真の御父母様の生涯路程 7

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目次
  1. 第一節 一九八一年(二) 家庭教会は私の天
  2. 第二節 一九八二年 家庭教会勝利
  3. 第三節 一九八三年 家庭教会は我々の定着地
  4. 第四節 一九八四年 祖国創建(一)
  5. 第五節 一九八五年 祖国創建(二)

第一節 一九八一年(二) 家庭教会は私の天

真の御父母様の生涯路程 7



第一節 一九八一年(二) 家庭教会は私の天国


一 真の御父母様の帰国と主要行事


第一回三次七年路程の勝利と祖国訪問(一九八一・四・八)


 アメリカにおいて、世界宣教活動の先頭に立ってこられた真の御父母様は、一九八一年四月八日、大韓航空機便で帰国された。真の御父母様は、一九八〇年十一月二十一日に渡米され、第九回「科学の統一に関する国際会議」(十一月二十六日から五日間、八十六ヵ国、六百五十名以上参加)を主管され、一九八一年一月一日、八百四十三双の国際合同約婚式(ニューヨーカー・ホテル)を執り行われた。また、同年一月から六十万の在米同胞たちの祖国訪問を斡旋され、プロテスタントの発展と民族福音会のために十二億を支援するなどの活動をされたのち、百三十八日ぶりに帰国された。

 統一教会のすべきことは、大韓民国の南北統一です。南韓の地がすべてを備えて北韓の地を自然屈服させなければ、南北統一はできないようになっています。これを誰がするのでしょうか。この国の主権者は知りません。私たちだけが知っているので、彼らに教えてあげ、国の愛し方と、家庭が行くべき道と、国民がもつべき伝統的思想を植えつけてあげなければなりません。そうして復活圏が満ちあふれ、南北統一が自然になされなければなりません。

 南北統一をなそうとすれば、私たちの力だけではできません。アメリカもソ連の共産党に押されている状勢なので、アメリカを抱き込まなければならず、日本を抱き込まなければならず、中共を抱き込むことができる基盤まで築かなければ、南北統一は不可能だというのが摂理的観点です。

 なぜこのような運命の道が始まったのでしょうか。三十年前に韓国の教会と政府がレバレンド・ムーンを受け入れていれば、世界の共産党はなくなり、民主世界は没落しなかったはずです。この三十年、四十年の歴史を歩みながら、過ぎし日を嘆いたところで収拾する道はなく、嘆息したところでどうにもできないことを悟ったので、今まで仕方なく私たちが身代わりして背負い、蕩減する受難の道を歩んできたのです。これを集約させたものが第一回三次七年路程でした。

 第一回三次七年路程を勝利することにより、韓国から追われて世界へと出ていったレバレンド・ムーンは、世界を回って再び韓国に戻ってきたのです。その期間が今回の四月の訪問であることを知らなければなりません。


国際勝共連合(一九八一・四・二六、ソウル、新羅ホテル、全国の市・郡・邑・面の支部長招請午餐会)


 一九八一年四月二十五日、国際勝共連合(理事長・崔容碩)は、京畿道利川郡長潮院所在の国際勝共連合第二研修院で、三千三百名以上が集まる中、全国各級支部長の特別教育および文鮮明総裁帰国歓迎集会を開いた。翌四月二十六日、ソウルの新羅ホテルのグランド・ボールルームで開催された全国の市・郡・邑・面支部長招請午餐会では、真のお父様のみ言と日本の勝共活動の報告があった。

 きょう、勝共連合の会員は神様をはっきり知らなければなりません。それでは、神様が最も嫌われるものは何でしょうか。私が知っているところでは三つあります。第一に、共産党が神様にとって頭の痛い存在だということです。「統一教会は宗教団体なのに、なぜ勝共連合をつくって反共活動をするのか」と言う人もいることでしょう。私は統一教会の指導者ですが、神様をはっきり知っているのです。神様にとって最も頭の痛い存在が共産党です。

 人間を子女と思われる神様の前において、私たちは子女です。自分の父母がぴんぴんしているのに、ある人がそばに来て「お前には父母がいない」と言ってみてください。朝から晩まで一日中説明して、「父母がいない」と否定するのを聞いて黙っていられる子供がいますか。そのような息子は悪党です。そのような意味で、神様を父として守護するために勝共運動は避けられません。

 二番目は何でしょうか。宗教の腐敗です。三番目は何でしょうか。淪落です。倫理の破壊です。今日のアメリカを見れば、キリスト教国家なのに、どうしてあのようになったのでしょうか。多くの迫害と患難の中で二千年間血を流しながら発展してきたキリスト教が、なぜ数十年間で没落したのでしょうか。すべて共産党の戦略によるのです。「神様はいない」と言ったのも共産党であり、既成教会を破綻させたのも共産党です。青少年を淪落させたのも共産党であり、ヒッピーやイッピーなどという連中もすべて共産党がそのようにしたのです。十年前、二十年前からそのような工作をしてきたのです。

 このようにして、退廃的な思想を起こすことによって家庭を破綻させるのです。闘わずして民主世界を破綻させるのは簡単です。家庭を破綻させ、教会を破綻させ、思想界を破綻させれば済むのです。そうすれば自分のものになると考えたので、三大受難の道を神様の前に提示したのです。それがサタンの手による魔術です。ですから、統一教会はそれをたたき壊すのです。

 そのようなことをなすために、皆さんは新しい家庭倫理、新しい宗教倫理、新しい世界倫理観を立てなければなりません。霊界と共に、神様による完全理想世界へと前進すべき目的をもったので、統一教会と勝共連合の創始者として先生自身が先頭に立って、このような道を歩んでいるのです。それで日本の共産党をたたきのめし、アメリカの共産党を相手に激戦を繰り広げてきたのです。

 今、韓国が生きようとすれば日本を背負わなければなりません。誰が日本を背負うかによってアジアにおける覇権が決定します。今、中共やソ連は、韓国のような国のことは考えてもいません。「手をつければ韓国はいつでも処理できる」と思っています。「日本をどのようにして料理するか」と、互いに闘っているのです。

 それで、金日成もソ連と中共の間で行ったり来たりしながら利益を得ていますが、国際共産党を連結させた、そのような金日成の背後の基盤を破壊しなければなりません。ですから、ソ連と中共に対処できる韓国の基盤がなくては南北統一は不可能です。私はそのように思います。

 皆さんが地方に行って、これから面や里を中心として「共産党を十名、百名片づけて生き残る自信がある」と言える皆さんとなれば、大韓民国は昼も夜も心配ありません。皆さんは、息子、娘を死線に立たせるつもりですか。それとも守ろうと思いますか。守らなければならないでしょう。

 このようなことを理解され、どうか神様がいらっしゃることを知り、神様に悲しみを与えた共産党を駆逐することに、神様と共に最善を尽くしてくださるようお願いします。そして、宗教の没落と倫理の没落から抜け出して、新しい風潮と新しい倫理体制を家庭から建設してくださることを願っています。


全国大学原理研究会(一九八一・五・五、ソウル、瑞麟ホテル、原理研究会指導者集会)


 一九八一年五月五日、真の御父母様は、ソウル国民大学の運動場で開催された原理研究会体育大会に予告なく訪問されて会員たちの士気を鼓舞され、ゲームを観覧されたのち、午後七時、瑞麟ホテルに原理研究会の公職識者五十名以上を呼ぱれて晩餐を催され、み言を下さった。

 共産党の活動基地とは何でしょうか。共産党は、労働者、農民、あるいは労働組合を中心として活動しています。また、大学街を中心として教授と学生をコントロールしようとしています。大学界と労働組合が双璧をなしているのです。これが今まで共産党が世界を浸食してきたやり方です。

 そのようにして大学街で教授と学生を団結させ、労働者、農民を扇動した大衆デモを中心として混乱させてきました。それを防御するには私たちが間違いなく必要となってくるのです。ここで「原理研究会」が何をすべきかというと、教授たちをどのようなことをしても収拾しなければなりません。そのような意味で、かなり前に「世界平和教授アカデミー」をつくっておいたのです。この教授アカデミーを背負いながら「原理研究会」がそれと一つになって進んでいかなければなりません。

 対社会において、私たちには共産党のような労働者や農民の基盤がないので、何を叫ばなければならないのでしょうか。校内のYMCA、YWCAと連絡し合い、社会にあるYMCA、YWCAを動かしてキリスト教を転換させて、それを活動舞台としなくては共産党を防ぐことができないと思うのです。

 これが今まで共産党が発展してきた公式になっているので、これを防御しなければならないのが大学街を中心とした原理研究会です。そして、教授を中心として対社会基盤を連結させなければなりません。

 ゆえに、問題を起こさなければなりません。善意の問題を起こさなければなりません。学校全体が原理研究会を打ち、文教部(注:日本の旧文部省に当たる)全体がいかなる反対をしようと始めなければなりません。国に代わって決定的な立場に立つことができる何かを提示しなければなりません。中途半端な立場に立って、適当に人の顔色をうかがっていてはいけません。

 韓国の統一教会と既成教会が一つになれば、国家が一つになるのです。完全に一つになります。では、誰がこれをしますか。大学街がしなければなりません。大学街が旗手とならなければなりません。共産党も、南韓において戦略的目的を達成するために大学街を旗手として進めています。それで、大学生を中心として宣伝をしているのです。

 今これと合わせて、産業宣教会が六百以上の会社を基地として混乱を起こしています。そこにおいてキリスト教自体が共産党の第二の基地になっているという事実を皆さんは知らなければなりません。ですから忙しいのです。

 ですから、日本に連れていく学生を早急に教育し、全体を構成して一つの最終着点に結束させなければなりません。今年の七月を越えてはなりません。五月末までに六万三千の里で団結大会(朴普煕宣教師招請の大講演会が、一九八一年四月二十二日の慶州市を皮切りに、六月一日まで、全国主要市において盛大に開催された。「神様と世界と韓国」という主題で開かれた同講演会は、劇場、市民会館等、一千名以上が集まることができる場所を講演会場に選び、合計二十七箇所で実施された)をしなければなりません。そのために膨大な資源を投資しています。

 皆さんはこれを統合しなければならない非常に重大な時点におかれていることを知り、きょうこの場において団結しなければなりません。大会をするのもいいですが、大会よりも国家と世界を生かすことができる爆発物となる責任を果たすことを決意してくれるよう願ってやみません。


全国成和青年会(一九八一・五・一〇、ソウル蚕室学生体育館、第三回成和青年全国総会、一万五千名)


 一九八一年五月十日から十一日までの二日間、全国各地から一万五千名以上の成和青年会の会員と一般食口が参加する中で、第三回成和青年全国総会がソウル蚕室学生体育館で開催された。真のお父様は、「全体の希望」という題目のみ言を下さった。

 全体の希望の核となり、神様の愛の基盤の上に立った核として、誰も動かし得ない原則的、公式的な愛の法度者として立ち、万民が共同して歩むべき道において理想的男女として出発できる立場は、天が願い、人類が願い、万物が願うものです。彼らが育ち、広がったその舞台は、全宇宙の希望の基地であり、希望が集約された中心点ではないでしょうか。

 「私はあなたを愛し、あなたは私を愛している」という夫婦が、神様の愛を連結させた一つの家庭を成して金城鉄壁のように一つになり、神様の前において、万人の前において、あるいは万物の前において、また四方から見ても、希望の中心として認められる家庭となるならば、それこそ正に幸福です。それがあってこそ民族的真の愛と連結し、世界的真の愛と連結し、天の国の真の愛と連結させることができるのです。それがなければ、すべてのものは無駄だというのです。

 愛の実践力とは、永遠を基準として動くのです。長久な歳月を必要とするのです。一年、二年でパスすることはできません。十年、二十年、三十年、四十年でも卒業証書をもらうことはできません。次元がどんどん高くなっていくので、それまでの最高の次元は常に下になるのです。何かの学問をすれば博士学位を取得することができますが、愛の哲学課程というものは無限です。だからといって嫌気がさしたり、疲れたりするものではありません。無条件に楽しく、この世の何よりも幸福で、感謝で、威厳があるのです。

 なぜこのような話をするのでしょうか。青年たち、さらには大韓民国はどこに行くのでしょうか。私たちは苦労と犠牲を惜しむことなく、北韓を消化しなければなりません。南北を消化した基盤の上で、民主世界を合わせて共産世界を消化しなければなりません。何で消化するのでしょうか。お金ですか。権力ですか。それではできません。真の愛で消化するのです。

 今日、青年たちはそのことを知りません。犠牲となる者は必ず中心者になるのです。家庭において孝子とは、より犠牲になる人のことです。それゆえに、その人は家庭の中心となるのです。国においても、愛国者とはより犠牲となる人なので、国の中心者となるのです。聖人の中でもより犠牲となる聖人は、聖人の中の聖人となるのです。これは天理なので、この天理の道に厳粛に従っていき、すべての分野で和することができる人を育て上げなければならないのです。ですから「成和」というのです。

 成和青年とは何か分かりましたか。天と和し、人間と和し、万物と和することができる青年です。このような青年が行くところには、新しい希望が芽を吹くのです。神様の新しい希望が宿り、神様の愛の力が加えられるのです。このような驚くべき事実を知って、ぜひそのような青年になることを願います。

 今日、迫害を受け、反対を受けてきたレバレンド・ムーンという一個人は、世界に問題を提示し、五色人種に橋を架けることができる基盤をすべて築きました。皆さんがこの思想をもって社会へと伸びていけば、大韓民国は栄光の国となります。そのようになることを世界が望んでいるという事実を知り、新しい決意と誓いをなして、全体の希望の愛の中心者となることを願っています。


五百十二組の約婚式と任地動員
(約婚式:一九八一・五・一〇、中央修練院、任地動員:一九八一・六・二一)


 一九八一年五月十日、五百十二双に対する合同約婚式が京畿道九里邑水深里所在の中央修練院で行われた。約婚した女性たちは任地を割り当てられ、六月二十一日から祝福式がある時まで伝道活動に臨むようになった。

 今、皆さんは約婚祝福を受けていますが、約婚祝福を受ければ、すぐに韓国の前線に出ていかなければなりません。韓国の前線は、世界に連なる前線だということを考えなければなりません。日本においても、アメリカにおいても、私たちの同志が共産党支配の地下で血のにじむ闘争をしています。共産圏で獄中生活をしている人もいます。先日、先生は報告を受けたのですが、死刑にされた人もいるというのです。先生はそれを細胞で感じています。

 このような外的環境を防衛しようとすれば、莫大な経済力を早急に備えながら、統一教会の世界的な基盤を早急に築かなければなりません。もしそのようにすることができなければ、多くの犠牲者が出ます。

 ですから、自分の愛する妻や子供たちと別れて活動することは問題ではありません。問題は、すべての面において世界的な基盤を築くことによって、世界が私たちを歓迎し支持するようになれば、私たちに家庭の安息所、すなわち夫婦が愛し合うことができる家庭ができると同時に、そこに父母を迎えて共に住むことができる安息の基盤ができるということです。これを常に念頭におかなければなりません。

 ですから、今回の約婚祝福を受けたあとは、全国に出動です。里単位の団結大会をしている現在の雰囲気のもとで全力を投入し、活動してブームを起こす環境をいかにして持続していくか、そしてこの三千万民族が団結し、北韓を解放できる基盤を誰が築くのかというのです。

 金日成を除去するという責任を誰が果たすのですか。政府でもありません。統一教会自体でもありません。三千万(=韓国の国民)がしなければならないのです。各自が以北の国民一人一人を消化できる自主的な能力をもった人にならなければ不可能だと考えるのです。

 今回そのために先生が来て、そのような問題を中心にして、できれば早い時期に雰囲気を造成しようというのです。そのようにして造成された雰囲気を先導していかなければなりません。なぜでしょうか。世界的な前線を先導していかなければならないからです。

 統一教会の宗主国は韓国です。しかし今、経済問題において外国に負けています。伝道においても外国に負けています。しかし、共産党と対決するというただ一点においては、先頭に立たなければなりません。日本でも共産党が問題であり、アメリカでも共産党が問題であり、ヨーロッパや全世界においても共産党が問題です。したがって今、統一教会が共産党に対して全世界に伝統を立てるという事実は、誇るべきことなのです。今後、統一教会が伝統を立てるのに、やり甲斐のある仕事をしているのだと思うのです。

 ですから皆さんは、約婚祝福を受けたあとは全体動員です。今までは女性を動員しましたが、これからは男性まで動員するかもしれません。会社も何も後回しにするのです。「私たちは最後の決着をつけなければならない」と思うのです。


超教派キリスト教協会
(一九八一・五・一四、ソウル、ロッテ・ホテル、文鮮明先生招請晩餐会、二千名)


 一九八一年五月十四日、ソウルのロッテ・ホテルのクリスタル・ボールルームで、超教派キリスト教協会の主催する文鮮明先生招請晩餐会および講演会が、二千二百名以上のカトリックとプロテスタントの信徒と指導者が参加する中で開催された。韓国キリスト教の歴史上、初めて教派を超越して長老、執事、勧士が一箇所に集まり、真の御父母様を歓迎し、講演を聴いた。この日、真のお父様は「神様! み旨を成してください」という題目で講演された。

 今まで聖職者原理研究会を中心として、各道に四十二の支部をつくって内的収拾をしてきましたが、昨年十一月十八日に、全国牧師集会を成功裏に終えました。このような内的基盤を連結させ、今後国家や軍隊を連結するのですが、これを合併するという目標を成就していかなければなりません。

 それで十四日にも、長老を中心として糾合運動をしたのです。遅くとも今年の秋には、すべての長老が一つになるようにしなければなりません。皆さん、新教では長老が主人です。堂会(注一教会内の牧師と長老の会合)と称して会合を開いているのです。牧師は、みなお客さんです。牧師を中心としてできなかったので、長老をしっかりつかんで、彼らを中心にしなければなりません。現在この運動が全国に及ぶようにするための大会をしているのです。

 キリスト教、すなわち私たちの団体に対してありとあらゆる謀略中傷を加え、破壊するだけでなく、なくそうとしているこの怨讐を生かすために、超教派運動を中心として莫大な資金を投入しながら約十三年間活動をしてきました。そのような難しい過程を経てきたのです。

 一九七九年に南大門教会事件(一九七九年四月二十四日、ソウル中区陽洞二八九番地の南大門教会に一千二百名の信徒が参加する中、アジア改革主義牧会研究会主催による信仰特別講座が行われたが、この中で申四勲(前ソウル大教授)牧師が「統一教会の正体とその対策」という主題で講演中、「統一教会は邪教であり、混淫をさせた」などの全く根拠のない誹膀と虚偽の中傷に満ちた暴言を吐くや、到底こらえることができなかった統一教会の牧会者たちが壇上に出ていき、申牧師をひきずり下ろして警察署に引き渡した事件)が起きなければ、キリスト教を中心として基盤を築き、本来ならば、一九八〇年になる前に韓国のキリスト教の整地事業は終えていたはずです。一九七九年七月十二日を期して、三千名以上の牧師を集めて世界宣布大会をすることを計画していたのです。しかし、南大門教会事件によってそれが遅延しました。それで、統合側と合同側の老会(注:長老派教会の各教区の牧師と長老による集会)の長を世界一周させて再度風土を造成する運動をしたのですが、それが思いどおりにいかなかったので、結局長老を中心として活動を展開してきたのです。言い換えれば、牧師に対する一時代の責任はすべて果たしたということです。

 長老たちに対する活動を展開するためには、いずれにしろ既成教会の牧師に対して私が談判をしなければなりませんでした。会わなければならないということです。それが、この場における昨年十一月十八日の大会(一九八〇年十一月十八日、ソウル、ロッテ・ホテル、超教派キリスト教協会主催、十二の教団から一千二百名以上の指導者たちが参加、「文鮮明先生招請晩餐会」)です。それを中心として六ヵ月ぶりに長老たちを再び呼び集めたという事実は、この国において、あるいはキリスト教の歴史において非常に重大な契機となるのです。

 それをイエス様の時と比べるならば、イエス様がローマに行って勝利の基盤を築いたあとで、自分の国に帰ってきてユダヤ教の大祭司長を中心として一大宣布式をし、それから書記官を立てて宣布式をするのと同じだということです。そのように考えれば、これは歴史的事件の中の歴史的事件です。

 今までキリスト教とユダヤ教は、犬猿の仲でした。今でもユダヤ教は、キリスト教を異端だと言っています。二千年近い歴史が流れてきたにもかかわらず、今日でもユダヤ教は、「自分たちが異端者であるイエスを十字架につけたことは正しいこと」と思っているのです。このような実情から推し量ってみれば、今日、統一教会がキリスト教と関係を結んだという事実は歴史的な事件です。それは正に神様が生きていらっしゃるがゆえに可能なことです。


世界平和教授アカデミー
(一九八一・五・一六、ソウル、ロッテ・ホテル、著名人士招請講演会、八百五十名)


 一九八一年五月十六日、ソウルのロッテ・ホテルのクリスタル・ポールルームで、「世界平和教授アカデミー」主催による著名人士招請講演会が「今日の知性人と宗教」を主題として八百五十名以上の政界、学界、言論界等、各界指導級人士が集まる中で開催された。

 皆さんが自分の専門分野において、有名な学者や世界第一級の学者を標準として動いているのと同じように、この宇宙の中に私たちの目的であられ、主体であられる偉大な方がいらっしゃるとすれば、そのお方を標準としてすべてのことが動いていくはずです。ここから、人間世界における聖人という問題、さらには宗教的に見れば神様という問題が登場するのです。このように見るとき、私たちのすべての欲望は、神様というお方にその目的の終着点をおいていくのではないかというのです。

 神様の目的とは、天の愛です。すべてに愛の進路があります。一つの細胞から、微生物から、すべてが一つの支流のようになって骨髄へと流れていき、大河を成して大海へと連結される偉大な愛の流れがあるので、この流れの原則と内容を公認しなければなりません。このようなことを、ここに立っている人は早くに知ったので、「宇宙に新たな革命を起こさなければならない」と思ったのです。

 それでは、聖人と愛国者と偉人とでは呼び名が異なっていますが、何が異なるのでしょうか。聖人とは、天に侍り人類を愛した人のことをいいます。人類を愛するのに、天地の大道と一致する道に接近させることができる旗手の立場に立った人が聖人です。

 それでは、聖人で終わるのでしょうか。聖人の次には、天子にならなければなりません。天子の道とは何でしょうか。神様と人類の受難の道を収拾し、愛の目的を決着させることができる者こそ天子、すなわち神様の息子であると言うことができます。

 それでは、統一教会は何を主張しているのでしょうか。自分を中心として強制的にこれをするのではなく、宇宙の愛の本然の道に順応する道へと入っていき、父母のため、子女のため、民族、国家、世界のためと、より高い愛の段階へと発展していくのです。それで、最後にはどうなるのでしょうか。「最後には一つしかない神様の愛を占領することができる」と考えるのです。

 このような世界を考えたとき、ここにおいてのみ統一することができるのです。その位置に出ていけば一つになり、皆さんの心と体は爆発することができるはずです。しかし堕落したためにこの作用が働きません。故障しているからです。それゆえに実存哲学でいう極限状況(注一人間の直面する、変えることも回避することもできない絶対的な状況、すなわち死・苦・争い・責め)をどのようにして克服するのかということが問題です。それを何をもって克服するのでしょうか。愛でもって克服するのです。

 さて、「今日の知性人と宗教」という、きょうの主題を誰が選んだのかは知りませんが、よく選びました。現在の立場で皆さんが考えなければならないことは何でしょうか。いかなる優秀な学士や博士、世界の政治家、あるいは聖人であっても、愛を必要とする人は、神様を信じる宗教から抜け出すことはできないということです。そのような結論が出てくるのです。


二 譽進様の聖婚と第二回三次七年路程の本格的出発


譽進様の約婚と聖婚(約婚:一九八一・五・一五、ロッテ・ホテル、聖婚:五・一六、本部教会)


 一九八一年五月十五日、ソウルのロッテ・ホテルにおいて、真の御父母様の御家庭の長女である譽進様が洪性杓−柳吉子家庭の長男である珍輝氏を迎えて約婚式を挙げた。翌十六日、ソウルの青坡洞の本部教会で挙行された聖婚式には、六百名以上の祝貨客が参席し、新しい出発をするこの家庭の未来を祝賀した。

 韓国は今、混乱期です。五・一六軍事革命後(注:一九六一年五月十六日、朴正煕が主導して起こした軍事クーデター)二十年が近づくことにより、昔の解放直後の混乱期と同じ現象が朴大統領の亡くなったあとに起きるのです。主人がいません。ここで私たちが主人の役割を果たすのです。私たちの主導する時が来たということです。行くべき一つの希望を政界に与え、軍に希望を与え、国民に希望を与えなければなりません。今、すべてのものが停止状態に入っているので、ここで新しい希望ののろしを揚げ、天国に向かって国を愛し世界に通じる道へと導いていかなければなりません。これを昨年の一二・一二事態(注:全斗煥の主導した軍事クーデター事件)が起きる前に始めたのです。

 勝共連合を中心として団結大会をするのです。今その雰囲気をつくりあげて、郡の団結大会、面の団結大会、里の団結大会をしています。私は「十五日までに終えなさい」と言いました。十五日までに終えるのです! それは五・一六事態後、二十年が過ぎる日だからです。歴史的な転換の日が来るのです。

 そして、この日とともに先生の家庭において、譽進の祝福があると考えていたのです。家庭基準において先生が定着するためには、息子、娘と一つになる家庭的基盤がなければなりません。それなくしては定着できません。それで日本の責任者にも「来なさい」と言い、郭錠煥氏にも「来なさい」と言いました。幹部の誰も知りません。お母様も知らないのです。十五日に来ると同時に約婚をして、一日で結婚式をすべて済ませたのです。

 これは結婚式ではなくてプログラムです。言い換えれば、家庭的救援摂理の方向を決定づけることができる厳粛な時間です。今まで個人救援の目的を推進してきた天の歴史路程において、家庭救援が可能な時代圏へと移行したという事実はとてつもない飛躍と言いましょうか、言葉では言い表せない事件です。神様がメシヤを送ったのはアダムを再創造するためです。アダム一人を復帰するために歴史時代において受難の道を歩んできたのです。しかし、今は家庭救援を成就するのです。個人の救援時代は過ぎ去り、家庭の救援の時が来たのです。

 そして、私が米国で勝利して韓国に帰ってきたのちは、怨讐の首を切り、復讐線上に追い詰めて復讐すべきです。彼らは統一教会におけるカインです。統一教会の怨讐は統一教会から離れていった者たちです。この世であれば首を切ってしかるべき怨讐です。しかし、そのようにするのではありません。神様の救援摂理は怨讐を生かしてあげるためのものなので、彼らを許してあげるのです。統一家において祝福を受けて離れた家庭は怨讐なのですが、その怨讐を許しなさいというのです。これにより、統一教会に内的家庭と外的家庭が融合することができる基盤がつくられたので、譽進を祝福してあげることができるのです。

 これは、私たち自体内において、神様の天道の道を行くにおいて成さなければならないことです。カインを屈服できる環境的条件というものは、個人時代を越えた家庭時代にあるのです。それで、祝福を受けて破綻した家庭を許してあげ、カイン家庭とアベル家庭が一つとなることができる因縁を通じて、先生の子女の家庭基盤を築くことができるのです。


真の御父母様中心のカイン・アベル家庭の確立


 この日を中心として三十六家庭は何年目になりますか。二十一年です。二十一年になるその日を期して譽進を呼んだのです。その時、譽進は試験を受けていました。有り難いことにすべてを捨てて来たのです。それにより、先生の家庭において聖進と譽進が家庭的立場に立ち、橋を架けることができるようになりました。平面的に定着基盤が築かれたのです。これにより、第二回三次七年路程の出発が本格的に可能になったのです。

 これにより、先生の二世のアベル圏家庭が形成され、確立するのです。先生が一世だとすれば、先生が縦的な基盤を築けば、そこに横的な二世の基盤が確立するのです。そして、皆さんの家庭を中心として見れば、皆さんの家庭と、先生の息子、娘の家庭と、先生の家庭がそれぞれ蘇生、長成、完成の横的基盤として完結するのです。

 カイン・アベルを中心として見るとき、祝福を受けた家庭はカイン格です。先生はこれらの家庭を横的基盤に連結させなければなりません。今まで縦的基盤には連結されたのですが、横的基盤には連結されませんでした。今は横的に展開しなければならない時に入ってきたのです。第二回二次七年路程を中心として、ここで皆さんが四方へと広がっていくためには、先生の息子、娘を中心としたアベル家庭が先生の前になければならないという話です。

 ですから、アベル家庭と皆さんの家庭が完全に一つにならなければなりません。先生と一つになる前に、アベル家庭と完全に一つにならなければなりません。一つになれば変わるのです。発展するのです。一つになれば神様が共にいらっしゃるのです。主体と対象が完全に一つになれば中心が生じます。原理が教えているように、そこに神様が必ず臨在され、これを侵犯しようとするすべてのもの、いかなる強力な敵も退治するのです。そのようにして第一回三次七年路程を終えて、第二回三次七年路程があすから始まるという事実を知らなければなりません。

 したがって、きょう譽進も「ああ、真の御父母様の前に刺激剤となるべき自分であったのだなあ」ということを知らなければなりません。これからは、一人の男性の女性として成人となり、天理の前に貴い時代的な使命を果たさなければなりません。一つの転換期に立っている譽進は、金城鉄壁の決意をもって新婦の路程を行かなければなりません。そして今後、あとから来る者の前に模範を見せてあげなければなりません。孝進もお父様のみ言が分かりましたか。

 珍輝もそのような観点から、今がどのような時代かを知らなければなりません。珍輝は結婚したのではありません。先生の家庭に入ってきたのです。先生の家庭に入ってきて先生の家庭の十二人の兄弟を中心として一つの家族にならなければなりません。今日この世を見れば、息子、娘が兄弟同士でけんかをしたり、婿が妻の実家が金持ちだといって財産を食いつぶしたりするのが常です。

 今日、先生の家庭は極めて堅固な城を築かなければなりません。婿も娘も息子も、みな家門のすべてのものを保護しなければなりません。そしてこれを、国を保護する基盤へと拡大し、世界を補強する基盤へと拡大しなければなりません。このようなことは、先生の家庭の代を継ぐ息子の責任であり、娘の責任であるということを知らなければなりません。

 そのようなことを理解して、家庭に入ってきて今後困難なことがあったとしても、それを克服していくことができなければなりません。自分を中心とした思想以上に公的な信念を備え、先生の家庭において堂々と息子の使命を身代わりできなければなりません。先生が責任を果たせなければ自分が身代わりし、また自分の妻が責任を果たせなければ自分が身代わりして果たすことができなければなりません。このような代表的な問題を消化し、神様の伝統的な思想をしっかりと確立しなければなりません。「誰にも侵犯されない基盤を自分が受け継ごう」という信念をもって進んでこそ、天の祝福が永遠に共にあるのです。


第二回三次七年路程の出発と子女時代(一九八一・五・一六)


 神様が復帰摂理をしてこられるにおいて、今日二つの国家を中心として、神様のみ旨に対する影響圏が各家庭にまで及び、そのような細胞基盤に錨を下ろすことができるようになったのは、歴史始まって以来の出来事です。摂理史的な立場で初めてのことなのです。今までは共産党だけがこのような組織活動をしていたのです。

 悪魔の宗教のような共産党のみがしていることを吸収し、消化するためには、私たちがそれ以上に強固な組織を通じて、末端の細胞である各家庭に生命を注入し、天意により国を愛し、天を愛する愛の爆発力をもって、すべての世界を不信と欺瞞で占領しようという野心をもったこの悪魔の勢力圏を破壊しなければなりません。このような意味で、今日私たちが韓国の基地に錨を下ろし、サタンが浸透しようとする末端細胞壁を防御する基盤を築いているという事実は、天の国のみ旨を中心として歴史上にないことを初めてなしているということです。

 それで、今回私がここに来るようになったのも、最重要視しているのが里単位の組織だからです。一つの里で平均二百五十名集まったということは大変なことです。今や、里単位まで組織し終わったので、一つの里で百名ずつ教育することは問題ありません。里単位の大会を満足にこなすためには、そこに献身的に活動する五名から七名の核心要員の基盤をもたなければなりません。五名ずつつかんだとしても、五・六・三十(五x六=三十)ですから、三十万名です。

 このようにして、南韓の地がアベルとなり、カインである北韓を消化して一つとなれば、その次には日本を消化することができ、日本と一つになれば、アメリカを消化することができ、アメリカを消化すれば、ヨーロッパとソ連を消化して一つの世界へと進んでいくというのが神様の見る摂理観です。

 このように見るとき、今日先生が韓国に帰ってきて里単位まで錨を下ろし、網を張って引っ張れば集めることができる基盤を築いたという事実は驚くべきことです。それは、どのようなことでしょうか。三次七年路程と緊密な内的意義が連結するのです。これにより、私は国に対する責任、統一教会に対する責任を完遂しました。キリスト教に対する責任を完遂しました。大韓民国を愛することにおいて、いかなる愛国者もなし得ないことを代表的な立場からすべて完遂することができたという結論が出てくるのです。

 第二回三次七年路程は、私たち祝福家庭が行わなければなりません。真の御父母様の時代が過ぎ、子女の時代へと入ってきたので、今日、世界的蕩減のあとは迫害がありません。今までは、私がすべて責任を負いました。それで、今回来た時も、過ちを犯した人々を私がすべて責任を負って許してあげました。なぜでしょうか。私が責任をすべて果たしたからです。今からは、皆さんが責任を果たす時です。

 今日、第二回三次七年路程を行くべき皆さんは、先生がこの道を連結させるために、二十二年間、血を流す闘争をしてきたという事実を知らなければなりません。ゆえに、個人に追われ、家庭から追われ、氏族から追われ、民族から追われ、国家から追われ、世界から追われ、打たれながら奪ってくる作戦をしてきました。そして死なずに見事に一代において、膨大な内縁の様々な事情を理論的に集約説明して、実践的な内容とともに万民の前に公認させることができる材料と、それだけでなく天が認め、サタンも公認することができるものを今日統一教会の息子、娘の前に相続させることができる権限をもちました。このような歴史的な事実を記念するために出発したのが第二回三次七年路程であったということをはっきりと知らなければなりません。

 ですから、第二回三次七年路程において皆さんは、師が歴史時代の受難の道において迫害の矢を受けながら築いてきた伝統を受け継がなければなりません。今から皆さんは、歓迎を受けながら伝統を強化して成長しなければなりません。ゆえに、柱を立てる時となりました。国の柱はこうでなければならず、家庭の柱はこうでなければならず、氏族、親戚の柱はこうでなければといって、それらの柱を立てなければなりません。そのような柱を立て、この国の新しい未来像を再現、再建する伝統を確立しなければなりません。

 今はすべてのものを整備しました。今からは完全出発です。信じて出発しなさい。強く雄々しくありなさい。家庭的に総進軍です。昔は先生の家庭が迫害を受けながら総進軍しましたが、今は皆さんが歓迎を受けながら総進軍するのです。それができませんか。そのような時が来ました。


第二回一次七年路程の第一線


 今から、第二回三次七年路程を家庭的に出動する皆さんにとって、第一線はどこですか。共産党です。共産党と闘って負けるのですか、滅びるのですか。ですから今、私がアメリカを中心として指示していることは、訓練です。

 なぜでしょうか。「ソビエトや中共やその他すべての共産党の前衛部隊が出動しているその基地の前に、私が出ていって堂々と闘い、堂々と規制し、それだけでなく制圧して絶対的勝利をもたらさなければならない」という信念をもって出発しなければならないのです。これが、この第二回三次七年路程において皆さんの家庭、すなわち先生を中心として見ればカイン的家庭が行くべき伝統にならなければならないということを頭に整理しておかなければなりません。

 これをするのは個人ではありません。家庭的に防がなければなりません。家庭的に防ごうとすれば、三千八百万の体制に私たちが責任を負い、浸透してくる共産党を探し出さなければなりません。探し出して、彼らのすべての悪辣な組織を撃破しなければなりません。北韓を家庭的に押し出さなければなりません。

 ところで、韓国政府と一つにならなければ北韓を消化することはできません。統一教会と政府が分裂していては、北韓を消化することはできないのです。また、南北が一つになって世界を消化しなければならないのですが、アメリカと一つにならなくては、そして日本とアメリカが一つにならなくては、世界を消化することはできません。このような漸進的、段階的過程を、私たちはあまりにもよく知っています。

 そのような段階的時代が世界的に来てから日本を教育して一つにし、アメリカを教育して一つにするのではありません。その時になってからでは既に遅いのです。それゆえに、先生は前もってその準備をするのです。それで、日本では全体を動員して強力な活動を展開し、アメリカでも強力な教会活動を展開しているのです。そのようにすることによって韓国が基地となりさえすれば、たちまち日本が連結され、アメリカが連結され、全世界が連結され、世界を急進的に救い導くことができる時代へと移っていくのです。

 それがうまくいけば、七年間で終わるのではないかと思っています。すべての精誠を尽くし、一心に団結し、すべての氏族あるいは人種を超越して一つとなれば、七年以内でこの基準を越えていきます。しかし、もしそれが不可能になった場合は、二十一年に延長するのです。また、その二十一年が再び延長された場合は、第二次二十一年路程が出てくるようになり、そうなれば、自動的に第三次二十一年路程が出てくるようになっているので、皆さんの息子、娘にまで及ぶのです。

 それゆえに、歴史時代においては、二番目が生死を決する重要な位置に立っているということを知らなければなりません。アベルも二番目であり、ノアも二番目であり、イサクも二番目です。アダムを神様の息子として見れば、イエス様も二番目です。二番目がすべての生死を決定したという事実を知らなければなりません。

 したがって、第二回三次七年路程のうちの第二次七年路程がいかに大変な立場におかれているのかということを、はっきりと知らなければなりません。私たちのすべての精力を投入しなければなりません。そうしなければ、皆さんは、二十二年間、別れ別れになって孤独な旅人にならなければならず、皆さんの息子、娘もそのようにならなければなりません。そうなれば二〇〇〇年代に移行するのです。そして二〇〇〇年代へ越えていけば、また難しい問題が生じるのです。


三 世界的経済基盤の構築


ドイツ歴訪とハノーバー機械博覧会(一九八一・五・一九出発〜一〇・一六帰国)


 一九八一年五月十九日、真の御父母様はドイツヘ出発され、ハノーバー機械博覧会の参観やヨーロッパ各国の工場現地踏査などの忙しい日程を終えられ、十月十六日に帰国された。

 今先生がなしていることは、経済基盤の構築です。世界的国家所有権を立てようというのです。個人所有権ではなく、国家所有権です。私を再創造することができる個人的所有権を中心として、再創造する人間としてサタンに勝利し、サタン世界に国家所有権を備えれば、すなわち外的基盤さえ備えれば、本然の世界に連結することができるのです。

 そのような時代に移行してきました。三次七年路程を中心とした勝利の基盤の上に、それができたのです。それは、皆さんが精神的な分野において勝利し、肉的基盤、物質的基盤の上で勝利することができるように道を築いたということです。しかし、これが世界に連結されていません。それで、今からは世界的連結時代へと入っていくのです。人を世界に連結する時代であり、経済的に世界を連結する時代です。

 先生の二十年路程は、キリスト教が反対し、大韓民国が反対することによって先生自身も引っ掛かっていった路程です。先生自身もそこから再び抜け出してこなければなりません。そのためには、三次七年路程を通じてキリスト教を延長した霊的基盤において、反対した教会と国家のすべての蕩減条件を立てて越えなければならないのです。そのようにすることによって、キリスト教も許し、国も許してあげるのです。

 キリスト教とは大韓民国のキリスト教のことであり、国とは大韓民国のことですが、それらは世界史的な内容をもっているので、世界史的な国々が新しい恵沢を受けることができる圏内へと入っていくのです。そのような条件を立てたので、今からなすべきことは何でしょうか。第二回三次七年路程とは、先生にとっては物質的基盤、すなわち世界史的な経済基盤を築かなければならない期間です。それで、譽進が結婚して三日目には、もう韓国を出発したのです。どこに行ったかというとアメリカではありません。ヨーロッパのドイツに行ったのです。

 これは、既に三十年も前から話してきたことです。橋を架けて連絡するために、二十五年前から統一産業を育ててきました。橋を架けることができる基盤まで引き上げて連結させるのです。それが今回のハノーバー展示会です。機械博覧会を中心として、そこで接点が生じるのです。「ハノーバー」というのは「ヘノバァ」でしょう? (笑い) 「ヘノバァ」というのは「ヘソ ナバラ」(注:しておけ)ということです。それで、統一教会の文なにがしは、機械工業の基盤を中心として「しておいた」のです。そこから出発です。

 そこからぶつかるのです。そこには、どのような会社が集まったと思いますか。そこに集まった会社は、その会社自体の利益のために集まったのです。そこには、国家の利益などというものはありません。しかし、私たちはそうではありません。世界の利益のための展示品として機械をもっていったのです。ですから、私たちはハノーバー展示場を席巻しなければなりません。それで、今回私たちは百五十名以上の要員を投入し、そこで完全に覇権を握ったのです。そのようにして統一産業がそこで有名になったのです。

 そこに行った統一の者たちは、みな若い夫婦です。この機械展示会には、高齢のおじいさんや五十代以上の専門家、製作経歴のある人や社長、専務といった老練な人たちが来ているのです。ところが、二十代のきらきらした目をもった若い娘たちが、それも西洋人ではなくて、言葉もできない日本の娘たちが、にこにこしながら老練なおじいさんやおじさんのような人たちを引っ張ってくるのです。どんなことをしてでも引っ張ってきなさいといったのです。

 引っ張ってきて、私たちの機械が展示してある所に三時間は捕まえておくのです。一時間半から三時間は捕まえておいて放さないので、平均で千名が集まるのです。


ヨーロッパ工場の踏査とドイツの工業基盤


 一九八一年にドイツに行き、五ヵ月間、工場という工場をすべて訪ねて回りました。彼らは、労働者のように訪ね回る人が文総裁だとは夢にも思わなかったのです。私を連れていった者たちがヨーロッパについて、また今後の工業政策やアメリカに対する政策について話をすれば、彼らは言葉に詰まってしまうのです。ですから、仕方なく先生が話をしてあげざるを得ないのです。

 そうすると「昼食の接待は出さなくてもいいだろう」と考えていた人たちが、先生とずーっと話をするうちに「昼食を出させてください」と言うようになるのです。それでも、昼食は食べないで回りました。なぜでしょうか。腹を割って話せば文総裁だということが分かってしまうからです。

 そのようにして工場を買いました。六ヵ月ほどして妖しげなことが起こるのです。「ええっ、あの時、判を押して買った人は文総裁だったのか!」と言って騒ぐのです。後の祭りです。工場というものは、見てから買うものでしょう? イギリスからフランスの工場まですべて踏査しました。第一級のものだけを選んだのです。

 先生は、そのように「ドイツの工業園を完全に掌握しなければならない」と考えたのです。そのようにして大韓民国と連結するのです。昌原団地(注一統一策工業のこと)のことが国家で大きな問題になったでしょう。このようなすべての問題が四年間に起きるのです。一九七〇年から一九七五年までは、私がアメリカに行って基盤を築く時であり、十年後の一九八一年から一九八五年までの五年間は、ドイツの科学が入ってくる時です。原理は公式的です。

 それでそこに橋を架ければ、韓国に最高の技術が一〇〇パーセントそのまま入ってくるのです。今回もその会社に行ってきましたが、会社のすべての設計図をそのまま持ってきました。私たちの会社だからです。私が主人だからです。そのようにして統一産業に移してくるのです。それから、ドイツ人を連れてきて工場で造らせれば、人件費を安くすることができるのです。

 工場を一つもっただけで、それが五つの工場になります。機械といえば、ミリング(平削り)、ボーリング(穴あけ)、研磨機、旋盤、それからプレス(圧縮機)があります。これさえあれば、重工業建設における重要な役割を果たすことができます。これを完全につかまなければなりません。つかむときには、小さなつまらない工場ではなく、それらの面でドイツで第一級の工場をつかむのです。このことのために、既に六年前から計画してきました。アメリカやイギリスを基盤にして、イギリスの工場をすべて踏査しました。ドイツの工場をすべて教育し、ドクター金(金啓煥)を連れて歩きながらそれを遂行したのです。

 この背後の基盤を築くために、ヨーロッパのすべての学者を科学者大会(科学の統一に関する国際会議)に参加させたのです。これらの大物の学者を中心としてドイツの商工長官を動かし、局長を中心として調査させて、そのようなことをしたのです。そこで千個の中から三百個を選び、三百個の中から三十個を選び、三十個から三個を選ぶというように縮小していき、彼らが調査研究したことを発表するのです。そのためには、ドイツの研究部において統一産業が韓国の三大機械業者として入っていかなければなりません。それで押し込んだのです。ドイツの公文に掲載し、研究発表をして、冊子も作って宣伝するのです。そして「統一産業はこのような面において、韓国のこれこれの基盤をもった三大企業のうちの一つだ」となったのです。それはすべて夢のような話です。そのようにしながら準備をしてきたのです。

 今、私たちが買った工場は、東ドイツで一番の工場だったのです。それは西ドイツに移ってきて新たに出発した工場ですが、世界の優秀な品目をもっているのです。大きくはありませんが、そのような品目をもっているものをつかまなければなりません。ドイツやヨーロッパのどの工場に行っても、私たちが買ったワンダラという工場で造ったミリング系統の機械を二台もっているのです。今回フランスでの展示品の中で、機械を削って製作する過程を説明するときに、うちの工場の機械を使って説明していました。それくらい有名なのです。


ヨーロッパとアメリカを中心とした事業拡充


 現在先生は、パリの近くに大きな宝石工場をつくっています。全世界に宝石商をもっています。現在、アメリカだけでも大ざっぱに見積もってどれくらいになりますか。五十ほどの店舗をもっています。私は数年以内でアメリカの宝石商のチャンピオンになるでしょう。

 世界の宝石商の基盤を完全に制圧するのです。そのためにダイヤモンド鉱を集めなければなりません。今、セントラル・ビッグ・アーケードに、最も良い鉱山を三つ手続きしているところです。大統領のサインをもらおうとしているのです。それは誰にでもしてくれるものではありません。イギリス人がしていたダイヤモンド鉱山を掘り、アーケードを中心として横にルートをつくったのです。ここまでしました。来年には何個ですか。(三十五個です)。

 それだけでしょうか。コンビニエンス・ストアを造りました。アメリカは八時間労働で、五時になると店を閉めるので、とても不便です。それでコンビニエンス・ストアを造りました。これがあれば一日二十四時間で、千名の人が立ち寄っていくのです。これを五千店を目標にしています。現在は二十七店ですが、これが百店舗になれば、五年以内で五干店にすることは問題ではありません。これを造れば、アメリカで私たちのセンターに立ち寄る人は、一日に五百万人です。五百万もの人が立ち寄るのです。

 そしてまた、水産事業といえば私たちしかいません。私の造った「ワン・ホープ」という船がありますが、それは全く新しい型です。すべて私が構想し設計したものです。七年間船に乗ってきたので、船については第一人者です。釣りをするにも最高で、チャンピオンです。すべてにおいて一番です。世界一です。私がツナ釣りの親分になったからです。(笑い)本当に親分です。私が「ツナ釣りの講義をする」と言えば、指折りの有名な選手たちが来るようになっています。

 この船は初めて研究して造ったものですが、風が吹けばドンドンと音を立てながら進むのではなく、スッスッスッと進みます。この船は、見た目にも紳士のようです。それを見れば欲が出るだけでなく、嫉妬するほどに興奮するようになります。十分でない箇所を完全に補強しました。そのようにしてあるので、海岸警備艇にも使うことができます。それで、水上警察が警備艇に使おうとして「特別注文するので造ってくれないか」と言ってきましたが、「ノー」と答えました。「日本で契約した三百台を造るまでは駄目だ」と答えたのです。

 船を造るのも、ボルトだけあれば三十分でさっと機関銃が設置できるような船を造るのです。誰も知りませんが、現在、日本の潜水艦を造っている所にいる設計者は、うちの食口です。ドイツにもそのようにして入っていくのです。自動機械を造る有名な会社の設計部長がうちの食口です。私が配置したのです。

 また、現在私は鉱山を運営しています。アメリカで約一億五千万トンの石炭鉱を購入しました。そこに連れていって一ヵ月ほど石炭を掘らせるのです。「それをやりますか、やりませんか」と言えば、どう答えますか。そのようにすれば、戻ってきた時は間違いなくチャンピオンになるのです。


南米とアフリカでの事業の開拓


 文なにがしは、お金を稼いで金持ちになろうとしているのではありません。世界のためにするのです。これを完全に成就すれば世界が生きるのです。それで、三年ほど前から南米政策を準備しています。南米の高位層の人々の教育をCAUSAを通じてすべて終えました。二目で五百名ずつ教育すれば、その五百名の中に閣僚や州責任者などの要員がすべて入ってくるのです。既に私たちの版図圏に入ってきているのです。

 それで、現在ウルグアイという国を中心として、そこに大きなホテルを造っています。約六千万ドルの予算を立てました。モンテビデオという所ですが、そこは南米のスイスのような所です。その国の海岸線は貴重で、世界の富豪が争って購入しようとします。ですから土地を売ってしまうと、国の将来にとって貴重なものがすべて奪われることになるので、法的にすべて規制してしまったのです。誰が買っても「二十五年以上は駄目。二十五年後には返還しなければならない」となっています。しかし、よくよく考えてみると、それでは駄目なのです。それで、私はそれを百年に延長しました。

 法にないことを国会で通過させました。レバレンド・ムーンにホテルを造らせるために法を通過させ、すべて許可が出たのです。百年ぐらいあってこそ何かを成し遂げることができるのです。二十五年では短すぎます。いかなる犠牲があったとしてもレバレンド・ムーンと「統一思想」を受け入れることによって、国が復興するし、南米が生きると考えるのです。

 これからは、先生はアメリカにも行かないつもりです。子供たちがいるので行くには行きますが、何ヵ月か滞在すれば、そのあとは南米を開拓し、アフリカを開拓しなければなりません。私が死ぬ前に世界的な基盤を築かなければ、誰が統一教会の基盤を築くのですか。先生が生きている間に築かなければなりません。霊界に行く前に、統一の一族が世界でどのように歩むべきかというすべてのことを決定しなければなりません。経済問題などすべての基盤を築かなければなりません。それで、「水産事業だ」、「機械工業だ」と、すべて世界的な頂上に向かって駆けているのです。

 来年四月には南米に工場を建てる、という話を聞きましたか。「設計図をすべて作成しなさい」と私が指示してきました。宣教師が二人来たでしょう? ドイツ人が来ましたが、二人はアフリカから来ました。来年の初めには五百万ドルに相当する工場を建てようと思っています。アフリカには後半期に建てようと思っています。

 そして、教育する場所をつくり、部品も作るのです。そして付属品を作って組み立てるのです。ここで組み立てをして送り出します。全く同じドイツ製品を造り、日本製品を造って販売するのです。ですから、費用が安くつくのです。


四 李載錫協会長任命と先輩家庭のソウル総動員


韓国協会長に李載錫牧師を任命(一九八一・九・一)


 一九八一年九月一日、青坡洞の前本部教会で、世界基督教統一神霊協会の維持財団理事長兼協会長の離就任式が全国教区長、機関長、食口等が参席する中で行われた。この日、金榮輝前協会長の後任として李載錫牧師が第五代協会長兼財団理事長に就任した。

 過去の三次七年路程において、金榮輝協会長は家(本部教会)を建てることで十分でした。主人は私だからです。第二回三次七年路程からは、ここにいる協会長が主人とならなければなりません。食口たちを追い立てなければなりません。本部が協助する時代は過ぎ去りました。第一回三次七年路程で、誰が先生を協助しましたか。逆に先生が統一教会を協助したのです。統一教会が私を協助しましたか。(先生が統一教会を協助されました)。今や、統一教会が先生を協助しなければなりません。時代が違うのです。

 そのような立場になったので、今回人事措置もそのようにしたのです。協会長を替えたのも次元が異なるからです。今は、現実的な問題を扱わなければなりません。今まで統一教会自体は蕩減時代でしたが、今は霊的基盤実利時代に入ってきました。霊的基盤蕩減時代ではなく、霊的基盤実利時代、物理的蕩減時代に入ってきたということを知らなければなりません。時代が異なるのです。ゆえに、教会員の数においても、韓国の宗教の中で最高の数を短期間内で確保しなければならない実利時代へと入ってきたのです。

 皆さんは霊的実利の実体となり、物質的基盤は蕩減時代へと入っていくのです。ですから、皆さんが家庭をもてば、経済において苦難の時代へと入っていくのです。そして、霊的な世界においては、実利富強の時代へと入っていくのです。それがいわゆる第二回三次七年路程の出発を中心とした転換点であるということを、はっきり知らなければなりません。今から教会の数において、韓国で記録を破らなければなりません。それで、今後世界で築かれていく経済的分野を消化し、十分に動かし得る国家的非常要員を確保しなければなりません。


全祝福家庭不侵犯通帳作成(一九八一・一〇・一八、中央修練院、七百七十七家庭総会で指示)


 皆さんの夫がお金を稼いでくると、その月給袋はどこに行きますか。不侵犯口座を一つつくるのです。侵犯しない貯金通帳を一つつくって、妻と夫がはんこを押すのです。夫は上に押し、妻は下に押すのです。

 不侵犯貯金通帳です。これにお金をどんどん入れるのです。十年でも二十年でも、一生の間これにお金を貯金してみなさい。お金を入れるだけで、いくら入ったかを計算してもいけません。それは与えるものなので、入れるのみです。いくら入れたのかを計算してはいけないのです。利子がつこうが何がつこうが、そのようなことは考えてもいけません。月末に計算をしてもいけません。ただ入れるのみです。

 ここに車で通っている人がいれば、その人は車には乗らないで歩いて通ってでもガソリン代をその貯金通帳に預金しなさい。お金はそのようにして貯めるのです。使って余ったお金を貯めても貯まりません。使う予定のお金を残すのが、お金を貯める方法だということを知らなければなりません。

 このようにして貯金通帳をつくり、全統一教会の家庭を中心として基金集め運動を大々的に拡大するのです。今後、これがここに帰ってきてなすべきことの重要な方針の一つです。これを通過させる時間が、きょうこの七百七十七家庭総会の席上となったことを感謝します。アーメン。

 皆さんが代表となり、あすからすぐにこれを始めれば、三十六家庭がこれに従い、七十二家庭、百二十四家庭、四百三十家庭すべてが従っていくことでしょう。この運動を韓国で行えば、全世界のすべての家庭がこの運動に従うようになり、そのようになれば、統一家に経済問題で苦労し呻吟する家庭はなくなるだろうという結論を下しても、これは妥当な結論です。アーメン。

 このようにしておけば、今後生活根拠地がつくられ、ここから様々なことが起きるのです。さあ、帰ったらすぐに始めるのです。あしたは何日ですか。きょうは十九日なので二十日、十月二十日です。日が良いです。十月二十日から貯金通帳をいくつつくるのですか。二つつくりなさい。


四百三十家庭以上総動員とソウル開拓(一九八一・一〇・二〇、前本部教会)


 一九八一年十月二十日、青坡洞の前本部教会で挙行されたソウル在住の四百三十家庭以上の祝福家庭集会において、真のお父様はソウル中心の新しい伝道計画を発表され、四百三十家庭以上の全祝福家庭は、再び伝道の一線に立つよう要請された。協会においては、一教会当たりに十名前後(本部教会は百名)ずつ割り当て、十一月一日から人事発令を下した。これにより、ソウルに百七十箇所以上の教会が増え、二百十の教会になった。

 さあ、きょうこの時間をもって、責任者は誰彼を問わずすべて辞表を出すのです。三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭、四百三十家庭は、すべて韓国を代表した核心要員です。彼らを中心として全幹部要員が結集し、強固な天の国の憲法を通過させなければなりません。それに異議のある人は手を挙げてみなさい。さあ、それでは第一幕は終わりましたね。(笑い)異議がないので、もう第一幕は終わったわけです。

 先生が三次七年路程を出発したときは、御飯をどこで食べたでしょうか。すべてのことが蕩減です。服も、ジャンパーを着て三年間講義したことを知っていますか。三年間は、御飯もお膳では食べませんでした。ではお盆で食べたでしょうか。お盆でもありません。ただの板の上に三つ以上のおかずを置かないで食べたことを知っていますか。三年間、誕生日に断食をしたことを知っていますか。意味もなく、したと思いますか。皆さんも、今しなければなりません。

 今日、私は洋服を着ています。今も背広を着ていますが、できるだけネクタイはつけないようにしています。なぜでしょうか。人は、私が多くの人を苦労させていると思っているのです。雨が降ったり風が吹いたりすれば、とめどなく涙を流しながら私は祈祷をするのです。「誤れば罰を受けなければならない。私をまず打て。罪人の中の罪人は私だ」と考えながら祈祷をするのです。

 それゆえに統一教会の教会員は、活動をしながら心から先生を欽慕しているのです。死の場においても、師に敬拝して死んでいく人がいるということを知らなければなりません。むちで打たれ、ののしられても、血を流す場においても、師の福を祈る心情の土台が残っているということを知らなければなりません。負債を負う者は、滅びなければ退いていくのです。間違いありません。皆さんも負債を負わない生活をしなければなりません。

 今から五年ないし七年間、皆さんを苦労させるのです。外国に出ていって活動することができる準備をするために、約三年間は国内で模範的な活動をしなさい。それ以後は、蕩減条件がすべて終わります。三年以内ですべて終わります。「そのようになった人を選び出して世界的な舞台に立てよう」と先生は思っているのです。

 ここにいる人たちは全員天のラッパを吹かせるために使わなければなりません。本格的に行かなければなりません。一九五七年七月二十日(全食口七日断食後、全国百二十箇所に二名ずつ、最初の夏季四十日伝道に派遣した日)に、断食をもって開拓時代を出発した時以上の心情をもって出発しなければなりません。アーメン。

 それから、統一産業に三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭、四百三十家庭が何人くらいいますか。(合計で百家庭を超えます)。その人たちを全員出しなさい。今回は仕方がありません。この人たちには、韓国を代表した摂理史的責任があるので仕方がありません。全員出しなさい。それによって不足した要員は一般社会から補充しなさい。

 それから、一信石材の社長はどこに行きましたか。すべてこの原則どおりにしますね? まずソウルに配置しなさい。ソウルに集まり、部屋を借りるなり何なりしなさい。そして、商売なり何なりしてソウルで基盤を築くのです。四百三十家庭までは、ソウルでしなければなりません。

 協会部署に勤務している人はどれくらいですか。(本部教会に勤務している人は四百三十家庭以上です)。全員七百七十七家庭に替えなさい。すべての機関の要員を七百七十七家庭に入れ替える方法を講じなさい(その後、人事改編をされる)。そして、機関の要員はすべて千八百家庭から補強しなさい。


本格的な家庭教会活動とソウルの教会拡大


 それでは今から宣言します。今まで皆さんが開拓してきた開拓地、あるいは伝道地があります。七〇年代に皆さんが出向いた開拓地がありますが、その開拓地はすべて過ぎ去るのです。今からは、ホーム・チャーチのための開拓地が必要です。七ヵ月間のうち、三ヵ月が残っているので、帰ってから全員本格的にホーム・チャーチを始めるのです。

 民族を連結させるためにこれを行うのです。「ドイツも七ヵ月間活動しなさい」と指示してきました。これを国家的な基盤に連結させ、先生が許したすべての恵沢を世界的な基盤へと連結させ、皆さんがホーム・チャーチ圏内に入ってこなければなりません。そのようにして、各自がこのような原則に該当する蕩減条件を立て、各自が行くことができる特権的資格を付与されることを願ってやみません。それが真の御父母様が韓国に戻ってきて皆さんに許した、最大の贈り物です。

 ホーム・チャーチ思想は、すべての面において世界文化創建の核です。地球星の編成が完成するために必要な思想です。そうすれば、私たちの組織圏内では共産党だろうと強盗の輩だろうとすべて分かるのです。一生涯精誠を込め、全力を注いで努力してきたのですから、どうして分からないことがあるでしょうか。自分のホーム・チャーチ圏内で問題が起きれば、ホーム・チャーチの責任者にとって、それ以上の恥はありません。そこで先祖にならなければなりません。

 早く七ヵ月を終えて戻ってきて、その次にはこの本部教会を拡大しなければなりません。ソウルにおいてホーム・チャーチの編成をして、今後教会を拡大していかなければなりません。それで、ソウルに全部で七十の教会をつくって開拓しなければなりません。今はどれくらいですか。(現在、二十七の教会があります)

 七十二個は、教会の七十二家庭と同じです。七十二個の教会をつくり、七十二家庭のホーム・チャーチの上で三十六家庭が一つにならなければなりません。ですから三十六家庭は、七十二家庭の頂からその所属圏内に入っていくのです。三十六家庭は、一人が二つの教会の責任をもつのです。(指で指して)こちらの教会に行けば、それも管理しなければなりません。そして、兄弟圏のようなものをつくらなければなりません。三十六家庭と七十二家庭はカイン・アベルと同じです。一つにする運動をしなければなりません。

 三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭、四百三十四家庭、合計するといくつですか。(六百六十六です)。六百六十六ですか。これはサタン数ですね。(笑い)ぴったり一致していますね。サタン数の王になりました。私がそれをなしてきたのに、そうなったのをきょう初めて発見しました。(笑い)ここに蘇生が一つ、長成が一つ、完成が一つ、そして先生だけいればすべてできあがります。そのようにして、六百六十六の教会を母体として、相対的に地方にも六百六十六の教会をつくるのです。

 ですから、三十六家庭の指揮下にあり、七十二家庭の指揮下にあって、まず七十二教会を中心として出発するのです。そして、その指揮下に配置された百二十家庭、四百三十家庭は早急に分割して開拓しなければなりません。そのようにすれば、十名ずつになるので、十名ずつに分けなさい。そのようにして、十名ずつの単位を中心としてなせばよいのです。イエス様に十二弟子がいたように、私たちにも使徒がいなければなりません。十名いれば、自立的な教会形態を整えることができます。

 第一発令は、ホーム・チャーチ要員です! (アーメン!)。これは任令状です。ここに参加した人は任令状を受けたと思いなさい。今何時ですか。一時四十分ですね。書き留めなさい。ホーム・チャーチを今から本格的に出発するのです。今までは準備でした。今までホーム・チャーチのために三年かかりました。一九七八年から一九七九年、一九八〇年、一九八一年の三年かかったのです。三年かかって、今はホーム・チャーチが養育段階に入ってきました。これは、それほど簡単ではありません。

 原則は一ヵ月に一名ずつ伝道することです。この原則を先生が発表したので、世界の統一教会員は誰でもそれをしなければなりません。しなければ、霊界にさせてでもするようになっています。それを条件にして連結されてくるのです。皆さんもしなければなりません。

