御旨の道を歩みながら痛切に思う一つのことは、自分の未熟さ、弱さ、罪深さであり、先生の偉大さである。先生の心情、愛、人格、言行、生活、睡眠時間、目的観、信念、執念、忍耐心、真剣さ、洞察カ、分析カ、霊力、主旨力、その歩み……どれをとってみても圧倒される。自分と先生とは、なぜこんなにも違うのか。先生はなぜあのような生き方をすることができるのか。どうしたら先生に少しでも近づくことができるのか。先生という御方を知れぼ知るほど、うなりながら考え込まざるをえない問題である。
 しかし、いくらそのような先生であられたとしても、お生まれになったときから神様と人類のためにすべてを捧げきって生きてあられたとは思えない。いつからあのような生き方をされるようになったのか。それは、まさしく生きた神様と出会い、その心情を、姿を、立場を、事情をはっきりと知ってしまったからではなかろうか。




「先生が生命をなげうって、今までこういう道を出発してきた。何千、何万遍死ぬといつ覚悟をしたかわからない。自分はこういう使命、こういう悲惨な死にぶつかる時に動揺するか、そういう態度を決定して、それから出発した。
 先生は韓国においても、今までこういうことやってきたのは、御飯がないからそうする
んじやない。名誉がほしいからそうするんじゃない。誰かが恋しいからそうするんじゃない。これは、たった、神様をわかったから。そなたの、その心情がわかったから。そなたの悲しみというのは、我々には問題にならない。千万倍にもなる。例に、例えることができない。」(一九六五・十・八)
先生は言われる。



「要は神様がいるということをはっきり知ったならば、すべては解決する。」(一九七二・四・二十三)




「神が自分を愛するということだけわかれば、心配ないというんだね。自分が神を愛すると共に神が自分を愛する、そのことをはっきり知っておけぱ、絶対心配するな。」(一九六七・六・二十一)
 イエス様にしても同じことが言える。「私の父は今に至るまで働いておられる。私も働くのである」(ヨハネ福音書五・17)という言葉が、そのことを示している。人類の親として、不信し反逆し続ける人類を救うために働き続けてこられた神様の存在を、初めて知ったその時から、イエス様の歩みも大きく変わっていった。
 我々も、神様の存在を知り、神様を信じ、神様に仕えている。しかし、生きた神様についてどのぐらいのことを知っただろうか。神様と出会ったと言っても、どのようなところで出会ったものなのだろうか。
先生は言われる。



「あなた方は、原理自体の力によって引き上げられて知的に原理を理解して来た者が多いために、啓示を受けた人々が無条件に神に従っていくのに比べて、何事につけ、あまりにも理屈で考えすぎる傾向がある。先生の指示に対しても無条件に反応するというより、『従うべきかどうか』と考えてしまう」(一九七七・五・一)。
 神様がはっきりとわかれば、天から来る摂理の内容や意味について、そのつどそのつど、いちいち説明されなくとも、いかなる御旨に対しても従っていけるはずである。



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