らの骨と肉が砕けるまで行かなければならない義務の道、責任の道が何なのかを深刻に考えなければなりません。それは、天の願うキリスト教文化圏が地上の理想世界に行くことのできる道です。その理想世界に直行できる道を教えてあげる人は、私しかいません。

 何よりも教育を通して、大衆を動かし感化させ得る教会運動を全国的に、世界的に展開する時が来るということを知らなければなりません。大復興と大教育の時が来るのです。ですから、今まで私たちはUSA(United to Serve America)運動をしてきたのです。昨年、二千五百回しました。今年の目標は何ですか。成約時代の出発とともに、青少年を教育することです。中・高等学校をいかに立て直すかという問題に主力を注ぐ時が来たというのです。今から一万五千校の高等学校を教育しなければなりません。

 食口は、全員が大きな教会や様々な場所を訪問して、復興会を主導しなければなりません。放送局に行って全国的に『原理講論』を教育しなければなりません。全世界の学校ごとに校牧(注一宗教教育を担当する牧師)を置き、三十校の主要大学では常に活動しなければなりません。今から、どのようにして全国の大学で大きな集会を成し遂げるかということが問題です。アメリカのどのような教会や教団も、それを成し遂げることはできません。

 アメリカのワシントンD・Cで起きている活動、アメリカ文化の根底を生かし、蘇生させ、再生しようという活動が起きているのですが、これは先生と関係のある活動です。最初は全面的に反対しましたが、今、この活動はアメリカでも知られるようになったのです。自分たちだけが理想的な国家であり世界を支配できると考えるのは大きな間違いです。そのようなことはありません。縦的な神様を中心としてやらなければ、どのようなことをやったとしても勝利することはできません。


 アメリカの実績基盤と影響力

 今回、ワシントンD・Cで、キング牧師の民権運動を中心とした三十周年の大会がありました。五十万人が集まるのですが、どうしても私を招請しなければならないというのです。なぜでしょうか。世界平和に向かうにおいて旗手となった方は文総裁だ、ということを世界の人が公認しているので、文総裁をつかまなければならないというのです。しかし、日本人千人を連れてきて教育し、死地に入り込んだ日本を救ってあげようという闘いをしているのに、私が行くことができますか。それは八月二十八日です。私が行くことができないということは、みな知っているのです。

 アメリカに行けば、アメリカ大統領に先立って、大統領のできないことを、私が一歩先に立ってしようと考えてきたのです。そのようにして十年、数十年が過ぎ、文先生の積み上げた実績がアメリカに絶対的に必要になったので、先生を尊敬せざるを得ない現実になったというのです。

 先日、先生は、ワシントンD・Cに三百人の男性を連れていって三泊四日の修練をさせたのですが、全員、そのような背後の準備を見て、とても驚いたのです。「このようなことがあり得るだろうか」と言って驚いたのです。夢にも思わない、そのような背後の基盤が全世界にあるということを知り、感動ではなく衝撃を受けたのです。その大きな基盤というものには、ホワイトハウス自体も恐れているのです。

 「ああ、文総裁、どうぞもうアメリカから去らないでください。私たちが保護してあげます」、このように言っているのです。「お望みならば、イースト・ガーデンの守衛をアメリカの警察で配置してあげましょう」、このように言っているのです。私は、「嫌だ」と言うのです。私がニューヨークに行けば、CIA(アメリカ中央情報局)の副局長が私を裏口に案内するのです。それほど世の中は変わりました。

 アメリカの上院議員百二十人の首は、文先生にかかっているのです。下院議長を追い出したチャンピオンです。ですから、罪ある者が最も恐れている人が文先生です。マフィアも恐れています。マフィアは、そのようなことはできません。いくら凶悪でも、そのようなことはできません。サタンは、神様を数千年の歴史を通じて脅迫してきました。しかし、神様は後退しません。堂々としていらっしゃる神様であられるのです。


 趣味産業開発と釣り

 先生が考えていることは、将来の趣味産業です。そのような方面に多くの関心をもっています。趣味産業になり得るものには、いったいどのようなものがあるでしょうか。まずカジノを挙げることができます。賭博場です。(笑い)先生は、ラスベガスやアトランタなど、そのような所について二十年間研究してきました。

 人間は、みな賭博的性格をもっています。それは本当に悪い趣味です。そうかといって、それをなくすことはできません。それをどのように趣味産業に転換するのでしょうか。得た利益の中から、失ったお金の中から半分ほどを返してあげるのです。そのようにしなければ、場合によっては様々な副作用が発生します。問題が発生するのです。そのような方法をずーっと考えてきました。皆さんは知らないのですが、先生はそのような事業を始めました。東西南北の四箇所において、今も大々的に継続して計画を進めているのです。

 それから体育問題です。オリンピック大会などのスポーツです。スポーツ種目は将来……。人間は何かをしなければいられません。闘ったり戦争したりしなければ、じっとしていられないようになっているのです。競争するなどしてです。体を中心とした体育問題は、そのような面においてとても発展性があります。人々が観戦するのも趣味になるというのです。

 それから、ハンティングです。世界的なハンティング、狩猟です。アラスカは、熊の産地として世界一です。特にコディアックは、ブラウン・ベアが有名です。十四フィートにもなるのです。大きなものは牛と同じくらい大きいのです。そのような熊をいくらでも飼育できます。大きな船に百頭から二百頭積んでいき、気候が同じで、環境が同じ場所でたくさん飼育するのです。そのように飼育してから、移動ハンティングをするのです。また、エルクを飼育するのです。鹿の種類で最も大きなものをエルクといいます。アラスカで有名です。

 それからハンティングと釣り……。ハンティングは、年を取ると少し難しいでしょう。山に登るのは、五十代、六十代までは大丈夫ですが、それ以上の場合は助けが必要です。しかし釣りは、五歳の子供から百歳の老人、どのような人でもできます。

 第三世界、アフリカ、低開発国家では、一年間に二千万人が飢えて死んでいます。一日に六万人が死んでいきます。これに誰が責任をもつのでしょうか。世界人類を兄弟のように思い、自分の息子、娘のように思うことができる、そのような原理を知っている皆さんがしなければならず、それを教えるレバレンド・ムーンがしなければなりません。真の父母という名前は、恐ろしい名前です。それは、私のための名前ではありません。人類のための名前なのです。

 汗を流したハドソン川を忘れてはいけません。五大洋六大州を通して呼吸し、考える、その見えない波動、電波のようなものが、そこで生きている魚の世界を通じて、未来の人類解放の道に連結されるのです。地と海があれば、飢え死にしないというのです。

 今は、ツナを獲るにおいても、ストライプト・バスを獲るにおいても、先生は有名です。先生は、どこに行っても研究開発をします。アラスカにはどのような魚が棲んでいるのか、すべて知りたいのです。魚たちもそうでしょう。自分たちの世界をよく知って、よくコーチしてくれ、すべて選んで捕まえて、このようにして保護してくれる人が必要であって、無慈悲に捕まえられることは願わないというのです。この宇宙がそうだというのです。


 テキサス新希望農場

 今回も、私はニュー・ホープ・ファームにある川に行ったのですが、明け方早くに釣りに行って暗い夕方になると、七時にもなると、みな「早く帰りましょう」と、私ばかり見つめるのです。私は休みなく、もっとしていたいのです。ですから、寝るのも仕方なく寝るのだと考えるのです。きのうの夕方の延長だと考えるのです。明け方早くに出掛けていくのです。

 アメリカは膨大な国です。水平線という言葉がありますが、「これが地平線なのだなあ!」ということをアメリカに来て実感しました。朝夕に太陽が昇ったり沈んだりする風景は、実に感動的です。皆さんは、紫色の空を見たことがありますか。それを見ると、精神が澄んできて、とりこになってしまうような気分になるのです。

 テキサスは、韓国の約四倍あります。そこに行ってみると主人がいません。私がそこの主人になってあげなければならないのです。私たち統一教会の群れが主人にならなければならないのです。今後、このような荒廃した土地を肥沃な土地にして、飢えて死んでいく人々を生かさなければなりません。土地と水があればできるのです。水がある所では養魚をするのです。土地のある所では様々な種類の穀物をつくるのです。

 猪狩り、鹿狩り、きつね狩り、おおかみ狩り、うさぎ狩り、ないものがないというのです。うずらも数万羽を育てようと思っています。うずら狩りはゴルフよりも勝っているのです。リゾート・ビジネスを兼ねたエデン農園をつくり、解放することのできる世界のトップをつくろうと思っているのです。

 今後家のようなものは、組立式のものを私が考案しているのです。今後、テキサスを中心としてメキシコ、南米まで農場を展開しようと考えています。今から国境地帯を連結するのです。ですから、五十州の人々は、「一つの州で千エイカーずつ買おう」というのです。これを決定しました。

 アメリカは本土であり自分たちの国なので、これは全員がするのですが、百六十ヵ国の宣教師は、いかなる困難があったとしても五百エイカーの土地は買わなければなりません。一エイカーを四百ドルと見積もればいくらですか。五百エイカーならば二十万ドルです。それを三年以内でやらなければなりません。そして、今後日本のすべての県の責任者は、千エイカー以上、三倍以上買わなければなりません。
 

五 世界平和具現のための摂理



 世界主要国家の摂理的立場

 第二次大戦の時は、イギリスがエバ国家でした。今は、復帰路程において、カナダとアメリカがエバとアダムになり、一つになるのです。天使長は南米です。離れることができません。カナダがアメリカを指導するのです。カナダには、より大きな希望があります。そこは、フリーセックスのようなものも、アメリカほど深刻ではありません。このように南北のアメリカ大陸は、エバ、アダム、天使長国家になっています。この三つが一つにならなければなりません。

 南アメリカ世界はローマ・カトリック圏です。旧教はカインの立場です。西欧世界において、イギリスはエバの立場であり、西欧のキリスト教全体はカインの立場です。今、ヨーロッパの国々は、EC(ヨーロッパ共同体)を中心として一つの国家になっているでしょう? 同じです。そこでエバとカインが連結されるのです。ヨーロッパ大陸がカインになり、アメリカ大陸がアベルになるのです。カインであるヨーロッパとアベルであるアメリカが一つにならなければ、キリスト教文化圏である西欧文明世界は生き残ることができません。ほかに道はありません。アメリカの人々もヨーロッパの人々もそれを知らないので、今、お父様が教えているのです。

 アジアも同じです。アジアの国々も、エバ国家、天使長国家、アダム国家に分けられるのです。日本はエバ国家であり、中国とロシアは二つとも天使長国家です。一つは堕落したアダムの立場であり、もう一つは復帰されたアダムの立場です。ですから、韓国を中心としてエバ国家と二種類の天使長国家があるのです。一つは共産世界の天使長国家であり、もう一つは自由世界の天使長国家です。この三つのブロックが一つにならなければなりません。それから、父の立場は韓国です。父母の立場です。そのようにして、東洋はアベルの立場に、西洋はカインの立場に立って一つにならなければなりません。

 エバ国家である日本は、今、裸の状態にあるのと同じです。宝石で飾りたてて真っ裸で横たわっているのです。ですから、男性たちが取り囲んで何が何でも征服しようとねらっています。その国々は、エデンにおける天使長と同じ立場です。しかし、日本は、完成したアダムが主人です。エバはそれを知らなければなりません。今、日本とロシアが和解しているのを知っているでしょう? 私がアメリカ政府を利用してそのようにしなければならないと言ったのです。


 超宗教祝福結婚式の提案

 二月一日から五日まで、インドのニューデリーにおいて、三十ヵ国以上の宗教指導者五十人以上が参席する中で、世界平和宗教連合会議が開かれた。この大会で真の御父母様は、郭錠煥会長を通して、各教団の代表者たちに超宗教祝福結婚式への同参を提案された。

 ニューデリーで世界宗教大会をする時に、私が郭錠煥氏に命じて語らせたことは、「すべての宗教は結婚を合同でしましょう」ということです。そのような運動をしなければならないと宣布したのです。レバレンド・ムーンを代表として、今後、世界的なすべての家庭倫理を立てるにおいて宗教が先発隊となり、宗教同士で一つになり、この公式的な原理だけ合わせればよいのです。ですから、「さあ、結婚しましょう! あなた方教団同士で合同結婚式をして、すべての世界の祝福は私の名前で何万双でも何百万双でもしましょう!」と私が建議したのです。

 そのようなことを世界的に宣布することにより、世界平和宗教連合をつくった責任者としての責任を全うするのです。やらないのは自分たちがやらないのであって、私は、そのことをしようと勧め、提議したのです。カトリックの神父と修道女も結婚させてあげなければならず、仏教の僧侶も結婚させてあげなければなりません。結婚させてあげなければ、すべて滅びます。すべて遊び人、フリーセックスの場所になってしまうのです。

 十三の教団の代表たちが集まり、今後世界平和に向かう最短距離はこの道しかないという結論を下したのです。宗教が先頭に立たなければなりません。精神が平和を主導しなければならないのです。精神圏が宗教だからです。先生は、二大世界連合をつくりました。「世界平和宗教連合」と「世界平和連合」がそれです。精神圏が宗教連合です。その宗教連合によって何をするのでしょうか。宗教世界にカイン・アベルはありません。宗教世界にカイン・アベルがないので、母が立つことのできる足場がないのです。この原則を中心として、父母が立ち得る位置に立たなければなりません。今の教団の代表たちが天使長の位置に立たなければならないのです。


 共産世界の教育

 七月二十三日、独立国家連合で『私の世界と私』という題目の四六判・二百十八ページの中高生用の原理教科書が発行され、新学期から活用されるようになった。これは、一九九〇年の真のお父様とゴルバチョフ大統領の会談を契機として、連続して実施された旧ソ連圏の大学生、総長、教授、中学・高校教師セミナーなどを開催した成果がその土台となっている。
 一方、前年十一月二十二日の真のお母様のロシア講演後、カルミギア(Kalmykia)自治州のケリサンイルルンジオ大統領の送った教育部長官と女性団体連合会長が、真のお母様に、学生たちを「統一思想」で教育できるようになったことへの感謝を表し、真の御父母様に贈り物を贈呈した。また、ロシア連邦カリーニングラード(Kaliningrad)の教師連合会代表も、真のお母様に、同じ内容で感謝状を伝達した。

