真なる子女の道_ケ 本心を通して自分の行く方向を決定する



ケ 本心を通して自分の行く方向を決定する

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 一番大切な時代は、二十四歳までです。十八、十九、二十、二十一、二十二、二十三、二十四歳までの期間なのです。二十四歳までに、完全に自分の全人生を懸ける目標を定めなければなりません。それは、皆さんが修養をし、精誠を尽くせば分かるようになっているのです。

 統一教会の子供として生まれたならば、正しい信仰生活をしていけば自分が何をしなければならないのか、すぐに分かるようになっているのです。しかし、自分を中心として生き、自分の考えを中心として行動する人には分からないのです。船に住むねずみも、嵐が来て波が高くなると、いつ船が壊れるのかが分かって、すぐにひもを伝って船が出港する前に皆、波止場の外に出ていくのです。人間に、それが分からないはずはないのです。ですから、自分の行くべき道が分からなければならないのです。

 皆さんも、自分の行くべき道が分からなければなりません。蟻も長雨になるのが分かるのです。蟻が、行列になって引っ越しするのを見たことがあるでしょう? 役に立たない空想なんかをしている人には分からないのです。自分で自分の分野が分からないという事実は、深刻なものです。深刻にとらえて、重要な一生の問題を、天とともに協議しなければなりません。そして、自分自らが環境的与件に適応しなければなりません。それは、誰がしなければならないのですか? それは必ず、自分がしなければならないのです。(一九八二・一〇・二〇)

 皆さんの一生の問題において、専門分野を策定するには、天と談判して、深い自分の本心に問いながら行うことです。自分の素性は自分で分かるのです。自分にどんな素質があるのかが、よく分かるというのです。そして、心が私をどこに連れて行こうとしているのかが、分からなければなりません。心の声を聞

かなければなりません。方向を定められない船は、誰も操っていくことができません。ですから、誰かが途中まで操っていって、そこでそのまま止まってしまっても、その先を自分で探していくことのできるような方向性を持たなければなりません。

 この者たち! 全部が全部、経済学科にだけ行こうとするとは何ですか! 経済学科に行く者たちは、泥棒の従兄弟みたいな者たちです。私はそう見るのです。自分の行く道を探していかなければなりません。お金さえ持てばすべてではないのです。お金が必要な時もあれば、また、人として行くべき別の道を行かなければならない時もあるのです。ですから、自分の行くべき道は、自分で決定しなければなりません。お父さんお母さんに相談しなくても、自分自身が、自分の心の深いところで、本来自分の持って生まれた素質とともに和合して、未来の目的を志向して、天がその方向を提示してくれるようにして、自ら解決するようにしなければなりません。(一九八二・一〇・二〇)

 皆さんは、二十歳以前に、十八歳前後に「私は、どのような人になるか」ということを決定しなければなりません。それを、自分自ら祈祷の中で、瞑想の中で分からなければなりません。ソウル大学に入ることも必要でしょう、それはうまくいっているのかもしれませんが、大したものではないのです。変に入ってしまえば、十年の勉強が元のもくあみです。博士学位を受けて、卒業するや否や死ぬことも知らずに、ただ喜んでいれば流されていってしまうのです。(一九八二・一〇・二〇)

 人は皆、先天的に生まれついた素質があるのです。磁石が南北に通じる素性を持っているように、あらゆる型があるのです。すべてが型を持っているのです。何の話か分かりますか? すべてが三六〇度を中心として、方向を持っているのに、皆さんは九〇度で行ったり、また六〇度で行ったりしていてよいのでしょうか? 三六〇度で行くべきなのに、それぞれに方向が全部違っているのです。これは深刻な問題です。

 先生は若い時に、電気工学、科学を勉強したのです。科学を勉強しても、自分の行くべき道を知っていたのです。自分の行くべき道は分かっていたのです。私は科学の勉強をしながら、電気の方面に手を付けたのはなぜかというと、大きなことを成そうとすれば、数学的な計算が速くなければならないからです。鑑定力が速くなければならないのです。見えないものを管理することは、宗教にも通じるからです。あらゆる現象世界では、運動するすべてのものにも電気現象を発見できるのです。そういう面から見た時、宇宙構成の作用は必ず主体と対象の関係でなされているのです。

 それで、磁石は地球の引力をしのぐ作用として現れるようになっているのですが、それと同じ作用は何によって可能かというと、地球の重力以下の作用で、その作用を越えていくというのです。何のことか分かりますか? ですから、私たちの良心も同じなのです。生まれた時から既に、自分が生まれた背景をはっきりと知っているのです。これを、自分が判定しなければなりません。そのようなことを感覚で判定できなければ、皆さんはこれから大きなことはできないのです。(一九八二・一〇・二〇)












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