 講義が上手な人は、こみ上げてくる思いで、のどが詰まるほどに講義しなさい。父の国を思って、のどが詰まらなければなりません。胸がいっぱいにならなければなりません。事情の多い復帰の恨を中心として勝利の一日を迎え、勝利の立て札を立てることができなければなりません。この瞬間を迎えて神聖に消化することができる私自身とならなければなりません。

 建物を買ってあげればいいのでしょうが、買ってあげては駄目なのです。骨肉を削り、自分がもっているものをすべて売り払って神様の前に捧げるのです。そのようにすれば、十倍、千倍にして返してくれるのです。神様は絶対に負債を負いません。自分は天に負債を負ってきた人です。負債を山のように負ってきている、ということを知らなければなりません。


地方教会の拡大と家庭教会活動


 地方の組織はどのようにするのかというと、本部でこのような作戦を展開するので、地方もできる限り教会の数を確定して準備しなさい。百二十を編成することができるので、まず十人ずつに分けるのです。教区内に空いている教会がありますね。地方の郡、邑以上はすべて教会を建てたでしょう? それを最初に分けてあげればいいのです。今後は邑単位の作戦よりも市単位の作戦に集中しなければなりません。

 そして、各教区長は道を中心として教育することができる場所を確保しなければなりません。それをしようとすれば、教区本部の横に家を一軒買えばいいのです。家一軒を買うには、いくらあればいいですか。その代金の半分は本部で負担しなさい。教区本部の横にある家を一軒買い、そこを教育場所として活用するのです。

 それで教区本部の修練所も解決です。皆さんが力を入れるべきことは、ホーム・チャーチをしながら二日修練会をすることです。これは公式です。修練方法は、二日修練会、七日修練会、二十一日修練会、四十目修練会があります。統一教会の食口になるためには、七ヵ月以内に四十日修練を完了しなければなりません。

 地方の有力者を糾合するのです。もし、三百六十軒のホーム・チャーチ地域にその地方の有力者がいれば、「教会本部から有名な人がこの地方の有力者に会いに来ます」と言って、有力者たちを集めてごちそうするのです。

 ごちそうするのは協会長がするのではありません。祭祀は誰が準備しなければなりませんか。本部で祭祀の膳を準備するのですか。それとも、その地方で準備するのですか。その地方で祭祀の膳を準備しなければなりません。ここから出向いていく協会長は大祭司長であって、地方の祭司長が準備するのです。

 そのように準備して全体を集めて祝宴を開き、食べたあとは何をするのですか。ホーム・チャーチ後後会をつくって組織編成をするのです。「これは良いことなので、この部落全体を生かすことができる復興運動をしましょう。世界文化創造の先頭、先鋒として、あるいは先進民族として恥ずかしくない訓練をしましょう」と言って、後後会をつくり、ホーム・チャーチの責任者が車に乗ってラッパを吹きならしながら、訪ね歩くのです。有名な人を前に立て、「誰それという有名な方がこの家を訪問します」と言って歩くのです。そのように有名な人を一人、二人、三人、四人連れて歩きなさい。

 その次にはラッパを吹きならし、太鼓をたたきながら大祝宴を開くのです。「十個のホーム・チャーチ区域の三千六百家庭を中心として、牛をほふって祝宴を開こう」と言うのです。このように三百六十家庭でラッパを吹き、太鼓をたたいて楽しんで、「やあ、この運動はいいですよ」と言えば、「ええ、本当にいいですね」と言うようになっているのです。そして「統一教会でしている運動をやりますか、やりませんか」と聞けば、「やります」と言うようになっているのです。このように加入させ、その次には復興会をするのです。そのようにして地方から築いてくるのです。

 アメリカやドイツでも同じです。すべてこのような決定的な活動をするのです。ほかの方法はありません。そのようにして連結するのです。そのようにすれば版図が生じます。

 その次には面の集会です。面の人がどれくらい集まるでしょうか。一〇〇パーセント集まることが可能です。

 そのようにすれば、共産党も残ることができません。そして北進統一しようというのです。


各大陸の巡回師任命


 さあそれで、郭錠煥氏(世界宣教本部長)、巡回師が必要でしょう? (はい)。年の多い人から好きなように選びなさい。何度かやって実情をすべて知れば、今後は二回ずつ変えようと思っています。

 金賛均氏はどこに行きますか。いっそのこと苦労する所に行きなさい。南米にしますか。北米は全域でしているので必要ないでしょう。南米といえば、米国以外のすべてが入ります。中米であれすべて入ります。北米というと、カナダまでが入ります。南米に行って少し苦労するのも良いことです。

 ヨーロッパには誰を行かせますか。ヨーロッパに行くなら英語が上手でなければなりません。柳鍾泳氏、英語が上手ですか。意志表示ができますか。(簡単な説教ならできます)。ヨーロッパをしっかりやらなければいけません。

 それからどこですか。中東とアフリカです。アフリカはフランス語です。英語ができ、日本語もできる人がアフリカに行けば本当にいいのです。これから私は、アフリカに力を注ごうと思っています。金鎮文氏はどこにいますか。アフリカでマラリアにかかったらいいのです。(名誉に思います)。アフリカで一度経験すればいいのです。

 それからどこですか。金官楷氏は中東です。中東は少し難しいですよ。金官楷氏は中東人みたいな顔をしています。(笑い)イスラム教圏内の中東を巡回したときの様々な逸話がたくさんあるでしょう。金秉浩氏に聞いてみたら、おもしろい逸話がたくさんありました。今後、韓国の会社がたくさん進出しますが、友達になったらいいでしょう。一度経験して、今後しっかりやらなければなりません。

 任導淳氏は、金協会長についてドイツに行くのです。ドイツに行って巡回師をさせるか、そうでなければ船を造る所の監督をさせるか考えています。水産会社を一つ買うつもりです。そこに行って何かをしなさい。そうでなければ、「世界に会社を三つつくるので三人が必要です。それで、それを全部監督するか、いずれにしろ協会長についていきなさい。協会長は韓国と行ったり来たりしなければなりません。ですから協会長を補佐しながらやりなさい。金啓煥氏と協力してやるのです。

 そして、オセアニアまでが六大州でしょう? (そこは完全に英語だけ使います)。そこでは英語だけを使えばいいでしょう。それなら安昌成氏が良いでしょう。では、拍手しましょう。(拍手)


三大綱領−伝統・教育・実践


 皆さんが今なすべきことは、皆さん自身が誰よりも伝統を立て、伝統の伝授を受けなければなりません。そして伝統を伝授しなければならない日があるということを知らなければなりません。その次には、教育をするのです。皆さんの時代に実践ができなかったとしても、血気、義憤に燃える青春時代に天の前に忠臣の道理を果たすことができなかった恨を、今日皆さんが祝福を受けたのちに生んだ後孫を通じて解かなければなりません。そのようにして青春時代に成し遂げることができなかったみ旨を、三代をかけて蕩減し解怨しようと考えているので、それに向かってきのうもきょうも、夜も昼も黙々と前進している先生であるということを忘れてはなりません。

 伝統です。それから何ですか。(教育です)。それから何ですか。(実践です)。皆さんは、正しい伝統を受け継いで教育をしなければなりません。ですからリトル・エンジェルス学校も造り、八○年代の科学者大会(科学の統一に関する国際会議)も開催しなさいというのです。外国の人たちと手を結ぶことができる基盤を築きました。それを考えなければなりません。

 その伝統は血の涙の出る伝統ですが、将来は栄光の伝統時代が来るのです。父母が備えておいたその位置に立つことによって、後孫たちは栄光の伝統をもって千代、万代褒めたたえる子供として現れることができます。白分が死ぬ前に、この目に土がかぶせられる前に、迫り来る驚くべき時代を前にして生きている私たちは、価値ある生涯を喪失する悲痛な歴史を残す群れになってはいけません。この時を知り、天の国と後世に、万国が頭を下げて賛美することができる伝統を残す皆さんとなることを天も望み、先生も願うのです。これをはっきりと知らなければなりません。

 統一教会は世界主義です。世界主義というと民族主義、国粋主義、偏向主義的なものを破壊し、否定するものですが、統一教会はそれらを吸収しようというのです。ある学者は、「いやあ、統一教会の主義は世界主義だ。素晴らしい。家庭にも通じ、社会にも通じる。社会発展論理、国家発展論理に通じる内容をもち、愛の道理を主唱しているのを見ると、実に素晴らしい」と言っています。統一教会の教会員は、そのような意味で私を尊敬しています。世の中がいくら邪悪で不浄であっても、師の教えを行うどころには道があります。

 そのような原則から、私は、今回来るや否や統一教会の数千家庭に会社も何もすべてストップさせて、「国に危機が追っている時なので、君たちの家庭を犠牲にして国を救うことができる求道の道を訪ね求めていかなければならない」と言いました。ここに異議はありません。国権は世界の運勢圏内で支配されるべき立場にあるため、世界に滅びの運命が宿るようになるときには、世界の統一教会の教会員たちがこれを防御し、全体の未来の天宙的運勢が通じる道を築くために、犠牲を覚悟してでもこの道を自ら進んでいかなければなりません。これが統一教会の骨髄です。


五 ニューヨーク地方裁判所脱税容疑裁判と国際少数民族協会の結成


脱税容疑の虚構と真実


 今、アメリカの国務省では、脱税だの何だのと言っていますが、これは盗賊のような者たちのすることです。これは間違いなく、どこにもっていって引っ掛けようとしてもできないものです。それなのに、狂った奇怪な行動をとっているのです。外国から入ってきたお金は、領収証がすべてそろっているのに、それを「私のものだ」と言って自分のポケットに入れることができますか。また、私が使ったのならばいざ知らず、すべて教会のために使っているのです。教会のものがないので、私の名前で預けておくしかなかったのです。そうかといって、預金しておいたお金から出た利子を私が使ったりしますか。すべて公的に使ったのでしょう。それを無理やりに個人の資産だといって攻撃してきたのです。

 私は五年間、国税庁の調査を受けました。「お金をすべてこっそりほかへ移した」と言っていますが、私は一銭も使いませんでした。彼らは、外部に数千万ドルのお金を使ったと思ってびっくりしたのですが、調査してみればその事実はありません。新聞社、言論機関などでは、いまだに誰もそのような話はしていません。皆さん、私がどれくらい悔しく、無念な目に遭っているかという事実を知らなければなりません。

 米国務省は私のことを知っているのです。そして「あの化け物のようなやつ、このままにしておくと、何年もしないでアメリカを食い尽くしてしまう。何とかして追放しなければならない。しかし、いくら探しても引っ掛けるものがないので、新聞紙上で名誉を汚してやろう」と考えたのです。そのように、「レバレンド・ムーンには罪はないが、記事にすれば、韓国に行ったら間違いなく戻ってこないだろう」と考えていたところに、なんと「韓国に行った」といううわさを聞いたのです。ですから、「よし、もう自分たちの計画どおりになった」と考えたのです。そのようなことを考えていることを私が知らないとでも思いますか。それで、その前日に登場して、「この者たち!」と激しく攻撃するのです。

 今まで私は、外国から入ってきた八千万ドル以上のお金をアメリカのために投入しました。そのお金を世界の百ヵ国以上の国に思いのままに預金できる権限があるにもかかわらず、そのようにしてアメリカに投資してきた人が、十二万ドルをどうしたというのですか。私の財布につっこんでくれても、ほうり投げてしまいます。アメリカのお金は汚いのです。話にもならないことを言うなというのです。それを反駁してしまうのです。その闘いをするために行かなければなりません。

 監獄に入っても私は闘ってきましたが、アメリカの監獄は紳士が行って休養する保養所のようなものです。(笑い)私は監獄に入っていっても仕事を続けるのです。私を捕まえて入れてみなさい。捕まえて入れれば、私は発表するのです。アメリカ行政府の非行に関する資料をすべてもっています。


裁判前の無罪デモ集会(一九八一・一〇・二二、フォーリー・スクエア広場、五千名)


 一九八一年十月二十二日、真のお父様は、ニューヨーク連邦裁判所マンハッタン支所に出頭、いわゆる脱税容疑に対する裁判で無罪を主張された。裁判が終わったのち、五千名以上の大衆がフォーリー・スクエア広場に集まる中で、真のお父様は、脱税容疑は冤罪であり、このような起訴は宗教的、人種的偏見から引き起こされたものだということを宣言された。

 私はソウルでこの知らせを聞くや否や、すべてのことをほうり投げてすぐにニューヨークに戻り、きょうこの歴史的な裁判に臨みました。皆さん、私は無罪です。私は何の過ちも犯していません。私は何も隠すものがありません! 私の生涯は公的生涯の路程でした。私は裁判を恐れていないだけでなく、むしろこれを歓迎しています。なぜならば、この司法手続きを通じて、正義は勝ち、真実がはっきりし、さらには米国政府の不当な迫害のために苦労している世界の数百万の信徒たちに、最後には勝利の日をもたらしてくれるはずだからです。

 私は、米国の司法制度に対して深い尊敬と信頼をもっています。私はまた、この事件を扱う判事と陪審員たちに対して信頼しています。アメリカはそれでも全世界の正義を具現するのに最も良い国です。私は、私を裁判にかけた者たちと正面から対決します。私には良心の呵責がありません。神様が私の盾であられ、私の証言者であられます。しかし、もし罪を犯したのが私ではなく、反対に私を糾弾している怨讐だということを神様が発見されるとき、私は彼らを許すつもりです。

 私はアメリカの言論の自由に対して尊敬と信頼をもっています。アメリカの言論は、公正な真実を世界の前に伝達するはずです。アメリカの言論を欺く者は誰もいません。アメリカの言論は、今日のこの起訴がどれくらい根拠のないものであるかを発見することでしょう。

 数年前、私がアメリカに初めて訪れたとき、私はにぎやかで華やかなニューヨークの五番街に立ち、熱い涙を流したことがあります。私は、かつてこの国の開国の先祖たちが死地をさまよいながら大西洋を渡ってこの国に上陸し、最初にこの地を神様に捧げたアメリカの建国精神に思いを巡らしてみました。私は、その偉大な建国精神を忘れ、退廃的風潮に巻き込まれていくアメリカを見て涙を流したのです。

 正にその日、私は、この堕落していくアメリカを何としてでも立ち直らせることを心の奥深くで堅く決意しました。神様はあまりにもよく御存じです。それから幾星霜、私は寝ても覚めても私の血と汗と霊魂をこの偉大なアメリカ精神の復活のために注いできました。

 しかし、今日、私はアメリカの告訴を受け、法廷に出頭しました。私は私のすべてをアメリカに捧げた人です。私はアメリカから何も持ち出してはいません。私は、ただの一銭も間違って使ったことがありません。キリストの伝統を受け継いで私は、他人のために生きる犠牲的人生の道を教えました。今日私は、政府の迫害と人種差別と宗教的偏見という恐るべき敵を前にして闘争することを宣布するために来ました。私は、宗教の自由と、少数民族の権利と、抑圧を受けている民衆の権利を取り戻すために、最後の一瞬まで闘うことを宣言します。そして、私たちは団結しましょう。団結して勝利しなければなりません。

 きょうは、弱小民族の新しい日であり、新しい闘争の出発日です。私は、この日から少数民族の連合会を創設するつもりです。神様! 感動、感化され、私の闘志と私たちの信念が新しい世界の灯台となるようにしてください!


国際少数民族協会結成(一九八一・一二・一八)


 アメリカで指示したものは、弱小民族協会を結成しなさいということです。それは既に編成されています。弱小民族は、先生についてくるようになっています。黒人世界においては、私が一言発すれば、英雄の言葉として受け入れるようになっています。しがない文なにがしですが、私の言葉であれば、黒人たちも動こうとするのです。

 この弱小民族協会にはドイツ人も入ることができるし、すべて入ることができます。ヨーロッパも入れることができます。また、アメリカを中心として上下両院議員たちを新たに育てなくてはならず、そして、将来は大統領までも神様が望まれる人に替えなければ、アメリカは滅びます。アメリカが滅びれば自由世界も滅びます。今からこれをしようと思います。それをしたのちには何をするのでしょうか。前首相協会、前首相だけでなく現首相もすべて集めるのです。その協会をつくって何をするのでしょうか。弱小民族協会で顧問として仕事をさせるのです。アメリカに行って講演をするのです。

 アメリカの人種問題、アメリカがそのもめごとの中心本部です。エイブラハム・リンカーンが奴隷解放を中心に南北戦争を起こし、百年の歴史が過ぎましたが、人種問題は現在も手が付けられないのです。そのような時局に私が出ていき、近ごろは黒人の親方になったのです。

 マーティン・ルーサー・キングの後継者たちが私の話を間いて「黒人はすべて一つになろう」と言って先頭に立ちました。黒人が私の仲間になりました。それは、そうならざるを得ないのです。白人たちが反対するので、黒人たちが擁護しなければならないでしょう。それからスペイン系、その次にはアジア系です。アジア系の人々も異国の地に来て、弱小民族だといって白人から僕扱いをされ、蔑視されて憤っているのです。


六 協会の歴史編纂委員会の創立(一九八一・一一・一)


心情の歴史観


 一九八一年十月二十日、真のお父様は、協会(注:主に韓国統一教会)内の教会歴史編纂および統一教会に関連するすべての資料の収集、保管、編纂の責任を担う歴史編纂委員会の設置を指示され、協会では、同年十一月一日。に歴史編纂委員会を発足させた。委員長に李載錫協会長を推戴し、柳光烈前協会文化部長を編纂室長に任命した。

 歴史は何をもって形成されていくのでしょうか。伝統によって形成されていくということを、はっきりと知らなければなりません。ですから、生活と伝統が絶対に必要です。ほかの何よりも、どのような伝統を受け継ぐかということが問題です。生活文化と伝統歴史、それは何千年前のアダムであっても、何万年後の後孫であっても同じです。

 それでは、その伝統的中心思想とは何でしょうか。それは神様の心情をもった天の国の愛です。それがこの伝統歴史の骨髄です。それゆえに、摂理歴史をつかんで引っ張れば何が引き出されるかというと、伝統が引き出され、生活文化の背景が引き出されるのです。

 ところで、その中心が何かというと心情問題です。心情の中心である骨髄に向かって地上から永遠の霊界まで連結されるのです。このような形態が霊界にも連結されるのです。

 今まで統一教会がしてきたことは、神様が御覧になる時にすべて功績とならざるを得ません。このような伝統と功績を積み上げてくるまで、先生は生涯を捧げて闘争してきました。先生の過去を調べてみれば、恨多き歴史の峠道を経るために、いかに感情のない人でも痛哭せざるを得ない悲しい事情がたくさんあります。このような悲しい歴史をもったまま勝利を誓って歩んできたのです。

 したがって、統一教会の歴史やレバレンド・ムーンを知ろうとすれば、涙なくしては知ることができません。涙を流した人だけが知ることができるのです。なぜ、このような道を私が選んだのでしょうか。これは、天が喜ぶものだからです。これは天に行く二重の近道なのです。

 それで、統一教会は心情の歴史観を示しています。心情とは何の心情でしょうか。天情を起源とした心情のことをいうのです。目に見えない天倫の心情を基盤として歴史が流れているということを知らなければ、世界的な歴史家にはなれません。歴史は、目に見えない心情的な何か、すなわち大天宙を創造した心情的な理念のもとで流れてきています。はっきりした目的のもとに動いてきているという事実を否定することはできません。

 統一教会員であれば、統一教会の歴史を知らなければなりません。そのためには先生の過去を知らなければなりません。先生の過去と掛け離れた人は、いくら自らが統一信徒だと自負しても統一信徒ではありません。統一信徒は、統一教会を中心としなければ過去がないのと同じです。その過去を受け継いでこそ現在が成立するのです。現在というものは、過去の継承であると見ることができます。現在は過去から来て、未来は現在から出ていくものです。過去と現在と未来は一直線で出合わなければなりません。

 ですから「原理」に添付されるべきものは、先生の歴史の入った統一教会の歴史です。

 このような観点で、私たちの教会には、後孫のために残してあげる様々な歴史的な文献を整理すべき問題が残っています。このような視点から考えるとき、今まで私たちが築き、鍛錬してきたすべてのものが過去の成果として終わるのではなく、未来の動機となり、出発の起源とならなければなりません。


歴史編纂委員会のすべきこと


 協会長が今まで歴史編纂委員会をつくってきましたが、先生のみ言集を作るのも、自分たちがしなければなりません。後孫のために作るのです。自分たちの国をつくらなければなりません。そのようなところに関心をもって急いでするのです。

 私がそれをして輝かしいことがありますか。子供が子供としての本分を果たせないので、それをしているということを知らなければなりません。火事になってすべて燃えてしまっていたら、どうなっていたでしょう。後代において、統一教会を研究する学者、博士がどれほど苦労するでしょうか。ありとあらゆる妖しいものが出てくるのです。歴史を考えなければなりません。

 監督しながら、先生が講演したすべてのものをシリーズで早く編成しておかなければなりません。み言もそうであり、歴史編纂もそうです。一九五七年度に伝道に出掛けていった時の所感文のようなものはすべて書籍にして記録しておかなければなりません。特定事項のようなものもそうです。資料が多いものはすべて整理しなければなりません。一次整備、二次整備、三次整備をして、博物館に積んでおかなければなりません。

 早ければ早いほど良いのです。アメリカで話したものまで、すべて連結させ、合同して編纂できるように計画しなさい。後代の学者たちが研究するにしても、誰々が編纂したというその編纂集に権威がなければなりません。私がこの世を去る前に、「歴史的な資料として信憑性がある」と、それにサインしておけば、後代のすべての学者たちの争いはありません。それを整理しておいてから行かなければなりません。

 今後、先生についての研究がすべて終われば、その次には三十六家庭の活動記が出てきます。七十二家庭の活動記が出てきます。それをすべて掘り下げていくのです。そこに自分の後孫がいれば、後孫を中心として、それを大書特筆して先生よりももっと重要視して宣伝するのです。そのような問題が起きます。そのような時には、思いも寄らない所から、ありとあらゆる事件が起きます。そのようなことをすべて防止することができるように、本部として、各自のすべての個体の歴史記録を残さなければなりません。そこまで考えなければなりません。七十二家庭、百二十四家庭までは、完全にしておかなければなりません。

 そして、事業もすべて入れなければなりません。なぜこのようなことをするのかということがすべて事業編として入らなければなりません。これは、あとですべて入らなければならないのです。今までに私は、既に何巻の本にもなるくらい話をしました。既に英文で翻訳してヨーロッパでも配られています。何としてでも調べ回って資料を糾合したりしなければならないのです。

 このようにして作ったものを私がすべて見てチェックしなければならないのです。大衆に語るときは、原稿を書かないで話すので、甲という人に対してこのように語り、乙という人に対してこのように語り、行ったり来たりしながら話すので、一度見ただけでは複雑で理解することが難しいのです。それを整理しなければなりません。最近は、翻訳をするたびに組織を組んでするので簡単でしょう。

 昔、心霊復興会というものをしたとき、話が行ったり来たりするのです。一人、二人の人をぱっと見て、心理状態を見ながら集中攻撃の役事をするのです。ですから、話が行ったり来たりするのです。文学系の人が見れば、文章が行ったり来たりしているのです。それは仕方がありません。それは詩的な感情をもって読まなければなりません。霊的な現象世界は、文学表現をもってしてはついていくことができません。

 そして、お母様がなしたことを特別に記録しておかなければなりません。お母様がなしたことについての資料がありません。先生については、今までなしてきたことに対する世界的な資料が山のようにあり、多すぎて心配ですが、お母様は資料がないので、それをよく編纂しておかなければなりません。今後一つの伝統理想を立てるためには、必ず家庭を中心として、氏族、民族、国家まで行き、国家を代表した男性と女性を中心として歴史を編纂しなければならないのですが、今までは女性の伝統に関する内容がないのです。

 今は、統一教会だけが行く時代は過ぎ去りました。民族を代表し、思想界を代表し、知性人を代表し、すべてを代表して行かなければなりません。そのような関係をまとめ、今後の新しい文化世界創建のための伝統的資料をどのように設定するかということは、先生に侍って生きる側近者たちが重要視しなければならない中心問題です。

 ですから、今後歴史編纂委員会においてもそれを知らなければなりません。私たちの行事において、重要なものを一級、二級、三級、四緑とはっきり定め、これを全面的に歴史の伝統的資料として残さなければなりません。そうしなければ私たちの歴史的伝統がなくなるのです。み旨は、統一教会だけで動かすことができるものではありません。統一教会を中心として、国家とアジアと全世界に影響を及ぼす伝統内容を編纂していかなければなりません。

 そのようにすれば、将来統一教会を調べる人がいれば、すぐにここに当たるのです。すぐにこの文献に対して歴史的伝統を追求するのです。また、その追求する内容は膨大なものです。自分たちのある二国家、二団体ではなく、世界的団体が、世界的国家が入っているのであり、自分たち一宗教団体ではなく、数多くの宗教団体が総合して入っているという事実を見るとき、このようなものを見て、若者たちは興奮しないではいられません。それで資料が必要なのです。

 先生の生涯については言いません。世界的真理については教えてあげるのですが、先生については話をしないのです。もともと、私の子供たちに教えてあげるものです。その歴史は、ほかの人が解くのではなく、私の息子、娘が解かなければなりません。

 私が歴史を書くのではなく、私の息子、娘が書かなければなりません。私が霊界に行けば、数多くの後代の人々は誰に聞くのですか。私の息子、娘に尋ねてみるはずです。その時は、神聖な質問の前に神聖に答えなければならないのです。すべての歴史は傷があってはなりません。


史料伝承の責任


 国を愛するためにおなかがすくのを我慢し、国を愛するために困難に耐えなければなりません。このような愛国思想をいくらでも記録しておけば、皆さんの後世の息子、娘の教材としてつくってあげることができるのです。それを考えてみましたか。そのような内容がありますか。そのようなことをしておかなければなりません。それは、将来千万金をあげても買えない材料、財産になるのです。

 先生が一生涯においてこのようなことをしていくのは、すべて歴史的材料になるためです。私が日記を書かなくても、皆さんがしたことは、先生がしたことであると同時に、それは皆さんが身代わりしたものであり、世界が身代わりしたものなので、歴史に記録しなければならないようになっています。先生がそうであるとしても、皆さんは、皆さんの血族を中心として記録を残すことができる何かをもたなければならないのではないかというのです。

 皆さんは、先生が過去にこれこれこのようにしたと言えば、骨が溶け、涙がすっと出たりするでしょう? そのような因縁があるので、関係もない他人同士が集まっても感動を受け、新しい理想をこのように広げてみようとするのです。自分の血縁、父母兄弟になった立場で感動を受けて決意すれば、どれほど強いでしょうか。

 統一教会はこのままでは終わりません。統一教会が世界を席巻するようになる時には、皆さんが歴史について語らなければなりません。材料が必要です。ですから、日記帳一つでも残しておかなければなりません。皆さんが天の国を愛していながら疲れて落ちたとしても、後孫たちがその本(日記帳)をつかんで涙を流すことができるようにしようというのです。「おい、誰それや! 私はこのような心をもって歩んできたが、その途中で何ヵ月か活動することができずに、人生において汚点を残した。ゆえに、所期の目的をお前の代で成し遂げるためにこの日記を残す。だから、この日記を読んで、父の精神を受け継ぎ、国を救うことができる天国の精兵になってくれ」という訓辞として、形見でも残してあげるためにこれをするのです。

 寝ても覚めても材料を収集しなければなりません。統一教会は、そこから特殊なものを抜き出して、今後、世界的な役事の教育材料としなければなりません。


七 ソウルでの「科学の統一に関する国際会議」と国際平和高速道路の建設提唱


第十回「科学の統一に関する国際会議」(一九八一・二・九〜一三、ソウル、ロッテ・
ホテル、世宗文化会館、百九ヵ国、八百五十七名、主題:絶対価値と新しい世界の創造)


 第十回「科学の統一に関する国際会議」が、百九ヵ国から八百五十七名の学者たちが参加する中で、十一月九日から十三日まで、ソウルのロッテ・ホテル、プレジデント・ホテル、朝鮮ホテル、世宗文化会館等で開催された。この大会の開会式で、真のお父様は「絶対価値の探究と新しい世界の創造」という主題の基調演説をされた。

 尊敬する議長、議長団、著名教授の皆さんと紳士淑女の皆さん。第十回「科学の統一に関する国際会議」に参加されるために、韓国まで来られたことに対して深甚なる謝意を表する次第です。

 世界文明の方向は、世界を一周しながら発展していきます。すなわちエジプトの大陸文明、ローマとギリシャの半島文明、イギリスの島嶼文明、アメリカの大陸文明へと進み、再び文明は西進して太平洋を越えて日本の島嶼文明に、そしてついには韓半島文明に集結しようとアジアヘと連結しているのです。ここで結束した文化は、高次元的文化として新世界を創造していくことでしょう。

 韓国人は、正義感が強く、宗教的でありながら、極めて有能であり、多方面に能力を発揮しています。一つのことに詰まると、大胆に勇気をもってすぐにほかの所に方向を転じることができる適応能力があります。これらは正に韓国人の優れた特徴であると見ることができます。

 私はこのような韓国民族の中で生まれ、統一教会はこのような背景から発展してきました。私たちはこのような歴史的な結実として、黄色人種を中心として上下階層の人々を融合一体化させる世界的な使命を果たさなければならないと信じています。統一教会は、このような目的を十分に満足させる十分な宗教的内容を具備しています。

 今日の世界情勢を本当に理解しようとすれば、神様の摂理のある韓国の事情を理解しなければなりません。なぜならば、韓国にはそれ自体の内に、世界のすべてのものが縮小して存在しているからです。

 例を挙げれば、現世界の主要思潮である民主主義と共産主義をはじめとして、キリスト教、仏教、儒教、子スラム教など、四大宗教がすべて存在し、高い水準をなしています。東西文化の接点であると同時に、四大強国の政治勢力がここを中心としてぶつかり合っています。すべてのものが韓国の中に象徴的に存在しています。韓国は、必然的にこれらすべてを融合するという神様の摂理的運命を担っています。

 結論的に、韓国は統一運動を中心とした四つの大きな課題を克服しなければなりません。まず第一に、超教派運動による宗教の統一です。第二に、勝共運動を通じた唯物共産主義の克服による思想的統一です。第三に、東西文化を融合した新しい生活様式による文化の統一であり、第四に、新しい理念による経済の統一です。

 統一運動は、絶対価値である神様の愛で、万民を父母兄弟以上に愛することによって、統一世界を形成して地上天国を実現することでしょう。ここに神様と人類が願う新しい世界の創造が完成することでしょう。神様の愛によってのみ真の勝利があり、真の平和と幸福が永遠にあるのです。

 もし韓国が統一教会と共に一つの役割を担当するならば、日本とドイツ、そしてアメリカの技術を中国に連結して対ソ防衛を強化し、第三世界圏に最高の技術を連結させ、平和世界へと向かっていくことでしょう。

 これら多くの国が韓国を仲介として、相互に連結することが様々な面で有益だということを理解することでしょう。このようにしてアジアの三国の経済的連合が形成できると同時に、アメリカとドイツも同時に連結されるので、ソ連の共産主義の脅威を防止するだけでなく、勝利の道が築かれると考えるのです。

 以上の結論として、最後に私が提示したい一つの提案があります。それは、中国から韓国を通って日本に至るアジア圏の大ハイウェイを建設し、全世界に通じる自由圏大ハイウェイを建設することです。

 私たちは、ここアジアを起点として、絶対価値である神様の愛を中心として現実的統一経済圏を実現し、東西の新文明を結合して新しい世界の平和を具現しようと思うのです。

 このように西洋文明が東洋文明と結合して新しい太平洋文明を迎えようとする文明の移動期において、記念すべき韓国における「科学の統一に関する国際会議」に参加された百数ヵ国の著名人士の皆さんの洞察と理解と具体的協助があることを願ってやみません。


国際平和ハイウェイの建設提唱(一九八一・二・一〇、ソウル、世宗文化会館)


 一九八一年十一月十日、ソウルの世宗文化会館で、百九ヵ国、八百五十七名の学者たちが参加する中で開催された第十回「科学の統一に関する国際会議」(十三日閉会)の開会式で、真のお父様は、日本と韓国と中国大陸を経て南アジア、中東、ヨーロッパを経由、ソ連まで連結することを一次案として始める「インターナショナル・ハイウェイ」の建設を提案された。

 私はこの場で「人類は一つの家族、一つの兄弟」という大命題のもと、このような理想を実践に移す一環として、東西諸国を連結するインターナショナル・ハイウェイの建設を提案する次第です。

 日本と韓国と中国大陸を経て南アジア、中東、ヨーロッパを経由し、ソ連まで連結することを一次案として始め、全世界の国家と、国家間の陸地と海底を一直線に貫通させるのです。そして、ハイウェイの中央部には、ニューマティック・チューブ・システム(pneumatic tube system)、六百キロ(Km/h)を設置して貨物輸送を担当させ、大都市ではエア・ポートも兼ねる一方、インター・チェンジの一端には出入国管理事務所をおいて、ノービザ(no visa)で簡単で迅速な出入国制度を実施するのです。

 ハイウェイの左右両側には、各々一キロ以上の中立緩衝地帯を設置して国境を超越した地帯として設定し、超高速乗用車(二百五十キロ(Km/h)、および観光バス利用者のための休養地を造成して、「超高速化」による一つの世界をつくる地上天国案を提唱する次第です。

 このような試案は、将来の理想世界を一日でも早く、短縮して実現しようとする具体的な法案の一部であり、科学者たちもまた、これを通じて全人類の幸福と世界の平和のために貢献することにより、世界を一日生活圏に束ね、新しい文化世界を創建するところにその意義と目的があります。

 これにより、将来の世界は、新しい国際経済機構および秩序の誕生で、飛躍的な経済発展が可能となり、人類は豊かな経済生活による時間的余裕をレジャーに利用することができます。これを通して人類は、大自然を利用し、学び、その中で神様に感謝し、人種と国籍を超越してお互いに愛し、「ため」に生き、真の生を楽しむ理想世界が必ず来るだろうと私は確信しています。

 このような世界こそ、神様が願われている世界であり、「統一原理」の理念と一致した世界であり、人類が念願する理想世界なのです。


参加国に提案書発送と建設準備委員会の発足(一九八一二・一〇、日本・東京、帝国ホテル)


 「インターナショナル・ハイウェイ建設準備委員会」が一九八一年十二月十日、日本の東京にある帝国ホテルの四〇五号室で、日本の国際勝共連合の梶栗玄太郎理事長、厳徳紋社長、小山田秀生日本教会副会長、松山貢三幸世建設社長など、合わせて十人が集まる中、祈りを捧げ、ハイウェイ建設の趣旨を吟味し、発足式をもった。

 今回先生が提案したことを世界科学者大会(科学の統一に関する国際会議)で決議文として採択しました。それはうそではありません。彼らが決議文を採択することは簡単だと思いますか。大韓民国において、名もない野党の一議員が提案したことを国会で満場一致で通過させたようなものです。これは、それよりももっととてつもない問題です。そのようなとてつもないことが事実として、全世界に広がっています。

 また、百八十名の学者が連結して、先生と統一教会に関する本を五冊も出版しました。これはうそではなく事実です。世界の碩学はもちろんのこと、大韓民国の碩学がみな、文先生を支持し、ラッパを吹き鳴らして踊りを踊っているのです。

 今回先生がした基調演説を、夫人たちまで含めて千百名もの人々がみな、決議文として採択したという事実を考えてみてください。それは、一朝一夕でなされたものではありません。十年の歳月がかかりました。もしこれを三年ほどしてやめたり、五年ほどしてやめたりしていれば、どのようなことになっていたでしょうか。統一教会の教会員に聞いてみれば、最近になって初めて「あー、それは途中でやめてはいけません」と誰もが答えるでしょうが、昔であれば半数以上が「やめたほうがいいでしょう」と答えたのです。

 真の愛というものは、時間を超越しなければなりません。歴史を超越しなければなりません。それで、何をするのでしょうか。神様を知り、神様に帰っていくのです。

 発表するとき、私は郭錠煥氏に「発表文を全世界の首相に、また多くの有名な大学総長に発送しなさい」と言いました。これに対して悪口を言い、勝手にけなしたりひやかしてもかまいません。私はそれでもやるのです。そうしてすべて送ったのです。

 その時、各国から約八百名の教授がここに集まってきていたのですが、彼らは帰るや否や悪口を浴びせられるようになっているのです。帰るや否や反対を受けるようになっているのです。首相官邸で、大学の総長から、あるいは教職員会議で問題となり「今回、アカデミー会議だか何の会議だか知らないが、そこに行ってきたあなた方、そのようなことをして。報告書を見たが何ということだ。げんこつでも食らえ」と言われるようになっているのです。しかし歴史的な事情を忘れてはなりません。「アカデミーの会員は気をしっかりもって、その時悔しく無念に思ったことを忘れてはならない」と、いちいち話して聞かせたのです。

 責任を担った人は、空言を言うことはできません。出発するや否や、日本で指示をして、その時からお金を集めるための準備をしました。日本のお金で六十億円を要するのです。すなわち、その時から五年間、ひと月に一位円ずつ着手するのです。これを始めないで何年もほったらかしておけば、それはすべてほら吹きの狂った者がしたものとして流れていってしまうのです。

 しかし、私が計画したとおりに、お金を投資しました。経済大国だという日本の国民でも、この事実を現実ではないと言っているのです。今に見ていなさい! 初めはあざ笑ったでしょう?しかし二年、三年前から、毎年大会をするたびにどんどん人でいっぱいになっているのです。今すれば、何千名集まるか分かりません。今は、どうでもいい人は集めないで、賢い人だけ何百名か集めなさいというのです。

 レバレンド・ムーンがその背後に対して実質的な投資をし、経費を使いながら日韓トンネル・プロジェクトを終える段階に入ってきたので、これを事実ではないと否定することはできません。ですから、十大財閥があとから入ってくるのです。


八 キリスト教の教授と学生を中心とした活動開始


「国際クリスチャン教授協会」(ICPA)創立(一九八一・三・二八)


 一九八一年三月二十八日、ロッテ・ホテルのエメラルド・ルームにおいて、国内外のクリスチャン教授の親交、対話、協力と学術交流のための「国際クリスチャン教授協会」の創立総会が開催された。この日、会長には張秉琳ソウル大教授が選出された。

 教授が集まれば、共産主義理論を批判し、代案を提示して教育しなければなりません。それで、私は一九八一年三月にクリスチャン教授協会を創立しました。アメリカで科学者大会(科学の統一に関する国際会議)を終えたのち、「クリスチャン教授協会をつくりなさい」と言いました。

 昨年から計画したことは何かというと、国際クリスチャン教授協会です。昨年の十一月からでしょう? それは尹博士に命じたのですが、とても長くかかりました。

 ハワイに行くとハナオネですか。(ハナオネです)。そこに行って服を脱いでぱっと入っていけば、海に住んでいる様々な種類の魚がぞろぞろ寄ってきて突っつくのです。餌をくれということです。尹博士は、それがとてもおもしろいのか、息が出ていくパイプのついたもの(シュノーケル)をかぶり、昼食も食べないで一日中海に顔をつけているのです。(笑い)

 その時、私が指令を下したのです。「尹博士、そのようなことも良いのですが、今は私たちが大韓民国を生かさなければならない時です。そのためにクリスチャン学生連合会をつくり、クリスチャン教授連合会をつくって太鼓をたたくのです。既成教会は私に反対しますが、その怨讐たちをすべて救ってあげなければなりません。自信がありますか」と聞きました。すると、「はい、やってみましょう」と答えたのです。

「やりなさい」と言って来てみると、ぼーっ、としていて何の音さたもないのです。(笑い)キリスト教を生かそうと言っているのに……。もし私であれば、夜も寝ないで行ったり来たりしながら尋ねたり報告したりして動いているでしょうに。それで、仕方なく私がすべてつくってあげました。

 私たちの出発の動機は何ですか。韓国を救おうということです。そこには、おじいさんも加担し、二十年になる統一教会の長老も加担し、また若い人もすべて連合しなければなりません。批判しようとはしないで、囲いをつくって引っ張っていくことができる協力者をたくさんつくらなければなりません。それが韓国のためになると思うので、今まで私がそのようにしてきたのです。


「国際クリスチャン学生協会」(ICSA)創立と
全国組織活動(一九八一・二・一四、韓国日報十二階講堂、二百数名)


 一九八一年十一月十四日、韓国日報の十二階講堂において、二百名以上の学生たちが参加する中で、「国際キリスト教学生協会」が創立された。同協会は、キリスト教学生会の一致、社会奉仕、国際キリスト教学生との交流等を目的として設立された。

 先日、「国際クリスチャン学生協会」の発起大会をしたでしょう? 二百五十名で四十六の大学に組織編成することができる基盤を築いたのです。現在の雰囲気を絶対に失ってしまってはなりません。そうでなくてもキリスト教がいろいろと反対しようとしているのです。

 現在、総合大学はいくつありますか。四十大学とすれば、一大学に平均五名ずつ配置しなさい。クリスチャンの教授がいれば、そのクリスチャンの教授を中心として、その四名なら四名、五名なら五名の教授を担当するのです。科なら科、学部なら学部には、責任担当教授がいるのです。

 一年生、二年生、三年生、四年生の担当というようになっているのです。ですから、自分の直属下にいる半分だけでも何十名にもなるのです。ですから、一人の教授が五名、十名抱き込むことは、問題ではありません。

 クリスチャンの教授と集会をもちましたが、賛美歌を歌って祈祷すれば、彼らは「アーメン」と言って共に泣くのです。血が通じるのです。教授アカデミーの会員がいくら集まって泣いたり叫んだりしても、血が通じないのですが、クリスチャンの教授と共に賛美歌を歌い、祈祷すれば、血が通じるのです。このような人が五名いればいつでも組織編成できるのです。責任教授が一人いれば、クリスチャン学生会は一遍に組織できるのです。五名がクリスチャン学生会を組織すれば、この教授に「CARP(原理研究会)の責任も兼ねてください」と言えば、「分かった」と言うようになっているのです。問題ありません。

 それから何をするかというと、クリスチャンの教授を走らせるのです。例えば、昼も夜もその教授が学校で講義をするようになれば、アカ号ミー教授たちが困るようになっているのです。「自分たちが最初にこれを始め、風土をつくったのに、あちらが先に駆け回っている」となるのです。そのようになれば、火がつくようになっているのです。ですから自動的に、後援しなかったり反対することができないようになるのです。反対することはできません。間違いなく一〇〇パーセント後援せざるを得ないようになっています。

 そうでなくてもアカデミー教授は反対を受け、追われ、不自由な思いをしているのですから、同志の教授が学校に看板を掲げ、学生会の責任教授として駆け回って問題を起こせば、気分が良くなり後援するようになっているのです。ですから、教授世界に歓迎される環境になるのです。今からは、アカデミーの教授を増やしていきなさい。二千名ぐらいに増やさなければなりません。増やしてみれば、その中にもクリスチャンの教授がたくさんいるのです。

 そして、終日走るのです。走るときは、独りで走るのではありません。自分のクラスの学生たちを前にして、原理講義など教理の講義をする必要もありません。時期を見て「みんな! きょう私が五名の教授を呼ぶから、クリスチャンの学生たちは集まりなさい」と言うのです。


クリスチャンの教授、学生を中心とした活動


 今回、統一教会をある程度知っている人たちは、完全にみな乗り越えました。既成教会の話を聞き、官の話を聞き、誰かの話を聞いてきたのを、今は理論的に完全に乗り越えました。今回の科学者大会(科学の統一に関する国際会議)によってこのような転換の風土ができたと先生は判断しています。学者たちを通じて反対を退け、それから勝共連合を通じて退け、既成教会の牧師、長老を中心としてすべて退け、知性人を集めて大会をして退けました。

 今、一つ残されているものとは、クリスチャンの教授や学生たちを中心として反対を退ける準備をすることです。今は、既成教会を転換させ、既成教会の知性人を固め、それから大学のクリスチャンの学生を動かして団結させ、社会と連結することができる基盤さえ築けば終わりです。宿題がそこにあるのです。

 これがアカデミー要員と一つになるのです。あちらはカインで、こちらはアベルです。カインが先に生まれ、アベルがあとから生まれました。ですから、引っ張っていくのは誰がすべきかというと、アベルがするのです。アベルがカインを救って兄のように侍り、戻ってくるときはアベルが兄になって戻ってくれば原理とそのままぴったり一致するのです。CARPも兄の立場です。カインの立場に立っているのです。

 クリスチャンの学生が「原理」を一度聞けば、先発隊になるのです。一般の人が「原理」を聞いてそのようになろうとすれば、六ヵ月から一年半かかります。ところがクリスチャンの学生は、一週間「原理」を聞けば、そのまま先発隊になるのです。ですから、いくらでも照準を合わせて教育できるので、とても簡単な時になりました。

 今、大学を動かすということよりも、大学にいるクリスチャンを誰が動かすのかという問題について考えてみるとき、CARPと現在の「世界平和教授アカデミー」の教授では動かすことができません。しかし大学にいるクリスチャンを中心としてクリスチャン教授とクリスチャン学生が一つになるときは、一般のアカデミーの教授までも、CARPのメンバーまでも動かすことができるのです。

 それで、今の時がそのような時です。摂理史を見てもそうでしょう? 一世の時代は終わり、二世時代だというのです。摂理的に見るときに、第一回三次七年路程が終わったので、その次は、第二回三次七年路程ですが、それは先生の時代というより、皆さんの時代です。一段階発展して進むのです。


韓国保険社会部に身体障害者への寄付金寄託(一九八一・一一・二一)


 今回、身体障害者のために寄付金を少し出したところ、「あの文牧師がするなら十億ぐらいはすべきだろう」などと言ったそうですね。十億どころか百億でも出してあげましょう。しかし、現政府には十億を受けるだけの資格がないと私は思うのです。これは血と汗を流した血の代価であり、汗の代価であるということを知らなければなりません。「これはお前たちが集めたお金とは違う」と、そのように先生は思うのです。そこにはレバレンド・ムーンの涙の跡がついているし、統一教会の信徒たちの汗と血の跡がついているのです。大きいお金を受けるだけの資格がないのです。私はそのように思います。それを受けることのできるそれ以上の主体者であれば、私はすべての財産を売り払ってでも協助します。

 今日、統一教会の教会員が先生に対して「先生はお金をいっぱい使ってドイツに何かの工場を、アフリカに何かの計画を立てながら、統一教会の私たちに苦労をさせて、私たちは飢えて干上がってしまっているのに、どうしてそのようにされるのですか」と言いますが、ほかの理由はありません。このお金は世界のための、万民の解放のための材料として使うお金です。皆さんには、解放は必要ありません。救援は必要ないのです。「救援が必要な人のために使おう」というのが先生の考えです。それは天が見るとき正しい考えであり、統一教会の歴史を見るときに正しい考えなのです。













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第二節 一九八二年 家庭教会勝利

真の御父母様の生涯路程 7



第二節 一九八二年 家庭教会勝利


一 一九八二年の出発と摂理的意義(一九八二・一・一、ニューヨーク、世界宣教本部)


元旦の祝祷


 愛する神様! たった今、一九八二年の元旦を迎えました。あなたの保護の中で一九八一年が、何秒か前に過ぎ去り、新しい年を迎えることを感謝申し上げます。

 ここに立っているこの息子が三十代、四十代を中心として世界舞台に立つことを望まれましたが、今日、六十代を過ぎています。六十代、七十代、八十代を目標として新たに摂理史を再蕩減しなければならないため、一九六〇年代から一九八〇年代までの二十年路程を中心として二千年歴史を再蕩減しました。同時に、アダムが失敗して失った霊肉を合わせ、肉的条件まで合わせて蕩減するために、その霊肉を合わせて一体となった基準を通してアダムの個人的基準から、アダムの家庭的基準、アダムの氏族的基準、アダムの民族的基準、アダムの国家的基準、アダムの世界的基準までの再蕩減路程を経て、この一九八一年を中心として第一回三次七年路程を終え、今、第二回三次七年路程を発表できるこのような恩賜を立ててくださり、世界史的な勝利の基盤を築いたことを私たちは知っています。

 統一教会が一つの教団を中心として、カイン的な共産世界と民主世界の前に勝利の基盤を結びつけたこの基盤の上に、条件的基準ではありますが、お母様を中心として勝利の基盤を築いてくださったお父様の恩賜に感謝申し上げざるを得ません。

 これを縮小させてつくったホーム・チャーチという基盤のもとで、これらの者たちが新たに子女の名分をもって死の迫害を乗り越えて、歴史的過渡期において歓迎する世界へ向かって越えていくという途方もない第二歩を踏み出すこの瞬間でありますので、この一九八二年度に、この統→教会においてホーム・チャーチを中心として役事すべき新しい時代的起源を整えると同時に、新しい伝統を設定することにすべての精誠を尽くすことができるよう許諾してくださいますことを切にお願い申し上げます。

 過去のすべての先祖たちが、今ホーム・チャーチを中心として霊的天使圏世界を地上に形成するために総動員することができるよう、この時間、お父様が命令してくださいますことを切にお願いいたします。今まで中間霊界がこの肉界を侵攻しましたが、ホーム・チャーチ基盤の特権を中心として、これを防ぐことができる条件を立てることにより、霊界の解放圏も成就されると信じますので、この時間から、このことが成されるようお父様の前にお願い申し上げます。

 万万事の恩賜と愛でこの日の朝を祝福してくださり、愛で一九八二年を何度も祝福してくださるようお願いいたします。すべてを真の御父母様のみ名によってお祈り申し上げました。アーメン!


年頭標語:家庭教会勝利


 ホーム・チャーチを本格的に始めたのは一九七九年でした。その時の年頭標語は何でしたか。「ホーム・チャーチによる天国完成」でした。その次に一九八〇年は何かというと、「ホーム・チャーチは天国基地」です。その次の一九八一年は「ホーム・チャーチは私の天国」です。さあ、それでは今必要なものとは何でしょうか。天国完成、天国基地、私の天国ですから、今は勝利しなければなりません。三年を経たので、今はホーム・チャーチが完全に終わるべき時なのです。

 今年の標語は「家庭教会勝利」です。年頭辞で「家庭教会勝利」と言えば、家庭教会の勝利を中心として、二年間、常にそのタイトルを中心として考え、実践しなければなりません。

 そこで第一には由来です。アダムが最初の父母であり、イエス様は第二の父母であり、血石父母が第三の父母です。この三父母が失敗したすべてのことを受け継いだので、皆さんがそれを蕩減しなければならないのです。誰が誤って失敗したのでしょうか。アダム以後は、息子、娘がみな誤りを犯し、罪を犯したということを知らなければなりません。イエス様の時も、子女となるはずの人々がイエス様を信奉しなかったのです。ですからイエス様は死ぬようになったのです。今日の統一教会の時代も、先生を中心として子女となり得る立場にいるキリスト教の人々がみな信じず、受け入れないで反対したので、先生がすべて自分の蕩減として負ったのです。子供たちが誤ったためにそれを負ったのです。

 その次には個人勝利です。家庭教会は個人が勝利しなければなりません。アダムとエバ、それから子女と万物、これらを復帰してこそ「私」という人間が個人勝利をすることができるのです。それでは、アダム自体を復帰すること、すなわち「私」を復帰することはいかに難しいことでしょうか。ここでもカイン・アベルが問題です。カイン・アベルが一つにならなければなりません。心と体が一つにならなければならないのです。そのような「私」となり、そして夫と妻が一つとならなければなりません。

 その次には、個人勝利をすれば、子女を天の前に探し立てなければなりません。子女は、生きている小さな神様だと思わなければなりません。父母のことを、天が監督するし、子女が監督するということを知らなければなりません。

 このように二人が一つとなれば、その家庭を中心として、その次にはどのようになるのでしょうか。アベル家庭になるのです。そしてアベル氏族圏ができるのです。アベル氏族圏ができてカインを復帰していくのです。氏族基盤が垣根とならなくては家庭の立つ場所がありません。氏族基盤が備えられたのちにおいてこそ完成するのです。第一にアベル家庭の成立、第二にカイン家庭の勝利、第三に氏族基盤となるのです。そして家庭完成です。

 そののちにアベル氏族の成立、カイン氏族の勝利、民族基盤、氏族完成です。その次に氏族が完成すれば民族勝利と、一段階上に上がるのです。アベル民族の勝利です。民族とは何かというと、イスラエル民族が移動したように、定着できず、移動しながら国を探してさまよう遊離過程のことをいうのです。そこには主権がありません。

 民族勝利はアベル民族の成立、カイン民族の勝利、国家基盤、そして民族完成というようにしてなされるのです。その次はアベル国家成立、カイン国家の勝利、世界基盤、そして国家完成です。公式はこのように進んでいきます。その次にはアベル世界の成立です。これは民主世界のことをいいます。その次はカイン世界の勝利です。その次は天宙基盤です。そして世界完成です。

 その次にはアベル天宙の成立ですが、これは地上のことをいいます。地上完成世界のことをいうのです。霊界にもアベル圏があるでしょう? ですから地獄世界まで救わなければなりません。地獄を先に解放しなければなりません。善霊たちが地上救援のために天宙まで上がっていけば、あとから地獄解放が起きるのです。その次にカイン天宙の勝利、そして神様の基台です。神様を解放してさしあげなければならないということです。その次には天宙勝利、天宙完成がなされるのです。そうして初めて天宙完成圏の上に神様が本然の天宙統一圏を形成されるのです。

 その次には神様の勝利です。その次には天使世界の勝利、アベル天宙の成立です。天使長は本然の世界へと入っていくのです。天使長圏成立、言い換えればアダム霊界の勝利です。その次には人間世界の勝利です。これができた基盤の上に、神様の勝利圏が基台となって神様の愛の完成が成されるとみなすのです。その次には愛の天国完成です。

 皆さんは、あの世に行って永遠無窮に解放圏で暮らさなければなりません。皆さんが霊界に、その愛の圏の世界に入っていくようになれば、不可能がないというのです。神様が願われることに従って、私たちは何でも可能にすることができる世界です。そのような家庭教会の勝利者となるために、ここにそれを縮小させて蕩減していくのだということを知らなければなりません。カナンの地を復帰するためにエジプトから出動するとき、三百六十軒が一家庭も漏れずにすべて出ていくことができる家庭とならなければ、その全体が天の国に入っていくことができません。それを三年間で備えなければなりません。三年間というと、先生がみ旨の路程を出発してから四十年になるのです。ですから、今から八五年まですれば、すべてのものが終わります。その期間に、先生は世界的な宗教基盤を強固に築かなければならないのです。


二 孝進様の聖婚

(約婚:一九八一・一一・二二、ソウル、新門路公館、
   聖婚:一九八二・一・七、米国ベルベディア)


真の御子女様聖婚と真のお母様四十歳


 一九八一年十一月二十二日、ソウルの新門跡公館で約婚式を挙げられた孝進様は、一九八二年一月七日、アメリカのニューヨークのベルベディア修練所で、約百名の祝賀客がすべて礼服姿で集う中、真の御父母様の主礼により聖婚式を挙げられた。

《祈祷》


 今、この日、この朝がお母様においては四十夜を迎える新しい日となります。幼い体をもって、師のような、父母のような、あるいは兄のようなこの夫に侍り、今日、統一教会の歴史を創建するにおいて、血のにじむ道を歩みながら耐えてくれたお母様を、お父様、あなたが愛してください。彼女は大きな心を抱き、怨讐の子供まで愛し、自分の子供も愛することができる位置に立ちました。

 統一家において、統一教会の祝福を受けた家庭と、真の御父母様の家庭を中心とした娘・譽進と息子・孝進の家庭が一つにならなければならない歴史的な使命がありますが、三次七年路程が終わる年に約婚と結婚を挙行することができました。この驚くべき事実を、お父様の前に心から感謝申し上げます。今、この二人の息子、娘の家庭が今日の統一家の家庭の模範となるべき歴史的な使命を担っていることを彼らは知らずにいますので、お父様、今周囲を取り巻いているカイン的家庭が、天使世界が天の家庭を守ることができなかった歴史的恨を再び解くために、精誠を尽くして垣根となり、すべての面で模範となって厳粛に天の前に孝行の道理を尽くすことができるよう、見せてあげ、教えてあげられるようにしなければなりません。

 このようなことを通じて平和の基準を備えることによって、そのような基盤が家庭圏を中心として氏族圏、民族圏、国家圏を成すとき、そこで初めて真の御父母様の家庭が、国家的真の父母の基準を通じて世界的真の父母の過程を経て天上世界の真の父母の家庭となり、万世の恨を抱いた神様が天上世界で王として君臨することができる基盤が備えられるというこの驚くべき事実を再度思いつつ、意義ある一九八二年を迎えたこの時間を、お父様、祝福してくださるよう再度お願い申し上げます。

 真のカイン子女と真のアベル子女がいなければなりません。そして、二つが一つにならなければなりません。そうでなければ真の父母の立つ位置がありません。そうでなければ、天国へと戻っていくことができないのです。アダムには二種類の息子、娘がいます。一つは連れ子である庶子であり、一つは直系の子女です。

 それで三次七年路程が終わったのち、昨年内に、譽進と孝進も約婚してあげたのです。皆さんは「先生の息子、娘は年も若いのに」と、そのように言うことでしょう。十六歳から二十一歳までが引っ掛かるのです。アダム・エバが何歳の時に堕落したと思いますか。未成年の時です。十五、十六歳の時です。それを蕩減しなければなりません。それでお母様も、ティーンエージャーの時に先生と結婚したのです。お母様もそうであり、息子、娘もみなそのようになるのです。

 アダム・エバ・カイン・アベル、この四人が問題です。アダムとエバの堕落の結実であるカインとアベルによって堕落世界が完全に横的な実を結んだのです。ですから歴史過程では、カイン・アベルを中心としてこれを一つにするのです。一つにすれば単位が上がっていきます。個人から家庭単位へと上がり、氏族単位へと上がり、民族単位へと上がっていくのです。

 ここでどのようなことをより重要視すべきでしょうか。母親はカインをより愛さなければなりません。そのようにすればどのようになるでしょうか。そのカインは、母親が自分を愛する以上にアベルをもっと愛することを願うようになるのです。そうするとこの兄弟は、母を忘れない限り完全に一つになることができます。母を記憶している限り、カイン・アベルを引き裂くことができないのです。

 それで母であるエバは、二人の息子を一つにします。それでは、長子を次子に、次子を長子にして、アベルを右手に抱き、カインを左手に抱いて、どこに行かなければならないのでしょうか。アダムのところに行かなければなりません。そうすれば、アダムが受け入れるのです。ですから今まで、お母様が四十歳まで何をしたのかというと、そのことをしたのです。自分の息子、娘の家庭とカインの息子、娘の家庭を抱いて夫のところに行くのです。その次には、夫はこれを中心として、神様の前に行くのです。


真の御子女様の家庭と祝福家庭


 先生の息子、娘を先生が教育すればどれほど良いでしょうか。あなた方に注ぐように愛を注ぐことができれば、どれほど良いでしょうか。しかし、そのようにしてはいけないのです。自分の子女を育てたなら天の国の天使長が出てきません。三六〇度の防御を代表した三十六家庭が、すべての垣根となって伝統を伝授してあげなければなりません。

 そうしたのちに、自分の息子、娘を連れて入っていくのです。霊の息子、娘を愛したのちに自分の息子、娘を愛さなければならないのです。蕩減過程では、その公式を経ていかなければなりません。霊の息子、娘を蘇生とすれば、父親は長成です。その次に、その父親の息子が、ヤコブと同じ完成段階に立つということを知らなければなりません。長成段階にいるすべてのものに二番目が責任を負わなければなりません。二番目がすべての蕩減をしなければならないのです。

 そのようにしてこそ、自分の息子、娘が従ってきても面目が立つのです。自分の息子、娘が従ってきても、責任を果たしたという条件が成り立つのです。「おい! お前、ついてきなさい。私が準備し、天の国の長子に対して教育する天使長の責任をすべて果たした」と言うことができるのです。皆さんは・、天使長の息子、娘として生まれたので、真の父母の息子となる位置に入っていこうとすれば、養子の立場から直系の息子を長子として侍り、直系の息子をお兄さんとして侍らなければなりません。そのようにすることによって、養子の立場から直系子女の立場へと移っていくのです。

 先生が意味もなく、息子、娘をみな二十歳ぐらいの年で結婚させたと思いますか。譽進もそうですし、孝進もそうです。今まで皆さんは、カイン家庭を探し立ててこそ入っていくことができました。しかし、今はどのような時かというと、カイン家庭ではなく、長子の家庭を探し立てなければならない時です。そして、先生の息子、娘が先に生まれた長子となるのです。ですから皆さんは、先生の息子、娘に対して「お兄さん、お姉さん」と言うのでしょう? 先に生まれた長子がいるのです。それで、先生は孫までもち、三代をもったのです。今日、この地上にいるすべての家庭の三代圏家庭はカイン的家庭ではありますが、アベルが長子の位置に立った天の国の家庭をもったため、長子を復帰することなくそのまま自然に天国に入っていくことができるのです。


孝進様の家庭と祝福家庭の二世


 皆さんは本当に重要な立場にいます。伝統をまっすぐに立てるべき立場にいます。孝進は、長子の伝統をまっすぐに立てなければなりませんし、皆さんは、次子の伝統をまっすぐに立てなければなりません。皆さんのお父さんとお母さんは何ですか。天使長として天使長の息子、娘を生んだのです。ですから長子と次子を一つにし、次子を先頭に立て、霊の息子、娘と長子の間に皆さんと皆さんの母親が立ち、それぞれが蘇生、長成、完成として一つになってこそ、この門を通過するのです。

 家庭的カイン・アベル圏が生まれたのです。先生は、四十代に聖婚しましたが、皆さんは二十代ですから四十代まで待って、母親のような年齢の嫁をもらっても不平を言うことはできないようになっています。そう、孝進も結婚については考えもしなかったでしょう。物の怪にとりつかれたように、自分の思いではないのです。時がそのようになったのです。旋風に巻き込まれるのです。参進お姉さんのようにしなければなりません。そうでなければ連結ができません。今や、家庭的なアベル圏が生まれたのです。

 それで、あの世の果てまで行くのです。世界の果てまで行っても、皆さんは、孝進、譽進の家庭をあがめ奉らなければなりません。お兄さんの家庭のために、お兄さんがなすべきことを、私たちが代わりに道を築いてあげようと思って仕事をしなければなりません。よく覚えておきなさい。

 孝進は、彼らのために祈ってあげなければなりません。お父様の代わりに祈ってあげなければなりません。もう君の時代になったのです。この父には蕩減復帰の道をすべて一代で清算すべき責任がありますが、既に長子と次子がそのまま自然に行くことができる道を築いておいたので、長子が伝統を立てなければなりません。