 統一教会は、思想的にも怨讐である共産主義と闘いましたが、共産主義をなくして彼らを救ってあげようという目的をもっていたのです。ですから、共産主義が崩壊した時、アメリカは黙ってほうっておきましたが、レバレンド・ムーンは、先頭に立って共産世界の若い青年と政府の幹部たちを教育したのです。

 ロシアのエリツィンが招待しましたが、行きませんでした。ロシアにおける政治的観点がそれほど良くなかったのです。ウクライナ政府の首相も、私を国賓として招待しました。放送言論媒体まで報道したのです。国を完全に任せますといって、自由に活用することを許諾したのです。ですから、全閣僚と公務員が二度も「神主義」の教育を受けました。

 中・高等学校の教科書に「原理」を入れて教育を始めたのです。教育部長官が命令し、今年の夏休みに有名な学者と共に編集して、今(七月二十三日出版)出版しているそうです。十二月前に中・高等学校の先生に配布するようになっています。それが的中すれば、共産圏三十六ヵ国にいる二十億人類を包み込めるのです。共産圏でその教材を使用すると考えてみてください。

 そのような世界的な転換圏に入っています。これまでソ連において、二年で十万人を教育したのです。その十万人の中には、連邦国会議員や政党の党首などの有力者が入っています。それから、天才的な学生たちが入っているのです。

 高等学校の学生は、みな英語ができます。大学生は言うまでもありません。既に西洋社会、英語を使う国を支配することのできる準備を完全にしてあるのです。これを余すところなく掌握するのです。共産党の青年同盟本部はカープ(CARP:大学原理研究会)運動の基盤に、そしてその訓練場所はカープ要員の訓練場所になりつつあるのです。

 私は、アメリカのアイビー・リーグの秀才たちをモスクワに連れていき、三回にわたって教育させたのです。モスクワの大学生たちがそこで講師になり、彼らに原理を教えたのです。考えてみてください。どのようになるでしょうか。彼らは、神様を否定してきた無神論者です。それなのにどうして神学を教えることができるのかというのです。「どうして二年間で無神論だった立場を否定し、神学の講義をすることができるのか」と、アイビー・リーグの秀才がみな驚いたというのです。


 共産国家に対して

 ソ連を崩壊させた人は先生でしょう? 先日の「ワシントン・タイムズ」の報告にあったでしょう! 共産党がなぜこの数年でこのように急速に滅亡したのか、それを準備した人はレバレンド・ムーンしかいないと報告したのです。それは、有名な学者も、「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」も、ハーバードもできません。有名な学校の学者たちもできなかったことですが、レバレンド・ムーンが来て、共産党は未来を導く理論的な基準がないということを知り、完全に平定してしまったのです。学者たちはそれを知っています。

 それは大変なことです。宣伝もせずに知らないふりをしていたのですが、既に自分たちで調べて「万歳! 文先生、万歳!」と言っているのです。津々浦々においても、山奥においても「文先生、万歳!」と言っているのです。統一教会の書物を研究する学者もそこに加勢し、夜通しその本を読んでいるというのです。このように四方から包囲作戦を継続していっているということを忘れてはいけません。

 密使工作もしています。しかしそれは、天の使命のためにするのであって、一人の利益のためにするのではありません。自分個人の利益ではなく、全人類の未来のためにするのです。大法から見れば愛国者となり、悪魔側から見れば売国者となるのでしょう? そのような二つの境地を往来する自由解放のキーを統一教会は扱っているのです。

 ソ連や中国のような所に先生が地下組織をつくったのは数十年前です。今でもしているのです。ソ連にあるものは半分だけ残っています。半分はどのようになったのかまだ分かりません。誰も知らない内容の仕事をしています。

 ドイツも天使長国家です。ドイツの統一時代が来ました。天使長世界の統一時代が来たというのです・その統一を誰がしたのかというと、ゴルバチョフがしてあげたのです。そのような偉人に共産世界は侍らなければなりません。しかし、エリツィンが出てきて誤ったのです。三年だけ延長していれば定着していたはずなのにです。私との約束があったのです。しかし、途中で政治変動を起こして追い出したのです。

 ゴルバチョフの三日クーデター革命期間(一九九一・八・一九~一一)に、三千人が生死を懸けて戦車の前で闘争したのですが、彼らは統一教会の文先生の弟子でした。ですから、ソ連の文教部から統一教会の責任者に感謝の手紙が送られてきたのです。「ソ連を救ってくれた統一教会の偉大さを褒めたたえます」といってです。

 アメリカの大統領をつかみ、ロシアの大統領をつかめば、すべて終わるのです。どのようにしてつかむのでしょうか。彼らは投入する方法を知りません。私は、投入する方法、間違いのない方法を知っているので、数年もすれば、「あはー、文総裁のおっしゃったことは正しかった」と言ってあとから連絡が来るのです。今回、朴普煕氏が行って、争っているゴルバチョフとエリツインを和解させました。今回、韓国宗教協議会もそうではありませんか。誰の力でソ連の代表たちを呼んできたりしたのでしょうか。宗教協議会の会長の力でできたのですか、文総裁の力でできたのですか。誰の力ですか。「嫌だ」と言っても私の世話になるのです。今後韓国人は、私の名前を借りて、ただ飯をたくさん食べるようになるでしょう。


 中東問題の調整

 神側の宗教圏とサタン側の政治圏、宗教圏と政治圏が左右に分かれて闘う二つの世界になるのです。ですから、イエス様の十字架の右側の強盗は天の側を象徴し、左側の強盗はサタン側を象徴するのです。これが全歴史を代表するのです。

 それから、バラバは前に立ち、キリスト教は後ろに立つのです。バラバ宗教圏はキリスト教の怨讐です。天が前に立つのではなく、サタン側が前に立っているのです。そのようにして天の宗教圏、キリスト教に反対するのです。右翼とキリスト教、左翼とイスラム教、このように二種類になって対立してくるのです。ですから、全世界的に見れば、左翼と右翼の闘っている所が韓国の南北であり、イスラム教とキリスト教が闘っている所が中東です。今後解決すべき世界の最大の問題は、この二つをいかに統一するかということです。

 イスラエルとアラブ圏のPLO(パレスチナ解放機構)問題も、私たちの影響が大きかったということを知らなければなりません。二次会議を私が手を付けてきました。「ワシントン・タイムズ」が主管して行ったのです。会議をするのですが、二つの国の十八人がテーブルを挟んで、顔はこのようにして座っているのです。全く、私はそのようなものを初めて見ました。初めて知ったのです。全く、一つのテーブルに座っていても、話すこともできずにこのようにお互いを見てばかりいるのです。そのように会議していたのです。

 そのような中に「ワシントン・タイムズ」が入っていったのです。今までアラブ圏に入っていて、約十年以上になる私たちの会社の特派員たちを前に立てたのです。彼らは、アラブ圏の秘密、イスラエルの秘密をすべて知っているのです。「皆さんが今までしてきたすべてのことは間違っている!」と言って、それを会議の場所ではっきりと明らかにしたのです。私たちの立ち会いのもとで会議をするのです。私たちは公正に取材し、これを明らかにしなければならないといってしたのです。このようにして彼らは、私が介在したことを本当に有り難く思っています。アメリカが介在することを嫌っていたのです。


 北朝鮮の救済と解放

 統一教会は北朝鮮宗教です。定州が統一教会の本山の地です。先生の本家(生家)があるのですが、そこが第二の聖地になっています。先生の家を金日成主席の家のようにしてあるのです。今、韓国の政府がひどい目に遭うようになっています。統一教会の食口は、今からは自由に北朝鮮に往来することができるでしょう。三月から四百人ずつ継続的に教会員を訪問させるプログラムが組まれています。

 北朝鮮でも女性大会をしなければなりません。争っているエサウとヤコブをリベカが間に立って調整したのと同じように、お母様がこの間に立つのです。世界的な風土を備え、女性的権限をもってするのです。北朝鮮で私と約束したことは何かというと、お母様のすべての世界的な大会の中で最高に集まった大会以上にしましょうということです。韓国政府が反対してできなかったのです。

 平和会議を通して金日成主席に「アメリカの言うことも聞かず、自由世界の言うことも聞かないで、私の言うことを聞きなさい!」と言うのです。ですから、私の言うことは「聞きましょう」と言うのです。大韓民国も大騒ぎでしょう。ここに経済的支援をしなければなりません。約千億万のお金を集めることができれば、北朝鮮を完全に解放することができます。そうかといって、そのお金を一度にはあげないのです。お金の管理を私がします。世界の人が私を信じているのです。

 韓国を手放してしまえば、アメリカの将来はありません。ですから、いかなる困難があったとしても、アメリカは韓国を手放してはいけません。それゆえにアメリカは、どうやって金日成主席に会って説得するかということが問題なのです。複雑多端なので、国務省を通して人を送っているのです。先日、三十八度線を通って越えてくると新聞に出ましたが、それは、誰の手が及んでそのようになったのかみな知らないと思います。大韓民国が分かるはずはありません。先生は、国を守る万全の準備を整えているのです。

 今後、私たちが金岡山に行ってくる時は、ビザが必要ないようにしようと思っています。自由に出入りできるようにするのです。そのようになれば、先進国家をはじめとして各国から先を争って入ってくるでしょう。そのようになれば、そこに民族村をつくり、その民族村を管理させればよいのです。世界の有名な人々が定年になれば、その管理人として、別荘地帯のように立派な邸宅をそこに建てて暮らすようにさせるのです。そのようになれば、その国の観光地は、ほうっておいても、先にそこに来るようになるのです。ですから、先を争って自分の地域を立派にしようとするはずです。そのようになれば、自分たちの地域は自分たちが管理するのです。

 そのようにして世界の有名人がそこで演説をしたり、セミナーを開くようになれば、世界の有名人が先を争って演説やセミナーに参加するようになるはずです。そのような運動が三百六十五日の四季を超えて何年間か続けば、どのようになるでしょうか。そのような文化活動が繰り広げられることにより、みな親しくなるのです。そのような理想的な所になるのです。先生は、地上天国のモデル的場所をつくっておき、それを世界的な風習を通して、各国の民族性を中心として、このような環境を世界各国に造成させようと思っているのです。
 

六 真の御父母様のアメリカ巡回講演と主要行事



 成約元年一九九三年五月

 どのような民族、どのような氏族、どのような国であろうと、すべて真の父母が必要なのです。共通分母です。全体がここに連結されるのです。すべての国家、氏族、家庭、個人が連結されるのです。絶対的です。永遠不変だというのです。そのような概念をもって、一九九二年を中心として世界にメシヤ宣布を行い、真の父母宣布をしてきたのです。このようにしてすべて追い込み、今回アメリカを中心として、一九九三年五月十三日から「真の父母と成約時代」を発表したのです。

 「真の父母と成約時代」を宣布した一九九三年は、歴史的な最大の転換期であり、摂理史から見るとき、一九五二年を中心として四十年を越える時だというのです。それゆえに、三年間を中心として一大転換時代に越えていくのです。ですから、先頭に立った真の御父母様が、すべてのことに責任をもって立ち上がったのです。

 一九九二年を中心として一九九三年まで持続されるのです。結婚式(真の御父母様の聖婚式)を四月にしたので、一九九三年四月までにすべての蕩減の峠を越えなければなりません。そのようにして「真の父母と成約時代」を宣布するようになったのです。四月が過ぎて五月からです。これはすべて公式的です。数学的です。

 父母から殴られ、呪われてでも、胸に抱かれて痛哭しながら「お父様!」と言うことのできる心を定着させなければならないのです。受難に遭わせたのは神様の愛だったということが分かっているので、千辛万苦、波瀾万丈の生涯を何度も越えてこの位置まで来て、「真の父母と成約時代」を発表したということは驚くべき事実です。

 今回巡回講演をする時も、テキサス州でデービッドという者が「自分が再臨主だ」と言って、八十人が虐殺されたのです。そのような時なのに、その事件が起きてから一週間もたたずに再臨主を宣布し、真の父母を宣布したのです。夜の十二時というものは一度しかありません。それは、二十四時間のうちで一度しかないのです。ですから、午前零時であろうとやらなければならず、昼の時間であろうとやらなければならないのです。


 「真の父母と成約時代」宣布の背景と意義

 洗礼ヨハネが再び基盤を築き、母を立ててイスラエルを救ってあげるのと全く同じ立場を復帰したので、第二次大戦後にすべきだったことを今始めたのです。ですから、四十年を失ってしまったというのです。イエス様とマリヤを中心とした家族関係が再び反復されるのです。旧約時代が新約時代につながっていき、成約時代の転換期に、そのようなことを再び経ていかなければならないのです。

 アダムとエバが水におぽれてしまった立場になったので、全人類が全く同じ立場に立つようになったのです。これを整理しなければなりません。根本まで下りていって問題を解決してあげなければならないのです。根本は誰も知らない秘密です。その秘密をすべて知っている人は、レバレンド・ムーンしかいませんでした。そのようにして、お母様を選んで一番下から引き上げるのです。その過程でどのようなことがあったかは、誰も知りません。

 真の父母がもってきたものは、ほかのものではありません。地の基盤もなく、国もないのです。そうです。聖書にメルキゼデクの比喩が出てくるのです。一族の起源もなく、基台も、背景もない立場で来るのです。ですから、中心とすべきいかなる国の基盤もないので、個人として現れるのです。個人として来るのですが、来るその方のもってきた内容とは何でしょうか。真の愛と、真の愛の息子、娘の種だというのです。

