真の御父母様の生涯路程 9/環故郷活動と真の父母宣布/第四節 一九九二年 セナラ(新しい国の)統一
真の御父母様の生涯路程 9
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第四節 一九九二年 セナラ(新しい国の)統一
一 一九九二年の出発と摂理的意義
(一九九二・一・一、ニューヨーク、世界宣教本部)
元旦の祝祷
愛するお父様! たった今一九九一年を送り、一九九二年の新年の新しい朝を迎えました。
六千年間、あなたのみ旨を中心として準備したイスラエルを基盤とするキリスト教を中心として、真の御父母様に連結させようとされたあなたのすべてのみ旨は成し遂げられず、第二次大戦以後に統一天下を計画されていたすべての内容は、摂理のみ旨の前に一致を成し遂げることができず、それにより再び全世界は、天に侍る位置に立つことができなくなりました。
そして今、四十年を越え、七年を加えた一九九二年を迎えることによって、私たちは最後の歴史的な転換の頂に到達しました。天的に蕩減してきたすべての事情を越え、国家的基準と世界的基準をすべて蕩減し、長子権復帰と父母権復帰と王権復帰を中心とした勝利的覇権を天が占有される中で、今や新しい一九九二年を迎えました。
一九九二年には、新しい天の国と天の地を設定しなければならない「セナラ(新しい国の)統一」というとてつもない宿命的任務が、今や私たちの目前に置かれています。
この一年、私たちが清算すべき韓国を中心とした南北統一という問題を解決するために、天が喜ばれる基盤を完全に築きました。このように勝利の天国へ前進する時において、すべての条件的基準を超えさせてくださったことに感謝いたします。
一九九二年を迎えるこの時間は、韓国を中心として連結させて迎えるべき時間ですが、ここアメリカのニューヨークでこの行事を挙行いたしますので、お父様、喜ばしい心をもって韓国の地を延長した立場から受けてくださるよう懇切にお願い中し上げます。
真の父母の涙のにじんだその地を中心として、アダム国家を中心とするエバ国家と天使長国家というこの三大国を連結させ、アダムが堕落する前の本然的基準において、個人的基準を超えて国家的基準の結実として、真の父母を通してお父様の前に再び奉献をすることができる本然的世界が復帰されて余りあるよう、許諾してくださいますことを懇切にお願い申し上げます。
きょう、霊界にいるすべての霊人たちと地上にいるすべての人類が注目し、統一教会のすべての食口が心を合わせて精誠を尽くしているこの場を中心として、天が喜びの勝利の再出発をしてくださり、新しい国を統一するために進軍する全体の上に、お父様の祝福と愛と栄光が永遠に共にあってくださることを懇切に願いながら、新年の元旦に、神様のみ名と真の父母のみ名によって宣布いたします! アーメン。アーメン。アーメン!
年頭標語:セナラ(新しい国の)統一
先月二十五日のクリスマスは、ソ連が完全に崩壊し、金日成が自分の息子の金正日に軍事指揮権をすべて委譲した日です。一日ですべてそのようになりました。
今からは摂理的統一圏ができて新しい国が来るので、このようなことが起きるのです。それで、本来は二十五日に書くべきだったものを、きょうを記念して一緒に書いたのです。還故郷時代において、国家的基準を中心として南北が一つになるのです。これは歴史的な出来事です。
一世である全日成は去り、二世が天の圏内に入っていきます。ですから、金日成が金正日に軍事権と統治権を委譲したのです。それで、二世は天に属するということでしょう。国家が一つになり、世界が一つになり、天宙が一つになって越えていく時なので、このような出来事が起こるのです。このような基盤の上で新しい国が来るのです。(拍手)
きょう、この標語とともに、この地上に新しい国が一つになって現れることができるということは、世界史的な事件です。この日が歴史的であり、世界史的な新しい日であるということを、皆さんは記憶しておかなければなりません。
第二イスラエル圏であるアメリカを中心とした天の摂理は、第二次大戦を中心として、世界を一つの新しい国へ統一しようとすることでした。しかし、それがその時に延長されたのです。その時にアメリカが真の父母と一つになっていたならば、全人類は新しい真の父母の血族になっていたはずです。一九四五年から一九五二年までの七年間でキリスト教文化圏を統一しようとされたのが、神様のみ旨でした。新しい国の統一は、その時に成し遂げられなければならなかったのです。
これを失ってしまったその時から四十年後が一九八五年であり、そこに七年をプラスすれば、一九九二年になるのです。ここで先生が何をしなければならないかというと、宗教圏をつくらなければなりません。宗教圏を中心として、国家権力を連結させ、その基準の上に真の父母が再登場するのです。
第二次大戦後に真の父母がひときわ高く掲げられるようになっていたすべての事実が、今年を中心として、そのまま完全に現れるようになるのです。今からは、レバレンド・ムーンがますます有名になるはずです。
真の御父母様は、このようなすべての歴史的な蕩減をして何をしようというのでしょうか。万民を解放しようというのです。なぜ。どうしてですか。人類を解放して初めて神様が解放されるからです。今からは蕩減時代がなくなります。レバレンド・ムーンを迫害してきた時代はなくなるのです。今や新しい国が統一されることによって、人類の解放と神様の解放の時が来たのです。万歳!
セナラ(新しい国の)統一の四大要件
私が新しい国の主人として、私が新しい国をつくらなければなりません。これはアメリカで、一月一日にメモしたものですが、記録しておきなさい。「セナラ(新しい国の)統一という題目のもとで、一から四まであります。
最初は何かというと、長子権の復帰です。新しい国の統一をしようとすれば、長子権を復帰しなければなりません。民族的に長子権を復帰しなければならず、国家的に復帰しなければなりません。二番目は、父母権の復帰です。氏族的メシヤを中心として、長子権と父母権が生まれなければなりません。それが真の父母です。その次には王権復帰です。それは王の中の王ということです。
その次は、皇族圏復帰というものが出てきます。神の国の王を中心として、皇族の設定が成されていません。「イエス様は王の王として来られた」と言いますが、皇族がいないのです。自分の血統を通した直系の王子、王女の家庭がないということです。それが復帰されなければなりません。本来のエデンにおいて、アダムとエバは皇族でした。皇族圏を中心として、すべて連結されなければならなかったのです。
長子権を復帰するのは、父母権を立てるためなのです。長子権復帰をなして、先生を中心として、ソ連を屈服させることによって、横的基準の世界的父母権ができるのです。
キリスト教とアメリカは、民主世界の父母権を設定するのです。それから、世界的版図においては、横的な基準で左右が一つになることによって、横的な父母の版図を形成することができるのです。それによって長子王権時代が来るので、南北韓の統一時代が来るというのです。金日成というお父さんと統一教会のお父さんが互いに闘っているのではないですか。これを統一して、初めて定着するのです。
ですから、長子王権復帰です! 「頭翼思想」と「神主義」を中心として、一つになるのです。それで、ここに何と書いたのでしょうか。「一九九一年十二月二十二日、ソ連の滅亡と、金日成が金正日に軍事指揮権を委譲することをもって、完全に終了!」と書いてあります。先生がこの期間に北韓に入っていき、七日間で蕩減歴史を終了したのです。
二 世界の主要国家の摂理基盤
アメリカUSA(Unitied to Serve America)運動
キリスト教が先生と一つになることができなくなることによって、四十年を中心として蘇生旧約時代と長成新約時代がサタンにすべて奪われたので、基盤がなくなったのです。旧約のイスラエル圏と新約のキリスト教圏が立てられて、初めて成約の完成圏が立てられるのです。すなわち、蘇生と長成が立てられたのちに完成が立てられるのです。
ところで、それが完全にサタン世界へ行ったので、再び取り戻してこなければならないのです。神様はアメリカに背を向けられたのですが、再びアメリカを奪ってくるためには、先生が闘いをしなければならないのです。
なぜならば、先生がアメリカを天側のアベル国家として定めたからです。神様は、四十年間アメリカに背を向けられることでしょう。しかし、先生がアメリカを選んだので、先生がその期間にアメリカを解放してあげなければなりません。現代のローマであるアメリカを、大韓民国に連結させ、世界的な版図を立てなければならないのです。アメリカは、ローマの延長である世界版図なので、そこに私たちが家庭基盤を中心として、天国的な版図を拡大しなければならないのです。
アメリカで、二百五十個の復興団を組織して大々的な復興会を行うのです。先日、サンフランシスコとニューヨークとワシントンD・cで模範を見せました。USA(United to Serve America)という団体をつくって復興会を行うのです。それを通して既成教会を生かすための運動をするのです。
アメリカという国はキリスト教の伝統文化を背景としているので、個別的な信仰を中心として、表に現れることなく奉仕活動をする人がとてもたくさんいます。そのような団体がどれほど多いか分かりません。それらをすべて集めて表彰する運動をしながら、一つにまとめるのです。そのようにすれば、キリスト教の核心分子たちがみな私たちの団体に入ってくるのです。それをすべて、私の名前を出して行うのです。今や、キリスト教会が生きる道はこの運動しかないと思うのです。
今、「United to Serve America!という名前で二百五十都市において大復興会を行っており、二千五百箇所でキリスト教の糾合運動を行っています。今、正にこれがブームを起こしています。今後、このブームは全世界に及ぶことでしょう。そして、今までのキリスト教の核心要員たち、すなわち地下に埋もれて奉仕していた志ある人々を、すべて表に出して新しい再復興運動を起こすのです。再復興ではなく、再復活運動です。ですから、今アメリカの朝野において、世界を知り、自分の国の立場を知っている人々は、文総裁がいなければならないという事実をよく知っているのです。