 父母の家庭から受け継いだその伝統を中心として、それを厳粛に考えなければなりません。二世が問題です。ファースト・ジェネレーション(第一世代)が問題ではなく、セカンド・ジェネレーション(第二世代)が問題です。


三 ニューヨーク地方裁判所脱税容疑裁判と特別宣布式


霊・肉界統一式(一九八二・二・二二、以北入監日三十四周年)


 一九八二年二月二十二日の三十四周年を迎えた以北入監日に真の御父母様は特別祈祷を通して霊剣の統一を宣布された。

 韓国が出発したのは一九四八年です。先生も一九四八年に出発しました。一九四八年に国と共に出発して、一九八八年までが四十年期間です。これは世界荒野時代です。統一教会において世界荒野時代四十年期間だというのです。統一教会が幕屋を建て、あちこちに逃げ回りながら神様に仕える期間です。そして世界のエリコ城を奪わなければならないのです。

 先生が監獄に入っていった日が一九四八年二月二十二日です。その日からきのうの月曜日で三十三年が過ぎ、きょうは三十四年目になる日です。これはイエス様の三十三年を蕩減するものです。

 今は先生の名前をもってすべての宗主を動員することができる時代になりました。キリスト教のイエス、仏教の釈迦、儒教の孔子、イスラム教のマホメットを私が呼び出すことができるのです。

 そうしようとすれば、降りてこれる基盤がなければなりません。彼らはどこに降りてこようとするのでしょうか。そこが何かというと、本然の基準と同じ理想郷です。それがホーム・チャーチです。道主たちも、ここに協助することによって世界へと通じるのです。ですから降りてこざるを得ません。地上と霊界の宗主と道主、それから皆さんの善の先祖が、このホーム・チャーチに降りてこなければならない、その原因を知らなければなりません。

 また、皆さんがメシヤの名をもったので、旧約時代において、メシヤが来るときに四千年歴史の先祖たちがみな連結したように、皆さんの先祖たちも自動的に、即座に連結されるのです。皆さんの先祖たちが身分証明書を必要とするのです。

 先日私が神様の前に祈祷するときに、二月二十二日を中心として祈祷をしました。「きょう、この日を中心として、このことが可能な時代に入ります。神様、真の父母の名によってこれを提示いたしますので、これを許諾してください」。聖地で先生はこのような祈祷をしました。

 このポイントが連結されるところでは、国家的基準を越えて世界的基準でしなければなりません。その日が一九八二年二月二十二日です。三十四歳圏は、イエス様が死なずに生きて出発をする時です。復活圏に入っていくのです。歴史時代にこれをすべて蕩減したので、もう迫害はいくらも残っていません。

 先生が法廷に行くようになったその内容を見れば、第一にユダヤ人が先生を追い込み、第二にキリスト教徒が追い込み、第三に共産党が追い込み、第四はアメリカが追い込んだというのです。それはどういうことかというと、全宗教と全世界がそれを望んだということです。

 この法廷闘争を通じて、共産主義者たちには、レーガン政権にレバレンド・ムーンを追い込ませようとする策略があったということを、レーガン政権は知らなければなりません。引き離そうというのです。引き離しておかなければ共産党が大変なことになるというのです。その闘いをしたのです。摂理的に見るとき、すべての天と地がここにかかってくるのです。

 これを越えて立てば、サタンの讒訴圏を完全に抜け出し、この基準へと上がってくるので、本来の平行線に入っていくのです。歴史上、初めて水平線が始まるということを知らなければなりません。それによって、引き離されていた神様とアダムと天使長が完全に一つになります。それは原理です。

 それで定着時代へと入っていきます。全霊界がこのライン、この圏内に降りてくるのです。そのような時が、この日から始まります。この点だけを見ても、ここに来て協助しなければ、離れていかなければなりません。そのような時が、この日から始まります。それで、霊界と肉界、霊肉の統一式を宣布する記念の日が成立するのです。縦的なラインは霊界のことをいうのであり、横的なラインは肉界のことをいうのです。何と結合するのでしょうか。真の愛、真の父母と結合するのです。

 四十年となる今からの七年間で、すべてのものが終わらなければなりません。そうすると一九九〇年代になるでしょう? その時は統一教会に反対する人を見つけようとしても見つけられないようになります。ですから、共産世界まで越えていかなければなりません。

 それならば、歴史時代において統一教会員が心情的に一つになることができる良い機会はいつなのかというのです。この法廷闘争を中心として、すべての統一教会員が心を一つに合わせなければなりません。


ニューヨーク地方裁判所、十二名の陪審員の構成(一九八二・四・一)


 ニューヨーク連邦地方裁判所は、一九八二年三月一日、真のお父様の脱税容疑に対する起訴を棄却せよという弁護人側の主張を一蹴し、三月二十二日、裁判を始めよという命令を下した。これにより、この日から陪審員選定作業に入っていった。四月一日、同支所のジェラルド・ゴーテル(Gerard L. Goettel)判事は、十二名の陪審員団(男二人、女十人)の構成を完了、発表し、これに対して弁護人側では、陪審員団構成が不公正になったという理由を挙げ、陪審員による裁判を拒否した。それは、当初から我々の側で願わなかった陪審員制度を採択したからだ。

 先生は、きょうから法廷に立ちますが、統一教会の教会員たちは悲しむ必要はありません。米国政府はアメリカのためだけに働きますが、私は、米国政府よりももっと高い次元の公的な道を歩んでいるのです。アメリカが私を批判し、私にどのような刑を負わせたとしても、天の公法によって私は勝利者として残るという事実を知らなければなりません。ゆえに私は何度も法廷に立ちましたが、少しも恐れを抱きませんでした。

 先生がアメリカで何万ドル脱税したと言って騒ぎ立てていますが、私がこの国にいかに多くのお金を投資しましたか。なぜ、そうしたのでしょうか。それは、アメリカが自由世界の中心国家だからです。衛星国家を犠牲にしてでもアメリカを保護することによって公的な基盤を世界に築くためです。アメリカは自由世界の中心なので、自由世界の一部を犠牲にしてでも、その中心国家を生かすことによって全世界が生き返るのです。(拍手)

 歴史は誰に従っていくのでしょうか。アメリカの国民も行政府の行く道に従っていくのではありません。法廷闘争の道があってもレバレンド・ムーンが行く道に従っていくだろうというのです。米国行政府もレバレンド・ムーンの行く道に従っていくのです。現在の立場にいるアメリカ国民よりもさらに公的な思考方式をもったアメリカ国民が出てくれば、彼らはみなレバレンド・ムーンのあとに従っていくことでしょう。ですから、私たちは勝利の道を歩んでいるのです。

 ゆえに、今日先生が公判廷に立ったように、皆さんにおいても、将来この宇宙の公判廷に立つ日が来るという事実を知らなければなりません。もし、レバレンド・ムーンが一審で有罪となり、二審で有罪となり、三番で有罪となったとしても、天国の法廷で無罪たというときには、これらがすべて否定されてしまうのです。そこは最高の歴史的最高裁判所なのです。

 アメリカ人は高等裁判所、最高裁判所まで上訴しますが、レバレンド・ムーンには大歴史的最高裁判所が残っているのです。皆さんもいつの日か、その法廷に立つようになっています。先生がもし、そこに立つようになれば、生きて判決を受けるということです。それは、いかに栄光なことでしょうか。そうすれば死んだときには、その公判廷に立たなくても無事通過なのです。ゆえにどれほど栄光ですか。いかに素晴らしいことかというのです。

 税金は、いくらですか。それが一万ドルちょっと越えたのを調査するために、数百万ドルのお金を使って大騒ぎしたのです。(笑い)これはいかに愚かで、ずうずうしいことですか。もし私が白人であれば、政府が「百万ドルをあげるから調査しろ」と言えば、するのかというのです。第三者が「百万ドルあげるから調査してくれ」と言ったら、するのかというのです。それを思うと、どれほど悔しいでしょうか。

 罪のない人を捕まえて裁判するのを見るとき、私の性格上、刀で腹を切り裂いてしまってもすっきりしません。罪があるのなら知りませんが、罪もないのに罪をなすりつけるのです。それは、イエス様の十字架の心情、怨讐を愛する心情をすべて感じることができる立場だという結論が出てくるのです。そこで「私は法廷闘争をしても死なないだろう」と思いました。

 これは、アメリカと韓国の立場が、イエス様の時代のローマとユダヤの立場と同じ立場にあったということです。イエス様がローマの元老院に行って闘って勝利し、勝利の勝ちどきを上げていれば、キリスト教が血を流すことはなかったはずです。ゆえに、ここでもし私たちが勝利すれば、世界の統一教会の宣教史に、血を流す歴史は絶対にないと考えるのです。このように思うとき、私たちの闘う戦場、働くべき仕事場は、今や目前に迫ってきています。ですから、皆さんは、総力を動員して、聖人の精神と義人の精神を通して突進しなければなりません。アーメン。


陪審員裁判の有罪評決と神山氏裁判準備(一九八二・五・一八)


 一九八二年五月十八日、真のお父様の脱税容疑裁判は、アメリカ連邦地方裁判所の陪審員によって有罪評決を受け、同様に、補佐官神山威氏も有罪判決を受けた。

 私は陪審員を信じませんでした。最初から陪審員は嫌だと言っていたのです。陪審員はやめなさいと言ったのです。それは政府が職に就けた人たちです。先生を有罪にして全世界の統一教会の教会員を憤慨させたのです。

 このように見るとき、歴史的に一つに結ぶ時です。一つに結ぶための歴史的な起源をつくって越えていく時です。白人にも涙を流す人がいるでしょうし、黒人にも涙を流す人がいることでしょう。黄色人種もそうです。この期間に、五色人種の目から涙が流れたはずです。それは驚くべきことです。自分の国とレバレンド・ムーンのために涙を流したのではありません。レバレンド・ムーンと神様と世界のために涙を流したのです。それを考えなければなりません。

 見てみなさい。レバレンド・ムーン一人が原因で、世界人類が神様のために涙を流すようになり、レバレンド・ムーンのゆえに、神様を通じて人類のために涙を流すことができたというのです。これは驚くべき歴史的連結です。

 摂理史的にすべてのものが連結されたのです。今回が、神様と先生と全世界人類が同じ立場に立つことができるチャンスだったというのです。ですから、歴史的な一つの転換期です。心情的に一つの高地を占領して越えていく時ではないのかというのです。

 復帰摂理は、万物復帰と人間復帰と父母復帰です。それでは、アメリカは今までレバレンド・ムーンを中心として何をしたのでしょうか。すべてのものを否定したのです。すべてを台無しにしたのです。アメリカと共産党が組んで、すべて追放してしまおうとしたのです。

 何万ドルかの税金を支払わないようにするために陰謀を企てたりするでしょうか。今後アメリカは、この歴史的な恥をどこに行って隠すつもりですか。大変なことをしました。顔も上げられなくなったのです。すべて記録が残っています。それをどうするのですか。皆さんは、今後外国にも行くでしょうが、統一教会の教会員になったアメリカ人にとっても恥ずかしいことです。この恥をどうするつもりですか。この国の後孫たちに対して、この恥をどのようにして免れるつもりなのかというのです。

 それでは、皆さんはどのような決心をしなければなりませんか。アメリカにいる食口の皆さんは、このような国家的な恥と未来の歴史的な恥を防ぐため、七月十四日まで大同団結してあらゆる精誠を尽くさなければなりません。そして、何をすべきでしょうか。未来に責任をもち、今後アメリカの恥を防ぐために全国に正義を訴え、アメリカの国民を正しい方向に転換させるチャンスをつくらなければなりません。

 この時間が終われば、全体動員です。アメリカにいる人は全体動員です。今まで先生がしなさいと言ってできなかったことを、いま一度することができる期間が、七月十四日までの期間です。私たちは人員が必要です。この期間に三倍化運動をしましょう。


霊界統合宣布式(一九八二・六・二一〔陰暦五・一、「万物の日」、三十四周年興南入監日、
ベルベディア修練所)


 真の御父母様は、「万物の日」であると同時に、第三十四周年興南徳里特別労務者収容所入監日である一九八二年六月二十一日(陰暦五月一日)、ベルベディア修練所で「霊界統合宣布式」を挙行された。

 今、先生の時代は、ユダヤ教と洗礼ヨハネとザカリヤ家庭が一つとなり、死なずに生きてメシヤとなったイエス様の立場を、国境を超越して数多くの氏族と数多くの民族の前に整えたのです。これは、ユダヤ教と神様がつくっておいた四千年間の基盤を横的にどこにでもつくることができる時代になったということです。国境がないということを知らなければなりません。

 それはどういうことかというと、皆さんがイエス様の直系であるヨセフ家庭とザカリヤ家庭を身代わりしたのと同じことになったということです。そうすることによって過去の先祖や未来の後孫が神様の選民圏へと入っていくことができるのです。

 それにより、皆さんの善なる先祖は、モーセやアブラハムなど、今まで苦労したすべての人と同じ位置をそのまま引き継ぐのです。横的な面で歴史的な先祖がそのような祝福を受け、縦的な面でも後孫がそのような祝福を受けることができる圏内へと入っていくのです。ですから皆さんは、過去の氏族を救うことができる平面的な氏族的メシヤであり、未来のメシヤでもあるということを知らなければなりません。

 ここにいるスミスやデイビッドなど、その一族がイスラエルと同じ祝福圏内の位置を引き継いでいくのです。イスラエル一族という一つの単一民族が、複合民族、世界的な基盤として拡大されるのです。

 それゆえに、皆さんは文字どおり氏族的メシヤです。皆さんの先祖も救い、今生きているスミスならスミス白体も救うことができるのです。そして、後孫も自動的に救いを受けるようになるのです。そのようなメシヤです。イスラエル民族は、今まで二千年、二千年、二千年と、このように六千年を流れ下ってきたのですが、今日私たち統一教会は、この六千年の価値を六年間で引き継ごうとしているのです。

 すなわち、宗教を知らない人が宗教の恵沢圏内に入ってくるということです。選民思想を立てることもできなかった人が選民思想に、わっと入ってくるということです。氏族的メシヤには、縦的、横的な内容がすべて入っています。

 それで一九八二年六月二十一日に、先生が「霊界統合宣布式」をしたのです。この日は、昔、先生が監獄に入っていった日です。先生が監獄に入ったのが一九四八年でしたから、それから三十四年になる日です。三十三年が終わり三十四年へと入っていった日だというのです。

 それは何かというと、イエス様の三十三年生涯の全体歴史を統一教会で蕩減復帰したということです。この時が、アメリカと闘った時です。アメリカの最先端に立ったのが統一教会です。そして、霊界にいるすべての先祖たちは、皆さんのホーム・チャーチ基盤を通じて全体が再臨するのです。

 それでは、霊界にいる皆さんの先祖はいかなる立場かというと、天使世界の天使に匹敵するのです。そして、皆さんの世界は、アダムとエバの世界に匹敵するのです。また、今後の後孫は、未来に匹敵するのです。皆さんはメシヤの立場、アダムの立場であり、霊界はそのアダムを協助すべき立場なので、霊界にいる皆さんの先祖たちは地上に来て天使世界の使命を協助するのです。協助することによってこれが一つになれば、結局は解放がなされるのです。

 皆さんは真の父母をもっています。ゆえに、皆さんは真の父母の子女です。父母と子女は一つです。ですから皆さんは、本然のアダムの位置を復帰するのです。そうすれば天使は、自動的に皆さんを助けるのです。それは原理です。そのようになれば、サタンはもうそれ以上ホーム・チャーチにとどまることはできません。自動的に退くようになっています。


一審判決の言い渡し
(一九八二・七・一六、真の御父母様:十八ヵ月、二万五千ドル、神山威:六ヵ月、五千ドル求刑)


 一九八二年七月十六日、アメリカ、ニューヨーク連邦地方裁判所のジェラルド・ゴーテル判事は、一九七三年から一九七五年までの三年間、真のお父様が統一教会の食口たちの献金した百六十万ドルをニューヨークのチェース・マンハッタン銀行に預金した際、そこから発生した利子十一万二千ドルに対する所得税千ドル(当時のウォンで約七十万ウォン)を「脱税を目的として申告しなかった」という容疑で、懲役十八ヵ月の刑と罰金二万五千ドルを宣告した。この日、経理責任者である神山城氏は、懲役六ヵ月と罰金五千ドルを求刑された。

 私はゴーテルのような人をさほど重要には思っていません。ゴーテルが審判を左右するからといって、私は彼の判断によって消えてなくなる人ではありません。彼を踏み台にして上がっていくのです。米国政府が何だというのです。米国政府を越えていくのです。米国政府に引っ張られていく私ではありません。私はアメリカ人を教育してでもそのようにするつもりです。(拍手)

 レバレンド・ムーンの行く道においては、昼だけがあるのです。夜はありません。夜はジャンプして飛び越えていくのです。ここで何を復帰し、何を満たし、何を残していくのかということが問題です。

 私が法廷に立つことによって天が私のために悲しめば、私は「私のことを心配しないでください」と言って天を慰労するのです。「私は日ごと未来を確固たるものとする時間をもっています」と言って慰労するのです。天と地のことを考えてあげるのです。天のことを思い、人類のことを思ってあげているのです。私が悪であれば結局は下がっていくでしょうし、米国政府が善ならば、米国政府が上がっていくことでしょう。米国政府が上がっていくならば、打たずに従っていかなければなりません。しかし、私が善である場合は、米国政府を捨ててでも私はその道を行きます。(拍手)

 最も困難な時に天を慰労し、最も困難な時に人類を愛することができる人には昼夜の区別がありません。その道は、聖人の行く道です。私が刑を受けることについては心配していません。統一教会をどのようにして収拾するかという問題、従ってきている弟子たちにどのようにして力を与えるかという問題を心配しているのです。私が刑を受けるということは忘れ、神山氏の刑を軽くしてあげることに心を砕いているのです。そのような思いで法廷に立っているのです。

 私が以北(北韓)の監獄に入って、そこから出てきたときは、以南(南韓)に基盤を築きました。もし、ここアメリカで監獄に入っても出てくるときには、ソ連に基盤を築くのです。公義の道を行くのです。ゆえに、私と共にあることは、神様と共にあるということです。そのように堂々としているというのです。

 先生が今どのような状態にいるとしても、たとえ死んだとしても、このことを続けるのです。この人(先生)は、死んでもこのことをするのです。死んでも正義は成すことができますが、正義に反対した人はそこでストップです。公義の目的は何ですか。法廷を経たからといって、レバレンド・ムーンがアメリカに悪いものを残すことはできません。より良いものを残してあげなければなりません。アメリカの国民が見いだすことができる新しい人格を植えつけるのです。レバレンド・ムーンを研究した人が法廷に来てストップするようになりますか、ジャンプするようになりますか。これは大きな問題です。私たちには希望があります。

 レバレンド・ムーンは、一生の間反対を受けました。このような公判廷で闘うのは今回で四度目です。日帝の時の日本政府から、北韓から、南韓から、そしてアメリカにおいてです。この国を生かしてあげ、この国の未来の若者たちを生かしてあげるために、自由世界を生かすことができる人間をつくりあげるために努力していたら反対を受けたのです。

 既に三次まで闘わなければならない状況になっています。二番で勝利する見込みはありません。公義の真理、天理はそのように教えるものだということをレバレンド・ムーンが教えました。先生がこのような話をするのは、先生に責任がないということではありません。責任を負っているがゆえにこのような話をするのです。皆さんがこのような重荷を負わなければならないということを知るとき、皆さんに対する思いは、より深刻なのです。子供たちの将来を祝福しようとするのが父母の心情です。公の道は、そのような法度の道を行かなければなりません。それゆえに、歩んでいくべき法度の道が残っているという事実を皆さんは知らなければなりません。

 イスラエル民族がイエス様に背いて十字架を負わせたとき、その一人を殺すことによってどのような問題が起きたのかというのです。宇宙の天理が問題となるのです。米国大使に反対すれば、米国という国に反対するのと同じことになるように、神様が送った人に反対すれば、神様に反対することになるのです。その人が大使であると同時に、天の息子であったとすればどうするのかというのです。そのようなことをすれば、神様の心を解く道がありません。その神様の息子以上に天のことを思う道を発見する人はいないということを知らなければなりません。

 先生は、法廷闘争期間には深刻でした。「私はこのように行く」と堅く決心して出発したのです。私は悪なる心をもってこの国を呪ったこともなく、悪なる心をもってこの検事、判事を呪ったこともありません。公判の件で私が検事たちと握手をするのですが、討論するところで泰然と握手するので、ジョ・アン・ハリス(Jo Ann Harris:政府側の検事)は逃げていってしまいました。きょう、この場が正義の審判の場だというのです。私は、神様の前に行っても堂々とできます。アメリカの善なる先祖たちの前でも堂々とできるのです。


四 アメリカを中心とした基盤強化


在米僑胞勝共講演会(一九八二・二・二八〜四・一八、六大都市、二万名以上参加)


 今から、私たちは勝共大会をするのです。勝共大会をして何をするのでしょうか。共産党をすべて破壊するのです。ここにいる韓国の僑胞から始めるのです。アメリカにどれくらい僑胞がいると思いますか。六十万人です。昔の荒野時代におけるユダヤ民族六十万とちょうど同じです。

 今は、カナンの福地を復帰する荒野時代です。レバレンド・ムーンが韓国民族を固く結束させれば、誰も韓国が転換する道を遮ることはできません。そのような時代であることを知らなければなりません。

 キリスト教のアメリカを精神的に革命することにおいて、韓国民族が主導的な道を行かなければならないということを皆さんは知らなければなりません。それで「一つになりなさい」と言うのです。これが一つになれば、世界が生きるのです。

 不思議なことに、韓国の僑胞が七年間でこれほどまでに増えたのです。当時は、二十万くらいでしたが、七年間で六十万になったのです。エジプトでユダヤ民族の子孫が生み増えた時と同じです。アメリカ国内においては、ユダヤ人と韓国人が問題です。アメリカはキリスト教国家です。ユダヤ人はユダヤ教を信仰し、アメリカはキリスト教を信仰し、韓国はユニフィケーション・チャーチ(統一教会)を信じるのです。これら三つの民族が一つになれば世界が回るのです。それをいかにして成すのかというのです。

 それを成してこそ、統一教会は、イエス様が宗教を一つにできなかったことを蕩減復帰するのです。それが残されています。これらが一つになれば世界が一つになるのです。レバレンド・ムーンは、これを可能にするためにゴッド・カンファレンス(神様会議一九八一年から毎年開催されている世界の宗教指導者たちの集まり)をつくり、イスラム教、キリスト教など、多くの宗教をすべてこの中に入れたのです。

 今からは、ユダヤ教と統一教会とキリスト教の接近時代へと入っていくのです。そのようになればすべて終わりです。ユダヤ教、キリスト教、統一教会の一体化が可能になれば、世界は一つの世界へと移行していくのです。共産世界は、なすすべもなく崩壊していくのです。

 ここで反対現象が起こります。民主世界ではキリスト教運動に反対する運動が起き、共産世界ではキリスト教運動を支持する運動が起きるのです。全く反対の現象が起きるのです。そのような時代になってきます。ゆえに私たちは、今いかなる時にいるのかということをはっきりと知らなければなりません。


文鮮明研究所(Moon Institute)創設(一九八二・四・一、ワシントンD・C)


 一九八二年四月一日、アメリカのワシントンD・Cで、神学的、宗教学的次元など、様々な方面から真の御父母様と真の御父母様の思想を研究する団体である「文鮮明研究所(Sun Myung Moon Institute)」が創設された。同研究所は、真の御父母様に関して西洋で発刊されるすべての刊行物を管轄し、有名な学者たちが真の御父母様の思想の背景を学問的に研究できるように支援している。

 青少年をはじめとするアメリカのすべての人々は、私に対して多くの関心をもっています。出版されている本だけを見ても数十冊です。今後は数千冊になることでしょう。十年後には三千冊を越えるだろうと思っています。そのようになれば、図書館の一角を独占するようになります。そして、その内容を知れば迫害時代は過ぎ去るのです。

 それで、現在私が準備していることは、世界的な大学者を立てて、ムーン・インスティテュート(文鮮明研究所)をつくることです。よこしまな反対者たちによって、未来の歴史過程に多くの教派が生まれるはずです。そうなれば、国家分裂、民族分裂、人種分裂が再起する危険性があるため、これをすべて本然の出版物を中心として、矯正、修正して方向を正さなければなりません。そのようなことまで心配しているのです。

 文なにがしを滅ぼそうとする多くの反対映画が作られています。本もたくさんあります。なぜでしょうか。あまりに様々な説があるためです。甲論乙駁すると言うではないですか。仕方がないので、世界の著名な各界人士を集めてワシントンD・Cに文鮮明研究所をつくるのです。未来の歴史の混乱を防ぐために、行くべき道をつかまなくては、私が不十分な人、悪い人になるのです。


日刊新聞「ワシントン・タイムズ」創刊(一九八二・三・一、試作版、五・一七、創刊)


 「一九八二年三月一日に試作版を発行した日刊紙「ワシントン・タイムズ」の正式創刊号が同年五月十七日に発行された。ワシントンD・Cに本社を置き、朝刊として、毎日二十面以上、十二万部を発行する。発行人および編集人には、ジェームズ・ウェラン(James Whelan)氏。同紙は、「ワシントン・ポスト」と共にワシントンD・Cの二大新聞になる。

 私が一つ話をしますが、アメリカの著名人士たちは、「世界のために働いている人は、レバレンド・ムーン一人しかいない」と言っています。アメリカの多くの事業家や、有名な人たちは、みな自分の名誉のために動いていますが、レバレンド・ムーンはそうではないのです。

 その例が何かというと、「ワシントン・タイムズ」です。ところでこれは、裁判が最も熾烈な時に法廷闘争をしながらつくったものです。法廷闘争を通じて私を監獄にほうり込んで追放しようと、ありとあらゆることをするアメリカは、怨讐の中の怨讐です。爆破装置を仕掛け、火をつけて爆破して粉々にすべきところですが、そのようなアメリカが滅びざるを得ない危機に瀕しているので、手を添えて助けてあげなければならないと思ったのです。

 ですから、レーガン政権が発足したアメリカのワシントンD・Cにおいて「ワシントン・タイムズ」をつくったのです。ワシントンD・Cは政界における世界の首都です。そのような中で「ワシントン・ポスト」は、西欧の「プラウダ」(注:ソ連の党機関紙)と呼ばれているのです。これは完全に共産主義者の新聞です。

 上院議員、下院議員から、すべての各機関、また行政府の各部署に入っている官吏だけ見ても七万人以上になります。秘書だけでも六万人以上になります。「ワシントン・ポスト」のために、それらの若者たち、アメリカの中心の芽となるべきそれらの人々が、みな打撃を受けているのです。この芽が、すべてゆがんでしまって方向をつかむことができず、嘆息の局地に追い込まれているのです。

 それで、レーガン大統領が財閥を集めて保守系の新聞をつくることを決定したのです。しかし資本主義者のアメリカ人が、損するようなことをすると思いますか。「自分と国が何のかかわりがあるのか」と言うのです。

 そのような富豪を五名ほど集めてつくろうとしたのですが、みなふろしきをまとめて逃げていってしまいました。ですから、誰もする人がいないのです。それで、アメリカが「怨讐だ」と言って追い出そうとしているレバレンド・ムーンが、そこに足を踏み入れたのです。正月一日に始めて、二百名を派遣して「三月一日までの五十八日間で新聞を出しなさい!」と言ったのです。そのような歴史はありません。

 見てみなさい。私が法廷闘争をすることによって、アメリカが滅びていくのは火を見るよりも明らかです。それなのに、なぜ多くのお金を投資して「ワシントン・タイムズ」をつくったり、ホワイト・ハウスとアメリカを助けてあげようとしたりするのでしょうか。このような狂った者がどこにいますか。

 それは天道を明らかにしなければならないからです。私が投資したお金は、夜も寝ないで身もだえしながら一銭、一銭集めたお金です。そのようにして集めたお金をそのまま流してしまうわけにはいきません。生きていらっしゃる神様を証するのです。今まで私を捕らえてなくしてしまおうとしていたこの環境の中でも、彼らのために生きる道を開いてあげ、世界的に生きる道を開いてきたのです。

 アメリカは、アメリカのためだけにあるのではありません。自由世界の運命を担った責任者としてのアメリカなのです。ですから、アメリカ自体は私に過ちを犯しましたが、自由世界は私を後援し、また将来自由世界が残ることを私は知っているので、その自由世界のために莫大な出血をしながら「ワシントン・タイムズ」をつくったのです。

 そのようにして、一九八二年五月に「ワシントン・タイムズ」をつくりました。誰が損害を覚悟してまで、アメリカを救い、自由世界を救うためにつくりますか。アメリカの富豪が夢にも思わず、みな放棄してしまっているものを、なぜ何の関係もないレバレンド・ムーンがするのでしょうか。「この国よ、永遠に滅びてしまえ」と言って踏みつけて呪うべきところなのに、なぜこのようにしなければならないのかというのです。

 その富豪たちは、レバレンド・ムーンは貧乏人の一人だと思っているのです。「富んでいる者が神の国にはいるよりは、らくだが針の穴を通る方が、もっとやさしい」(マタイ一九・二四)といいますが、私がこの国において、富豪たちのできないことをして、新しい世界において、弱小民族を助けてあげなければならないのです。アングロサクソンの白人たちは滅んでも、追いに追われてきたマイノリティー(少数民族)を助けてあげる責任者になろうというのです。それを知らなければなりません。


モスクワに言論人使節団を派遣


 それで今、何ヵ月目ですか。五月から六月、七月、八月、九月、十月です。六ヵ月目にして名実共に保守党の機関紙のような位置を確立したのです。

 保守党には、新保守派と旧保守派がありますが、すべてキリスト教が関連しています。今まで、その保守派が世界の二国家をなくすことは問題ではありませんでした。判だけ「ボン」と押せば、そのまま吹っ飛んでいくのです。薬を与え、病気を与え、ありとあらゆることをしたでしょう。しかし、世の中は人間の思いどおりにはいきません。いかに強力で頑丈な基盤をもっていても、天意に背けば、なすすべなく崩壊していくのです。それを私はこの目で見てきました。歴史過程を経ながら実際に体験したのです。それで仕方なく手をつけたのです。

 今は、ソ連に入っていかなければなりません。私はモスクワ大会を宣布したので、ソ連に行く方法をあらゆる手を尽くしてでも準備しなければなりません。それで、ソ連から来た芸術家、スパイ工作をしている者たちのあとを追い掛け回して連結する仕事をしているのです。夢のような話でしょう。

 そして、「ワシントン・タイムズ」を中心として、アメリカにおける四十社の言論人、有名な新聞社の編集局長、あるいは社長を代表して、言論人のソ連訪問をソ連大使館に提議しました。それは論議の的になったのです。許可をするのか、しないのかというのです。

 このようにして、今回十二日間、有名な言論人がモスクワを訪問したのですが、彼らは帰ってきてから「レバレンド・ムーン、本当にありがとう」と言うのです。「レバレンド・ムーンがこのような人だとは思わなかった」と言うのです。ですから、言論界では気分の悪い話でしょう。アメリカにある日刊の新聞社は、千七百五十三社にもなります。それぞれが「自分たちはひとかどの者である」と主張しているのです。ところが、レバレンド・ムーンに先取権を取られたということで大騒ぎしています。いくらでも騒ぎなさいというのです。

 このようにして「次はソ連の言論人を招聘する」ということを私が提議してきたのです。「ワシントン・タイムズ」を中心としてアメリカに招聘するのです。このようにして三次、四次、五次ぐらいまでいけば、見ごたえのある闘いが起きることでしょう。

 そのようにして、一度行ってきてからは何をするのでしょうか。今後、ドイツならドイツに対して、この「ワシントン・タイムズ」が何をするのかというと、十二の部署があれば、一つの部署から編集部要員を三名ずつドイツに派遣して鑑定しなければなりません。派遣し、ホテルに一ヵ月くらい滞在させてくまなく調べさせるのです。そして、ドイツの政策がヨーロッパの利益となる方向を取っていなければ、ヨーロッパ全域の人々を糾合してそれを糾弾する手段を取らなければなりません。

 ヨーロッパの安保を急がなくては、共産主義の餌食になってしまうということを感じるので仕方がありません。そのような過程を経て、中共にも行くつもりです。キューバにも行くつもりです。うちの新聞社に自由主義の思想をもった要員が必要です。

 それでは、基盤を築いて何をするのでしょうか。言論人たちが、天意と神様の摂理の方向に一致することができる機会をつくり、今日のアメリカとソ連のような、民主主義の指導国と共産主義の指導国の首相たちを呼び集めて頂上会談をリードできるようにならなければなりません。それは、言論界のみが可能なことです。


四十ヵ国「世界平和教授アカデミー」創設と「頂上会議」創設準備


 世界の指導者クラスを大きく二つに分けると、一つは外的世界の国家指導者であり、もう一つは内的世界の宗教指導者です。現在、全世界の国家指導者たちが最も苦心していることは共産主義の問題です。これをどのようにするかと、苦心しているのです。それでは、全世界の宗教指導者の問題とは何でしょうか。疲弊しているこの宗教をいかにして復興させるのかということです。これが大きな問題です。その次が何かというと青少年の問題です。

 それでは、現在レバレンド・ムーンがしていることは何でしょうか。これらの問題を解決しているのです。世界の学者たちと、世界の多くの国家の首相を集めてサミット・クラブ(首相協会)をつくり、高い次元で未来の世界の行くべき道を目指そうというのです。既にこの仕事に着手しています。今は、それが可能なラインを越えたのです。実践段階に入ってきているという事実を知らなければなりません。

 学者たちの世界でも、共産主義を退けることができる人はレバレンド・ムーンしかいないということが、また世界の指導者階層においても、この世界を共産主義から救うことができる人は、レバレンド・ムーンしかいないということが決定的な段階に入ってきているということを知らなければなりません。このように外的世界においては、絶対価値を中心として世界の知性人を糾合するのに一段落がつきました。

 私がバンケットをすれば、学者たちが私の世話になり、頂上クラブが私の世話になり、世界の有名な人々が私の世話になる立場に立つようになって、その人々が行ったり来たりすれば、その国が行ったり来たりするのです。

 例を挙げると、昨年、ドイツに行ってきた時の話です。私がドイツにいるということを学者たちが知り、私に「会いましょう」と言うのです。それで私は、隠れて歩きました。会わなかったのです。科学者大会(科学の統一に関する国際会議)を通じて私に世話になった人がたくさんいるのです。

 最高の学者や大統領たちに「レバレンド・ムーンがバンケットをするので来なさい」と招請状を送れば、来ないと思いますか。「バンケットをする」と言えば、たくさん集まることでしょう。私はそのように思います。すべての国から来るはずです。そのような状況を私がつくっておきました。ですから、宣教師である皆さんを援助しないで、もっと苦労させてもいいのです。しかし死んではなりません。死なずに、どのようになってでも生き残りなさい。(笑い)

 今回、四十ヵ国にアカデミー(世界平和教授アカデミー)をつくったのを皆さんは知っているでしょう? あとはサミット・クラブ(頂上会議)だけつくって、そこに「レバレンド・ムーンが皆さんをゲストとして招請する」と言えば、みな集まるようになっているのです。

 今年、世界四十ヵ国がアカデミーを中心としてアカデミー国家になりました。アカデミーの教授たちは、その国の政治顧問になっているので、その最高のアンテナを通じて首相協会を動かして、バーター制でできるように教授アカデミーが準備しておかなければなりません。そのようになれば、韓国の経済問題は解決できると考えているのです。私は、経済学の博士ではありませんが、方向に対しては、既にぴたっと決定しているのです。


米国CARP、三百大学総力活動


 CARPを中心として、現在、すべての大学街を完全に整理しています。そして大学街を中心に行動しながら学者世界を完全にまとめてきているのです。

 今、アメリカの若者たちの行くべき道がありません。既に民主世界の制度に疲れています。キリスト教文化圏に疲れています。共産主義をもって暴れ回りましたが、それも途中で疲れています。現在、このような緩衝地帯に入っているのです。それで、原理研究会を中心として、米国三百の大学に総攻撃をするよう命令をしてきました。

 エルドリッジ・クリーバー(Elderidge Cleaver)という男がブラック・パンサーズ(BlackPanthers)という団体をつくったのですが、彼らは「共産主義でなければアメリカを革命することはできない」と主張する連中です。

 その黒人たちは虐殺、強姦、銀行強盗をするので、アメリカのFBI、CIAにとって、とても頭の痛い男でした。この人が、あることがきっかけとなって幻想の中でイエス様と出会い、キリスト教に転向したのです。

 ところが、共産主義理論体制の世界観をもっていた彼がキリスト教に入ってみると、これ以上いい加減なものがないというのです。信じられないというのです。優れた神学者、れっきとした有名な復興師にいくら会っても駄目だというのです。このようにして絶望の中で苦しんでいる時に、私たちの「原理」を知るようになったのです。それで、「原理」を自分一人で勉強したのです。私には、会ってみることもできませんでした。

 鬼のように勉強して、「自分はもうレバレンド・ムーンの弟子になった」と言うのです。「ムーニーになった」と宣布している段階です。彼は、現在生きている共産党の世界的な人で、会ってみなかった人がいません。キューバのカストロから、北韓の金日成、中共の毛沢東まで、すべて会ったのです。そして、あのフルシチョフにも会ったというのです。自分の娘の名前も金日成がつけてくれたのです。

 共産主義理論を中心として見るとき、世界に一つしかないと思ってきたのに、現在の政治体制から見ても、方向から見ても理論と一致していないというのです。それで嫌気を感じていたところにイエス様が幻想の中に現れ、キリスト教に転向したというのです。

 しかし、キリスト教においても人生問題や哲学問題を中心とした思想的な観点においては、宗教的な解決点を見いだすことができずに苦しんだのです。そのような時に統一教会の「原理」を知り、完全に転換したのです。そして共産党に宣戦布告するのです。「今から、大学街でムーニーたちが活動する」と言って、全面的な攻勢をかけています。四十日コースをもって有名な大学を中心として、毎日一校ずつ攻勢をかけました。

 もう、その四十日が終わりました。現在は第二次に入って三百の大学を中心に攻勢をかけているのです。そのようにして、アメリカの大学街において共産党にブレーキをかける運動を繰り広げているのです。

 このようにして何をしようというのでしょうか。キリスト教青年会(YMCA)を再編成しようというのです。今、学内にはYMCAが全くなくなってしまいました。社会にあるYMCAは何かというと、これは産業宣教をしている共産党の親類縁者のようなものです。YMCAの責任者は、みな共産党の足場になって活動しているのです。これを覆そうという運動をするのです。新しいYMCAの編成をしているのです。

 YMCA会館を中心として、大学の教授や私たちと関係している地方の有力者を中心として、新たな風土を造成しようというのです。そのようにして、この韓国を日本とアジアに連結させて、アメリカの行政府まで影響を及ぼし、離れることができないようにする活動をしなければなりません。


二千百家庭合同祝福結婚式(一九八二・七・一、ニューヨーク、
  マディソン・スクェア・ガーデン、六十ヵ国、二千七十五双参加)

 一九八二年七月一日、アメリカ、ニューヨークのマディソン・スクエア ガーデンで、四十八ヵ国の新郎新婦二千七十五双が参加する中、真の御父母様の主礼により、国際合同祝福結婚式が挙行された。今回の祝福結婚式の表題は理想家庭を通じて世界平和を成し遂げるための統一教会の成婚式」であった。

 皆さん、今回行った公開結婚式は良かったと思いますか。結婚というのは、一組だけがしても、その村中がお祝いするものです。ですから数千組が結婚するのを反対するなどということは見当違いなことです。まず、警察が驚いたのです。デモをする人がいないからです。それは、そうならざるを得ません。一般的に結婚というものは、そのように思われているからです。この西欧社会には大きな衝撃であったことでしょう。(笑われる)これ(合同結婚式)が話だけではなく事実だからです。ですから、今後皆さんは、合同結婚式を堂々と誇らなければなりません。

 また、今回宣教師九十六名がすべて集まりましたが、長いこと外地において苦労しました。七年過ごしましたが、相当に苦労したことでしょう。(拍手)独りで歩む中でとても孤独だったことでしょう。その間、皆さんは日記を書きましたか。それらの日記は、全部コピーして出版しなければなりません。困難な中で多くの苦労をした事実は、そのまま埋もれてなくなるのではなく、後代の数多くの若者たちの前に新しい開拓精神を残してあげることができる良い材料です。皆さんが何年間も苦労したことは、何ものにも換えられません。歴史路程から見ればそうなのです。

 皆さんが宣教に出て困難なことに出遭うたびに、先生が獄中生活で迫害を受け、また今も法廷闘争をしていることを思えば、とても力になったのではないかというのです。先生の生涯を通じて皆さんが影響を受け、「それがいかに困難であっても克服しなければならず、自らが責任を果たさなければならない」と思ったように、皆さんの生涯を通じて後代が影響を受けるのです。

 今、先生は法廷闘争をしていますが、普通の人であれば、これは家に不幸があって一大事が起きたような環境です。しかし、法廷闘争をしながら「ワシントン・タイムズ」をつくり、西欧社会で二千双の祝福をしたのです。そのような意味でこれは重要な意義があるということを皆さんは知らなければなりません。

 レバレンド・ムーンが歴史を記録するとすれば、このような時であるほど、これらすべてのことがより貴重な価値をもつということを知らなければなりません。法廷闘争をしながら私に反対するその国のために、このような公的なことをしているという事実は、歴史がひっくり返るようなことです。なぜ急ぐのでしょうか。それを知らなければなりません。それは、すべてモスクワ大会のためなのです。

 私の裁判事件により、レバレンド・ムーンと統一教会がこのようになっていますが、そこから駆け上がらなければなりません。アメリカを正すのです。今回七月一日の結婚式によって半分ぐらいまで引き上げました。今回の結婚式によって、すーっと空中に駆け上がったのです。アメリカのすべての塀を越えていかなければなりません。


映画「おー、仁川」試写会(一九八二、九・一七)


 この映画に関心をもつようになった理由は、大きくは二つあります。その第一は、韓国戦争の侵略者が誰なのかということをはっきりさせて、歴史を正そうとしたことです。第二は、先生がマッカーサー元帥の功績に対して尊敬と賛辞を送ろうとしたことです。マッカーサーは、神様を愛し、人類を愛し、また人類と神様の最大の敵である共産主義を正確に知り、嫌悪した偉大な将軍です。

 そして最後に、この映画を作るに当たって、先生としては個人的に忘れることができないもう一つの因縁があります。韓国戦争が起きた時、先生は北韓の刑務所に収監されていました。仁川上陸作戦に続いて国連軍が北へ北へと攻め上がってくる時、せっぱ詰まった共産主義者たちは、収監されていた政治思想犯を処刑し始めました。先生の最後の瞬間が迫ってきていました。ところが、先生が引かれていき、正に処刑されようとしたその数時間前に、先生は国連軍の助けによって劇的に解放されたのです。「おー、仁川」というこの映画は、マッカーサー元帥に対する先生の感謝の表示であるとも言えます。

 最初に「サン・ミョン・ムーン」という字幕が出てきます。(笑い)これは、私が作ったのであって、監督たちが作ったのではありません。(歓呼、拍手)

 それでは、なぜ字幕にレバレンド・ムーンの名前を入れなさいと言ったのでしょうか。入れなくても良いのにです。最初は、何をしようとして入れたのでしょうか。戦略的な意味からです。今、差し当たって損失も大きいのです。しかし、レバレンド・ムーンは、既に人類歴史上で、今までいなかった歴史的人物になったということを知らなければなりません。百年後、千年後にもレバレンド・ムーンはなくなりません。その時になって必要なものをレバレンド・ムーンが作ったという事実! 最も激烈な迫害の中で、最も過酷な公判を受け、宣告を受けながら作った歴史的な映画であるという名前がいつまでも残るのです。共産主義に反対する反共思想が永遠にこの地球上に残されるのです。

 ハリウッド街で「ワン・ウェイ・プロダクション」(One Way Production)のことを知らない人がいないほどに一躍有名にしました。「おI、仁川」は今月十七日に試写会をもちます。

 それでは、お金がどれくらいかかったのかというと、五千八百万ドル、約六千万ドル近くかかりました。それもキャッシュで作ったということで有名です。銀行から一銭も借りずに私たちの財力で作ったとなれば、ハリウッドやアメリカ資本主義世界は私たちを信用せざるを得ません。その実力を認めるのです。ハリウッドで映画を作るときは、大抵八〇パーセントはお金を借りて作るのです。

 私たちの映画に出てくる背景の撮影は、セットではなく、すべて実際の撮影です。飛行機が飛んだり、橋を爆破したりするのも実際の撮影です。爆破するためにアメリカから飛行機を四十機も借りて行いました。

 なぜそのようにしなければならないのかというと、ハリウッドで今まで考えていたイメージを完全に覆さなければならないからです。ですから、どのような映画を作るのかという関心が膨らんでいたのです。素人がどのような映画を作るのかと、関心が高まっていたのです。素人の中のど素人でしょう。(笑い)

 何度も撮り直しながら作ってこそ素晴らしいものになるのです。五回も撮り直しをして、五年の歳月がかかりました。映画歴史上で最も時間がかかり、撮り直しも何度もして、お金も最も多くかかり、批評も批判も反対も最も多く受け、すべてが一番だというのです。

 この映画の背景に出てくる避難民たちは、すべてうちの食口です。(笑い)アメリカ映画を作るのですから実際はアメリカの食口が入らなければならないのですが、韓国の食口たちが入っていったということは、とても風刺的なことです。この映画を撮影する時は、最も暑い時でした。六・二五(韓国戦争)がちょうどそのような時だったからです。どれほど苦労したか分かりません。そこでの総責任者は任導淳氏です。(拍手)


第十一回「科学の統一に関する国際会議」(一九八二・一一・二五〜二八、フィラデルフィア、フ
ランクリン・プラザ・ホテル、百三ヵ国、五百三十四名)主題:絶対価値の探求と新しい世界の創造


 一九八二年十一月二十五日から二十八日まで、アメリカのフィラデルフィア、フランクリン・プラザ ホテルで、三十名以上の東欧圏の学者たちを含む、百三ヵ国から五百名以上の碩学と二百名以上のオブザーバーが参加する中、「絶対価値の探求と新世界の創造」という主題で、第十一回「科学の統一に関する国際会議」が開催された。二十五日の開会式で、真のお父様は、創始者として「絶対的価値観」という題目の基調演説をされた。

 今日の世界を二百で表現すれば、「大混乱の世界だ」と言うことができます。洋の東西を問わず、世界の南北、あるいは国家の先進・後進の区別なく、社会はすべて、矛盾と不条理、不正と腐敗等の病にかかっています。世界の至る所で紛争、衝突、反乱、戦争等が絶えず起きています。先進国は、豊かな物質生活を楽しんでいますが、第三世界、特にアフリカでは、数多くの人々が飢餓にあえぎ、餓死する群れが続出しています。このような世界的な混乱がさらに悪化し、加速化されれば、人類は滅亡の危機から抜け出ることが難しくなることでしょう。

 世界的な混乱の直接的な原因とは、果たして何でしょうか。その原因は様々に分析することができますが、最も根本的な原因は価値観の衝突にあると見なければなりません。

 それでは、そのような価値観の相違はどこに起因するのでしょうか。それは、第一に利己主義に起因しています。第二に思想の違いに起因しています。したがって、人類を滅亡のどん底から救出する道は、第一に利己主義の清算にあり、第二に思想的な違いの解消にあると言わざるを得ません。

 人間が自己中心になり、思想が各々異なるようになった遠因は、堕落により神様を失うことによって神様の愛を喪失し、神様のみ言(真理)を失ってしまったことにあります。神様の愛は、価値(真善美)の根本です。したがって、神様の愛は絶対価値の基盤であり、絶対価値はすべての徳目の根本、すなわち統一価値です。そして、神様のみ言はすべての思想の根本であり、ゆえに絶対真理なのです。また、統一的な真理です。

 人類の関心は、既に宗教から遠ざかりつつあり、熱い火のように燃え上がるべき信仰本然の姿勢は少数の例を除いては次第に消えつつあります。これは、実に重大な事態であると言わざるを得ません。

 それでは、その崩壊の原因とは何でしょうか。第一に、科学技術の発達と経済成長等で、人間の精神が物質主義に流れているからです。第二に、共産主義をはじめとした各種の無神論と唯物論思想が急速に、また広範囲に蔓延しつつあるからです。第三に、政教分離の名のもとに、国家の教育政策において教育科目から宗教を排除することにより、幼いときから無神論思想を注入する結果をつくり出しているからです。第四に、共産主義者たちが赤化工作のために残っている価値観さえも意図的に破壊しようとする戦略をとっているからです。第五に、宗教的な価値観を理論的に守護すべき確固とした本体論の欠如にあります。本体論とは、絶対者に関する理論のことをいいます。

 新しい本体論によって、神様に関するすべてのことが解明され、すべての宗教の神様が結局は唯▽なる絶対神であり、同一なる一つの神様であることが明らかにされれば、ここですべての宗教は、その看板をそのまま維持しながらも実質的な宗教の統一が成されるのです。そして、神様の創造理想である地上天国を実現するために共同の歩調を取るようになるのです。

 そして、すべての宗教教理の不備点、未解決点は、新しい本体論によって補完され、実質的な教理の一致化までもが実現することでしょう。このようにしてすべての宗教は、神様がその宗教を立てられた目的を完全に果たすに至ることでしょう。以上、今日の世界的な大混乱を収拾できる絶対的価値観に関する様々な問題点を解決するために、新しい宗教として登場したのが統一教会です。その内容は広範であり、知性人までも洗脳するという有名な「統一原理」と「統一思想」です。


五 世界的な事業育成と宣教基盤の拡張


海洋教会活性化と地域責任者任命(一九八二・九・五)


 今、アメリカでは何をしているのでしょうか。水産業をしています。全国的に水産業をしているのです。そして、世一路を通じて販売を始めました。それから食堂も始めました。今、シアトルでは問題になっています。約七百万ドルかけて「ゴー・エンジョイ」という会社をつくったのですが、反対派が騒いでいるのです。

 既に陸地は人でいっぱいなので、船を造って海に出ていくのです。海で生活する時代が遠からず来ます。私たちは、海で何をしなければならないのでしょうか。世界のすべての海洋基地に統一教会の男性ムーニーたちが住むのです。それさえ占領すれば、現在の世界の文化すべてを思いのままにすることができるのです。男性ムーニーは、世界のすべての海岸に集まってそこで生活し、占領するのです。

 将来、陸には食べる物がなくなります。食料がなくなれば、死ぬのです。ですから、海に行って暮らすようになります。そこで魚を獲って食べるのです。陸地の肉の代わりに魚を食べ、野菜の代わりに海草類を食べれば良いのです。人の体の三分の二は水です。ゆえに、未来において私たちは海を占領しなければなりません。海にあるすべての金銀財宝は私の手で開発するのです。このようなことを考えれば、トンネルも掘らなければならないので、ハイウェイ・プロジェクトも出てきたのです。

 世界を動かすためには世界経済に影響を及ぼさなければなりません。それでは、私たちがどの分野に手をつけるべきかというと世界的海洋事業です。アメリカを中心として連結される世界の経済圏は膨大です。将来、アメリカの東部・西部・南部の海洋圏を占領すれば、五十ヵ国の海洋都市と連結することができる道が生まれるのです。それは膨大なものです。そうなれば、私たちは世界的な組織をもっているので、アメリカの海洋都市と世界の重要国家の海洋都市が直結するという論理が成立するのです。

 この時間、州責任者はすべて海洋教会の副責任者として任命します。それで、東部、西部の管理地域を分配してあげなければなりません。皆さんは、運命共同体ではありませんか。私はアメリカに来て、海で十年間無駄骨を折ってきました。海にいて、死ぬほどに苦労しても、海から何が生まれますか。顔を見てください。半分は黒人になりました。(笑い)十年間このようなことをしてきたのは、皆さんが海洋やオーシャン・チャーチに対して関心をもちなさいということです。

 私がある州のセンターに行って一晩を過ごし、次の日の朝に「近くに釣りに行こう」と言うときは、いつでも必ず案内をしなければなりません。いつでも、どのような時にもです。そして、統一教会の責任者は、誰もが一年に二週間は動員されて海洋教会の活動をしなければなりません。そこに行けば、教会の責任者などというものはありません。全員に同じように仕事をさせるのです。そして、先生は「お前、どこどこに行って釣りをしてきなさい」と指令を下すのです。

 また、海洋鉱山を手掛けようと思います。海洋鉱を掘らなければなりません。そのようなことを考えています。皆さんができなければ、私が先頭に立ってします。私が皆さんを連れていって掘るのです。また、十個の海洋都市を中心とした地域では、必ず冷凍会社を造らなければなりません。少なくとも、三箇所に一つは冷凍会社を造らなければなりません。そして、冷凍工場三つに対して、缶詰工場か何かを造らなければなりません。そのようにして、どのようなことをしても海で獲った魚を処理しなければなりません。

 オーシャン・チャーチは、昔タイガー朴(朴鍾九)がいた時にはCARPと連結していたものです。ゆえに、きょうからはCARPの責任者がオーシャン・チャーチの責任者を兼ねるのです。若い人は海に相当な関心をもっているので、海に入っていけば伝道できる道が大きく開かれると思うのです。

 そして、西部地区はミスター崔、アラスカは崔周源氏が責任者です。それから、任導淳氏!この人は、私が韓国で原理教育をたくさんさせた人です。原理講義が上手で、勝共講義も上手で、できないものがありません。それからどのようなスポーツでもこなします。背は低いのですが、皆さんが触れただけでも、ぱっと吹っ飛ばされてしまいます。任導淳氏は東部の責任者です。また、この人は出歩くことが好きです。皆さんが夜寝ようとする時に訪ねていくことでしょう。

 その次に、南部は金度完氏です。この人は韓国勝共連合の事務総長もしました。この人の性格に少し気難しいところがあっても、よく耐えなければなりません。韓国では有名な講師です。韓国政府の部署が招請する講師の中で、代表的な講師です。南部に配置されている人たちも立ちなさい。これで、配置がすべて終わりました。


統一産業と世一路を通じた機械産業


 オーシャン・ビジネスが一つで、その次は何ですか。世界の人類を早く糾合し、復帰摂理を促進させるためにはビジネスが必要ですが、世界で最も難しくアメリカで最も成功するビジネスとは何かというと、マシナリー:インダストリー(machinery indusutry :機械産業)です。ですから、第一に海のフィッシュで、第二に陸地の機械です。そして、第三はスペース(space !宇宙)です。今、統一産業で飛行機の製造に着手しているのです。

 それでは、今日、全世界にいる私たちの会員は何をすべきでしょうか。電子分野の日本を中心として、先端へと行かなければなりません。技術面や製造面や販売面において、世界の要員を日本に投入して世界先端の道へと押し出してあげることが最も早い道であると思うのです。また、ドイツは、機械工業を中心として全要員を投入し、ドイツのもっている世界的な技術と販売基準をいかにして拡張するかということが問題です。それから、アメリカのコンピューターや航空技術に関することも同様の原則です。

 それでは、今までの科学文明をリードしている主導的品目とは何でしょうか。経済分野においては、これを考えざるを得ません。それは、何よりも機械です。電子生産施設やコンピューターや航空施設も、その装置や設備や施設は機械文明の技術を通じて可能なのです。

 ですから、機械分野において製造と販売をいかにして世界基準へと突破するのかという問題は、世界の経済圏を掌握するにおいて重要な一つの目標とならざるを得ません。そして、機械産業を相手にすることは、即、国家の経営体制の中枢的な位置をつかむことにつながります。機械産業は、産業世界における背骨と同じです。

 この基盤ができれば、その次の電子事業は簡単です。それは何でもありません。連結だけすれば良いのです。そして、機械と電子だけ連結すれば、コンピューターや航空施設は自動的にくくられていくのです。電子と連結させれば、コンピューターや航空分野は難しい問題だとは思いません。

 ですから先生は、これまで二十七年間、皆さんの知らない中で機械産業に対して準備してきました。それで統一産業をつくり、今ではドイツの工場と連結して、それを消化することができる段階に来ました。連結できる基準になったのです。今は、統一産業の工業技術を中心としてドイツの技術と連結できる時代になったので、ドイツの工場を買うのです。

 昨年(一九八一年)の夏ドイツに行き、それを連結するためのすべての基盤を築くように努力してきました。ドイツ内の販売組織である世一路を世界的な組織へと展開させるための準備を今、皆さんはここでしているのです。


統一産業の機械開発と博覧会席巻


 今から六年前の一九七五年に、水深里の工場を昌原に移しました。今は最高基準クラスのマシン・センター(machine center)を造らなければなりません。自動機械を造らなければなりません。文社長に「それをしなさい」と言いました。それをするために、ドイツの若者を入れ、日本の若者を入れました。十五年前から入れたのです。

 工場を建て、すべて造ったのですが、人はどこから連れてくるのでしょうか。各国め人を集めてくれば良いのです。みな、自分の国の技術をもってくるのです。その機械は韓国の昌原で造られましたが、ドイツの製品や日本の製品よりも優れているのです。すべて日本人やドイツ人が開発してつくったのです。

 既に、十五年前に私が韓国を離れる時から、人の配置をすべて準備していました。それは、この世の人も知りません。小さな鋳物工場を造って「十倍、二十倍まで大きくしなさい」と指示しました。未来の計画をもっていたので、そのような指示をしたのです。そして、今ではNC(numerical control !数値制御)旋盤機まで造るようになりました。その質が良いのです。今や何でもつくることができる能力を備えました。私たちは何でもつくるのです。マイクロメーター(micrometer:測微尺)までつくることができます。そのような技術をもっているのです。

 最近、産業博覧会で統一産業が問題になりました。今回の大阪博覧会では、日本などの機械工業国家が衝撃を受けたのです。今回、私の力でコンピューターの電子装置を新たに製作しました。それは、うちの工場の人も知りません。

 なぜ、そのようにしなければならないのでしょうか。機械は、鉄とコンピューターの電子装置とを合成してつくるものですが、世界の一般の機械工業会社は電子装置をほかの所から買ってきてはめ込むのです。それが機械価格の四〇パーセントまでを占めるのです。このような実情を知っている私としては、未来の工業界を占領するときにこの電子問題、すなわちコンピューター装置が生命を左右する問題となるために、これを私の手でなさなければならないのです。

 コンピューターのうち、原資材の価格は五十対一にもなりません。百分の一にもならないのです。うちの女性工員を散人だけつけてあげれば、いくらでも型に押してつくることができるのです。それによって国際市場においては機械価格の四〇パーセントも思いどおりにコントロールすることができる背景をもつようになるのです。そうなれば、世界舞台における市場販売のチャンピオンになる距離が近づいてくると判断するのです。ですから、どのようなことをしてでも準備しなければなりません。自動機械の出発と同時に、コンピューター装置を手掛けるのです。それを十五年前からしてきました。

 シカゴ博覧会の時も、文なにがしのおかげで韓国が威信を立てたでしょう。今回、この大阪博覧会によって国家が文先生を賛美することでしょう。一つ開発するのにドイツ人が一年以上かかるものを、私たちは正月から始めて三ヵ月で設計を終えたのです。うちの設計陣に来させて、「私たちがその設計をしました」と自慢させました。私たちが機械施設から電子施設まで、ぱっと設計してすべて造ったのです。

 日本の博覧会が十月ですが、図面をもってきたのが四月です。四つの品目を開発するのですが、ドイツであれば一つの品目を開発するのに一年半から二年を見積もります。ですから、八年をかけなければなりません。それを四月の末から始めて九月までの五ヵ月でつくったのです。

 お金がないからといってオール・ストップするわけにはいきません。神様がいるので、心強いのです。それがレバレンド・ムーンの強みです。なぜ、一番難しい機械工業をしなければならないのでしょうか。早く世界的になるためです。答えは簡単です。これが一番難しいので、これを解決すれば世界のすべての分野でチャンピオンになるのです。これを長い期間ではなく短い期間で成し遂げようというのです。


世界的な販売組織の一元化


 皆さんを外国に宣教師として送り出す時にも、アメリカ人とドイツ人と日本人にして、一箇所に三人ずつ派遣しました。「一つになって、一つの目的を中心として活動しなさい」と指示しました。顔と国家の背景が異なる日本人、ドイツ人、アメリカ人ではありますが、先生が見れば一つです。みな、統一教会人です。

 そして、日本、アメリカ、ドイツの三ヵ国の中で、現時点の先頭走者は日本です。現在日本が主動的役割をなしています。ですから、日本全国で生産されたものを私たちが販売しようとすれば、何日もかからず、すぐにできるのです。そうして、私たちの販路を一〇〇パーセント活用することができる境界線までできあがっているのです。

 現在、日本における販売を取り扱う私たちの会社は、約百五十社を越えます。大きくはありませんが、そのような品目を取り扱っています。そして、すべての責任部署の販売アイテム(品目)を全損的にチェンジさせるのです。ある品目があれば、それは季節によって価格調整がなされます。価格が異なってくるのです。ゆえに、その季節に合った価格の高い品目があれば、その会社にあるものを全国化させるのです。そのようにして全国に通じる訓練をしています。価格の変動があるのです。上がったり下がったりします。そのような訓練を世界化しなければなりません。

 日本自体を見れば、日本の主要生産品は何かというと、世界的に見て電子機械です。そして、今後私たちが世界的な経済圏を握るために、まず世界的な販売組織の一元化を始めました。

 生産分野と販売を連結させなければなりません。今後、皆さんが経済活動する品目はすべて私たち自体内で生産する品目にして世界へと連結させなければなりません。このような結論が出てきます。

 世一路は、機械を中心として神様の復帰のための戦争をするのです。機械世界を占領するためです。アメリカではありません。世界の機械工業を勝ち取るためです。では、世界へ出発しようというとき、私は、アメリカを越えて全世界を主管しますが、世一路は何をしますか。今、世一路は小さいですが、食口たちは弱くありません。一番強いのです。私たちは、世界に行って世界のために生きなければなりません。


宣教地の事業経営方針


 今後、皆さんに必要なことは、私たちの宣教部がいかにしてその国に善の影響を及ぼすことができるようにするかということです。皆さん、考えてみてください。第一に、農業の方法を教えてあげなければなりません。その次に教育をするのです。技術教育や養育など、日常生活に必要な教育をするのです。そのようにすれば、絶対に怠けたりする人や、汚くしたりする人はいなくなるのです。朝早くから起きて仕事をする運動を教えてあげるのです。

 皆さんは、男女関係が徹底しているではありませんか。常に教育をしなさい。農業の方法を教えてあげ、その次には教育をしてあげなさい。生活面、社会面、倫理、道徳、社会規範となるすべてのものを教えてあげなければなりません。

