天聖經(増補版)/第十二篇 天一国

目次

第一章 神様の祖国と天一国

第一節 神様の国と神様の祖国


1 神様の国は、真の自由と信仰の理想が実を結んだ所であり、真の愛と、真の生命と、真の血統が定着した真の家庭がとどまった所です。さらには、永遠の真の愛と幸福が満ちあふれた千年王国時代がそこから始まります。天地安息圏の中心は、神様が共にある真の男女が結合した家庭なので、これまで真の家庭の価値を説いてきました。したがって、私たちは、聖書で言うエデンの園を、この地球上に具現させなければならないのです。

  

神様の国はどのような所か


2 神様の国は、天と地、すなわち天地が合わさったものです。神様の民とは、霊界にいる霊人と地上に生きる人類全体のことを言います。

地上では、一つの国家であれば、その国家の領土内に住む人を自国の民と言い、国境線内にある土地を自国の領土だと言いますが、神様の国は、神様を中心として天と地、すなわち無形世界と有形世界全体を領土とするのです。

また、今まで人間としてこの地に来て、神様を中心として暮らしてから逝った霊人と、現世に神様を中心として生きている人々と、これから後代となる数多くの子孫までも、天の国の民とするのです。これは、永遠に変わらない天宙的なみ旨なので、これを否定する人は誰もいません。ですから、皆さんは、そのようなみ旨を中心として、そのような理念を中心とした人にならなければなりません。そして、それは、万宇宙の存在が共通に願う最大の目的点なので、その点さえ現れれば、宇宙は統一できるのです。

3 人間の願いは、神様の国を建設することです。天国創建という目標を実現することです。皆さんの国は、この世の中にあるのではなく、天にあります。人間が生きるのも、世の中のためではなく、天の国のためです。また、皆さんは、この世の国の主人ではなく、天の国の主人なのです。

4 私たちは、神様の国を仰ぎ、慕います。そこは、愛のある所だからです。一時的な愛ではなく、時間を超越し、永遠の愛が存続できる所です。また、自分自らを高めてもらえる所であり、自分の価値を一〇〇パーセント認めてもらえる所です。すなわち、永遠に幸福な所です。そのため、人間は天の国を慕い、憧れるのです。

5 新しく迎えた新千年は、六千年間の救援摂理が完成し、創造理想を中心とした本然の天の国が建設される時です。旧約と新約の約束が成し遂げられる成約の時代だというのです。二度と涙がなく、死亡がなく、哀痛する声が開こえない新しい天と新しい地を意味します。水晶のように透き通った生命水を代価なく分かち合う、条件のない真の愛の時代のことを意味するのです。霊界と地上が一つに通じ、天上と地上に神様の国が成し遂げられる時代です。生きていらっしゃる神様の直接主管と、復帰された長子権、父母権、王権を通して、全体、全般、全権、全能の新しい時代が開かれる時なのです。

6 地球星は、人類の故郷であり、霊界は、人類が完成して到達すべき永遠の祖国を意味します。「唯一なる神様のもとにおける一つの国」を越え、「唯一なる神様のもとにおける一つの天宙」として、天の父母を中心とした地球星大家族主義世界が成し遂げられる時です。したがって、私たちは、神様と人間の根本的関係である父子の関係を心に刻み、天宙、すなわち霊界と地上を私たちの故郷と祖国として創建するために、積極的に先頭に立たなければなりません。

7 イエス様も、真の神様の祖国を創建するために来られたのであり、預言者や烈士たちも、その祖国建設の役軍(担い手)でした。天国を創建するために、完成した男性が来なければなりません。天地が公認する男性が家庭をつくり、子女を繁殖して、氏族、民族、国家を成し遂げなければなりません。カインとアベルを基準として蕩減し、接ぎ木して、この世界を神様が主管する祖国として創建しなければなりません。預言者や烈士たちがこれを願ってきたのですが、希望する個人、家庭、氏族、民族、国家、世界へとつながる地上天国を建設できなかったので、私たちは、これまで歩んでいた道を捨てて、この道を行かなければなりません。