ワシントン・メディア・センターDC設置
ワシントンD・Cにある私たちのテレビジョン・センターは、全世界の国営放送局がすべてそこに事務所を借りて入ってきて放送することができる、そのような機関です。すべての放送局が私たちのテレビジョン・センターに入ってくるようになっています。ですから、世界最高の施設になっています。この会社がどれくらい大きいかというと、一万二千坪です。
そこは、一般のアメリカ人も来て観光することができる最高の施設にしたのです。ここで何をするのかというと、世界のニュースをすべて製作し、映像ビデオをつくるのです。十五分ものでも、二十分ものでも、世界的に有名な学者を中心としてつくるのです。また、「ワシントン・タイムズ」があるので、世界の有名な記者たちが記録したものが一度に押し寄せてくるのです。そのような材料をすべて編集して映像として製作し、ビデオ・テープをつくって全世界に販売するのです。衛星を通じてそれを送れば、三十分以内で全世界に送られるのです。
KBSのプロデューサーがこれをつくろうとすれば、四十分から一時間近くかかりますが、私たちは十五分以内でつくることができます。いかに多くのお金がここにかかるでしょうか。しかし、全世界を相手にするので、安価で分けてあげることができるのです。言い換えれば、APやUPIのような文字通信社と同じです。そのような映像通信社をつくるのが先生の構想です。
そして、今回着手したことは何かというと、そこに人工衛星とつなぐことができる機械を取り入れたことです。既にテレビジョン放送時代は過ぎ去りました。今はもう、アンテナを中心として連結する電波時代は過ぎ去りました。人工衛星時代という立体的な放送時代に入ってきたのですが、そこに連結するDC(Data Communication:データ通信)がありませんでした。受信し、発信することができるものがなかったのです。それで、今回、DCを二台設置しました。それに二百五十万ドルかかりました。ワシントン・プレス・クラブにはない機械をレバレンド・ムーンが設置したということを知って、アメリカはとても驚いたのです。
私が孝進をその一つの分野に加担させて支援してきたのです。未来の青少年を救うにおいて、これが希望的で、一番の近道であると考えるがゆえに、これに着手しているのだということを知らなければなりません。
「ワシントン・タイムズ」創刊十周年
一九九二年五月二十一日、ワシントンD・Cのオムーニ・ショアハム・ホテルにおいて、上院 下院議員、言論界の重鎮など一千二百人が参席する中で、「ワシントン‘タイムズ」創刊十周年記念行事が催された。同行事にレーガン前大統領は、「『ワシントン タイムズ』が共産主義崩壊に決定的な役割を果たした」という内容の映像祝賀メッセージを送ってきた。同行事において真のお父様は、アレクサンダー・ヘイグ前国務長官、オリン・ハッチ上院議員などの十人の人士に「自由の賞」を授与された。一方、一九九二年四月十二日、「ワシントン・タイムズ」は、金日成主席との単独インタビューにも成功した。
先日、北韓の外務部の責任者がアメリカに来て、文総裁にどれくらいの勢力基盤があるかを完全に調べて帰りました。そして、「金日成同志と金正日同志がこれに乗って利用しようとすれば、文総裁についていかなければならない!」と思うようになったのです。ところで、その人が北韓において「ワシントン・タイムズ」の記者団を案内したのですが、金主席に紹介することなく、その記者団を北京に追い出してしまいました。それで、私がその知らせを聞いて手紙を送りました。
私が金正日に手紙を送り、「約束どおりにしなさい!」と書いたのです。彼らは四月九日に北韓から出国したのですが、四月十五日が金日成の誕生日なのです。それで、北韓は統一教会に関係のない人は除いて、「ワシントン・タイムズ」の副編集長と外信部長を再度北韓に入国させたのです。手紙を見て「約束どおりにしなければならない」となったのです。
そして、今回、「ワシントン・タイムズ」の創立十周年記念行事の時に「自由の賞」の表彰を行いました。それができるのは、「ワシントン・タイムズ」しかありません。他のすべての新聞社は、共産主義の手先になっているからです。しかし、「ワシントン・タイムズ」は違います。共産党を打倒する旗手となり、保守世界の代表者となっているのです。誰もがみな知っていることです。
今、「ワシントン・ポスト」と「ニューヨーク・タイムズ」は、「ワシントン・タイムズ」の新聞編成を見習っています。レイアウトのようなものは、私がコーチしました。先生は、そのような面で芸術的な感覚に優れた人です。線を引くことからレイアウトまで、すべてをコーチしてあげました。そして、十年間、「ワシントン・タイムズ」は、新聞展示会において常に一等をとっているのです。
表形式で賞を与える人たち三十五人を選抜したのですが、アメリカの政界、財界、文化界、軍事界から有名な人を選抜して構成しました。
アメリカのブリッジポート大学の引き継ぎ
一九九二年四月十五日、アメリカ、コネティカット州のブリッジポート大学財団理事会は、大学の運営権を統一教会の関連団体に委譲する作業を推進することを決定し、マンハッタンに本部を置く「世界平和教授アカデミー」と協議することを公式表決することによって、同大学の引き継ぎが成立した。
ロングアイランド海岸沿いに位置する八十六エーカーのブリッジポート大学は、一九二七年、ニューインツーランドにおける「コネティカット短期大学」として設立され、二十年後の一九四七年、コネティカット州政府によって四年制の正規大学として認可され、直ちに人文科学学部、経営学部、看護学部、教育学部、工学部が整えられ、一九四九年には、フォンズ歯科衛生学校が追加設立され、今日に至っている。
私は新式の大学をつくろうと思っています。私がブリッジポート大学を引き継いだことを知っていますか。その問題で、「できる、できない」と大騒ぎになりました。
そこには八十の学科があります。これは、簡単につくることができる大学ではありません。それを私たちが引き継ぐということで、教育機関や市が「文総裁に大学を引き継がせてはいけない」と言ったのです。既成教会が中心になって、ありとあらゆる反対を行いました。私は鼻で笑いました。統一教会でもカトリックでも既成教会でも同じなのに、どうして大騒ぎするのですか。「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」などを通じて私たちに反対しました。学校を運営すれば、学校を中心として、一年でその州に多額のお金が出入りするのです。そのようになれば、何千人の就業問題が解決するのです。
州の死活問題です。既に州が死んでいるので、私が生かしてあげようというのです。ですから、アメリカ行政府では「早くしなさい」と言っています。約二年間その闘いをしました。学校では「ありがとう」と言っているのです。この学校を引き継いだので、今後私は、世界の有名な学者たちを引っ張ってくる計画を立てています。
今後、世界各国から学生たちがたくさん来ることでしょう。韓国からも、学生たちがたくさん行かなければなりません。今後、韓国の学生たちを中心としてブリッジポート大学を指導することを願っているので、韓国の学生たちをたくさん入れなければなりません。日本では、今月から毎月百五十人ずつ行くようになっています。
先生が科学者大会(科学の統一に関する国際会議)で数回にわたって発表したことですが、世界大学連盟をつくるのです。それをブリッジポート大学を中心として行うのです。そのような連盟をつくって、国家を超越した世界の指導者を養成するのです。国家の中にある大学に行けば、大概はその国の発展のために教えているのであって、世界の発展ということは考えにありません。
単科大学や技術大学は、日本人が一つか二つもっていますが、総合大学を引き継ぐのは、外国人としては私が初めてです。総合大学を保有するということは、教育をすることができる自由な環境をもつということです。現在アメリカでは、閉鎖する大学が数百もあるということです。全三千三百の大学のうち、数百の大学が閉鎖しています。ですから、「経営の難しい大学を、レバレンド・ムーンはどのようにして運営していくのだろうか」ということにすべての関心が注がれています。「レバレンド・ムーンにはどれくらい多くの学生を連れてくる能力があるだろうか」と見つめているのです。
イスラム教指導者の修練と祝福準備
思想戦争は終わりましたが、今後は宗教戦争が恐ろしいのです。宗教戦争が起き超民族的な人種戦争が勃発すれば、白人は地上から抹殺されるようになるのです。それを先生が防ぐために、アメリカに来て教育を行ってきたのです。人類を滅亡させようとするサタンの計画を知っている先生としては、いかなる犠牲を払ったとしても、アメリカを中心としてキリスト教文化を消化しなければなりません。そして、今、イスラム教を消化しているのでしょう? シリアのイスラム教指導者たちを連れてきて、四十日修練(第一次:一九九〇・一二・二~一九九一・一・一一、ニューヨーク、四十人)を行ったのです。
先日、イスラム教の指導者が来て、先生と三日間対話しました。今まで彼は、自分が一番立派だと思っていました。「文先生も自分の話を聞かざるを得ないはずだ」と思っていたのです。しかし、先生のところに来て、多くのことを学んでいきました。言葉では言い尽くせないほどにです。考えも及ばなかった内容を聞いて、完全に従うようになったのです。
イスラム教の代表たちを連れてきて、四十日ずつ教育(第二次:一九九一・四・二一~五・三一、ニューヨーク)したことを知っているでしょう? 今回、八ヵ国から来ました。そのようにして、文総裁を中心として完全に一つになるのです。イスラム教ではできないということを、自分たちも知っています。