 その次に、外的には何をするのかというと、うちの宣教師がいるではありませんか。ドイツ人宣教師、アメリカ人宣教師、日本人宣教師です。そこに、フランス人一人と、スペイン人一人が入れば外国語学院を始めるのです。なぜでしょうか。その国で外国と関係を結ぶ人々はみな知性人だからです。その人々を教育すれば、皆さんはその人たちと友達になるのです。ハイ・ランキング(high ranking :高い身分)になるのです。また、ランゲージ・スクール(language school:語学学院)をもつと何が良いかというと、その国におけるすべての通訳の依頼を受けるようになるのです。翻訳をすれば、その国の政治経済の方向と動向を素早くキャッチすることができるのです。大変重要です。

 その次に何をするかというと、自動車修理工場と機械修理工場を遣るのです。上流階級の人々はみな自動車をもっているので、それをすれば彼らと連結することができるのです。また、自動車修理工場をもっていれば、バスのようなものを造ることは問題ありません。ミニバスを造ることは問題ありません。エンジン一つ買えば、一遍に造ることができるのです。そして、運輸事業を始めるのです。それが今後の事業経営方針です。自動車修理工場の経営がうまくいけば、先生はすぐに良い機械を入れて工場を造ってあげます。そうすれば、自動車の部品を作っていくらでも販売することができるのです。

 そのようにしてお金を稼いだなら何をするのでしょうか。山林地帯を買うのです。その次には鉱山を買うのです。どんどん買いなさい。私が鑑定してみて良ければ、一遍に金鉱も買うことができるし、宝石工場も造ることができるし、製材所も造ることができます。何でもつくることができます。そのようにして原資材の生産地帯を、できるだけカバーしなければなりません。原資材は、日がたつほどに価格が上昇するので、今後、おのずと大きな基盤が築かれるはずです。

 また、海に近い所では、海の事業をしなければなりません。海の工場を造らなければなりません。そして、湖がある所では、魚の養殖をしなければなりません。そのような面において、私たちは頭を使わなければなりません。お金を稼いで、そこで使うのです。

 そして、宣教部の隅では野菜を栽培しなければなりません。さつまいもを育て、かぽちゃを植えるのです。そこから始めるのです。私が行ったら、そこで育った野菜をもってくるのです。買ってきたものは駄目です。


南米の支持基盤


 南米では、レバレンド・ムーンを連れてこようと交渉をしているのです。その国の国会で「レバレンド・ムーン、反対している所で何をしているのですか。我が国に来てください」と言っているのです。私がこの世の人と同じであれば南米を動かして北米戦争を起こす背景をすぐにでも造成することができます。(笑い)この世の人であれば、どのようなことでもすることができます。しかし、そのようなことをすることはできません。南米に行ってもアメリカを救ってあげようとするのです。アメリカが私をいじめ、アメリカから追い出したとしても、私はそのようなことをすることはできません。

 今からは、世界的問題について話します。眺めるのも大韓民国を越え、太平洋を渡ってアメリカ、そして世界を眺めなければなりません。アフリカ、南米を眺めるのです。私は、ウルグアイという名前を覚えてから何ヵ月にもなりません。ウルグアイとはそのような所です。その名前が実に変なのです。「ウルグアイ」と言うと、「帰るもの、帰れ」という意味が頭に浮かびます。ウルガイ、チョルガイ、チョリガラ(あっちに行け)、ウルガイー イリガラ、チョリガラ(こっち行け、あっち行け)です。最近ではそこにホテルを買ったり、オフィス・ビルを買ったりしています。そこの大統領は私と一つとなりました。そして「レバレンド・ムーンでなければ我が国を生かすことができない」と言っているのです。その男の表情がまた良いのです。それで、「男らしく行動しなさい」と言って、するかしないか見てみようというのです。

 彼はブラジルが盛んに騒ぎ立てているときに白らの就任式をして、その翌日には内務長官に記者会見をさせ、「我が法治国家ウルグアイは宗教の自由を保障する。アメリカのように宗教の自由がない、恥ずかしいまねはしない」とたたいたのです。そして、ブラジルのようなまねはしないという態度を取ったのです。私が見るとその男には見所があります。それで今回も、「あなたはどのようなものを望みますか」と尋ねるので、「カンバセイション・センター(conversationcenter)を造りましょう」と言ったのです。

 ですから、私はお金がなくても建てます。一番良く建てるのです。最近三十階まで建てたそうですね? 一つの三歎ではなく、その相手となる相対数が必要なので「三十三階にして一度建ててみなさい」と言いました。ですからお金がたくさんかかるでしょう。それで私を見て、「とばくをよくする」と言うのです。とばくはよくするのですが、いつも負けるとばくをよくするのです。負けはしますが、そこに鉄線をつけておくのです。鉄の輪をつけておくのです。

 今、蒔いておいて、十年後、千年後に刈り取ろうというのです。それには神様の心情的な核が入っているので腐りません。千年後でも芽を吹くのです。私は祈祷するときに「神様! 私の一生の間何も助けてくれなくてもいいです。千年後、万年後に統一教会はこのようにならなければなりません」という祈祷をするのです。私は、それを植えつけようと思っているのです。

 今、エルサルバドルやホンジュラスやグアテマラなどの国が大変です。中米が死にそうなのです。しかし彼らはレーガンの行政府に「助けてくれ」と言うのではなく、私に「助けてくれ」と言うのです。共産主義の赤化問題が世界的な問題なのです。

 先日も、ブラジルで百十名の教授が集まって公聴会をしたのですが、そのうちの七五パーセントがつながりました。南米でこの運動が、どれくらい問題になっているかを知らなければなりません。教授が人の言うことを聞いたりしますか。ところが、それらの教授は、今アメリカでレバレンド・ムーンやムーニーがどれくらい迫害を受け、私たちとつながった教授たちが「ムーニー教授」だと言われてどれくらい迫害を受けているのかをすべて知りながらも「私たちは祖国のために闘わなければならない」と言っているのです。アメリカとは違うのです。

 南米では、あのハンサムな朴普煕氏に大統領たちが会いたいというので、きのう(一一・一五)も夜に出ていって三時に帰ってきました。みなが会いたいといって大騒ぎになっているのです。(拍手)それはミスター朴が偉いからでしょうか。先生が基盤を築き、背後から導いているからです。南米、中米のいくつかの国が「自分の国を救ってくれ」と、大統領が私に親書を送って頼んできているのです。


南米とアフリカの基盤の拡張


 今から全世界は原資材が問題になります。ソ連もアメリカも原資材が問題です。アメリカは南米に依存し、ヨーロッパはアフリカに依存しているのです。しかし、南米とアフリカの人々は反米運動、反ヨーロッパ運動をしているのです。ソ連が南米とアフリカのすべてに接触してきているのです。フォークランドでもイギリスがたたかれたでしょう。アフリカでも今、アメリカは散々な目に遭っています。

 私たちは違います。統一教会は、ソ連に対抗しながら新しい意味でこれを形成しようというのです。「神様のために形成しよう!」というのです。それで唯心論と無神論が闘うのです。ソ連は絶対的に無神論です。それでは、絶対的な唯心論者とは誰でしょうか。それはムーニーです。

 南米とアフリカがアメリカに反対するのです。それはレバレンド・ムーンを歓迎することができるようにさせる神様の摂理なのです。それで、アメリカが反対される要素を除去し、歓迎されるユニフィケーショニズム(unificationism :統一主義)をいかにして南米に拡張させるかという問題を中心として、今、南米作戦を急いでいるのです。南米に行って、南米の人よりももっと世界を愛する立場に立てば、神側になるのです。

 そのために先生は南米やアフリカや世界にお金を使うのです。韓国のムーニーは「先生! どうして韓国を助けないでアメリカに使うのですか」と言い、またアメリカのムーニーたちは、「どうして先生は、アメリカに使わないで世界に使うのですか」と言うことでしょう。そのような伝統を立てれば世界が早く救われるのです。アメリカの国民全体がこのような思想をもてば世界を早く救うことができるので、私はこのようなことをしているのです。先生は南米に行っても、そこを自分の国だと思います。私は、誰よりも南米を愛していると思っています。そして、先生が南米に行けば、皆さんはどこに行かなければなりませんか。皆さんはアフリカに行かなければなりません。

 神様が行くことができる神様の国にするために、アフリカ、南米、六大州に、神様の行くことができるカーペットを敷くのです。ムーニーたちがファンダレイジングをすることによってなしていることが、いかに偉大なことでしょうか。そのようなことを約十年してきてみると、世界の学者たちの方向が一箇所に集まるようになったのです。彼らは、「レバレンド・ムーンは学者世界の希望だ!」と言っています。(拍手)その学者たちが統一教会の希望なのではなく、レバレンド・ムーンが学者世界における希望なのです。これは私が言ったのではなく、彼らが言ったのです。

 アフリカの十二ヵ国が集まってアカデミー創設のための会議をしたのですが、そこに行ってきたミスター郭が言うには、「アフリカの希望はレバレンド・ムーンだ! レバレンド・ムーンはアフリカの太陽だ!」と言っていたというのです。

 中央アフリカで私たちが教育をしなければならないのですが、フランスのミッテラン大統領が反対をして、全面衝突しています。しかし、国民は私たちの側です。また、今回の結婚の時も、アフリカから来た人たちを日本人や白人たちがたくさんもらっていきました。そのような意味で、合同結婚式をした六千双がアフリカにどれほど貢献しているかという事実を知らなければなりません。


六 ソウルでの言論人会議と六千家庭祝福式


ソウル言論人会議の開催準備


《祈祷》


 十月といえば、統一教会においては勝利の月として記念する日がたくさんあります。あす四日は「天勝日」であると同時に、歴史的な悲しみの日を整理し、喜びの歓声をあげる記念の日でもあります。そして十四日です。これらの日を中心として、今年、私たちは世界的な大行事を行おうと計画しております。四日(第五回「世界言論人会議」)には言論界を中心として世界のすべての主導的な役軍たちが集まり、十四日(六千家庭国際合同結婚式)には全世界に散らばっている若者たちが集まります。過去の歴史の悲しい日々をよみがえらせ、お父様の賛美の一日として天の前に結実をお返ししたいという心があることを、お父様、記憶してください。

 訪れるすべての人の足取りを守ってくださり、とどまるすべての人の心に韓国を忘れることができず、統一教会を忘れることができないという深い心情的事情を宿してください。このような心をもった個々人と関係している人々と、取り囲んでいる霊魂と、韓国の精神と、韓国の未来の摂理的み旨とが結ばれる契機をつくってください。

 ここで始めることがここで終わらないことを私は知っています。世界と連結され、天使世界と連結され、あなたの心情圏と連結される新しい起源の日々が生じるよう許諾してくださることを切にお願い申し上げます。

 数多くの外国の若者と著名人士がこの地を踏み締めるとき、文化の背景や生活環境やすべての環境が異なっていたとしても、韓国に宿ってきた精神的主体思想を探知し、体得して、韓国がアジアを代表する一つの起源地となったことを感じて帰るならば、韓国の現在から未来まで、今後の私たちの後代、後孫まで、誇らしい一つの伝統が残されることと思います。お父様!このような背景を祝福してくださり、この場に集まったあなたの子女たちを記憶してください。


第五回「世界言論人会議」

(一九八二・一〇・四〜一一、ソウル、ロッテ・ホテル、七十三ヵ国、二百三十名)


 一九八二年十月四日から十一日まで、ソウル、ロッテ・ホテルのクリスタル・ボールルームにおいて、七十三ヵ国、二百三十名以上の言論界の重鎮たちが参加する中、「ニューズ・ワールド・コミュニケーション」主催による第五回「世界言論人会議」が開催された。真のお父様は、創始者として「社会の諸問題と言論の責任」を主題に開会演説をされた。

 言論界を動員して何をするのでしょうか。頂上会談を開催しなければなりません。中東問題において、イスラエルはイスラエル自体の利益を求め、アラブ圏のエジプトならばエジプトが自らの利益を求めるという、異質な対峙する二つの利益を追求するような政治会談は、人類の未来に被害を与えることはあっても、公益を与えることはありません。

 ゆえに言論人は、世界福祉化運動や世界平和運動というタイトルを中心として、公正な趣旨とともに、世界の公益圏に立っている政治国家形態から支持されるので、それを育成していかなければなりません。この運動をしなければなりません。

 今回、ソ連に行ってきたことを一つの契機として中共に行こうと思います。その次には何をするのでしょうか。先進国家において、ドイツならばドイツの省庁が二十あれば、その二十省庁に対して取材団をつくらなければなりません。そして、ヨーロッパ全体の利益を求めるようにさせるのです。「ヨーロッパのある一国家が平和目的に向かうヨーロッパの支障とならない政治風土を堅持し、教育しよう」という運動をするのです。そのようにしてネーム・バリュー・がつけば、英国、フランス、アメリカが自ら始めることでしょう。

 これをしていれば、どのようになるのでしょうか。有名な言論人たちが糾合されるはずです。間違いなく糾合されることでしょう。科学者大会(科学の統一に関する国際会議)を通して教育したので、間違いなくそのようになるはずです。言論人大会は現在五回目ですが、七回まで行けば限界線を越えるだろうと思っています。ブレジネフとレーガン大統領の会見を私たちが斡旋することができるのです。

 それで急いでいることとは何でしょうか。フォード大統領、ニクソン大統領を前に立てて、サミット・クラブという前首相協会をつくりました。これが済めば、発起会をする段階に来ています。世界の首相職を務めたすべての人たちの協会をつくるのです。日本だけでも何人かの人がいます。

 その次には何をつくるのでしょうか。今回の裁判が終われば、司法協会をつくるのです。アメリカの有名な弁護士たちが私の所に集まりました。現在、二百から三百名の弁護士と関係を結んでいるのです。

 司法協会をなぜつくるのでしょうか。これをもって共産党を取り調べるのです。既に日刊紙はひと月もあればつくれるようになっています。人的資源を引き入れることができる整備がすべてできあがっています。それをつくれば、世界の判事、検事、弁護士がいつでも競って加入するようになっています。そのような基盤をすべて築いておいたのです。

 このようにして、ソ連に政治犯の裁判事件があれば、世界的な判事陣、検事陣を派遣するのです。そして、それをくまなく調べ上げて暴露するのです。モスクワ大会を宣言したので、その準備のための組織をすべて編成してソ連の衛星国家に送り込んでいるのです。


《基調演説:社会の諸問題と言論の責任》


 「世界言論人会議」は、「今日の社会における言論の責任」という命題を中心として、著名な言論界の重鎮が集まり、深い理解を増進させようというところから出発したものです。

 本会議の範囲は汎世界的であり、私たちが追求し、達成しようとする利害は国際的な利害です。このような意味から、今から三十二年前に北韓の共産党が不法南侵してきた当時、その侵略を自由世界の二十一ヵ国が団結して打ち破ったこの韓国において本会議を開催することは、とても大きな意義があることだと思います。自由諸国が団結したこのような実力行使は崇高な国際協力の標本であり、その類例はほかに見つけることができません。

 六・二五動乱当時、我が祖国が危機に瀕し、世界平和が脅威を受けた時、国連の名のもとに数多くの自由主義国家が韓国の自由守護のために貢献してくれました。私たち韓国人は決してその恩恵を忘れることができません。

 そしてまた、私は、本会議が韓国で開催されることにもう一つの重大な意義を発見するものです。それは、今日の韓国が世界の各種主流文化の融和点になっているという事実からです。

 韓半島は、世界の縮小体として見ることができます。世界のすべての問題は、縮小された状態で韓半島において引き起こされています。したがって、韓国で得られる経験と成功した解決策は、それが単に韓国問題の解決策というだけでなく、直ちに世界問題の解決策にもなるのです。

 それでは、どのような形態の解決策を私たちは探しているのでしょうか。共産世界と自由世界の対決は、一言で言えば理念の対決です。さらには哲学の対決であり、究極的には主義と思想の対決です。もし神様がいるとすれば無神論がうそになるのであり、もし神様がいないとすれば唯物論が真理になるのです。神様をおいて「いる、いない」という二つの相反する主義が二つとも真理であるはずはありません。ゆえに、この二つの主義は宿命的に必ずぶつかるようになっており、二つのうちの一つ、すなわち本当の真理のみが残るのです。

 ゆえに、神様の実存を信じる私たちは、その神様を私たちの日常生活で実証してみることができなければならず、世界が否定することのできない神様として浮き出させなければなりません。「神様がいない」という思想には、「神様がいる」という徹底した実証によってのみ勝つことができます。それができれば、共産主義の問題はその根本から崩壊していくことでしょう。このような使命をもって始まった精神運動こそ私たちの統一運動であり、また、この運動がここ韓国で始まらざるを得なかった論理的根拠もそこにあるのです。

 私は、言論が私に対して至大な関心を見せてくれたことに対して有り難く思っています。もちろん私は言論人に貴重な奉仕をしてきました。皆さんが使うことができる数多くの資料を差し上げたからです。レバレンド・ムーンを追いかけていれば、言論は決して倦怠や退屈を感じる暇がなかったはずです。

 実際、私は言論人団に対して嫌悪する心をもっていません。私は、言論のもつ正しく無限な可能性が達成される日が必ず来ると堅く信じているからです。今まで私は、多くの誤解を受けてきました。その誤解は無知から来るものであり、その無知と誤解から歪曲された記事が出てくるのです。きょう、私が皆さんにこのように演説するのも、結局は皆さんと私との間に理解を増進させようとするためです。


六千家庭国際合同祝福結婚式(一九八二・一〇・一四、ソウル、蚕室室内体育館、八十五ヵ国、五千八百三十七双)


 一九八二年十月十四日、ソウル、蚕室総合室内体育館で、八十五ヵ国、五千八百三十七双の新郎新婦たちが参席する中、真の御父母様の主礼による国際合同祝福結婚式が盛大に挙行された。

 日本の共産党がすべてを動員して「結婚反対だ」と騒いだのです。十月二日、名古屋に会館を準備しておいて「合同結婚式をするので、法務省に通過させなさい」と私は指令を下しました。すると、それを知って反対したのです。ですから、「それしか道がないと思うか」といって、久保木氏に「私は日本には行かない」と連絡して出発したのです。出発する前日にすべて変更したのです。そして「すぐに韓国で行うので、日本人、全世界の人は韓国に集合!」と言って、きっちり三週間以内でやり遂げてしまったのです。

 アメリカから来る時です。九月二十二日に宣教部の責任者をすべて呼んで「すぐに公文を出しなさい」と言いました。「全他界に散らばっている統一の若者たちは、韓国で祝福を挙行するので集合!」と言ったのです。その紙切れ一枚が飛んでいくのです。

 今回の大会を摂理史的に見るとき、歴史的な一つの終着的結末をつけたものであると思っています。韓国で出発した統一教会が韓国でそのままとどまっていたとすれば、このように歴史的で、全世界に影響を及ぼし、全世界の人々の心情を集めるという結果をもたらすことはなかったはずです。しかし、私が国際的な舞台へと伸びていく世界的な拡張運動をしたので、全世界の心情を糾合することができたのです。今回が、そのような一つの良い機会であったと思います。

 ここに参加した国は八十五ヵ国です。自由世界はもちろん、共産圏にいる人々までもここに参加したということは歴史的な事実です。このように見るとき、この大会自体を霊的に見れば、数多くの霊界の先祖たち、八十五ヵ国の先祖たちすべてが団結した瞬間なのです。このように歴史過程を通じてその霊的先祖たちすべてが団結したことは、この時以外にはありませんでした。

 摂理上にあらゆること、何かの誇るべきことはたくさんありましたが、霊的世界全体が超国家的な立場に立って団結することができた時があるとすれば、神様の摂理歴史過程を通じてこの時が最初だったという結論を下すことができます。それくらい全霊界が注視する一つの焦点だったのです。

 そして、全世界八十数ヵ国の若者たちが来てこの場で祝福を受けるその瞬間の雰囲気や、祝福を受ける立場に立った本人たちの心の姿勢も、国家を超越して一つの焦点に合わさっていたのです。

 ですから、神様の立場から見るときに誇らしいのです。誰を誇るのでしょうか。もちろん統一教会を誇るのですが、今までの先生の生涯を通してみて、先生も先生に対して誇らしく思うことができる一時ではなかっただろうかというのです。霊界が協助し、数多くの宗教を通してこのように苦労してきましたが、この一時にあった事実を中心として神様が喜び、また誇ることができたのは、歴史時代で初めてのことではないでしょうか。これが総評です。

 それでは、このようなことがどこで起きたのでしょうか。韓国の地で起きました。大韓民国の地で起きたということは歴史的なことです。統一教会が大韓民国から出発し、世界を回ってようやくこのような結実を大韓民国にもたらしたという事実は、大韓民国における誇りです。

 今回このように、全世界のキリスト教文化圏から若者たちを引っ張ってきて、ここで結んで祝福をしてあげ、再び世界へと向かって送り出す場というものは、イエス様が再臨して新婦を迎え、天下に向かって進出する場と同じです。イエス様とイエス様の新婦一人ではなく、八十五ヵ国の数千組を送り出すことを自然にすることができる恵まれた時代が来たのです。

 それで、今回祝福を受けた人を世界に配置すれば、人種が完全に結ばれて縦横の歴史が完全にひっくり返るのです。上下の歴史が完全にひっくり返り、東西が逆転するのです。

 それによってすべての歴史的潮流が逆転するのです。潮の流れが変わるのです。家庭理想は愛を中心として展開しますが、今回の祝福で世界の歴史上初めて愛の潮の流れが神様の側から満ち始めたのです。満ちてきただけでなく、愛の潮の流れが世界へと広がっていくのです。これが今回の祝福です。

 今の時がそうです。ようやく地球上にうきうきするような思春期が訪れてきたのです。それは、今回の六千双の合同結婚式によるのです。既成家庭までを含めれば六千三百八十四家庭です。六千双をはるかに越えます。六数はサタン数ですが、サタン圏内を撃破することができる六千双として、愛の六千双の旗を振ることによってサタン世界は退いていくのです。


三年任地動員活動(一九八二・二・二四出発〜一九八五・二・二三修了)

 全員開拓伝道に行かせなければなりません。三年間は労働をするなり何なりして、教会のために捧げなければなりません。お金を稼ぐためというよりは、訓練のためです。それを三年半して、その次には開拓伝道に出ていくのです。本来は、その三年半の開拓伝道を終えてから祝福を受けて家庭生活に入っていかなければなりません。

 しかし、先生が便宜を図ってあげ、三年を越えた人は約婚してあげて三年の公的生活をさせて七年を合わせるようにするのです。七年が過ぎてから家庭生活をしなければなりません。七年たてば、互いが家庭に現れても恥ずかしくありません。サタン世界の蕩減条件がないのです。物質に対して恥ずかしいことがないのです。

 堕落することによって物質に対する罪を犯したのです。堕落することによって神様の人格を侵犯する罪を犯したのです。それらをすべて脱しなければなりません。万物圏を脱し、人間圏を脱し、神様の愛と人格を備えてこそ天上圏に入っていくことができます。今日、すべて嘆息圏内にとどまっているではないですか。

 それゆえに、旧約時代は万物に血を流させて蕩減してきました。新約時代はイエス様が代表として血を流し、キリスト教徒が血を流してきました。成約時代は真の御父母様が最後の十字架を背負うのです。ゆえに、皆さんはこの三時代のすべてを縮小して歴史を蕩減するために七年間の道を行かなければなりません。経済的旧約時代、その次は新約時代、そして成約時代です。成約時代は何かというとホーム・チャーチ運動です。

 今日、世界復帰のための真の御父母様の血のにじむ闘争歴史を基盤として、皆さんは反対を受ける立場から、それを愛で消化していって一つにしなければなりません。それをしなければ天国には行けないという結論が出てきます。遊んで食べることは通じません。いい加減にしてはいけません。今後、法ができれば、法的にすべて定めてしまいます。それをしなければなりません。

 三年半の間は公式的な立場で最も難しい仕事、炭坑の仕事のような訓練をするのです。その次の三年半は、全国の山河を縫って歩かなければなりません。東西南北にすべて縫って歩かなければなりません。そのようにして、涙を流したその上に立ち、迫害した者たちの前に勝利の旗を掲げて現れなければなりません。現れるときには自分が出ていってはなりません。迫害していた人々を前に立たせなければならないのです。「あー、あの方は天の人です」と言わせなければなりません。


七 機関の企業体の運営体制と懸案


全国大学原理研究会三万名確保運動


 最近、私のことを愛国者だと言う人がたくさんいます。私のどこが愛国ですか。ただ、悲痛な運命に生まれた韓民族となったために、生き残る道を見つけるためにもがくこと以外何もないのです。

 今からは総長たちと教授たちを糾合する運動をしなければなりません。総長糾合運動、理事会糾合運動をしなければなりません。教授アカデミーの基盤をもって学校当局の方針をそのように定めるのです。右翼教授たちと組んで、原理研究会を中心として運動をするのです。

 今年、三万名に増やさなければならないと、特別指示をしました。大学街のデモに対して命を懸けて、たとえ死ぬようなことがあったとしても私たちはこれを防がなければなりません。そこに政府は加担できません。全斗煥大統領が軍隊を送るでしょうか。警察を動員したりするでしょうか。

 私たちは共産党を憎みます。今まで共産党が統一教会の文先生という人を、生涯にわたって迫害してきました。政府がしたのではありません。共産党やKGBが背後から操って文なにがしを、アメリカだけでなく全世界から悪党として追放しようとしたのです。共産党は怨讐に復讐するときは、明らかに第三者を通じて復讐する戦略戦術を使います。そのようにして今まで除去作戦をしてきたのです。私たちは、そのような共産主義に対して歯を食いしばって闘わなければならない責任感を感じるのです。

 学校に悪いことがあれば消化しなければなりません。勉強しなければならない青春時代の若い男女の精気は旺盛です。その旺盛な熱気をすべて吐き出しながら天理原則の価値的愛の深い谷間に深く入り込んでいかなければなりません。そして、その谷間で育っている自らの人格を見つけ出して世界へと伸びていく道を切り開いていかなければなりません。それをするにも時間が足りません。それなのに何がデモですか。

 私もデモは好きです。しかしデモはしても価値あるデモをするのです。堕落していく青年男女をつかみ、信仰が破綻していくキリスト教をつかみ、キリスト教思想が崩れて位置を失っている現状に便乗して侵入してくる共産党を防がなければなりません。没落していく思想分子たちをつかんで痛哭し、身もだえしながら行く道が天意の願う道ではないかというのです。

 天意に従っていく若者になりなさい。そこに異議はありません。先生が歩んだように、無言で自らの行くべき道を心に誓って歩んでいきなさい。この日からそのような雰囲気が大学街で起きて、皆さんによってこれが一つの風潮になっていけば、大韓民国の大学街には新しい希望の灯台が立つことでしょう。ですから、これを早くしなければなりません。

 日本の原理研究会が韓国の先を進んでいます。今はアメリカの原理研究会が活動しています。ドイツのベルリンに原理研究会の青年たちを集め、世界の言論を糾合して攻撃させるつもりです。数多くの群集、数多くの若者と言論人を集めてベルリンの壁を崩すつもりです。その勇気がありますか。そのような勇気がなければ大韓民国を守護する若者にもなれません。世界を守護する統一家の原理研究会の会員にもなることができません。私たちは、目標に向かって、強く雄々しく前進しなければなりません! アーメン! (アーメン!)(拍手)。


勝共連合地方組織再編活動


 先日私は、「勝共連合の組織再編成を九月までに終えなさい」と言いました。九月までに里単位をすべて自給自足できるようにするのです。国家の力ではできないので自給自足しなければなりません。愛国というものは、三千七百万の国民一人一人がしなければならないものです。愛国する思想の方向というものは、誰にとっても同じではないかというのです。それをレバレンド・ムーンだけがする道理がどこにありますか。運命共同体です。

 国を思うそのような民族的結束体が大韓民国にいくつありますか。共産党は「南韓を赤化する」と言って、一千七百万全体がひと塊になっているのです。これではやられてしまいます。ですから、このような基盤を急いでつくるべき責任を感じて、今まで私は、軍隊教育問題から部落の里の組織編成まで、すべてにおいて進めてきたのです。そして、里単位の大会までしました。ところが里単位の大会から班組織をつくろうとしたところで問題が生じたのです。

「九月に終えなさい」と言いました。「自ら志願して郡の責任者になりなさい」と言いました。郡の活動は、本部から指示が下れば、盗賊をしようと何をしようと、自分たちで団結してしなければなりません。このようにして、郡単位の自体統合運動、面単位の自体統合運動、里単位の自体統合運動の訓練になじむようにさせるのです。そして、戸主を中心として五人家族ならば五人の家族全体が団結運動をして、共産党の防御基地にならなければなりません。

 そのようにしたのちに、どのような組織をつくることを指示しましたか。一つの里には五つの班があります。ゆえに、二十の班を合わせれば、三つから四つの里が一つになるのです。今までは一人の班長の指揮下にあったので、すべての秘密を保持することができました。ほかの里やほかの班と関係がなかったからです。また、里長もほかの里長と関係がありませんでした。それゆえに、この二人(班長と班員)が組めば、いくらでもスパイを隠しておくことができるのです。ゆえに、これを爆破させるためには二十の班が一つのチームになって、それから四つの里が一つのチームになって連結するのです。里長と班は上下関係で、里と里は左右関係で連結するのです。そうしなければなりません。

 このような原則から、一人の里長が常に一箇所の里長だけをしてはなりません。勝共の支部を編成して、支部長にするのです。そして、その里支部長はどのようにするのでしょうか。支部に出勤するときも一つの里に六ヵ月間出勤するのです。そのようにして移動しながら責任をもてば、二年で四つの里を管理することができる立場になります。そのようにすれば、その四つの里全域を細かく知ることができるようになるのです。

 里で優秀な人は、面へと上がっていけるように、出世できる道を開いてあげるのです。そして、面の人は郡に上がり、郡の人は道に上がり、道の人は中央に上がり、中央にいる人は引き抜いて外国に配置してしまおうというのです。そのようにすれば、自らの活動実績に従って自然とルートが生まれるのです。

 それでは、地方では何をするのでしょうか。私たちの機関誌や公文を使って毎週指示文を送るのです。里単位までが約六万個あるとすれば、六万通の公文を里単位まで送るのです。公文を送って「今週の全体発行物の中で、何ページと何ページに思想的内容が掲載されているので、それを教本にして教育をしなさい!」と指示するのです。そうすれば、その指示のとおりに行うのです。

 今まで、統一教会の宿願は何ですか。国を動かし、国を救うことが宿願です。今、そのような時が来ました。このような良い時期にこれを連結し、四十日以内で雰囲気を造成しなければなりません。遅く見積もって十二月までです。十一月の末になれば、相当な世論がわき起こるはずです。

 それを成すためには、善意の闘いで問題を起こさなければなりません。支部に人がいれば、支部で寝かせないで引っ張り回すのです。最近は、夜の通行禁止もありませんから「以北を突破しに行こう!」と言って、「愛郷歌」に歌詞をつけて歌を歌いながら軍隊式に行進するのです。最後に「統一勇士の歌」をくっつけるのです。このようにして歌を歌いながらすれば、神秘的なのです。そのような環境的雰囲気をつくろうというのです。


キリスト教聖地巡礼団を中心とした超教派活動


 きょう(八二・一一・二)も、超教派の会員たちに、「新門路の公館に集まりなさい」と言いました。キリスト教の総代が全部で二千三百ほどになります。この人たちに聖地巡礼をさせようというのです。聖地巡礼に行ってきた長老や牧師たちが除名処分を受けたり、裁判をしたりして大騒動になっています。このようなことは突破しなければなりません。キリスト教徒にとって、聖地を巡礼することは一生における希望です。一般信者でさえそうなのに、聖職者が一生を捧げて教育したのちに、五十、六十を越えた年齢で「死ぬ前に一度行ってきたい」と願うのは当然のことです。

 このようなことを思うので、ここに原理研究会活動の集中攻勢、あるいはクリスチャン教授アカデミーやクリスチャン学生会全体が焦点を合わせてここに介入するのです。そのような活動をどのように展開すれば、これが全国的に解決されるだろうかということが問題です。

 それで、超教派運動を十五年前から始めたのです。牧師原理研究会をつくり、全国に四十二の講義所をつくって老会伝道(注:老会とは長老派教会の牧師と長老の代表による集会)をしたのです。そして、講義をしてぐっと引き寄せ、チャンスが到来したと思った時に南大門教会事件が起きたのです。南大門教会事件は、統一教会に非常に大きな被害をもたらした一つの事件です。それがなければ既成教会は完全に崩れていたのです。

 その年の七月十二日か二十二日だったか、既成教会の牧師三千名を集めて統一教会支持の声明を発表しようというプログラムを組んで推し進めていたのです。ところが、四月にこのような事件が起きたのです。それで、仕方なく作戦を変更して聖地巡礼というタイトルをもって運勢を変えようとしたのですが、その時から食い違っていったのです。

 それは何年度でしたか。三年前でしょう? その時、全世界的に宣布して、全世界の各国首相宿に公開書簡を送り、全世界のキリスト教団体とキリスト教の学校にそれを配布しようとしたのです。そうすれば、闘いはすべて終わっていたのです。

 結局、闘いを終結しようと思えば和解しなければなりません。そうすれば、これが動機となって一つの道をつかんでいくようになるだろうと思っていたのです。ところが、それが食い違ってしまったのです。それで、聖職者の聖地巡礼に関心を転じ、それを回復するための運動を展開したのです。その時反対した世論は、今も反対しています。その時に狂ってしまったのです。

 それで、総代を中心としてこのような運動をしようとしたのです。それで、きょう、私が指示したことは何かというと、「五つの宗派を全体的にするのではなく、一つの宗派に集中しなさい」ということです。監理教(メソジスト派)ならば監理教、聖潔教ならば聖潔教というように、一つの宗派に集中するのです。そのようにして、すべての宗派が聖地巡礼に出掛けるようになれば韓国教会が崩れるのです。もし、ほかの宗派が受け入れなくてもかまいません。五つの宗派のうち、一宗派が受け入れなければ、ほかの四つの宗派を中心として私たちが群小宗派をつくってNCC(キリスト教協議会)作戦を行うのです。現在残っている四つの宗派のNCC活動と私たちが新たにつくったNCC活動というようにしようというのです。

 最も早い道は、復興会をすることです。ソウルで行えば、全国をカバーすることができる起源となります。ソウルで人が集まらなければ、地方からでも上がっていかなければなりません。一つの道だけでもそれをすることができれば、その一つの道に集中攻勢して全道のキリスト教徒たちと統一教会の教会員たちの和合運動をしなければなりません。

 それをなしてこそ、国が生き、世界が生きるのです。私は、言いたくてそのような話をするのではありません。摂理の方向はそのように一点から解かれていくのです。解かれていくその一点がアメリカではなく韓国だという事実は、世界的に韓国が祖国の使命を果たしたという杭が打たれることになるのです。

「原理」を勉強している牧師がたくさんいるということを知らなければなりません。八○パーセントから九〇パーセントの人が『原理講論』を読んでいるはずです。みなもっていて、読んでいるのです。私は早く誰かが橋渡しをして連結できるようになったら良いと思うのです。「原理」の内容を知ればとてつもない内容です。分かる人々は、もう口がぺらぺらとしゃべってしまうのですが、統一教会の講義をすると言われて追放されることを案じ、唇を横に堅く閉じてその時を待っているということを知らなければなりません。いくつかの教会だけでも門を開いたとなれば、我も我もとみなするようになっているのです。


機関企業体の体制強化


 月給をもらっている人は、一時間の月給配当額がいくらになるのか書いておかなければなりません。そうすれば、何千時間、何週間、一ヵ月仕事をしたとすれば、すぐに計算できるのです。また、どれくらい遊んだとなれば、ぱっと処置するのです。

 出勤簿は必要ありません。タイムカードが出勤簿まで兼ねるのです。そして、その一年分をとじれば、それでもう出勤簿は必要ありません。判を押すことはもうやめなさい。

 そして、経理の帳簿には理由書をすべて添付しておくのです。そのようにすれば、五年後、十年後にそれを見れば、その人の人事措置を決定することができるのです。それが必要です。審査委員会で審査するとき、そのような資料をざーっと見て評価するのです。等級がすべてさーっと出てくるのです。

 ですから、監査をするのです。無慈悲に評価して、駄目なら呼びつけて話し、全く言うことを聞かなければ、幹部会議で前に立たせて監査報告で激しくたたくのです。人事措置をする時にイエスかノーかを聞き、「ノー」と言えばそこで協議にかけ、無記名投票をしてその結果のとおりにするのです。

 社長は管理体制を強化すべき責任があり、主導すべき責任があるので、管理に不備な点はここで是正しなければなりません。そして、指導するとき、教えて駄目ならば新しい責任者を任命しなければなりません。それは正しい道理です。座ったまま愚痴をこぽしていないで体制を整えてあげなければなりません。

 ですから、良いコンパス(羅針盤)と良い体制です。その体制の運転を誰がするのかという問題は明白です。責任者は、そのような分野で常に報告を受ける形で監督しなければなりません。

 縦的基準の連結が確実であってこそ、社長から、専務、専務から部長、課長、係長まで確実に伝達されるのです。そのように縦的基準が系列的に連結されてこそ、横的系列がその指示を受け取ることができるのです。

 誰かが会社の発展に支障となる言葉を吐くなどの行動をすれば、すべて記録するのです。会社の発展に対して、良いことと悪いことをすべて記録するのです。それをコンピューターに入れ込むのです。

 また、機械工具を入れる場所はよく磨いておくのです。二回使うものは近い所に置き、五回使うものは、もっと近い所に置くのです。一度しか使わないものは、遠い方へと置きます。そのようにするのです。そのような体制訓練をさせなければなりません。

 そうすれば、作業位置や机の配列などもすべて問題になるのです。トイレの位置、水道の位置もすべて問題となります。

 それぞれの機関の仕事を評価してその予算を編成すれば、責任者は「自分が借金をしてでもやらなくてはならない」という思想をもたなくてはなりません。自分の体面や人格が左右されるのです。

 考課表をつくらせなさい。全体の総評をして、現在はどれとどれがどのような過程にあり、現状から見れば、今年の予算が前半期の二週間前を中心としてどのようになったので、二週間後にはどのようになるだろうかと知ることができるように毎日評価をして、総合的な考課表をつくらなければなりません。考課表をつくって、監査するのです。

 事務監査といっても特別なことがありますか。ぱっとやってみて、それを中心として原帳簿をめくってみればよいのです。どの帳簿から引き出したものなのか、それが違っていたり、問題が生じたりしたときは掘り下げていくのです。本来は私に報告しなければなりません。ひと月に一回、財団の理事長は先生に考課表を出して報告しなければなりません。

 今からは赤字を出す会社をつくってはいけません。そのためには、姿勢から変わらなければなりません。そのようにしてこそ霊界が協助するということを知らなければなりません。昼食の時間になったからといって「御飯を食べよう!」というのではいけません。寝るときも必ず十二時になってから寝るのです。「時間になったのであすにしよう」と考えてはいけません。私はそのようには考えませんでした。寝るにも、すべてけりをつけてから寝たのです。

 また、一人を使うことによって、どれくらい利益を出すのかという計算のもとで使わなければなりません。理由なく「人を雇おう」というのは駄目でしょう。それは減らさなければなりません。

 今からは国際舞台にたくさん出ていかなければなりません。ここですべての訓練をして、引き抜いていきます。西欧社会はコンピューターを中心とした活動体制になっています。それで、人事管理や経理管理や生産管理をすべてコンピューターで行うのです。

 姿勢と責任です! 言い訳は通じません。間違いを犯せば罰を与えるのです。上部から指摘するときに言い訳をしようとすれば、既にそれは間違っています。言い訳をしようとする人は除去されるのです。実績をもって弁明するのです。実績の侵害を受けたときは、堂々と弁明しなさい。

 ゆえに体制を整えて、姿勢と責任感を徹頭徹尾教育しなければなりません。責任を負う人が勝手にふらふらすることができますか。会社を離れたとしても、問題となるようなことがあれば、必ず真っ先に飛んでいくのです。

 ですから、先生がいなくても体制化されたその位置において役割を果たし、将来誰に任せても不平を感じないように基盤を築いておきなさい。
















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第三節 一九八三年 家庭教会は我々の定着地

真の御父母様の生涯路程 7



第三節 一九八三年 家庭教会は我々の定着地


一 一九八三年の出発と摂理的意義(一九八三・一・一、ニューヨーク、世界宣教本部)


元旦の祝祷


 愛するお父様! 今、一九八二年が過ぎて新たに一九八三年の元旦を迎え、一九八三年の一年が始まる瞬間に立っています。全世界がこの時間を迎え、新しい一年を計画する数多くの民があなたの経綸のみ旨と一致することができるよう、心の方向を収拾してください。

 特に、全世界に散らばっている統一の群れは、摂理の最終目標に向かって前進しており、受難と迫害の中で一九八二年を送り、新しい一九八三年を迎えて、新しい年が希望の年となってくれることを両手を合わせてお父様の前に祈っています。

 個人から迫害されて追い出され、家庭から迫害されて追い出され、氏族、民族、国家はもちろん、現在自由世界の中心であるアメリカにおいて、天を中心としてあなたのみ旨に侍っているこの群れが、天に従ってきたすべての宗教人の前に排斥されてきました。そのようにしながら、今日、このような基盤を開拓するまでに数多くの犠牲と涙の跡を残しましたが、その背後にはあなたの悲しい歴史が隠れているという事実をよく知っております。

 斜陽を迎え、夜に向かっていく統一教会ではなく、午前零時を過ぎて、光明の太陽を迎える夜明けの瞬間、黎明の瞬間におかれている統一教会ですので、その上に、あなたが希望をもってください。一九八三年は、この地上で定着し、すべてのことに権威をもち、勝利の盾をもって防衛しながら天の国の利益を追求し、あなたの勝利の権限を造成することを誓う新しい年となるよう許諾してくださいますことを切にお願い申し上げます。

 大韓民国、日本、アメリカ、ドイツ、その他百二十七ヵ国のあなたの愛する者たちが涙の跡を残しながら祈祷しておりますので、あなたに向かって泣き叫ぶすべての訴えの涙と祈祷を新たな歴史的一つの勝利的蕩減条件としてこの世界の上に立てられ、民族動員と人類動員を直接指揮できる一つの基盤を成就させることができる起源の年となるよう許諾してくださることを切にお願い申し上げます。

 今年の標語の「家庭教会は我々の定着地」という表題を中心として、今や自信満々たる一つの基点をもって出発命令を下すことができる年として天が宣布され、数多くの道人と数多くの宗主を動員し、地上の宗教圏を一つにしてお父様の胸に抱かれることができるよう、前進命令することを許諾してくださることを切にお願い申し上げます。

 許諾してくださった恩賜に感謝申し上げつつ、すべてを真の御父母様のみ名によってお祈りいたしました。アーメン、アーメン、アーメン。


年頭標語:家庭教会は我々の定着地


 家庭教会は我々の定着地です! いったい、家庭教会とは何でしょうか。家庭教会とは、統一教会の迫害の歴史において、個人蕩減の世界的基準、家庭蕩減の世界的基準、民族蕩減の世界的基準、国家蕩減の世界的基準、天宙蕩減の世界的基準など、すべての歴史的蕩減基準の蕩減路程において、レバレンド・ムーンを中心としてチャンピオンの継承権を獲得し、全体勝利のサインを受けて決定してきたものです。家庭教会によってのみ、すべての蕩減条件を脱ぎ捨てて定着することができるのです。

 先生が定着できなければなりません。先生は、自由世界に対する責任をすべて果たしたのです。既に先生が与えるべきものはすべて与えました。ゆえに、ホーム・チャーチに行って定着しなければならないという責任があります。今年、一九八三年は重要な年です。今年は、先生の裁判も終わることでしょう。今や峠を越えていく時が来たのです。日が昇る時だというのです。

 昨年の標語は、「ビクトリー・オブ・ホーム・チャーチ(家庭教会勝利)」でしたが、ビクトリーしましたか。また、その前の年は、「ホーム・チャーチは私の天国」でしたが、どれくらい私の天国を愛しましたか。さらにその前の年は、「ホーム・チャーチによる天国完成」でしたが、どれくらい天国建設をしましたか。すべてできませんでした。今年こそはなさなければなりません。

 私がこちらに来る時に、韓国でもすべての祝福家庭に全体動員を命令してきました。日本もそうですし、アメリカの祝福家庭もすべて動員するつもりです。これができなければ、皆さんも流浪の立場、ジプシーのような行脚の路程を永遠に続けなければならないことでしょう。定着できないというのです。

 ですから、きょうこの日をもって新たな日として、皆さんは「私は分かったので、これからは神様に侍り、真の御父母様に侍り、真の夫婦と子女を愛することができる定着地を求めて出発しなければならない!」と決意をしなければなりません。どれくらい強い決意をしましたか。今年こそは実践しなければなりません。

 もうレバレンド・ムーンが歴史上から消えてなくなるということはありません。今、南米に関していえば、南米のすべての為政者が私を仰ぎ見ていますし、アフリカにおいてもそのような境地に入っています。今、ソ連とアメリカが第三世界の原資材を中心として闘争していますが、私は、彼らを和解させようとしている人です。そのような基盤を築くために、千辛万苦の事情や曲折を克服してきました。それを築くための基礎作業はすべて終わりました。

 私がホーム・チャーチ組織まで編成し、「ホーム・チャーチは我々の定着地」という結論を話した一九八三年までに、すべてのことが終わりました。もう私が死んでも、統一教会の文なにがしは失敗した男ではないということを天が認めるでしょうし、サタンまでも認めざるを得ないという事実を知っています。


二 荒野四十年路程の最後の三年(一九八三〜一九八五)


世界的荒野四十年路程(一九四五〜一九八五)


 統一教会は、荒野四十年時代にいるということを知らなければなりません。幕屋教会時代にいるということを知らなければなりません。これから世界的カナンの福地に入っていかなければなりません。ですから、地に対する取り分を分けてあげなければなりません。統一教会の取り分を十二支派に分けてあげなければなりません。蕩減条件を怨讐が認める基準において立て、国境を越え、主義、思想を越えて、四十年以降に定着できるカナン福地の基準を世界に広げることによって、私たちの国の創建が始まるのです。

 第二次大戦後の一九四五年から一九八五年までの四十年間でこのことをなさなければなりません。イスラエル民族がエジプトで包囲された立場からカナンに復帰していく四十年のように、第二次大戦以後の四十年を突破口として、新しいカナンに復帰して新しい世界理想に向かって越えていかなければなりません。これが原理観です。

 今の時は、荒野四十年のイスラエル民族がカナンに復帰する路程です。今は、その三十七年になったので、四十年まで、あと三年です。今日、統一教会は疲れています。私も疲れました。カナン復帰において、ヨルダン川を渡ることができずにいるのです。

 ですから、私たちは砂漠で飢えながらでも軍事訓練をしなければなりません。カナン七族を相手にしなければならないということを知らなければなりません。エリコ城を落としてしまわなければなりません。食べることができなくても激闘訓練をしなければなりません。


荒野路程最後の三年期間(一九八三〜一九八五)


 今、私たちは、四十年の最後の三年を残しています。三年が過ぎれば、四十年荒野時代はすべて過ぎ去るのです。一九八五年までの四十年間で全世界が変遷し、ひっくり返るのです。天か地か分からない混乱の時代となるのです。何が真実なのか分からない混乱の時代が展開するのです。

 モーセ時代において、モーセに従ったイスラエル民族がその荒野四十年の期間で、モーセが石板を受けるためにシナイ山に登っていった時、アロンを中心としてすべて性的に乱れて混乱したように、この四十年間においても、キリスト教の主体思想をすべて忘れてしまい、淫乱とフリーセックス、アルコール中毒や同性愛という、ありとあらゆる問題が起きるのです。共産主義が現れてすべてが混乱します。思想的混乱、家庭的混乱、愛の混乱、男性・女性の混乱が起きるのです。

 それゆえに、数多くの事情を経てきた統一教会の歴史的背景に染みをつけたサタンやその僕たちもたくさんいましたが、これを許すために特別期間三年を定めるのです。この三年間は歯を食いしばり、妻が死のうと夫が死のうと、子供が死のうと、乞食になろうと、どのようになろうと同情してはなりません。この一時を中心として皆さんを、世界基準を越えていくことができる最終戦線の同伴者としてあげるのです。

 先生はアメリカに来て迫害を受けました。アメリカは私をなくしてしまおうとしました。私は、自由世界を代表する権限をもって、大きな範囲から自分の国や自分の国の人、私たちの子供や妻までも投入するのです。ここ(アメリカ)に韓国の統一教会を投入するのです。日本やヨーロッパまで、すべてをアメリカに投入しているという事実を知らなければなりません。そうかといって、アメリカ人が統一教会を歓迎しているわけではありません。「私たちは、日本人は嫌いだ!」と言っているのです。

 先生は、この国のパンやソーセージが好きで来たわけではありません。この国の文化が好きで、アメリカという国が好きで来たのではありません。世界のために、世界を救うために、世界へと行く途上においては、ここが最後の峠だからです。

 韓国でも迫害を受けましたが、ここ(アメリカ)では韓国よりももっと多くの悔しさを味わいました。韓国を中心として見れば、ここは異邦です。よその国です。ですから、反対による痛みはより一層大きくなるのです。悲惨さがより増大するのです。

 ゆえに、四十年の結末をつけなければなりません。この期間を通してムーニーを歓迎することができなければ、ムーニーはこの国と分かれるのです。法廷闘争を中心として、この三年期間で完全に「イエス」か「ノー」かを決定することができる時代へと越えていくのだということを知らなければなりません。その前に早く皆さんが活動して、ムーニーを歓迎することができる雰囲気をつくるのです。そうすれば、「ワシントン・タイムズ」やすべての作戦をそこに投入するのです。


私たちが行くべき新しいカナン


 モーセの導くイスラエル民族がカナンに復帰する前に「三日期間を下さい」と言ったのと同じように、今、三年期間を残した私たちは、全体がカナンの福地に入っていくことができるようにするために、第二第二、第三イスラエルを収拾しなければなりません。新しいカナンの福地へ行く道、世界へ行く道においては、第一、第二、第三イスラエルが一つとならなければなりません。すべて告知しなければなりません。告知して言うことを聞かなければ、その時は仕方がありません。

 では、第一、第二イスラエルは、主にどこに住んでいるのでしょうか。主にアメリカに住んでいます。そして、第三イスラエルはムーニーです。それで、新しいイスラエルに入っていくのです。

 その新しいイスラエルがどこかというとモスクワです。モスクワに入っていくのです。ですから、先生が「モスクワは、マスト・ゴー(must go :行かなければならない)である」と話したでしょう? 荒野時代は過ぎ去り、今からは定着時代が来るのです。ですから、今年は定着というタイトルが登場するのです。

 イスラエル民族がモーセに従ってカナンの福地に向かっていったのと同じように、私たちはモスクワへ行こうというのです。カナン七族に向かって進んでいったように、十二ヵ国、十三ヵ国以上の共産世界の敵を前において、前進命令をしなければならない時が来るのです。

 カナン七族の偵察に行ってきたイスラエル民族を代表した十二人のスパイは、「強く雄々しくあれ」と言ったヨシュアとカレブの主張に従わなかったがゆえに滅びました。同様に、皆さんも強く雄々しくあらねばなりません。

 共産主義であろうと何であろうと恐れることはありません。そうであってこそ越えていくことができます。私たちは、神様を信じるという信念をもち、「神様が愛している」という信念をもち、旗手として堂々と前進していかなければならない時代に臨んでいるということを知らなければなりません。


人事断行(一九八三・一・二)と三年路程の本格的出発(三・一)


 今年一九八三年は、(その数を合計すれば)二十一数なので、二十一数のように、私たちはより高い次元の谷間を通じて上がってこなければなりません。「この高い所から深い谷間に早く降りていくことによって上がってこよう」という心の姿勢をもたなければなりません。「ヨーロッパで支部長を何回した」という考えや、「教会の責任者をしてやろう」という考えをもってはいけません。降りていくことを知らなければなりません。一般の人々もそうでしょう? 責任を与えられたのち、その責任を奪われて他の所に追い出されたりすることは嫌うのです。

 それゆえに、家庭の人が家庭のために犠牲になるよりも氏族のために犠牲になるほうが次元が高く、氏族のために犠牲になるよりも民族のために犠牲になるほうがもっと次元が高いのです。そして、民族よりも国家、国家よりも世界、世界よりも天宙のために犠牲になるとき、その人の世界はより一層広がるのです。

 ですから先生は、「一九八三年は、アメリカの組織体制を大幅に変動しよう」と考えているのです。「下がる」と思うかもしれませんが、それは下がっていくのではありません。高い人がどん底にまで落ちれば「上がってくるな」と言っても上がってくるようになっているのです。上がることだけが良いのではありません。

 先生は、もうすぐここ(アメリカ)を離れることでしょう。間違いなく離れます。皆さんが先生の言うことを聞けば再び訪ねてくるかもしれませんが、そうでなければ永遠にこの国に足を踏み入れることはないでしょう。皆さんが三年間しっかりやれば、再び来ることができる機会をもつかもしれませんが、そのようにすることができなければ永遠に「さようなら」です。そうなれば、アメリカは禿鷹の餌食になることでしょう。共産党の餌食になるのです。見ていなさい。

 今は、ヨシュアとカレブが立ち上がり、イスラエルの再起を図る瞬間であるということを知らなければなりません。私たちの行く所にはカナン七族という怨讐がいるのです。そこに真正面から挑戦していかなければなりません。ですから、先生は深刻です。神様も深刻です。先生は今、アメリカの代わりに南米を立てる準備をしています。それで、最善を尽くさなければならないと思い、CAUSA(南・北米統一連合)運動を国民に展開させているのです。三月一日を中心として行うのです。最大の行動を起こして決戦をして、勝敗を決しなければなりません。

 息詰まる世界情勢になっているということを知らなければなりません。アメリカを中心として、一九八五年までが二百十年に該当し、四十代大統領に該当します。そして、第二次大戦以後四十年に該当します。すべて原理的な数字です。先生を中心として見れば一九八三年は二十一数であり、三月一日を中心として出発するのは四散です。すべて原理数です。日本について言えば、一九八八年までが百二十年期間です。その期間を準備してきたのです。

 一九八三年三月一日を中心として、アメリカですべての教会を新たに収拾し、世界的全面攻勢の時代へと入っていくようになりました。一九八三年三月一日に機動隊を再編成し、アメリカにいるキリスト教を連合する運動を始めたのです。

 この時にアメリカのキリスト教が反対する立場からこちら側に転換すれば、それでもう終わりです。しかし、きのうまで反対していたアメリカの教会が何の条件もなく、いかなる動機もなく支持することは不可能です。大きな蕩減条件を立て、一大犠牲の代価を払い、ここに蕩減させる何かが起きなければなりません。それで三年間、統一教会を全面的な蕩減路程に立てて追いやるのです。


アメリカ三年総動員活動の指針


 一 新しい伝統の確立

 アメリカに新しい伝統を確立しなければなりません。皆さんがこれを成すことによって、全世界が従っていくのです。ゆえに、外国の宣教師をみなここに連れてきて訓練させるのです。アメリカで訓練し、それから霊界で訓練するのです。霊界でも、今伝道をしているのです。それを知らなければなりません。ここで、これをしてあげてこそ霊界も解かれていくのです。

 それで第一にアメリカ、その次に世界、その次に霊界に確立するのです。このような責任を負わなければなりません。このような共同責任を負っているということを知らなければなりません。そのような全体目的の責任を負っているという、全体目的の伝統を立てているという事実を知らなければなりません。皆さんは個人のために動くのではありません。皆さんは一人ですが、全世界と霊界とアメリカを代表しているということを知りなさい。


二 蕩減と悔い改め


 皆さんが悔い改めと蕩減を通さなくては霊界が協助できません。神様が介在できないということを知らなければなりません。悔い改めは個人のためにするのです。皆さんは、自分自身の清算をしなければなりません。皆さんの過去や現在について、思い浮かぶ過ちがあれば、今から一つ残らず清算しなければなりません。

 その次には、皆さんの家庭のために悔い改めなければなりません。妻について、子供について、皆さんの親戚について悔い改めをしなさい。その次に、国が過ちを犯したものがあるのです。アメリカならばアメリカの国が、今まで多くの罪を犯しているのです。ゆえに、国のために悔い改めをしなければなりません。国を代表して悔い改めてあげるようにしなければなりません。

 その次に世界が過ちを犯しました。ゆえに、世界のために悔い改めなければなりません。そうすれば、世界の福が皆さんを通して訪ねてくるのです。世界が受けるべき福は、悔い改めた人が先に受けるのです。それが原則です。

 その次に、霊界のために自分が蕩減を受け、霊界のために悔い改めをしなければなりません。霊界に行っている人も、私たちを通してこそ救いを受けるということを知っていますか。ゆえに、霊界に行った人のために悔い改めてあげれば、霊界の福が皆さんを通して訪ねてくるのです。そして、これらすべてのことは、家庭教会を中心として行えば良い結果を結ぶだろうというのです。


三 機動隊編成


 三機動隊から十機動隊、十機動隊から五十機動隊、五十機動隊から二百五十機動隊にするのです。一万二千名をいかに三倍にして五万名にするのかというのです。最初は三機動隊ですが、既に私は、十機動隊の出発を指示しました。それから、伝道する人をどんどんつくって五十機動隊にするのです。それゆえに、十機動隊長たちは、今後それ自体内で五名以上の新しい機動隊の後継者を養成する計画を立てなさい。

 それで、今やアメリカ教会ができるのです。日本人がアメリカ教会の伝道において大部分の根になると思います。統一教会の経済基盤も日本の女性や男性がつくりあげることでしょう。日本には、短期間で経済を復興させた実力があります。アメリカ式にやればすべて奪われてしまいます。しかしアメリカ内で日本式にすれば、統一教会は富強になるのです。それで、既に十五日後には、約三百名が日本から来ることになっています。来るときにはアメリカの市民になって来ます。それで、今から特別経済活動の機動隊をつくるのです。また、その次には特別伝道団をつくろうと思っています。

 アメリカの女性と結婚した男性は伝道団をつくり、アメリカの男性と結婚した女性は特別ファンダレイジング・チームをつくるのです。そして、アメリカのチームと競争し、アメリカの州責任者と競争するのです。ですから、一つの州に日本の経済チームと日本の伝道チームをそれぞれ一つずつ配置するのです。


四 ビデオ伝道所


 最初は配布用です。これは伝道するときに貸してあげるものです。その次は設置用です。これは、教会などに設置するものです。三番目に事業用です。それは販売をするものです。

 今、日本ではビデオ伝道所で伝道していることを知っていますか〇今からはビデオがすべて伝道してくれることでしょう。それは、人の四倍以上伝道するのです。アメリカでも、私が百五十万ドル支援することを約束して「ビデオ伝道所をつくりなさい」と言いました。今年、主要都市でビデオ伝道所を始めるように指示しているのです。また、映画館を借りることは相当に難しいことですが、映画館をそのまま活用できればどれほど良いでしょうか。そこにはコーヒー・ショップもあるのです。夜そこを使って修練会をするのです。何でもすることができるのです。


五 修練所


 いかにして五十州に修練所をつくるかということを常に考えなければなりません。常にそれを頭において、良い場所があれば修練所をつくることを徐々に準備していかなければなりません。少なくとも百名以上収容することができる場所が必要になります。私たちが機動隊の活動をしている時、一つの地区に五十名が行くとすれば、百名を収容することができる能力があってこそ消化することができるのです。

 機動隊チームが三週間とどまるので、その期間に、当然原理講義もして、超教派活動もしなければなりません。それからCAUSA(南・北米統一連合)大会もできるようにしなければなりません。それから、できれば原理研究会の活動もして、オーシャン・チャーチ活動もするのです。一日ずつでもしなければならないのです。

 なぜそのようにすべきかというと、その地方にいる人員を大量動員するためです。それは、学会や思想界、そして学生や超教派など、私たちが関係している分野を広め、動員する人員を拡大するための作戦です。今や、全国を通じてこのような計画を継続的に推し進めていかなければなりません。

 毎月、一等、二等、三等を決めて賞金をあげたらいいのです。では、一等はいくらにしましょうか。一等は三千ドルにしましょう。そして、二等は、二千ドルで、三等は千ドルにしましょう。しかし、一人がひと月に一人ずつ伝道して初めてここに入れるのです。また、良い旗を一つつくりましょう。三年間このようにすれば、これは宝物になります。韓国に天の国の博物館ができれば、アメリカにあるものを韓国にもっていってそこに置こうと思います。


三 韓国総動員体制と事業推進


金慶継忠母様追慕礼拝(一九八三・三・二九・一〇:〇〇、お誕生九十二周年、本部教会)


 真のお父様の生母であられる金慶継女史の追慕礼拝が、一九八三年三月二十九日(お誕生九十二周年)午前十時、本部教会の小講堂で、真のお母様と譽進様、仁進様をはじめとして、親しい知人など百名以上が集う中で行われた。一方、礼拝が終わるや否や、真のお父様が到着され、宣教教育院の教育を受けていた首都圏の牧師たちを合わせ、約二百名以上の食口たちにみ言を語ってくださった。

 今まで先生の故郷についてたくさんの話を聞いたことと思います。このように全国から、各道から集まってくれて、私がこのような話をするとは思いもしませんでした。私は指示もしなかったのです。

 皆さんが深く知る必要もありませんが、私が一つ誤ったと思うことは、監獄から出てきたのちに、私の父母に侍ることができなかったことです。一つ気に掛かっていることはそのことです。私がみ旨の道を歩んでいくことによって、私の父母は本当にかわいそうなことになりました。

 一九四五年の解放後に初めてこの道を出発したとき、キリスト教が第一であって家庭が第一ではありませんでした。キリスト教を中心として、キリスト教の基盤が築かれた基台の上で家庭を歓迎しなければならないというのが神様の本意の摂理観です。それゆえに、キリスト教が反対する限り、飛び越えて家庭にいくことはできません。家庭より先に立てなければならないキリスト教です。家庭より先に立てなければならないキリスト教の基盤がないので、家庭を第一として行くことはできないのです。

 そのような摂理観的な立場があるので、今日統一教会がキリスト教を身代わりし、内外のすべての実力から見てキリスト教を身代わりすることができる世界的な基準にまで行くのです。そのようにして、キリスト教が使命を果たすことができなかったことを、私たちの「原理」で言う蕩減復帰をしなければなりません。統一教会がそのようなキリスト教を身代わりして世界的な基盤を築く時までは、家庭の面倒を見ることはできないのです。これが復帰摂理の悲しい立場です。

 キリスト教が世界の基盤をもつことができず、今後の世界を指導する能力を喪失している中で、今私は、世界的な組織を編成し、この時代の世界に影響を及ぼすことができるキリスト教文化圏以上の基盤を築いてきています。今回、韓国に帰ってきたのもその問題のためです。