8 永遠の神様の国は、一つの目的を中心として、一つの方向にのみ進むので、光明な姿で、明朗な姿で、力強く広がっていかなければなりません。いくらここが黒雲のようなもので塞がっていたとしても、それを貫いていかなければなりません。世の中の光は、雲に遮られれば影が生じますが、天の国の光は、その雲も突き抜けていくのです。その光と熱をもってそこに行けば、すべてのものが熱によって熱くなり、燃えてしまうのと同様に、なくなってしまうのです。

9 神様の国は、どこから始まるのでしょうか。完成した人、その一人の中で成し遂げられるというのです。そのようになれば、神様は、私たちの心の中にいらっしゃいます。皆さんが原理を通して学び、知っているように、主体と対象、もしくは内外が完全に一つになった所には神様がいらっしゃいます。中心ができるのです。その主体と対象は、神様と共同の位置にいるようになるというのです。

主体と対象が関係をもったすべてのものは、神様と関係を結ぶようになります。そのようになれば、アダムとエバが喜ぶものは神様も喜び、神様が喜ぶものはアダムとエバも喜ぶようになるというのです。関係を結んだ一切は、すべて共同の作用によって現れるという結論を下せるのです。

10 天の国は、愛によって築かれた世界です。ですから、愛の感度に適応できる性質の基準によって、遠近の距離が決定されるのです。太陽の光を多く浴びる木は、早く育ちます。早く生い茂るのです。そのような木は、花が咲くときたくさんの花が咲き、実を結ぶときたくさんの実を結ぶようになります。同じです。そのため、愛の感度を吸収する立場から見れば、その幹と同じなのです。全体が感じられる愛の要因が、その人を通して通過していくので、その人は、その分野、その環境に該当する愛の喜びを感じるのです。その喜びの結果が、神様の全体の喜びと、どのような相対的立場に該当する喜びの基準かという問題を中心として、「神様と私」の関係が決定されるのです。

11 天の国は、どのような所かといえば、善の所であり、義の所です。そのような環境が広がる世界です。そこは、好きなもの、うれしいもの、愛するものがいつでも満ちあふれた所です。それでは、天国に入れる人とは、どのような人でしょうか。その環境に合う内容を備えた人にならなければなりません。これは、当然の結論です。私たちは、そのような天国を見つめながら進んでいるのです。

12 天の国は、神様の国の家庭から始まります。その家庭は、神様のみ旨に合う男性と女性から始まります。結局、一人の男性と一人の女性が家庭の中心になり、国の中心になり、全体の中心にならなければなりません。国が先にできるのではなく、家庭が先に完成するのでもなく、一人の男性と一人の女性が先に完成しなければなりません。その男性と女性を考えるとき、今日の皆さんにまで連結されるのです。完成した男性と女性というのは、昔でも、今でも、未来でも、同じです。そこには違いがありません。

13 天の国には、どのような人が行くのでしょうか。本然の原則に立脚した人、堕落前の本然の人だけが行くのです。本然の人は、愛を受けようという人ではありません。神様の愛を受けようという人ではないのです。神様の愛に酔いしれて生きようという人です。子女を愛する父母の心は、美しいのです。自分の空腹を我慢して、子女のために準備した食べ物を、温めて子女にあげようとする、その父母の愛には、天下が頭を下げるのです。その息子、娘には、間違いなく宇宙が協助します。天下が頭を下げるのです。優れているからその子女が出世すると考えますが、父母の愛が、ために生きる功徳がそこに込められていて、それを無視できないので、その子孫が一時に出世するのです。

  

祖国光復は神様の願い


14 神様の祖国とは、どこでしょうか。真の父母と真の家庭がいる所です。それでは、真の父母の本郷とは、どこでしょうか。神様と自分と息子、娘がいる所です。その真の父母の祖国とは、どこでしょうか。神様と子女がいる所、愛し得る主体と対象がいる所が祖国です。主体と対象の愛をもてる所が祖国なのです。