そのイスラム教の最高指導者であるシリアのグランド・ムフティ(Grand Mufti)が、幹部たちを連れてきて、この四月に祝福(一九九二・四・一〇、ソウル市、蚕室オリンピック・メインスタジアム)を受けるようになっています。今、七ヵ国で、各国の王やイスラム教圏の指導者など、賢い人々四十人が祝福を準備しています。たくさんの人は必要ありません。たとえ一人であっても、その国においてその人が三大主権をすべて行使し得る王の位置に立っていれば、一時に統一されるのです。
今後は、共産主義が問題ではありません。イスラム社会をいかに吸収するかということが問題です。それゆえに、このイスラムの中東と和解するために郭錠煥氏が行き、銃をもって対決している中で冒険を顧みずに会議をしたのです。今回の湾岸戦争において、背後でイスラム教とゴルバチョフが一つになることができるように工作したのは私です。絶対にユダヤの国を捨ててはいけません。アメリカがユダヤの国を捨てれば、根がなくなります。吹き飛んでいくのです。したがって文総裁がコントロールしたのです。
ソ連の経済問題の代案
数日後には先生の誕生日を迎えるでしょう? 十二支で数えれば何回目ですか。子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥のこの十二数を中心として、何回目を迎える誕生日ですか。六回目でしょう? 六数です。先生は、八十四歳までに世界問題をすべて終えなければならないのですが、これを繰り上げ、いかにして八十歳までに終えるのかということが問題です。
それゆえに、今から私がすべき仕事は、世界の頂上の位置をすべて主管することです。モスクワに行って、エリツィンに会うこともしなければなりません。行った時には、私がエリツィンの訓示を受けてくるのではありません。私が訓示するのです。私は、全日成の訓示を受けてきたのではありません。私が訓示したのです。
今後、エリツィンに会いに行けば、二つのことを指示するつもりです。まず市場を開放し、その次には、都市に住んでいる人々を農村に還元させるのです。そのようにすればすべて解決するのです。都市に集中しているので、物価が問題になるでしょう。農村に還元させてしまい、昔に戻っていけばすべて終わるのです。ソ連は穀倉地帯です。世界に穀物を輸出するのに十分な国でした。農村に帰っていってジャガイモなどを植えれば六ヵ月以内で食べる物ができるのです。
故郷に帰りなさいというのです。昔、共産党によって強制的に追放され、恨みが奥深く染み込んでいる先祖たちの恨を解怨してあげるためには、故郷に帰るしか方法はありません。すべて帰らなければなりません。モスクワの人口の三分の二は、農村に追い出さなければなりません。
ソ連のゴルバチョフも、私の話を聞いてあのようになったのです。二月九日が先生の誕生日であり、エリツィンが「その前に来てほしい」と言ったのですが、今は行くことができません。なぜならば、三月は最も複雑な時なので、今行けば問題が起きるからです。ですから、招請を受けても、今は延長しているのです。本来ならば、きょうぐらいソ連に行ってそこで過ごしていなければなりません。
ロシア語版の『原理講論』の初版十万部発行
ロシアの「イズベスチヤ」新聞社で『原理講論』をロシア語に翻訳、「神様と我々と文鮮明牧師の教え」という書名で、一九九二年四月一日、初版十万部を発行し、独立国家連合の全域配布のために、無制限連続出版に突入した。
ロシアのモスクワ大学や一流大学の若者たちを五千人以上教育し、教授や連邦政府の指導者も一千人以上教育したのです。ですから、彼らはどこに向かっていくべきかということをすべて知っています。中共は、アメリカや日本に連れていって教育するのです。「中共と北緯の人を日本やアメリカに連れていって教育する」と言えば、たくさん来るはずです。宣教師が派遣され、氏族的メシヤが派遣されたので、世界に対する私の責任は解放されたと思うのです。
「イズベスチヤ」といって、発行部数で言えば、現在のロシアで一番の新聞社があります。アメリカの「ニューヨーク・タイムズ」のような新聞社です。その新聞社の主筆と副主筆が統一教会の「原理」を自分たちが中心になって翻訳して、既に出版したということです。
なぜでしょうか。彼らは、邪悪な宗派闘争をするような宗教は願いません。単一的な思想体制に染まっているので、知識層が分派的に分かれれば大変なことになります。ですから、「統一原理」でなくてはそれを収拾する道はないと考えているのです。それで、この新聞社が責任をもって、自分の部署の全支局を通じて一時にソ連全域に販売しようとしているのです。
今回ソ連(CIS)では、冬休みの間に一万人の学生の一週間教育(一九九二・一、三千百人の大学生「統一原理」修練会と、一九九二・三、七千二百人の高校生「統一原理」修練会)をすべて終えました。ですから、今は二万人以上の学生と、四千人以上のエリート教授が「文総裁万歳!」と言うようになったのです。そのようになったので、きょう(四・三、第三十三回「父母の日」)、どのようなお客さんが先生のところに訪ねてきたのかというと、ロシアの「イズベスチヤ」紙の編集局長三人が、統一教会の原理と文総裁の歴史を編纂した本の出版を終えて、それを献納するために訪ねてきたのです。それで、今晩、リトル・エンジェルス会館でその献納式が行われます。
ソ連(CIS)全域の青少年教育
一九九二年夏、一万八千四十二人の大学生と高校生と教師が参加する中で、独立国家連合教師学生全国原理修練会が開催され、独立国家連合の青少年が真の御父母様の「原理」のみ言を悟る重要な契機となった。同修練会は、石竣淏博士が二百四十人以上のアメリカの兄弟姉妹と共に、八週間にわたり、五地域の二十六の修練所において、合計百二十九回の原理教育修練会を通して行われたものである。
ソ連(独立国家連合CISのこと)では、中学、高校生をいかにして一つの道に追い込むかということが問題です。大学生は、峠を過ぎた人たちです。青少年時代である十七、十八歳の時が、男女問題において最も危険な時期です。彼らを正しく導けば、彼らの父母や親戚たちは喚声を上げることでしょう。そのようになれば、大きな変化が起きるのです。
一九九三年一月一日に、全世界百六十ヵ国の宣教師がソ連に行く予定です。ソ連の全域に、八十八の中学・高校の教育区があります。教育省の長官の指示により、一つの教育区ごとに二十人ずつ、合計千七百人以上の地方教育公務員が集まり、十二月一日から十二月九日まで教育を受けました。教育を受けたのちは、みな手を挙げて降参したのです。
そして、総会において「『原理』を学生たちの教科書にして教育しよう」ということを、拍手によって決議してしまいました。そこにはソ連の中学・高校がすべて入るのです。それは、以前から教育してきた内容が問題になったからであり、教育省で知らなければいけないということを強調するために集まった修練会でした。彼らは完全に歓迎したのです。今まで私たちは、中学・高校の教室で統一教会の礼拝を捧げてきました。これからは、学生がたくさん来ることによって、卒業式の時に使う大講堂で礼拝を捧げることができる時代になるのです。
それではこの事態をどうやって収拾するのですか。そのためには十万個の教会を立てなければなりません。そうしなければ、ソ連を動かすことはできません。
対北問題主導
ここに尹基福と金達鉉のサインをもらってきました。これは、尹基福が書いたものですが、字もへたくそです。「これは自分が書いたものではない」と言うことはできません。ここには二つの重要な内容が書かれています。これを新聞に出せば共産党が大騒ぎになるような内容であり、「文総裁は素晴らしい!」と言うことができる内容です。しかし今は静かに見守るつもりです。
先生は、実の兄弟に会う時よりも、金日成に会う時の心情圏のほうがずっと大きかったのです。そのような境地で初めて新しい因縁ができたのです。そのような中で、堂々と語るのです。金日成の悪いところをすべて批判するのです。
それで、金日成も約束を守ったのです。先生が説明した内容が南北会議でそのまま成されたでしょう? 「この会議は責任をもつ」と先生と約束したのです。
私が金日成と会って、南北頂上会談に影響を及ぼすようにさせました。それは、国が行く方向を整理してあげたということであって、「そのようにしていなければ、今は危機一髪の時だ」と言うことができます。それだけでなく、国内情勢がどれほど複雑ですか! 誰もそれを収拾することができません。
そのような意味で、北韓の政治方向や南韓の政治方向は、文総裁の提示する道に従っていかなければ解決する道がありません。アジアやアメリカの政治もそうであり、ソ連(CIS)も同様です。
私は、盧大統領と金日成が二十一日以内に会うことを約束してきたのです。それなのに、現政権が私の言うことを聞かなかったので、どのような姿になったでしょうか。このような話をすれば、現政権は気分が悪いでしょう。しかし「気分を悪くするなら、そうしなさい」ということで話すのです。先日も「今でも、全日成に会うのがよいですか」と問い合わせてきたのです。ですから、「そうだ」と答えたのです。私は変わらなかったのですが、大韓民国の指導者が変わったのです。
国において、外交をすることによって門を開かなければならないのですか。国民が開いてあげれば、それを国のものとして収拾するのが指導者の責任であるはずなのに、「そんなことを文総裁がしてはいけない」と言って、大々的に悪宣伝をするのです。そのようにして何を得するというのですか。私の世話をたっぷり受けておきながらです。
金日成が私に、「南北会談はあなたの望むようにします」と約束したのです。また、今年の三月から離散家族に関するすべてのことを本格的に推進することを約束しました。韓国政府が応じればそのようにすると約束し、今待っているのです。ところが、今も、北韓に朴普煕氏を送るということに対して四方八方から阻止しているのです。
世一重工業を守る