 真の父母の願いは、世界人類を救援することです。口が渇くほど、口が裂けるほど、舌が渇いて飛び出してくるほど、気が狂うほど真の父母を誇り、真の父母の血統を受けるために偽りの父母に対したその恨を悔しく思いながら、再び祝福されて天の血族に戻っていくのです。

 神様の創造歴史はまだ終わっていません。それでは、創造理想とは何でしょうか。創造理想は、愛の理想を完成することです。すなわち四位基台の完成、人間の責任分担の完成を意味するのですが、愛を中心としてできなかった神様と人間の生活を、今からの歴史時代において新しく始めるということです。


 真のお父様の十二主要都市講演会

 五月十三日、ニューヨークのマンハッタン・センター大会で開幕した「文鮮明牧師招請大講演会」は、五月二十四日のサンフランシスコ大会に至るまで、十二都市において盛況のうちに開催された。各国大使と指導層、著名人、韓国僑胞などの参席者が連日超満員を記録する中、ストヤン・ガネフ国連総会議長の紹介で登壇された真のお父様は、「真の父母と成約時代」を主題として講演された。

 先生が「真の父母と成約時代」を発表したのは、死を覚悟し、決断して行ったことです。命を懸けてしたのです。反対すれば、私がそのままにしておきません。反対すれば、攻撃しなければなりません。悪魔が反対すれば、悪魔を激しく打ちのめさなければなりません。闘いが起きても後退することはできないのです。サタンの地を天国の力で「ドーンー」と打ちつけるのです。皆さんの目には見えない力でサタンを打つのです。天国の原子爆弾です。

 頂上に上がってきたので、サタン世界もこれ以上は神側を打つことができないのです。すべてのものを越えてきたので、アメリカも従ってくるのです。アメリカは、新教国家として唯一独立した国です。ローマ・カトリックはカイン側です。今までこの二つは闘ってきたのですが、旧教と新教は一つにならなければなりません。今からは、お父様を中心として一つになるのです。

 特にワシントンD・C地域の上流階層の人々がとても感嘆しています。今、ワシントンD・C全体がそのような雰囲気で満たされています。お父様のみ言にみな驚いているのです。四十年間誰も知り得なかった内容を、たった一度ですべて話してしまったのです。「あー、このような公式に従って歴史が流れてきたのだなあ、未来もこのように流れていくのだなあ!」と言って、この公式を誰も否定することができないのです。

 壇上に立てば、既に下りていく階段がどこにあるのか確認して立っているのです。ですから、反対してみなさいというのです。「さあ、立ち上がって反対でもしてみなさい、この者たち!」という、鋭く圧倒する勢いだったのです。数十年間公の席に現れず、過去に完全に死んだものと思われていたのですが、二十年ぶりに現れて大きなことを言うのです。

 そのようにして、アメリカの重要都市の中の十二都市においてするのです。一箇所、二箇所、三箇所で行うと、うわさが広がり、「文総裁のみ言は大変なみ言だ」と言って聴衆がみな歓迎したのです。ニュージャージーでは、一時間講演するところを一時間四十分話しました。原稿をほうり出してみ言を語ったのです。そのようにして語ると、拍手が五十数回起きたのです。反対していても、拍手するようになれば良心的に反対することができないのです。このようにして、これくらいやれば十分だと考え、私がお母様を前に立てるのです。


 真のお母様の五十三主要都市講演会

 「真の父母と成約時代」を主題とした真のお母様のアメリカ五十三都市巡回講演会は、第一次講演が五月二十日から六月二十八日まで二十一都市において、第二次講演が七月十日から三十一日まで二十三都市において、第三次講演が八月中に九都市において、各界女性指導者を含む指導者クラスの人士たちが参席する中で進められた。真のお母様は、アメリカ国内の主要人士から多くの賛辞と激励の手紙、感謝牌、名誉市民証などを受けられ、様々な地域で「真の父母の日」、「成約時代の日」、「女性連合の日」が宣布されるなど、大々的な歓迎を受けられた。

 金孝律補佐官がこのように話していたのです。今回、お母様のあとについて回りながら苦労されるのを見たのですが、無慈悲にお母様を立てて前に押し出しながら容赦なく背を向けられるのを見るとき、「お父様は無慈悲だ」と思ったというのです。それは、自らの責任を果たさなければならないがゆえにそのようにするのです。

 ところで、九十九匹の羊を残しておいて一匹の羊を捜したのと同じように、探し出したものがコディアックです。ですから、ここで重要な事柄をすべて決定したのです。「真の父母と成約時代」を発表したのち、お父様はここに残り、お母様が一人で講演して回るのはどうしてでしょうか。講演を通して国境をすべてなくしてしまい、通じるようにしようということなのです。

 アメリカの五十州がお母様ゆえに大騒ぎになりました。ある所では三十七個も賞牌を作ってお母様に与えようとしたのですが、それを受け取っている時間がないので、祝福家庭の子供たちがお母様の入ってくる所に二列に立ってその牌を受けたのです。それくらい歓迎したのです。

 アメリカの国会議員のうち三十九人が黒人です。現在のワシントン市の国会議員も黒人ですが、お母様の講演の時に来てあいさつをし、いろいろな話をしました。それで「黒人の代表である三十九人の国会議員を教育しなさい」と言ったのです。ワシントン市の国会議員は、今回の大会の二大共同会長の一人です。もう一人はジョセフ・ラップという人ですが、私が監獄にいる時に、宗教を連合して宗教の自由のための大会をした代表的な人物です。今後、アメリカを救うのは、白人ではできないというのです。有色人種が七五パーセントを越えるのです。これを糾合できる人は私しかいません。

 アメリカに世界の数百の民族が来ているのですが、彼らの連合会をつくっておいた人です。ここで私が巡回講演をすれば、CIAと狡猾な白人たち、昔ケネディ大統領、ロバート・ケネディまで暗殺した、そのような力をもったその者たちが黙っていないのです。そのようなことをすれば安らかではありません。ですから、つくっておいてじっとしているのです。しかし、時になれば、朝日は昇ってくるようになっているのです。お母様が全国大会をすることにより、彼らが糾合できる良い機会となりました。


 日本の幹部たちのアメリカ大会同参

 お父様とお母様が巡回路程中のこの期間に、日本の幹部をアメリカの地に入れて、アメリカの幹部と一つにするのです。エバと天使長を一つにするのです。アメリカで勝利したものが日本と連結されるのです。また、エバ国家である日本における勝利と天使長国家であるアメリカにおける勝利は、アダム国家と連結されるのです。韓国を独立させるのは、アメリカと日本の責任です。堕落した時、エバを中心として堕落したでしょう? 同じように、エバが天使長と出会うのです。エバが来て天使長を連れていくのです。そのような摂理的意味があるのです。

 エデンでは天使長がエバを誘惑したのですが、今は、逆にエバが来て、天使長をアジアと結びつけてあげるのです。日本とアメリカ、エバ国家と天使長国家が一つになってアダム国家を引き裂いてしまったので、一つにしなければなりません。天使長とエバがアダムの体を引き裂きました。南北に引き裂いたのです。そのようにして生まれた体のメシヤ、サタン的世界のメシヤが金日成であり、心のメシヤがレバレンド・ムーンです。二人の父がいるのです。この二つを一つにしなければなりません。それを誰がするのですか。エバと天使長と先生が一つになって南北を統一しなければならないのです。

 天使長国家はエバ国家である日本に影響を及ぼし、結局はアメリカと日本とドイツが一つになって南北統一をしなければなりません。南北の建設は、この三大国の富源を全面的に投入して、どの国よりも上の最高の立場まで発展させていかなければなりません。それが今後の行くべき道だというのです。


 日本の大卒者のブリッジポート大学修練会

 真の御父母様のアメリカ巡回講演期間である五月、プリッジポート大学において、日本の大卒出身の食□たちが特別修練会を受けた。

 今回、このように、日本で大学を卒業した学生出身のメンバーをアメリカに呼んで教育するのは初めてです。日本という制限された一つの国家時代は過ぎ去りました。今は、個別的な国家を超え、それが連合体制の国家群を通して一つの世界に超えていく、そのような時代です。それが摂理観です。それゆえに、日本ならば日本を中心とした教育だけでは足りません。

 一つの大きな新しい世界の主流圏が生まれてくるにおいては、世界全体と対峙して勝利し、それをすべて退治するだけではなく、消化したのちに全権時代が来るというのです。このように考えてみるとき、今までブリッジポート大学を中心としたその消化圏というものは、日本だけではなく世界を代表しているのです。ですから、日本の皆さんが初めてこのように来て教育を受けるということは、摂理的に重要なことです。

 先生に反対すればどのようになりますか。アメリカが反対し、方向を変えて右側に向けばどのようになりますか。ですから、旧約時代、新約時代、成約時代を束ねて一つの方向に収拾しようとしているのです。それが先生の計画であり、神様の計画ですが、その宣布作戦を行うのが五月十三日から行う全国巡回講演です。この期間に皆さんがアメリカでこのような教育を受けるということは、それほど貴重だということです。生まれた所は異なっているのですが、集まる所は同じ次元だと言うことができます。

 ブリッジポートです。ポートとは港のことです。天国を象徴しているのです。そこにブリッジ(橋)を架けるのです。そこには陸と海と空があります。三面が連結しているのです。これは、今まで先生がしてきたすべてのことがここで実現できる、そのような現場だと言うことができます。そのような面において貴重な場所です。ブリッジポートを天国ポートと考えながら、地上と天国を連結するブリッジにするのです。人脈のブリッジをつくらなければならないというのです。ですから、皆さんは、自分自身をブリッジポートの学生だと考え、全員入学しなければなりません。


 アメリカ巡回講演と六月一日

 今年は横的です。ですから、「新しい家庭と統一祖国」です。モデル家庭が真の父母の家庭であり、その家庭を模範として数多くの家庭を輩出することができるように完全に備えるのです。今年の標語は「新しい家庭と統一祖国」ですが、統一祖国とは南北統一ではありません。このような家庭を中心として、その家庭が入っていって世界化したところには、神様が御自分の家のように暮らすことができ、誰でも自分の故郷の家のように暮らすことができるのです。そのようなものが祖国だというのです。それゆえに、祖国をつくるにおいては、サタン世界の主権を使用するようにはなっていません。ですから、韓国における統班撃破もそのような意味です。

 先生の家庭を中心として祝福された統一教会の家庭には、神様がお暮らしになることができるのです。神様を中心としたモデルになろうとすれば、おじいさんがいて、父母がいて、息子、娘がいて、兄弟がいて、夫婦がすべていなければなりません。それがモデルです。それが連結されて故郷というものができるのです。サタン世界に本来の新しい故郷をつくれば、それが祖国になるのです。

 ですから、家庭が重要だという内容を忘れないでください! 六月です。六数はアダムとエバを完成しなければなりません。六数が悪い数になりました。また、四数が悪い数になりました。四数が悪いのではありません。アダム、エバ、カイン、アベルで四数です。そして、六千年を蕩減して七千年に復帰するのです。それは家庭でなければできません。ですから、きょう一日にそのような話をするのです。

 ノアの審判が終わって着地した日が六月一日です。ですから、きょうはすべてのものが新しく出発する日です。この時は、巡回講演とともに真の父母と成約時代がアメリカ中に満ちる時です。家庭が標準です。


 第三十一回「万物の日」記念式

 六月二十日(陰暦五月一日)、アラスカのコディアックにおいて、真の御父母様の主宰のもとで第三十一回「万物の日」慶祝行事が挙行された。

 旧約時代においては、願っていたメシヤが初めてこの地上に来ることにより、神様のみ旨を国家的次元から世界に発展させなければなりませんでした。しかし、これを成すことができなかったので新約時代まで延長され、その新約時代において国家的・世界的基準で繰り返すのです。これを中心として、一九六〇年に旧約時代完成とともに国家的次元で「父母の日」を宣布したのです。そして今回、真の父母と成約時代を発表することによって、新約時代完成とともに成約時代が出発するのです。ですから、今、回ってくるのです。回ってくるというのです。

 そのようにして、「父母の日」の設定に続いて「子女の日」を立て、「万物の日」、これは一つのチームです。これを設定したのちに「神の日」を設定するのです。結局は、「神の日」を設定することにより、地上世界の条件を復帰して神様が摂理してこられるのです。ですから、一九六八年一月一日に「神の日」を宣布したのです。そして、「万物の日」は三十一回です。今回が三十一回ですが、今後これが二〇〇〇年代まで行けば、世界はこのみ旨を中心として方向が設定されるだろうと考えているのです。

 天地を代表して「父母の日」、「子女の日」、「万物の日」、「神の日」を設定したということは、全世界を代表した道を築いたということですが、これを相続する皆さんの家庭は、「父母の日」、「子女の日」、「万物の日」、「神の日」を選定できる家庭、神様をお迎えすることのできる家庭にならなければなりません。そのような家庭にならなければ、地上天国は実現されません。

 けさは第三十一回「万物の日」ですが、私が初めて万物の天国がどこにあるのかという話をしているのです。既に真の父母と成約時代を宣布したので、このような話が可能なのです。このような時代に入っていくというのです。日本人とアメリカ人、この二人は怨讐です。しかし、愛する場合には、すべての万物世界が天国の光、栄華と同じだというのです。ここに不平があってはいけません。ですから、万物が見るときに、「万歳!」と言って門を開けているのですが、完全に開けているので引っ掛かることがないのです。


 第三回「七・一節」記念式

 七月一日、アラスカのコディアックにおいて、真の御父母様の主宰のもとで第三回「七三節」記念行事が挙行された。

 (カメラマンが真の御父母様の手と足の写真を撮影する)写真とフィルムを韓国の本部に送りなさい。今後、数多くの人々が知りたいのは、真の御父母様のお姿です。しかし、先生の顔や体は写真をたくさん撮って知っているのですが、手足については知りません。ですから、これは絶対的に必要なものです。歴史的に一度流れていけば、それを知りたいと思うのであり、気になるというのです。ですから、手足についてのすべてのものを残さなければならないのです。