それでは、子女の祖国とはどこでしょうか。神様を主体として父母を愛することができ、子女は対象として愛を受けられる所です。そこが統一教会で言う、四位基台の本郷地です。そこが理想的な祖国です。なぜ理想的な祖国なのでしょうか。真の神様の愛と、真の父母の愛と、真の子女の愛があるからです。これが根本になって拡大された世界が理想世界です。四位基台には、そのような原則があるのです。

15 祖国とは父母の国です。私たちの先祖の国です。始祖の国です。その始祖のときから愛してきた国だというのです。その愛は不変なので、その国が変わってはならないのです。歴史時代に国を中心として、祖国だと主張したすべての人々の伝統的な背後を見るとき、このような父母の愛する祖国を失わなかった民族はありません。常に失ってきたのです。

16 今日、天のために進む人たちは、サタン世界に派遣された密使です。個々人において、大小、広狭、高低の違いがあるかもしれませんが、各自が置かれている生活自体は、密使の生活を離れてはいけません。ここには、いつでも生死を分ける脅威が介在しているのです。やもすれば、永遠の生命問題が左右される立場に置かれるのです。ですから、永遠の生命を支えることができ、永遠の生命を保護してあげられる私たちの祖国を探し出そうという観念が、その環境より何百倍も強くなければ、密使の生活はできません。

その祖国の栄光を見つめる心をもって祖国の恨を解いたときに、すべての万民が喜ぶということを思い、新しい歴史を創建して祖国光復の一日を迎えるそのときに、向らの功労が明らかになることを思いながら、現在の立場を無視できなければなりません。そのような心が先立たなければ、密使の使命を遂行できないというのです。言い換えれば、祖国光復のための願いが現実の願いより千倍、万倍も強い心になってこそ、きょうの生命と取り替えることがあったとしても、それを克服して密使の使命を遂行できるのです。

17 第二の祖国光復のために三十八度線を打破し、万民の前に誇れるアジアの新しい結実として現れなければなりません。韓民族の歴史的な惨事を踏み締め、新しい文化を創建すべき使命が私たちにあることを知り、弱き手を互いにつなぎ、弱き体を動かして、天に向かって両手を挙げて誓わなければなりません。今が正にその瞬間であることを知り、皆さんは自重する心で、あすを準備しなければなりません。国家を愛さなければならず、世界を愛さなければならないので、環境を開拓しなければなりません。

18 本郷の地と本郷の祖国とは、どこでしょうか。祖国は、もちろんある特定の一国家的基準になるのですが、神様が訪ねてくる人類の祖国は、この地球星です。この地球が神様の願う人類の祖国だというのです。数多くの歴代の私たちの先祖が犠牲の道を歩んできましたが、彼らが希望として天の前に訴えながら歩んだこととは何でしょうか。「希望の祖国の一時が早く来ますように!」ということでした。

天の一国家を建てることによって、今まで天の前に怨讐であった大サタンを審判してしまい、悪を取り除いてしまって、善だけを中心とした平和の天国をこの地上に築かなければなりません。それが神様の願いであり、イエス様の願いであり、今までの摂理路程において絶大な貢献をした、私たちの先祖の願いだったというのです。

19 世界のすべての国家の力量を総動員し、大宇宙の主人であられる神様が願われる平和理想世界王国創建に、総邁進すべき時が来ました。人類は今や、先生の教えである真の愛、真の生命、真の血統の平和思想を受け入れなければ生きていけない、袋小路に足を踏み入れました。皆さんの善の先祖が総動員され、後天時代の天的な権勢が押し寄せれば、いくら強大に見える国家や民族だとしても、天地の運勢の前に順応するしかなくなるでしょう。

20 神様が直接、王権の中の王権をもって万国を治められるのは、堕落のない世界です。その場は、真の父母の完成とともに、神様の完成、真の父母の国と世界が完成できる場なので、幸福と平和のみが宿る私たちの祖国光復の本郷の地です。それを記憶し、その失ったものを復帰するために、すべての存在が暗闇の中で嘆息と恨の歴史を見つめながら願うのは、真の父母の完成の時です。今まで長く待ち望む心情をもって耐えてこられた神様の苦痛が、どれほど大きかったかというのです。

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