3.民主主義の政治体制
民主世界は、闘争の体制です。ですから、私たちが父母の位置に上がっていかなければなりません。そのようになってこそ闘いを止めることができるのです。すべての兄弟たちが、父母を中心として一つになるのです。ほかの方法はありません。まず真の父母を取り戻し、そこから真の子女、真の国家、真の平和を含むすべてのものが取り戻されるのです。それ以外に、ほかの方法はありません。
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今の民主主義時代は、兄弟主義です。原理でいえば、カイン・アベルを中心としたものと同じです。原理がぴったり合っています。カインは、あとから神様にすべて奪われます。既に頭も奪われ、体もすべて奪われました。今はもう行く道がないので、労働者と農民を中心として民主世界を侵食しようとしています。それはできません。
秋となり実を結んでも、そのまま腐ります。下がっていくのでなくなります。兄弟圏復権です。この兄弟主義は、真のアダムを探し求めていくのです。その道がこのように長くかかりました。
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民主主義世界は、どれくらい持続するだろうかというのです。民主主義世界は、個人主義世界です。ここには、夫婦関係や何々関係というものがありません。すべて自分第一になっています。しかし、この世界というものは、関係を離れては存在することができません。すべて関係圏になっています。これが成されれば、その次には対応関係を成し、このようにして世界は一つの核を中心としてお互いが一つになるように回るのです。
ですから、皆さんの家庭が一つになっていれば、その次には部落と一つにならなければなりません。家庭が一つになれば、その部落と対応関係を成すのです。これが、この世を構成し、一つの連結的な体制をつくるときの不可避的な原則となります。目も二つです。鼻も二つであり、すべて二つです。それらが一つとなり、対応関係を成してすべての四肢五体に対応しています。違いますか。これが存在の原則です。
しかし、このような概念は、東洋思想にはありますが、西洋思想にはありません。それゆえに、西洋思想は、行けば行くほど、どんどん分かれていくのです。今日、民主主義世界も、父子関係のコンセプトをもった政治体制ではありません。闘争概念です。敵対関係です。敵対関係となり、闘争概念だけがあるのです。
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この心情圏がアダムとエバの一つの家庭で結実したのです。このことをはっきりと知らなければなりません。この位置が皇族であれば、ここは天国と連結し、世界が連結し、未来の平和世界、平和の王宮の基礎になるのです。ここで王権を行使したので、あの世に行っても行使することができるのです。
同様に解放圏です。皆さんは、四年で変わる大統領の民になりますか、王権を中心とした神様の公式的な基準に立脚した民になりますか。どのような民になるつもりですか。民主主義の時代は過ぎ去ります。今後、父母の時代が来るのです。
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先日私は、国の「我こそは」と思っている人々に会って話をしました。「民主主義というものは兄弟主義です。今後、父母主義が来るのに、父母を決めるのにも選挙をして決めるのですか。選挙方式時代は過ぎ去ります。大韓民国は、来年そうではありませんか。地方自治体選挙、それから地方自治体長選挙、その翌年に国会議員選挙、大統領選挙、何々選挙とずーっと続きますが、滅びの運命が押し寄せるのです! 国庫金が数兆ウォン飛んでいくのです!」と、このような話をしました。選挙方式を中心とした民主主義は、兄弟主義です。来られる父母主義時代には、選挙で選ぶことはあり得ません。
私が大統領をしようとすれば、すぐにします。そうすれば、天運が共にあることでしょう。その選挙費用をもって民生福祉を支援する厚生事業で使えば、おそらく、今家のない人々にすべて家をつくってあげても余ることでしょう。
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民主主義というものは、兄弟主義です。民主主義は、神様の前において兄弟主義です。それゆえに、民主主義時代においては選挙が必要なのです。「誰が我が家に責任をもつのか」ということを決定する時は、兄弟同士投票をしなければなりません。しかし、父母主義時代が来れば、投票というものはありません。投票がないのです。その時は、指名と抽選によって決定します。そのような時代が来ます。
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民主主義は、兄弟主義です。兄弟がたくさんいるので、彼らの中で誰が家門を治めるのかというと、兄弟たちがすべて集まって投票をしなければなりません。