 きょう「七・一節」は意義ある日であり、また真の父母と成約時代を宣布したこの時は、峠を越えたのです。すべて越えたので、すべてのものを天に奉献するというそのような意味があるのです。手は天を象徴し、足は地を象徴しています。そして、このすべての実体は万物全体を総合した実体相です。ですから、それをすべて天の前に奉献するという意味で、そして第三回「七・一節」を中心として意義のある日だということを感じなければならないので、このようなことをするのです。今後、先生の手を見ながら、先生の手のように仕事をしなさいというのです。先生の手足は小さいですが、多くの仕事をしました。

 「七・一節」の意味は全員知っているでしょう? 堕落することによって、神様の三大祝福をすべて失ってしまいました。この復帰過程において、実体が現れる前にこれを再開させて宣布しなければならないのです。それが「七・一節」です。今、満二年になりました。一九九一年を越えて、近づく一九九二年を中心として真の父母を宣布するとともに、歴史的なこのような転換期を見つめながら、これを聖書の歴史の中ですべて清算しておいたのです。きれいに清算しておいたのです。

 ですから、神様が人間に対して初めて下さったみ言が三大祝福なので、神様のみ言のための出発の基準までもすべてきれいに清算して投入した、その基準を越えた位置に立って、真の父母宣布とともに成約時代を発表しなければならないのです。ですから、全体のすべてのプログラムを摂理してきたのは、この時のためだというのです。この時が一九九二年と一九九三年になるのです。

 きょうも「七・一節」を記念し、お母様はエバとして、お父様はアダムとして十二部族を従えて……。イエス様の恨とは何でしょうか。十二部族を従えることができなかったことです。十二部族は十二ヵ国を代表します。ですから、アメリカの十二箇所で先生が講演したということは、イエス様の十二弟子、モーセの十二部族の形態をすべて備えた基準を立てたということです。アメリカは天使長国家です。天使長国家の代表だというのです。五十州の二十一都市、これは原理的数字です。地の数を中心として母と息子、娘が二十一数を取り戻すことができなかったので、これを取り戻すための数字になるのです。それから、残りの二十一州というのは天使長国家を意味するのです。五十州は五十の国と同じです。


 「還故国の日」宣布(八・一節)制定

 八月一日、アメリカのベルベディア修練所において、真の御父母様は、「還故国のために」という題目のもとでのみ言を通して「還故国の日」を宣布され、続くイースト・ガーデンで開かれた真のお母様のアメリカ講演勝利祝賀集会でのみ言ののち、指示事項を下達された。この日は「八・一節」と命名された。

 還故国です。国に戻っていくのです。国は、上弦も必要であり、下弦も必要であり、右弦左弦、前弦後弦がすべて必要です。国をもってこそ、そこに個人的な理想の倉庫、家庭的な理想の倉庫、国家的な理想の倉庫、天宙的な理想の倉庫が入っていくことができるのです。すべての個人的なモデル、家庭的なモデル、心情と財産とすべてのものが入っていくのです。

 還故郷を先生が宣布したので、還故国を宣布しなければなりません。故郷と故国です。それでは、故郷が先でしょうか、故国が先でしょうか。故郷が先です。故郷があってこそ、国が連結されるのです。ですから、三年前に還故郷を宣布したのです。皆さんが還故郷したのは一九九一年ではないですか。全国的に体制がつくられたのです。一九九一年九月です。一九九一年は一年目で、一九九二年は二年目で、今年は三年目です。故郷を宣布してから三年目に故郷国家を宣布する時が来たということを知らなければなりません。

 ですから、五十州に勝利の基盤を築いて、神様が祝福されたすべての根を、個人基盤、家庭基盤、氏族、民族、国家、世界、宇宙の被造物を、きょうの朝、神様と真の父母が一つになってイースト・ガーデンで捧げるのです。二つになるこの式は、八月一日です。八月一日は再出発数です。記念日です。今から統一教会の時代だということを宣布するのです。

 そのようにして、韓国に入っていくのです。韓国の女性と二世の子女たちが一つにならなければなりません。その時、一世は完全に否定されなければなりません。今回、大会をしようと思っています。女性連合と大学組織を中心として大会をするのです。これには、アダム家庭と二世圏が一つになるという意義があるのです。個人的・家庭的観点では、エバを中心として子女たちが一つになるのです。国の基盤では、真の父母が韓国に入っていくのです。

 エバと天使長が一つになり、エバ国家とアダム国家が一つになって故郷に帰っていくのです。ですから、国に帰っていくべきだと宣布しなければなりません。時期がぴったり一致しているのです。最初に出発する日は八月一日、きょうです。時はたくさんありますが、すべて同じ時が来るのではありません。


 世界宣教師修練会

 八月三日から、アラスカのコディアックにおいて、真のお父様の主宰により世界宣教師修練会が開催された。

 私の道は神様を解放することです。神様は、今まで苦痛の中にいらっしゃったのです。神様の解放です! 神様を解放して神様が平和の中心となり、苦痛を脱いで解放された立場で平和の王権を主張できる王の位置にお立ちにならなくては、世界は収拾できないというのが結論です。そのような立場に立った息子、娘、そのような理想で武装した責任者が宣教師です。

 アメリカで起きる事実は、即座に皆さんの国に伝えられるのです。一日ではなく何時間のうちに、三十分後にも世界にすべて広がっていくのです。そのような世界が来るということが分かっているならば、これをどのように早く連結させるかという問題を先生は考えざるを得ないのです。このような問題をもって、今回皆さんを集めたのです。

 宣教師の群れも集まり、それからアメリカの教区長もみな集まりました。それから、UTS(統一神学大学院)の卒業生が来ています。このように三種類の群れが集まりました。また、真の御父母様の道に従っていく二種類の人が集まりました。一人はイエス様の相対となる人(張貞順)であり、もう一人はお母様の三位基台の一人(李京埈)です。この人たちが来ました。皆さんは初めて接すると思います。

 イエス様の地上の相対です。二十年前に、一九七一年一月三日に決定したのです。今まで、皆さんは知りませんでした。今年、三十三年を歩む統一教会を記念しなければならないのです。イエス様は、教会を超え、国を超え、世界を超えるにおいて、三十三年を超えることができませんでした。このようなイエス様の恨を解いてあげるために、これを宣布するのです。張貞順さん、立ってください。(拍手)これをしてあげなければなりません。

 ここに相対となる者がアベル世界の興進です。天上世界で家庭的仕事をす世界的峠を越えることができる者となるために、このことを準備してきたということを皆さんは知らなければなりません。イエス様と興進の家庭は、一緒に暮らさなければなりません。


 真のお母様のアメリカ議会と国連での講演

 真のお母様は、アメリカ五十三都市巡回講演中の七月二十八日、韓国の女性としては初めてアメリカの議会において講演された。この日、アメリカ議会ダークセン上院議員会館に、真のお父様が臨席され、上下両院議員など三百人以上が集まる中、オーリン・ハッチ上院議員(共和党、ユタ州)のあいさつと紹介で登壇された真のお母様は、「神様、女性と真の家庭」を主題として約四十分間講演され、熱い拍手を受けられた。

 また、九月七日には、国連本部経済社会理事会会議場において、韓国と北朝鮮を含む百三十ヵ国の国連外交使節、百六十人以上の国連関係人士、各界指導者など、六百人以上が集まる中、ストヤン・ガネフ国連総会議長の紹介で登壇され、「神様、女性、そして世界平和」という主題で講演された。

 現在、第二次大戦以後のキリスト教と自由世界を、すべてサタン世界がもっています。アメリカが主導的な役割を果たすことができなかったので、これを何が何でも蕩減復帰しなければなりません。それゆえに、アメリカ全域で歓迎されなければならず、アメリカの国会でも歓迎されなければならず、国連総会まで、何が何でも突破しなければなりません。摂理史がそのようになっているというのです。

 一九九三年七月二十八日は、お母様が「真の父母」を国会で宣布した日です。アメリカの国会を中心として、その日を記念日として定めるようになったのです。上院議員など二百十九人以上がサインをしてそのように決定しました。(拍手)これは世界的な事件です。ここに大統領がサインをすれば、慶祝日として決定されるのです。

 国会に行くことを二週間ですべてやってしまいました。七日間で一次、二次をしたのです。国連は三週間以内で突破するのです。このような問題を中心として行くべき道があるので、先生が長年にわたって構成してきたのがアメリカの草の根組織です。民主党や共和党など、どのような党ももち得なかった力をもっているのです。全国に散在しているICC(超教派牧師会議)やAFC(アメリカ自由連合)や、それ以外の様々な団体出身の要員が、国会を中心として数拓人を引き連れてくるのです。

 やらせてあげないわけにはいかないので、二時間前に認めてくれたのです。二時間前に認めてあげれば、講壇も修理しなければならず、会場も整理されていないので、できないと考えたのでしょう。また、人が七百人前後集まるのですが、二時間以内でどのようにして集まるのかというのです。しかし、万端の準備を整えて闘ったのです。二時間が何ですか。十分以内ですべて整理して、超満員になりました。それもそうですが、そこに六十七ヵ国の大使が参加し、大使の後任となる国家代表まで含めれば、百九ヵ国の人が参加したのです。ですから、国連総会に加入している国は百八十二ヵ国ですが、大多数の国が参加したのです。

 知らない国から現れて、「すべて大統領の命令だ」と言って入ってきて事務局を攻撃したのです。それが一つの群れだけではありません。いくつもの群れが来て攻撃したのです。法廷闘争、告訴までしようとしたのです。

 大韓民国ならば大韓民国という国家主権を中心としなくては、そこに加担することはできないのです。そのようなことを知っているので、あらかじめ宗教後援会、全世界に救護後援会をつくって登録をし、いかなる問題が起きたとしてもそれを食い止めることができる準備をしておいたのです。

 誰がお母様を紹介したかというと、現在の国連総会の議長がお母様を紹介したのです。やっていることがすてきでしょう? それでお母様が賞を受けるようになったのです。お母様がそこに出ていく写真を見れば、舞台に出ていく時のお母様の歩く姿は本当に生き生きしているのです。さっさっさっさっとです。すべて先生がコーチしたのです。


 国連再構成方案

 今、国連にとって難しい問題は、経済的自立が不可能だということです。それから人脈をもっていません。臨時、臨時にその国の代表大使を中心として中間の立場で行ったり来たりするだけであって、より前進していくことができないのです。より前進していくというよりは、次第に消滅していきつつあるのです。経済的に見れば、二十五億の負債を負っています。それから、人脈の大きな国を中心として出てこなければならないのですが、大きな国であるソ連が滅び、アメリカが滅びるようになったというのです。

 体の総合体である国連は、烏合の衆です。百八十一刀国が加担している国連は、根が百八十一本です。みな「国連のために、世界平和のために集まった」と言いますが、自国二国の利益のために国連機構を利用しようという群れであって、「国連機構に投入しよう」と言う人は一人もいないのです。

 世界平和を誰が主導しなければならないのでしょうか。天が主導しなければなりません。宗教圏も政治圏も、天が主導しなければならないのです。このような立場から見るとき、私が主唱するのは宗教圏国連です。それから女性国連を主唱するのです。これは間違いなくできます。

 エバがカイン・アベルを抱いて地獄に行きました。このように植えたので、終わりの日に収穫しなければなりません。エバ側の女性国連、宗教国連、政治国連が一つになることにより、これが世界的に収穫される一つの世界的な表象になるのです。ここから転換することにより、サタン世界の個人、家庭、氏族、これが完全に天国に帰っていくのです。

 ですから、どれほど時が近づいたかというのです。皆さんの二国時代は過ぎ去るのです。これからは一国時代が過ぎ去り、連合国時代です。EU(ヨーロッパ連合)になり、南北アメリカもすべて連合国時代になり、このアジアもAPEC(アジア太平洋経済協力会議)を中心とした連合国時代になるのです。連合国時代に入っていけば、国境は撤廃しなければなりません。

 それでは、東洋と西洋はどのように交流するのでしょうか。西洋はキリスト教文化圏であり、東洋は東洋文化圏ですが、東洋文化圏を代表したものが私たちの「原理」です。東洋と西洋を結ぶことのできるこのような思想的基調を連結して、「神主義」に従っていき、国連においてすべての問題を解決していこうというのです。

 それから国連大学までつくっておけば、今から大学は超国家的な人材を養成するのです。そのようにして、各国の外務部で次官補として教育に責任をもつのです。国連を中心として民族教育をし、民族を超えて世界国連教育をしなければならない時だというのです。
 

七 真のお母様の日本巡回講演と日本の使命



 アメリカの主要人士の日本大会参観

 国連といえば、これは全世界の国会です。自由世界を代表した立場です。アメリカの国会は、アメリカを代表した立場です。ですから、アメリカの国会と国連を一つに結ぶことにより、第二次大戦直後にエバ圏として世界が連結された基準を失ってしまったことを蕩減復帰する条件になるのです。お母様がそれをします。そのようになることにより、カイン・アベルが復帰されるのです。

 日本政府は、大使館を通してすべて報告を受けたのです。五十州で行った大会と国会演説、国連大会まで、すべて報告を受けたというのです。ですから、小心者の日本は干渉することができないのです。そのようにして、「日本の国会、門を開きなさい。開かなければ力で開くだろう!」、このようになったのです。ダン・クェール副大統領夫人をはじめとして、口八丁手八丁の人をみな連れてきて、日本が世話になったマッカーサー将軍の甥である、マッカーサー大使を連れてきてお母様を紹介するのです。

 副大統領夫人とマッカーサー将軍の甥を連れてくるのです。その人たちは、日本を救ってあげた人です。このような人たちと世界的な富豪や有名人の夫人たちを引き立て役にして入っていくのです。そして、日本にいる大使館員をすべて呼んで、東京ドーム大会の前に祝宴をしたのですが、先進国の口八丁手八丁の大使が我先に来ようと競争になったのです。