 私が還故郷する時になれば、国を経て、以北の故郷まで行くつもりです。もし金日成が生きていれば、統一教会員たちは、先生の故郷を奪還するためにすべてのことを克服していかなければなりません。そのような運命が残されていることを知らなければなりません。そのようにすることによって、皆さんの父母が先生の父母から恵沢を受ける道が生じるのです。

 天の復帰摂理は、怨讐やサタンを神様と同じように愛し、また自分の父母や妻子以上に愛さなければ復帰できないようになっています。サタンの怨讐の基地から、天の新しい伝統の土台を出発する命令が出てこなければ、天国はこの地上で出発することができません。

 これを思うとき、きょう皆さんがこの場に来たのを見れば感無量です。ずっと見ることもできず会うこともできなかった皆さんが、全国の津々浦々から集まり、私の父や母のことを思ってくれているのです。ありがとうございます。私が抱いてきた伝統的思想が間違っていなかったことを父母が知って感激することでしょう。

 私は、一代において父母の祝賀をすることはできませんでしたが、皆さんがこのようにしてくれることによって、霊界にいる父母も生きがいを感じ、今からは自分の息子が苦労していることを思いつつ先頭に立って導いていくことができる方々になるだろうと思います。「あー、うちの息子があの時にあのように言ったのは、神様のために、世界のためにだったのだなあ! 後代の後孫と私たちが今来ているこの世界のために苦労しているのだなあ!」ということを私の父母が知るはずですから、これからは総動員命令を下すことができ、霊的世界の門が開かれることでしょう。そのような意味で、きょうの祝賀の日は意義があると思います。


韓国の三年総力活動の出発(一九八三・四・一)


 今回、私が来たのはほかでもありません。第二次世界大戦後、一九八五年までが四十年です。統一教会は、イスラエル民族がカナンを復帰した時と同じ路程を歩んでいるのです。そして今、統一教会がどのような時代におかれているかというと、世界カナン復帰圏四十年荒野時代におかれているのです。この荒野時代におかれているがゆえに、今まで「統一教会は定着しなさい」とは教えてあげなかったのです。先生自身もそうであり、統一教会もまだ国のない移動民族なのです。

 国からも冷遇されたでしょう? どこに行っても冷遇されるのです。それでは、カナン七族はどこにいるのでしょうか。ヨルダン川の向こう側にいるのではありません。今日、統一教会の時代では、この地球星がカナンの福地なのです。それゆえに、今三年を残しているこの四十年期間において、イスラエル民族を怨讐とするカナンの七族が準備したものを防ぐために、イスラエル民族が砂漠で訓練をしたように、訓練をしなければなりません。激しい決意をして、新しい国を建てる建国理念を中心として万全の準備をしなければなりません。モーセが自分の愛する神様に侍るために三日間の許可を受けたように、私たちの統一教会時代においても、この三年間は最も貴重な期間です。

 今は自由世界の行く方向を正してあげ、キリスト教文化圏全体が統一教会の行く道に従っていかなければ生きることができないということを教えてあげなければならない時です。エジプトで暮らしたイスラエル民族とは何かというと、それは全世界に散らばっているキリスト教徒のことです。キリスト教徒にこのことをはっきりと教えてあげ、このキリスト教徒を連れてカナンに復帰しようというのです。イスラエル民族がカナンを復帰したのと同じように、キリスト教と統一教会が一つになってモスクワまで行こうというのです。これをすべて勝利圏へと消化しなければ、将来理想世界が地上に到来しません。その基盤を築くべき時がこの三年期間です。

 それで、三月一日に全国的な組織をつくりました。新しい運命の転換期が来たので、韓国に戻ってきて、「ここ(韓国)にも四月一日を期して完全に基盤を築かなければならない」と言ったのです。それで同じ歩調に合わせる責任があるので、今回来て祈祷をしているのです。


協会および原理研究会の機動隊編成


 協会は、一九八三年五月七日付けで、新しい職制である「機動伝道隊」(一機動隊一五十名)を新設し、新しい総機動伝道隊長に朴奎南前ソウル教区長を任命した。今回の職制の新設は、一九八三年三月一日にアメリカで発足された機動伝道隊とともに、世界的な歩調を合わせるための措置であった。同機動伝道隊(本部機動隊百五十八名、先輩家庭機動隊百八名、教区機動隊三百六十七名、合計六百三十三名)の活動により、一九八三年十一月中で四百九十七名を伝道した。

 今後、協会長を中心として、できる限り機動隊を編成しなければなりません。新しく入ってきた人は、六ヵ月以内に七十日の教育をしなければなりません。そして、七年路程を経ていない人は、ファンダレイジングもさせ、伝道活動もさせなければなりません。伝道活動をさせるときには、全体で活動させなければなりません。個人の伝道活動ではなく団体の伝道活動です。それを中心として、七年以内で何としてでも一人が八十四名を伝道する伝統を立てなければなりません。

 今、大韓民国の状況がどれほど危険な状勢でしょうか。寸刻を争う非常な時代であるということを知らなければなりません。CARP(原理研究会)は、今から前進的なCARPにならなければなりません。環境と数を爆発的に増加させなくては、韓国の緊迫したこの状勢の中ではそれに寄与する使命を失ってしまうことでしょう。

 そのような意味で、最近になって先生は「今年CARPのメンバーを何名にしなさい」と言いましたか。(三万名です)。CARPには何でも支援するつもりです。ですから、三万名にしなければなりません。

 統一教会のみ旨を知った人は、すべて休むことなく国の端から端まで飛び回る時代になったということを知り、皆さんは、大学街の端から端までを一日に何十回も走らなければなりません。足が折れるほど走りなさい。痛哭して回りなさい。今からはCARPの機動隊をつくり、CARPの特攻隊をつくらなければなりません。それで今、テコンドーを教えています。CARPの機動隊をつくり、その学校にあらかじめ訪ねていって、一対一で対話をして、言うことを聞かなければ力で征服してしまわなければならないような段階に入ってきたのです。

 そのために先生は、一九八一年に勝共連合を中心として里単位まですべて大会をしました。ただ意味もなくしたのではありません。大韓民国が生きる道は、CARPのメンバーがテコンドーで武装し、共産党の急所をたたけばひっくり返せるような実力を備えることです。そして、各科にのさばっている自由主義的色彩をもった教授たちを、すべてこの社会から粛清する運動をしなければなりません。

 皆さんは、三万名を突破すると同時に、特攻隊編成のための要員であることも忘れてはなりません。先生は、目が疲れていても、口がすり減るほどに、舌が乾くほどこの仕事をしてきました。夜も寝ないで二十四時間話すことは普通です。同志を糾合し、後継者をつくるために、地域を越え、国境を越え、大洋を渡ってこの仕事をしてきた先生の生涯の実績を皆さんは忘れてはなりません。金奉泰氏、分かりましたか。熾烈に闘わなければならない時が来ました。

 それで、学生の機動隊をつくり、今後デモが発生したなら、ソウル市内のすべての原理研究会に連絡するのです。ボタンだけボンと押して「どこの大学に来なさい」と連絡すれば集まるようにしておくのです。そのようにして数百名のデモ隊を防ぐことにおいて先頭に立たなければなりません。デモをするのは利敵行為です。共産党に有利になる結果しか生みません。この国の政権を批判することは悪いことです。私たちがそのようなことをするのではありません。共産党の地下組織が拡大してしまうので、このようなことをするのです。


教会と勝共連合に二元化


 今からは、勝共連合と教会に二元化します。統一教会は、既成教会の消化運動をし、勝共連合は四千万近くの国民消化運動を急いでしてきたのです。それ(勝共運動)が現実的に組織編成をすることができる自由な雰囲気が全国的に風土化されてきているという報告を受けています。ですから内外において、すべてのものが入ってくる思潮に適応できる新しい次元に立たなくてはなりません。ですから皆さんも故郷に行って、父母によく侍りなさい。これは現実的に重要視しなければなりません。

 統一教会と勝共連合に組織を二元化しました。現在の統一教会一辺倒の指導体制では相手を抱き込むことはできないので、すべての機関の要員に一般社会の重鎮たちを立てたのです。このようにして、闘いや政府に対するすべてのことは、統一教会が後ろに立ち、彼らが先頭に立って闘うことができる組織にしたのです。

 これを可能にした毛のが何かというと、これ(勝共運動)が愛国運動であると同時に、社会の人が出世しようとするときの不変基盤となるからです。国会議員選挙にでも出ようという欲望をもてば、勝共連合の基盤が不変基盤になるのです。政治も風土によって変わり、民主党と共和党が交替すれば変わるものなので、彼らはこれではいけないと思うのです。それで、勝共連合組織が間違いのない固定的な基盤だということを知り、財力をもった人、知識をもった人、権力をもった人がすべて関心をもつことができる次元に入ってきたのです。それゆえに、これが可能なのです。

 それで現在、社会の人士たちが自分でお金を出してこの運動をすることができる体制にするために教育しているのです。なぜレバレンド・ムーンだけが愛国するのかというのです。


済州島開発推進(一九八三・四・一五〜二二、五・九〜一三、滞在)


 先生は、済州島に対して十年前から関心をもってきました。済州島は軍事要塞地域として、今後アジアで重要な地域になります。このようなことをずっと考えてきたので、済州島に対する関心が深かったのです。もちろん観光開発も開発ですが、今後、国の運命において海に接しているこの済州島が重要です。

 済州島のかわいそうな人々。海女の暮らしをしたところでわびしいのです。一日にいくら稼ぐのかと聞いてみたところ、一万ウォン、二万ウォン、良くて三万ウォンだというのです。かわいそうな海女にまず思いが行きます。しかし今からはそのような時代は過ぎ去るのです。ですから、海洋事業に着手するのです。

 将来は、どのような魚でも養殖をすることができます。海から獲ってきて食べる時代は過ぎ去るのです。ですからそのような基盤を築き、統一教会が世界的経済圏を握らなければならないという計画を立てているのです。

 十年前に計画したものを今回すべて買いました。地歸島という島を一つ買いましたが、それが何坪かというと二万六千坪です。西歸浦を中心として河川敷のように露出した土地が約二百坪あるのですが、ここを工事すれば十五万坪から三十万坪に拡張されることでしょう。そのようになれば大変なものです。

 済州島の特徴とは何かというと、済州島は火山によってできた土地なので、火山が爆発して膨らんだりへこんだりしたものが冷えてできています。ですから、どこも盆地のようになっています。平地がありません。平地のある島は唯一、地歸島だけです。その地歸島の周辺は、日本にまで知られている釣り場です。

 今、約十万坪近くの土地を買ってあります。漢拏山は韓国の名山です。白頭山と漢拏山は常に韓国民族の心から離れない、常に懐かしく思う希望の山なのです。ですから、済州島に来る人にとっては「漢拏山に一度登りたい」というのが常に願いなのです。

 現在、交通施設もできていますが、観光客の九八パーセントが漢拏山を眺めるだけで、登るのは難しいというのです。済州島といえば漢拏山であり、済州島に行く人は「漢拏山に登りたい」と思うのですが、登ることができなければ、それまでの慕わしい思いが解消してしまうのです。ですから、ここにケーブルカーを架けなければなりません。この計画を既に十年前に立てました。

 また、船を造って観光事業をしようと思います。済州島を一周する距離がどれくらいになるかというと約三百里で、百二十キロメートルです。ここを時速四十キロで、三時間から四時間かけて回るのです。そのような船を造ろうと思っています。その観光船は豪華船として造らなければなりません。そのようにして山にも登り、島も一周したのちには何をするのでしょうか。釣りです。

 なぜ魚が多いのかというと、わき水が出てくるからです。もちろん淡水は淡水ですが、新しい澄んだ冷たい水がこの山を通じて出てくるので、その新鮮な水を魚たちがとても喜ぶのです。もちろん、この淡水も海水と混じって海水になるのです。ですから、あれやこれやと魚たちが生息することができる条件として、これ以上良い所がありません。

 そして、岩がごつごつしているので小さな魚たちが卵を産みに来るのです。どのような魚でも、卵を産んでおけば生存の確率が高いのです。

 それで私は、久保木会長を日本の釣り協会の会長に立てました。そのようにして、私たちの主催する済州島観光がとても素晴らしいということになれば、その次にはアメリカに連れていくのです。それで、今三十の港に船を十隻ずつおいて訓練しているのです。海洋教会です。

 そして、この地筒島の周辺をどのようにするのかというと、「すぐに二千箇所の釣り場をつくりなさい」と指示しました。ですから、(その長さは)二・五キロメートルぐらいになるでしょう。


巨済島・長承浦の開発(一九八三・四・二五、訪問踏査)


 私は、済州島の釣り場をつくることを考えると同時に、巨済島のことを考えたのです。なぜなら、陸地の人々を誘致するためです。陸地の人を済州島へと誘導しようとすればその(巨済島)ような一つの関門がなければなりません。事業のセンスとはそのようなものです。意味もなく私がここに来たのではありません。

 済州島に直接来ようとすれば飛行機に乗って来なければなりませんが、釣り人たちは飛行機に乗っては来ません。ですから、ここにクラブをつくって連絡ができるようにしておいて、紹介してから来ることができるようにしなければなりません。

 今から船を造って釣りをしなければなりません。ここで釣った魚は、とても高く売れます。この周辺に都市があるので、釣ればすぐにもっていくのです。車に酸素供給装置をつけて、ここから釜山、馬山、鎮海、三千浦、それから忠武などの全国の都市へもっていきます。どこも重要な都市です。

 大きな船を一つ造って、船の底に穴を開けるのです。そして網を張って海の水がそのまま入ってくるようにしておくのです。そのようにして、近海で売っている魚を生きたまま買ってきてそこに入れておくのです。捕まえてくる魚は、大抵のものは生きています。それを船から買い入れるのです。死んだものは売ってはなりません。トラックに装置をつけて、その生きた魚をそのまま素早く運んでいくのです。これは大きな商売になります。

 捕まえた魚は、すべて釜山にもっていくというではありませんか。その話を聞いて私がすぐに思いついたことは、船をつけることができる島です。それが巨済島だと思ったのです。それで、私が巨済島に来たのです。今なぜ修練所と船を造るのでしょうか。今後、海洋や釣りに関連した人々の合宿所を造るつもりです。そのようにして小さなボートをずらーっと並べるのです。そのようなものをここに二箇所だけ造っておけば、私たちの速い船なら何時間圏内で行ったり来たりすることができるのです。

 ここから海金剛に行くのに三十分かかるという話ですが、私たちの船ならば、十五分あれば行くことができます。ここは、釣り活動の舞台として最高の場所です。それで、私は先ほどホテルの場所を見て回りました。厳徳紋氏を連れてくれば、一週間で造船所を造ることができます。今から釣り場を少し調べてみて、この付近に三百坪買いなさい。そして、そこで二百名が修練を受けることができるように修練所を設計するのです。

 長承浦という名前を見ると、「長く継承する」という意味です。また、巨済島というのは、私たちのハイウェイと同じように「大きく渡る島」という意味です。(注:巨は大きい、済には渡るという意味がある)。その名前のことを考えると、昔の韓国人は、みな霊通したと思うのです。「私を使いなさい」ということで巨済島となり、長承浦となっているのです。

 巨済島は慶尚南道と全羅南道の境界にあります。それから、仁川から近い海にある所を探さなければなりません。それが江華島です。そこは仁川と似ているので、江華島にも釣り場をつくればいいのです。私たちの島は、すべて釣り場にすればいいのです。


江華島の摩尼山に登攀(一九八三・五・四)


 大韓民国はどこに行くのでしょうか。この国の主権者に言いたいことは「あなた方は、この国を愛し、この国の百年大計の伝統を立てるべき責任があることを知っていますか。南北を統一すれば、中共とソ連を処理し、解消していく自信がありますか」ということです。それがなければ謙遜でなければなりません。国民の前に謙遜であり、アジアの民の前に謙遜でなければなりません。私は大韓民国に来てこれを忠告したいのです。

 この民族が滅びてはなりません。済州島を訪ねていったのもそのためであり、巨済島を訪ねていったのもそのためであり、江華島を訪ねていったのもそのためです。江華島に行って大韓民国万歳を叫んできました。その時が祖国の難しい時であることを知っていたのです。私は通り掛かりのお客さんのように通り過ぎていきますが、民族の前に愛国思想を鼓吹して、民族を越えて世界にまで連結させるべき責任をもった者であることを知ったので、そこに行ってきたのです。また、民族が眠りについて休んでいたとしても、私が行くべき大道の道を連結させる責任があるので、そこに行ってきたのです。二度と現れることのない通り掛かりのお客さんだと思って冷遇してもかまいません。大韓民国よりも高い世界基盤があるのです。いずれにしろ再び訪ねてくることでしょう。

 そのような意味で、ここに残っている統一教会の教会員たちに先生を送る心があるとすれば、民族を代表して送ってくれることを願うのが先生の思いです。どうですか。大韓民国の南北を合わせれば五千八百万です。五千万を超える民族を代表して送ってくれなければなりません。だからといってお金をくれということではありません。権力を望んでいるのでもありません。知識が欲しいのでもありません。

「国を愛することができなかった」と、のどが詰まるほどに痛哭しながら「私の国はどうなるのか」と心配する心と、「世界の同情を受けることができる道を行かなければならない」という心をもって送ってくれることを望むのです。そうすれば、私が行ってその道を築いてから戻ってくるのです。その思いしかありません。

 私が出世して金のろばに乗ってこようとは思いません。私が乞食になって帰ってきたとしても、間違いなく世界の人を愛したということだけをもって戻ってくることでしょう。そのような鉄石の心であることを皆さんは忘れてはなりません。そのようになれば、私の訪れる大韓民国の地に神様が帰着することができる一日が必ず来るはずだと、私は信じるのです。南北統一を私の手で成し遂げ、中国からシベリアまでのアジアの大国をすべて主管できる防波堤をつくってやろうと身もだえしている男なのです。


アジア連合圏と玄界灘海底トンネル調査着手(一九八三・五・二四、発表)


 一九八一年十一月十日に真のお父様が提案されたインターナショナル・ハイウェイ建設のための第一次作業として、韓日海底トンネル工事が始まり、韓日トンネル研究会で、地質調査等の基礎調査に着手した。これに対する内容は、一九八三年五月二十四日、韓国の主要マスコミに紹介された。

 今まではヨーロッパ一辺倒の時代でしたが、今はヨーロッパ一辺倒ではありません。アジア一辺倒の時代へと変わっていくのです。今、日本が急速に発展してきました。一九七八年から五年間で世界的に有名になりました。なぜでしょうか。それは、神様の復帰摂理において日本がエバ国家なので、経済圏は日本が握るようになっているのです。

 日本は、嫌でも韓国を防御しなければなりません。それができなかったので私は「韓日文化協会」をつくり、「日本人を教育しなさい」と言いました。韓国の防御のためにそれらをつくり、二国間の交流を教会を中心としてしようとしたのです。ハイウェイをつくるのも、そのような目的があるからです。それをしなければ日本の未来がありません。ですから直ちに取りかかって、四ヵ月以内で三百五十名ずつを毎日でも送りなさい。

 世界を救うためには、アメリカと日本と韓国が一つになって中共を引き入れることができなければなりません。アメリカが私の言うことを聞けば間違いなくそのようにすることができます。私に任せれば、私がそのようにすることでしょう。中共を牽制することができる場所はヨーロッパではありません。

 ソ連がヨーロッパを牽制したところで、アジアと太平洋を渡っていくらでも戦略線が延長されるのです。それを見れば、アジアがアメリカ政治の中心にならなければなりません。摂理的に必ずそのようにならなければならない環境へと追い込んでいくのです。

 日本政府も、よくよく見ると大変なことになっているのです。皆さんは、日本で建設中のインターナショナル・ハイウェイ(国際高速道路)について知っているでしょう? 既に関釜トンネルの調査に着手しているのです。五年前に六十億円を支払いました。今回も十四億円を支払いました。工事に対する調査をしているのです。今回、世界を代表してアメリカ人、ドイツ人、フランス人、イタリア人、イギリス人を招聘しました。そのようにして、海底トンネルを掘る所に先進国家の青年の中で優秀な人たちを連れてくるのです。

 日本では勝共連合の会員が三百六十万を突破しています。今後、日本の国が統一教会を無視できないようになります。どうして無視することができるでしょうか。韓国も、勝共連合を中心とした七万名を内的諮問委員や洞・班の責任指導委員としてすべて策定しました。統一教会が日本の外形的な基準と内外で一体化することができ、韓国も、国家的次元で日本と内外で一体化することができるのです。

 勝共連合を中心として韓国と日本が郡のレベルで姉妹関係を結べば、台湾は自動的に加入するようになっているのです。このようにしておけば、フィリピン、インド、ビルマ、中東など、すべてのアジア大陸はこの組織圏内に自ら進んで参加してくるので、アジア圏の勝共連合組織は完全に国家的次元で形成されるのです。

 フィリピンなどのすべてのアジア諸国も共産主義の脅威にさらされているので、自動的に拡大してアジア的統一戦線圏の勝共連合連絡運動の基盤が国家的次元を越えてつくられるのです。そのようになれば、レバレンド・ムーンが計画しているアジア高速道路は一時に可能になるのです。


83世界宗教青年セミナー
(一九八三・八・一六〜二二、ソウル、プラザ・ホテル、三十九ヵ国、百四十八名)


 一九八三年八月十六日から二十二日まで、ソウル、プラザ・ホテルで「83世界宗教青年セミナー」が開かれた。三十九ヵ国から、カトリック、プロテスタント、ユダヤ教、仏教、ヒンズー教、儒教、イスラム教などを信仰する各宗教団体の代表教授および学生たち百四十八名が参加した。

 統一教会の教会員たちは、「あー! 先生は科学者大会(科学の統一に関する国際会議)や、この前はユース・セミナー(世界宗教青年セミナー)をするのに百五十名を連れて回り、五十日間で百五十万ドルも使ったそうだ。うちの統一教会のセンターを買うことにはお金を出してくれないで、すべてほかの所にお金を使っている。なぜそのようにするのか」と不平を言うでしょう?

「私たちにはマクドナルドのハンバーガ一つも買ってくれないのに」という話を聞いて、私は「この者たち、このお金はあなた方のために使うものではありません。世界のために、もっと大きなもののために集めたものでしょう」と言うのです。お金は教会を紹介するために使い、世界のために使うのが正当な使用法であることを知らなければなりません。今年は、学者たちのための予算が八百万ドルです。

 私は、統一教会の予算のことは知りません。計画を立てることもしません。その都度、書いて出して使うのです。お金がなければ使うことはできないのです。苦労をさせるのです。(笑い)

 ですから皆さんに「ムーニーたち! 苦労しなさい」と言ってたたき出すでしょう。そうすると皆さんは「まただ、まただ。全く、また酷使しようとしている」と言うのです。どうですか。不満ですか。歓迎しますか。なぜそのようにするのでしょうか。新しい分野へと発展するためです。


四 世界基盤確保のための重点事業の推進


世界基盤確保のための四大任務


 私たちムーニーがもたなければならないものとは何でしょうか。第一に思想的な面において、第二に科学技術において、第三に経済的な問題において、第四に言論問題において、それぞれ世界的な基盤を築くことです。

 思想的な面において統一教会は、民主世界と共産世界がついていくことができない最高の位置、王者の位置に上がっていくだろうと思っています。なぜでしょうか。摂理的に見るとき、共産世界と民主世界は完全に過ぎ去っていくものです。すなわち人類はそれを捨てるのですが、それよりももっと良いものを手に入れてから捨てなければ混乱が生じるのです。

「原理」のみ言を通じても、勝共理念を通じても、現在CAUSA(南・北米統一連合)を中心とした「統一思想」を通じても、大衆がみな歓迎して「これでなければ駄目だ」という結論に到達したという事実、既に実験が終わったという事実を知らなければなりません。キリスト教を良く信仰している神父から、学者、そして共産党の輩に至るまで、今すべてここに戻ってくるのです。

 その次に何かというと、科学技術的な面です。韓国という低開発国にいる私が、先進国のドイツやアメリカや日本の最高技術をすべて掌握しなければならないのです。それをするために統一産業を育ててきたのです。施設を急進的に強化しました。世界の頂上に上がることができる準備を整えたのです。

 今計画していることは、世界的な開発をすることです。私たちは、全世界の科学技術を研究している学者たちを動員することができるのです。それで、科学者大会(科学の統一に関する国際会議)をするのです。これは、世界の権威ある人たちをすべて連結することができる基盤となるのです。技術世界の理論において最高の科学者たちを集めることができ、技術において世界の最高水準にまで引き上げることができるのです。

 その次、三番目は、今後経済問題をどのようにしていくのかということです。この問題は大変深刻な問題です。経済体制においては、生産国、市場国、それから原資材国の三つのパートに分けることができます。今までは、生産国が世界のすべての組織を支配してきました。しかし、もうそのような時代は過ぎ去りました。生産は誰でもできるのです。中進国以上の国であれば、どこの国でもできる段階に入ってきているのです。

 それでは、何が問題となるのでしょうか。原資材をいかにたくさんもっているかということが問題になるのです。それが今後の世界の経済圏を左右する根本問題になるのです。それゆえに、ソ連とアメリカ、自由世界と共産世界が角逐戦を繰り広げながら南米とアフリカに主力活動を展開しているのです。

 レバレンド・ムーンがこのような思想をもったとすれば、今後経済問題においてはどのようにしていくのでしょうか。このようなソ連やアメリカの方案に負けてはなりません。それゆえに、第三世界の原資材国である南米をつかみ、アフリカを早く攻略しなければなりません。

 その次には言論界です。今日、共産主義者たちは、世界の至る所に浸透して自由世界を滅ぼしていますが、自由世界の言論機関がりベラル系統を打ち倒して自由世界を滅ぼそうとするところにブレーキをかけて新しい方向に導かなければ、この自由世界の運命は終わりです。七年前に「世界日報」をつくり、言論人大会をしました。「ニューズ・ワールド」のマイケル・ウォーター(Michael Warder)を中心として言論人大会をしようとしたのですが、しり込みをしたのです。それで、仕方なくすべて日本を通じてさせたのです。そして今年、第六回まできているのです。

 最後の戦線であることを知らなければなりません。それで今、中南米六ヵ国の言論人百八十名をソ連まで連れていき、ソ連の胸ぐらをつかむのです。また南米の責任者たちの首を切る作業をしているのです。自由世界において、共産主義を攻撃することができる言論人の活動が必要です。

 統一教会の教会員は、以上の四つのことを中断してはいけません。ですから、伝道し、技術を学び、経済活動をし、新聞社の特派員にならなければなりません。


南米二十六ヵ国のCAUSA教育と組織


 アメリカの行政府が南米の外交問題においては、私を通さなくてはならないのです。昔は、南米は、高姿勢で「ムーニーたちが何だ」と言っていたのですが、最近では朴普煕氏が行くだけで、互いに争って会おうとするのです。最近、「ワシントン・タイムズ」のムーニーたちは、王様や女王様のようなまねをしているのです。手厚くもてなされ、バンケットを回ったりして忙しくしています。

 教会において侍っている真の御父母様を、国家と世界と霊界にまで拡大する運動をするのです。これが、今日の統一運動だということを知らなければなりません。今、時が近づいてきているのです。国家統一教会、国家ペアレンツ(父母)として迎え入れられる環境が今近づいてきているのです。

 では、そのような国はどこの国でしょうか。一番悲惨な国であり、共産世界と民主世界から患難を受けている国です。そこから始めるのです。それがエルサルバドルやホンジュラス、グアテマラなどの国々です。それで、CAUSA活動を国家的次元で南米に展開しているのです。南米二十六ヵ国すべてにCAUSA組織をつくります。現在、北米のCAUSA活動を展開しているところです。

 ホンジュラスが先生を信じているのです。私が千名の教育に責任をもち、百二十万ドルを募金しました。朴普煕氏を送り、現場で財閥を集めて国家運動のための募金をしたのです。そのようにして教育をするのです。エルサルバドルでもグアテマラでもそうです。

 そのような基盤を築くために、「ワシントン・タイムズ」と「ニューヨーク・シティ・トリビューン」を利用し、ホンジュラスを中心として世界の言論人二百名以上を集めて始めたのです。新聞社の名前をもってするのです。これは巨大な名前です。

 それゆえに、私は言論界の一人として、どこの新聞社の長に対しても理論的に話すことができるし、実力で対決しても負かすことができる基盤を築くことができました。全世界の有名な言論人二百名を集めて、ホンジュラスで「統一思想」の講義をするのです。「統一思想」を通じて統一主義者をつくる運動をするのです。

 今年の目標は南米で百万名です。各国に何名かずつを割り当て、組織を中心として駆け回っているのです。南米二十六ヵ国をすべて一つの網に追い込むのです。

 ブラジルやアルゼンチンのような所は広大な平野です。そこはごま油の流れるような肥沃な土地です。「いくらでもその土地を開発しなさい」と私に言えば引き受けます。それをしようとすれば大韓民国の半分ぐらいの人が必要ですが、引き受けることができます。


北米CAUSA運動の展開とCARP活動


 南米にブームを巻き起こしたように、この時間(一九八三・一・六)から、北米全域を中心としてCAUSA運動を始めるために準備することを命令します。先生がこの国に来て始めた時のように、今からスケジュールを組んで、各主要都市で大々的な運動を展開し、問題を起こさなければなりません。

 この原則に従って、すべての責任者が全国組織に向けて統一愛運動を展開すべき時が来ました。この運動にはすべての団体、すなわちCARPや海洋教会、統一教会、教授アカデミー、ニュー・エラ(New ERA :新超教派研究協会)など、関係のある人はできる限りすべて動員するのです。全体動員です。そして、ブームを起こさなくてはなりません。急速に伝播しなければならないのです。二千双や六千双、言論人大会等、今までの行事内容のビデオをすぐに完成させなさい。

 また神山氏は、ビデオ伝道所など、日本でやっているものをすべて集め、それを検討し、アメリカに適用できる内容を入れてビデオ・テープとして早く完成させなさい。そして、ビデオ伝道所で使う本を別に一冊作りなさい。ミスター郭と相談して急いでやらなければなりません。すぐに始めなさい。

「先生は、将来アメリカ全土と自由世界を席巻するための準備の過程としてCAUSA活動とCARP活動をしているのだ」という考えをもち、あらゆる精誠とあらゆる努力を尽くして万全の準備を整えなければなりません。

 ゆえに、アメリカを早く救い、「統一思想」で武装させなければなりません。一人ではできません。それで先生は、科学者世界と宗教界を連結し、それから経済界と政治界を連結し、言論界を連結しているのです。今は、レバレンド・ムーンのすることは世界的に認めざるを得ません。それで、今、アメリカもそのことを知りつつあるのです。

 ですから、共産党を憎むのではなく、教えてあげることができる実力を備え、早くアメリカを救い、アメリカがすべての分野において早く共産世界を救ってあげられるようにしようというのです。アメリカが変われば共産世界はそれほど問題ではありません。問題にもならないのです。

 アメリカがしきりに反対するので、南米が私と完全に一つになっているのです。今回、二月二十六日には、ここで北米CAUSA会議があります。そして南北アメリカを一つにまとめようというのです。南北を縫い合わせようというのです。今や私が彼らの間を和解させてあげなければなりません。

 一九八三年の三月一日から、五百箇所にファンダレイジングの基地をつくってCAUSA運動を強化しているのです。それと既成教会二百五十を合わせて、七百五十箇所の基地を中心としてCAUSA運動を展開しなさいと命令し、今まで歩んできているのです。そのようにして七万名の教育を終えました。そこでの責任者は牧師たちがするのです。


「ワシントン・タイムズ」と「ニューヨーク・シティ・トリビューン」
(一九八三・四・四、「ニューズ・ワールド」を「ニューヨーク・シティ・トリビューン」に名称変更)


 今までニューヨークで発行されてきた日刊紙「ニーズ・ワールド(News World)」は一九八三年四月四日付で「ニューヨーク・シティ・トリビューン(New York City Tribune)」に紙名を変更した。本紙は、大判二十八面の総合新聞であり、政治経済の先端を走る「ワシントン・タイムズ」と同じ内容を同時に報道するなど、迅速なニュースと品質の高い記事を掲載できるようになった。

 これからは「統一教会は良い」という太鼓の音がヨーロッパで鳴り響くでしょうし、アメリカの天地でも鳴り響くことでしょう。韓国は、ほっておいても従ってこざるを得なくなります。ですから、私は「ワシントン・タイムズ」をつくったのでしょう? それから、四月四日に「ニューヨーク・シティ・トリビューン」をつくりました。今後、「フィラデルフィア・タイムズ」をつくり、「ボストン・タイムズ」をつくれば、アメリカ東部の言論界は完全に私の手中に入ってくるのです。

 「世界新聞オリンピック大会」を知っていますか。新聞編集のオリンピック大会のことですが、「ワシントン・タイムズ」がそこで一等を取りました。私がコーチしたのです。先生にはアンテナがあります。皆さんにも各自がもっているアンテナがあります。しかし、先生のアンテナは皆さんのものとは異なります。一面を見るのではなく、四面を見るのです。

 現在、私たちの新聞社の施設は、世界最高水準です。韓国の新聞社はどこでもみなオフセット印刷でしょう。そのようなものは相手になりません。こちらは、記者が取材するときにタイプを打てば、それがそのまま組み版に入っていくのです。そして、鉛版になってそのまま輪転機に入っていくのです。

 この会社は、軍関係の情報の取り扱いにおいて先端を走っています。ですから、国家秘密も扱える機材をもっている会社なのですが、私がこれを知って、初めて「ニューズ・ワールド」に使ったのです。その会社で初めて試験的に制作したものを、私たちがそのままニュース体制として使ったのです。「ニューズ・ワールド」の責任者とその会社の責任者が共同開発したのです。そのようにして「ニューズ・ワールド」で行ったことを「ワシントン・タイムズ」でも行うので、これは最高なのです。

 言論に関する法律がアメリカにもあるのですが、その法律では「十二年以上名前を使わなかった場合は、いつでも誰でもそれを使うことができる」となっています。このような法的な条件を中心として、「ニューヨーク・タイムズ」がもっていたものをすべて奪ってきたのです。それで、この四月に「ニューズ・ワールド」(新聞)を雑誌社に変え、新聞社には新たに「ニューヨーク・シティ・トリビューン」という名前をつけたのですが、この名前が実に良いのです。名前一つが何百万ドルもするのです。

 ですから、初めてニューヨークに来る人は、ニューヨーク・タイムズ」紙と「ニューヨーク・シティ・トリビューン」紙を見るようになっているのです。一般の人々は「ニューヨーク・シティ・トリビューン」といえば、それは「ニューヨーク・タイムズ」と対等な立場にあると思うのです。また、「ワシントン・ポスト」と「ワシントン・タイムズ」を一般の人々は対等に見るのです。アメリカ人の観念がそのようになっています。「タイムズ」や「トリビューン」という名前は、新聞世界では王様です。王様の名前と同じです。


世界経済人協会の構成準備


 今、世界的な経済危機に入ってきています。アメリカの主要銀行が南米借款問題を中心として危機に直面しているのです。アルゼンチンやメキシコがアメリカから持ち込んだ借款を「アメリカはすべて放棄しなければならない」と宣言してしまったのです。これによって大銀行が一気に破綻直前の状態に陥るという問題にぶつかりました。これは、誰も解決することができません。私はそのような時が来るであろうと予想し、ずっと考えてきたのです。

 それで、アメリカの有名なある一人の人を選びました。その人が誰かというと、アンダーソンというアイゼンハワー大統領時代に財務長官を務めた人です。その人は、現在も経済界の巨頭のような立場にあり、アメリカの銀行や財閥の人をすべて知っているのです。それだけでなく、西欧社会の経済世界にもたくさんの友人をもっているのです。アメリカを見れば、アイゼンハワー大統領の時代が全盛期でした。彼は、その時に経済長官を務めた人なのです。

 私がその人と因縁ができ、「これこれの内容を政府に提示して、高い次元から世界的な経済調整をしなければならない」と建議したところ、その人が先生に感動するのです。「世界の有名な経済界の巨人たちもそのような考えをもつことができないのに、宗教指導者だというレバレンド・ムーンがそのような考えをしているとは驚くべき事実だ」と言うのです。

 それで、何を提示してあげたのでしょうか。現在、先進各国の財閥は、お金はもっているのですが、そのお金を自国にもっていけば、税金ですべて問題になるのです。税金を納めれば、結局残るものがないというのです。そのために、これが外国で遊休資金となっているのです。これを一箇所に集めれば、アメリカにあるいくつかの銀行が倒れてもそれに代わることができる膨大な資源になるのです。「今後これを一箇所に集めて世界の経済危機を克服できる新しい方案を提示しなければならないだろう」ということをずっと考えてきたのです。それで、それを中心として、アメリカのアンダーソンという人に会議を開かせ、この運動を提示したのです。

 それで、今回、八月に世界中から四十名を選び出しました。そこには大資本家を動かす銀行の頭取もいますし、財閥もいます。この人々を指導するために、今後、経済人協会を構成しなければなりません。それで、経済要員を数十万名でも集めることができますが、今私が計画していることは、まず一万名を集め、「一人につき一千万ドルずつ出しなさい」と言うのです。そうすれば、一千億の基金になるはずです。このようにしておいて、これを中心として銀行をつくるのです。(そのようにすれば)その銀行は、世界のいかなる国家の支配も受けない銀行となるのです。


海洋教会と水産事業


 レバレンド・ムーンを中心とした統一教会は世界的です。西洋人たちは、レバレンド・ムーンは韓国人であっても韓国のためだけに仕事をしているとは思っていません。世界のために仕事をしているという観念が強いのです。それで、迫害を受けながらも、陸地でも海でも雄々しく勇敢に世界的な協会を構成しているのです。そのような意味で、一般の思想を中心とするのではなく、宗教という背景を中心として、−宗教というものは強い力をもっているのですが−−このような体制を整えて「海洋教会」というタイトルを掲げたということは恐ろしい宣言です。これは、レバレンド・ムーンの恐ろしい課題設定です。

 それでは、今後海洋教会で何をするのでしょうか。海に出ていって訓練をするといった程度のものではありません。海を占領し、海を愛するのです。天宙主義の本意に適合するように海を管理し、愛するという意味から、海を中心として世界を結束させることができる舞台にしようというのです。今後「陸も海も必要だ」という時には海岸線が最も重要になるのです。このように見るとき、将来海岸線が陸地のどの土地よりも高価になる時代が来るだろうと思うのです。

 海が静かな時は、神秘的です。魅惑的な神秘の女王のような美女となって、すべての人を引き込む力があります。それは、銀色にも、ひすい色にも見えます。そうかと思うと、また千態万状です。そこにそよ風が吹けば、その波の美しさというものは何と表現すればよいでしょうか。舞姫がいくら踊りを踊っても、それにはついていけないほどです。皆さん、ダンサーが小さなステージで踊っているのを見物するでしょう。しかし、それはあまりにも狭いのです。それに対して海のステージは無限です。その舞台はどれほど広いことでしょうか。

 また、そこにかもめが飛んでいると考えてみてください。留まっているものがいるかと思えば、飛んでいるものもいて、それはどれほど美しいでしょうか。その時は、かもめが悲しくて鳴いているのか、うれしくて鳴いているのか分かりませんが、すべて美しいものに思われるのです。そしてまた、大きな波が高く盛り上がって、さーっとなればどれほど美しいでしょうか。さーっとなって、ざぶーんと打ちつければ、金色の水玉が飛び散り、太陽の光にきらきら輝きます。そのようなものを見れば、その変化には並ぶものがありません。

 そのような美女や舞姫のような性質があるかと思えば、一度腹を立てると、荒野で飛びかかってくる虎やライオンよりももっと恐ろしいのが海です。何十メートルもの波がぐわーっぐわーっと押し寄せてきます。(笑い)そのような時は、かもめが鳴いたりするのは相手にもなりません。「お前がいくら歌をうまく歌おうと、また素晴らしい喜劇の俳優であろうと、勇壮な私の勢いの前にはかなわない!」と言うのです。その勢いはすさまじいのです。

 ですから、自然の力は偉大です。ゆえに、海を愛する人は驕慢になれません。海にはそのような偉大さがあります。また、海の門を開けてのぞいてみれば、そこには魚が無尽蔵にいるのです。黄金色、金色、青色など、ない色がないくらい多くの魚たちがすんでいるのです。

 このように見るとき、陸地と海の中ではどちらがより美しいでしょうか。陸地も美しいです。しかし、美しいものは花と蝶と鳥でしょう。しかし、それらは単調です。花は動きません。ただ咲いて、そのまましおれるのです。海にいる豪華絢爛な色をもった美しい水中の生き物たちは、すべて踊りを踊りながら活動しているのです。

 神様は、なぜ水というものを造ったのでしょうか。「神様が鑑賞するための特別装置が水だ」とも言うことができます。ぱっと隠しておいて公開しなかったというのです。このようなことを見れば、神様は、陸地よりも海により多くの関心をもっていらっしゃるのでしょう。

 これからはアラスカにも行かなければなりません。先生はお母様に「アラスカに行きますか」と尋ねてみるのです。そこはアメリカから遠く離れていて、熊と暮らしているような所です。そこで暮らす夫婦のように私たちもそこに行って、一年か二年ぐらい暮らしてから戻ってくれば良いのです。しかし、そこにまでも私を訪ねてくる人が多くいれば、それは少し困ります。

 今回も鮭を売るときのことですが、商売人は自分たちの利益だけのために売り、そこの人々の事情は全く考慮しません。それで、私たちが船を造ったのですが、−ニューヨークは鮭が安いので−その船でニューヨークに行き、ここでは二十五ドル、三十ドルするものを三ドルで買い、いっぱいに積んできて分けてあげたのです。無条件に分けてあげました。私たちがそのようにしたので、私たちが買うところには船が十五隻も二十隻も常につながってくるのです。

 今回も南米で七十隻も出してえび捕りをしたのです。すると、えびが欲しいという人々は、みな私たちの船の所に来るのです。私が精魂込めてお金を稼ぎ、海洋世界、そして世界を生かそうという運動をしているからです。


五 アメリカ連邦高等裁判所の脱税容疑裁判


裏切られた真実と神様の心情


 一つの世界をつくりあげるために神様のみ旨を身代わりした以上、私にはこれを一つにしなければならない宿命的責任があるのです。嫌でも一つにし、また消化しなければなりません。反対を受けたとしても、一つにしなければならない責任があるのです。それが問題です。右の手には民主世界をつかみ、左の手には共産主義をつかみ、口には神様をくわえて一つにするために行くのです。私はこのように考えている人です。

 私は、アメリカ大統領に真実と神様の心をもって対しました。しかし、裏切られました。上院議員たちに真実と神様の心をもって対しました。しかし、裏切られました。また、アメリカの国民にも、そしてアメリカ統一教会にも真実と神様の心をもって対しました。しかし、裏切られたのです。彼らは私を太平洋の海に葬り、大西洋の海に葬り去ろうとしているのです。

 しかし、私が死んではなりません。生き残らなければならないのです。千鈞のごとく重いこの体をもって歩みながら、我を忘れて足がふらつく時が何度もあるという事実を知らなければなりません。しかし神様の前に勝利しないで逝くわけにはいかないのです。そのたびごとに耐えるのです。

「私は孤独な神である!」と神様は、いつもそのようにおっしゃいました。人類歴史上に神様を信仰する人はたくさんいましたが、彼らは神様の孤独な立場を知ることができなかったのです。レバレンド・ムーンは、そのような神様の事情を知ったのです。神様のそのような立場を知ったので、先生は喜んでそのような悲惨な環境に入っていったのです。一度決心したのちには、何も疑うこともなく、何の不平もなくきたのです。かわいそうな神様なのです。神様の立場は涙がとめどなく流れるような立場です。このような事実を知れば、誰であろうと立ち上がることができます。これは言葉だけではなく事実です。説明以前の事実なのです。皆さんは、このような深刻な事実を知らなければなりません。

 今、神様はそのような立場です。ゆえに、神側に立っている皆さんは、もっと多くの迫害を受けなければなりません。そのようになって初めて皆さんは、ある領域に到達することができるのです。たくさんのムーニーが世の中に出ていって迫害を受けています。そのたびに、帰ってきて祈祷しなければなりません。静かな場所で、ひざまずいて涙を流しながら祈祷をしなければなりません。そうすれば、神様からある力を受けるようになるのです。ですから、祈祷をたくさんすることが重要です。

 このイースト・ガーデンにいながら、先生は孤独です。友達もなく、相談する相手もいません。誰もいません。ある時は、物思いに浸って、一日中プールで時間を過ごします。そのようにしながら一日を過ごし、また一日を過ごします。先生は、今そのような立場なのです。


担当判事決定(一九八三・三・一六)と裁判(三・二三)


 一九八二年十一月三十日、弁護入団は、第二審であるアメリカ連邦高等裁判所に控訴文を提出し、十二月三日、アメリカ宗教界および民間団体が連邦高等裁判所に無罪支持嘆願書を提出し、有罪判決を覆すよう要請した。しかし、連邦高等裁判所は、一九八三年三月十六日にジェームズ・オークス(James Lowell Oakes:裁判長)、ラルフ・K・ウィンター(Ralph K. Winter Jr)、リチャード・カーダモン(Richard J. Cardamone)の三名の担当判事を決定したのに引き続き、二十三日に裁判を開廷した。

 同裁判は、弁護士側と被告側、政府側で、三十分間、要約して説明する機会が与えられる以外は、すべて書類審査であった。神山氏の弁護士が十分、真のお父様の弁護士であるトライブ(Laurence H.Tribe)博士が二十分報告するようになったが、ドライブ博士は、真のお父様の起訴事件はアメリカ憲法の基本精神と信託法に違反する事件であると説明した。また、被告側が願いもしなかった陪審員制度を政府が任意で採択し、法律に対する常識のない十二名の陪審員に信託法に対する教育をしなかったということを指摘した。この日、政府側では、検事ジョ・アン・ハリス(Jo Ann Harris)女史が出て十分程度発表したが、真のお父様に対する人身攻撃に終始した。この日、控訴審では、地方裁判所の陪審員たちが法律の専門家でないので、裁判を進行したのちに判決を下さなければならない段階で受ける判事の具体的な指示事項段階で、判事が故意的に信託法に関する内容を彼らに明らかにせず、致命的な誤りがあったということが明らかにされた。そして、事件と関係のない移民局問題を介入させて被告人に人身攻撃を加える検事の横暴を、判事たちも指摘した。

 私の目は法廷を見ていません。天上世界、すなわち神様の玉座に行く道に焦点を合わせるのに忙しいということを知らなければなりません。「一審の時はどうだった」と言って、むしろ弁護士が私を慰めてくれたのです。しかし既に先生は、そのようなことを超越しているのです。弁護士が何か家に不幸があったかのような顔をしても何でもありません。大きなことを成す人は、監獄に行っても、そこを隣の家ぐらいに思わなければなりません。そのように思うのです。既に私は監獄生活を通過している人です。全く問題にならないというのです。

 問題は、私の生涯をいかにして正道の焦点に合わせていくのかということだけです。国家と世界の前に、従ってくる民族の前に、統一教会の信徒の前に、若者たちの前に、いかにして正しい焦点をたどっていくことができるかということが問題なのです。それが問題であって他のことは問題にはなりません。それは、どのようになっていくのでしょうか。どのようにもなっていきません。既に勝利したのです。たとえ私が死んだとしても、その墓には花が咲くでしょうし、白人たちが来て大声で痛哭することでしょう。そのように思うのです。「歴史的な悔い改めをしなければならない」と思うのです。

 それで、裁判が終わるや否や、二十三日か二十四日から出発し、その際に「今からは攻撃戦だ」と言って、攻撃命令を下してきました。それから「統一教会を隠してはいけません。レバレンド・ムーンに反対する人がいれば、胸ぐらをつかんで『証拠を出せ!』と言いなさい」と命令しました。証拠を出すことができなければ、引っ張ってきて「こいつ、本当の話を聞きなさい!」と言うのです。

 今年から機動隊員が活動する時は闘うのです。これからは私たちを侮ることはできません。そのような指示をしてきました。そうかといって、暴力を振るうのではありません。理論的に証拠を提示してあげるのです。

 また現在、有名な国ではすべて裁判が起きています。一九七七年に「新時代に入る」と発表してからは、守りの態勢から攻撃の態勢へ変わったので、打って出るのです。二百八十回もの裁判をしました。今も係争中のものがたくさんあります。ですから、アメリカの有名な弁護士でレバレンド・ムーンと関係をもっていない人がいません。

 そのような膨大な基盤を通じて世界の代表として闘っているのです。このようにして、白人たちが行くべき姿勢を正してあげ、正常な方向へと導いてあげるのです。神様の行く方向に歩調を合わせることができるようにしてあげるのです。そのようにしなければ、白人たちを中心とした人種戦争による全滅時代が来るだろうと思うのです。これを防止するために、宗教連合運動と政界の元首相の連合運動を促進しているのです。


原審確定の判決(一九八三・九・一三)と再審請求棄却(一一・一)


 アメリカ連邦高等裁判所は、一九八三年九月十三日、控訴審で、真のお父様の控訴を理由がないということで棄却し、原審どおり一年六ヵ月の懲役と、二万五千ドルの罰金刑を確定した。三名の判事のうち、主席判事であるジエームズ・オークスは、有罪判決に反対したが、二対一で有罪判決を受けた。これに対し、アメリカNCC(キリスト教協議会)、バプテスト教会連合会など、アメリカのキリスト教の代表機関から「有罪判決は、宗教の自由に対する威嚇」であることを主張する声明書を発表した。アメリカ教会も、声明を通じて有罪の確定判決は不当であるということを明らかにし、即座に再審を提起することにした。しかし、同年十一月二日、アメリカ連邦高等裁判所は、再審請求を棄却した。

 アメリカの裁判のやり方は、韓国のやり方とは異なります。判事が三人いるのですが、その三人の中に中心判事がいるのです。そして、選挙で、すなわち投票で判決を決定するのです。その判決内容を見ると、中心判事は全くの無罪を宣言しました。そして、十四ページにわたって「アメリカが悪い」というアメリカ政府に対する攻撃的な判決を宣言したのです。

 しかし、ほかの二人の判事は理念が異なるのです。彼らは自由主義色の強いリベラルな人です。レバレンド・ムーンは共産世界の前には怨讐なので、何としてでも有罪にしようというような雰囲気の影響を受けている人たちなのです。そして、投票で二対一で敗れました。今は、最高裁判所に上げているところです。

 今、レバレンド・ムーンは、アメリカの人々と先頭に立って断固とした道を行かなければならないのに、どうしてののしられて反対される道を行くのかというのです。いくら私を監獄に閉じ込めたとしても、レバレンド・ムーンの本質は変わりません。本質は最も重要で、最も貴いものです。変わらない何かがあってこそ、永遠なるものを提示することができるのです。変化する世の中で変化しない道を行くのがレバレンド・ムーンの行く道です。

 レバレンド・ムーンは知恵深い人なので、一生涯この仕事をするのです。今や、全世界がレバレンド・ムーンを尊敬する時代が来ました。戦争はすべて終わりました。法廷闘争で私を軽く見ていてはいけません。私を監獄に閉じ込めてみなさい。そのようなことをしたならアメリカがどのようなことになるか考えてみなさい。大法廷も恐ろしくはありません。私はそのようなものを恐れる人ではありません。


六 漢南洞の公館へ移転(一九八三・八・二九)


漢南洞公館購入(ソウル市龍山区漢南洞一〜九)


 世界の人々が献金して三清洞に三十九億ウォンで公館を買いましたが、私がそこに住んでみると、その場所がとても良いのです。「青瓦豪よりも良い」と誰かが言いましたか。それを大統領が使わなければならないということで譲ってあげました。そのお金で全斗煥の基盤を築いてあげたのです。国のことを思って助けてあげたのです。

 このような人(全斗煥氏)は、この世的に見れば怨讐ではありますが、政権を安定させてあげました。勝共連合を通じて第五共和国(注:全斗煥政権)を安定させてあげたのです。家を売ったお金で第五共和国の土台を固めてあげたのです。国を助けてあげなければならないのでしょう! その時は橋を渡らなければなりません。冒険をしなければなりません。

 この漢南洞の家はいつ買いましたか。それ以前には青坡洞に住んでいました。新門跡の家も私が買いましたか。「祝福記念として買おう」と言って自分たちで買ったのでしょう? ですから、これは私の家ですか。これは私が買った家ではありません。私が買おうとしたのではありません。私が黙っていても誰かが買おうとしたのです。「買ってあげます」と言う人々が買ったのです。私がここに見物に来たところ、引き込まれてしまったのです。(笑い)本当です。何かの拍子で見物に来てみると、既にこれが買われていたのです。誰が買ったのか、その歴史を話せば特別な事実がたくさんあります。統一教会の群れがどうしてそのようになっているのでしょうか。より愛する人がより価値のある所にいることを万宇宙が願うからであり、それは万民の要求する共通心理だからです。

 漢南洞の家が少し大きいからといって、それは私のために買ったのではありません。かわいそうな統一教会の教会員に「何百名集まれ!」と言えば、番人がいることも知らず私の顔を見るためにどかどかと入ってくるのです。ですから、そのような良い家を少し見学させてあげたいのです。すべて教育のためにつくったのであって、私のような人は同じ所に座ったままでも生活し、立つたままでも夜を明かして生活する人なのです。ゆえに、家が問題ではありません。すべて団体のためにそのようにするのです。


漢南洞の地は龍の頭


 漢南洞(ハンナムドン)は、一番果ての南側(ナムチョク)の園(ドンサン)という意味です。ハンは「果て」という意味になるのです。限定の「限」という字です。限南洞(ハンナムドン)です。また、意味を見れば恨多き南側です。そこを訪ねていくことがどれほど恨多きことでしょうか。

 ここは、漢南洞にある住宅としては最も高い所にある家です。ここは土地の気が強すぎて、誰もが住めるような所ではありません。ここは龍の頭のような場所です。文総裁なので、今このように持ちこたえて住んでいるのであって、普通の人であれば、一年に万人ずつ死んでいくような所です。土地の気が強いのです。そのような意味で皆さんをここに連れてきて教育するのです。国家を代表して呼ぶのです。ですから、いくら土地の気が強かろうと、私を打つことはできません。

 南側は天を象徴しているのでしょう? 北側はサタンの象徴です。これがはかり竿であれば、南側の端を少し押しただけで、北側はぱっとひっくり返るのです。大統領数人だけでも漢南洞に贈り物をいっぱいもって訪ねてきて、それに対して先生があいさつを受けたならば、どのようになるでしょうか。三人の有名な国の大統領がそのようにしてきたならば、韓国の民は回りますか、回りませんか。(回ります)。鄭鑑録に、韓国に正道令が現れれば万国から朝貢を受けるという言葉があるでしょう? 今、私が万国の朝貢を受けているではありませんか。


公館生活の心境


 私の家は漢南洞の一番高い所にあります。私が朝起きて祈祷をしていると、鳥たちが来てチュンチュンさえずりながら木に留まります。チュンチュン鳴きながら「来ましたよ!」と言ってあいさつするのですが、黙って見ていると誰も出ていってあげません。それで、金榮輝協会長の奥さんの鄭大和氏に「今からは粟でも買って蒔いてあげなさい」と言いました。とうもろこしではなく、もろこしがあるではありませんか。それがなければ大麦や小麦など、そのようなものをさっと蒔いてあげればどれほど良いでしょうか。一度つまんで食べればそれで鳥たちは満たされるのです。

 皆さんもそうです。子供たちに食べさせる米を買ってきても、そこから十分の一くらいは自分の息子、娘の肉となってくれる万物を愛する意味から、鳥の雛に食べさせて育ててあげようと思わなければなりません。

 ですから、漢南洞では鳥たちに粟を食べさせてあげるのです。「鳥の雛がたくさん来て食べるように、世界の人々が漢南洞に来て御飯をたくさん食べなさい!」と考えるのです。愛の食物というものは、大きいがらといって大きいのではなく、小さいからといって小さいのではありません。愛は、大きいものをすべて身代わりすることができるし、小さいものをすべて身代わりすることができるのです。

 先生が座る部屋で、こぢんまりした所がありません。そこに入って座っていれば、ひんやりしていて気分が合いません。しかしそこにでんと座り、いつも来る人、行く人を待っているのです。明け方からそこに行って座り、その場所を守っている人が私です。夜遅くまで守る人が私です。私がいなければ、その漢南洞の家は本当にのんびりした所になることでしょう。どのような人が来るかは分かりません。国のために、世界のために神様を迎えることができ、橋を架けることができる人を待っているのです。

 もはや待つことができなくて探しにいくのです。海を越え、山を越え、地の果てまで探しにいき、それでも会うことができなければ、そのようにすることができる人を見つけて愛し、これを広げてみようということを今までしてきたのです。ですから、神様が地上を眺めるとき、私のような人はいないと思われるのです。

 ゆえに、統一教会に入ってくれば、夢中になって気が狂うのです。「ああ、教会に行かなければ」と言って、夜明け前の三時、四時に出てきて、「東の空はいつ明けるのだろうか」と思いつつ待つような現象が起きるのです。教会に行きたくてそのようになるのです。「ひょっとすると先生に会うことができるのではないか! 会うことができればどれほど良いだろうか」と思うのです。

 しかし、会うことができなければ「漢南洞に行きたい。先生に会いたい」と思うのです。しかし、勝手に入ることはできないので、国連村の守衛が立っている場所で先生の乗った車が通るのでも見れば、千年の恨が解けるような思いになるのです。そのような思慕の心をもって見守り、先生を見れば涙がすーっと流れ、我を忘れて倒れてしまうまでにならなければなりません。そのようになってこそ真の愛がどのようなものであるかが分かるのです。


公館を警備するときの心情的姿勢


 今、漢南洞の先生の家に誰もが訪ねてくることができますか。今は保安問題のために番をする人がいて、「あなたは誰ですか」と言われるのです。その番をしている人は、先生のような人ではありません。(漢南洞を訪ねてくる人に対して)目を丸くして「何だ?」と言うのです。すべてを疑ってかかり、目をこのように見開いて眺めるのです。「こいつ、どろぼうではないか」、「共産党ではないか」、「こいつ、先生を傷つけに来たのではないか」と思うのです。

 先生の誕生日になれば、どれほど来たいと思うでしょうか。来たいでしょう? だからといって漢南洞の塀をすべて壊して、我も我もと入って来れば、人が人の上に乗って見るようになり、年寄りたちはごみ箱に入っていくことでしょう。(笑い)そうなってはいけません。ですから、仕方なくここで規範をつくって「こうしてはいけない」というものができるのです。

 しかし、食口たちが訪問する時、守衛の人がその訪問する人以上の切なる思いをもって先生を保護するために追い返すということは通じますが、そうではなく習慣的な因習をもって追い返すならば引っ掛かるのです。それは私がそうしなさいと命令したことであったとしても引っ掛かるのです。

 昔のおばあさんたちが来てそのまま涙を流して帰っていくようになった時、その涙を誰が慰労してあげるのでしょうか。慰労してあげる自信がありますか。それができなければ理解させてから帰らせる時、それ以上の慰労をしてあげてこそ彼女たちは喜んで帰ることができるのであって、そのまま背を向けてそそくさと帰るようになれば、統一教会のあなた方にとって良くありません。

 先生が育てた人たちを主人(先生)が忙しいからといってぞんざいに扱ってはなりません。先生が率いてきた人たちは、天の心情的、天情的因縁を結ぶために多くの苦難を経ながら生死の路程を越えてきた時のみ旨の基盤であると、貴く思わなければなりません。骨董品がありますが、骨董品の何が良いのですか。骨董品には隠れた価値があるということを知らなければなりません。それと同じです。

 皆さんは、おばあさんやおばさんたちが「先生にお会いしよう」と何日も斎戒沐浴しながら祈祷しているという事実を知らなければなりません。それを否定すれば、涙を流しながら「申し訳ありませんでした」と言わなければなりません。そのような心の姿勢がなければなりません。

 ですから、先生がどこに行っても、外国に行ったとしても、外国の食口たちが、先生が行ってしまうと涙を流すのも先生にそのような心があるからです。この世のいかなる責任者ももつことができず、いかなる宗教指導者ももつことができない心を知っているからです。心情を中心として常に涙の交差路を往来している男がレバレンド・ムーンであるということを知らなければなりません。ですから、統一教会を本当に知っている人は、統一教会を離れることができないのです。


七 年末の緊急勝共大会と興進様の犠牲


第十二回「科学の統一に関する国際会議」
(一九八三・二・二四〜二七、アメリカ・シカゴ、マリオット・ホテル、八十ヵ国、三百名参加)


主題:絶対価値と新文化革命



 一九八三年十一月二十四日から二十七日までの四日間、アメリカ・シカゴのマリオット・ホテルで、ノーベル賞受賞者三名を含む、世界八十ヵ国、三百名以上の碩学たちが参加する中で、第十二回「科学の統一に関する国際会議」が開催された。二十五日の開会式で、この大会の創始者である真のお父様は、「絶対価値と新文化革命」という主題で基調演説をされた。

 根本的に民主主義と共産主義は、人類の共通した問題解決の欲望から発展しました。しかし、民主主義はこのような課業に成功できなかっただけでなく、共産主義の破壊活動を克服したり、阻止したりすることができないということが判明しました。

 これに対し共産主義は、世界問題を完全に解決することができず、皮肉にもより大きな問題ばかりを人類に引き起こしました。したがって世界は苦境に立たされるようになり、民主主義と共産主義はどちらも窮地に至り、勝者のない状況に直面しています。これが私たちの直面している現実であり、人類の将来は、暗うつで予測することができないもののように思われるのです。

 それでは、民主主義と共産主義は、なぜ解決策となることができないのでしょうか。二つの思想を注意深く分析すれば、どちらも究極的な意味の真理の核をもっていないということを見せています。民主主義は、政治制度の根幹としての貢献をなすかもしれませんが、決して明確で包括的な世界観ではありません。共産主義は、包括的で体系的な世界観をもってはいますが、それは偽りの仮定と歪曲された事実に根拠をおいています。

 したがって、世界の社会には、新しい真理に立脚した運動としての第三の代案が必要です。このような代案こそ、真理と絶対価値に立脚した完璧で体系的な世界観である「統一思想」であり、統一運動です。この運動によって新しい文化革命が起こりつつあり、すべての学者と専門家たちは新文化創造への参加を要請されているのです。

 私たちはこのような第三の世界観を発展させ、現世の問題解決を目的として「科学の統一に関する国際会議」(ICUS)を始めました。十二年前にICUSを創設した時、私は絶対価値を中心主題として掲げました。

 ICUSにつけ加え、すべての人類が希望し、夢見てきた理想社会の建設を準備するために、私は、様々な会議とプロジェクトをつくりました。私が一生をかけて追求してきた統一運動の目的は、新たな体系的世界観に立脚した新文化革命を創造することだったのです。