それでは「父母を投票しよう」と言う人がいますか。「私たちの父母を策定するために投票しよう!」という話がありますか。私は、あると思います。絶対的にあると思います! (ありません!)。その時は、あなた方も「絶対的にありません」と答えるべきでしょう? 「ありません」と答えてどうするのですか。私は、絶対的にあると思います! (絶対的にないと思います!)。事理をもって一つ一つ解決したのちには、後戻りしてはいけません。私は、ああ言ったり、こう言ったりする人を最も嫌う人です。
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国の軸が四年ごとに変わると考えてみてください。そのようなナンセンスはありません。それが世界で一番の民主主義ですか。国は体と同じであり、大統領は心と同じですが、心が四年で変わるのですか。それゆえにアメリカには、その心の永遠の定着地がなく、それが国よりも高い次元で定着することができないのです。中心は、強い力をもっていなければなりません。
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神様がアダムとエバを中心として立てられた本来の創造理念は、王権の創業です。王権です。それは、永遠の天国を策定するためのものです。民主主義でもなく、何々主義でもありません。民主主義は兄弟主義です。兄弟主義を通り越して、父母主義を訪ね求めていかなければなりません。そのようにしようとすれば、父母主義の教えと世界観がなければなりません。それが「統一思想」です。「頭翼思想」を中心とした「神主義」です。このすべての論理的内容は、歴史とともに比例的基準で相応、相和することができる主張であり、相反、相克する立場ではありません。
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皆さん、天が本当にあるということが分かりますか。天国はあるのかと尋ねれば、あるのです! それでは、天国の中心は何でしょうか。そのお方は神様です。天国の中心は神様ですが、その神様を民主主義式に選出することができますか。そのようにすれば、神様はどのようになりますか。「神様を取り替えよう!」と言うことができますか。
また、ドイツ人、イギリス人、フランス人、イタリア人、アジア人を立てて、その十人、百人の中からメシヤを選挙で選ぶことができますか。なぜできませんか。誰がそれを決めましたか。(神様です)。神様は誰ですか。(オリジン〔起源〕です)。オリジンのオリジンです。誰もオリジンをいじることはできません。皆さんが生きている生命をいじることができますか。父母が嫌いだという人はいますが、自分の生命が嫌いだという人を見たことがありますか。
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私が主人になった真の愛の男性と女性となって、家庭を中心とした天国基地をつくるために、皆さんに必要なものが「頭翼思想」です。「頭翼思想」とは何ですか。真の父母の思想です。「神主義」とは何かというと、縦的な父母、縦的な神様の父母思想です。「神主義」は縦的な父母思想であり、民主主義は何ですか。左右が横的に連結することができずに争っているのですが、民主主義というものは兄弟主義です。
今からは父母主義が来ます。民主主義時代は兄弟がたくさんいるので、その家の代表になる息子、娘は、推薦して選ぶのです。しかし、父母が出てくる時には、そのような時代は過ぎ去ります。父母を推薦で選ぶことができますか。その国の大統領も、今後父母主義……。神様を中心として真の父母が来られれば、真の父母を選挙で選出しますか。これは宿命的です。
このようになる時に、天地のもとでひたすらこのような論理と、このような内容をもって世界の版図を築いた大宗教団体を備え、民主世界と共産世界の死亡圏を包括し、生命圏の委譲を受けている真の父母の道理とその「頭翼思想」と神様の思想が滅びますか、栄えますか。答えてみなさい。答えるのに、その答え方は何ですか。誰がそのようなものを聞きますか。それは間違っています。男らしく一気に放つのです。大砲を放つように、大きな声で答えてこそ天地がすべて粛然とするのです。
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将来、世界の政治組織、理想的組織は王権になりますか、民主主義システムになりますか。(王権になります)。それでは、アメリカはどのようになりますか。王権が現れれば、反対しようとするのです。いくら反対しても、この原則は不変です。宿命的な路程だということを知らなければなりません。
民主主義はすべて腐敗しました。人の力、お金の力、暴力の力、言論の力をもって、ブームを起こして大統領をやってやろうとしているのです。そのような大統領は必要ありません。美人たちを立ててあらゆることをしているのです。それを壊してしまわなければなりませんか、そのままにしておかなければなりませんか。それを壊してしまい、各自が理論的に振り向くことができ、そのようにしてはいけないという内容を知らせてあげようとすれば、このようなコンセプトが必要です。