 天使長は、エバと一つにならなければなりません。エバ国家は日本です。エバは、天使長を必要とするのです。天使長がエバ国家を助けるのです。これが九月に行われた二十四地域での日本巡回講演です。


 真のお母様の日本巡回講演

 真のお母様は、九月十一日から三十日まで、日本の二十五の主要都市を巡回されながら「真の父母と成約時代」を主題として講演されたが、大会が開催される場所すべてにおいて、超満員の大盛況を収めた。特に、九月十四日、室内野球競技場である東京ドームで開催された「世界平和女性連合」創立一周年記念大会は、韓国、日本、アメリカ、ロシアなどの世界の女性指導者五万人以上が集まる中で開かれ、日本の言論界のニュースの焦点にもなった。今回の日本巡回講演には、前駐日アメリカ大使ダグラス・マッカーサー二世、前アメリカ副大統領ダン・クェール夫人であるマリリン・タッカー・クェール(Marilyn Tucker Quayle)女史、エバ・マリア旧ユーゴ王女など、国際的な著名人が参席し、在日同胞も、南北の葛藤を超えて席を共にした。

 日本で大会を行う時、私が何箇所も是正して日本が進めていかなければならない内容を入れたのです。日本の国が今後どのように進んでいかなければならないかを、そのように具体的に指示した人は、学者にも、宗教家や予言者の中にもいません。先生は具体的です。ですから、理由もなく統一教会に反対していた日本のトップにいる人々が、この原稿を読んで、「いやあ! 聖書を知らなかった、神様のみ旨というもの、み旨の主流がどのようになるのかということを知らなかった」と言ったのです。

 文先生は日本で最も怨讐視する人なので、日本語も嫌う先生だと思っていたのですが、「いやー、夫人は日本で暮らしたこともなく学校にも行かなかったのに、日本語ですらすら話して感動させる。うわー!」と言ったのです。(笑い)そのようなことは作戦なのです。お母様は発音も良いでしょう? 美人である上に礼儀も正しく、素晴らしい声で演説するので、聴衆が感動し、女性たちさえも、むしろどのようになりましたか。日本の美人の女性がよだれを垂らしながら、「私もあのような女性になりたい!」と思い、日本の女性がみなお母様のとりこになってしまったのです。

 統一教会は真の父母の教会なので、統一教会の色でさっと染めておけば、染められたその女性は天使長が引っ張っていくことはできないのです。ですから、何が何でもお母様の説教集をすべての家庭に配布しなさいというのです。女性たちに「必ず読んでみなさい」と言うのです。誰でもそれを読めば、自分の先祖たちが降臨して協助してくれるのです。

 お母様が一年、二年の間で世界的な名声を確立したことは、一朝一夕で成し遂げられたことではありません。先生と出会って三十三年間訓練してきたのです。すべて準備したことなのです。「あなたはこのような道を必ず行かなければならない」と言ったのです。ですから、そのような標準を中心として、今日に備えることができるように、たゆまず準備してきたということを忘れてはいけません。もちろん、天賦の素質もあります。


 反対状況の克服と勝利

 サタンが讒訴するのです。レバレンド・ムーンが、自分のエバ国家を奪っていき、アメリカを自分の懐から引き抜いていったのです。アメリカでは勝利の覇権を握りましたが、日本には国の覇権がありません。この国の覇権を与えれば終わりだということを知っているので、総攻撃してくるのです。

 ですから、先生を見れば逃げ出していく人たちが、日本に行ってみな盗みを働こうとするのです。お金をもらって「文先生はこうだ」と、うそばかり書くのです。それは天には通じません。それは、既に一九五五年に法廷ですべて扱った内容です。無罪判決が出たものなのです。その者たちを先生が守ってあげたのです。骨髄が溶け出すほど奉仕したとしても、すべてを報いることはできない者たちなのです。

 昨年八月二十五日、三万双の結婚をする時、日本からその半分以上を連れてきて祝福させたのですが、「日本の国すべてを文総裁が食べてしまう」と言ってありとあらゆる反対をしたのです。これは計画的です。八月二十五日から今まで、一年間言論を総動員して滅ぼそうとしてきたのです。「八月末になればおしまいになる」と、言論機関が公然と発表したのです。

 しかし、神様が私たちの中心であり、一切を主管されました。どれほど固く閉ざされた門であったとしても、神様はよく御存じのお方です。どこであろうと開いて入っていくことができるのです゜日本もそうです。大会に参加しなければならないのですが、その入場券がいくらか知っていますか。日本のお金で一万円です。バンケットの時は三万円です。チケットを売るのですが、大使館が互いに競って購入したのです。このようにして綺羅星のような人々を集めてお母様が講演しました。

 ですから、インタビューをするたびに、言論に対して良い話をする人はいなかったというのです。「全く、このようなことができる団体をどうして踏みにじることができるのか」と言うのです。そのようにして問題になりました。また、それだけで終わると思っていたのですが、そこに国会における講演、二十五都市までも台風が吹いたのです。ですから、記者世界は宗教が分からなかったのです。


 日本の実情と進路

 今はもう、日本において迫害を受ける時代は過ぎ去りました。このような日本をいかにして天的な立場に転換させるのでしょうか。これが私たちの問題です。撹乱という言葉は悪い意味でよく使われますが、撹乱して目覚めさせる方法以外には道がありません。なぜでしょうか。今日の日本を見てください。経済的にあまりにも豊かな生活をしているので、みな眠っているのです。

 そして、日本の将来の問題はどうでしょうか。原子力発電の廃棄物処理問題を見るとき、日本は大変なのです。五十年過ぎれば大変なことになります。五十年過ぎれば、日本は深刻化するのです。それでは、これをどこに埋めるのでしょうか。五十年後を見つめながら、そのような処理問題について先生が着手しているのです。誰も知らないでしょう。それは、日本のトップも、その子孫も知りません。総理だけが知っているでしょう。

 自民党は、先生の言うことを聞かず、先生を利用しながら、自分たちはチャンピオンになった顔をして格好をつけているのです。やってみなさいというのです。ますます崩壊していくのです。細川氏の立場はどうですか。国はどこに行くのでしょうか。主人のいない立場で、七人が部署を分配しているのです。そのような政権がどこにありますか。変えるのが難しいのです。先生のおしりにつかまらなければなりません。

 日本がこのように大きな権限をもつようになったのは、先生がエバ国家として任命したからです。任命していなければ、日本の国は四つの国に分割されて捕虜の身となり、月を見ながら痛哭する民族になっていたはずです。神様の恩恵に感謝しなければならない立場でありながら足げにしているので、これからの日本の将来を見ていなさいというのです。どんどん悪化していきます。

 四年前から、日本が失敗した場合には、カナダを復帰して日本の代わりに立てなければならないと神様に祈祷しているのです。日本は雑教国家です。キリスト教の伝統的精神が何もない国です。そのような国をキリスト教の伝統的精神が体に染みつく基準にまで上げるためには、二十年もかかるのです。このような頭の痛いことに、なぜしがみついているのでしょうか。今からでも変えることができるのです。しかし先生は、先生が選定したことに対する責任を最後まで負うのです。


 組織体制と姿勢の革新

 責任者は、命令だけをしていてはいけません。長子権復帰がなされたならば、長子はすべてのものを弟に教えてあげなければなりません。日本の最高幹部は、みな地方に行かなければなりません。地方に行って先頭に立って教えなければなりません。模範を見せてあげなさい。そして、韓国に連れてきて再教育しなければなりません。このような伝統精神をはっきりと教えなければ、日本は滅びます。

 二〇〇〇年までの七年間は、女性の全盛期です。ですから、日本の江利川さんを立てたのです。「女性として男性の前に立ちなさい」と言ったのです。先生は男性です。男性の前に男性がいれば反発するのです。日本はエバ国家なので、女性を中心として、男性はそのおしりにくっつくのです。プラスとマイナスの磁石を見てもそうでしょう? マイナスがあれば、そこにプラスがくっつくのです。プラスがあれば、マイナスがくっつくようになっているのです。ですから、男性である先生を中心として、エバ国家を前に立てて修練も行い、新しい体制組織を強化するのです。

 韓国の金明大氏を先生が代表として送っているのに、会議から除外してしまうのですか。誰がそのようなことをしなさいと言いましたか。日本人だけで? 何ですかそれは。韓国人は日本人よりも百倍以上素晴らしい民族性をもっているのです。サタン的立場で、百年近く支配してきたという、そのような観念で韓国を蔑視すれば大きな間違いです! 日本人の根性にはそのようなところがあるのです。

 皆さんは、統一教会の秘密を知りません。根があるということを忘れてはいけません。幹があるということを忘れてはいけません。日本人は幹の大切さを知りません。韓国の幹部の祝福家庭がどうであろうと関係ないと考えているでしょう? むしろ邪魔者と考えているのです。先生は、そのように考えません。再教育して正しく直してあげたいと思っているのです。


 氏族的メシヤと重生

 日本の女性六千万人は、みなお母様の分身になりなさい! 一体になりなさい! お母様が苦労するのを体恤し体験できる生活をしなければなりません。教えて分かるものではありません。お母様が涙を流す生活をする時は自分たちも涙を流すような、そのような体恤圏をもたなければなりません。

 お母様の腹中に入っていって、先生とお母様が愛する位置で一体を成さなければなりません。ですから、愛の本宮、生命の本宮、血統の本宮、羊膜と胎盤の本宮になっているその機関を通して一つとなり、一体となる体恤によって入ってきたものが、堕落していない結婚前のアダムの骨肉に潜在していた子女の種と接ぎ木される条件になるのです。

 氏族的メシヤは郡のメシヤです。国家的なエバが江利川さんです。世界のエバは、お母様の腹中に入ってくるのです。お母様と一つになれば、みなお母様の腹中に入っていったものとして扱うのです。堕落することによって、数千年の歴史を通して真の家庭から離れたので、こちらから連結して真の家庭から生まれたという基準を再現させ可能にすることによって、自分の家族が天の家族に連結されるのです。

 氏族的メシヤの重要な三大使命とは何でしょうか。第一は、先祖を復帰することです。第二は、故郷を復帰することです。第三は、人類始祖アダムとエバが堕落することによって神様が追放されてしまったので、その神様と共に暮らすことです。

 家庭で真の父母と共に生活する条件をはっきりと立てておかなければ、霊界に行っても真の父母と暮らすことはできません。天国に入っていくことができないのです。皆さんは、今から日本に帰っていけば、これをすぐに実践しなければなりません。ですから、真の御父母様の尊影に侍ると同時に、旗を立てなさいというのです。


 献金の責任

 神様は、傷ついた根がどれほど大きいかというのです。喜ばなければならない立場においても、高い位置に立って「ははは」と喜んで笑うことができない神様です。そのような苦痛の神様の胸の中にある根を、メシヤがぱっと引き抜いてあげたのです。ですから、もっと下りていき、もっと下りていき、もっと下りていくのです。それゆえに先生は、監獄に何度行こうとも、神様に対して「監獄から出してください」という祈祷は一度もしませんでした。また、複雑な世界問題があり、今でも日本の問題がありますが、「神様、これを助けてください」という祈祷はしません。私が責任を負おうと考えているのです。

 経済力を誰が与えましたか。日本人は「自分たちがつくった」と言うかもしれませんが、そうではありません。神様が与えてくださったのです。レバレンド・ムーンを中心として物質を使わなければならないのです。そのようにしないでほかのところに使ってしまえば、日本の国は太平洋の中に消えてなくなるかもしれません。アメリカも同じです。

 日本人がアジアに貢献すれば、エバ国家として、島国として天下を握ることができるのです。今、日本はどうですか。財布のチャックを閉めて錠をかけてしまいました。使うところがありません。そのお金をどのようにするのですか。お金が泣きます。良いところに使われ、人々と流通関係を結び、世界を回りながら見物したいと思っているのがお金です。

 それは、必ず何十倍、何千倍になっていつでも帰ってくるのです。先日、コディアック修練所であったことですが、ある女性が先生のみ言を聞いて感動し、「すぐに五億円を献金したいのですが、どのようにすればよいでしょうか」と言うのです。「その教会に行って献金しなさい!」と答えました。普通の牧師ならば、「早くもってきなさい!」と言うのです。(笑い)そこが違うのです。相続した位置を中心として上がっていくことにより、その位置が自らの所有圏になるのです。


 民団と朝総連の糾合

 エバになるためには二人の双子の兄弟を産まなければならないのですが、日本をエバ国として選んで、五十年間、朝総連と民団がエバのおなかの中にいたのと同じです。これを内的に消化しなければなりません。これを中心としてアベルになり、日本にいるすべての外国の男性をまとめるのです。そのようにしなければ道がありません。兄弟を産んでこれが息子になってこそ、根本的に天に帰っていくことのできるエバの出発が始まるのです。

 日本の国は、二つの群れになっているのです。左翼と右翼を一つにしなければなりません。一つにすればどのようになるでしょうか。国家的に、アダム国とエバ国が完成するのです。その次には、カイン国のアメリカが完成し、ドイツが完成するのです。このようになることによって東洋と西洋が一つになり、東洋と西洋の文化圏が一つになって太平洋統一文化圏時代、イエス様の体を失ってしまったことを収拾できる時代に入っていくのです。

 日本のせいで南北が分かれたのでしょう? 自分たちゆえにそのようになったにもかかわらず、それを省みずに関係ない立場のようにしていれば、天が許しません。また、アメリカのキリスト教が、新婦として新郎である先生を迎えなかったので、二つの国に分かれたのです。金日成主席はサタン側の王子となって先生を追い出し、四十年以上も脅迫してきたのです。先生を野に追いやりましたが、四十年かけて再び上がってきて、平等圏に立ったのです。金日成主席は足場が次第に狭くなっていくのですが、先生は次第に大きくなっていくのです。