男が約束すれば、最後まで守らなければなりません。ですから、天から通告が来るまでは売り渡すことができません。政府が攻撃したので、政府の責任です。世一重工業を破綻させてみなさいというのです。そのようになれば、国が巻き込まれるようになっているのです。
それを知らなければなりません。先生は、この世の事業家のように、お金のために生きる人ではありません。私の体面をつぶされたとしても、大韓民国の体面を立てるためにそのようなことをするのです。「レバレンド・ムーン」と言えば、大韓民国を代表し、アジアを代表しているのです。
約束というものはそのようなものです。砂浜を歩いて千里の道を行くことを約束すれば、砂利があって足が裂けようと、行って帰ってくるのが約束です。ですから、行く途中に宝石を掘っている鉱山があり、そこに誘惑されたとしても、それに入っていって宝石を掘ることはできません。約束を守ったのちにそこを訪ねていって、初めて天が助けるのです。
三 真の御父母様の十四年ぶりの日本訪問(一九九二・三・二六~四・一)
十四年ぶりの日本訪問
全日成は何かというと、共産主義世界における再臨主です。それゆえに、民主世界の再臨主は、左翼と右翼を清算し、イスラム教まで動かして宗教を一つにし、それから偽りの父母である全日成まで屈服させなければなりません。すべて屈服させれば、そこにはもはや怨讐はいません。完全にいなくなるのです。今回、一九九二年三月二十六日に日本に行ってきました。
韓国と日本のアダム国家とエバ国家を一つにし、アメリカとドイツを一つの国にするためです。それ以外のすべての国々は、地上天国における一族の兄弟国です。
今まで、長子権の王国圏というものがありませんでした。直系の長子権をもって、万民の歴史を指導して余りある伝統的な基準を立てなければなりません。天的な愛である真の愛を中心として植えつけ、繁殖させ、定着させることによって、一万年が過ぎても変わることのない基盤を残すのが神様の理想です。
日本が経済力の祝福を受けた基盤の上で、今から精神的な内容をもつようになる時は、心身分裂の悲劇の歴史が心身統一された完成実体となるはずです。
原理は血統を超越し、国境を超越します。文化、習慣など、あらゆるものを超越する力をもっています。そして今まで悪魔に包囲されていた個人、家庭、氏族、民族、国家、世界の壁を一つ一つ突き崩しているのです。
中曽根氏、金丸氏との会談
一九九二年三月二十六日、真の御父母様は、「東北アジアの平和を考える国会議員の集い」の招請により、十四年ぶりに日本に入国、三月三十一日、ホテル・ニューオータニの新館において、中曽根康弘元首相と会談され、午後には金丸信自民党副総裁とホテル・ニューオータニの本館で会談されるなどの日程を送られ、四月一日に韓国、ソウルに向かわれた。
南北が分断されたのは日本が原因です。エバがカインとアベルを引き裂いたように、それと全く同じことが起きました。日帝時代を中心として南北が二つに分断されるようになったのは、韓国が原因ではありません。日本が分断させたのです。ですから、日本がこれを一つにしなければなりません。エバが天の前に立とうとすれば、南北統一の運勢を収拾しなければなりません。そのようにすれば、すべてのことが解決されるのです。これは先生の個人的な言葉ではありません。
金日成は、日本を操って韓国をコントロールしようとしています。堕落したアダムの立場と全く同じです。天使長の立場で、いかなることをしてでも南北統一を妨害しようとしているのです。そこに歩調を合わせて、日本は貿易をしてお金をもうけようとしています。お金が重要ではありません! 今回、金丸氏と会って、本格的に、このような内容を中心として激しくたたいてきました。
民団と朝総連の一体化主導
エバのおなかの中にカインとアベルがいたように、またリベカのおなかの中にエサウとヤコブがいたように、そしてタマルのおなかの中のペレヅとゼラのように、日本の中で双子が闘っているのです。
それが北韓の朝総連と南韓の民団です。それを日本が消化しなければなりません。消化するには、父と一つにならなければなりません。そして一つの民族からなる二つの国を一つにしなければなりません。
エバ国が先生を大歓迎することによって、先生と一つになるのです。そのようにして、アダムとエバが一つになるのです。また朝総連と民団を一つにしなくては、エバ国家が立つことはできません。民団と朝総連が一つになることによって、南北の実体である南韓と北韓が自動的に一つになります。そして北韓の偽りの父母と南韓の真の父母が条件的に転換されるのです。そしてエバが真の父母の伝統を韓半島に連結させれば、韓日統一圏ができるのです。
韓半島を南北に分断させたのは日本です。それゆえに、根本に入っていって影響を与えることができるのです。先生は左翼と右翼を統一して、愛の位置に戻ってくるのです。戻ってきて、全日成まで転換させなければなりません。左翼と右翼は息子の立場にあります。長子権を復帰したのちは、父母権復帰をするために、先生は金日成までも連結したのです。ですから、ここ韓半島に統一圏さえできれば、西洋文明とアジア文明が一つになり、左右が一つになるのです。共産主義はなくなったので、一つになるのです。
南北が一つになることによって、長子権が立ち、それによって次子権の位置を立ててあげるようになるのです。そして、今までサタン側に立っていた者を次子権に立てることによって、それを滅ぽすのではなく、共に福を受ける位置に立ててあげるのです。そのようにして統一世界へと入っていくのです。
それゆえに、南北を統一するにおいては境界線があってはいけません。三十八度線があってはいけないのです。日本とアメリカ、ヨーロッパにいる僑胞を中心として、それをしなければなりません。そうすれば、天使長世界は完全に巻き込まれるのです。
四 世界既成家庭の祝福と「世界平和女性連合」の創設
世界既成家庭の祝福式
一九九二年四月十日、ソウル市、蚕室オリンピック・メインスタジアムで開催された「世界平和女性連合」創設大会の直前行事として、千二百六十七双の世界既成家庭合同祝福式が行われた。この日、韓国三百二十五組、日本八百一組、中東九力国の四十五組、その他三十三力国の九十九組が新しい祝福家庭として誕生した。今回の祝福式は、特に中東の九力国のイスラム教国家から四十五組も参加した特異な記録を立てた祝福結婚式であった。
個人的な壁、世界的な壁をなくしているのです。ですから、今からは世界的な問題を解かなければなりません。思想界の問題の男が文先生であり、宗教界の問題の男が文先生です。なぜならば、イスラム教のリーダーまでも統一教会に連れてきて祝福してあげたからです。その時は、既成家庭の祝福も同時にしてあげるのです。
千六百年以上怨讐視してきたすべてのキリスト教とイスラム教が一つになるということは夢にも考えることができないことです。しかし、これを一つにしなければなりません。それで、今回先生が祝福してあげたのでしょう? イエス様が死ぬことによって、エバを探し立てることができませんでした。それで、今回の祝宴とともにすべて連結したのです。
イエス様の復活圏です。それが国家基準です。ローマから上がっていって世界的版図の上で再臨して、二千年歴史を超越して勝利的版図を確立することによって、お母様を世界的エバ圏に立てたのです。今までは、お母様は後ろから従ってきていたでしょう? しかし、これからは横に立つことができる時になったので、女性解放時代が到来するのです。
《祝祷》
アダムとエバの堕落によって、このような歴史的悲劇の問題が発生したということを思うたびに、長い歴史を通して神様がどれほど胸のふさがる思いで過ごしてこられたかということを思うようになります。先祖たちの犯した罪を、この時間を通して赦してくださるようお願い申し上げます。そのような歴史を新しく復帰するために、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界の基準まで、真の父母は十字架を背負い、蕩減復帰の路程を開拓してきました。
今は、世界的頂上に上がりました。万民が反対しても崩れることのない勝利権を立て、その勝利の基台を築いた現在において、一九九二年四月十日を中心として、お母様が全世界的な女性解放の宣布とともに、大きな大会を開くようになりました。
今は、その前の儀式として千二百双を祝福しようと思います。宗教を超え、国境を超えて、各地から既成祝福を受けるために集まりました。その中で、特に代表的な日本の八百一双を記憶してください。この場で祝福を準備する人々を神様が直接導かれ、勝利の方向に導いてくださるようお願い申し上げます。
今日、個人、家庭、氏族、民族、国家の一体圏を日本の地に成さなければならない使命が、この祝福家庭全員にあるということを知っております。また、そのようにしますと全員が決意しました。そのように決意して誓ったすべてのことが、神様のみ旨のとおりに成し遂げられるようお願い申し上げます。このような家庭的基盤を神様が愛され、祝福されて、未来世界にまで連結され得る神様の因縁で連結してくださることを懇切に願いながら、この場を準備いたしました。
神様の創造理想圏に向かって前進することを誓ったすべてのことが、自らの一生を越え、子孫にまで連結され、勝利権を神様に連結し、万民解放圏までそれを連結し、神様の愛を受けることができる家庭となることができるように導いてくださることを懇切にお願い申し上げます。
四月十日の十五万人女性大会への準備
完成したアダムー人を取り戻すために、今まで歴史が流れてきました。そして、アダム完成の内的理論を中心として、エバを再び取り戻すのです。エバはアダムによってつくられたので、先生が教育を通して再創造するのです。それゆえに、何も知らないお母様を連れてきて教育してきました。それで、今は素晴らしいお母様になっているでしょう? 相対基準に合うようになったので、女性解放を宣布するのです。女性解放時代が訪れてきたのです。
