二、内的な苦難と試練
2、御旨に疲れをおぼえ、くたびれてしまう場合




「我々が信仰生活を歩む時、くたびれた場合に前で引っぱってやったり、うしろから押してやったりする。そういうような環境をまちがいなく保っていくならば、その目的に向かっていくのに、そうむずかしくはないんだね。自分一人でその目的をなしていくというのは、これは人間というのは朝夕に心が違ってくるのだから、考え方によって違ってくるし、過去・現在・未来あるいは青年の時、壮年の時、その時によって違ってくるんだね。
だから、信仰生活という、生涯をかけてすべてを乗り超えるというようなそういう道を行かなければ、自分の正しい生来の目的地に達することはできないのが信仰生活の中心点だから、それを乗り越えるには自分一人ではできないんだね。
それから目的といっても、はっきりした科学的に実証的に我々が感じられる相対圏じゃないんだね。だから、ある時はあるようであるけれどないようでもある。そういうような観念的な目的基準に向かって行くには、非常にむずかしい道であるというんだね。
だから、こういう道をまちがいなく行くには自分一人では行けない。そのためには、信仰の友達とかが必要である。自分の事情をいつも連絡して、こういうような立場の現状を、いかに打破していくかということを相談しうる、あるいは先生とかね。そういう関係の基準を保てればそれは正しく行ける。また先輩があって、こういう時にはこういうふうに解決できる、というふうに直接関係をもって教えてくれればね。一つ一つそれは乗り越えることはできるのだけれど、そういう環境を持たなければ非常にむずかしいんだね。
また神を信じていても、神は存在するんだけれど実感的にはこないんだね。これをいかにして体恤するかという事は非常に問題なんだね。いったい、神と関係をもつ基準はどこかという。どこで持ちえるや。聖書を読めば聖書の中で関係を持ちうるか、というとそうでもない。だから聖書の中で神と因縁を満たせられなかったらどうするかというと結局、祈祷という問題になる。真心をつくして、自分のすべての忠誠をつくしてある目的とともに、それをつながせる神の存在をいかに体地させるかというと、祈り、祈りしかないのです。祈りが非常に重要な問題になってくるよ。
あんたたちの先輩があるといっても、指導しえる歴史的勝利基準を持っている者はいない。みんな、これから開発していくというんだね。そういう場合に、自分の毎日の信仰生活の刺激をどこで補給するか。人間が御飯を食べてエネルギーを補給するのと同様に、霊的エネルギー、霊的刺激をどこで補給するのか。考えてみた場合に原理の本を研究することも一部にはあろうね。しかし、真理の基準はその目的観念に徹し得るその理解の基準を開拓していくとなると、心情の基準とは通じないところがあるんだね。その基準を心情基準にまでつながらせるには、やっぱり深い祈りが問題。だから霊的体験が必要だという問題になってくるんだね。
信仰の道は、そのつど、そのつどにおいて神によって得られ、刺激されるような道であるから、絶対的に自信をもつことはなかなかむずかしい。毎日消耗ばかりしている。まあ、根がないような立場に立っているということを、自分がつくづく感じるということがたくさんある。信仰生活する者のむなしさと言おうか、そういうのがあるんだよ。そういう時であればこそ祈りが必要になってくる。だからイエス様にしてもいつも祈ったのだろうね。
静かなところへ行って、自分の行くへき目的に対し、あるいは毎日の出来事に関して霊界からの指示、どういう方向に進んだならば、どういう結果になるという予感的な基台に立ってこそ初めて強いんだよ。
だから、信仰者の立っている基準からみた場合、どこから力を得られるかというと原理とか教えね。指導される関係から刺激を受けるとともに、それ以外には祈りの他はない。あんたたち祈りというものがわからないわけだろう。祈りの世界に入ってこそ初めて信仰生活の味を知る。祈りの世界の背後には神秘的な立体世界が続いている。平面的な自分の感覚を超越した、立体的な感覚の世界が存在するということをつくづく感じるんだね。だからそれを自分たちが育てていかなければならない。」    (一九七四・二・ )




「先生がいてこういう関係をもって指導している時は問題ないんだけれど、先生の話を聞いて燃やされて帰っていくと、一週間くらいでまたダラーッとなってしまう。それをくり返している。あんたたちはもやしと同じだね。水をかけずにおけばみんな流れてしまうけれど、水をかけてやれば成長する。これと同じだよ。みんな、自分の生命力としてためて、根となり幹となり枝となる。そういうふうになればいいのだけれど、みんな流れていくんだよ。しかし、流れていくところに新しい発展の自分の基準が見い出される。流れていっても、それを乗りきる時ごとに成長していくんだね。こういうようなくり返しの人生の生活が必要だよ。
あんたたちは、いつも考えなければならないのは周囲の関係だよ。関係が必要だよ。人間は、心情的に欠けた場合はさびしいんだよ。これをどこで補給するかというと食口たちを通してだよ。だからあなたがたに食口たちは絶対に必要だよ。自分たちに力なき場合には、食口たちが信仰生活をやっているのをみれば、ある時には霊界から教えられる。そして自分をたずねて来て報告する。心に燃えて霊的に燃えて報告する。その報告は、君たちの何よりも尊い時間だよ。その時はいくら自分が責任者としても、その報告してくれる者は、日々の生活をしていくうえでのメシヤと思え。その報告は、神が自分を刺激するために授けたわけである。だからその報告をその者の報告と思ったら大間違いだっそれは自分の身代りの証しをしておる。そういう関係が必要だよ。だからそういう関係を結んでおれば、食口たちが恋しくなってくるよ。慕うのである。早くこないか。自分ながら下の食口たちを慕う心を持つようになる。自分が心霊状態が落ちた場合には、必ずそういうのがやってくることになっているよ。なぜかというと宇宙は相対的関係において補助作用をなすようになっているから、正しい立場に立った場合にはすぐやってくる。正しくない立場に立った場合には滅ぼす者がやってくる。正しい立場に立った場合には必ず助けがやってくる。それは宇宙の原則だよ。原理の観なんだよ。」(一九七四・二・七)



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