九、祝福家庭




「何十年の努力を重ねても、あなたたち夫婦が手をとりあって、過去の先祖たちの愛の道の過ちを後悔しつつ、深い深い心情圏に携わり、開拓していかなければならない。涙ながらに天を讃えながら、万民を自分の兄弟、親族のように思える心情をかかえて、死しても行かんという思いでもって、生涯を、愛の家庭を天に捧げものとしていきたいというのが、今からの祝福家庭の行くべき道である。
先生もそうである。今までずっと家庭を引っ張って、祭物の道、捧げ物の道である。それは個人から家庭を中心として、家庭を勝利した場合には、氏族の勝利圏を開拓しながら、そのためには家庭がメチャメチャにやられる。そうして勝利圏を得んとするならば、自分の家庭、氏族を中心としてカイン・アベルが一つとなるのである。それから氏族圏が中心となって、民族のために行かなければならない。その道はカインがアベルを殺したように、死力を尽くしてたたくのである。迫害する。迫害のないところには、復帰の道の発展がない。蕩減の道である。蕩減の道は笑いの道ではない。涙と血と汗を流す道である。砂涙のような荒野で、砂風が吹きすさぶような無情な立場である。それだけではなく、険しい所へ行けばコンドルが待っている、生命を狙う者がいるのである。
復帰の道、涙を流しながら別れた者たちが、涙を流しながら父母を迎えなければならない。それは個人を中心としてもそうであるが、家庭を中心としてムリである。先生は妻と一緒にアメリカヘ行って、喜んで生活したわけではない。涙ぐましい生活をしたのである。
国があれば帰したい思いもした。しかし行くところがない。復帰路程の先頭に立った者が、使命を果し得ずに帰る場合には、四方八方から狼にやられたように、悲惨で影も形もなくなることを考えた場合、死んでも先頭に立って死守しなければならない。生涯を終えるような覚悟で通り抜けなければならない。それが復帰の道である。そのようにして、今までアメリカでやってきた。
先生は一生一代においてやるべき仕事があまりにも多くある。もし先生がなくなるような場合、それを果たせる、まかせられるような者がいない。復帰路程の先頭をいく者は、先生のように歩まねばならない。
家族は氏族基台を造らなければならない。氏族基台を造らなければ、民族圏に参席することができない。だから、統一世界は家庭を中心として参席するようになっている。個人ではその資格がない。アダム・エバは家庭を中心として堕落したので、原理原則から見た場合、家庭を完全に造らなければ、地上天国建設圏内に入らない。だから地上天国に堂々として入るには、昔のアダム・エバより素晴らしい者でなければならない。それには迫害されても、自分の環境とか自分ということを考えるのではない。それを克服して勝利しなさい。あなたたちは、アダムより素晴らしい男の立場、エバより素晴らしい女性の立場に立って結婚するのである。それには堕落した自分を貴重に思わないことである。
それでは皆さん、家庭とは一体何であろうか。家庭とは神を迎え入れることができる所である。アダム・エバが堕落したので、神に侍ることができなかったけれども、家庭は神に侍り得る中心的土台である。次に、縦的な面において天使世界との関係を結ぶことができなくなったのを、横的な面において実体生活的な基盤の上で、霊界との直接的な関係を結ぶことのできる復帰された場となるのである。次は万物復帰の基盤を整える場に立つのであり、さらには神の子女、言いかえればアダム完成の位置を代表できる場に立つのである。次は神を中心として実体的な父母の基準を通して、神の霊肉完成圏、統一心情圏を帰結することができる責任を果たすための所である。それが、統一教会の内的責任となるのである。わかりますか。
統一教会において、今までの他宗教と異なる点は何であろうか。今までの宗教の目標とするところは、個人の救援にあった。理想的な人格完成を説いて、数多くの宗教が広まってきたけれども、統一教会はそうではない。統一教会は何を完成するためにきたかといえば、家庭を中心として完成するためにきたのである。過去、個人的宗教を通して救援を受けるためには、私個人だけが犠牲になれば、その御旨を完成することができたけれども、今や家庭完成を基準とするこのような時代に入ってからは、家庭を犠牲にすることができるようにならなければ、神の家庭完成の道が広まることができないのである。何の話かわかりますか。皆さんは祝福を受けているけれども、統一教会においては、男性と女性が神の前に立てられて祝福をうけたその日から、夫婦となったその日から生活に入るのではない。そうではなく、三年間の公式路程に入るのである。
それでは、なぜ三年路程はいかなければならないのか。それは、今日我々の家庭が出てくる前に、堕落した歴史的背景、蕩減条件が残されており、また家庭を持ったけれども、この我々が生きている世界には、我々の家庭だけでなく、神を中心としないこの世の家庭が多いのである。いいかえれば、我々が結婚する前に世界があったし、我々の家庭が誕生する前に世界の家庭が構成されていたし、国の前に世界のあらゆる国々が連結されていた。だから、我々はそれらとの関係を切り捨てて、世界を救うことができないので、二重的な責任を持たなければならない。私の家庭に対する責任を持たなければならないし、世界的家庭の責任を持たなければならない。それでは、あなたたちの家庭と世界的家庭の関係はどうだろうか。あなたたちの家産は内的家庭であり、世界の家定は外的家お姓である。統一教会式で言えば、統一教会の家庭はアベル的家庭であり、この世の家庭はカイン的家庭である。わかりますか。祝福家庭が祝福をうける前には、個人的アベルがあり、個人的カインがあるのを知らなければならない。祝福をうけた後には、家庭的アベルがあり、家庭的カインがある。
次に祝福を受けた後に版図が広まるということは、神を中心として主流的家庭圏が広まるので、統一教会の祝福をうけた家庭同志が氏族である。真の父母の因縁に従って、天倫の内的心情を受け継いで家庭が生まれ、横的にふえているということは、統一家において氏族形成から民族形成、国家形成へと進んでいくということである。それは韓国民だけに限るのではなく、全世界的である。世界国家全体を代表した出発であるため、これは超民族的であり、超国家的である。そして、そのように超国家的基盤から神の御旨を中心として出発しているために、例え私の家庭が金という個人であり、朴という個人であるとしても、その個人の立場に立っていく家庭ではなく、全世界の人類を代表した家庭である。いいかえれば、全世界、国家を越え、民族、氏族を越えて全体を代表した立場においての家庭であったということを、あなたたちは知らなければならない。わかりますか。そのような責任をもって出発したのである。そして父母様を中心として、三十六家庭、七十二家庭と全体の家庭的、氏族的蕩減復帰の基盤を広めながら世界へと今日まで発展してきたことを、あなたたちは知らなければならない。」(一九七八・九・二十)



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