 世界宣教の責任

 イエス様の世代の年齢を世界的にどのように一列横隊にさせい先生を中心として世界を収拾するのでしょうか。エバ国家である日本の青年たちが世界に出ていって苦労しなければなりません。これは、農村から始めなければなりません。農村でできない場合は、労働者から始めなければなりません。

 農村に行って耕運機を駆って田畑を耕し、種を蒔きなさいというのです。それを、自らの理想的な第一定着の故郷として、子孫に譲り渡すのです。そのようなことをしなければ、エバ国家の使命を果たすことができません。そこに韓国人が行って指導すれば終わりです。日本人と韓国人とアメリカ人とドイツ人は両手です。ですから、これらの国が西洋文明と南北文明を、全世界を、両手で包容していかなければならないのです。

 短大以上を卒業した人は、帰ったらすぐに英語を勉強しなさい。数千人の女性外交官が必要なのです。そのような時代になりました。今は、闘いも何もすべて終わってしまいました。エバを中心として天使長を巻き込まなければなりません。そのようにして、男性が失敗した世界を、女性を中心として復帰するのです。理想世界に連結する使命を、この終わりの日に女性を中心としてするのです。

 今から日本の女性を世界に派遣します。先回四百八十人を準備させ、今回修練した大学の卒業生を集めて派遣するのです。そのように死んでいく国に行って、本当の母の心をもって世界に向かって痛哭する声を高めなくては、彼らを蘇生させる道はありません。
 

八 真のお母様の韓国巡回講演



 十月一日特別訓示-準備と新しいもの

 真の御父母様は、アメリカと日本の巡回講演会で大勝利を収められ、九月三十日、九ヵ月ぶりに帰国された。真のお父様は、アラスカにおいて、国際宣教師四十日修練、一千人以上の日本の指導者特別修練、日本の女性幹部特別修練を主管されたのち、この日午前八時ごろ漢南洞公館に到着された。
 真のお母様は、大阪での最後の講演を終えられたのち、午後七時三十分ごろ漢南洞公館に到着され、先に到着していらっしゃった真のお父様と真の御子女様、お孫様たちと協会幹部および中心食□たちの歓迎を受けられた。
 翌十月一日午前六時には、本部教会に千二百人以上の食□が参席する中、真の御父母様大勝利帰国歓迎礼拝が行われたが、この時真のお父様は、「準備と新しいもの」を主題とした生活哲学を特別訓示として伝授してくださった。

 皆さんに一言言いたいことは、準備を整えることができない人々は歴史に流されていくということです。その準備を整えようとすれば、自らの行くべき道、未来に対する計画がなければならず、その計画に対する実践的な実績がなければなりません。

 そして、天は誰かの食べ残しを好まれません。残り物は好まれないのです。なぜでしょうか。サタン世界のものだからです。堕落した世界です。堕落した世界と因縁を結んだものは嫌われるのです。ですから、天はいつも新しいものを追求されるのです。皆さんが毎日のように御飯を食べても、新しい味を感じてこそ健康になるのです。先生は、八十近い年齢になっていますが、一日としてそのまま流してしまった日はありません。深刻な生活をしてきたのです。そのようにして天に侍ってくるときの一つの志操は何かというと、新しいということです! きょうよりもあしたがもっと新しくならなければならないというのです。

 若い人も老いた人も、これは、未来にわたってその一族の家訓として必要な言葉です。きょうは記念すべき日なので、このようなみ言を語るのです。統一教会においては、十月は解放の月です。また、十月を中心として韓国に訪ねてきたのは、今が困難の渦中にあるからです。ここに何をするために来たのでしょうか。国境を超え、民族を超え、日本人と韓国人を連結する一つの橋梁を架けようとしているのです。この二つを忘れてはいけません。

 準備をすることができないのに、大きなことを言ってはいけません。前に立ってはならないというのです。そのような人は私が最も嫌う人です。天は新しいものを好まれます。文総裁は、天の前に立って新しいもの、もっと新しいものを見せてさしあげようとするのです。これが先生の哲学です。韓国に帰ってきたので、きょう初めてこのような話をするのです。


 十月十日特別訓示-還故国とサタン圏の整備

 真の御父母様の帰国後、四十校の大学において真のお母様の講演会が開催される中、十月十日の本部教会でのみ言集会において、真のお父様は、「還故国とサタン圏の整備」を主題として、摂理的な時の重要性と当面の課題について訓示された。

 何のために真の父母を宣布し、何のために成約時代を宣布したのでしょうか。国家を超えて世界的に宣布したので、受け入れることのできる国があれば、どれほど小さな国であっても、そこに錨を下ろして休養することができるのです。韓国の皆さんが責任を果たすことができなければ、むやみに訪ねてくることができない時が来ます。ですから、今回私が八月一日を「還故国の日」と定めて韓国に着手しているのです。

 今日、統一教会は、荒野四十年路程を終えてカナンに上陸しました。真の父母を宣布して国を復帰しなければなりません。還故国とサタン圏の整備です。国に帰っていかなければならないのです。建国思想をどのようにして立てるかということが問題です。今は、イスラエル民族がカナン復帰したその時と同じですが、世界版図それ自体がサタン側と天の側に分別されるのです。国家ではありません。世界です。

 家ごとに建国思想を早く伝えなければなりません。これをしなければ金日成主席に捕まって食べられてしまいます。統班撃破を既に七年前から主張してきているのです。全国の四十一万の統に対する大会を三回も行いました。協会長や責任者がその体制の管理をすることができなかったのです。

 私たちには国が必要であり、その国の統一のためにはサタン世界の整備をしなければなりません。ですから、還故国とサタン圏の整備です。このように大変なのです。このように歴史を経てくることにより、サタン圏が整備されるのです。きょうは十月十日、双十節(中華民国の建国記念日)でしょう? 十月は解放の月なので、私が重要なことをすべて教えてあげるのです。


 真のお母様の韓国四十大学巡回講演

 アメリカの巡回講演と議会講演、国連本部講演、日本巡回講演などを盛況のうちに終えられた真のお母様は、十月四日から三十一日まで、再び韓国の主要大学四十校の巡回講演を行われた。延べ人員三万有余人が参席した同大会において、真のお母様は「真の父母と成約時代」を主題として講演された。学内二十三箇所、学外十七箇所で行われた今回の行事は、多くの大学で総学生会とサークル連合、総代議員会の後援を受け、総長、学長、教授、国会議員たちの祝辞がなされ、祝電が続々と届けられた。
 特に十月二十六日には、前日、講演会の反対派と激論を闘わせる中で焼身した全北又石大の朴喜正(一九六五年生まれ、三万双)学舎長が昇華するという犠牲まで甘受しながら、大会は大勝利を収めた。この行事は、原理研究会の威信が大学において一層高められ、韓国大学生総連合会との紐帯を強化する契機となった。

 堕落して偽りの父母が生まれたので、真の父母が出てこなければならないというのは歴史的な事実です。堕落というものを公認する限り、これを否定する道理がありません。堕落したがゆえに約束を成就することができませんでした。旧約、昔の約束、新約、新しい約束、そして成約時代です。

 再び生まなければなりません。偽りの母から生まれたので、偽りの母が悔い改めて真の母の位置に帰らなくては、天国に行くことができない運命です。億万年かけてでもその道を行かなければなりません。それゆえに、数多くの女性と数多くの二世を、エデンの園で堕落したその基準を中心として見るのです。完成したアダムと完成したエバから誰が生まれなければならないかといえば、完成したカイン・アベルです。彼らが先に生まれるはずだったのですが、未完成なエバとなって未完成な息子、娘が生まれたのです。ですから、重生です。生まれ変わらなくては完成の位置に行くことができないのです。

 韓国の大学生をお母様が抱くようになれば、この大学生たちを中心として、北朝鮮の大学生を抱くことができます。北朝鮮の大学生はカインであり、韓国の大学生はアベルです。

 摂理的に見るとき、学生のカイン・アベルだというのです。そのようになれば、父母は自然と一つになるのです。金日成という父母はありません。カインとアベルが一つになれば真の父母が上がっていくようになっているので、金日成は自動的に天使長に落ちていくのです。

 雑多な者たち、サタンの懐にいて「統一教会はなくなれ」と祈祷して反対するこのような者たちは、次第に力がなくなっていくのです。共産党は力がなくなったでしょう? 大学街の青年たち、PD(People Democracy :民衆民主派)やNL(National Liberation :民族解放派)や全国サークル連合会、このような者たちは次第に立つ所がなくなっていくでしょう。

 今まで、既成教会の牧師たちが私に反対しましたが、最近でも「統一教会の文先生は滅びろ」と言っています。お母様に反対しているのです。やるだけやってみなさいというのです。あなた方の立つ所はなくなっていきます。立つ所がどんどん消えていき、最終的には頭をもたげても、見ようとしても見ることができないようになるのです。

 ですから、お母様が大胆に「真の父母が完成したので、真の父母を宣布いたします!」と言った時、拍手しましたか、反対しましたか。自分たちも我知らず拍手するのです。不思議な台風と不思議な大天地開同時代が始まるということを知らなければなりません。


 真のお母様の韓国国会招請講演

 十月三十一日午前十時ごろ、ソウル市汝矣島の国会議事堂議員会館会議室において、前職・現職国会議員、議員補佐官および各界著名人二百有余人が参席する中、「世界平和女性連合」韓鶴子総裁招請講演会が開催され、真のお母様は、「真の父母と成約時代」を主題として講演された。この日の講演に先立ち、三十日午前十時には、ソウルのキャピタル・ホテルで開かれた韓国宗教協議会招請特別講演会において講演され、三十一日午後六時には、世界日報国際研修院大講堂において、統一グループの機関企業体の役員と職員を対象に講演された。

 四十年前に大韓民国がキリスト教を中心として文総裁に反対せず、全世界のキリスト教の宣教師が反対せず、梨花女子大学事件が起きていなければ、どのようになっていたでしょうか。延世大学と梨花女子大学は二世のアダムとエバです。真の御父母様が中・高等学校から大学までの二世の学生を完全に掌握すれば、一世たちはいてもいなくても同じです。ですから、今回お母様が帰ってきて大学街を中心として講演し、国会議事堂で講演したのです。国があればあったで、なければなかったで、それはかかわりをもつ必要がありません。

 金泳三が大統領になり、既成教会が「統一教会を打倒しよう」と大騒ぎする時ですが、これを利用し、国会を利用して国民の支持を受けなければなりません。そして、二世、大学街の青年、韓国の青年をカイン・アベルとして一つにしなければなりません。

 安企部(注:安全企画部)も知らない中で、お母様が国会で講義したのです。トップでは、絶対にそのようなことがあるはずはないと思ったのですが、そのようなことをやってしまったのです。それは、ただ座ったままでできたのでしょうか。できるようにしたからできたのです。数十年前から準備してきたのです。

 「韓国の国会では、文先生の群れが壇上に立つことはできない」と思って、そのようなことは夢にも思わずに安心してぐうぐう寝ていたのです。寝て、朝起きてみると、既に終わっていたというのです。情報部で大変なことになりました。ひっくり返ったのです。「クーデターを起こした!」と言ったのです。クーデターを起こしたのではありません。神様の命令によって奇跡を起こしたのです。


 真のお母様の韓国大会以後の課題

 今、協会は、全体を一つにまとめなければなりません。今後、思想教育は協会でしなければなりません。そして、渡米教育した人も、みなここに連結しなければなりません。ほかを伝道するよりも、その人々を教育しなければなりません。教育して、その息子、娘たちを氏族的メシヤと連結するのです。息子、娘をみなかき集めれば、ここに姻戚の八親等までどんどん増えていくのです。

 今祝福された人々は、何千年、何万年、何千万年苦労した蕩減の道を平面途上で共に引き継ぐ恩恵を受けることができる位置に立ったのです。どれほど大きな福でしょうか。アダムが死に、イエス様が死に、再臨主が来て苦労して、数多くの歴史時代に個人復帰、家庭復帰、氏族復帰を何百回も繰り返しながら、これを世界的版図につなげてきたのです。これを人間たちは知りませんでしたが、神様は恨をもってつなぎながら上がってこられたのです。文総裁の時代になり、四十年間このようなことを悪魔と共にしながら、すべて処断し、評定したのです。

 世界途上でカナンに入城したのと同じ立場に立つので、世界に染まらないで世界を踏んで立ち、新しい伝統を中心として、二世を通して統一世界に越えていかなければなりません。一世は、荒野ではげたかの餌になるのと同じように滅びるので、お金が多かろうと何をしていようと、一世を信じてはいけないというのです。ですから、大韓民国で偉いという人、詐欺師たちをみな除名するのも自分たちがしたくてするのではありません。ある期間まで意味があるのでそのようなことをしているのです。

 今まで一世を収拾しようと追い回してきましたが、二世を収拾しなければなりません。大学街と中・高等学校に力を注ぎなさいというのです。講義も、大学街や中・高等学校に行ってするのです。教会でしてはいけません。行って命令しなさい。皆さんも、今回行って四十回以上大会をすることができるようにして、家庭まで訪ねていかなければなりません。

 京釜線に乗っていく時に見れば、大きな看板でメッコールやコーラを宣伝しているのです。それと同じように、今後村々で「真の父母を知りましょう!」と言って絶えず宣伝しなさいというのです。


 国際学生連帯と青年連合の結成計画

 韓国においては、原理研究会と運動圏が怨讐です。原理研究会を運動圏がすべて追い出したのです。三年前に追い出してしまったのです。完全に基盤がなくなりました。これを奪還しなければなりません。それをするのが、四十校の大学を中心としたお母様の大講演です。

 キリスト教と運動圏が一つになっていたのですが、今回、お母様の講演会によって、キリスト教と運動圏が分立して私たちと一つになったのです。摂理史的に見るとき、これは蕩減路程においてこの上なく必要な条件だというのです。お母様を中心として、運動圏と原理研究会が大学街において再び基盤をつかまなければなりません。