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天国は、この原則のもとで神様の王権を代表した三大王権と四大心情圏を完成して、初めて行く所です。霊的な父母、地上の王、それから子女の王、このように三大王権をすべて連結させ、そこに長孫(注:最初に生まれた孫息子)を中心として王権を出現させようとするのが本来の神様の創造理想です。
民主主義や何かのくだらない主義は、すべて流れていくのです。民主主義は兄弟主義です。その次には父母主義が現れます。それが出てくるまでは争いをするのです。
アメリカは二院制になっているでしょう? 野党・与党のカイン・アベルになっています。このカイン・アベルが一つにならなくては、国を生かすことができません。アメリカの共和党も、民主党と闘っては一つになりません。一つになって何をつくるのでしょうか。創造原理の再創造過程を中心として、主体と対象の対応的な関係を発展させる原則に従っていかなければ一つにすることはできません。公式が分かりますか。再創造過程は、環境的な主体と対象の対応関係です。
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中世キリスト教が世界を統一した立場に立ち、全世界がローマを中心としてキリスト教文化圏に入ってきたのにもかかわらず、キリスト教がその責任を果たすことができませんでした。キリスト教は、頭が全体のために存在しているということを考えることができませんでした。頭のためだけに存在していたので、神様が役事することができなかったのです。すべてのものが麻痺して死んでいくので、これは破壊せざるを得ません。
それで、人本主義へ移行していくのです。これは力です。頭の次には力です。手足の力によって世界が支配されるのです。それが帝国主義時代です。それが過ぎ去り、今は民主主義時代です。これは何かというと、四肢五体と同じです。すべてのものを活用させようというのです。そして、民主主義世界に対処した共産主義です。これは、完全な手足主義です。労働者と農民、すなわち末梢神経と同じです。神様が頭を取り、力を取ったので、サタンは行くところがなくて労働者と農民を中心とした独裁主義の立場を取ってくるのです。
世界制覇の独裁主義を主張しながら、銃刀で脅して打って、血を見ながら歩んできたのが共産主義です。共産主義式はそうではありませんか。あなたのものは私のものであり、私のものは何ですか。(私のものである!)。神主義は、私のものはあなたのものであり、あなたのものは何ですか。家庭のものであり、家庭のものは氏族のものであり、氏族のものは民族のものであり、民族のものは国家のものであり、国家のものは世界のものであり、世界のものは神様のものであり、神様のものは私のものであるというのです。
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民主主義とはどのような主義ですか。兄弟主義です。兄弟がたくさんいるので、そのたくさんの兄弟の中で誰が父母の愛をもっと多く受けるのかということが、常に家庭において問題になるのです。父と母がいれば、「あの息子はお母さんに似た」、「あの息子はお父さんに似た」と言って、自分に似た息子、娘を中心として、お母さん組とお父さん組ができるのです。それは何でしょうか。愛を中心として、このような形態が起きるというのです。
それで、第二次大戦後に、戦勝国が敗戦国を独立させるという現象が起きたのです。これは、世界が兄弟主義圏内に入ってきたということを意味します。
神側の主義が現れるための最も近いところまで行けば、一人の神様の前で二人の兄弟が闘うのです。歴史の終末時代において、統一的基盤であるアメリカのキリスト教文化圏を中心として、アメリカが主体になってそれ以外の世界をすべて審判してしまうのではなく、敗戦国を独立させたという事実は、神様のみ旨の中で捨てられた息子、娘、すなわち放蕩者を収拾することができる天の摂理時代に入ってきたということを意味します。
ですから民主主義というものは、兄弟主義です。この兄弟主義が終わったのちには父母主義が来て、父母主義が来れば初めて統一が起きるのです。摂理史がそのようになっています。
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堕落していなければ一つの文化です。アダム文化です。アダム一族です。このようになれば、一つの王権です。民主世界というものは杖と同じです。これは兄弟主義です。民主主義というものは兄弟主義であり、兄弟が多いので、これを相続させるために代表を立てようとするので、兄弟たちがすべて集まり、より犠牲となり、より奉仕し、より伝統を立てることができる人を選ばなければならないのです。これが民主主義式です。
民主主義は兄弟主義であり、その上は父母主義なので、その父母主義時代が訪れてくるということを知らなければなりません。父母を選挙で選出しますか。再臨主を選挙で選ぶことができますか。神様を選挙で採択することができますか。あり得ないのです。
民主主義は、不信の風潮を造成する基台になっています。すべて自分の利益のために、ありとあらゆることをします。金力を動員し、人材を動員し、謀略中傷等、ありとあらゆることをするのです。