 「統一思想」は、共産主義の虚構を暴露しています。彼らはこのことを知っているので、統一主義を根元的に根絶しようとしています。共産主義者たちは、彼らの正体を暴露するいかなるものも極度に恐れているのです。

 今日、皆さんと私は共通の運命の前に立っています。私たちはお互いに共産主義から学問世界を保護し、歴史がこの時代、私たちに課した課題を完遂するために共に働きましょう。私と統一運動の会員たちは、このとても難しい課題にぶつかっていくことを決心しました。きょうから全世界の学者たちは、各分野で指導力をもつために合流しましょう。

 共産主義者側では、マルクス主義の学者たちが学生のキャンパス活動を指導することによって、その指導力を行使しています。労働階級および少数民族の組織者たちと提携して、彼らは最終的には人間の本当の幸福を破壊してしまうとてつもない理念的、社会的戦線を構築しました。ゆえに私たちは、教授と学生が責任をもって協力し、組織的かつ社会的な基盤を早急に確立しなければなりません。

 この悪の世界では、もし正義を擁護する人がある実質的基盤をもつことができなければ、その人は簡単に取り除かれてしまうということを、私は骨の髄まで悟っています。ゆえに、学者と学生たちの連合戦線とともに、クリスチャンとすべての宗教の信仰者たちが共に働かなければなりません。このように歴史上最も重要な時代に生きている私たちは、生と死の岐路に立たされているのです。

 私は、皆さんが大望を抱き義に満ちた学者や教育者として、世界に実質的で建設的な変化を成してくれることを熱望しています。私たちは生活のすべての領域を包容する統一された戦線で共に働きましょう。歴史の頂点に立ち、世界中に及ぶ新しい文化革命に火をつけましょう。


全国八大都市の勝共決起大会
(一九八三・一二・一四〜二三、「世界平和教授アカデミー」世界議長団と十五万市民が参加)


主題:世界と韓民族の決意


 全国八大都市勝共決起大会が、一九八三年十二月十四日、慶尚南道馬山を筆頭に十二月二十三日の光州大会まで、全国八つの都市で開催され、延べ十五万人が参加する大盛況を成した。この大会には、アメリカの有名な歴史神学者ルーベンシュタイン(Dr. Richard Rubenstein)博士、モートン・カプラン(Moton A Kaplan)博士など、世界七十二ヵ国の「世界平和教授アカデミー」の議長たちが、真のお父様の命により大挙韓国に集結、大会を支援した。真のお父様は「世界と韓民族の決意」という主題で講演された。

 いったい、年末のこの忙しい時に、あの文なにがしという人は、なぜ何の前触れもなく韓国に飛んできたのか、それが気になるところでしょう。この勝共大会を今年の初めから計画していたのか、そうでなければ、これはいつ決定したものなのか、そのことが気になりはしませんか。

 これを決定したのはいつでしょうか。今回、十一月二十七日まで、シカゴで「科学の統一に関する国際会議」をもちました。それを終えてニューヨークに戻ってきた日が二十八日です。その次の日、十一月二十九日に韓国に行くことを発表しました。それで、十二月三日にアメリカを出発して韓国に来たのです。

 それでは、韓国に来て何をするのでしょうか。このような大会をするのです。なぜそれを急いでしなければならないのでしょうか。今、国家の立場が大変難しい立場にあります。政府は政府で難しい立場にあり、国民は国民で難しい立場にいるのです。また、国際情勢を見るとき、ソ連ならばソ連の情勢、アメリカならばアメリカの情勢が難しい立場にあります。アメリカの情勢について私はよく知っています。ソ連にも私たちの組織があります。地下組織があって、現在ソ連内部の動きが相当に緊迫した状況にあるということを、報告によって知っているのです。

 このように、現在自由世界や共産世界がおかれているこの政策風土を見れば、アメリカは問題にならないのですが、ソ連は国内の難問題を解決するために、対外的な事件を急激に起こすのです。そのようにすることによって、国内のすべての問題を政治的に防御しようとするのです。

 今から最高裁判所を中心とした闘争過程で総指揮をしなければならない立場に立っている先生としては、韓国のことを考えることができませんでした。韓国のことを考える余地がなかったのです。ところが天から突然、命令があったのです。「今回、行って大韓民国の方向性を定めることができなければ、大韓民国は危険だ。政府も難しくなり、国民も難しくなる」と言われるのです。すべてが浮き上がっているので、それを安定させなさいというのです。

 その時、韓国の国民は、大韓航空機爆破事件やラングーン爆破事件で大きな苦痛を味わっていました。しかし、先生が訪問した時、一筋の希望を発見したという表情で迎えたのです。国民は、士気が大きく低下して落胆していたのですが、先生から共産主義に勝てる方法を見つけ出すことができるかもしれないという希望をもったのです。

 全国勝共決起大会が開催され、すべての国民は、共産主義者に勝つことができる先生の明快なメッセージに接し、歓迎の拍手でこたえてくれました。先生は、絶望の中で怒りを鎮めていた彼らに希望を吹き入れてあげたのです。

 私が「韓国で勝共国民大会をする」と言ったところ、政府の民政党が「何! 国民大会であれば政府がすることなのに、レバレンド・ムーンが生意気にもするのか」と言うのです。それでけんかをしたのですが、結局、所定の日にすることはできませんでした。それで、開始を十二月十四日にしました。その時は年末で寒い時でした。

 統一教会は、表に現れたものは大したものではありませんが、津々浦々に連結された組織力をもっているのです。それをいつ、うわさも立てずにつくったのでしょうか。それはレバレンド・ムーンの力であり、統一教会の力なのです。いつつくったのかは分からないのですが、「やろう」と言えばできないことはありません。そのようにして、その時、会場を超満員にしたのです。

 アメリカを出発する際の幹部会議の時にも、「今回、このような大会をしなければならない」と私が言ったところ、年末でもあるし、絶対このような時にすべきではないというのが一般的見解でした。「できる」と言った人はたった万人、私しかいませんでした。それで、「あなた方は人間側に立っていて、私は天側に立っている」と言いました。結局、誰の話のとおりになったかというと、先生の話のとおりになったのです。

 それで、蚕室体育館に五万人から八万人が集まって大騒ぎになったのです。光州では、体育館が壊れるという声が出るほどの事態となり、時間前に門を閉めるという騒ぎが起きました。このような争乱や戦争のような大きな旋風を巻き起こすのは人間の力ではありません。


第一回「世界平和教授アカデミー世界大会」(一九八三・一二・一八、リトル・エンジェ
ルス芸術会館、七十二ヵ国の議長団と韓国の教授五百五十名参加)


 一九八三年十二月十八日、リトル・エンジェルス芸術会館で、第一回「世界平和教授アカデミー世界大会」が、世界七十二ヵ国の議長団七十名以上をはじめとする、国内の大学教授および一般人士五百五十名以上が参加する中で開催された。真のお父様は、「世界平和教授アカデミー」の創始者として、「世界平和教授アカデミーと我々の決意」という題目で激励の辞を下さった。

 きょう、この場に外国から来られた多くの議長団の皆さんに、去る十一月の末、シカゴで開催された「科学の統一に関する国際会議」を終えて別れてから何日もせずに急な連絡を差し上げました。それが一週間以内で集まってくださいという通知であったにもかかわらず、既存計画と年末の慌ただしいスケジュールを取り消して、遠い距離もいとわず六大州から私の招待に応じてくださったことに対して心から感謝を申し上げます。常識的には理解し難い招待を受けて、難しい条件を乗り越えて来られた今回の集まりは、歴史的、摂理的な意味があるということを皆さんは漸次知るようになることでしょう。

 私は、歴史を収拾し、人類の理想を実現するにおいて、学者たちの研究業績と良心的決断、そして人類を先導する先駆者的な実践がとても重要であるということを早くから考えてきました。それで、厳しい教会事情にもかかわらず、一九六八年に「国際文化財団」を設立し、一九七二年からは、毎年「科学の統一に関する国際会議」を開催してきました。

 このような大会は、個人や宗教団体が主催するものではなく、国家主権の後援のもとでなされるべきものです。しかし、誰もこの点に関心を寄せる者がいなかったので、先に知った者が実践しなければならないという信念をもって開催したのです。そして、今年は、「世界平和教授アカデミー」が韓国で創立されてから十周年を迎える年でもあります。

 私は、「世界平和教授アカデミー」を通して、人間の知恵を開発するために一生を捧げて尽力してきた皆さん知性人がこの危機の時代を転換させ、世界平和の根元を模索する牽引車のような機構となることを願って創立しました。「世界平和教授アカデミー」の究極目標は、平和と繁栄のための新しい理念と方法論を研究しようという勇気ある学者たちの献身的努力によって、正義と調和と秩序の世界を創造することです。また、「世界平和教授アカデミー」は、今の時代に危機意識をもっている学者や指導者たちが、人類が直面している最も根本的な問題を検討するにおいて、必要な資料を提供しなければならないと思っています。

 真の人類平和は、価値観の異なる人間相互間の平面的関係改善だけではもたらすことができません。神様を求心点とした絶対価値のもとでのみ、真の平和世界を探し出すことができるのです。

 この平和理想に対する根本的障害要素は、無神論的共産主義です。私は「資本主義も神様の願われる主義ではない」ということをはっきりと教えています。しかし、共産主義は神様の存在を否定しているので、この(共産)主義は、神主義の前に第一次的な障害となるのです。

 既に私は、去るシカゴでの「科学の統一に関する国際会議」の時に「学者たちが積極的に共産思想を防がなければならない」と宣布しました。ある人は、皆さんに対する私の宣布と勧告が「あまりにも強すぎる表現だ」と言うかもしれません。流れていく時間の中で、きのうときょうは同じように反復されますが、歴史と摂理の中には節目があり、重要な転機があります。常に反復される時間ではなく、決定的な意味をもって決断を下す時があるのです。今がまさしくその時です。私は、人類の将来について深く感じるものがあって、このような勧告を申し上げるのです。

 皆さんが後援する今回の韓国での勝共国民大会は、皆さんの祖国と自由世界の至る所で行わなければならない標本となる大会です。自由世界の指導者たちが共産主義に対して決断を下すことができず、優柔不断である限り、世界制覇の野望をもっている共産主義の膨張運動は防ぐことができません。

 きょう、この場に集まった七十二ヵ国の代表である皆さんの「世界平和のための『世界平和教授アカデミー』の歴史的目標を達成しよう」という確固たる決意と、また有神論に立脚した献身的な勝共の信念は、皆さんの国だけでなく、勝共の世界的な民間連合の基盤を構築する決定的な契機になるだろうと、私は確信しています。


七十二ヵ国の議長団による「一二・一八宣言」宣誓決議文採択


 世界七十二ヵ国から世界的代表、最高の知性人を集めることによって、七十二門徒を失ってしまったことをすべて復帰するのです。国家の首班までが支持する国の最高知性とみなすことができるそれら七十二ヵ国の碩学たちをアカデミー議長団としてまとめ、すべて韓国に集めるのです。それも「信仰をもって来なさい」と言うのです。「ただ来るのではなく、信じて来なさい」と言うのです。私を信じなさいというのです。この世には、そのようにすることができるものがありません。

 先生が獄中で十二弟子を復帰したのと同じように、七十二ヵ国の世界的な代表を韓国に集めたのです。集めて何をするのかというと、共産主義を防ぐための世界的勝共大会をするのです。その時、その学者たちが金浦空港まで来ても、勝共大会をするとは思っていなかったのです。

 一九八三年十二月十八日は、意義のある日です。皆さんに「十二月十八日が何の日か祈祷して探り出して私に報告しなさい」と指示した、まさしくその日なのです。先生の生涯で忘れることのできない日です。人間世界から裏切られた忘れることのできない日です。監獄から出てきて第二の出発基地に向かって歩んでくる時に、信じていたすべての人々から裏切られた忘れることのできない日なのです。

 しかし、今日においては、世界の碩学たちが私を信じ、すべての国民が歓迎し、統一教会の全体が内外で一つになり、また勝共連合もカイン・アベルのような二部組織化された環境で一般の人々も完全に一つになり、この期間に支援したのです。世界共産主義、すなわちローマに対して宣戦布告する時なのです。それは何かというと、イエス様がキリスト教文化圏を中心としてローマに入っていき、「世界の国のために神様のみ旨に従っていきなさい」と宣布することができたとすれば、その時に匹敵することなのです。

 文化革命の出発をしなければなりません。宣言しなければならないのです。それで、統一教会の「私の誓い」の五番目を書いて、「サインしなさい」と言ったのです。それは忘れることができない話です。話をして、その人々すべてにサインをさせなければならないのですが、西欧社会では、サインというものに自分の命を懸けなければなりません。自らの看板を賭けることなのです。高名な議長団を集めてすべてサインさせ、十二月十八日に世界に宣言文を発表したのですが、それは歴史的な記録です。


最後の光州大会の登壇時刻、興進様の事故
(一九八三・一二・二二、二一:一〇、韓国時間一二・二三、一一:一〇)


アメリカ、ポーキプシー市付近ハイド・パーク九番走行途中に交通事故


 全国八大都市勝共決起大会の最後の光州大会が、一九八三年十二月二十三日午前十一時に始まった。講演開。始約十分後の真のお父様の講演登壇時刻(アメリカ時刻十二月二十二日二十一時十分)に、アメリカではポーキプシーの近くのハイド・パーク九番の州道上で、大型トレーラーが凍りついた路面で急ブレーキを掛け、興進様が運転されていた車に衝突する交通事故を起こし、興進様が重傷を負われた。

 国民は、金日成を捕まえて南北を統一することは統一教会とレバレンド・ムーンでなければできないということを知っていましたが、今回実力をもって完全にそれを見せてあげたのです。日本まですべて合わせれば七百万人です。このような立場に立ったので、これはサタン世界にとっては驚嘆すべきことです。

 韓国政府がレバレンド・ムーンを捕まえたくても、今やレバレンド・ムーンは世界的な次元にいるので、自分たちの次元ではどうすることもできないということを知ったのです。世界的な基盤をもっているので、韓国政府はどうすることもできないということを知ったのです。今回も、その配下の人たちに「間違いを起こせば捕まえろ」と命令していたのです。ところが、政府はとても驚いて完全に顔が青ざめてしまったのです。

 それで、ひそかに様々な方面から見えない反対をしたのです。光州大会、これが最後の大会です。ここが最も危険な所です。サタンは先生を攻撃したいのですが、先生は蕩減条件をしっかり立ててから韓国に来たのです。アメリカにおいて、ホワイトハウスの背後で七十二ヵ国がすべて約束し、内外の条件をしっかり立ててから韓国に入ってきたのです。今回、私が韓国に来ることに関しては、アメリカも関心をもち、日本も関心をもっていました。三国の関心がすべて一つの方向に集まっていたのです。

 いかにサタンが先生を侵犯したくても、先生が蕩減条件を立てて越えていったので、先生が勝ったのです。統一教会に対してすべての民主世界が反対したのですが、私は蕩減条件を立ててその反対する輩たちに勝利したのです。しかし、統一教会の先生の息子は、まだ皆さんの代表の立場にいるのです。それで、興進がそこに相対となったということを皆さんは、はっきりと知らなければなりません。

 サタンは常に最後に打つのです。光州、このすべての大会が成功裏に終わろうとしたその時間に事故が起きました。先生が講演に進み出た、ちょうどその時間です。光州には共産党の地下組織が多いことを知っていたので憂慮していたのです。十一時に始まるところ、十時には会場がすべていっぱいになってしまいました。ですから、工作員たちが入ってきて活動することができないようにぎっしり埋め尽くしてしまったのです。超満員になってしまったのです。人がうじゃうじゃして、動くこともできないほどにいっぱいになってしまいました。工作員たちはあとから入ってこようとしたのです。しかし超満員になったので、それが彼らを自然に防御できる良い環境になったと思うのです。ですから、サタンは仕方なく先生の最も愛する息子を打ってきたのです。

 その時、霊通する人たちは、先生に対して「光州には行ってはならない」と言いました。「共産党がすべて集まり、文総裁をコーナーに追い込み、一気に捕まえようとするので行ってはならない」と言ったのです。「行くな」と言われて行かない先生でしょうか。公的な人は命を懸けて行くのです。ところが、正にその時間に事故が起きたのです。

 そのような立場で興進君が霊界に行きましたが、もし興進君が霊界に行かなければ、国家的次元で問題が起きるようになるのです。その数ヵ月前には大韓航空機爆破事件やラングーン爆破事件等が起きていました。それは、すべてその転換期に外的にも内的にも蕩減を受けたものです。そのようなことを知っていたので、先生は子供たちを集めて「お前たちは、できればこの期間は外に出歩いてはならない」と言ったのです。お母様がよく「どこかに行きましょう」と言う時も、私は「この二十日が終わったのちに行こう」と言いました。そのようにしたのは、このような摂理的内容を知っていたからです。

 この時は精誠を尽くさなければならない時です。統一家においては大変貴重な時なのです。四十年を迎えて越えていくこの時において、先生を中心として世界史的な長子権を立てなければならないのです。今まで長子のカインは、サタンが讒訴することができるカインでしたが、今は神様と一つとなることができる長子権を立てなければなりません。先生の家庭でそれをしなければならないのです。

 それで、サタンはアダム・エバを攻撃したのと同じように、何も知らない息子、娘を攻撃するのです。譽進から孝進が一代であり、それから仁進から二番目の息子である興進までが二代です。サタンが一番ねらうのは二番目の息子です。

 孝進に向かって「お前がそのようにしていれば車の事故が起きる!」と、何度も言いました。何度も死ぬところだったのです。興進がそのようになる前日に「自分が車に乗っていく途中で事故に遭うのが目に見える」という報告を私は聞いていたのですが、そのような時だったのです。サタンの総攻撃時代です。


勝共連合全国支部長団総会(一九八三・一二・二六〜二七、リトル・エンジェルス芸術会館)


 一九八三年十二月二十六日と二十七日の二回にわたり、リトル・エンジェルス芸術会館で、各々一千五百名以上の牧会者と勝共連合の支部長団が参加する中で、国際勝共連合全国支部長団総会が開催された。八大都市勝共決起大会に対する報告会を兼ねた同集会は、真のお父様が感謝の意を述べられ、今後七百万の勝共会員確保の決意を固める契機となった。

 私たちがこのように集まるのは、ひたすら韓国の未来のためであり、将来の国家の運命を守り、守護しようという目的からです。そのような目的で集まる結果となることを願ってやみません。

 私が今回の講演でも話したことですが、国家理念に民主主義を掲げてはいても、民主主義というものには思想的な面で世界的に統一された内容がありません。しかし、共産主義というものは、その体制が思想的に世界制覇という内容を中心としているということをはっきり知らなければなりません。

 共産主義は、その目標を中心として全体活動をしているのです。主力目標をそこにおいて進軍しているのです。個人のことからすべての団体のこと、共産党全体のそのような内的な活動が、その目標を中心としてまさしく進軍しているのです。このような状況を見るとき、世界史的な思想問題を根拠とした共産主義対峙問題、対抗問題を考えなければならないと思うので、今日勝共連合の創設が可能だったのです。それゆえに、韓国はこのような重要な場所です。

 今回の大会だけは、統一教会の教会員と勝共連合の会員たちが一体とならなければなりません。「なおかつ、統一教会の教会員たちは、ここにいる私の教えを受けたので、行くべき道についてはっきりと知っています。どのように行くべきかをよく知っているのです。それは統一教会に勝利をもたらすためではありません。勝共連合の勝利を目標としてすることでもありません。大韓民国の勝利のためにです。そのようにしてアジアの勝利、世界の勝利と連結させなくては、民主世界と共産世界の背後にいるアメリカとソ連を動かすことができません。そのような考えをもって前進命令をしたのです。

 今日、この民族に関していえば、世界の焦点にある共産主義と民主世界の運命を解決するための偉大な天意がこの民族にあるという事実を知ったので、冒険を躊躇することなく太平洋を越えてここに来たのです。きょう、皆さんに再び会ってこのような話をするということは危険なことです。ここには曲折の歴史がたくさんあります。

 私は忙しくて数口内でここ(韓国)を離れなければなりません。歴代の大韓民国の大統領、あるいは政党は、すべて私を冷遇しました。ここは私の本家と同じです。本家が難しい状況にあるのです。自らの父母と兄弟がいるその家に悲しいことがあれば、その家を愛する孝子ならば、ぽろをまとってむちで打たれなければなりません。そのようにしてこそ、その人はその家の孝子となってその家門を受け継ぐことができるのです。

 勝共連合に加担した会員の皆さんは、負債を負ってはなりません。私が大韓民国を後援して勝共戦線をつくることも必要ですが、アメリカを後援して勝共戦線をつくることはもっと急を要することです。大韓民国で勝共戦線をつくることができなくても、アメリカの勝共戦線で勝利すれば、世界が蘇生することができるのです。ですから、私がどのような考えをもっている人かというと、アメリカの勝共戦線のためには、大韓民国を助けてあげることができなくても、そのようにしようと思っている人なのです。


統一式挙行
(一九八三・一二・三一、〇六:四〇、ニューヨーク、聖フランシス病院二階、医師会議室)


 一九八三年十二月三十一日午前六時四十分、興進様が入院していらっしゃるニューヨークの聖フランシス病院の二階待機室(医師会議室)で、真の御父母様は、譽進様や孝進様などの直系の御子女様と、各家庭代表および四ヵ国の代表(韓、日、米、独)、そして第一、第二、第三イスラエルの代表である、ユダヤ教、キリスト教、統一教会の代表を集合させ、「一つになる式」を挙行された。

 新年になる前にこの式を挙行するのです。今や、宇宙的な転換期が来るようになります。すなわち、主権転換がなされるのです。先日、韓国で代表的に宣言した七十二ヵ国は、世界の代表国家の数です。そして、韓国、日本、アメリカ、ドイツ、この四ヵ国は横的な代表国家です。そして歴史的なアダム家庭を復帰するのです。

 今や、興進が行くことによって、共産主義の侵略は阻止されることになるでしょう。七十二ヵ国を代表として立てることにより、東洋文化と西洋文化が融合されるのです。国民はアベルで、主権者はカインです。今回、この病院が積極的に協助し、医師がみな涙を流しながら感動を受けたことは、カトリック側で大きく協助した条件となります。

 また、特に七十二ヵ国の代表の中にはユダヤ教徒がたくさんいます。将来、東洋と西洋の宗教、政治、芸術が一つになる契機が今回整えられたのです。興進が霊界に行くことによって、今後霊界と自由に往来するようになることでしょう。これによって、全世界が統一教会の祝福を受ける時が来るようになります。

 興進が霊界に行くことによって、霊肉合わせて世界が戻ってくるようになります。反対していた政府が支持に変わるのです。摂理的に見るとき、一九八四年で三十年の私生涯が終わり、一九八五年からは公生涯へと入っていくのと同じです。

 興進が霊的に生きて行くようにしてください。二十四長老を中心として、天国を建設させてください。真の父母、真の子女が一つとなって勝利の印を押して興進の霊肉を受けてください。ユダヤ教、キリスト教、統一教会が一つとなることを受けてください。神主義の世界になるようにしてください。今から一九九〇年までの七年間、攻勢をかけて統一世界となるように神様、真の御父母様、祝福してください。このようにアベルたちが逝くのは、三子女が責任を果たすことができなかったからです。したがって、今後三子女が一つとなるようにしてください。

 興進が祭物となって行くことによって聖進と孝進の間を円満に解き、復帰されたエサウとヤコブとなるようにしなければなりません。興進が祭物となって行くことによって父母が完全に一つとならなければなりません。お母様は、お父様に服従だけすればいいのです。

 興進がこの世を離れる前に、これをすべて収拾してあげなければなりません。父として収拾してあげなければならない責任があるのです。息子(イエス様)が背負った十字架を神様が収拾してきたのと同じように、これをすべて収拾して統一式をしてあげなければなりません。今、本当に、傍らにいる息子、娘たちは泣き叫んで大変ですが、息子が死ぬので統一式をしてあげるのです。

 統一式をするのですが、どのようにするのでしょうか。何でもかまわずつかんで式をしてあげるのではありません。生殖器をつかんで式をしてあげるのです。愛のみ旨を成すことができずに行く息子の前に、愛の統一式をしてあげてこそイエス様と直結することができるのです。お母様もそれはすべて知らないと思います。そのように死んでいく環境で統一式をしてあげることによって、悪魔たちが眺める立場のあらゆるものを越えるのです。

 息子が死ぬのが問題ではなく、泣くのが問題ではありません。それを知らないで、横からは、「神様の愛する家庭がなぜこのようになるのか」と恨み言を言ったりしますが、そのような局面の中で、それをすべて退け、父として息子の行くべき道を収拾してあげなければならないのです。

 旧約時代、新約時代から二分され、統一教会まで二つの群れになって闘っていたものが、真の愛を中心とした神様と父母によって一つとなり、父母と息子が一つになるのです。イエス様の願いは何でしょうか。真の父母の懐で愛を感じることです。真の愛の父母、真の父母の懐で育つことができなかったイエス様の恨を連結させなければなりません。

 イエス様を真の御父母様の家庭に心情的に結んであげることによって、出家して三十歳までかわいそうに育ったすべての恨を解いてあげなければなりません。恨を解いてあげるにはどのようにするのでしょうか。イエス様の代わりに興進が生きてきたのです。

 ですから、この十代、二十代の環境を中心として、青春時代を連結してあげなければなりません。完全にイエス様を解怨成就してあげなければなりません。十代と二十代を連結し、統一式をしてあげなければなりません。真の父母の家庭に興進が連結されることによって、すべてのものを蕩減した立場に立つのです。













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第四節 一九八四年 祖国創建(一)

真の御父母様の生涯路程 7



第四節 一九八四年 祖国創建(一)


一 一九八四年の出発と摂理的意義(一九八四・一・一、アメリカ)


元旦の祝祷


 愛するお父様、たった今一九八三年を送り、一九八四年の新年を迎えました。この元旦に天の祝福がこの地上に臨むようにしてください。

 お父様、今この時間、民主世界と共産世界が最後の頂上に達し、互いに自己の位置をつかむことができずに混乱した状態におかれています。

 この時代に、世界のすべての碩学を中心として、アメリカのみ旨と日本のみ旨、そして韓国のみ旨を連結させて新しい反共という体制が強化されました。そのようにすることによって韓国が世界の新しい基点として、新たな世界へと飛躍することができる基盤を整えてくださった天の恩賜の前に感謝いたします。

 今まで、数多くの国家、数多くの民族、数多くの家庭と個人から追われてきましたが、今や斜陽の道は過ぎ去り、統一教会を中心として朝の光明が昇るようになりましたので、世界が今、統一教会の光を仰ぎ見ることによって新しい世界となり、光明の日の光を受ける一九八四年となるよう許諾してくださいますことを切にお願い申し上げます。

 追われた者たちが、自ら襟を正して時に対する感謝を捧げ、お父様の前に感謝できる時代の訪れを迎えるように許諾してくださいますことを切にお願い申し上げます。

 このような時点で、一つの祭物の立場にいる息子がいますので、その息子を通して生畜の祭物とされ、勝利の天国を成すことができる一つの契機としてくださいますことを切にお願い申し上げます。

 今年のすべてのことを、お父様、新たに祝福してくださり、この年が勝利の年となるように許諾してください。法的問題を中心としたサタンとの闘いから、すべてが新しい起源を備え、お父様の前に祝賀を捧げる一九八四年となるように許諾してください。また、協会を創立してから三十年を迎える年になります。三十年を中心として勝利の国々が出発いたしますので、イエス様の時代の三年公生涯路程のような期間が成就されるよう祝福してくださいますことを、お父様、切にお願い申し上げます。

 今年は一つの画期的で決定的な線を引き、天の転換点となり、世界と宇宙の転換点となることができるよう、この年を勝利の年として、勝利の年として、勝利の年として導いてくださいますことを切にお願い申し上げます。

 万万事の恩賜と愛が、新しい光明の元旦の日の光とともに万国に広がっていくように切にお願い申し上げながら、すべてを真の御父母様の名によってお祈りいたしました。アーメン、アーメン、アーメン。


年頭標語:祖国創建(一)


 民主世界におけるアダム国家、エバ国家、アベル国家、カイン国家のことをいえば、韓国と日本とアメリカとドイツですが、これらが全く同じ状況にあります。現在、全く同じなのです。韓国がムーニーを嫌い、日本も好きでなく、アメリカも好きでなく、ドイツも好きではなかったというのです。しかし韓国でも、ムーニーは「すごい!」、日本でも「すごい!」、アメリカでも「すごい!」というようになり得る時代に入ってきたのです。その時が一九六四年であり、統一教会の創立三十周年になる年です。

 イエス様は個人を中心として三十歳で家庭出発をしましたが、私たちは家族ではありません。民族出発を中心として国家へと向かう、そのような三十歳の年なのです。団体基準を中心として三十歳になったのです。民族的基準を中心として国家へと向かうことができる世界的時代に入ってきたということを知らなければなりません。統一教会の人々は、五色人種がすべて一つになって民族を形成したのです。

 今は、民族はいますが国がありません。その国は、世界万民が共に理想とする国家であるがゆえに、国境を超越し、氏族を超越し、民族を超越し、すべての人種を超越して糾合される一つの国です。それが神様の願われる地上の天国です。ですから、今からはその国をつくることが私たちの目標です。

 国がなければ悲惨でしょう? 皆さん、あのベトナムの避難民たちがボート・ピープルだということを知っているでしょう? それはひどいものです。このムーニーはどこに定着するのですか。昨年の標語は「家庭教会は我々の定着地」でした。定着するのはどこですか。モスクワに行って定着すれば、世界のてっぺんに行くことになるので、モスクワを定着地にしようというのです。

 そのようにしようとすれば、世界的な問題をすべて消化しなければなりません。吸収してすべて消化しなければなりません。ゆえに、祖国を創建しなければなりません。創建とは「創って建てる」ということです。ですから、今からは横的な基台を強化しなければなりません。二つが集まって一つにならなければなりません。

 四大国家は怨讐国家です。アダム国家とエバ国家が怨讐であり、アベルとカインも怨讐であり、息子と父もすべてが怨讐です。ゆえに、怨讐が一つにならなければなりません。何をもってそれを一つにするのでしょうか。神様の愛で一つにするのです。

 皆さんは、興進がなすことができなかった生涯のことを代わりにしなければなりません。彼は、世界の祖国創建を見ることができませんでした。皆さんの世代が代わりに奉献しようという信念をもって一つになれば、統一教会のすべての運勢は世界的に拡張することでしょう。彼が主張するのは「祖国創建」です。

 ですから、この標語は、興進が命を捧げた代わりとして皆さんの前に伝授された使命的なものだということを知らなければなりません。イエス様が死ぬことによって万民の胸の中に生きているのと同じように、このようなことがあったとしても、興進様が皆さんの胸の中に生き、今後、天と世界を結ぶことができる国と世界を復帰するにおいて力強く躍動することができるならば、それ以上価値ある道はないと思うのです。

 「神様のもとに行った興進は犠牲の祭物として行ったので、奇跡を通じて統一教会には利益が来るはずだ」と、私はそのように思うのです。それで、皆さんの思う祖国の地に興進を埋葬しなければならないのです。そのようなことを理解して、私たちすべてがこのような思想的な概念のもとで総進軍することを決意しなければなりません。アーメン、アーメン。(アーメン)。


二 興進様の昇華と「愛勝日」宣布


興進様の昇華とその意義(一九八四・一・二、〇1:〇五、ニューヨーク、聖フランシス病院)


 交通事故に遭って重傷を負われた興進様は、ニューヨークの聖フランシス病院三〇五号室で入院加療中、一九八四年一月二日午前一時十五分、真の御父母様と真の御子女様たち、統一教会の中心食口たちが賛美し、見守る中で静かに息を引き取られた。興進様は、一九六六年十二月四日(陰暦十月二十三日)ソウル市龍山区青坡洞で出生された。

 一九八三年十二月を中心として韓国に行き、全国民を動員したのです。全国民を完全に一つにまとめる運動をしました。世界とキリスト教を代表する七十二ヵ国の「世界平和教授アカデミー」の代表を集めて一つにまとめる運動をしたのです。そのようにして全国を覆ったのです。そのようにしてサタンとの激戦を展開しました。ですから、韓国の国全体がレバレンド・ムーンの運動によって完全に心が高揚したのです。そうして、サタンを支配してしまおうというのです。

 その時、先生の家庭は混乱時代でした。先生の家庭が全世界を代表して家庭的な攻撃を受ける時であり、サタンは、先生を攻撃することができないので興進を攻撃したのです。最後の光州での講演時間にその事件が起きました。国が父であれば、教会は息子のような立場です。このような立場において、キリスト教が依然として反対しているので、そのような立場を蕩減しようとして興進が祭物となっていったのです。

 キリスト教が地上で反対するので、霊界のイエス様を中心としたキリスト教が地上に協助することができなくなったのです。霊界にいるキリスト教の霊たちがイエス様を中心として地上に降りてきて協助しようとしても、地上のキリスト教が反対している状態では協助することができないのです。ですから、必ず祭物の条件を捧げ、霊界と地上が連結されなければなりません。そのようにしてこそ祭物を捧げた団体やその主義を通して、地上世界を通して横的な運動として発展していくのです。

 もし、興進の犠牲がなかったとすれば、不幸な二つの大事件が発生したかもしれません。北韓が韓国を武力で侵犯したかもしれず、先生が地上での生涯を終えていたかもしれません。しかし、先生は、韓国で勝共決起大会を通して勝利したので、彼らは先生をそれ以上侵犯することができなかったのです。それで、韓国で勝利を収めた同一時刻に興連を犠牲の祭物として要求したのです。

 また、ユダヤ教の過ちにキリスト教が責任を負い、キリスト教の過ちは統一教会が責任を負い、統一教会の過ちは先生が責任を負わなければなりません。興進君がそのようになったことも、統一教会の教会員たちが過ったその代価なのです。

 み旨の観点から歴史的に見れば、アベル的な存在が祭物として逝く確率が高いのです。すなわち、摂理史的にアダムをカイン的な人類の先祖として見れば、イエス様はアベル的な存在でした。それで、イエス様は十字架の祭物として逝かれるようになったのです。同じように、真の御父母様の家庭でも、聖進をカインとするアベルの喜進が逝き、また譽進をカインとするアベルの惠進が逝き、また今回は、結局このように孝進をカインとするアベルの興進が逝くようになったのです。

 私たち統一教会においては、劉協会長が二番目です。金元弼氏が三位基台の一番目であり、二番目が劉協会長です。二番目が常に問題なのです。このような因縁を外的に蕩減することができなかったので、私の家庭に入ってきたのです。すべて二番目の息子が問題です。それを完全に蕩減することができなかったので、真の御父母様を迎えて、直系の息子として生まれた二番目の息子である興進が霊界に行ったのです。興進が行くことによって、それらの二番目のものがすべて連結されるようになったのです。喜進も連結され、劉協会長も連結され、イエス様も連結されるようになり、天上世界と地上世界が連結される橋が架けられるようになったのです。

 興進は、二番目の息子としてこの地上に生まれてきて、お父様の保安問題に対してはこの上なく心配した人なのです。もし悪党がお父様の前に現れて銃を撃つならば、自分がその銃弾で死ななければならないと思っていた人なのです。

 イースト・ガーデンでどのような事件が起きたかというと、興進が祝福家庭を動員して訓練したのです。ガード(警護員)たちを本当に信じられるかどうかというのです。夜、祝福家庭を四方に配置して、ひそかにイースト・ガーデンを襲撃させたのです。このようにして、ガードが本当にガードの役割をしているかどうか試験までしながら先生の保安問題に対して心配したのです。

 その上、シカゴの科学者大会(科学の統一に関する国際会議)のような所では、ガードと一緒に夜も寝ないのです。彼らを信じられないというのです。彼らの心情的基準は、子が父を思う心情的基準とはほど遠いというのです。その人たちを信じられないというのです。もし銃弾を受けなければならない立場におかれれば、その人たちは逃げていくだろうと思ったのです。しかし興進は「私は違う!」というのです。祝福家庭に自らそのような精神的訓練を行い、そのように行動できる訓練までさせたのです。お父様のために命を捧げようというのです。


事故当時の情況と犠牲的愛


 興進は、自分が生きようとして死んだのか、ほかの人のために死んだのかというのです。それで、私が行ってみて有り難かったことは、興進が死んだのは池生蓮女史の二人の息子を生かすためだったのです。そうでなければ、車を右側に切る必要がなかったのです。左側に切っていれば、興進はそのまま生きることができたのです。私がそこに行ってみて、そのことを本当に有り難く思いました。「私がお前のために統一式をしてあげ、天と、十字架に犠牲となった張本人であるイエス様の前に送るが、すべての面において私の良心に呵責はない」と言ったのです。

 私は、現場をくまなく鑑定しました。私が行ってみると、道が坂になっていました。そこにトラックが下ってくる途中でブレーキを踏んだのですが、どのようになったのかというと、車がくるっと回ったのです。

 ですから、これがまっすぐに止まったのではなく、道をこのように斜めにふさいだのです。そこで、興進がどのようにハンドルを切ったのかというと、反対に切って正面からぶつかっていったのです。ところで、車は右側を走っていて、興進は左側で運転していました。それを心理的に見れば、運転する人は、自律神経の自動的な反応で、ハンドルを左に切るのが原則です。ところが、車はそうなっていなかったのです。

 それは、なぜそのようにしたのでしょうか。興進が誰を愛したのかというと、珍福と珍吉です。夜も、勉強する時に食べるものがなければ、冷蔵庫から食べるものを探して「一緒に食べよう」と言って、彼らを愛したのです。「お父さんがいないので自分が愛してあげなければならない」と言っていたのです。本当の弟のように愛していたのです。

 結局は何かというと、彼らを守ろうと、意識してハンドルを反対に右に切ったのです。それは、珍福と珍吉が自ら言っていることです。「正面からぶつかってめちゃめちゃになるのは自分たちなのに、興進様が自分たちの身代わりにめちゃめちゃになった」と言っているのです。私はそれを見て、「よく逝った。息子よ、よく逝った」と本当に感謝しました。くまなく現場を調査して車を見れば、意識的にハンドルを右に切ったということを知ることができるのです。そのような意味で、これを摂理史的に見るとき、先生の家庭を中心として、サタンが鈎で引っ掛けて引き込もうとしたすべてのことを防いだのです。

 このように見るとき、民主世界と共産世界を代表することができる犠牲的祭物として行ったという理論的根拠をここから知ることができるのです。その二人の人(珍福と珍吉)は、民主世界と共産世界を代表する、イエス様の右側の強盗と左側の強盗のような立場なのです。その彼らの身代わりに逝ったのです。

 イエス様の時代には、みな死んでいきましたが、先生の時代には興進一人が祭物となったために、二人の人が助かり、民主世界と共産世界の道が開かれるのです。

 これによって自由世界と共産世界に蕩減条件を立てる道が開かれるのです。それでは、興進はどのようになったのでしょうか。彼は、国家基盤まで築いたのです。国家的蕩減基盤の上で、自由世界と共産世界のために犠牲となったのです。そこが違うのです。国家的基盤と民主世界という、この一石の世界を連結したのです。自由世界で事故に遭いましたが、埋められたのは、韓国に戻ってきて埋められたのです。体は祖国に戻ってきて埋められたのです。

 それによって、興進は、国家的基盤を築いた真の御父母様の勝利的基盤の上に立ったので、いつでも霊界にもいることができ、地上にも定着することができる霊的基盤が国家的次元で付与されるのです。それを知らなければなりません。

 それで、私たちは「家庭教会は我々の定着地」という標語を定めて出発したのですが、一つの国家的基盤の定着を真の御父母様によって成すことができたのです。これは、イエス様とは比較にもならないことです。


涙を忘れ、天道の開拓


 真の父母はどのようにしなければならないのでしょうか。天の愛を歓迎し、地上の愛を歓迎する意味から、自分の息子を祭物として捧げることを栄光と思うことができなければなりません。それを誇りと思うことができなければなりません。また、レバレンド・ムーンの一代でこのようになった立場において、神様が今まで青少年のアダムとエバを愛することができなかったことを、興進を愛することによって、今まで国家基準を復帰するために苦労してこられた神様が霊界においてだけでも慰労を受けることができるようにしてさしあげようと、一人の息子を送ってあげたと思わなければなりません。

 それで、先生は祈祷する時に「私の青春時代で韓国の基盤を築いて神様を栄光の中で愛することができず、慰労してさしあげることができなかったことを、私一代において世界的基盤を築いて蕩減した基盤の上で、この息子を通してそれを蕩減してください」と祈ったのです。「私自身がそのような立場において成すことができなかったことを、この息子を通して受けてください!」と祈ったのです。

 興進が霊界に行く時、医師が来て「一時四十分になれば逝きます」と告知しました。その時、この父は、息子が死ぬという告知を受けて、ほかのことは考えません。行く道を築いてあげるのです。「お前がより分けていかなければならない道は、父が責任をもって整理してあげよう。このような道と、このような峠を越えていく時に、このようなことがあるだろうから、このような問題をもって行きなさい」としたのです。

 完全に愛を中心として、すべての道を築いてあげるのです。これは、私でなければ解くことができません。私以上の愛をもたなければ解くことができないのです。サタンはこれを破ることはできないし、神様も解くことはできません。私が地上で決定することは、天上世界の決定となるのです。

 それゆえに、死んだのちに涙を流してはいけません。宇宙の公道を整えなければならない責任者が、息子を祭物にしようとする時に涙を流せば、その祭物は無効になるのです。涙を流せば自分の所有になるのです。そうなれば、その祭物は自分の所有権の限界を抜け出ることができないので、世界共有のものとなることができないというのです。

 道を整えてあげなければなりません。行く道を準備してあげなければならないのです。ですから、「死んでしまった」などと考えていられますか。その行く道がどれほど難でい世界かというのです。私の霊が先に立って案内してあげ、入籍させて戻ってこなければならないのです。どれほど深刻な立場でしょうか。泣いている暇などありますか。

 少しも悲しく思わなかったのです。絶対愛のためです。それはどれほど深刻でしょうか。泣けばすべてが崩れるのです。千年の功労がすべて一度に崩れ去ってしまうのです。その時は、誰も先生を理解することができなかったことでしょう。

 ですから、霊界に行ったのちに興進君が、「父と自分との間に深い事情がある」と言うのです。「お父様の背負われた荷を解くすべがない」と言うのです。「このように来てみると、私万人のためにお父様がいかに御苦労されたのか、初めて分かった」と言うのです。それで、「それに報いるために自分が苦労をします」という思いをもっているのです。


「愛勝日」宣布(一九八四・一・三、〇四:〇〇、ニューヨーク、ベルベディア修練所)


 一九八四年一月三日午前四時、アメリカ、ニューヨークのベルベディア一階応接室で、真の御父母様は、米国内の韓国人の教区長と主要食口が参加する中で「愛勝日」を宣布された。「愛勝日」は、神様の勝利を記念する日であり、興進様がお父様の身代わりの祭物として行こうされ、また、それを実践された至高の愛の勝利を契機として制定された。

 興進は死にはしましたが、地上世界と霊界において死なずに愛の復活圏を成すだろうと思うのです。「お前は死ぬことによってそこに行ったが、お前の死を通して愛を復活させるのだ」というのです。霊界をつかみ、地上をつかんで愛の復活圏を宣布するのです。そのようにすることによって、死亡圏と決別するのです。

 すべての蕩減条件を越え、この愛の「愛勝日」という日を宣布するためには、「息子が死んだ」という思いをもってはならないのです。死体を横に置いて、神様の愛のためにこの闘いをしたということを知らなければなりません。それは何の話かというと、お父様とお母様が、死んだ息子のことを思うよりも神様の愛のことを思わなければならないということです。死亡圏に勝つ愛のことを思わなければならないのです。

 先生か全体の責任を負うのです。それで、先回の統一式(一九八三・一二・三一)のような特別な式を挙行したのです。それで、お母様に「この時間、あなたと私は、天が見る時に誇り得る父母とならなければならない。霊界にいるすべての先祖たちが誇ることができ、霊界、天上世界と数億万の聖徒、すべての聖賢賢哲が誇り、世界人類が『やはり死亡圏を支配することができる愛の権限をもっているお方に相違ない』と言って頭を下げることができる雰囲気をつくらなければならない」と言いました。

 そのようにして、すべての人類が私に「やはりあなたは神様の愛の中心者だ」と証すことができるようにしなければなりません。息子を霊界に送って死亡と引き換えにしたとしても、私は前進しながら愛の旗を掲げて新世界のために出動するという、このような起源の日が「愛勝日」であるということを知らなければなりません。

 そのようにすることによって、民族的で世界的な新しい愛の方向を立てていくことができる基準ができたので、「愛勝日」という言葉を使用するようになったのです。一月三日の午前四時、これを合計すれば七数です。すべて合わせれば八数です。全体で再出発です。

 公的な人は厳格であるということを知らなければなりません。それで、私はお母様に、「お母様は知らなければなりません! 木の一番上の芽は高いところにあるので、風が吹けば二重危険な峠を越えなければなりませんが、それでもその芽は伸びていかなければなりません。どれほど苦痛であっても、このような公的な『芽の時代』には台風が吹いて揺さぶられるような立場でも、根を深く張るためには、芽は伸びていかなければならないということを知らなければなりません」と言ったのです。

 ですから、このような死亡圏を越えて今から入っていく世界は、真の御父母様によって宣布された「愛勝日」の壁を中心として、サタンがそれ以上入ってくることができないという世界です。そのような条件を立てることができる時になったというのです。先生を愛する限り、自分の命よりも先生をもっと愛する限り、サタンはそれ以上侵犯することができないのです。

 なぜでしょうか。昇進が皆さんの身代わりとして行ったからです。その上で、興進以上に真の御父母様を愛する私となるならば、そこにいるサタンは何一つできません。今までは、サタンが愛を支配しましたが、今からは、神様が愛を支配するのです。これは、どれほど偉大な日でしょうか!

 「愛勝日」を設定してあげることによって、原理結果主管圏と直接主管圏内をふさいでいたサタンの愛を取り除いてしまったのです。取り除いて神様の愛をもつようになれば、地獄だろうと、どこだろうと境界線がなくなるのです。あの地獄の底まで思いどおりに降りていくことができるのです。そのようにして、そこから上がってこなければなりません。天の世界の人にサタン世界の人が屈服するようになっているのです。

 ですから「愛勝日」なのです。天の人が歴史を身代わりし、過去・現在・未来圏まで身代わりしてサタン世界の死亡圏を引き抜いて捨ててしまわなければなりません。そのようにしてこそ、勝利なのです。「愛勝日」だというのです。


興進様の世界昇華式
(帰歓式:一九八四・一・八、〇七:〇〇、ソウル、新門路公館、奉安所、
昇華式:一九八四・一・八、〇九:〇〇、ソウル、リトル・エンジェルス芸術会館、
元殿式:一九八四・一・八、一四:〇〇、京畿道披州元殿)


 文興進様世界昇華式が、一九八四年一月八日午前九時、ソウル、リトル・エンジェルス芸術会館で、世界七十ヵ国以上の代表と三千名以上の食口が集う中で挙行された。帰歓式は、この日午前七時、ソウルの新門路公館奉安所で行われ、元殿式は、午後二時、京畿道坡州郡積城面武建里元殿地で、一千名以上の食口が参与する中で挙行された。

 死亡圏に勝たなければなりません。愛をもって死亡に勝ったという立て札を立てなくては昇華式が成立しないのです。昇華式という言葉は興進君から出てきたものでしょう? 「愛勝日」という言葉の「愛勝」とは何でしょうか。死亡に勝つということです。三日以内にこの式をしなければなりません。「死亡に勝った」という宣布をしなければならないのです。

 それゆえに、統一教会では昇華式が行われるのです。死亡を越えて喜びに向かっていくのです。昇華式を経ていく人たちは、霊界のすべての谷間をさーっと越えていくのです。もちろん、そのようにできない者たちは、中間でとどまるのです。昇華式というのは、興進君から始まったのです。

 愛を中心とすれば、霊界と肉界の隔たりを打破してしまうので八死亡の恐怖心から抜け出るのです。死ぬことは恐ろしいことではありません。私がどこに行くのかがあらかじめ分かるのです。

 大概、健忘症の出る年寄りたちは、あの世に対する関心がだんだん高くなってくるのです。「ああ、自分はいついつに行かなければならないのだなあ。今は整理期間なのだなあ」ということがあらかじめ分かるのです。この世のすべてのものを忘れ、きれいに整理して行きなさいということです。ですから、健忘症が出たからといってぞんざいに扱ってはいけません。

 生まれてくる時、何も知らずに生まれてきて、大人になって生活したのちに今や霊界に行くという時も、また何も知らずに入っていくのです。自分がお父さん、お母さんになり、おじいさん、おばあさんになって死ぬ時には、生きてきたことをすべて忘れてしまわなければなりません。

 ですから、病気になって死ぬ時には昏睡状態になるのです。死ぬことが分からないのです。そこから、今や自分が行って生きるべき所のすべてのものを見るのです。自分が行って生活する所の同士たちが来て自分を歓迎してくれます、そして、そこで展開される膨大な天国がどれほど豪華絢爛でしょうか。「ああ、私も早く行かなければ」と思うようになるのです。それで、そこに行ってみたら死ぬのです。行くことが死ぬことなのです。どんどんと良い所を目指して一次、二次、三次と門を通過するようになればあの世へと入っていき、この世では息を引き取るのです。

 ですから、興進君が行くことによって、ふさがっていた死亡の塀、死の塀を壊してしまうのです。それで昇華式なのです。死は、失望や落胆ではありません。落ちることではなく跳躍することです。昇華することなのです。ですから、統一教会の教会員たちは、死に対する恐怖をもってはいけません。死は、このような自然の循環法度によって来るものなのです。より良い世界へと移してあげるための手続きです。


三 仁進様と興進様の聖婚(約婚:一九八四・二・一三、イースト・ガーデン、
聖婚:〇二・二〇、ニューヨーク、ベルベディア)


朴珍成様−文仁進様、文興進様―朴薫淑様約婚


 一九八四年二月二十日、アメリカ、ニューヨークのベルベディア・センターで、真の御父母様の主礼により、朴珍成様−文仁進様、文興進様−朴薫淑様の聖婚式が、約二百名の祝賀客が参与する中で挙行された。珍成様は、朴普煕−尹基淑家庭(三十六家庭)の長男であり、薫淑様は長女である。約婚は、一九八四年二月十三日、イースト・ガーデンで行われた。

 女性が一人で一生を送るということは悲惨なことです。薫淑よ! よく聞きなさい。悲惨なことなのです。すべきことではありません。それは、父母の見るべきものではありません。あなた自身がそれをしようということは、この世から見れば、人間が行くべき道ではありません。そのことは分かっています。よく分かっているのです。

 女性がそのようにしようとすれば、生きた仏様にならなければならないという結論が出てくるのです。それで、私が一度尋ねてみますが、薫淑よ、あなたは興進のために生きた仏様になることができますか。そのようなことは考えたことがないでしょう? (考えてみました)。

 孤独の園を守りながら、いかにして神様のみ旨のために子供を生まずに修道女のように生きることができるでしょうか。現在、あなたは先生のみ旨を知り、理想を中心として夢に満ちあふれてこのようにしていますが、霊界の相対を中心として地上で完成しなければならないということは、どれほど大変なことでしょうか。

 それで、あなたは地上で夫に仕えることはできませんが、あなたが芸術を愛するならば、それだけは先生が後押ししてあげるつもりです。世界的に名声をとどろかすことができるように後押ししてあげるつもりです。

 また、仁進も友達だということですから、仁進も後押ししてあげることでしょうし、それから、あなたのお兄さんと一つになればよいのです。彼にとってあなたは自分の妹であり、あなたにとっては仁進が義理の姉なのです。ですから、難なく一つの家庭内で消化することができる環境になるはずです。霊界にいる興進君も喜ぶはずです。そのようになれば私が死んだとしても安心することでしょう。普煕氏が見ても……。

 それで、本人に尋ねてみるのです。私が興進君の相対として薫淑を結んであげたのですが、それに応じればどれほど興進様がうれしいでしょうか。それはよく考えなければならないことです。応じる信念がありますか、ありませんか。尋ねてみたいのです。そのようにすることができますか。二できます)。

 内外の世論対応問題や、霊界と肉界の矛盾や意見の衝突を調和させるのに、このように解決する方案が最も無難な方案であると、霊界もそのように思っているし、先生もそのように思っているのです。先生もどうすることもできません。個人の事情もあるでしょうが、統一家の安定のためにそのようなことを超越したのです。このように結論づけなければならない世界的、宇宙史的な意義があるのです。

 ですから、今、OKすることは、当事者たちがしなければならないことです。仁進よ、どうですか。お父様の言うとおりにしますか。そのような方向に推進させましょうか、やめましょうか。(御父母様のおっしやられるとおりにします)。

 それから朴珍成よ。うちの仁進は快活です。時にはあなたのネクタイをつかんで、「こいつ、私の言うことを聞かなければ駄目だ」と気合いを入れるような時もあるだろうと思っています。仁進は知恵深く、巧みです。外交に巧みで、話が上手です。あなたに負けません。(笑い)それが問題です。「名将よりも徳将になれ」という言葉があるでしょう? 有名な夫よりも、徳をもった夫になることができるのかということを問いたいのです。仁進は優しくはなく、強いです。そして、とても論理的です。あなたは夫として、これをいかに消化しますか。そうすることができるのか、それをあなたに尋ねるのです。(はい)。

 それでは、仁進よ! 珍成が「そのようにする」と言っていますが、そのように決定しますか。(お父様がよろしければします)。あなた方二人がOKするならば、私がOKするのでしょう?私が「しなさい」と言ってOKするのではいけません。では、珍成があのように言っていますが、あのような夫に対して、お互いに協力し、良くないことがあれば改善していきながら、発展のために協力して歩んでいく夫婦となることができるのかということを問うのです。どうですか。(そのようにします)。できるのですね。それでは、今決定しました。(拍手)

 そして、薫淑と興進とを結びましょう。(はい)。父親と母親は認めますか。(はい)。また、兄であるあなた(珍成氏)はそれを認めますか。(はい)。

 今後、あなたがあなたの妹の面倒を良く見なければなりません。また、仁進よ、あなたも愛する弟の興進のことを考えても、そのようにすれば良いでしょう。それでは、そのように決定することにしましょう。(拍手)


珍成様−仁進様約婚祝祷


 愛するお父様! 一九八四年二月十三日十二時四十五分を期して、ここに愛する娘、仁進嬢と愛する息子、朴珍成君、若いこの二人の息子、娘が真の御父母様と神様の前で、永遠な統一家の運命と摂理の運命をかけ、この時間、永遠なる理想家庭の出発をなす約婚式を挙行いたします。この日を記憶され、受けてくださいますようお願いいたします。

 この二人の夫婦が背負った非常に重い責任を果たすため、夜も昼も天と地と人類のために精誠を尽くし、また興進君夫妻を保護し、その垣根となるところから外れることなく、父母様たちが望むところから外れることのない孝行を尽くす夫婦となることができるように祝福してください。

 そのようにして霊界と地上を連結し、地上と霊界を愛の橋で連結し、世界史的な板の橋を架けるところで、なくてはならない歴史的な時点を越える息苦しいこの時間をお父様の前に申し上げます。ゆえに、喜びをもってこの若い夫婦が万福と祝福の起源の家庭となるようにしてくださり、人類の前に、あるいは霊界の前に誇ることができる道と、祝福の恩賜の道を彼らに許諾してくださいますことをお願いいたします。

 知恵と聡明と愛の中で共にあられ、困難な問題を抱えて克服していく家庭の新しい道の前にも、お父様がすべてのことを導いてください。一生の開拓路程を喜んで通過し、伝統的な模範を立てる基盤となり得る新しい夫婦の道を出発することを、この時間約束し、誓いましたので、受けてくださいますようにお願いいたします。

 永遠なる祝福とあなたの愛で共にあってくださり、統一家に万福が宿るようにしてください。すべてを真の御父母様の名によってお祈り申し上げます。アーメン。


興進様−薫淑様約婚祝祷


 霊界にいる興進君、お前は幼い身でこの地上から行き、世界史的な歴史の前に希望の対象、追慕の対象となり、この父の息子として誇りをもって地上で過ごす間、善良で、素直で、すべての人の崇敬の対象となる家庭の起源を成したことを知っています。霊界と肉界が愛の因縁を中心として一つとなることができる「愛勝日」を宣布する歴史的な使命を残すにおいて貢献したお前の功績に感謝しながら、お前が霊界に行く前に、この地上で、この父が養子を策定してあげることを約束したので、その基盤となることができる相対基盤を地上でつくるために、今、お前の永遠な相対として薫淑嬢を選定し、お前とすべての霊人の前に夫婦の因縁を結ぶ約束の式を挙行するので、ここに神様が同参され、この式を自ら天の父の前に報告してくれることを望みます。

 ここに集まったすべての統一家の責任者たちも、お前たち夫婦を信仰の理想的な一つのモデルとして夜も昼も祈祷するでしょう。また、お前が命を捧げて真の御父母様に侍り、国と世界の運勢の身代わりとして祭物となったので、命を尽くす伝統を相続するために努力することでしょう。難しい環境を開拓してその上に範を立ててくれたことを感謝しながら、ここにいる薫淑嬢を相対として選定したので、霊的にも肉的にも常に慰労してあげ、一つとなって生活的基盤を備えていき、神様と共に祝福の橋を架ける役事をしてくれることを望みます。

 薫淑嬢が寂しい立場にいる時に、訪ねてきて活動することを真の御父母様も願い、神様も願うので、その環境全体を肉身生活と同じ生活圏へとお前が導いて開拓しながら、妻薫淑を誰よりも慰労し、指導し、どこに行っても保護する中で、地上で備えることができなかったすべての内容を備えて、父の栄光の位置に誇りをもって捧げることができるその日まで、耐えて努力してくれることを望みます。

 今、このようになることによって、今後、あるいはお兄さんの息子、あるいはお姉さんの息子を通して養子の設定があるでしょう。ですから、そのように理解してくれることを願い、一つの支派の主体となって重要な責任を地上と霊界に連絡させるようにすることを約束するので、そのとおり実践し、そのような基準で霊界と天の前に報告し、地上で実践することができる舞台も真の御父母様の名で許諾するので、自由奔放な活動を展開して共産世界から最後の勝利の権限が世界圏に及ぶ時まで、神様が喜ぶことができる日を迎えて、すべての世界を天の父の前に捧げるその日まで努力してくれることを望みます。

 お父様、このような祝福の日を迎えて、興進君を愛される心と共に、ここにいる薫淑嬢を愛され、父の娘として、父の嫁として受けてくださり、大切に保護し、指導してくださいますことをお願いいたします。天軍、億千万の聖徒と義人たち、すべての人々を動員して一つの霊魂を守ってくださり、一生を父の前にきれいに奉献、泰生することができる素直な嫁となり、娘となることができるようにしてくださいますことを切にお願い申し上げます。

 万事一切をお父様が見守ってくださり、統一教会の誇りとして、天国の誇りとして、神様の誇りとして受けてくださいますことをお願いします。万世の恩賜と恵沢をもって、このか細い薫淑の一生の前に永遠に共にあってください。厚徳な慈愛の心をもって常に共にいらっしゃり、神様の恩恵をもって共にいらっしゃることを願います。私の家庭全員がこれを中心として一つとなり、真の御父母様の生活を模範として、真を高めることができる一つの基準として立ててくださることを再度お願い申し上げます。

 この日を中心として、今や興進君が寂しい時間を忘れ、直接的に地上の幸福圏を受け継ぐことができ、父の前に感謝することができる時間となるようにしてくださいますことをお願いいたします。今、約束のこの日をお父様の前に奉献し、興進君の前に捧げますので、受け取ってくださいますことを願いながら、すべてを真の御父母様のみ名によってお祈りいたしました。アーメン、アーメン、アーメン。


興進様―薫淑様約婚の意義


 この時において、なぜ興進君が蕩減しなければならないのでしょうか。なぜ、興進君が蕩減条件に引っ掛かっていくのかということが問題なのです。真の御父母様が十字架を背負っている時であり、真の御父母様が引っ掛かっているので、興進君も自動的にその圏内にいるのです。神様とイエス様の立場を見れば、神様は父であり、イエス様は息子ですが、このような十字架を誰が負わなければならないのかといえば、神様、すなわち父母が背負うのではなく、息子が背負わなければならないのです。それゆえにこのような時代において、神様の代身の立場が真の御父母様であり、イエス様の立場が興進君であるので、息子となったイエス様が世界的な十字架を背負わなければならなかった蕩減的な内容とぴったり一致するのです。

 サタンがイエス様を打ったのち、神様がイエス様を復活させたのと同様に、サタンが興進君を打ったのち、世界史的な内容をもって真の御父母様が興進君を復活させたのです。それで、イエス様は死んで霊的な門を開きましたが、興進君は肉的門まで開き、二千年後に再臨することができる道を四十日以内にまで短縮させてしまったのです。これは驚くべきことです。

 イエス様は三十歳の時でしたが、興進君は十七歳の時です。それを時で見ればアダム時代なので、若い時代です。それは、世界史的な原理結果主管圏内と直接主管圏内に連結され得る条件となるのです。興進様は真の御父母様の愛を神様の愛の代わりに受けることができる立場にいるということです。ですから、サタンの干渉圏を乗り越えるのです。原理結果主管圏内にいるのですが、真の御父母様の保護のもとにあるのです。もちろん、天使長も保護するのです。

 ですから、興進様を地上で結婚させてあげることができるのです。イエス様は、地上の真の御父母様の基準に通じることができる道を望みます。しかし、興進様は地上において真の御父母様の基準の上でその蕩減条件を立て、復活するにも真の御父母様の愛の圏内で復活するのでサタンの干渉を受けません。そのような地上に連結し、四十日以内に祝福してあげたということは驚くべき事実です。


興進様−薫淑様聖婚の意義


 興進の昇華後五十日となるきょう(二・二〇)は、五旬節と同じです。百二十人がマルコの屋根裏部屋で聖霊の降臨とともに火を受け、世界的歴史が展開したのと同じように、きょうこの日、薫淑嬢が結婚することによってどのようなことが起きるのかというと、百二十ヵ国の王たちがこの地に来て復活し、世界的役事を展開することができる運動が展開していくのです。

 興進の新婦となる薫淑嬢が独りで暮らしながらも神様のために忠誠を尽くし、真の御父母様のために精誠を尽くす孝婦(注:孝行心の厚い嫁)となる立場に立つならば、祝福を受けた家庭や統一教会の教会員は、三年路程や七年路程に不平を言い得る条件がなくなるという事実を知らなければなりません。皆さんはサタンの讒訴条件を抜け出ることができる一つの伝統が地上に生まれたという事実を知らなければなりません。これが皆さんにとって最もうれしい知らせであるということを知らなければなりません。皆さんは、地上にその相対をもちながら不平を言うことができるのかというのです。