女性が解放されるまでは、女性は歴史時代において人類を救うための肥やしになり、祭物になってきたのです。それが女性の生涯でした。ですから、それを解放してあげようというのです。自分独りではできません。夫、すなわち新郎になる方が来て手を差し伸べて救済してくれる時が来たのです。それゆえに、先生が道をすべて築いてきたのです。そしてお母様の手をつかんで女性運動を始めるのです。
真の御父母様の結婚以後三十三年までは、イエス様が新婦を迎えることができなかった三十三年に相当するのです。ですから、新婦圏時代を迎え、イエス様の世界的な恨を解いてあげることができる時になったのです。イエス様は、新婦を迎えることができずに死んだでしょう? それゆえに、この宣布式は、イエス様が死なずに世界的な勝利圏に立って新婦を迎え、天圏に入場するための宣布式にもなるのです。
皆さん、十四万四千の群れという言葉を聞いたことがあるでしょう? 統一教会で、今年四月にオリンピックのメインスタジアムにおいて十五万人大会を行いますが、それは何かというと十四万四千の大会なのです。
今回の四月十日は四十数を象徴します。今回、先生が日本に行って一週間話をした時間が、ちょうど四十時間だったでしょう? 四十数です。それが蕩減条件になるのです。四十時間以上、話をするようにはなっていませんでした。神様の復帰路程は、どんぶり勘定式のいい加減なやり方で行うものではありません。数理的にすきまなく計画した基盤の上で勝利を固めていくので、サタンがあとから讒訴することはできないのです。
お母様がエバの立場で、堕落圏のすべてを解放して宣布式を行うのが、今回の四月十日の大会です。そこには、四数と十数と四十数があるでしょう? それを行うのにどのように行わなければならないのでしょうか。これは伝授式なので三代の女性を中心として相続しなければなりません。一つの氏族を中心としては三代ですが、この三代を延長すれば、三代圏の蕩減路程になります。それが旧約時代と新約時代と成約時代の三段階です。
お母様はエバの代表なので、堕落の根源だけでなく、それと関連しているすべてのことを発表しなければなりません。実際は先生が探し出したことですが、エバが犯した内容は、エバの代表であるお母様が世界的に直接発表しなければなりません。
タマルは、祝福以外、何も願っていませんでした。それで、将来の夫となる人を無視し、売春婦に仮装して路傍で舅と関係を結んだのです。そのような血統の中から救世主が生まれました。どうしてそのようになったのでしょうか。
サタン世界の蕩減原則は、目には目、歯には歯、命には命で償うことによってなされます。すなわち罪を犯した条件と反対の立場で犠牲を払うことによって、蕩減するようになっています。エバは神様を欺き、アダムを欺いたでしょう? その二人を欺いたので、それを蕩減するためには、逆に、神様を中心としてタマルは自分の夫と舅を欺いて、そのようなことを行わなければならなかったのです。
マリヤの場合もそうです。マリヤは、ヨセフと約婚をしている状態で妊娠しました。ユダヤの法では、未婚の女性が子供をはらめば石で打つようになっています。マリヤは、そのような死の境地を乗り越えながら、天のためにすべてのものを捧げたのです。それで、神様はその基台を中心として、世界の女性を復帰するための伝統として立ててこられたのです。それは偉大な事件です。その伝統をお母様が復帰するのです。それが今回の大会です。
今回の四月十日は、お母様がエバの失敗を総合して蕩減し、エバ国家である日本の女性を代表して蕩減を越えていく宣布の日です。それゆえに、一億二千万人がその大会のことを聞かなければなりません。そのように女性連合というものは、日本から始めて、韓国を通って世界的な大会へ連結するのです。
「世界平和女性連合」創設大会および「アジア平和女性連合」ソウル大会
一九九二年四月十日、ソウル市の蚕室オリンピック・メインスタジアムにおいて、世界七十二力国の女性代表および全国の十五万人以上の女性が参加する中で「世界平和女性連合」創設大会および「アジア平和女性連合」ソウル大会が挙行された。同連合の役員として、「世界平和女性連合」の総裁に韓鶴子女史、会長に崔元福女史が推戴された。
《激励の辞》
私は、きょうのこの大会が今後の韓国の女性史はもちろん、全世界の女性史において、重大な意味を残す偉大な集まりになるであろうということを信じて疑わない次第です。なぜならば、今までは、歴史を発展させ、それを導いていく主体の力量は男性たちによって発揮されてきたのですが、きょうこの大会は、「世界女性時代の到来」を宣布する世界的転換の契機となるからです。
人類始祖アダムとエバはその犯した原罪によって偽りの父母となったので、来られるメシヤは、人類の善の始祖として、全人類を再び生んでくださる真の父母として来られるようになります。真の父母は空から雲に乗って再臨されるのではなく、今日この時代、私たちが生きているこの地上に韓国人として来られ、平和の統一世界を主導するようになるはずです。
私は、過去七十年の生涯にわたって数多くの迫害を受けながらも、それに屈することなく、このような教えを全世界において実践してきました。このように見るとき、私の妻である韓鶴子総裁は、私と共にこの苦難の道に同参した全世界の女性の代表者であると言わざるを得ません。
夫である私が天のみ旨に従って正義の道を行く間、不義の勢力から迫害を受け、投獄されるという苦しい痛みを共に味わいながらも、私の妻は、良心的で正義心に満ちた女性たちによる新しい平和運動を起こす決意を固めました。それが、正にきょうこの大会によって結実したのです。
今まで男性たちが主導してきた戦争と暴力、抑圧と搾取、そして犯罪の世界を終結させ、今、メシヤとして来られる真の父母の前に愛と平和、そして自由にあふれた理想世界を実現する真の役軍が、まさしくこの時代の女性たちです。今まで正義と善を打ちながら迫害してきた男性中心の悪の勢力が、これ以上横行することができないようにしなければならないということも女性たちの責務です。
きょう、この場に参加した十五万の韓国の女性たちは、韓鶴子総裁に従い、「世界平和女性連合」の基本理念である「頭翼思想」と「神主義」を誰よりも先に武装し、訪ねてくる世界の女性を教育することができる指導者とならなければなりません。
真のお母様の三度の講演とエバの完成圏
真のお母様は、一九九一年九月十七日の「アジア平和女性連合」日本大会(東京ペイNKホール、七千人以上)に続き、十月三十一日の「アジア平和女性連合」韓国支部創設大会(ソウル市、リトル・エンジェルス芸術会館、二千人以上)と十一月二十日の全国大会(ソウル市、オリンピック・フェンシング競技場、一万五千人以上)を主宰され、一九九二年四月十日、「世界平和女性連合」創設大会および「アジア平和女性連合」ソウル大会(ソウル市、蚕室オリンピック メインスタジアム、十五万人以上)を成功裏に導かれることによって、名実共に世界女性時代の開幕を主導された。
去年の九月十七日から日本で大会を行いました。それから、ここで「アジア平和女性連合」の創設大会を行ったのは、去年の十月三十一日です。その時から七ヵ月以内に世界大会まで終えなければならないのです。
そのような大会をすることができるだろうとは誰も信じませんでした。それは日本も同じでした。日本は「アジア平和女性連合」を中心として、五年間(一九八七・三~一九九九一・九)も準備して何万の大会を行ったのです。ですから、昨年のソウルでの全国大会の時、「この短い期間内で一万人を集めることができますか」と言ったのです。しかし、二十日間で一万五千人を簡単に満たしてしまったのです。そして、その時から四ヵ月間で十五万を簡単に満たしてしまったのです。
お母様が三度講演することによって、先生の横に完全に立ちました。天国に入っていく時は、二人が一緒に入っていかなければなりません。子女たちは、そのあとについて入っていかなければなりません。ですから整理してあげなければなりません。解放してあげなければならないのです。
韓国の女性と日本の女性を連結させることができる時になったので、「アジア平和女性連合」を通して、日本の女性と韓国の女性が一つになりました。国家を超えたカイン・アベルの基準を、お母様を中心として三回目で立てたのです。今回も、日本から五千人以上が来ました。
このようにして、韓国の女性が大きなエバとなったのですが、今韓国の女性たちは何が何だか分かつていません。復帰された大きなエバを中心として、国家的な面でカイン・アベルが一つになるのです。日本がカインの立場でここに一つになることによって、二つの国の女性が、お母様を中心として母となることができる代表的基準に立ったので、「アジア平和女性連合」を中心として「世界平和女性連合」の創設が可能になるのです。お母様は今まで先生の後ろに従ってきたのですが、これを宣布することによって、初めてエバ権が立ち、父母権が立ったのです。
今まで、完成した劣性と完成した女性がいませんでした。完成した男性、すなわち完成したアダムが現れれば、そこから完成したエバが現れるのです。この世に完成したアダムが現れれば、完成したエバも出現することができるのです。今まで、たった一人の男性であるアダムをつくるために、数千年の時間がかかったのですが、今、先生がその位置に立ちました。そして横的に先生の横にエバが立ったのです。そのことを全世界にすべて宣布しました。
昨年からそのような摂理を行ってきて、今年の四月十日の大会を中心として、お母様を中心としたアダム国家とエバ国家が完全に一つになったので、全日成は自動的に後退するようになるのです。堕落した世界において、今まで勝利的エバ圏が現れなかったのですが、勝利的エバが現れるようになったので、堕落したサタン世界はなくならなければなりません。
共産世界は女性がいません。金日成の誕生日にも女性は表に出てこないでしょう? 先生はすべて対等な立場で女性を率いていき、世界のどこでも版図を築いて、お母様と同じ位置に立ててあげるのです。そのようにして、初めて解放天国時代へ入門するのです。アーメン!