 韓国の運動圏をアベルとして見れば、北朝鮮の学生たちは完全にカインです。完全な共産主義者だというのです。韓国にいる運動圏は真っ赤な大根と同じです。表面は赤いのですが中は白いのです。しかし、以北にいる学生たちは、完全な共産主義者です。今から韓国の学生と韓国の運動圏の学生が一つになり、北朝鮮の学生をモスクワに連れていって教育するのです。

 ここには朝総連と民団の学生が加担し、日本の学生が加担するのです。韓国の学生たちを中心として、アメリカと中国とソ連の学生が連合して、北朝鮮の学生と和合しなければなりません。このことを中心として、北朝鮮が言うことを聞かなければ、北朝鮮自体にとって良くないというのです。ですから、私たちは最善を尽くして北朝鮮にこれを通報したのです。

 このようにして、今モスクワでこの連合運動を中心として世界平和青年運動組織を編成しようとしているのです。主義思想を超越して民主世界も共産世界も連合させて一つの国として扱い、超国家的な青年運動を展開するのです。ここにはもちろんカープ(CARP:大学原理研究会)も入りますが、カープだけではできません。カープは大学街の基準であって、社会的基盤がありません。社会に出ている人々は、大学街を中心として同窓生なのです。これをいかにしてその大学を中心としてまとめていくのかというのです。同窓生と現役の学生は、カイン・アベルです。これをまとめて世界的な組織をつくり、世界的な大運動を展開すれば、急進的な発展をすることができるのです。
 

九 日本の女性幹部の特別修練



 日本の女性幹部のアラスカ修練会

 真のお父様は、八月九日からアラスカの「コディアックにおいて開かれた二千有余人の日本の女性幹部特別修練会を主宰された。

 全世界を黙ってそのままにしておけば滅びます。このようなことをすべてきちんと知らなければなりません。ですから、今回アラスカにおいて、韓国でできなかった話、秘密の話を日本の女性たちにすべて話してあげたのです。話さなかったことをすべて教えてあげました。「これでも行かないのか、この者たち!」と言いながら教育しました。

 今、手をつけることができない立場にあるのです。ですから、完全にサタンの網に掛かって倒れていく運勢だというのです。それゆえに、仕方なく私が責任を負うのです。アラスカで四千人、四数を代表した四千人の教育を中心として、これを転覆する運動をしていくのです。

 日本の教会から来ることができなければ、「世界平和女性連合」から百二十人を引き抜いてきなさいと言ったのです。最初は「できません」と言ったのですが、「この者たち、できないことがありますか。やってみるのです!」と言って始めたのです。「先生は、アラスカに引っ張ってきて何をされるのだろうか」と言って不満を抱きながら来た人々が、痛哭し、泣いて、帰ってからは全員が火をつけ始めたのです。このようにして「アラスカに行かなければならない!」と宣伝したのです。「よく分かりましたか(アラッスムニカ)」というのがアラスカです。「天道がよく分かりましたか」ということに対する答弁が「よく分かりました」となって、それがアラスカだというのです。(笑い)

 これがなぜコディアックになったのでしょうか。自分がめんどりになって卵を産むときに、「コッコッコッコ」と鳴いてコディアックになったのです。卵を産む喜びをここで感じるのです。本当にそうだったのです。そこでめんどりが男性に会うやいなや「コッコッコッコ」と鳴いて卵を産んだのです。

 このようにして四千人を教育することにしたのですが、二千人を突破しました。それで残りの二千人を七百人ずつ三次に分け、ワシントンD・C、ニューヨーク、このようにしようとしたのですが、そこは七百人収容できる場所ではないのです。また、飛行機の料金があまりにも高いのです。飛行機の代金だけでも大変なお金です。世の中から見れば大金持ちになることができる金額でした。ですから、仕方なく済州島に連れていって始めるのです。


 日本の女性幹部の済州島修練会

 真のお父様は、十月六日から十二月二十二日まで、済州島南原国際研修院で開催された日本の女性幹部特別修練会を直接主宰された。三泊四日ずつ二十五回にわたって七十七日間連続して進められた同修練会では、五万千八百五十四人が修了した。千人を収容するのが難しい環境であるにもかかわらず、第二十五回修練会には四千八十二人が参加するという驚異的な記録を立てた。真のお父様は、通常、朝六時に最初の講座に入られて翌日の夜二時までみ言を語られ、毎回一度、世界巡回講演中の真のお母様と電話を通して祝勝会をもたれた。

 日本をここまで導いてきたのも先生です。今も、緊急対策として五万人を教育しています。これは夢のような出来事です。五万人教育を二千人ずつ二十五回に分けて行い、十二月に終了するようになれば、日本は蘇生するのです。

 「いくら以上準備しなければならない」と先生が何度も話してきたでしょう? 「必ず日本の世界が打ってくる、そのようにしなければ蕩減復帰ができない」と言うと、「あー、自信があります」と言っていたのですが、結局このようになったのです。一九八七年から六年間、その背後の準備を先生が一人でしているのです。

 先生も自由がありません。きのうも遅くまで皆さんにみ言を語ってあげたのですが、きょうもなぜ早くからのそのそと出てくるのかというのです。天に引っ掛かっているので、仕方なくこのように立って話をしなければならないのです。そのような苦痛の立場に立っています。これは苦痛なことですが、このようにすることによって穴に落ちたものが次第に上がってくるのです。

 先生の命令によって統一教会の女性たちが荷物をまとめて済州島に来たのですが、「故郷を離れてきなさい」と命令した先生に会えなかった人が三分の一、半分近くになるのです。私は人知れず涙を流しました。「私は大変な罪人だ。近い隣の国にいながらも、私が行くことができないので会うことができないのだなあ」と思ったのです。師の命令を中心として、雨が降ろうと雪が降ろうと二十年以上絶えず街頭で迫害され、あざけられ、ありとあらゆることを経てきた人々を見つめるとき、師として責任を負わなければなりません。そのようなことを知っているので、私は一日でも安らかな日を送ろうとしないのです。私は、そのような人です。負債を負う人は後退します。

 先生も、きょう背広を着ていますが、このようなものは好きではありません。乞食のいとこのようなものを着るのが好きな人です。済州島に行く時も、文総裁はノー・タイを中心として、みすぽらしいナイロンの服を着て行ったのです。ナイロンは、しわが寄りません。(笑い)寝ている時にぱっと起きて、トイレに行ったとしても無事通過です。それ一つですべて無事通過なので、どれほど便利でしょうか。

 より「ため」に生きる愛をもって、投入して忘れてしまいなさいというのです。夜なのか昼なのか分かりませんでした。夜を昼だと思うので、徹夜しながら多くの話をしたのです。修練生は二泊三日から三泊四日です。しかし、この先生は継続して何ヵ国もしているというのです。まず、そこに圧倒されるのです。どうして先生はあのようにすることができるのか、と考えるのです。よくよく見ていると眠ることもありません。

 そして、彼女たちに信仰の証をさせてみると、霊的体験をしていない人が一人もいませんでした。韓国は負けました。全員が一つ一つ生活報告を受けながら暮らしているのです。そのような組織だというのです。世界のどの組織がそのようになっていますか。日本の鹿児島の果てで暮らしている女性ならば女性、男性ならば男性に対して、ここで暮らしている先生が毎日のように指令しているのです。

 おととい(十一月十二日)、日本と韓国の家庭的姉妹結縁を結びました。これはあなた方の国だというのです。日本の国も私たちの国だというのです。変えるのです。今は思いのままです。このようにして交替して入っていくようになれば、のちのち統一教会に反対していた人々はみなシベリアなどに行くようになるのです。そのような民族的大移動の時代が来ます。私はそのようなことを知っているので、国際結婚をさせるのです。

 母が息子、娘の教育をすべてするのであり、息子、娘は母の模倣をするのです。母から八〇パーセントを学ぶのです。ですから、忠誠と精誠を尽くして、日本のエバ国家が母の使命を果たさなければなりません。それゆえに、今から世界各国に十人ずつ、百六十ヵ国に千六百人を送るために、(一九九四年一月)八日から教育するのです。


 済州国際研修院修練条件

 済州島は、日本語で言えば「さいしゅうとう」です。これが済州島なのです。日本語で言えば「再修道(さいしゅうどう)」になるのです。ですから、「済州島」という言葉は、再度修練して復活する所だ、このような意味です。このようにして、みな復活の紙切れをつけておいたのです。そこに反対派も来ました。ありとあらゆる人が来たのです。

 最初は、先生の話を聞いて「本当にばかな話だ! 二千人の人員を……」と言いました。(笑い)これは完全に気の狂った話だというのです。やっと二百人できる所で二千人なのかと言うのです。しかし、今ここは二千人が入っても余裕のある場所です。最初に先生は、「二千五百人が入ることができるように造らなければならない」と言ったのです。先生が必要とするので、そのように命令しました。

 寝袋に入って寝る時、体をかがめて寝るのも体を伸ばして寝るのも同じです。(笑い)東西南北、四方八方に柱が立っているようにして寝るほうがむしろ暖かく、病気にもかからず、下痢にもなりません。病気にかかりません。横になって変な寝方をすれば風邪をひくこともあるのですが、座って寝れば絶対に風邪をひきません。人間の温度が暖かいからです。

 韓国の食べ物は重いのです。日本の食べ物と違います。様々な調味料を使って作るので、自分が死ぬのも知らずにやたらにたくさん食べるようになるのです。そのような食べ方をすれば、おなかを壊します。そして病気になるのです。病気になる恐れがあるので、先生は、一食はパンをあげるようにしたのです。パンが嫌な人は手を挙げてみてください。食べなくてもかまいません。(笑い)健康を維持する保護策です。

 なぜならば、水が変われば、下痢をするなどの問題が生じるのです。ですから、パンを食べるのが最も良いのです。もっと良いのはパンさえも食べないことです。(笑い)そのパンをどこからもってくるのか知っていますか。飛行機で毎日ソウルからもってくるのです。せっかくお客さんにあげるのですから、済州島のパンよりもソウルのパンのほうが良いでしょう。ソウルのパンは、東京のパンと違いがありません。調味料を少し多く使うのが違うだけです。日本的なさっぱりした味ではなく、濃厚な味です。


 韓国語の勉強の督励

 真の父母の在世期間にいながら、真の父母に自分の国の言葉ではなく日本語で話をさせるという、それ以上に失礼なことはありません。先生が皆さんに日本語で説明するということは、原理に反することです。

 真の父母の言葉は、永遠に真の国の母国語です。母国語なので、霊界に行ってもそれを使わなければなりません。地上で真の父母に侍って三年以上になった者は、母国語で通じなければならないようになっています。地上で真の父母に侍ったならば、霊界に行った時に先祖たちが「何年たったので、母国語で真の父母と通じるようになって来たのか」と言うのです。問題になります。そのようなことが起きるので、先生が強制的に「やりなさい」と言うのです。

 一九八五年から「一九九〇年代になれば、先生は通訳を使わない」と言ってきたのですが、これは何ですか。先生が日本語で話すのが普通だと思ったら大きな間違いです。仕方なく日本語で話しているのです。

 統一教会の祝福家庭の希望は何ですか。天の側の主流の血統に接ぎ木されることが最高の願いでしょう? 先生の子孫と横的に親戚関係を結ぶことが最高の願いなのです。それを成そうと思えば、韓国語が通じなければなりません。韓国語が通じなければ、その願いを果たすことはできません。


 五万人の動員

 日本がエバ国家として責任を果たすことができなかったので、日本が果たすことができなかった責任まで私が負ってあげるために、今、済州島で五万人の教育をしているのです。これは世界的な運動です。五万人を教育したのちには十万人を教育するのです。先生は、そのお金を見たいとも思わず、触りたいとも思いません。日本のためにしなさいと言っているのです。

 日本の負債を返そうと思えば、それでは足りません。それで十分だと思ったら大きな錯覚です。そのような問題に先生が責任を負い、このような解決を必要とするときに、女性たちは、相対的立場で何千倍、何万倍でもしようと絶対的に決心して援助しなければなりません。親戚を動員するのです。継続して連れてくるのです。先生が倒れない限りはやりなさい。命を懸けてしているのです。

 今回、霊界に通じる人々が「文総裁は済州島に行って何をしているのですか」と祈祷してみると、「今、文総裁は、日本の女性国会議員をつくるために、群れを集めて教育するのに忙しい」と答えたというのです。全員国会議員です。事実そうです。

 七十七日間で五万人を教育しました。これは、誰もがみなできないと思っていたことです。それをやってのけたのです。ですから、韓国も大騒ぎで、アジアもすべて大騒ぎです。日本も大騒ぎです。「やー! 統一教会のレバレンド・ムーンの財力は大変なものだ」と言っています。また、今までこのようになっていた日本の教会が立ち直ったのです。


 真のお母様の巡回講演激励と実況中継の聴取

 お母様はかわいそうです。今私は、済州島で、三日で二千人ずつ教育しているのです。交代する日はあるので、「その前にどうぞ来てください」と言われたのですが、ここに来ました。実際、ここに来るようにはなっていないのです。どれほど寂しいでしょうか。とても大変なのですが、だからといって、横で講演している内容を聴いて慰労し、激励してあげる環境になっていないのです。大学で行えばそのような施設はないからです。ですから、一度やれば漠々としていて、二度やれば漠々としているというのです。そのような道を開拓しているということを、皆さんは知らなければなりません。三年路程を経て越えていくのです。蕩減の道は避けることができません。避けることができないのです。