 ですから、祈祷の中で、薫淑を身代わりして生き、興進を身代わりして生きているという思想をもてばサタンを除去することができるという、とてつもないことが起きるのです。ここで重要なことは、第一に興進君に新婦がいなければ王国権が成立しないということであり、第二は、霊界は天使世界と同じ立場にあり、地上はアダム世界であって、天使世界はアダム世界を保護、育成すべき責任があるので、王権をもった霊界の王と民が地上に来て、地上のサタン組織を奪って天の国の王国権を地上に相続させなければならないのです。

 なぜそうなのかというと、天使世界に匹敵するその天使たちが、アダムとエバが堕落する以前に彼らを保護、育成していたのと同じ原理原則において、天使世界がこの地上世界を保護、育成しなければならないからです。それで、神様と神様に仕える天使たちが、神様に反対する天使たちを追放するのです。真の御父母様の愛を中心として、私たちが占領し、私たちがコントロールすることができる原理主管圏であると主張することができる時になったので、これが可能なのです。原理がそのようになっているのです。

 それから、第三は、皆さんに福をもたらす灯台ができたということを知らなければなりません。それで、真の愛の橋になるのです。薫淑と興進を中心として、橋が架けられたのです。愛の橋が架けられたのです。

 それゆえに、地上と天上の心情圏が連結されて心情圏の統一が成されることによって、霊界にどのようなことが起きたかというと、今までキリスト教を良く信仰して霊界に行ったすべてのキリスト教の善君、善王はそれぞれの国家に別れていたのですが、すべて連結できるようになったのです。神様の愛の心情圏を中心として、国家を超越し、一つの統一圏を成して跳躍するということは、今まで不可能だったのですが、これが可能になったのです。地上の心情圏と天上の心情圏を連結させ、統一圏を設定することによって相対圏を成すことができる恵沢時代に入っていくのです。なぜでしょうか。興進君と薫淑嬢を結婚させたからです。

 それで、霊界も相対理想の賦与時代に入ってくることによって、善君が、その善君を中心として忠誠を尽くした忠臣たちに顕現する相対理想が賦与され、彼らがすべて結合し、地上の自目の大統領を中心として、臣下をみな統一して一つになることができるように役事するのです。その役事の心情圏を地上の真の御父母様の心情圏と連結させることができる時代が訪れることによって、今や世界の王たちが統一教会に入ってくる時になったのです。

 それで、霊界に行った大統領は、地上の真の御父母様の前に来て拝礼しなければならないので、今回、十二名以上の前職大統領をここに連れてきて連結してから帰らせたのです。ですから、霊界にいる大統領はみな前大統領となるため、地上の前大統領たちとを連結することによって天上世界の大統領たちがすべて連結されるのです。


霊界の司令官、愛の全権大使


 統一教会を見れば、今まで霊界に行った協会長たちは教会基準であって、国家や世界を蕩減する基準にはなれませんでした。しかし、今回の興進の場合は違います。国家的次元なのです。ですから、天の国の名分を身代わりすることができる司令官、霊的世界の主体が生まれたのです。地上と霊界を連絡することができる主体が生まれたのです。結婚した人ではいけません。結婚しなかったから可能なのです。霊界はいまだ結婚していないのです。

 私はこのようなことを知っているので、今回、死ぬ前に「お前に養子を選んであげよう」と約束したのです。国家的基準で養子を選んであげることができるのです。養子を設定してあげるということは、理想相対を備えた父母と同じだということです。今、霊界は未婚の男女のように、結婚したいと思う人々が住んでいる所です。その結婚していない人が住んでいる霊界の司令官になるのです。中心になるのです。私たち統一家においては、世界のすべての運勢を集めて祭物的立場から興進を捧げるようになったのです。

 ですから、自由世界の人々は、この興進を愛さなければなりません。自分の命を身代わりにして全世界の人を愛したというタイトルを残したので、皆さんにも、命を身代わりにして愛することができる因縁が連結されたのです。誰の身代わりでしょうか。真のお父様の身代わりに霊界に行ったのです。それゆえに、興進を愛することは、真のお父様を愛することになるのです。

 今まで霊界には、霊界と地上を連結することができるセンターがなかったのです。しかし、興進が行くことによって、興進を愛するすべての霊界の霊人たちには、真のお父様を愛したという条件が連結されるのです。そして、統一教会と連結されるのです。統一教会から見れば、興進君は、地上においては命を捧げて闘うということの標準となり、霊界においては、今まで歴史始まって以来存在しなかった愛をもって地上と連結させる霊界の代表となったのです。

 神様は地上を救うためにメシヤを送られましたが、今日、真の父母は霊界を救うために、霊的世界を救うために、真の御父母様の身代わりとして全権大使、愛の王子を送ったということを知らなければなりません。

 イギリスから責任者が来て報告するには、ある婦人が、興進と共に活動する霊界の背景を教えてくれるとのことです。彼女が言うには、聖フランシスはイタリアで死んだのですが、そのあと一度もイタリアに行くことができなかったというのです。ところが、興進が霊界に行って配置することにより「今回初めてイタリアに行くようになったので、どれほどうれしいか分からない」と言っていたというのです。

 また、ドイツ南部にいた一人の司教が、ドイツで死にながらドイツに行くことができずにいたのですが、興進様が「お前はここで監督しなさい!」と言うことによってドイツに来て働くようになり、「どれほどうれしいか分からない、真の御父母様に協助することができる驚くべき恩賜を受けた」と言って喜んでいたという、そのような報告を受けました。それらはすべて先生が言ったことと一致するのです。それをイギリスの人たちは聞きましたか、どうですか。

 霊界にいる人々は、今まで興進のことを知らなかったというのです。「東洋の少年だが、あれは誰だ? イエス様が慌てふためいている」と言って不思議に思っていたところ、興進が「私が興進様だ」と言ったというのです。ですから、興進様はヤング、・キリストだということです。イエス様が、「自分はオールド・キリストであり、興進様はヤング・キリストである」と言ったというのです。

 それはなぜでしょうか。心情圏を中心として見るとき、誰がお兄さんかといえば、興進君がお兄さんなのです。先に霊界に行ったイエス様は長子の立場にいますが、その権限を次子に譲ってあげて自らは次子の立場に立つことにより、その心情圏基盤の上で、真の御父母様の愛を中心とした本然の基準に通じなければなりません。そのようにしなくては、天国に入っていくことができる門に連結させることができません。天国と通じる楽園門が生じないというのです。

 イエス様の時代においては、三十三歳以下の若者たちはイエス様の恵沢を受けることができないまま霊界にいるのです。しかし十代圏が長成期完成級にすべて連結されたので、原理結果主管圏がサタン圏の干渉から抜け出る時代に入ってきたのです。十代圏は長成期完成級で堕落した年齢ですが、それを連結させることによって十代はもちろん、それ以下もすべて堕落していない圏内へと越えてくるようになるのです。そのように蕩減してあげたのです。


四 「一つの世界創建宣布式」と主要行事


「一つの世界創建」宣布式
(一九八四・四・一 〔陰暦三・一、第二十五回「父母の日」、アメリカ、ベルベディア修練所)


 一九八四年四月一日(陰暦三月一日)、アメリカ、ニューヨークのペルベディア修練所で「一つの世界創建宣布式」がなされた。同宣布式は、一人の韓国人食口が一九八四年三月二十五日晩に祈祷中、大天使ミカエルを通じて神様のみ言を受け、真のお父様がその内容の報告を受けられたのち、第二十五回「真の父母の日」を通じて宣布されたものだ。

 満二十四周年、回数として二十五回目の「父母の日」です。今年の五月一日になれば、統一教会が創設されてから三十年になるのです。東洋では、一年十二ヵ月の中に二十四節気があります。ひと月を二つの節気にして二十四節気があるということを西洋では知らないと思います。それを見れば、霊界も十二支派を中心として二十四長老となっているのです。十二数と二十四数が重要な数になっています。

 一年があり、十二ヵ月があり、それから二十四節気があり、三百六十日があると、このように見るのです。ですから、三十六数というのは三段階の完成数だということを知ることができます。原理から見れば、アダム家庭、ノア家庭、ヤコブ家庭です。三十六数もこのような意味の内容をもっているのです。また、二十四数は何でしょうか。サタン世界で言えば、四位基台が四数であり、それからサタン数六数で、四×六は二十四となり、これはサタン世界の数を清算し、全体を総合する理想数となるのです。

 ですから、このような観点から見るとき、この時は、私たちの摂理史とともに、すべてのサタン世界と天の世界が最後に交差する時期に移っていく時だと思っているのです。それでは、民主世界とは何かというとアベル世界であり、天側の天使長の世界を意味しています。それから、共産世界は堕落した天使世界を意味しています。そして統一教会は、父母の世界を意味しているのです。民主世界と共産世界が分立していますが、カインとアベルに分立したこの基準を一つにしなければ、全世界を一つにできる基盤ができません。

 このような伝統を立てようとするので、世界的カナンの福徳に向かうこの時代において、三年間を中心として、アダム国家である韓国人、エバ国家である日本人、それからアベル国家であるアメリカ人、カイン国家であるドイツ人がすべてを捨てて一つになりなさいというのです。

 エデンにおいてアダムとエバが怨讐であり、カインとアベルが怨讐であり、父母と兄弟が怨讐でした。これらすべてのものの根を抜き取って統合するための起源をつくっておかなければ、天心へ越えていくことができないということを知らなければなりません。サタンが「地上に敵対する国がある限り地上は自分の基盤だ」と主張してくるのです。自分を中心とした人がいれば「これは自分のものだ」と主張するのです。

 それでは、これらの国が一つにならなければなりませんが、誰によって一つになるのでしょうか。神様と堕落していない真の父母が設定されなければ、一つにする道がありません。国と国は何によって一つになるのでしょうか。神様の愛と真の御父母様の愛によって一つになるのです。ですから、皆さんが誇らなければならないものは、神様の愛であり、真の御父母様の愛なのです。これは、自分のもの、国のもの、世界の何ものよりも褒めたたえなければならないものだという結論が出てくるのです。

 それでは、皆さんはどのように思わなければならないのでしょうか。「ドイツだ」、「どこどこの国だ」、「何々主義だ」といった「私」という観念をすべて捨て、神様、真の御父母様、兄弟、一つの世界、それしかないと思わなければなりません。ですから、私たちの国、一つの国、一つの世界、天地の一つの世界のことを思わなければなりません。

 それで、きょう、祈祷の中で「神様の命令をもって、天上統一、地上統一を中心とした統一教会の運勢圏を中心として主流思想を立て、一つの世界創建に向かって前進させてください」と祈り、宣布式をしたのです。一つの世界に向かって前進しなければなりません。アーメン! そのような信念をもって、今から皆さんは、皆さんの家庭基盤を中心として国を探し立て、世界を探し立てなければなりません。国の基盤を促進させ、世界へと出ていかなければなりません。


真の御父母様の家庭と一つにならなければならない時


 今回、先生が息子にも祝福をしてあげることによって、四家庭(注一譽進様、孝進様、仁進様、興進様の家庭)が設定されるのです。この東西南北を中心として、全世界の祝福家庭が完全に一つにならなければなりません。興進とイエス様が一つになるのです。それは、カイン・アベルと同じです。先生の息子、娘の家庭と皆さんの家庭が完全に一つにならなければなりません。イエス様と興進の家庭が一つになるのと同じように、統一教会の皆さんの家庭と先生の息子の家庭が完全に一つにならなければなりません。

 それでは、イエス様の相対は誰でしょうか。既にイエス様も祝福してあげたのです。それを知らなければなりません。しかし、それは世界的版図の勝利圏ではありません。国家基準を越える時に祝福してあげたのだということを知らなければなりません。イエス様は国家基準を越えて世界へ行くことはできなかったのです。それを越えなければなりません。興進は世界基準を越えたのです。

 ですから、興進とイエス様が一つになり、その家庭が一つになったのと同じように、今日、先生の家庭と皆さんの家庭が一つにならなければなりません。イエス様が犠牲になってから今日までの二千年間、イエス様とキリスト教が、一つになることができるこの日をどれほど待ち望んできたかをあまりにもよく知っているのです。

 それで、この「父母の日」に統一教会の教会員たちは、真の御父母様の苦労がどれほど大きかったのか、真の御父母様の心がどれほど苦痛を受けたのかということを知らなければなりません。真の御父母様について知らなければならない時が来たのです。そうしなければ伝統が分かりません。伝統をもつことができないのです。

 このレバレンド・ムーンの息子、娘はなぜ苦労をするのでしょうか。学校に行けば、他の子供たちが「レバレンド・ムーンはどうだこうだ」と言って後ろ指をさしながら、ひそひそ話をするのです。そのような蕩減を受けて先生の息子、娘は家に帰ってくるのです。統一教会のレバレンド・ムーンに反対する者たちから、皆さんがいくら苦痛を受けたとしても、それに比べると皆さんの受ける苦痛は何でもありません。

 学校に行って、反対する子供たちから父に対するそのような言葉を聞く時、隠れて涙を流す場面がいくらでもあったという事実を知らなければなりません。先生の悪口を聞いて、皆さんにはそのような痛みを感じながら涙を流す時がどれくらいあったのかというのです。

 そのような先生の息子がいるとすれば、皆さんは、十字架を背負いながら受難と苦痛を受けたその事実に同情し、涙を流して祈祷しながら「代わりに祭物になったとしても感謝することができる」という心だけでももつことができなければなりません。

 今、皆さんは、孝進のためにどれくらい痛みを感じて身もだえしながら涙を流したことがあるかということを反省し、悔い改めなければなりません。そして、それに先立ち、真の父母として迫害を受けてきた先生の苦痛がどれほど激しいものだったかということが分かりますか。

 そのような意味で、きょうこの「父母の日」に先生のみ言を聞き、新しい次元で自分の過去、現在を収拾し、未来に祝福を受ける可能性のある存在として「闘いに出発しよう」という決意をなすならば、きょうこの日の祝賀式が意義あるものになるだろうと思うので、このような話をするのです。


御聖婚二十四周年と興進様昇華百日祭(一九八四・四・一六、〔陰暦三・一六〕)


 韓国・日本・アメリカ・ドイツが一つになるとはどういうことかというと、アダム・エバが一つになることであり、カイン・アベルが一つになることです。四大国家でこれを完成させなければ、天の国というものが出てきません。完成圏というものを成すことができないのです。

 それで、四十年荒野時代を勝利して越えていくことにより、カナンの福地が世界的に決定されるのです。原理がそのようになっています。サタン世界の世界的障壁を越えていくのです。それは何かというと、サタンの主管圏でもある世界的障壁を乗り越えることによって、間接主管圏から直接主管圏に連結されるということです。そして、それは四十年路程を経て、新しいカナンの福地、新しい祖国創建の時代へと入っていくということです。

 それでは、完成時代とは何でしょうか。神様と真の御父母様を中心として長子権の基準を復帰したアベルが設定され、堕落していない伝統的な本然の世界への道が生じることであり、個人から家庭、氏族、民族、国家、世界へと越えていくことができる道が生じるということです。今、四大国家が世界の国家の代表なので、この三年さえ越えて、すべての国家がこの国家の行く道に従ってにくならば、世界は瞬く間に、七年以内で回っていくのです。これが一九九〇年までだと思っているのです。今から一九九〇年までです。

 薫淑は何も知りませんが、現在、天の国では后の立場に立ちました。ですから、地上世界と天上世界において、神様と真の御父母様の愛を中心として、また原理的な完成基準を中心として初めてすべての体制が整頓され、新時代へと入ってきたのです。すべての霊界と肉界が理論的にぴったり一致してこそ新しい時代が来るのです。それで、四十年期間を中心として新しい出発が始まるのです。

 それで、今、アメリカの五十州で機動隊が活動しているのです。これは、五十ヵ国を巡り歩くのと同じです。そこには、ありとあらゆる人種が住んでいます。三年間で、五十州すべてを回るのです。アメリカの国民は世界の人々を縮小させた国民です。しかしこの国には伝統がありません゜伝統がないので、私たちが伝統を立てるのです。

 きょう十六日は、真の御父母様の聖婚二十四周年ですが、この二十四周年というのは、二十四散をすべて越えていくということです〇二十四散を越えると同時に、教会創立三十周年になるのです。それから、興進君の昇華式をしてから百日になったのです。それで、きのう韓国ではその記念式をしました。先生も祈祷をしてあげました。百日の記念式をして初めて霊界で完全に定着するのです。きょうで終わりました。それらがぴったり一致しているのです。これは実に不思議なことです。国と世界と統一教会全体を蕩減し、越えていく時がこの四十年なのです。

 それで、皆さんは、韓国語を知らなければなりません。子供が生まれれば、最初に習うのは英語ではありません。腹中から生まれた子供が言葉を習うときは、韓国語から習わなければなりません。ですから今、強調しているのです。それは、真の御父母様が韓国人であるがゆえに習わざるを得ないのです。英語というものはカインの言葉です。真の御父母様にとって英語がありますか。日本語がありますか。真の御父母様の世界には一つの言葉しかありません。

 一九八三年に「一九九〇年まで」と発表したので、七年間で蕩減しなければなりません。言語の蕩減をしなければならないのです。それ以降、韓国語の分からない人は難しくなります。重要な会議はほかの言葉ではしないつもりです。エデンの園に本然の息子、娘、家庭、氏族が集まったのに、どうして通訳が必要なのかというのです。そのような概念があれば、サタンが一遍に讒訴するのです。中心幹部は、お父様と常に一緒にいるではありませんか。それなのに通訳を使ってきたということは、サタンの影響圏であったと思っているのです。

 先生が「韓国語を習いなさい」と言うのは命令ではありません。これは原理観なのです。ですから、仕方なく韓国人が世界の中心的責任者にならざるを得ないという話が出てくるのです。ですから、今から皆さんは、韓国人を連れてきて教育を受けなければなりません。昨年機動隊を出発した時から七年です。一九九〇年までの七年路程を定めたのです。七年の間に蕩減しなさいというのです。

 そのようにして、サタン圏である間接主管圏と直接主管圏が、真の御父母様と、真の御父母様の子女と、真の御父母様の氏族を中心として、完全に一つになるのです。真の御父母様・子女・氏族で三代なのです。三段階を越えれば完全に一つになるのです。サタンの讒訴圏を過ぎていかなければなりません。


祝福家庭子女二十一日修練会と興進ろうそく伝授
(一九八四・六・二〇、ニューヨーク、ベルベディア修練所)


 一九八四年六月二十日、アメリカ、ニューヨークのベルベディア修練所に、真のお父様が祝福家庭の子女たちを直接招集(四十名以上参席)され、二十一日修練会を始められたが、修練会が始まるこの日の朝、興進様ろうそくをつくられて祝福家庭の子女たちに伝授してくださった。


 今回、何としても孝進が根を下ろし、今まで見てきた孝進とは違う、先生と天が喜ぶことができる孝進となり、皆さんが孝進の垣根となってよく従い、二十一日修練期間に有終の美を飾ってくれたらいいと思います。

 それで、今回「興進ろうそく」という、ろうそくをつくってあげようと思います。このようにすれば、興進がいつでもここに来て皆さんを協助することができるのです。自分の名前が付いたそのろうそくが常に皆さんと共にあるので、いつでも来て協助することができるようになるのです。それゆえに、皆さんにはサタンが侵犯することができません。興進君が保護してくれるからです。ここで、興進君は、直接愛圏内の真の御父母様の息子です。直接愛圏内の真の御父母様の息子が守ってくれるものはサタンが讒訴することができないのです。

 祈祷する時には、いつでも興進ろうそくをともして祈祷するのです。そのようにすれば興進の保護圏が生じ、真の御父母様がいらっしゃり、神様がいらっしゃり、また興進が保護し、安全な基盤を成すようになるのです。ですから、そのろうそくの火というものは、最も貴いものだということを知らなければなりません。これは、祝福家庭の子女たちに限って配布するものですが、特別に命を覚悟して模範となることができる人たちには、皆さんが分けてあげることもできるのです。

 興進は、真の御父母様に孝子の本分を果たすことができずに霊界に行ったのです。ですから、興進がそのことを悔しく思って、孝子の本分を代わりに果たしてくれることを願っているということを知らなければなりません。それは、孝進を通してです! ですから、孝進は今、二人の息子の責任を果たさなければなりません。そのようにすれば、今から前途が開かれて本当に良くなるだろうというのです。

 皆さんは、今から統一家に責任をもたなければならないということを知らなければなりません。そのようにしようとすれば準備をしなければなりません。徹底的な準備をしなければなりません。み旨を中心として準備するということは膨大な内容です。ですから、今まで先生が宗教指導者としての一分野だけをもって歩んできたとすれば、今日、世界にこのような影響を及ぼすことができる位置に出てくることはできなかったはずです。一つの教派の責任者として現れて去っていくような人になったかもしれませんが、多方面に手を付けたのです。それは空想ではありません。

 基盤が必要なので準備をしなければならず、実力をもたなければなりません。実力のある人は実績をもたなければなりません。実績が基盤です。準備と基盤、それから実力と実績をしっかりもつのです。いくら実績があっても実力がなければ駄目ですし、実力があっても実績がなければ駄目なのです。

 孝進! 準備しなければならないでしょう? (します)。あなたも基盤が必要です。お父様の基盤ではなく、あなたの基盤が必要です。あなたも実力が必要です。お父様の実力をもってではいけません。あなたの実力でしなければなりません。それから、あなたの実績が必要です。そのようにしてこそ世界があなたの前に頭を下げるのです。ここに集まった皆さんも、みな実績の前に頭を下げるのでしょう? 先生の実力の前に頭を下げるのではありません。「私たちの先生は人のできないことをした」と言って実績の前に頭を下げるのです。

 このことをはっきりと知り、今回の修練期間において皆さんが決意し、孝進君が今や新しい決意をもって、より次元高く先生の願われた理想に向かっていくならば、私は監獄に行くことがむしろ天の前に文氏門中の栄光になると思うのです。孝進はそれを知らなければなりません。

 孝進、あなたは弟たちの前に兄としての責任を果たさなければなりません。過去の自分を考えずに、今から神様の前に恥ずかしくない自分にならなければなりません。立ちなさい。そして、手を挙げて宣誓しなさい。皆さんも孝進君と一つになり、統一家のこのような新しいみ旨を知り、新しい基盤を拡大するための準備と基盤、あるいは実力と実績を果たすために、総進軍することを共に決意しますか。(はい)。手を挙げて約束しなさい。


五 アメリカ連邦最高裁判所脱税容疑裁判と「愛天日」宣布


アメリカ法廷闘争を前後した総力活動


 一九八四年は、摂理史において、確かにこの上なく重要な転換期です。私たちは年の初めに悲劇に遣いましたが、それによって勝利の街道を走っています。「禍転じて福となす」という言葉のように、連勝を収めているのです。昨年三月に国際伝道機動隊を編成し、全体動員をさせました。その事業は、福音伝道のための最も偉大な最初の事業でした。何のためかというと、父の国である祖国創建のためです。

 今から、州責任者も機動隊の責任者も、みな講義をすることができる実力を備えなければなりません。そして、CAUSA運動もして、国際勝共連合の運動もしなければなりません。いずれにしても講義ができなければいけません。皆さんができなければ落伍者になるのです。

 それから、NCCSA(教会と社会活動のための全国協議会)の今までの外国人指導者はみな立ちなさい。皆さんは十地域の総責任者ですが、今後、皆さんと同じ仕事ができる人にするために、ここにいる州責任者を必ず一人ずつ連れて歩きながら育てなければなりません。皆さんが講義するとき、州責任者にも一科目ずつ講義させながら訓練していかなければなりません。

 五月、六月を越え、七月からは五十名の責任者がすべて活動することができるように追い立てなければなりません。そのようにしなくては、十一月までを基準とした選挙期間において、様々に複雑な支障をもたらすのです。ですから、機動隊責任者たちは「そのような講義訓練を今からしよう」と考え、全員が「その訓練を個別的にしよう」という考えをもたなければなりません。

 この牧師公聴会を各州でできるように拡大しなければなりません。そのためには、復興会をすることができる基盤を拡大しなければなりません。ですから、この牧師公聴会をするためには、皆さんが人員を補充しなければなりません。五州の責任者と機動隊の隊長も、活動するときに必要な牧師たちと関係を結び、その後援組織、擁護組織を強化しなければなりません。

 ですから、NCCSAを早く拡大して、復興会をすることができる基盤を早く全国化しなければなりません。整備しなければなりません。これ以外には、アメリカの(既成)教会の行く道がありません。そしてミスター朴の話していたこと、すなわち教会員全体を動かして選挙運動をすることができるように教育をするのです。共産党を防ぐために教育をしなければならないのです。これは政治運動ではなく教育です。ゆえに、誰がこのことを知っても反対することはありません。

 機動隊をつくるというその原則に従って、先生は、二百五十台のモービル・ホーム(移動家屋)と二百五十台のトラックを準備しなければならないと思っています。短期間で準備し、このような国家的組織編成の闘いに出ていかなければなりません。それが先生の考えです。そのようにして、今からCAUSA運動を中心として、少なくとも約四千万人の会員を何としてでもかき集めなければなりません。韓国では、五十日間で七百万人を突破しました。日本でも、五十日間で四百五十万人を突破しました。ここにいる皆さんはどうですか。アメリカはどうなのですか。

 それでは今後、この数を中心として、世界的な群れが集まったとすれば、皆さんは何をするのですか。四千万人会員の募集をしなければなりません。そして七千万という、先生が宣布したものを成せばすべて終わるのです。今、ブラジルでは一千万の会員募集を始めています。

 五十州の組織責任者を選定しなければなりませんが、いかに強力な人を責任者として選定するかということが問題です。そのためには、統一神学校の卒業生から適当な人を選出したり、CARPや何々運動などの区別なく超部署的な立場から選出して、強力な体制をつくらなければなりません。

 CARPの責任者たちは、このようにCARPの仕事をしていますが、彼らを動員することもできるのです。世一路もそうですし、ファンダレイジング・チームもそうです。デモや大衆活動をするなどの全体活動をする時には、必要に応じて彼らを動員することができる特権を付与します。

 ファンダレイジング・チーム、オー・シャン・チャーチ、日本の会員もみなそのようになるのです。また、ジュエリー(宝石)メンバーなど事業関係の人々もそのようにするのです。特別な時には、私たちに所属するすべての要員に命令することができる特権を付与します。

 先生は、NCCSAや超教派運動、それからICUSやニュー・エラ(New ERA:新超教派研究協会)運動などを、このような時を中心として行ってきたのです。皆さんの知らない中で、今まで先生は、この一時を中心として総決算し、完全に統合するための運動をしてきたのです。今まで異邦の宗教と異邦を生かすための運動をしてきたし、今もしているのです。共産世界を助けるためにそこに入っています。中共を生かすために、今ありとあらゆる運動をしているのです。またイスラム教徒を生かすためにもありとあらゆることをしているのです。


最高裁への上告(一九八四・一・二六)と意見書提出(検察側:四・九、弁護人側:四・一六)


 脱税容疑裁判に対する控訴審で、アメリカ連邦高等裁判所が原審どおりの確定判決を下しだのに対して、これを不公正な裁判によるものだという理由で、一九八四年一月二十六日、弁護入団はアメリカ連邦最高裁判所に上訴した。四月九日には、最高裁に検察側の意見書が提出され、四月十六日には、弁護人側の意見書が提出された。

 この四十年期間で、国家を中心として、今までの間接主管圏から直接主管圏へと越えていかなければなりません。サタンからの個人的、世界的讒訴条件をすべて清算し、越えていかなければなりません。そのようにして、四大国を中心として、自由世界のアメリカで完全に統一する運動をして、カナン復帰の峠を越えていかなければなりません。その時が今であると思うのです。

 完成時代には、真の御父母様と長子を中心として、世界的に一つにするのです。そして、世界的に蕩減すればすべて終わります。エデンの園で堕落しなかった直接主管圏内に入っていくのです。神様の愛と人間が一つとなって、個人の立場から天国の家庭、氏族、民族、国家、世界をつくっていくのです。そのようになれば、サタンの讒訴する条件が完全になくなるのです。同じことです。

 ですから、先生は三年間どこにも行きません。この期間は、イエス様の三年路程に匹敵するので、十字架を中心としてどのようなことをしてでもそのことをするのです。イエス様の時代には弟子たちが逃げていきました。しかし、今は闘うのです。それで、今年の四月から八月まで法廷闘争をするのです。最高裁と闘うのです。

 それで、この三年間は、民主世界、自由世界においてイエス様が世界的舞台でローマと闘って勝利したという基盤を築く、メシヤの三年路程です。今の時は、勝利へと越えていく時なのです。

 その期間に、イエス様が十字架につけられたのと同じように、私がアメリカに来て十字架につけられるのです。法廷闘争は十字架につけられるということです。それで、一次から二次の高等裁判所まで行ったのは、イエス様が死んでから生き返ったのと同じです。半分は支持し、半分は反対したのです。

 主判事は私の側であり、副判事二人が反対したのです。それは長成時代に該当するのです。第三次の最高裁を中心として闘う時には世論が沸騰し、すべて「レバレンド・ムーンを解放しなければならない」となるのです。世界的基準で自由世界全体が完全に一つになり、キリスト教全体が一つになるのです。

 統一教会は今年で三十周年ですが、それは、イエス様が三十歳になったのと同じです。私個人は三十歳でキリスト教を相手にしなければなりませんでしたが、教会の三十歳の時には世界的キリスト教と世界を相手にすることができる段階に来たのです。

 そのようにすべて発展したのです。国家的時代なのです。統一教会の三十年を中心として、世界相対時代に来たのです。イエス様が世界的文化圏と向き合ったその年齢の時代に統一教会が入ってきたのです。統一教会の年齢が、世界的文化圏と向き合う段階に来たのです。

 今年は二番重要です。裁判も、四月と五月にすべて引っ掛かっています。ソ連とアメリカの問題、そして中共の問題も引っ掛かっています。レーガンが中共に行ったのは良いことでした。それは、天側の西欧の天使長と、サタン側のアジアの天使長とが出会うことです。そのようにしてアジアの天使長格である中共と、西欧の天使長格であるアメリカが出会ったということは良いことだったのです。

 先生は今、レーガン政権と完全にかみ合っていくのです。レーガンは私を証しなければなりません。そうすれば終わるのです。裁判が終わって私が勝利したのちには、レーガンが謝罪し、アメリカが私を表彰し、勲章をくれなければなりません。


連邦最高裁上告棄却(一九八四・五・一二)


 一九八四年五月十二日、アメリカ連邦最高裁判所は、「自分は、不公正な裁判を受け、宗教迫害の犠牲的祭物」であると主張し、異議を申し立てた真のお父様の上告を何の論評もないまま棄却した。今回の事件に対して、相当数の宗教団体がいわゆる宗教の自由と関連させ、判事たちに慎重に対処するよう迫ったが、同裁判所はこれらの勧告を無視したまま、結局原審(懲役十八ヵ月、罰金二万五千ドル)確定の判決を下した。

 私が一つ尋ねます。今回のこのような事件を中心として、各自が今までの自分自身の心と過去を批判し、このような摂理的な時点において「私自身が天の前に立って、何かをしなければならない」と決意しましたか。(はい)。してきたという人は手を挙げてみなさい。天の前にそのような誓いをしましたか。それならば、この時間、「もう一度真の御父母様の前に決意しなさい」と言えば、そのようにしますか。(はい)。

 先生が一生の間み旨の道を歩んでくる中において、そのような契機があったと思いますか、なかったと思いますか。その時は、今日のように数百名の世界各国の人々が集まった中で決意し、誓ったのではありません。たった万人、私だけだったという事実を皆さんは知らなければなりません。それは、世界的指導者の立場でしたのではありません。しかし、皆さんは、世界的な立場でそのような決意をしているのです。

 また、今皆さんが決意すれば、アメリカや全世界の人々、知性人と法曹界にいるすべての人々がアメリカの官庁に対して「間違っている」と言い、全世界の四十億の人類が私たちの側に立って歓呼し、擁護する背景をもつことになるのです。そのような驚くべき事実をもっているということを知らなければなりません。白人世界でもそうですが、有色人の世界には、より衝撃が大きいということを知らなければなりません。

 今回のレバレンド・ムーン事件を霊的、精神的に見るとき、世界の歴史路程でこのような連合的な形態が起きたのは初めてのことだと思います。霊的に見れば、心の世界で爆発が起きて新しい霊的統一圏が出発する起源ができるのだという事実を知らなければなりません。

 忘れないでください。この決意が、今日私たちのすべての鬱憤を爆発させることができる爆発的な原動力になるだろうと思っています。では、手をこのように合わせてください。そして、十本の指を見て「この手と、この足と、この体は裏切り者になることはない」と自分自身の前に誓ってください。誓いをなした人は「アーメン」と唱えてください。(アーメン)。ありがとうございます。そのようにすれば、すべて済みました。きょう、ここに集まったすべてのものが解決されるのです。

 この道を歩んできながら監獄生活もたくさんしたし、手錠もたくさんかけられましたが、私の命が断たれない限りは感謝していかなければならないという立場で歩んできたのです。感謝しなければなりません。喜びで迎え、結果は天の前に任せるのです。

 そのような決意をして、どのような生き方をするのでしょうか。私がただ生きていれば、死なざるを得ません。しかし「み旨を立てられた神様のかわいそうな立場があるので、私にこのような苦痛を与えて峠を越えさせ、かわいそうな神様の摂理を継承させるために神様が私を残しておくのだ」と考えるのです。

 今の時も同じです。精神世界が今、レバレンド・ムーンを中心として、すべて一つに統合されてくるこの時に、有終の美を飾るためには、犠牲を覚悟していかなければならない伝統の道が間違いなく残されていると思うのです。私は弱くはありません。一対一の対決です。レスラーが首を絞めるのと同じ瞬間です。ですから、「やってみろ! お前にとってはそれが最高の力を尽くしたものだが、私にとっては今から始まりだ。今からが始まりなのだ」と言って対決をするのです。

 皆さんが知っているように、この時は、ソ連共産主義のKGBを中心として、すべての怨讐が先生の命をねらっている時です。私の子供たちを拉致する計画があるという報告を私が受けているという事実を知らなければなりません。しかし、このような決定が出ることによって、KGBはすべての計画を中断せざるを得ないのです。

 外的な面から見れば、世界的な統合運動を開始し、悪魔たちの攻勢を防御することができる良いチャンスだと思うのです。怨讐たちは「レバレンド・ムーンにはお金もたくさんあるので、ただレバレンド・ムーンを処置するよりは、その息子、娘を拉致してお金をもらってから処置するほうが良い」と考えるのです。自分たちが利益を得たあとから、いくらでもレバレンド・ムーンを処置することができると考えているのです。しかし一年半という闘争期間において、そのような計画を実行すれば、愚かなことになるのです。また、内的に統一教会を見るときは、そのことによって団結できる良い機会となるのです。


「第二のレバレンド・ムーンになれ」


 ここで私が皆さんに一つ提議することは、皆さんの決心の上に先生の決心まで代理してほしいということです。今、皆さんは決心をしましたが、それは皆さんの立場から決心したことでしょう。ですから、先生の伝統的な思想を受け継ぎ、「新しい第二のレバレンド・ムーンになろう」という決心をしなければなりません。そのようになれば、レバレンド・ムーンがいなくなっても大丈夫です。きょう、そのような決意をすることができますか。手を挙げなさい。アーメン!(アーメン)。

 それでは、全世界にいる統一教会の二百五十名の責任者たちと、宣教部で生活しているすべての宣教国の代表たちが皆さんと同じ決意をする瞬間に、天地と霊的世界が連結されているという事実を宣布します。アーメン。(アーメン)。

 このような契機が設定されたという事実は世界史的なことです。これは目には見えませんが世界史的なことです。今から皆さんは第二のレバレンド・ムーンです。それゆえに、迫害を受け、難しいことがあったとしても、自分を中心として考えるのではなく、先生を中心として考えなければなりません。第二のレバレンド・ムーンとして「先生ならばこのような立場でどのようにしただろうか」ということを常に考えなければなりません。それが表題であり、生活方式です。

 先生は、今まで修養してくる中で三大目標を定めて歩んできました。み旨を立てて歩む時に三大目標を定めたのです。第一は何でしょうか。宇宙主管を願う前に自己主管を完成せよ! これは一番難しいことです。苦痛の道、十字架の道を行く時には、いつでもこの「私」という者が逃げ出そうとするのです。そのような時には、「こいつめ!」と言いながらコントロールするのです。

 第二は何でしょうか。皆さんと約束した時に「第二のレバレンド・ムーンになれ」と言った言葉と同じです。第二の神様、第二のイエス様の立場に立て! これは先生の人生観です。「私は第二の神様だ、第二のイエス様だ!」というのです。万事に対する時、自分が対するのではありません。ここにいるレバレンド・ムーンが対するのではありません。神様ならばどのように対されるか、イエス様ならばどのように対されるかということを考えるのです。

 第三は何でしょうか。祈祷することです。ソロモンの知恵を求めるのです。「イエス様の愛と、ソロモンの知恵と、ペテロの信仰を下さい」と祈祷するのです。それ以上に祈祷しなければなりません。

 このような原則的な第一、第二、第三の目標を中心としながら、祈祷したとおりにすべてが成し遂げられたという位置を経てきました。それゆえに、今日、世界的な頂上の位置から、レバレンド・ムーンを中心として霊界と肉界とサタンと神様の道を貫くことができるのです。そのような頂上の位置に来ているという事実を知らなければなりません。

 先生は、神様が見るように皆さんを見ることができます。いかに私が男性であっても、女性たちをみな妹のように思い、娘のように思い、お姉さんのように思うのです。そのような神様の見る心情圏に立っているので、男性も女性もすべて先生のことが好きなのです。

 この三大原則を皆さんは知らなければなりません。皆さんは第二のレバレンド・ムーンなので、第一のレバレンド・ムーンがもった三大原則を伝授してあげなければならないと思い、このような話をするのです。


「愛天日」制定の宣布(制定:一九八四・五・一六、〇〇:四五、イースト・ガーデン、
宣布:○五:二〇、ベルベディア修練所)


 アメリカ連邦最高裁判所による脱税容疑裁判の原審確定の最終判決四日後である一九八四年五月十六日零時四十五分、アメリカ、イースト・ガーデンで、真のお父様は「愛天日」を制定され、五月二十日、ベルベディア修練所で聖日説教をされながら公式宣布された。「愛天日」は、真のお父様を十字架につけようとするアメリカを許し、真の愛で監獄まで消化されるという宣言とともに決定された。

 愛天日! これは何でしょうか。愛を中心として天が主管する日です。今まではそうではありませんでした。世の中を神様の愛を中心として主管することができなかったのです。その意義は、天の愛を中心としてすべてのものを主管することができるようになったということです。

 アダムとエバが堕落したので、堕落した愛によってすべてが反対を受けたのですが、真の父母の愛を中心として、サタンの主管圏から神様の主管圏へ宣布してしまわなければなりません。それが、法廷宣言に合わせてその出発の日を決定することができる良いチャンスです。

 イエス様が死んで、二二日間どこに行ったのでしょうか。三日間、地獄に行ったのです。サタンの地獄世界に入っていって愛の復活の日を立て、主管圏を立てる責任を果たさなければならないのです。主管圏を復帰しなければならないのです。ですから、イエス様は、霊界の父母たちと地上の父母の権限を中心として「神様の愛を中心とした統治時代へと越えていく」という宣言をしなければならないのです。ここで、宣布式をしなければなりません。皆さんは知りませんが、天は、一九八四年五月十六日午前零時四十五分に既に宣布式をしたという事実を知らなければなりません。

 今までは、皆さんが過ちを犯した場合は父母が責任を負いましたが、今からは、父母は責任を負いません。今からは、愛の主管圏をもって自分で責任を負わなければなりません。ですから、今からは、皆さんがいくら過ちを犯しても、天の国の父母様の前や全体の摂理の前には支障にならないというのです。今までは、愛の中心となる「愛天日」を定めることができなかったので、すべて父母が責任を負ったのです。しかし今、「愛天日」を定めたので、今からはそうではありません。

 それでは、ここに、世界の代表、百二十ヵ国の宣教国を代表して全体が集まりましたが、「先生のみ言を中心として完全に統一し、愛の主管圏を越えていきます」と誓いますか。(はい、お父様)。ありがとうございます。今からは解放です。先生は、今からは解放の位置に進むのです。新時代への転換の時代が来るのです。(拍手)

 それで、きょう、このような「愛天日」を通して死の恐怖もすべて愛で消化し、監獄の恐怖も愛で消化しなければならないという祈祷をしたという事実を知らなければなりません。統一教会を中心として、死を愛で消化し、今日の法廷、地上地獄を愛で消化するという式を、今先生がしたという事実を皆さんは知らなければなりません。

 「愛勝日」と「愛天日」をつくるということは、真の御父母様がいなくては不可能なことです。しかし、真の御父母様が現れて歴史時代にこのようなものをすべて成し、後代の人々の行くべき道を高速道路にしてあげたのです。ですから、歴史の中で永遠に「愛天日」を愛し、「愛勝日」を褒めたたえながら記念しなければなりません。そのような重要な日だということを知らなければならないので、この時間に宣布をするのです。

 興進は、霊界を中心として霊界の地獄撤廃運動をし、先生は、肉界の地獄撤廃運動をしました。私が監獄に行っても、監獄を監獄だとは思わないというのです。興進君が霊界に行くことによって、地上地獄の門が開放されました。今日、このような公判事件によって、サタンは統一教会の教会員をすべて引きずり下ろそうとしますが、先生はこれに何をもって対処したのでしょうか。先生が監獄に行っても、そこが監獄とは思わないということをもってです。これが問題なのです。監獄に行っても監獄を監獄と思うのではなく、それ自体も天国の延長であると思うのです。なぜでしょうか。地上地獄を撤廃したからです。地獄、監獄まで撤廃してしまったのです。地獄、監獄までも天国圏に押し込むのです。

 そのような条件のもとで、真の御父母様の愛を中心として杭を打ち込まなければなりません。その杭が打ち込まれた日とは何の日でしょうか。サタンと神様の前に間違いなく杭を打ち込んだ日とは何の日でしょうか。それが「愛天日」です。今や、神様の愛を中心として越えていくことができる時代へと移っていくのです。


愛天のろうそく伝授と一情祈祷会出発(一九八四・五・二〇、ベルベディア修練所)


 一九八四年五月二十日、アメリカ、ベルベディア修練所で、真のお父様は聖日説教をされながら、毎年この日五月二十日を「愛天日」として守り、記念されると宣布された。この日、愛天のろうそくが伝授され、一情祈祷会が結成された。

 このろうそくの火は、イースト・ガーデンに行ってつけてきました。十六日に「愛天日」を宣布した時に、その場でこのろうそくの火をつけたのです。ですから、ここに準備されたすべてのろうそくに火をつけますが、これは、家庭をもった人がもつことができるのです。今後、結婚すれば、このろうそくの火をもつことができます。これは何かというと、愛の真の御父母様を中心として天と一つとなることによって、愛の主管圏が生じるということです。その主管圏のための一つの象徴的なろうそくなので、結婚した家庭がもつのです。

 このろうそくはどのような時に使用するのかというと、国のためであるとか、世界に重要な問題があったり、自分の家庭に重要な問題があったり、また自分の一族に重要な問題がある時に、その家庭のおじいさんや、父母、あるいはすべての家族が集まって、このろうそくの火を中心として「愛の主管圏が成されるように」と祈祷するのです。そのようにすれば、そこにはサタンが侵犯することができません。このような分別されたろうそくであるということを皆さんは知らなければなりません。

 この光が届くところには、神様と真の御父母様が共にいると思い、愛の主管圏が成されると思わなければなりません。聖別されるのです。真の御父母様を中心としてこれを始めたのですが、皆さんがこれをもつことによって、皆さんの家庭にまで連結させるのです。この祈祷をする時に、皆さんが夫婦げんかをして一つとなることができないようではいけません。このろうそくをもとうとすれば、そのような恥ずかしいことがあってはいけません。そのようにすれば、このろうそくをもつ資格がありません。

 また、このろうそくには、芯を中心として自己犠牲をするという意味があります。天を中心として人類がすべて一つになり、一つの光を発するためには犠牲にならなければならないということの象徴になるのです。火がつくのは、ろうでもなく、灯心でもありません。ろうと灯心が合わさって火がつくのです。これは、皆さんの夫婦も一つの主体と対象として互いに犠牲になりながら光を発しなければならないということの象徴にもなるのです。

 それで、真の御父母様が定めた「愛天日」の基盤を中心として、これを全世界的に、すべての祝福家庭が連結するのです。これは愛天のろうそくです。これには「天が主管する」という意味があります。

 そして、ここにともしびをともす時には、できれば今後ライターのようなものをみな一つずつ保管して、そのライターでつけるようにするのですが、そのライターの泊をできるだけからさないようにしなければなりません。からしたとしても、ほかの人がもっていれば、そこから火をもらってからさないようにしなさい。火を消しても、今後ライターだけは保管しなければなりません。

 この愛天のろうそくをもてば、一つの道しか行くことができません。愛の道が一つの道ではありませんか。先生も、一つの愛をもって神様に従っていくようになっているし、皆さんも、一つの愛をもって真の御父母様と神様に従っていくようになっているのです。ですから、皆さんは、先生の言うことを絶対視していかなければなりません。そこには異議がありません。過去のすべてのものをきれいに整理しなければなりません。

 それで、きょうここで、「一情祈祷会」という名前を定めます。一つの情、統一された一つの情、心情的紐帯を結ぶ祈祷会という意味で「一情会」です。ここから、今回の事件は全世界を結ぶのです。

 それゆえに統一教会では、今後どこに行っても常に一人は祈祷する人がいるのです。今から地上に天国ができる時までは、そのようになるのです。それは礎石です。サタン世界を追い出す礎石なのです。

 四十日に二回ずつ回ってくるようにしてあげなさい。教会ごとにすべて行いなさい。教会員が二百名の場合は、毎日五名ずつ祈祷するのです。統一教会員であればそれをするのです。また、その日は必ず一食、断食をするのです。一日断食をしてもかまいません。この条件は、朝食断食だけは抜かしてはいけません。

 それで、それをすべてお金に換算して預金するのです。「一情会」維持費として、今後それを集めるのです。教会で集め、全世界的に集めます。全世界的に集めるのです。それを七年に一回ずつ、全世界的に集めなければなりません。


《祈祷》


 愛するお父様! 「愛天日」を定めたこの勝利の標的を消えないろうそくの火をもって象徴しましたので、ここに真の御父母様の愛、神様の愛が現れて、このろうそくの光が照らす所ごとに、その場の火とともに一つになったその家庭には平和が宿り、あなたの愛の主管圏が連結されて暗い勢力を防ぎ、すべての不義の条件を防ぎ、不和の根源を防止することができる勝利の神聖なろうそくとなるように許諾してください。

 これを愛して、特別に祈祷する所に、あなたがいつも共にいてくださり、真の御父母様が共にいてくださり、全霊界と肉界が愛の統治権をもって臨まれ、保護してくださることをお願いいたします。

 今から始まるこの愛天のろうそくの上に、あなたの栄光とともに歴史に永遠に連結されることができるように、そして天国が完成する時まで続けることができるように祝福をしますので受けてください。真の御父母様の名によって祈祷し宣布いたしました。アーメン。アーメン。アーメン。


六 宗教の自由守護大会とダンベリー刑務所への入監


世界各国の宗教の自由守護大会(一九八四・五・三〇〜)


 真のお父様への宗数的弾圧に抗議する集会が、世界の至る所で聞かれた。アメリカでは、米国内の六十宗派、三百名以上の聖職者たちが、一九八四年五月三十日にアメリカ連邦最高裁判所の投獄決定に対して抗議するデモ集会(ワシントンD・C、ローズ会館)を開き、また六月十一日、「宗教の自由のための集会」(ニューヨーク、シェラトン・ホテル、一千名以上)で、真のお父様の無罪を主張した。日本は、六月十二日、「宗教の自由 の日」東京大会(三千名)、そして韓国は六月十四日、「宗教の自由のための大会」(ソウル、ヒルトン・ホテル、千三百五十名)を通してアメリカの覚醒を迫った。

 先生は、今皆さんが決意したので、どこに行っても心配しなくてよい立場に立ったということが有り難いと思うのです。また、今この場にキリスト教が一つになっているという事実が本当に有り難いと思うのです。イエス様が十字架で亡くなることによって失ってしまったものを復帰できる時が来たのです。ローマ帝国の時代を中心として見れば、キリスト教はその時のユダヤ教と同じであり、先生はその時のイエス様と同じなのです。

 イエス様が十字架を背負う時は、ユダヤ教とローマ全体が分かれていきましたが、今ここで、私が十字架を背負って越えていくこの時においては、統一教会の教会員は、全員逃げてはいきませんでした。十二弟子が逃げていかなかったのです。逃げずに固く団結し、キリスト教が先生に反対する立場ではなく、ユダヤ教がイエス様を歓迎する立場から四十の既成教会の教団が固く団結して宣誓したのです。それで、来たる二十九日から世界的な発表をします。

 したがって、レーガン政権が「私はレバレンド・ムーンを支持し、レバレンド・ムーンを助ける」と一言だけ言えば、すべて終わるのです。ローマ帝国とユダヤの国とユダヤ教が一つになって世界的な版図を越えていくことができる道がちょうどこの瞬間、息の詰まるようなこの期間を中心として連結されていくということを知らなければなりません。その時は、国も、教会も、弟子たちまでもが逃げていきましたが、今は弟子たちが完全に一つになったのです。それから現政府、共和党ならば共和党が統一教会に反対するようにはなっていないというのです。それを知らなければなりません。

 それで、統一教会と皆さんが一つになり、キリスト教が一つになり、国と自由世界が一つになることができる瞬間、そのような時点に置かれているということを知らなければなりません。また、韓国政府も一つになり、韓国のキリスト教会も一つになるのですが、もし韓国のキリスト教会が反対すれば政府が弾圧するようになっているのです。

 今や大韓民国が一つになるのです。それで、七百万の勝共連合の会員が一つになるのです。それからまた、日本と一つになるのです。レバレンド・ムーン救援運動が展開するはずだというのです。国家的次元を越えているのです。

 アメリカが反対すれば、南米はレバレンド・ムーンを「南米に連れていく」と言っているのです。アメリカが反対する立場に立てば、北側はサタン側となり、南側が天の側になるのです。韓国のようにです。韓国をそのままにしてより大きな南側の世界を掌握することができる基盤を築いてきたということを知らなければなりません。

 韓国のキリスト教が反対することによって韓国を失ってしまいましたが、今は、南北のアメリカを探し立てることができる時代に入り、今一つにつなぐことができる運動が展開しているのです。皆さんを北側の代表として立てて、南側とすべて連結できる運動が展開しているという事実を知らなければなりません。

 私は監獄に行かなければなりません。私を監獄に閉じ込めたとしても、本当に困るのはアメリカです。デモが起き、様々な騒ぎが起きるのです。米国務省が「どこへでも、頼むから、外国に出ていくことができるならば、出ていってほしい」と言っても、私は出ていきません。「出ていかなければ困る」と言うのです。そのようになれば、南米の人々が協助するのです。黒人の国が大騒ぎして大変なことになるのです。そのようになればアメリカが困るのです。


米上院司法委員会憲法小委員会聴聞会での証言(一九八四・六・二六)


 一九八四年六月二十六日、アメリカ上院司法委員会憲法小委員会(委員長:オリン・ハッチ氏)は、米国内の宗教の自由に関する聴聞会を聞いた。三百名以上の人が傍聴する中で、真のお父様の脱税容疑の有罪判決に伴う宗教の自由の侵害いかんを調査するために聞かれた同聴聞会において、真のお父様は、あらかじめ準備された英語の演説文を通じて所見を明らかにされた。

 神様は、この地上で真の自由を探し出そうとされていらっしゃいます。自由に対する最大の脅威は共産党独裁です。共産党は、既に一億五千万もの無実の人の命を奪いました。その中の犠牲者の多くは宗散人です。私も北朝鮮の共産党の強制収容所からかろうじて生きて出てきました。共産主義は、今日の世界における最悪の非人道主義です。

 ところが、最近になって自由主義陣営は後退する一方です。一九七五年、自由主義陣営は東南アジアから後退しました。それによってまた、数百万の人命が犠牲を強いられました。アフリカやラテン・アメリカの様々な国々が続々と共産化されています。少なくとも十五億の人類が共産治下で奴隷になりました。

 今この時点では、アメリカの裏庭ともいうべき中米一帯が共産主義の第一線になっています。私たち自由主義陣営の敵は、彼らの最終目標であるこのアメリカを征服する日まで、その前進を止めないということを私は知っています。

 私は、一九八〇年、レーガン大統領の選挙を支援しました。私はこの大統領が共産主義を防ぎ、この国を神様と建国精神へと立ち戻らせてくれることを願いました。ところが、残念なことに、最も多くの宗教界の支持を受けて当選したこの大統領の政権下で、政府がそのいかなる時よりも教会活動を侵害しており、歴史上初めて牧師たちが投獄され、宗教の自由が致命的な傷を受けています。いったいこれはどういうことでしょうか。

 これまでの十二年間、私は、アメリカのために人間のなし得る最善を尽くしてきました。私には、ただひとえに一つの目標があっただけです。それは、アメリカを道徳的に強くし、神様が賦与された使命を果たすことができるアメリカの力量を何が何でも育てようということです。

 既に数億ドルがアメリカに投入されており、この莫大な資金は主に海外から送られてくる現金です。統一運動においてはほかのこととは違い、アメリカは恵みを受ける立場にあって援助をする立場にはありません。

 皆さんが私のこのような膨大な公益事業の範囲を知っていらっしゃったならば、私がアメリカに来て二万五千ドルの脱税を謀っただろうとは誰も思わなかったはずです。私の裁判事件は最初から脱税事件ではありませんでした。これは、アメリカ政府が主導した宗教裁判です。

 私の有罪判決は、宗教自体を実践することが罪になるという意味です。宗教指導者という正にその本質のゆえに、私は処罰を強要されています。このようなあきれた事実は、アメリカの良心を揺さぶって目覚めさせました。宗教指導者と信仰者がついに立ち上がったのです。彼らは憤りに震え、抗争の前進を始めました。最も重要な事実は、広範な宗教界が一つの目的のもとに団結したという事実です。この宗教界の団結は、最終的にはアメリカの生存を保障するはずです。

 むしろ私は、アメリカのために祈祷します。今この瞬間、私は、神様に対する感謝の心情で満ちあふれています。それは、神様がこの重大な時期に私を選ばれ、この国の宗教の自由を勝ち取る闘いの急先鋒に立たせられ、アメリカの大覚醒を促すための導火線となるようにしてくださったからです。

 議長! この機会を下さったことを最後にもう一度感謝いたします。私は、次のような言葉で私の証言を結論づけようと思います。神様! このアメリカを祝福してください。ありがとうございました。


上院聴聞会とNCCSA(教会と社会活動のための全国協議会)活動の強化


 皆さんが知らなければならないことは、今、キリスト教と統一教会がこのように短期間で一つになるとは誰も考えることができなかったということです。先生もそこまでは考えることができませんでしたし、多分神様も、そこまでは考えることができなかったのではないでしょうか。(笑われる)

 このようなことを考えるとき、これは偶然に生じたことではないということです。責任を負った者は、既にこのような問題を中心として、将来この一つの焦点に合わせるために構想し、計画を立てていたという事実を皆さんは知らなければなりません。

 私たちは、ここで牧師大会を行いましたが、今回の聴聞会によって、今はもう完全に国家的次元で一つに結ばれたのです。今は、このような宗教大会を中心として、期待する道は二つしかありません。一つは強力な力を中心として全キリスト教が一つになり、大々的に闘って勝利する道であり、もう一つは、国会を通じて、調査団を立てて闘う道です。

 聴聞会を中心として調査し、根源を明らかにして是正することと、法を通過させて是正する道しかありませんが、この二つの道の中で、調査聴聞会を開くということは、すべての宗教において希望峰として登場することでしょう。今回、憲法小委員会の委員長オリン・ハッチ氏も、この聴聞会を行うという事実ゆえにどれほど多くの圧力を受けたことでしょうか。きっとそうです。この問題をめぐって共産党や、アメリカを将来滅ぼそうとしているKGBの地下運動家たちは、命を懸けて反対するはずです。

 このようなことを考えるとき、私たちのNCCSA運動は絶対必要な運動だと思うのです。このような裁判事件が進行しているこの時期に、お金がいくらでも必要なこの時期に、「この運動のためにトラック二百五十台、良いものを買いなさい」と言ったのです。レバレンド・ムーンが買うものであれば、最も良いもの、最高のものを買おうというのです。

 私が死んで霊界に行ったのち、私がアメリカの緊急時にアメリカのことを心配し、緊急対策としてそのトラックを買ったという歴史的事件を後孫たちが知れば、その古びたトラックは、その家、その町、その郡、その州の宝物になると思うのです。

 今、私たち二百数名の統一教会の責任者たちが犠牲になったとしても、三十万名近い牧師たちが生きることができるならば、皆さんは「自分が犠牲になろう」という決意をしなければなりません。そのようにすれば、きょうの記念日が一つの新しい契機となり、一つの新しい出発をすることができる爆発口となるはずです。

 そのように決意する人は手を挙げてみましよう。両手を挙げてみましよう。三十万名を二百名で分ければ何人になりますか。千五百名ならばそれほど多くはありませんね。一日に五名の牧師を訪ねていけばいいのです。そして教会に行く時は、真っ赤な染料を積んでいってその教会に塗るのです。イスラエル民族も、昔カナンの地へ行く時に血を塗ったでしょう?