アダムがエバについていくことによって滅びたので、アダムがそれを蕩減復帰するのです。それで、エバがアダムに従ってくることによって、今から世界において自分の位置に戻っていき、還故郷して定着することができる時になりました。今までは先生独りで闘ってきたのですが、今は故郷の敷居をまたぐようになったので、自分の相対を備えてお出ましの準備をして、隊列を備えなければなりません。ですから、お母様を中心として世界の女性の解放を宣布するのです。
「世界平和女性連合」の進路
全国の国際勝共連合、統一教会、それから「アジア平和女性連合」のすべての女性たちは、先生の指揮のもとにいるペテロ、ヤコブ、ヨハネの立場にあります。ペテロの代わりに統一教会、ヤコブの代わりに国際勝共連合、それからヨハネの代わりに、末の娘の「アジア平和女性連合」です。福は末の娘が受けるのです。
単一化しなければなりません。統一教会の婦人会であろうと、全国婦人連合会であろうと、すべて「世界平和女性連合」に加入して、主体的な立場で仕事をしなければなりません。二つの系統に分かれれば、副作用が生じます。全体を一箇所にまとめます。これを一箇所にまとめるために、措置を行うのです。
すべて一つの塊にならなくてはいけません。婦人会の活動をしなければならない期間は、婦人会に従っていくのです。「女性連合」の活動をしなければならない時は、「女性連合」の活動に従っていかなければなりません。「女性連合」内の婦人会というものは二次的なものです。そうだからといって、解体しなさいというのではありません。「世界平和女性連合」を中心として大会を行う時に、お金がなければ婦人会で寄付しなければなりません。男性たちもここに積極的に協助しなければなりません。
統一教会、「アジア平和女性連合」、そして「世界平和女性連合」、これらが蘇生、長成、完成の立場から、先生が行く方向へ完全に歩調を合わせれば、「世界平和家庭連合」が出てくるのです。
先生を中心として「世界平和宗教連合」をつくり、「世界平和連合」をつくり、また「世界平和女性連合」をつくり、これに対応して「世界平和男性連合」をつくろうと思います。あす(一一・二三)になれば、「世界日報」の調査委員一千五百人が来ます。そうすれば、「男性連合」をつくろうと思います。「男性連合」と「女性連合」を中心として教育するのが「世界平和統一堂」です。
私がすることは何でしょうか。「女性連合」と「男性連合」をつくって、全世界の男性と女性を合わせた堂をつくることです。それは家庭の理想であると同時に国家の理想であり、国家の理想であると同時に世界の理想であり、世界の理想であると同時に天国の理想なのです。その道しかありません。
日本では、六月九日に女性党をつくりました。その女性党は、選挙で国会議員を勝ち取ろうという女性党ではありません。部落や家庭で、人間ができていない男性を掃討する党です。口先だけのいい加減な人が国会に入ることはできません。遊び人のような人が国会議員になることはできません。それで、教育を行うのです。統一教会の教団の名前で行えば言うことを聞かないので、「党」の名前で呼んで、教育を行うのです。
「世界平和女性連合」はどこへ行くと言いましたか。「世界平和家庭連合」へ行かなければなりません。これは、今話していることではなく、既に数十年前から話していたことです。
女性時代と梨大事件の真実糾明
女性世界を代表して梨花女子大を先生が主管しようとしたのですが、すべてサタンに引っ張られていったではありませんか。今は、梨花女子大のすべての版図を主管しなければなりません。それで、私が池生蓮さんを連れてきたのです。そして「あの時、退学になった人たちは集まりなさい!」と言ったのです。今からは、昔の友人と昔の同窓生たちを集め、腐って滅びていく梨大や延大を救ってあげなければなりません。そのままにしておけば、滅びるようになっているのです。そこが共産党の前衛部隊となり、基地になっているではありませんか。
女性運動を行うに際して、梨大の者たちと淑大の者たちのことを考えてみなければなりません。退学になった十四人は、みな梨大から追われ、淑大に行って卒業したのです。これは本当に良いことです。二つの同窓会を中心として動かすことができる良いチャンスなのです。インタビューして、すべて発表してしまわなければなりません。梨花女子大出身の同窓として女性界で活躍している人々を連れてきて、その人たちに発表し、金活蘭が誤り、朴マリヤが誤り、金玉吉が誤ったということをはっきりとさせなければなりません。歴史を明らかにしておかなければなりません。
統一教会をなくすために、五大長官が私を監獄にほうり込んで葬り去ろうとしたのですが、私は無罪釈放で出てきました。悪い宣伝をして統一教会を滅ぼそうと、サタンが鉄条網を張り、塀を築いたのですが、そのようなことをすべて無視し、すべてに勝利したのです。ですから、彼らが犯した罪がどれほど大きいかというのです。それゆえに、そのことを明らかにしてしまわなければなりません。
梨花大学で何をしたのかというと、三十七年ぶりに、梨花大学事件を中心としてその当時の先生と学生たち、またその事件を知っている人たちにすべて「集まりなさい」と言って、大会を行いました。
そのようにして、きょうの九時から修練(一九九二・六・三~七、国際研修院、六十四人参加、第一回女性指導者原理修練会)に入っていくのです。修練をなぜさせるのかというと、教育を行う際の助けとするためです。女性たちも講義しなければいけません。男性ばかりが講義するのではいけません。男性が講義するとしても、そこに女性が入らなければなりません。ですから、皆さんの妻に講義させなさいというのです。「世界平和女性連合」を中心として教育を行うにおいて、女性が中心とならなければならないのであって、男性が中心になれば「世界」という名を汚しかねないのです。
五 柳寛順烈士と安重根義士の精神宣揚
日本の柳寛順烈士精神宣揚大会
一九九二年四月十一日、日本の大阪国際交流センターにおいて、千五百人以上の日本の女性が韓国服を着て参加する中で、柳寛順烈士精神宣揚大会が開かれた。続いて十二日に広島、十三日に名古屋で開かれ、第二次大会は五月二十五日から三十日まで、延べ九千三百人、第三次大会は六月八日から十五日まで、延ペ一万四百人が参加する中でそれぞれ開かれた。同大会を通して「柳寛順烈士が十六識の少女として見せてくれた祖国観と犠牲的な愛国心、不撓屈の精神」を褒めたたえた。
今まで、日本は私に反対してきました。しかし、今回、門が開かれるのです。日本はエバ国家なので、韓国の女性を代表する立場に立たなければならず、アメリカの女性を代表する立場に立たなければならず、全世界の女性を代表する立場に立たなければなりません。
今まで日本が行ってきたエバの立場は、天国の伝統に接ぎ木されていません。何の関係もない立場で実を結んでいるのです。それで、日本と反対の立場である十六歳の柳寛順をエバと同じ立場に立たせたのです。
この伝統と、この思想に、日本の女性たちを接ぎ木しなければなりません。この大会が昨年二二・九)から始まり、今現在は、柳寛順烈士精神宣揚会がつくられ、日本全国で統一教会の教会員が主動となって行われているのです。
十六歳で殉国した柳寛順烈士は、堕落していないエバと同じ立場にいました。アダム国家におけるエバです。そのエバの立場にいた柳寛順烈士の体を、サタンが六つに引き裂いてしまいました。六数はサタン数です。柳寛順烈士は、国家に忠誠を尽くし、一身を犠牲にして解放運動を行ったのです。
独立運動が最も盛り上がった一九一九年に、先生は母の腹中にいました。独立していない地に、そのままでは生まれることができなかったのです。そのような闘いが先生の生命を中心として行われていました。その時から十ヵ月後である一九二〇年に先生が生まれたのです。
堕落したエバの罪を蕩減するために、天の心情圏をもち、この地上のすべての女性たちを代表して韓国の地を守りながら死んでいった人が柳寛順です。ですから、神様から受け継いだ韓国の伝統的精神を柳寛順烈士を中心として、日本が受け継がなければなりません。そうしなければ、日本がエバ国家となることはできません。
そのようなことを、久保木氏も、小山田氏も知りません。先生が二年前に金明大氏を送り、「日本人の底辺に入っていきなさい」と言いました。日帝時代に、柳寛順烈士が犠牲の道を行ったのと同じように、「低い所に行きなさい」と言ったのです。日本に行くと、そこで歓迎する人はいませんでした。そのようなことを先生に報告した時、「口を閉じなさい! 自然屈服させて上がってきなさい」と言いました。
「柳寛順烈士精神宣揚会」がつくられ、日本の女性たちが韓国のチマチョゴリを着て、韓国旗を持って柳寛順烈士精神宣揚大会を行うのです。このような大会を行えば、右翼団体から爆弾を受ける可能性もあります。しかし、「ホテル・ニューオータニ」において、三千人の日本の女性たちが集会を開きました。この人たちはすべて高官の夫人です。
今現在、日本社会に影響を及ぼし得る柳寛順宣揚活動を中心として、活動のブームが起きています。それで、朝総連と民団と日本人の三つが一つになることができる基盤ができました。ですから、日本の食口たちも「この運動でなければならない」と言って、完全に火がつきました。
この体はすべてなくなっても、精神は生きているのです。ですから、お姉さんの精神を日本が手本とし、死なずに接ぎ木しなければなりません。長子権のお姉さんの思想を尋ねていき、それを受け継ぐことによって、相対的に日本の女性の長子権復帰がなされるのです。このような基準のもとで、日本と韓国は一つの国となるのです。そのような条件をもって一つの国として結ばれるのです。これは誰も反対することができません。
根本的韓日一体化の課題
女性が男性側の大陸に訪ねてこなければなりません。それで、西洋文明は日本を通じて韓半島に上陸し、大陸へ連結されるのです。そして太平洋文化圏が形成されるのです。イエス様はアジアを失ってしまったので、アジアで世界的に蕩減しなければなりません。そのようにしなければ、サタン世界に対して完全に勝利したと言うことはできません。
島は女性を象徴します。半島は男性型です。男性の性器と似ています。イタリア半島の周囲は女性の体と同じです。地中海がそのようになっています。女性の性器と同じです。その位置でぴったり一つになっているように見えます。ところで、いまだにそこは滅びていないでしょう? なぜでしょうか。男性を代表するので、生命力をもつからです。
それで、それが東洋へ回ってくるのです。それが韓半島は男性の象徴です。日本は女性を象徴します。それが結合するのです。それでは、今、誰がそれをするのですか。先生が宣言したのです。韓国と日本は一つの国です。二つの国ではありません。