 お母様が「早く来てください」と言うので、行かざるを得ませんでした。女王様の命令であり、戦争に出て一線に立っているので、後方部隊は難しくても補充しなければならないのです。「先生が必要だ」と言うので、飛んでいかざるを得ないのです。小さなお母様がこのように大きな男性に向かって「こうしなさい、ああしなさい」と言っています。(笑い)「こうしなさい、ああしなさい」と言うだけの何かがあるのです。愛という量においては、私以上に私のために生きている何かがあるので、「こうしなさい、ああしなさい」と言っても問題にならないのです。それを知らなければなりません。

 今お母様は、西洋社会で講演(世界巡回講演)をしています。見なくても、触らなくても、見たのと同じような、触ったのと同じような感覚が来るのです。ここでこのような表示をすれば、間違いなくそこでは私が感じたとおりに感じるのです。今、何千万マイルも離れてやっています。昨晩も電話で話しました。皆さんも参加したでしょう? お母様がすぐ隣の部屋で話しているのです。二人で座って話しているような気分です。霊界が正にそのようになっているのです。愛は距離を超越します。また、愛した時は、最短距離を通るのです。
 

十 真のお母様の世界巡回講演と真の御子女様のアメリカ講演



 真の御子女様たちのアメリカ四十箇所での講演

 真のお母様の世界巡回講演期間中である十月二十四日から十二月十九日まで、孝進様をはじめとする真の御子女様が、アメリカ四十箇所を分担してそれぞれ講演された。

 お母様を中心として、国家的母、氏族的母、家庭的母、カイン・アベルまで再び生まなければなりません。そのように生んでこそ、天国に帰っていく時にサタンとは永遠に関係のない家庭になるのです。ですから、皆さんも間違いなく真の父母の愛の血筋を通じて生まれたと言うことができるのです。そのようにして生まれた皆さんは、先生の直系の息子、娘を兄として侍り、絶対的に一つにならなければなりません。

 どの国の人が先生の血族と結婚するのでしょうか。結婚したその血族が中心となってその国を一つにするのです。三代までは、先生の家庭は韓国人と結婚しなければなりません。それ以降は拡大していくのです。今、先生の家庭は何人ですか。四十三人でしょう? それも摂理的です。出エジプト時代に入っていくのです。四十三数は解放数に相当します。ですから成約時代です。

 私の息子、娘にも、アメリカでお母様に続いて講義をしなさいと指示しました。「お母様と一緒に大会をしなさい!」と言ったのです。今後お母様がいなくても、統一教会の行く道で子孫を通して残してあげることができる基盤を相続させると同時に、彼らの行くべき道を準備しなければならないのです。ですから、今後の世界はどのような時代が来るのでしょうか。家庭が責任をもつ時代が来るのです。

 統一教会で言えば、思想的に完全に備わった家庭になれば、金城鉄壁だというのです。そのようにして父親が局長になれば、局長夫人は副局長になり、息子は秘書室長などの重要な責任を負うのです。息子、娘がたくさんいれば、五人ならば五人に自分の父親を助けることのできる職責があれば、全員人事措置してあげるのです。

 韓国の八十一都市において大会を行う時、お母様が四十都市で行い、半分は私の息子、娘に命じて父と母の代わりに講演させるのです。アメリカでもそのようにしたので、先生の息子、娘が父母の伝統を受けて、原稿を中心として四十都市での復興会を十[月からするようになっているのです。

 私の息子、娘は優秀です。私に似て優秀です。とても多才で、話も上手です。聴衆が千万人いたとしても、震えたりするようなことがありません。一歳や二歳の小さな赤ん坊が大胆なのと同じように大胆なのです。アメリカで勉強したので、言葉は問題ありません。ですから、「いやー、レバレンド・ムーンは家庭的モデル理想を語っているが、その家庭こそ、そのみ言どおりである!」と言っているのです。


 真のお母様の世界四十ヵ国巡回講演

 真のお母様の世界四十ヵ国巡回講演が、十一月二日から十二月二十二日までの五十三日間、西ヨーロッパ、旧ソ連、東欧圏、中東、南米、アフリカ、アジア、オセアニア地域を結ぶ大長征で進められた。十一月二日、ドイツのフランクフルトで「真の父母と成約時代」を主題として最初の幕を上げた同巡回講演は、十二月二十二日の台湾の台北大会まで、行く先々で盛況を呈し、前職・現職国家指導者をはじめとして有名碩学、宗教指導者たちのメッセージと祝電が届けられ、各界著名人と女性団体代表が大挙して参席した。
 特に今年の巡回講演において、真のお母様は、七月二十八日にアメリカ連邦議会で講演をされたのに続き、十月三十一日に韓国汝矣島の国会議事堂、十一月十八日にカナダ・オタワの国会議事堂、十二月九日にブラジル・ブラジリアの国会議事堂、十二月二十日にインド・ニューデリーの国会議事堂、十二月二十二日に台湾立法院大講堂などの国会に招請され、各国の国会議員および指導者の集まった席で講演されて参席者から熱い拍手を受けられた。

 お母様が講演するために四十ヵ国に行きますが、この世から見れば何をするために見知らぬ外国の地に行くのかというのです。植えなければなりません。父母になったならば、子女たちを生かすために、難しい道も行き、山を越え、海を渡って愛の種を植えなければならないのです。同じ教育をしなければなりません。そのようにしてこそ天運が従っていくのです。

 これは、アメリカで語ったものと同じみ言です。国連を経て日本まで、すべて同じみ言です。このようにして韓国を経て世界に同じみ言を伝えれば、天運がそこに従ってくるのです。そのようにして四十ヵ国を回ってこなければなりません。

 先生も、四十ヵ国を中心として百二十箇所の聖地を選びました。四十ヵ国を中心として、イエス様の失ってしまった地を取り戻すのです。四十ヵ国さえ収拾すればよいのです。なぜならば、四数の乗数は、四掛ける四は十六で十六数です。百六十数です。サタン数の全体を代表した数です。それで百六十ヵ国です。

 どの国に行っても歓迎を受けました。共産党がキリスト教と手を握って反対してきたのですが、今回は、共産党がキリスト教を攻撃したのです。「あなた方の言う内容よりも、文鮮明先生と韓鶴子先生のみ言のほうが素晴らしい」、「あなた方の言う再臨などという内容は理解できないが、文先生のみ言ははっきりしている。雲に乗って来るなどという、そのような狂った話がどこにあるか」と言っているのです。

 アメリカの国会もOKです。アメリカ全土を代表してOKしたのです。国連世界国家もパス、日本の国会もパスしました。日本の国会は、日本の国家を代表したものです。韓国もすべてパスしたというのです。イギリスを引き継いだ国はカナダです。カナダの国会でのお母様の演説は、歴史上にない大成功でした。今、カナダには、先生が命令すれば何であろうと実行し得る基盤があります。この地上の七つの国会で、お母様が講演したのです。蕩減復帰原則によって、原理的な数字に合うように経ていかなければならないのです。


 真のお母様を中心とする世界女性時代の七年

 二〇〇〇年までの七年間で世界の行くべき方向を、再臨主を迎えて設定し、一つの世界にしなければなりません。一九四五年から一九五二年までの七年間で成そうとしたのですが、失敗したので蕩減復帰期間が残っているのです。この期間に、全面的にお母様を中心として、女性運動を大々的に世界に拡張していかなければなりません。どのような政治団体、どのような国よりも強力でなければなりません。

 韓国に四柱、観相、易学を学んでいる人が数万人いるのですが、そのうちの八〇パーセントが先生を尊敬しています。証をするのです。「文先生のいる所に行かなければならない」と言うのです。それは霊界が教えるのでしょう。「理由は分からないが、そうだ」と言うのです。

 きのう(十月十六日)、私がここに車に乗ってくる時、僧侶と教区長を乗せてきたのですが、その僧侶は霊界に通じている人でした。昨年から女性時代が来るということを知っていました。「今から七年間で世界が定着できなければ、世界は大変なことになる」と言うのです。すべて先生が話したことではありませんか。そして、「文総裁がこの国と世界を生かすことのできるお方だということを私は分かっているが、世の中の耳の聞こえない人や目の見えない人々には分からない」と言うのです。そのように言いながら、「今、文総裁は天だが、天であるそのお方に対して地がなければならないのに、地がありません」と言うのです。統一教会をよくよく見ても、地となる女性がいないというのです。ですから、奥様を選んであげましょうと言うのです。

 しかし、お母様が今まで世界で活動してきたことを聞くと、目を丸くして、「あー、あのような美人のお方がですか。部屋でも人形のように天の位に座っている人だと思っていたのですが……」と、そのように言うのです。そして、「私が僧でなければ、目をつぶって行って一度ぱっと抱いてあげたいと思うほど魅力的な美人なのに、そのようなお方がそのようなことをするとは夢にも思いませんでした」と言うのです。

 お母様を愛さなければなりません。お母様に会いたくて泣いたりしなければなりません。昔、お父様に会いたくて泣いたりしたのは、お母様の代わりの新婦の相対的な基準時代だったからです。今は子女時代に入ってきたので、お母様に会いたくならなければならないめです。お母様に会いたくて涙を流し、お母様のために精誠を尽くし、この世の母子関係の心情以上の位置に上がっていかなければ、お母様のおなかの中に入っていき、天の側の位置に帰る立場に立つことはできません。


 女性時代の霊界協助

 女性時代を発表することにより、霊界に行っていた数多くの霊人が先発隊となって地上に戻ってくる時代が来ました。なぜならば、今まで恨を抱いて死んだ女性が大勢いるのです。恨を抱いた立場は、サタンが最も好む立場ではありません。善の立場です。このように恨を抱いていった人は、悪い所に行かないというのです。そのような人々が地上に来て、母の解放時代に先頭に立って協助しようとするのです。

 これが一つの家を中心として、一つの部落を経て外的に大きくなれば、全国的にたくさん連結されるのです。そのようにして、霊界で活動する霊たちがその網に従ってどんどん降りてきます。どんどん降りてきて、部落でもそれが徐々に倍になり交替するようになれば、その部落にいる悪霊たちを除去する運動をするのです。それゆえに、自然に環境がきれいになるのです。

 クラブ運動をたくさんするのです。そして、そのようなクラブが同じ洞内で五つ活動していれば、「今から共に集いましょう!」と言うのです。そのようにして五つのクラブの人々が共に集まれば、そこで霊的に最も高い人、功労のある人を立てて「み言を聞きましょう」と言い、み言を聞いて和合するのです。また、「もっと大きな集いをもちましょう」と言って、都市で言えば、洞の大会をすれば区の大会をするのです。このような大会をどんどん行いなさいというのです。大会というのは社交場と同じです。

 今までは、霊界の女性の霊人たちが地上に協助することはできませんでした。中間以下の悪霊人たちが、霊界にも行くことができず、地上でさまよいながら、ムーダン(注一民間司祭者)を中心として活動して悪いことをしてきたのです。ですから、高い女性の霊人たちは地上に協助することができなかったのです。しかし、「真の父母と成約時代」を発表することにより、女性が平等圏に立つのです。男性と女性が同じ平面、平等圏に立つというのです。そのような地上の基盤が生じたので、霊界に行っている善の先祖たちが地上に降臨して全面的にサタン世界を打つのです。


 年末世界指導者会議

 一九九三年、成約元年を締めくくる世界指導者会議が、十二月三十日、漢南洞公館において、真の御父母様の主宰により開かれた。

 今年がもう終わりになってきましたが、一九九三年というこの年は世界的な転換時代でした。「真の父母と成約時代」を発表した成約元年が行くのです。すべて信じられないことを成しました。(拍手)時がそのようになっているのです。時がそのようになっているので、サタンの権限を「キック」してしまわなければなりません。これは、今までの新約時代の終わりとともに成約時代の出発において伝統的な一つの標的です。

 今後、統一された真の父母の国と真の父母の世界を成し遂げるにおいて、その世界の一つの州のようなものを編成する使命が、国を受けもっている皆さんの責任だということを知らなければなりません。世界を管理できる中央組織がなくなれば、世界は滅びます。

 今、私たちに必要なものは、多くの人です。皆さんを、私が四十年間黙ってほうっておきましたが、メンバーをどのようにしてつくるのでしょうか。今は、個人ではいけません。すべて言論媒体によって宣伝しなければなりません。そのような時代に入っていくのです。言論媒体を活用し、それから組織体制を大型化するのです。大型化です! 多くの数です。世界的に大型化をしなければなりません。

 今後は、一つの国で御飯を食べて暮らす時代は過ぎ去ります。学校もすべてビデオで勉強するので、天才的な人たちは、数十年もかける必要がなく、五年で大学の卒業証書まですべて備えることができるのです。ですから、一番の問題は言語です。これはどのようなことをしてでも統一してしまわなければなりません。

 今後は趣味産業を開発しなければなりません。レジャー産業ではありません。レジャー産業と言えば、利権が介在した概念です。先生の計画は、大きな観光会社の基準を中心としてチーム活動をすることができるようにして、一つの部署にほうり込むことです。一週間ならば一週間、このようにして一つの部署にほうり込むのです。釣り、カジノ、それからスポーツ、ハンティング、この四大品目が最も人間に必要なものです。

 国境を超え、文化背景を超えて、世界の人々を連結することができる産業とは何でしょうか。もちろん教会活動も必要ですが、対内と対外の活動を兼ねて連結することができる事業は趣味産業しかありません。今回、韓国で私たちのプロ・サッカーチームが一等を取りました。(拍手)今から、一つ一つ世界の先端に上がっていかなければなりません。

 ですから今済州で、カジノと体育館を造り、ハンティングをするのです。済州島は気候が良いのです。アラスカは、冬に釣りはできませんが、済州島は、今行けばちょうど釣りをするのに良いのです。皆さんは、一年、春夏秋冬の四季を通して釣りができる二百人を準備しなければなりません。

 ですから先生は、済州島に来る時に、皆さんと会議をすることと、それからそのような面を考えたので、九日と十日に釣り大会とハンティング大会をしようと思うのです。世界平和のためにするのです。ですから、帰ってはいけません。全員一緒にしなければなりません。