日本の使命はエバ国家の使命です。エバは母を象徴しているので、日本は外的には民主主義を標榜していても、共産主義を包容してそれを消化しなければなりません。それゆえに、神様は、日本に世界的な経済圏を付与しているのです。堕落によって、エバを中心として万物と子女がサタン世界に落ちてしまいました。それゆえに、エバの使命とは、神様の心情をもって息子、娘と万物を抱いて戻ってこなければならないということです。しかし、エバには神様の心情圏がありません。来られる主である完成したアダムにそれがあるのです。それゆえに、一つにならなければなりません。それがアダム国家とエバ国家です。
血統を転換し、所有権を転換し、神様の真の愛を中心として心情圏を転換しなければなりません。エバがすべて奪っていったこの三大目標を、今、先生を中心として転換しなければなりません。そして、この九月までに、韓国と日本が一つになるようにしなければなりません。
昔は天使長がエバを堕落させましたが、今回は、日本の老人から若い祝福家庭まで、すべて善なる天使長の立場に立ち、エバが神棚に戻っていくことができるように後押しするのです。それが原理観であり、摂理観です。
安重根義士の旅順殉国遺跡の聖城化事業
真のお父様の指示により、世界日報社(社長:朴普煕)において、各界著名人士たちによる「安重根義士旅順殉国遺跡聖域化事業推進委員会」を構成し、「安重根義士旅順殉国遺跡聖域化事業」に着手した。一九九二年九月二十七日には、旅順において、安義士遺跡聖域化事業と交流協力方案を幅広く論議し、九月二十九日、旅順人民政府の「安重根公園造成事業委託書」を伝え受け、本格的な資料発掘および聖域化事業を推進している。
柳寛順の思想は「女性連合」の思想です。(拍手)また、安重根の思想は男性たちの思想です。(拍手)それで、朝、私は安重根に関する内容を指示しました。「『安重根義士精神宣揚会』というものをつくって、その事業の一分野として、遺跡地建設事業を支援しなさい」と言ったのです。
安重根はどのような人かというと、アジア平和主義者です。日本がアジアを籠絡しました。日本の伊藤博文は、日露戦争と日清戦争に勝ってから、韓日併合を正当化させるために現れた男です。中国も嫌い、モンゴルも嫌い、ソ連も嫌うその国を、勇猛な英雄、安重根義士が現れて激しくたたいたのです。これは、世界の既成家庭の代表として、カイン的な伝統思想を正そうという意味をもっています。彼はアベル的な男性の役割を果たしたのです。ですから、カインは、忠臣の道理をもって女性たちの後ろに従っていく準備をしなければなりません。
伊藤博文は日露戦争の勝利を基盤として、韓半島を合併するためにモンゴルを越えてロシアに圧力を加え、借金を受け取りに行く途中でハルビン駅において安重根に狙撃されたのです。
日本の法廷では「安重根は伊藤博文を暗殺した」と言ったのですが、これは暗殺ではありません。安重根は韓民族の偉大な将軍です。ですから、それは戦争の延長でした。ゲリラ戦なのです。安重根は「私を絞首刑にしてはいけない。捕虜収容所に入れなさい」と主張しながら、「私は韓国はもちろん、中国とモンゴルとロシアを守るために、アジアの平和のために彼を撃った」と堂々と言いました。したがって、韓国において安重根は、アジアの平和を主張した愛国者だというのです。
今先生は、日帝時代の秘密資料をもって中国の旅順に、安重根の墓をつくろうとしています。彼の愛国心をアジアの青少年の精神教育における象徴とするためです。それで今、募金運動を行っています。韓国の「世界日報」がその運動を行っているのですが、その記事が毎日出ています。そのように毎日連載しながら、「安重根義士族順遺跡聖域化事業」のための募金運動を行っています。これを柳寛順事業と併せて行っています。
柳寛順は女性の象徴であり、安重根は男性の象徴です。その時は、安重根が三十二歳になる時期でした。イエス様と近い年齢で、サタン的な女性の国である敵国にやられたのです。しかし、サタンは韓国で成就する再臨の時代を知っていたので、サタン的な女性の国の立場では、いかなることをしてでも韓国を滅亡させなければなりませんでした。
四千年の歴史を四十年で終わらせようとしたのです。柳寛順や安重根はそれを防御しようとしたのです。
六 「世界平和女性連合」の全国大会と特別宣布式
「真の家庭復活」と「世界解放の日」の宣布
真の御父母様は、一九九二年四月十八日(陰暦三・一六)、第三十三回聖婚記念日を期して、ニューヨーク市のベルベディア修練所において、「真の家庭復活」と「世界解放の日」を宣布された。
きのうは、先生が結婚してから三十三年になる日でした。(拍手)イエス様も、三十三歳で結婚していれば死にませんでした。三十三歳で結婚していれば、世界はイエス様の一族になるはずでした。ですから先生の三十三回の聖婚式を迎えることによって、イエス様の嘆きが解怨されるとともに、世界の一族圏が地上に現れることができるので、イエス様も相対を備えて地上で暮らすことができ、また天上世界に行って暮らすことができる時が来るのです。世界が一つになるのです。
復活節は、本来四月十七日ではありませんか。それで、今回の復結節と、きのうの先生の三十三回目になる聖婚記念日を中心として、復活節兼「真の家庭復活の日」として宣布するのです。四月十八日の四散はサタン数です。十八は六数の三倍です。ゆえに、すべてのものを蕩減する十八日です。それで四月十八日を中心として、「家庭復活の日」を宣布するのです。また、「世界解放の日」として宣布するのです。
これは、一九四五年に七年を加えた一九五二を中心として四十年を蕩減して連結されるのです。キリスト教と一つになり、世界を一つにすることが先生のみ旨です。それが延長されて、四十年の歳月を経て、一九九二年ですべて終えるのです。
この時間を中心として「真の家庭復活と世界解放」を宣布することができる驚くべき日になったのです。地上の世界と心霊世界において、天地が祝賀することができる喜びの日です。また四月は春となってすべての新しい花が咲く季節なので、今年の四月は統一教会において、歴史的な春に相当する時だというのです。すべての天運は、きょうから歓喜の世界へ入っていくことでしょう。
その収穫は何かというと天国の民です。地上で収穫して引き連れて入っていくことが、皆さんがあの世に行ってからの栄光です。それで、氏族的メシヤの使命をすべて平定した世界に入っていくのです。
そのようになれば、先生のなすべきことはなくなります。それでは、先生は何をしなければなりませんか。もはや私が皆さんのために投入する時代は過ぎ去っていくのです。神様が投入して再創造する時代は過ぎ去りました。今は栄光を受ける時になったので、国を中心としてすべてのことを整備しなければなりません。
「世界女性解放時代」の宣布
一九九二年五月十日、ソウル市の青坡洞本部教会において、真の御父母様は「世界女性解放時代」を宣布された。
文総裁が七十年生涯の受難の道を経てすべてを備えたので、アダムとエバによって分けられ、怨讐になったすべてのものが天地を中心として一つになります。心と体が絶対愛を中心として一つになった本然的な男性と女性が、横的夫婦として一つになったのです。それゆえに、先生の直系を主流とし、復帰された家庭を傍系としてそのまま入っていけば、天国開門が起きるようになっているのです。
イエス様も楽園に行っていて、天国に入ることができていないということを知っていますか。しかし、今、このようになることによって、創造理想の原則に一致し得る完成圏が展開し、すべての迫害圏を解放圏へ展開させて、天国の門が開きます。文総裁夫婦に対して天国の門がすーっと開くのです。そのような時が来ました。(拍手)
「世界平和女性連合」を設定し、「世界平和連合」をその相対的基準において「世界女性解放時代宣布」を行うのです。そのようにしなくては、悪魔が世界の至る所どこにでも陰をつくって隠れることができるのです。この宣布は、統一教会の旗が掲げられているすべての国に一時に宣布されるので、悪魔は、この宣布を聞いて後退方向を取らざるを得ない時代が到来するのです。それゆえに、今からは妨害となるものがない統一教会の世界になるのです。
先生が女性時代を宣布しました。また、それは先生が宣布をしてあげなければならないのです。お母様が宣布することはできません。なぜでしょうか。アダムが主管性を復帰しなければならないのです。そしてエバがサタンの支配を受けたことをすべて蕩減してあげなければなりません。そのようにして愛で裏切った妻を再び妻として迎え入れる位置に立つのです。
神様が御覧になるとき、文総裁は、神様の内情的心情を中心として願ってこられた息子です。ですから、先生はすべての女性たちにとって兄の中の兄であり、すべての男性たちの兄の中の兄です。それから、夫の中の夫です。
お母様とこの道を行く時に約束したとおりにするのです。「私は、これこれこのように蕩減の道を行くので、一つでも違ったならば讒訴してください!」と言ったのです。そのように言ったのちは、どれほど難しくてもひたすら行くのです。男性として行くべき道があるのです。夫の道理を中心として、夫が生きていくモデルの道です。父母になった位置においても、モデルとなることができなければなりません。
文総裁がお母様を先頭に立たせることによってエバが復帰され、そのあとを天使長が従っていくのです。男性たちは従順に「ごもっともです。そのとおりです」と言っているのです。とてつもない運勢がお母様に訪れてきます。天使長は、真の父母の血肉と関係がありません。それゆえに、再び生んであげなければなりません。生んであげる時には、誰が生んであげるのかというのです。お母様が独りですべて生むことができますか。できません。ですから、お母様の分身として、全世界の女性を動員するのです。そのようにすることによって、この時代が女性時代へ入ってくるのです。
「女性連合」の全国二十一の市・道大会および四十の市・郡・区大会
「世界平和女性連合」の全国二十一の市・道大会が、一九九二年五月十一日、仁川室内体育館で聞かれた仁川大会(一万二千人以上参加)を皮切りに、六月二日まで、全国の二十一都市において、十八万人以上の全国の女性会員が参加する中で聞かれた。続いて、全国的な基盤造成のための全国市郡区大会が、六月十日から三十日まで、四十の市部区において、延ペ一万五千人以上の女性会員が参加する中で開かれた。同大会において真のお父様は基調演説を行われ、またソウルの十八の区大会は、真の御子女様たちが代理をされた。
今回の四月十日のお母様の大会もそうであり、昨年の十一月二十日の「アジア平和女性連合」の大会も、誰ができると信じたでしょうか。昨年の十月三十一日から始めて、二十日間で一万五千人が集まったのです。
十一月二十一日から四月十日まで、百四十日になります。皆さんは最初から走りましたか。実際に活動した日数はどれくらいになりますか。百日が過ぎてから始めたのでしょう? それは、皆さんがよく知っていることではありませんか。残りが二十日から一ヵ月ぐらいになって始めて、急いでやってしまったのでしょう? そのようにしながら、「自分たちがすべてやった」と言っているのでしょう?
そして五月十一日から、約一ヵ月の間に、「二十一都市の体育館という体育館は、すべて埋め尽くさなければならない」と言ったのです。そのように話した時、誰が信じましたか。「先生はああだから困る」と言いながら、自分たち同士でありとあらゆることを考えたのです。「誰に恥をかかせようとして、この農繁期に田舎に行けと言われるのか」と思ったでしょう? しかし、大田のような所では、祝福家庭十家庭で一万七千人を集めました。それは自分たちがしたのですか、霊界でしてくれたのですか。(霊界でしてくれました)。
今、大会を行う場所が二百五十箇所残っているでしょう? そのうち、市は六十七箇所ではないですか。それならば、この二百五十の市・郡・区から六十七の市を抜き出しなさい。その抜き出した六十七の市に区を含めてくじ引きを行うのです。六十七の市と五十七の区にすれば百箇所を越えるので、その中から四十箇所を抽選で決めて、そこでお母様の大会を行うのです。
その二百五十箇所の中で、お母様が四十箇所に行くのです。よく見ると、真の御父母様がずっと導いてきたので、二人ともいなくなれば家の中が本当に大変になるのです。仕事をする人々の力が抜けます。真の御父母様が常に開拓してきたのでこのようになったのです。それゆえに、真の御父母様なしで、皆さんだけで進めていけば問題が起きるというのです。
今回、お母様が二十一箇所で行ったので、あと四十箇所で行わなければなりません。六数プラス一で、七数に相当する場所で講演を行うのです。六数完成を成すことができずに恨が残っているので、六千年歴史を蕩減し、七千年の安息期間へ越えていくのです。そうでなければ完全ではありません。ノアも、審判後に着陸した日が六月一日です。七数です。それゆえに、お母様も二十一箇所で終わったので、四十数を加えて、すべてを合わせて六十一箇所を越えければならないので、その準備をさせています。六月十日から行うのです。四月十日から六十日目です。
長女と次女もお母様と共にするのです。長女と次女には争いがありません。長女も天側であり、次女も天側なので、お母様を中心として譽進お姉さんと仁進が三大型として、縦的な基台を中心として、東西でも合わせることができ、南北でも合わせることができるのです。お母様を中心としてどこにでもすべて合わせることができるのです。お母様を中心として、姉が東ならば妹は西であり、姉が南ならば妹は北であり、前後でも左右でもすべて合わせることができるのです。このようにして、統一教会で「世界平和家庭連合」をつくるのです。「家庭連合」を通して父と母の伝統を立て、息子、娘の伝統を立てるのです。
先生を中心として、長子権復帰はすべて成し遂げておきました。今からはお母様を中心として、長女と次女が一つになってしなけれぱなりません。二人で一度に二箇所ずつで行えば、二日間に八箇所で行うことができます。
真のお母様の全国大会の意義
お母様は、天使長の目には美の対象です。天使長がエバについていったように、男性たちが反対することができない位置に入っていくのです。それゆえに、二十一都市から六十都市を巡回するようになる時、男性たちの中でお母様に反対する人はいません。そしてお母様を歓迎することができる立場に立ったならば、天側の天使長、反対しない天使長圏の自然的環境に連なることができるようになるのです。
お母様に対するとても素晴らしいうわさが立ったのです。そして、壇上に立つと、互いに称賛をするのです。私が激励の辞において、お母様をこの世にない女性として紹介したのであり、また世界七十二ヵ国の十五万人の女性がオリンピック・メインスタジアムに集まり、「世界平和女性連合」をつくってお母様を総裁に任命したということは、お母様が全世界的に覇権を握った女性の代表として登場したということです。
そのようになることによって、霊界にいるすべての女性や、地上にいるすべての女性や、地獄に行っている女性までも、お母様を女王様として侍る運動が起きるのです。彼女が旗を掲げる時に、それに併せて喚声をあげなければならないので、郡ごとに十二歳から八十代のおばあさんまで、すべて動員されるのです。十二歳から八十歳のおばあさんまで、七十代です。
それは何かというと、先生がお母様を策定する時に百二十人を中心としたように、全くそれと同じ現象の風が吹くのです。先生を中心として互いに真の母になろうと、命を懸けて決闘した時の現象と同じように、お母様を中心として、霊界と肉界が一つになろうとするのです。そして長女と次女が一つになる役事が起きるので、先に加入した人々が先祖の位置に立つのです。
真のお母様の大会のための真のお父様の精誠
神様が「文総裁を中心として女性解放運動を行いなさい」と言われ、文総裁がお母様に侍って歩いたのです。考えてみてください。私はアメリカから帰ってきて非常に疲れていたのですが、家に入ると十一時になっていました。それで、食口たちを集めて少し話をして、御飯を食べると十二時二十分になっていました。そして、夜中の十二時二十分に出発して、夜中の三時半に裡里に到着しました。それは主人の行く道ですか。僕の行く道でしょう。お母様が何ですか。お母様一人がいるということで、大の男が長い道のりを夜も寝ないで行かなければならないのですか。休んで朝になってから行っても十分間に合うのに、なぜ夜中に行ったのでしょうか。車の事故が起きて転げ落ちそうにもなったのです。
車でうとうとしていたのですが、汽車が見えたのです。このような話はしないでおこうとしましたが話します。(笑い)京釜線で一番早い列車は何ですか。(セマウル号です)。車が北側に向かって走っていたのですが、列車が横切って、車の行く道がぱっとふさがれたのです。それで、私が大声を出してみると、どういうわけかぶつからないで列車はひゅーっと通り過ぎたのです。「いやあ、ここには事故になる何かがあるなあ」と思いました。果たして、今回の期間中、教区長がトラックに正面からぶつかって急死して霊界に行った事件がありました。ですから、ゆっくり行かなければならないのですが、夜中の二時、三時になっているのに「ゆっくり行こう」と言うことができますか。「おい! 速く走りなさい! 四時前に到着しなければならない!」と言って行ったのです。何の利益があってそのようなことをするのでしょうか。
統一教会の文教主がお母様に対して僕として振る舞うのです。私が僕として振る舞ったので、世界の男性たちにも「自分の妻に侍りなさい」と教えてあげることができるのです。夜を明かして行って、そこであらかじめ座って待ちながら「しっかり講義しなさい」と、祈祷してあげるのが僕の立場なのです。今後は、女性たちが定着しなければならない時が来るので、その伝統を立てるためにこのようにしているのだということを肝に銘じなければなりません。
郭錠煥協会長就任と単一体制
一九九二年六月八日、ソウル市青坡洞の本部教会の聖殿において、教会幹部、機関長および中心食□五百人以上が参席する中で、協会長の離就任式が行われた。この日、前任者である洪性杓協会長は、ヨーロッパ総括会長に転任することになり、新任協会長として、統一グループ会長であり、財団理事長である郭錠煥牧師が就任した。
今回、洪協会長はドイツに行くようになっています。それゆえに、忙しいでしょうが、郭錠煥氏に財団理事長と協会長を兼任させようと思います。
この人は、先生の慶尚道の姻戚です。み旨から見るとき、郭錠煥氏は慶尚道を蕩減復帰しなければなりません。慶尚道出身の政権が私にどれだけ多くの罪を犯しましたか。それを蕩減しなければならないのです。
教会と連合会は協会に属するのです。これを別個に考えてはいけません。今後、郭錠煥氏はそのことを肝に銘じなければなりません。去る九月一日に還故郷措置をなし、その後、十月から「アジア平和女性連合」を中心として大会を行ってきました。それを全国大会まで連結し、四月十日の大会までの全責任を朴普煕氏がもったのです。しかし、そのことゆえに朴普煕氏をすべての会長だと思ってはいけません。連合会は教会に属するのです。
今まで教会は、ほかのことはすべてほっておき、教会のことだけを考えようとしたのです。それが大きな失敗です。連合会を連結させなければなりません。教会長と連合会長は還故郷する人たちを、「還故郷するので関係ない」と言って、すべて追い出しました。追い出さなければなりませんが、還故郷した人々を自分の所属として管理しなければなりません。還故郷した人を管理してあげなければ、その人々はどこに属するのですか。それを打ってしまったのです。
連合会長も協会長の命令に従わなければなりません。協会長を中心として、教会の組織と連合会の組織が一つになれば、連合会の会長の組織のもとに勝共連合や国民連合がすべて入っていくようになっているのです。
それはどういうことかというと、協会長のもとですべてのことを相談して行わなければならないということです。
一つです! 「世界平和女性連合」の運動をする時は、全体が行くのです。今はそのような時です。教会と連合会はアベル・カインです。これを中心として、勝共連合と国民連合もアベル・カインになるのです。第一に、本部教会と連合会は一つです。これを中心として対応的、相対的な立場に立ったのが勝共連合と国民連合です。
「女性連合」の社会団体登録と基金預金(一九九二・二・三〇)
「女性連合」の団体登録を次のようにしたのですね。「社会団体登録証。登録番号二十八号、団体の名称、世界平和女性協会」。協会としたのですか。「団体の所在地、ソウル市龍山区漢江路三街六三-一」。「代表者氏名、崔元福。住所、ソウル市城東証廣壮洞ウォーカー・ヒル・アパート三三-七〇一」。「組織年月日、一九九一年十月三十一日」。「登録年月日、一九九二年十一月三十日」。「上記のとおり社会団体に登録したことを証明する。一九九二年十一月三十日、統一院長官」。
今まで、韓国で女性運動をしながらお母様が苦労してきましたが、お金を一銭も出してあげなかったので、私の心が楽です。援助してあげてはいけないのです。今回、私がお金を援助してあげたのは約束した内容があるからです。
政党からお金をくれるからといって、受け取ってはいけません。そのようになることを案じているのです。今回のお金は預金されるものだと思って分けてあげたのです。お金のかかるような内容がどこにありますか。私が三十三億ウォンをあげると約束したうち、十五億ウォンだけあげたのですが、それは女性たちのためにあげたのです。
皆さんが先生のあげたお金以外のものを受け取れば、それは毒薬を飲むのと同じです。共和党の時、朴正煕がお金の包みを送ってきました。しかし、私はそれを送り返しました。皆さんが地方で御飯をもらって食べているかどうかは、私は知りません。こじきのまねをする統一教会の食口たちもいるのです。しかし、先生はそのようにすることはできないのです。
ですから、お金をあげながらも「これは『女性連合』に預金されるものだ」と思ったのです。どれくらい使いましたか。それは預金しなければなりません。