 牧師に会って何をするのですか。ビデオを見せてあげ、ドキュメンタリーを見せてあげるのです。すべての資料をあげるのです。そして、「新しい天国、新しいアメリカヘと前進しなければなりません」と言って、宣伝をするのです。


ダンベリー(Danbury)入監前、声明発表(一九八四・七・一九、ニューヨーク)


 一九八四年七月十八日、ジェラルド・ゴーテル・アメリカ連邦地方裁判所判事は、刑執行免除ための真のお父様の最終再審要求も棄却、二十日からコネティカット州のダンベリー連邦刑務所で十八ヵ月間の服役を始めるよう命令した。真のお父様が参加しない中で開かれたこの日の審理で、ゴーテル判事は、弁護人が要求した減刑等の要請を受け入れず、服役することを命令し、六ヵ月刑の宣告を受けた神山氏も同様であった。

 収監日前日の七月十九日、真のお父様は声明文を発表し、自らの潔白を明らかにするとともに、事件の発端は税金問題ではなく、教会内問題に対する政府からの侵害であったということを指摘した。それと同時に、真のお父様は、統一教会の世界本部を、この国のために継続して祈祷するダンベリー刑務所に移すと語られた。

 私は潔白です。私はどのような過ちも犯しませんでした。ただ単に、政府の権力乱用と迫害の犠牲者であるだけです。アメリカ全域の数千の聖職者たちが私に対する政府の迫害を抗議し、宗教の自由の守護という名のもとで一週間ずつ私と共に入監することを決意しました。

 神様は、一九七一年、私に「アメリカに来てキリスト教信仰の復活運動を展開し、この国の霊的基盤を回復させなさい」と命令されました。無信仰生活の暗い霊的雰囲気と宗教的な偏狭がアメリカに現れた時に、霊的覚醒を起こすようにと私を送られたのです。

 私自身は、共産治下の監獄で、ほどんど死の直前までを耐え抜きました。私は、アメリカを霊的な死から覚醒させる神のみ旨のためであれば、むしろ監獄に行くことを希望します。

 今日、アメリカは、歴史上のいかなる宗教事件よりも大きく宗教圏を侵害しています。現在ある数千の裁判事件は、教会と政府の衝突事件です。アメリカで多くの牧師たちが投獄されている現実において、どうしてアメリカがソ連のサハロフ博士の投獄を批判することができますか。

 私には、この国にただ一つの希望があるだけです。それは、アメリカの道徳性の強化と神様のみ旨完成のための基盤を広げることです。このような目的のために、今までアメリカで数値ドルを投入しました。

 そのような事業のために、次のような財団を立ててきました。国際宗教財団、国際文化財団、全国の教会と社会運動協議会、国際救護財団、各種支援プロジェクト、「ワシントン・タイムズ」とそのほかの活動がそれです。

 私の活動を理解すれば、皆さんは本当に私が約二万五千ドルの税金をだまし取ろうとしてアメリカに来たということを信じますか。事件の発端は税金問題ではありませんでした。政府からの教会内の問題に対する侵害でした。私が有罪判決を受けるようになったのは、私の宗教的な信仰と活動以外に何らの理由もありません。

 今から私は、この国のために、継続して祈祷するダンベリー刑務所に教会の世界本部を移そうと思います。私が神様に感謝申し上げることは、人類歴史上最も難しい時期に、宗教の自由守護のための指導者として私をアメリカの霊的覚醒運動の点火の道具に使われているということです。

 神様の祝福がアメリカに臨むことを祈願します。


ダンベリーに出発する前の祈祷(一九八四・七・二〇、一八:四四、イースト・ガーデン)


 愛するお父様! きょう一九八四年七月二十日午後六時四十四分、今この時間を期してイースト・ガーデンを離れる時に、子女たちと共に全体を身代わりして一つの式典をお父様の前に奉献しようと思いますので、お父様、受けてください。

 この民主世界は、キリスト教を中心とした文化圏として、全世界が一つになることができる立場をもち、来られる真の御父母様に仕えることにより、アベル的なキリスト教文化圏が完全に一つになってカイン的長子権を統治して余りある基盤とならなければなりませんでした。ところが、第二次大戦終結後にこのみ旨を果たすことができず、世界をサタン側に譲り渡すようになりました。そして、統一教会は受難の道を行くようになり、個人、家庭、氏族、民族、国家、世界的舞台まで、四十年という峠の道を歩んできました。

 今、最後の絶頂に臨み、アメリカ全体の前にキリスト教を身代わりする立場に立つことによって天の時を合わせ、長子権を備えて次子的立場にいる既成教会を吸収できる時代圏を備えることができなければなりません。今回、天を失うことによって反対していたアメリカが、天の側へと抱かれ得る息詰まる転換期に向かっていくようになります。

 行く道は険しくとも、あなたが生きていらっしゃることを知り、あなたの導かれる道に従って有終の美を飾ることができる最後の峠に向かって前進する道で、耐えて悲しみを抑えながらいくべき立場を容認してくださることを切にお願い申し上げます。

 今、お母様を中心として幼い子女たち、十二名の息子、娘をここに集め、また孫たちをここに集め、お父様の前にお願い申し上げます。

 今、お母様を中心として、特に孝進君と譽進君が一つになってお父様の苦労の道を身代わりした立場で十字架を背負い、お父様がすべてのものを晴らして出てくる時まで受難の責任と重要な責任を負い、お父様の仕事を代役する立場に彼らを立てますので、お父様、協助してください。またそれ以外に祝福家庭、三十六家庭を代表して朴普煕氏、郭錠煥氏、韓相吉氏、韓相国氏、この四人を中心として、この四人の息子が祝福家庭全体と十二人を身代わりし、難しい時に相談しながら、祈祷しながら協助するようにしてください。

 私がこの地域を離れても、私の家族を中心として祝福家庭が完全に一つになり、祝福家庭の子女たちが完全に一つにならなければなりません。なおかつ興進君が悲しみながら残したこの家庭を保護するでしょうし、イエス様と官界のすべてがこの恨を解くための総攻撃的な進軍をなし、ここに全面的に協助するだろうということを知っております。

 私は心の重荷を背負ってもいませんし、心の苦痛を感じてもいません。その場に行ってもお父様に侍り、堂々と、私に任せられた所業を果たすにおいて聡ずかしくないように責任を全うしなければならないことを知っておりますので、お父様も心配なさらずに、より一層家庭を守ってくださり、教会を守ってくださり、外部のキリスト教を守ってくださり、このアメリカと自由世界を守ってくださり、あの共産世界まで救いの道を開くことができるようにしてください。

 今、ダンベリーという刑務所に収容されている百五十名のすべての人々の心を感化させてください。興南の監獄で共にあられたお父様がこの場所でも共にあられることを知っています。興南監獄は怨讐の国でしたが、この監獄は天の側の国にある監獄なので、安心していられることを感謝申し上げ、そこにあなたの選んだ者がいるとすれば因縁を結んでくださり、この国とこの世界に助けとなり得る一つの門を開く道ができるように許諾してください。

 そこは、あなたが手を付けていない残された領土であるがゆえに、私は、そこを管理し、そこを調べ、そこを視察するという立場で行こうと思いますので、祝福してくださることを切にお願い申し上げます。そこを管理する所長から職員全体が心を合わせるようにしてくださり、新しい霊的雰囲気がそこに現れるようにしてください。

 今、背後で、政府を代表してオリン・ハッチ上院議員が憲法小委員会の委員長という重大な責任を負い、ここにおいて闘いをしなければなりません。このようにして、宗教の自由の権限の門を開くため闘いの旗を掲げるべき責任がありますので、この孤独な群れをお父様が守ってくださり、激励してください。

 静かな夜明け、その冷たい風の触れる所に神様の恩賜を賜り、朝の日の光に輝く朝露のように、お父様の誇りの栄光が芽生えるように祝福してくださることを願いながら、再びこの場で出会う時まで祈祷することができるようお願いいたします。私が彼らと共に祈祷するがごとくにその祈祷を受けてくださり、毎週の敬拝時間を祝福で満たしてくださり、心配してくださることを再度お願いいたします。

 さらに願うことは、ここに真の御父母様とその息子、娘が一つになり、祝福家庭が一つになり、統一教会が一つになり、既成教会が一つになり、自由世界が一つになって、あなたの本然のみ旨をなすことができる真の御父母様の位置を探し求め、栄光であがめることができるその日を心で深く大切に保管しながら力強い歩みを踏み出しますので、お父様、記憶してください。

 万万世の恩賜と愛が共にあることを信じ、すべてを真の御父母様のみ名によって祝願いたしました。アーメン。


コネティカット州ダンベリー連邦刑務所入監
(一九八四・七・二〇、二三:〇〇、韓国時間七・二一、二一:○〇)


 一九八四年七月二十日、夜十一時(韓国時間二十一日正午)、真のお父様は、コネティカット州ダンベリーにある連邦刑務所に到着、十八ヵ月間の服役生活に入られた。真のお父様は、入所締め切り時間一時間前に刑務所に到着され、簡単な入所手続きを経てすぐに入監された。

 私は露骨にものを言う人です。アメリカに行ってアメリカの大統領を真っ向から激しく締め上げて、結局は監獄に入っていきましたが、(笑い)結果的には、良くやったことなのです。今まで、弱小民族がアメリカの大統領を張り飛ばしたことがありますか。おもしろいのは、原告が誰かというとアメリカ合衆国で、被告が誰かというと文鮮明なのです! アメリカ政府二百年の歴史の中で、そのような被告を一度でも迎えたことがありますか。

 激しくたたかれたのでアメリカは悔しいのです。ですから、ある罪、ない罪、すべてかき集めて裁判にかけ、ダンベリーヘとほうり込んだのです。そのようにすれば、すべて死んでしまい、統一教会がなくなると思ったのです。とんでもないことです。私が監獄に行って出てくるたびごとに飛翔するチャンピオンの歴史をもっているのに、このことを知らずにいるのです。

 私の顔はどこに行っても変わりません。顔が変わらないということは、心が変わらないということです。したがって、私が見る世界、私が考える世界も変わらないのです。私たちの生活は、高いところに行っても低いところに行っても、どこに行っても同じ生活だということを皆さんは知らなければなりません。

 私がダンベリーを訪ねていきながら「ダンベリーの向こう側には神様の愛の壁があるが、その愛の壁がどれほど高いか知っているか、どれほど大きいか知っているか」という話をしたところ、その時集まった統一教会の群れはみな涙を流しましたが、先生は鼻唄を歌いながら希望の行脚として「あす再び訪ねてくる太陽の光は、より輝いているだろう」と言いながら入っていきました。

 その生活環境が一八〇度変わることが研究対象です。すべて愛で刺繍することができる研究材料とするのです。そこにはありとあらゆる者がいます。レバレンド・ムーンもそこに入っていって、一つの監房で四十名と共に過ごすのです。


七 ダンベリー入監中の大会メッセージ


第四回「神様会議」および「世界宗教青年セミナー」基調演説


 一九八四年八月十日から十六日まで、第四回「神様会議」(ソウル、ロッテ・ホテル、三十五カ国、三百五十名以上)および第三回「世界宗教青年セミナー」(ソウル、プラザ・ホテル、三十九ヵ国、百六十名)が各々開催された。世界宗教一致会議では、真のお父様の「世界平和のために宗散開で和睦しよう」という主題の基調演説を、郭錠煥会長が代読された。

 私は、「神様会議」の第四回会議場所でもあり、第三回「世界宗教青年セミナー」の終着駅でもあるここ韓国まで来られた皆さんを心より歓迎いたします。

 きょう、このようにこの二つの行事が韓国で合流したことは本当に偶然なことではありません。歴史的に、韓国は世界宗教の唯一の集結地でした。早くから仏教と儒教がここで根を深く下ろし、互いに調和しながら在来の檀君神話と土俗信仰の流れの中で融合していきました。また一九八四年は、カトリックの韓国伝来二百周年、そしてプロテスタントの韓国伝来百周年に当たる年です。

 単一文化圏の中で、主要宗教の相互共存と相互発展過程が歴史的に進行してきたこの土地には、多様な宗教の教訓がこの「隠遁者の国」の民の胸深くにしみ込んでいます。正にこのような土壌で、私たちの統一運動が胎動し、現れたのです。

 この運動は、汎世界的次元から「多様性の中での今回を模索しており、「神様のもとで全人類は一つの家族」であることを悟った基盤の上で愛と共感と調和の世界を成し遂げようとする運動です。

 歴史的に見るとき、宗教指導者と学者たちは、古代インド、中国、中近東およびギリシャにおいて、文化創建の先駆者でした。このことは、初期キリスト教とイスラム文化圏でも例外ではありませんでした。また文芸復興、宗教改革、そして啓蒙思潮においても同様でした。

 しかし、今日、科学技術の急速な成功とともに、宗教は、現実世界の諸問題を解決することに失敗しており、宗教のこのような姿に幻滅を感じた数多くの人々は、共産主義の反宗数的な価値のもとに集まっています。しかし、共産主義は、暴力を手段に定めており、究極的に神様を拒否し、もろもろの宗教の目標を挫折させ、人類の見識を物質的次元に限定させようとしています。

 共産主義に傾倒した数多くの人々が、自ら高い夢をもち、人種と国家の垣根を越えて活動しようとしているという事実を私が知らないわけではありません。しかし、彼らの情熱と理想主義は、神様中心の思想と活動によってのみ補完され、完成へと行く道を見つけることができるのです。
 まさしくここに、宗教指導者と学者の皆さんが献身的に先頭に立たなければならない時代的な要請があるのです。「神様会議」((God Conference)と「世界宗教青年セミナー」(Youth Seminar on World Religions)、また「国際宗教財団」(International Religions Foundation)の諸般の活動は、このような理想を実現するための機構であり、実験台であり、広場です。

 「国際宗教財団」は、一九九三年に世界宗教議会を開催しようと計画しています。これは、一八九三年にシカゴで聞かれた世界宗教議会の百周年を記念するための行事です。この一九九三年の行事を準備するために、二度にわたる準備の集いが催されますが、一度は、一九八五年末にニューヨーク市近郊で行い、もう一度は、一九八九年に行う予定です。

 その目的は、政治的、または教理的な立法をなそうというところにあるのではなく、世界の宗教間における相互の尊歌心を高め、宗教間の協力を奨励するところにあります。そして、その議会の主題は「霊的刷新と神様中心の世界平和実現」であり、これに関連するその他の多様な問題も討議されることでしょう。

 この場に来てくださったことに対して、重ねて感謝申し上げます。私は、今回の大会が、人間的な考えを基準にして神様を考える集いではなく、神様の本来の理想を探索する集いになることを望みます。


第十三回「科学の統一に関する国際会議」(ICUS)基調演説(一九八四・九・三、ワ
シントンD・C、マリオット・ホテル、四十三ヵ国、二百四十一名、孝進様代読、主題:
絶対価値と新文化革命)


 一九八四年九月三日、ワシントンD・Cのマリオット・ホテルに、四十三ヵ国、二百四十一名の科学者、教授等が参席する中で開催された第十三回「科学の統一に開する国際会議」において、真のお父様は「絶対価値と新文化革命」という主題のみ言を下さった。本演説文は、孝進様が代読された。

 十三年間、私は、この著名な学者の集いで演説をする中で、汎世界的な状況と問題を解決すべき科学と学界の責任に関する問いを提起してきました。

 私の演説で扱った内容は、毎年様々に変わっていきながらも、その基調となる主題の焦点は変わらないものでした。この焦点の核心は二重的なものであり、その一つは、一般的に科学と知識の統一の必要性を強調するものであり、もう一つは、科学は絶対価値と人類の福祉を保障する目標によってリードしていかなければならないということを強調するものです。

 しかし、私がお話しした科学と学問の統一に関する見解とは、すべての知識をただ一つの学問分野へと単純に縮小させようということを意味するものではありません。それは、究極的目標に基礎をおいた統一です。

 価値的に中立であろうとする試みによって、科学は、その発展過程で人間性と道徳的価値に関する問題を除外させてきました。科学は次第に分化され、各分野はより専門化され、分析的になり、物質的なものとなり、道徳的価値に関する問題は振り返ることもしなくなりました。そして、人間の科学に対する支配は、この地球上において、人間が存在し続けるか否かの運命を誰も確信することができない境地にまで弱化させてしまいました。

 価値と道徳を喪失するようになったもう一つの理由は、過去の価値と道徳の基準では現代の知性人をこれ以上満足させることができないというところにあります。新しく妥当な道徳と倫理は、現代人にとって明確であり、また適応し得る新しい価値基準から由来しなければなりません。この価値基準は、もっぱら過去や現在の世俗的な思想や宗教的な思想を統合できる超越的、統一的な思想体系から由来し得るものです。

 私の見解では、神学から科学に至るまでのすべての範囲の知識は、これらを正しく導くものとして認識された目標や価値の基準なくしては無意味だということです。私は、このような価値の方向と基準は、ただひとえに神様を中心とした宗教から由来し得ると信じています。

 私は、ICUSで行った演説を通じて、統一神学と統一理念こそ、神様を中心とした新しい統一された思想体系の基礎になり得るものだと宣言してきました。

 絶対的な真、美、善というものは、間違いなく真の愛の基盤の上で形成されるものです。私は、すべての科学者と学者が道徳的価値に対する確固たる見解の基盤の上で各自の分野を発展させ、物質的で分析的な方法だけでなく、精神的で統一的な方法も採択することをもって人間の尊厳性を高めてくださることを切に願っています。

 皆さんの努力が真の愛と善と平和と幸福の世界を成し遂げる新しい文化革命の実現に向けて、決定的に寄与されることを祈願します。


第一回「原理研究会世界大学生総会」激励の辞(一九八四・二・三、ソウル、リト
ル・エンジェルス芸術会館、郭錠煥牧師代読、主題:平和世界の主役になろう)


 一九八四年十一月二日から八日まで、世界四十ヵ国、三千名以上の大学生が参加する中で、第一回「原理研究会世界大学生総会」が、ソウル、オリンピア・ホテルおよびリトル・エンジェルス芸術会館等で開催された。真のお父様は、郭錠煥世界宣教本部長の代読する激励の辞を通して「平和世界の主役になろう」という主題のみ言を下さった。同総会(十一月三日)で、文孝進様が世界原理研究会の初代会長に推戴された。

 今回の第一回「世界大学生総会」を韓国で開催したことは非常に貴重な意味をもっています。韓国は私の出生地であり、原理運動の発祥地であるだけでなく、早くから私が深い祈祷生活をもって霊界の秘境と深層をたどった場所であり、また血のにじむ闘争を通して神様の教えを「原理」で定立し、未来を設計しながら青春を捧げた場所です。

 私がCARPを創設した動機の一つは、大学生の若さと情熱にあります。皆さんは、過去に依存して生きているのではなく、未来に対する果てしない希望の中で生きています。皆さんは義を尊重し、真と美を憧憬しています。清純な若者の心は天のみ旨が臨むのに最も適した土台をもっています。

 私は、神のみ旨を信奉して選民完成の目標を立て、若い知性を心情教育と天才教育による愛天、愛人、愛国の人格に育成して、新しい歴史の主役にしようと思っています。神様の究極的摂理は、特定の民族や文化や地域、そして教団的、または宗教団体的範囲に限定され得ることはありません。このためには進取的で、開放的で、未来指向的な若い世代がその牽引車とならなければなりません。これが、CARPに対して期待をかける私のもう一つの重要な側面です。

 特に、神様に敵対する赤化運動が大学街を重要対象としているのは、国際共産主義者たちの策略であることをよく知っている私は、世界の若者たちが偽りのものにこれ以上もてあそばれることがないことを切に願うようになり、ついに共産主義を克服する新しい理念と実践運動としてのCARPを出発させました。

 今日、世界の問題は共産主義問題だけではありません。産業革命と二次の大戦を経て、人類は既存の宇宙観の没落を目の当たりにしてきましたが、現代の科学技術の躍進を消化できる新しい宇宙観が提示されないまま、人類は、手のほどこしようがない価値観の混乱の中で漂っています。ここで、このような渦に巻きこまれて傷つきやすい世界の若者たちに、神様は既に代案を立てられ、語りたい多くのみ言をもっていらっしゃいます。

 新しい価値観は、現代の問題を消化させて現代人を説得できる新しい宗教にその根源をおかなければなりません。神様が人類の父母であられることを教育し、宇宙の根源が物質ではないことを究明し、人間に霊性と人格があって神様の相続者として宇宙を治める権限があることを明らかにしなければなりません。また、創造本然の愛の理想を確認させ、森羅万象が二重目的の連体になっており、宇宙の大秩序の中には調和だけがあった太初の理想を明らかにするなど、新しい価値観はそのようなことを明らかにしなければなりません。

 原理運動は天理の伝播運動であり、神様を証する大学人の実践運動です。理論の前提がないところに社会的意志が結集するはずはなく、これを具体化させる運動なくしては世界にその結実はあり得ません。私たちの推進している原理運動は、古く病んだ既存の文明を部分的に治癒しようとするものではなく、その根源から新しい出発をしようという運動です。

 私たちは、神様の理想による平和世界を成し遂げる主役です。私の伝統を受け継いで、より一層前進しなければなりませんが、これは、世界的基盤を築いていく外的な面だけではなく、神様の心情世界と信仰の伝統を受け継ぐ内的なものまで含まれなければなりません。

 皆さんは、四十億人類が乗った船の舵を取る航海士です。私たちの正しい姿勢と、奉仕と犠牲の実践で全人類に希望を与え、西暦二〇〇〇年代に向かう新時代の夜明けを開く新文化創建の旗手になりましょう。


第七回「世界言論人会議」基調演説(一九八四・一一・一九、
日本、東京、ホテル・ニューオータニ、主題:言論の信頼性と社会的責任)


 一九八四年十一月二十日から三日間、日本、東京のホテル・ニューオータニで、世界八十七ヵ国から現役言論人、評論家、学者等、七百名以上が参加する中で、第七回「世界言論人会議」が開催された。真のお父様のメッセージは「言論の信頼性と社会的責任」という主題で、ニューズ・ワールド・コミュニケーション社の朴普煕社長により代読された。

 自由の中で暮らすことができる恵沢を受けた人々は、自由な報道が専制主義を防ぐことができる最も強い力をもっていると思っています。

 政治的、経済的、あるいは学術的な手段よりも、メディアが社会に与える影響のほうが早いのです。これが、正に世界言論人協会の信念です。しかし、外部からの規制がない場合、それによって威力の乱用という問題が提起されることもあり得ます。

 自由は、実に創造主から受けた最も貴重な贈り物の中の一つです。人間は、自由な精神的存在として創造されました。しかし、人間は、自由な存在として創造されると同時に、神様から責任も賦与されています。自由は、自己の規律と自己の抑制を必要とするからです。

 神様は創造主として、自ら創造目的を定め、精神的法則を定めました。すべての価値は神様から始まります。人生の目的や、人間がいかにしてその目的を成就しなければならないかは、既に神様によって定められています。これが、絶対的価値の基盤です。この絶対的価値の基盤の上で道徳的源泉が立てられます。これら道徳的源泉が精神的法則を構成するのです。

 ジャーナリストにおいて、報道の自由は、すべての自由人の共通した道徳基準によって行使されなければなりません。ここで、メディアにおける責任の重要性が問題となるのです。このような理由から、私は「世界言論人会議」の創始者として、報道の自由と併せてメディアの道徳的責任を強調し、またそのために闘っています。

 皆さんはメディアの創設者として、主人として、また報道に従事する者として、世論や歴史の判断、そして、神様の審判台の前に堂々と立たなければなりません。「世界言論人会議」および「世界言論人協会」の役割は、低下しているメディアの信用と信頼性を回復し、メディアの質を健全な水準にまで引き上げることです。

 私はこの第七回「世界言論人会議」で、メディアが自らの監視者となる必要性をより良く認識するために助けとなる一つの方法として、メディア倫理委員会を構成することを提案します。

 このような委員会は、いかなる政府の影響も受けてはなりません。それは、世界の言論界の著名な代表者で構成され、次のような目的に奉仕しなければなりません。


 一、ジャーナリズムにおいて、特定の事件、問題と支配的な傾向を監視すること。

 二、共通倫理として採択するために、探求可能で現実的な実施基準をメディアの代表に要求すること。

 三、メディアによる乱用の例を一つ一つ強力に指摘し、大衆の前に立ってメディア自身の行動を問題化し、ジャーナリストの責任のために個人や団体が寄与した貢献を評価すること。

 四、「メディア倫理賞」を制定して毎年の「世界言論人会議」で、ジャーナリズムの最高の理想を最もよく具現し、また言論界に対する一般大衆の信頼性を高めることに最も貢献した団体や個人にその賞を授与すること。

 自由で責任あるメディアを促進することほど、全体主義体制と闘うのに良い方法はありません。私は今、「ペンは剣よりも強し」という格言をもう一度繰り返したいと思います。現代においては、ペンは、マイクやカメラを含んでいます。

 そのように見れば、この「世界言論人会議」は地上で最も強い勢力の集会です。この強力な勢力がその力を正しく行使するならば、全人類の自由と全世界の平和を確保することができるはずだと私は確信しています。

 私のこのメッセージをコネティカット州のダンベリーにあるアメリカ合衆国連邦刑務所から送ります。













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第五節 一九八五年 祖国創建(二)

真の御父母様の生涯路程 7



第五節 一九八五年 祖国創建(二)


一 一九八五年の出発と摂理的意義

(一九八五・一・一、ニューヨーク、世界宣教本部、ダンベリーの正月連休時)


元旦の祝祷


 アメリカ、コネティカット州のダンベリー連邦刑務所に服役中の真のお父様は、一九八四年十二月三十一日から一九八五年一月四日まで、五日間の正月特別休暇を通して、年末年始主要行事を主宰された。世界宣教本部で挙行された新年の元旦祈祷会と「神の日」記念礼拝および一般記念礼拝を通じて、年頭標語「祖国創建」のみ言を下さり、興進様昇華一周年記念式、牧会者会議、「愛勝日」宣布一周年記念式等、忙しい休暇日程を送られ、ダンペリー刑務所に戻られた。

 愛するお父様! 今正に一九八四年を送り、新しい一九八五年の新年の元旦を迎えました。このように流れる歴史過程において、昨年は重大事でつづられた年となり、そしてまた、あなたの摂理の新しい一時として私たちと共に必ず勝敗を決しなければならない新しい年が訪れてきました。

 数多くの歴史路程において、お父様は誰も知らない中で統一教会を準備され、悲しい歴史的事実を蕩減するための数多くの預言者、先烈たちが殉教した基盤の上で、長い間耐えながら役事をしてこられました。その背後では、悲しい事情、悲痛な事情、誰にも吐露することができなかった内面的な事情をただ独り抱かれ、時代が早く進むことを願われ、迫りくる歳月の中であなたのみ旨が成されることをどれほど焦る思いで待ってこられたのかということをこの息子は知っています。

 今日、統一教会は受難の教会、追い詰められる教会、追われる教会、迫害される教会として、人間として相手にしてはならない教会のように、四十年の間限りなく寂しい道をたどってきました。

 お父様! 一九八四年を中心として見るとき、一九八五年までは、第二次大戦後の四十年を中心として三年路程を残しています。この時に、新しい世界史的カナンの福地を宣布しなければなりません。そのような歴史的使命を前にして、全世界の統一教会の群れは、このアメリカという地を中心として東奔西走しながら孤独な道を駆けてきたという事実をよく知っています。

 その間、愛する興進君をお父様の前に送り、今は、あなたがダンベリーの受難の道を私に任せられることによって、アメリカの宗教界を新しいみ旨に向かうことができる立場へと転換させました。そのようにして、残されているイエス・キリストの二千年の恨を解くと同時に、行くべき道を失ってさまよっていたキリスト教を中心とした多くの群れが新しい光明の光を迎え、カインとアベルが世界史的路程で一つになることができる一つの因縁を開くようになりました。

 きょう、一九八四年のすべての恨を清算し、新しく迎える一九八五年を、喜びと栄光と勝利と称賛が全天地に訪れる勝利の一年としてお父様の前に奉献しますので、悲しい歴史を取り除き、勝利と栄光を褒めたたえることができる、お父様の驚くべき歓喜の年となるように許諾してくださることを切にお願い申し上げます。

 新年の年頭において、私たちが心で望む一切のことを御存じのお父様! 霊界にいる興進君とイエス様、億千万の聖徒、そして百二十ヵ国の国王と義人、忠臣を連合させ、実体地上世界において一つの祖国創建の目標に向かって活動しているすべての霊を一致させてください。

 残された日々がお父様の誇りと称賛と喜びの日々として続き、一九八五年のこの年が栄光の年として全世界に鳴り響くようにしてくださることを再度お願いしながら、すべてを真の御父母様のみ名によってあなたのみ前に奉献いたします。アーメン。アーメン。アーメン。


年頭標語:祖国創建(二)


 今年の標語は「祖国創建」です。私たちには国がありません。今までレバレンド・ムーンが迫害されたのは国がなかったからです。神様が迫害されるのも国がないからです。それゆえに、レバレンド・ムーンには「神様がもつことができなかったその祖国をいかにして取り戻してさしあげようか」という考えしかありません。

 それで、世の中の人がみな悪口を言う中で、五色人種をすべて結び合わせて合同結婚式をするのです。そのようにして、一つの氏族、民族を編成していくのです。それは、どれほど大変なことでしょうか。しかし、無形の神様が人間世界をこのようにされるほうが、どれほどより大変なことでしょうか。神様がされるよりは、私がするほうがそれでも簡単だと思うので「私が国を取り戻すのだ」と考えるのです。

 それで、四十年間歩んできたのです。今年は実を結ばなければなりません。(拍手)統一教会の伝統を見せてあげるために、私はサタン世界の地獄である監獄に入っていって闘っているのです。それでは、皆さんは何をするのでしょうか。アメリカのサタン世界、アメリカの地獄をつかんで闘わなければなりません。後退してはなりません。

 なぜ祖国が必要なのでしょうか。統一教会の教会員たちは、どこの国でもすべて行くことができますが、統一教会の文先生は、どの国にも思いどおりに行ったり来たりすることができないからです。思いどおりに行くことができません。どこも「来るな、来るな、来るな」と言うのです。しかし、もし祖国をもてば、国の門を開いて天下がレバレンド・ムーンを歓迎するはずです。そのようになれば、世界はすぐに一つになります。それゆえに、私たちはそのような祖国を取り戻さなければなりません。

 その国には愛があります。闘いによって世界を一つにするのではありません。愛によって一つにするのです。永遠の霊的真のお父様と肉的真のお父様が一つになって故郷になるのです。それが祖国です。霊的父と肉的父が一つになって愛の根本を立て、国を越えて世界を一つにして治めることができる時が、私たちの理想世界が完成する時です。


荒野四十年路程の最後の年


 統一教会自体においては、一九八五年までを荒野四十年路程として歩んでいます。韓国の解放の歴史を見れば、一九四五年から一九八五年までが四十年です。これは再蕩減期間です。歴史時代において、統一教会が荒野時代を経るのは一九八五年までです。アメリカも、一九八五年までは自由世界が反対する道を乗り越えていかなければなりません。それ以降は、勝利の権限をもって共産世界にも圧力を加えなければならない時だと考えるのです。それで、モスクワ大会を宣言するのです。それはすべて公式的なことです。

 皆さんは、今からはここで一つになり、荒野時代を越えてカナンの福地へと入っていくのです。先生が先頭に立ち、ドイツ人、日本人、アメリカ人、すべてカナンの福地に入っていかなければなりません。第二次大戦以後の一九八五年までが荒野四十年路程なので、統一教会は迫害を受けるのです。この民族もあの民族も、すべてが迫害します。しかし、もう自由世界の迫害も長くは続きません。

 第二次大戦後の四十年を見てください。アメリカとソ連を中心とした一九四五年から一九八五年までの四十年間は、歴史時代において最も変化する時代です。ほかに類を見ないほど世の中が変化するのです。歴史がそれらのことをすべて証しているでしょう? 宗主国と追従国が入れ替わり、植民地支配国家と植民地国家が入れ替わる時です。すべてが逆さまになる時なのです。

 歴史も変わりましたが、宗教も変わり、家庭もすべて変わります。また、若い世代と旧世代が闘い、世の中がばらばらになります。そのように完全に変わってしまうので、誰もこれを収拾できなくなります。完全にめちゃくちゃになってしまうのです。

 アメリカの歴史が二百年になる年が一九七六年ですが、それに十年を加えて二百十年になる年が一九八五年です。一九七六年からの十年間です。二百十年は二十一数ですが、二十一数は、三×七=二十一で成長期間を表しています。ところで、アメリカの大統領レーガンは第四十代の大統領です。四十代は四数で四位基台を表しています。四位基台を成し遂げることができなかったことが歴史的恨です。それで、一九八五年で摂理的四十年がちょうど終わるのです。


二 ダンベリー連邦刑務所の生活(一九八四・七・二〇〜一九八五・七・四)


ダンベリー刑務所の環境


 先生は刑務所生活に関しては専門家なので、「あの人はどのような罪を犯した」ということがすぐに分かります。良い人か悪い人かということがすべて分かります。そこは社会悪が集約された展示場のような所なので、あらゆる階層の人々に会うことができます。その世界にいる人々の心理状態というものは、「座れば不平」です。二人が座ろうが、三人が座ろうが、十人が座ろうが、座れば不平を言うのです。すべて「自分が正しくて偉い」と言うのです。自分たちには罪がないというのです。世の中が悪く、判事が悪く、検事が悪いというのです。その次には、国に対する不平を言うのです。

 先生がアメリカで最も悪い人だといううわさが立ちました。そのような時に、そこに入っていきました。そこに入っていった最初の気分がどうだっただろうか、考えてみてください。今電話をしたという人がビル・シェパード(Bill Shepard)ですが、この人の父親は将軍でした。将軍の息子として悲惨な歴史を経た家庭に生まれたので、この人はとても義憤心が強いのです。それで、「レバレンド・ムーンが本当に悪い人ならば、六ヵ月以内でレバレンド・ムーンを取り除いてしまおう」ということを徒党を組んで企んだのです。この人が(監獄の中で)そのようなクラブをつくりました。皆さんにはその環境を想像することはできません。

 ですから、そこに行けば作戦を十分に立てなければなりません。皆さんが社会に伝道に出掛けていって受ける困難は問題ではありません。そこでは、彼らの気が最高度に立っているので、どのようなまねをするか分かりません。包丁を入手しようとすればいくらでも入手することができるのです。

 そこでどのような事件があったのかというと、昨年までは、運動器具の備えられた運動室がありました。そこで鉄アレイを使って運動をしたりするのですが、誰かが隣の人とぐるになって一人の人をその鉄の塊でたたき殺したのです。ところが、誰が殺したのか今でもその犯人は見つかっていません。それで、すべて下級刑務所に追放された事件がありました。

 監獄には、ありとあらゆるならず者が集まっています。マフィアはいるし、ありとあらゆる者がいます。ある所に入ってみると、前科十八犯の者がいました。どうして前科十八犯になったのか聞いてみると、「ここを出たところで、ここで休みながら食べて暮らすよりは劣るので、避暑地のように出たり入ったりするのだ」と言うのです。そのような者たちと、肩を触れながら生活しました。彼らの中で生きていくには方法があるのです。

 そのようにして暮らす環境では、刑務所の経歴がなければ困ります。そうでなくても私が入っていく前に、囚人たちにはレバレンド・ムーンに対して、悪い人だという認識があるのです。それで、どのようなあだ名がつけられたのかというと、ムーン・マフィアです。(笑い)「ムーン・マフィア」と言えば分かってしまうので、自分たちの間では「Mマフィア」と呼ぶのです。Mは「文」の頭文字です。「Mマフィア」と言えば、私のことだと分かるのです。私はそのように恐ろしい人です。(笑われる)


真の愛の直行路


 ダンベリーは小さな社会ですが、その国の最も悪い者と最も良い者がすべています。悪い者もたくさんいますが、計略、謀略を受けて入ってきた者もたくさんいるのです。最も良い人と最も悪い人に出会うことができるのです。

 彼らを中心として私が心情的に一致させ、彼らをひざまずかせて訓示することができる位置に立ちました。それは、未来においてアメリカの国民を教育することができる心情圏蕩減条件の基盤となりました。彼らと接することによってアメリカを完全に学ぶことができるのです。そしてアメリカを完全に知ることができました。

 今まで神様がサタンを屈服させることができなかった原因はどこにあるのでしょうか。そして、今まで人類がサタンを屈服させることができなかった原因はどこにあるのでしょうか。唯一、サタンの主張することがあります。それは、「私は堕落しましたが、本然の原則的な基準から父母の心情を中心として見れば、神様は私を愛するようになっているし、神様の息子も私を愛して初めて天国に行くようになっているはずです。それが原理原則ではありませんか」と主張していることです。このような態度に出れば、神様としては身動きがとれません。ここに、すべて引っ掛かってくるのです。

「完成した人間の位置に上がって天国に入る資格者になろうとすれば、私を愛したという条件を立てなければなりません。そのようにしなくては、完成の位置に上がっていくことはできません」と主張するサタンの言葉に引っ掛かっているのです。それゆえに、イエス様も十字架上で「怨讐を愛しなさい」と言われ、先生も、ダンベリーで二億四千万のアメリカ人のために祈祷し、愛の基準を立てたのです。そのようにして、愛の軸に世界の数多くの民族が水平に連結されてくるのです。

 監獄に行っても九五パーセントは人のために生きようとするので、朝早く起きて清掃し、汚い所をきれいに片づけてから日課を始めるのです。休むことなく何でもすることが習慣になっているので、食堂に行っても、ほかの人は仕事がなければ食堂に座っていびきをかいて寝ていたり、おかしな話をしているのですが、先生はしゃんと立って待つのです。習慣がそのようになっています。そして、何かあれば、私が先に行って手伝うのです。ですから、その食堂で有名にならざるを得ません。

 私は、三百六十日町、朝食をきっちり抜きました。本を読むために朝食の時間を逃してしまったのです。それで一食を抜かしました。刑務所では、朝食は必ず食堂に行って食べるのです。食べられるだけたくさん食べるのです。満腹になるように食べるのです。炊事場にいると、盗みをする人がどれほど多いか知れません。卵をこっそり隠しておいて盗んでいく者もいます。私は、そのようなことを見ても、すべて見ていないふりをしました。そうすると、その人は良心の呵責を受け、卵を山積みにしておいても自分一人で持っていくことができないのです。時には、責任者があげても「いらない」と言って、できるだけ受け取らないのです。ですから、私にとても気兼ねしているのです。

 そこにいる責任者が、私が昼食時間にも仕事をしたりするので、いつも私の所に来て「もう昼食の時間だから早く昼食を取りなさい」と声をかけてくれます。昼食時間や朝食時間を逃してしまうのではないかと心配して、朝食の時も催促して朝食を食べるようにさせたり、自分のものを分けてくれたりするのです。人の良心というものは、監獄においてもみな同じです。

 工場で仕事をする時も、彼らは先生のすぐそばに来て仕事をしようとします。それでおもしろいことは、そのようにしていると、私と一緒にいるラリー(Larry Evda:ダンベリー服役中、真のお父様に侍った囚人の中の一人)に向かって「レバレンド・ムーンにこのような話をして、自分をちょっと紹介してもらえないか」と言う人が出てくるのです。それで、「何だ、こいつ!自分で行って話せ」と言うと、「いや、おそれ多くて自分からは話しかけることができない」と答えたというのです。

 それで、ラリーに「同じ部屋にいて何でも自由に話すことができるのか」と聞くのです。それで、「ああ、おもしろい話をするよ」と答えると「へえ、本当か」と言っていたというのです。彼らは、私の前ではみな口が開かないのです。ワイルドで、暴力を振るっていた人たちが「なぜそのようになるのか分からない」と言っているのです。ですから不思議です。そのような何かがあるのです。それでも私のことが良いというのです。

 先生は天の前に、「ああ! 私がダンベリーに入ってきたので、私を助けてください」という祈祷は一度もしませんでした。ダンベリーにおいて先生は、第一に黙って仕事をする人、第二に本を読む人、第三に瞑想をする人、第四に水泳をする人というイメージを残しました。プールが近いので、時間があれば水泳をしたのです。ですから、収容者はみな知っていました。私の歩んだ足跡は、誰が見ても回想の因縁が残ることでしょう。

 アメリカへ行った人がアメリカでの仕事をやり終えもしないで中断すれば、その人は偽善者です。ダンベリーの壁を通過し、生き残って再び復帰して完成しなければ、天のみ旨に連結されません。中途半端な人には永遠に完成の道はありません。いくら世界が統一され、先生の教える真理が世界の真理だとしても、中途半端では大きな傷を受けるだけです。

 しかし、先生は違います。たとえ死の道を選んだとしても、まっすぐに進むのです。そこに先生の偉大さがあります。ですから、先生の生涯において何度監獄に引かれていこうとも不平を言いません。先生はそれ以上のことを考えているので、どこに行こうと堂々としているのです。万民の苦しみを背負っても、獄中生活を天国の生活のごとくに思うのです。それゆえに『牢獄の救世主』という本も出るようになったのです。


囚人たちの感化と自発的護衛


 私が監獄に入る時は、命を覚悟しました。しかし私を殺したら神様が大変なことになるので、そこに行くや否や、天が配置した人々がいたのです。そのような不思議な内容がたくさんあります。夜になって私が寝る時には、私を守ってくれる人がいるのです。十二時から四時まで番をして寝ないのです。それは人がしていることではありません。

 二人の人が私に従いました。右側の強盗と左側の強盗がいたのです。そして、ある人が右側の強盗になりました。それはウェールズの人です。イングランドから迫害された民族の代表者です。その人が右側の強盗の立場で先生を守ってきました。

 それで、三ヵ月が過ぎると近くにいる人々がみな私を尊敬し始めました。半年が過ぎると環境はますます変わっていきました。一年が過ぎて刑務所から出てくる時は、寂しがる人がとてもたくさんいたのです。敬礼式には、二人しか参加できないようにしました。多くの人を切り捨てました。「敬礼式に参加させてください」と何度も頼んできた人がいたのですが、彼が出所する前の週に一度参加させてあげてから送り出しました。

 私が監獄に入っている時、アメリカの収容者は五十万人を超えていました。そして、そのすべての収容者が、「レバレンド・ムーンが自分と同じ所にいる」と自慢して自分の家に連絡したというのです。(笑われる)電話が道のわきにあるのですが、私がそこを通りかかるのを見ると、電話をしている人が「今、うちの妻に電話しているのですが、少しあいさつをしてくれませんか」と言ってきて、何度かあいさつもしました。(笑われる)

 なぜ彼らは、そのようなことをするのでしょうか。大概の妻たちは、男性が監獄に入っていくとみな逃げてしまいます。家庭を破綻させて逃げる人がたくさんいるのです。自分の夫が罪を犯して刑務所に入れば自分の体面が立たなくなる、ということでそうするのです。刑務所に入ることがそのように悪いことだとばかり思っていたのです。ところが、レバレンド・ムーン一人を中心として、家庭に慰労の雰囲気をつくることができるようになったのです。一つの宣伝材料として私を使っているのです。そこにいる人々の年齢の比率を見れば、三十歳前後の人がたくさんいます。その次の世代になると徐々に減っていきます。

 私は麻薬を禁止していますが、花柳界のこともよく知っています。おもしろいのは、そのようなところの代表者が監獄に入ってきたのですが、大麻を吸い、麻薬を飲む人々が私の前ではみな恐れを抱かないのです。そのような行動をしても報告しないので、私を誰よりも信じるのです。彼らは「出所すれば吸いません」と言ったり、「先生も知っているように、ここは自由のない世界ですから、これでも吸うことによって慰めを受けているのです。ですから、仕方がありません」と言ったりして吸うのです。

 そして、多くの若者が自分の問題を尋ねてくれば、私が話をしてあげます。「これこれの難しい問題をどのようにして解決すればいいか」と聞いてくれば「このように解決すれば良い」と答えてあげるのです。このようにしていたら、うわさが立って、難しいことがあればすべて私に尋ねてきました。

 そこに一番の問題の男がいました。麻薬をよく吸い、よくもめごとを起こす人だったのですが、私が食堂にいると暇さえあれば隣に座り、私に何か尋ねてくるのです。それで、ひと言ふた言答えてあげていたところ、この人がレバレンド・ムーンのファンになりました。それで、その人にハーフ(半分) ・ムーンではなくてクォーター(四分の一・ムーンという名前がつきました。それが彼のニックネームになりました。レバレンド・ムーン、ハーフ・ムーン、クォーター・ムーン。その世界も人間が暮らす世界なので、人間味をもって生きればおもしろいのです。

 また、刑務所なのに、私の姿が「見えない」と言って、そこを一周、二周回って訪ねてくる者たちがいるのです。「どうやってここまで訪ねてきたのか」と聞くと、そこ(刑務所)は一日置きに仕事をするようになっているのですが、「きょうは休みの日なので先生がどこにいらっしゃるのだろうかと思って探してみたのです。しかし、見つけられないので、何周か回って訪ねてきました」という話をするのです。

 私にはやってみなかったことがありません。韓国はもちろん、日本からアメリカにおいてまで監獄を経た人です。なぜでしょうか。涙の谷間で泣く人が涙を流さずに笑いながら悔い改めることができる道を探し、自然屈服させようとして「ため」に生きていたら、そのような生活を経るようになったのです。その監獄には二百八十名ほどの囚人がいました。入所して六ヵ月くらいになると、差し入れがあれば最も良いものを私の所に持ってくるのです。私の差し入れも積まれているというのに、その白人たちが持ってきて「私の心が落ち着きません。食べられません。のどを通りません。それで、最も良いものを差し上げたくて持ってきました」と言うのです。

 私が彼らと何の関係がありますか。それなのに、みな来て「私はあす出所することになりました。あなたの喜ぶ顔を見れば、私の心も楽になります」と言うのです。「私がここの門を出ていく時、あなたの笑う姿を見て、あなたの『祝福あれ』という言葉を聞けば、私の心が楽になるような気がしてこのように訪ねてきました」と言うのです。そのように、その監獄がすべて春の季節のようになりました。

 先生が監房にいたとしても、彼らは我知らず先生を尊敬し、先生の愛に絡まってくるのです。そうこうするうちに先生が出所する時になり、先生が出ていくということで問題になりそうになったので、カバーという者が先生を前もって六時に出監させました。先生の出監する時間は本来八時だったのです。しかし、八時になれば、門から頭を突き出すなり何なりして、とにかく出てきて先生を見送ることが分かりきっていたのです。それで、先生を前もってこっそり外に移したのです。

 私が出ていったあとに、それを知って騒ぎが起きました。抗議が起きたのです。「全く、どうしてそのようなひどいことをするのか」と言うのです。通りすがりのお客さんだと思っていたアジアの一人の人が、白人社会における残虐で凶悪な社会に入っていき、一年という期間で彼らと涙の交流をなしたのです。今でも彼らは私を訪ねてきますが、私は「来てはならない」と言います。刑務所を出てきてからは、私に会うことができないようになっているのです。


神山威氏の同苦(一九八四・七・二〇〜一二・四)


 六ヵ月刑を受けた神山賊氏は、一九八五年七月二十日、ダンベリー連邦刑務所に収監され、真のお父様に侍って受刑生活を送り、服役状態が良好であるということで、規則に従って刑期が四ヵ月十七日間に短縮され、十二月四日に出所した。

 ここにいる神山氏は、「原理」の本をすべて覚えたのです。私が驚いたのは、監獄に入っていた時、私が「何ページの上の部分を読んでください」と言って彼が読むと、そのあとからはすらすら暗唱するのです。『原理講論』五百五十六ページすべてを暗記しているのです。それで、神山氏に「何度読みましたか」と聞くと「大体四百回くらい読みました」と答えるのです。四十回でも読んだことがある人は手を挙げてみなさい。ですから、どこかに行って大きなことを言うなというのです。私が神山氏を用いるのもそのためです。

 ですから、監獄に入っている時、伝道しようとして訪ねてきた既成教会の有名な牧師たちが神山氏に参ってしまったのです。私が「行って、そいつをやっつけてしまいなさい!」と言うと、「はい! 分かりました」と答え、行って三十分、四十分、一時間もすれば、彼らの口を開けないようにしてしまうのです。そうすると、その牧師たちは「監獄にいる囚人に負けた」と思い、恥ずかしいので腹いせをするのです。そうすると、「お前! この罰当たりめ! 恥ずかしいとも思わずに何をつべこべ言っているのだ」と言うのです。

 五百五十六ページならば、二百二十八枚ですから、二年間ならば一月に一枚にもなりません。昔、儒教の学者たちも四書五経を逆さからも記憶してすべてを知り尽くしたというではありませんか。皆さんもみ言を話すことができなければいけません。


真の御父母様の御家庭の涙の生活


 今回、先生が有り難く思ったのはお母様です。ダンベリーを中心として、お母様は次元の深い心惰的な谷間を何度も経験したことだろうと思います。右も左も分からない時期に先生と出会い、その時から先生と共に上がってくる人生でした。そのようにして生きてきたので、だんだんと基準が上がってきているのです。

 以前は、心情の深い谷間を体験することはできなかったことでしょう。ダンベリーを間において離れ離れになってみると、先生の貴い価値を知るようになったのです。「夫に対する女性の孤独な事情がどのようなものだ」ということを知ることができたのです。

 先生の行く道に受難の道があったとしても行かなければなりません。それゆえに、家族をすべてアメリカに引っ張ってきて、子供たちは韓国語も知らない子供になりました。見てください。物心もつかない子供たちをアメリカに連れてきたのです。自分の父親なのでついてきたところ、その父親がアメリカ政府から追われてダンベリーの監獄生活をすれば、この世から見て、その父親ゆえに自らの体面が立つでしょうか。それゆえ、お母様が私のゆえに苦労したのです。

 監獄を信じることができますか。今、全世界の共産党が先生をねらっている時局なのです。それは、素っ裸になって野原に横たわっているようなものです。お母様は、涙を流しながら毎日のようにダンベリーを往復しました。お母様がみ旨を知らなければ、夫だろうと何だろうと投げ出して、いくらでも逃げていくことができるのです。イースト・ガーデンで生活しながら涙を流さなかったと思いますか。聖日の日、朝五時に敬礼式をして祈祷する時は涙を流したはずです。子供たちもみな涙を流したはずです。何ゆえにそのような涙を流すのかというのです。

 先生にはお金もあります。権威もあるし、知識もあります。人々の指導もできます。それなのに、なぜ私がアメリカに来たのでしょうか。なぜレバレンド・ムーンは、闘いを好む人になったのかというのです。なぜですか。それはただ、神様のみ旨だからです。私は、神様のみ旨を注視する眼鏡をもっているのです。

 今、アメリカの状況はどうですか。神様はアメリカの状況を喜んでいらっしゃいません。神様だけがその困難を克服することができます。私はそれをよく知っています。レバレンド・ムーンのみが知っているのです。なぜそのように多くの迫害を受けながらここに立っているのでしょうか。皆さんは、そのことを必ず記憶しておかなければなりません。


ダンベリー刑務所の余暇


 私がダンベリーにいる時のことです。勾配のある丘陵地をブルドーザで整地作業して運動場をつくろうということで、砂利のようなものをすべて拾い出す工事をしていました。ところが、雨期になって雨が降るので、そこをそのままにしておきました。その雨期にどのようなことがあったかというと、海の水鳥たちが来て、そこに卵を産んでひなを加えしたのです。ダンベリーの囚人たちがいつも散歩するコースがあります。その散策路とひなたちがわずか二メートルくらいしか離れていないのです。その時は、雨期で人が通らなかったので、水鳥たちは安全だと思ったのですが、雨期が過ぎると、そのコースを散歩する人がたくさん出てきました。しかし、そのひなたちを見ると実に不思議でした。

 人々がそれを知らずに通り過ぎる時はじっとしています。ところが、目でも合おうものなら大騒ぎをするのです。動きながら「わーわーわー」と鳴くのです。誰がそれを教えてあげたのでしょうか。一歩でも近づこうとすれば、翼を持ち上げようとするのです。また、それがこれくらいのやつなのにです。(笑い)このように図体のでかい人が行くと、自爆しようとするのです。それも立派に自爆しようとするのです。どこの教授がそれを教えてあげたのでしょうか。(笑い)それは、愛をもっているからです。ですから、愛は教育が必要のない世界を管掌しているという事実を知らなければなりません。愛を誰が教育するというのですか。

 先生のような人は、監獄に入っていってもそのようにしているのです。ダンベリーの監獄に大きな岩があります。このような大きな岩なのですが、今でも懐かしいのはそこに座って時間を過ごしたことです。土曜日と日曜日は休まなければなりません。しかし、ずっと寝ていることができますか。部屋にいれば、夏なので息が詰まるのです。それで、山の中腹にあるその岩の所にでんと寄りかかって座り、ぐうぐういびきをかきながら寝ていて、途中ではっと目が覚めるのです。そのようなことが何度かありました。そのことがどれほど懐かしいか分かりません。

 全く、休むこともできずにあれほど忙しかったのに、そこでは終日、二十四時間ぶらぶらしているしかありません。本を読むことができなかった者が、もう一日中本を読んでいても誰も恨んだりしません。ですから、「神様、ありがとうございます」と言ったのです。

 サタン世界は、先生のことを「最も悪い」と思っています。すべての人は眠るのに私は寝ませんでした。ところが、気がついてみれば、それはこちら側からあちら側に行くための天の作戦でした。私のすることをサタンがすることはできません。私は二つの面をすべてしました。しかし、サタンは二つの面をすることができません。一面専門家にしかなることができません。ですから、両面専門家には敗れるしかありません。


収監者の教化方案


 天がより素晴らしい修練をさせるために、私をそこに送ってくださったと思うのです。私は、そこに入っていってアメリカの監房制度について多くのことを考えました。それを私に任せれば、六ヵ月以内ですべて清掃作業をするのです。そこの人々は食事を終えると、することもなく年月を送るのが常です。ですから、四十日修練を何回でもすることができます。百二十日修練をすることもできます。四十日修練会をしっかりして、すべて精神を入れ換えるのです。私たちに任せれば、彼らを連れて出ていってファンダレイジングをするのです。そのようにすれば、彼らの家庭を生かしてあげることができます。それは可能だと思いました。

 五年の刑を受けて服役している人に「刑の三分の一を減らしてあげる」と言えばどのようなことでもします。それで、今後、法務省を通じて交渉し、可能なシステムを構築することを計画しています。政府では、様々な方法をやってみました。宗教団体にも任せてみたのですが、すべて失敗しました。それで「もうできない」と言っています。しかし、国家予算を使ってでもせざるを得ないので、それは続けるようになっています。一年に十二億ドルに相当する資金を投入しても教化することができなくて、放置しているのです。ですから、ますます国運が下がっていきます。

 そのお金を私に任せ、五十方名を私に任せれば、八〇パーセントは転換されるはずです。一〇〇パーセント近く転換されることでしょう。今回、彼らの立場を理解したので、地獄を天国化することができるということを発見して出てきました。前科一犯、二犯、三犯の囚人たちも、収監者という名前をもって、今後はすべて同僚になって、新しい分野を開拓できる基盤がそこに待っているということを発見したのです。


救出決死隊の謀議


 私がダンベリーにいる時も、アメリカ政府は秘密決死隊をつくって私を保護してくれました。ある日、私に「文総裁、どこどこのトイレで待機してください。そうすれば、私たちがあなたをヘリコプターで拉致して南米に移送します。その背後については聞かないでください。間違いなく脱獄させてあげます」と言うのです。私がどのように答えたと思いますか。そのようにアメリカにも私の味方がいます。ソ連にも私の味方がいます。

 ダンベリーの監獄にいる時、一時教会で活動していて途中で離れていった人々が十数名集まって「我々が先生を救出しよう」と言って会議をしたというのです。それで、先生に手紙を送ってきました。「私たちは、メキシコヘ行く準備をすべてしておきました。ヘリコプターも車もすべて準備しておきました。先生さえ良いとおっしゃれば、私たちが即刻行動します」という手紙を送ってきたのです。先生はその手紙を読んで「この者たち、まだ先生を忘れていなかったな」と思いながら心の中で笑いました。


弁護人たちと法務省の評価


 既に、アメリカ近代文化史において、レバレンド・ムーンに対する判決は、歴史的に取り除くことができない実証的な事実となってしまいました。ですからおもしろいのは、有名な大学の法学部の学生や、博士になろうと研究している人は、レバレンド・ムーン事件を知らなければ落第です。これが、どれほど膨大な事件であったことでしょう。

 私が弁護士をどれくらい使ったかというと、およそ三百八十名使いました。アメリカの最高の弁護士を一時間当たり五百ドル与えて使いました。彼らは許可された盗賊です。(笑い)彼らは「電話を受けるその時間から仕事をした」と言うのです。トイレに行き、顔を洗い、昼食を食べることまで、すべてその仕事の時間に入れたのです。ですから正規に働いた時間よりも二倍から二・五倍の報酬をもらっていきました。ですから、許可された盗賊でしょう? 「えいっ、いっぱい持って、どこへでも行ってしまえ」と言ってすべて支払いました。

 弁護士の心をつかまなければなりません。なぜつかまなければならないのでしょうか。大きな闘いをしなければならないのに、弁護士たちとトラブルが生じてはいけないのです。有名な弁護士をすべてつかんで手厚くもてなしました。このようにすると、弁護士たちを中心として、ひもを一度ぐいっと引っ張れば、その国の高裁から州裁判所からつながっているのです。そしてまた、さーっと調べてみると、キリスト教団体の団体長の弁護士だったりするのです。民主党委員長の弁護士、共和党委員長の弁護士、レーガン大統領の弁護士などがすべて私の弁護士になりました。おもしろいのは、彼らとつきあってみると、レーガン大統領にも傷があり、共和党の委員長にも傷があり、民主党の委員長にも傷があるのです。知ってみると、みな内情があります。

 しかし、文総裁はいくらくまなく調べてみても傷がありません。「最も悪い」と考えていたのですが、細かく調べてみると、この人はアメリカ人が手も出せないことをすべてしているというのです。とにかく最初は、ぎらぎらした目つきで見ていたのですが、あとになると目を丸くして口をあんぐり開けているのです。弁護士たちが驚いたのです。すべてが分かってみると「この方こそ、世界のために闘っている、この国の歴史始まって以来初めての人だ」ということを知ったのです。

 今回、アメリカ法務省でどのようなことがあったのかというと、「今まで、多くの人が監獄生活をして出ていったが、その監獄歴史における代表的な人格者を選出してみよう」ということになったのです。それで調査したのですが、レバレンド・ムーンがその中の一人に選ばれました。

 その調査した結果がどのようなものだったのかというと、その責任者の話によれば「レバレンド・ムーンが入ってくる前は、けんかが一日に十回以上あったのに、レバレンド・ムーンが入って一ヵ月するとだんだん減ってきて、三ヵ月すると半分に減り、六ヵ月したら全くなくなった」というものでした。その上、「一年に何件かは殺人事件が起きていたのが、レバレンド・ムーンがいる間は殺人事件はもちろん、頭にけがをする人さえもいなかった」と言うのです。ところが、レバレンド・ムーンが出ていくと、三ヵ月もせずに前と同じようになってしまったというのです。

 彼らがそれを見て「ああ、万人の人がどれほど偉大な力をもてば、このような監獄世界でそのような影響を及ぼすことができるのか」と言って、それが話題になりました。それは、私の言った話ではありません。法務省の調査官たちが行って調べ、私に報告したのです。「さすが文総裁は違う」と言うのです。それで、「何が」と聞くと、「これこれこうです」と言うのです。そのようなことを見れば、先生は、よく生きてきたでしょうか、生きてこなかったでしょうか。

 監獄に行っても、原野に行っても、どこに行っても愛を中心として何かを残そうと身もだえし、くたくたの生活をし、悪口を言われ、睡眠をとらず、このように生きているのです。そのような、くたくたの人生を歩んでいます。そのような世界の歴史的な代表者がレバレンド・ムーンです。先生が愛を知らなかったとすれば、最もかわいそうな人でしょう。


三 ダンベリーの受難中の業績


「開天門の日」宣布
(一九八五・二・一、〇三:三五、ダンベリー刑務所とイースト・ガーデン)


 一九八五年二月一日午前三時三十五分(アメリカ時間)、アメリカ、ダンベリー連邦刑務所において、真のお父様は、イースト・ガーデンにいらっしゃる真のお母様との電話通話を通じて「愛勝日」と「愛天日」の基台の上で「開天門の日」を宣布された。

 先生がダンベリーでしたことは何ですか。偽りの父母が道をすべてふさいでしまったので、二月一日午前三時に、先生がダンベリーとイースト・ガーデンを連結し、地獄から霊界まで直通するハイウェイを築く式をしました。それによって地獄にいる人々がその道を通って上がってくることができるようになりました。道が開かれたので、自分の先祖が地獄に降りてきて蕩減してくれるようになるのです。後孫を教育をして、一段階一段階引き上げていくのです。

 偽りの父母によって閉ざされていた霊界と肉界の垣根を壊し、真の父母に出会うことができる門を開きました。ハイウェイを築きました。ですから、どのようなことが起きるのかというと、霊界から自分の先祖たちが、愛の本心と父母が子供を愛する道理をもって訪ねてきて、後孫たちを一段階ずつ引き上げるのです。ですから、霊界の統一運動も地獄解放運動も、この愛の道理によってのみ可能なのです。死亡圏まで消化することができる能力は、愛にのみあります。

 真の父母は、地獄の解放まで提示することができるすべての心情圏を展開させなければなりません。今回、先生はダンベリーで、お母様はイースト・ガーデンを中心として、二月一日早朝三時にその式を執り行いました。時がそのようになっています。世界は切迫しています。

 二月一日午前三時に、お母様と談判しながら地獄と天上に高速道路を築きました。高速道路はできましたが、準備をしなければなりません。車がなければなりませんし、運転を学ばなければなりません。また、ガソリンがなければなりません。それは白分にはありません。自分たちの先祖がもってくるのです。自分の先祖が車をもってきて、ガソリンを入れ、運転を教えて、霊界に引き上げる運動を始めたのです。このような話を信じますか。信じることができなければ信じないでください。これは、本当のことです。霊界に行ってみてください。

 先日、霊通する人々が「あっ! 天国の旗が一箇所に集まって方向を定めて動いている。今年二月からは地獄の門も開き、天国の門も開いた」と発表しました。しかし、誰がそのように発表させたのか、その動機の起源者を彼らは知りません。きょう、私がこのように「新時代の復活、現時代は過ぎ去って新時代、統一教会の迫害時代は過ぎ去って解放のラッパが鳴り響く時が来た」と宣布することによって、天下がそのようになったのです。

 それゆえに、統一教会を信じて霊界に行った劉協会長から季題錫氏、鄭漢采氏たちが祈祷してあげることによって、今から暴れ回ります。喜進君は金日成の首を絞めるでしょうし、興進君はゴルバチョフを動かすでしょう。


全米三十万の牧師たちに親書送付(一九八五・二・二八)


 一九八五年二月二十八日、真のお父様は、米国内の三十万人の牧師を糾合することにし、ダンペリーにいながら、その運動を強力に広げることを決定され、真のお父様の親書と原理講義のビデオおよび書籍を各牧師に送付するようにおっしゃった。

 ダンベリーから貴殿と貴殿の教会員の皆様に衷心から御挨拶を申し上げます。私は文鮮明と申します。ここ、獄中から貴殿にこのような書信を差し上げましたので、さぞ驚かれていることでしょう。貴殿におかれては、おそらく私について、また約三十年前に私が韓国で創設した宗教運動について聞かれたことがあるだろうと思います。

 貴殿がこの宗教運動について聞かれたことや読まれたものは、おそらく敵意に満ちて歪曲されたものであろうと推測されます。このような事実は、私の胸をとても痛めています。私はこのような誤解を解きたいと思います。しかし、貴殿が私と統一教会に関してどのような意見をもたれようと、それよりももっと重要で切なる願いは、世界的国家であると同時にキリスト教国家であるアメリカに対する私の衷心からの対アメリカ観を、貴殿と共に論議したいということです。

 私は、北韓のある地方のまじめな儒教の家庭で生まれました。十数歳の時、家族全員がキリスト教に改宗しました。私は、改宗と同時に深い感銘を受けました。私は、この新しい信仰に愛着をもち、それまで愛した誰よりももっとイエス様を愛しました。

 私は十六歳(数え)の時、不思議な経験をしました。復活節の朝、長い時間の涙の祈祷の末、イエス・キリストが私に現れて多くの啓示と教示を与えてくださいました。そして、私に「地上での神様の役事に対する特別な役割をなしてほしい」と要求されました。それは既に四十九年前の出来事です。

 今日、神様には最も頭の痛いことが三つあります。第一に無神論的全体主義、特に共産主義の拡大です。神様の頭痛の種の第二は道徳的紊乱です。特に全世界の青少年たちの退廃している姿です。最後に神様を最も悲しませているのは、キリスト教信仰の不協和および分裂です。

 一九七一年に神様は、それらの頭痛の種を解決されようと私をアメリカに呼ばれ、キリスト教の熱気を復興させる運動を指導されました。その後、私はキリスト教を団結させ、道徳性を回復し、無神論的共産主義を打ち砕く運動のために、神様のみ言を伝播し、正義のアメリカ人たちを鼓舞しました。

 多くの統一教会員がこの国に到着し始めた時、国際的教会事業のための特別基金がつくられました。長い名誉ある伝統に従って、教会員たちは、この基金を管理する人として教会を代理して私を選択するようになりました。私は、この基金を公開的に取り扱いました。隠匿しようと尽力したことはありません。事実について言えば、ニューヨークの主要銀行に預金しました。「この基金は、教会目的のために使用される教会基金ではない」と言うべき何らの証拠もありません。

 それにもかかわらず、IRS(国税庁)は私を起訴しようと、あらゆる力を注ぎ始めました。とてつもない公的、議会次元的圧力がIRSに、巨大な調査が始まりました。結局、数百万ドルという納税者の税金を使ったのち、IRSは、私名義の教会基金の銀行預金から得た利益に対する収益報告をしなかったということで私を起訴しました。この政府の理論に従うとすれば、いわゆる脱税の総額は、七千ドルから一万四千ドルでした。

 実際において、委任された教会基金を宗教指導者が扱う慣習は、古くからの誉れある慣習です。カトリックの司教から第一線の牧会者に至るまで、多くの宗教指導者たちは、今もこの慣習に従っています。そして、私が実際に私個人の経費のために引き出した基金については、所得税を納付したにもかかわらず、アメリカ政府は、この事実を黙殺してしまいました。すなわち、彼らは一人の見慣れない宗教指導者を告訴したのです。

 私が連邦最高裁に出した嘆願書には、四十数団体の「法廷助言者(amicus curiae)」の支持をもらいました。これら、有名な機構と個人は、政府の反宗教的な権力乱用に対する深刻な憂慮を表した十六の訴訟摘要書を出しました。互いに異なるこれら有名な機構は、異口同音に「今日、IRSが見慣れないある宗教を効果的に迫害することができるならば、あすは既成教会の自由が脅かされるだろう」と言っています。

 統一運動をしている私たちの信仰を、この手紙ですべて説明してさしあげることはできません。そこで私は、私たちの信仰の教義を詳しく説明しているビデオ・テープと印刷物を送ってさしあげるようにと、教会幹部たちに要請をしました。貴殿がこれらを評価され、また私が皆さんに差し上げようとする貴いみ言を考慮される時間があることを望みます。

 この手紙を読んでくださり、私の話に耳を傾けてくださって心から感謝いたします。貴殿が私のお話ししたことに賛同される、されないにかかわらず、私たちが互いに愛し、尊敬し、協力し、主に奉仕することができるようになることを衷心から祈願するものです。神様の祝福が貴く永遠に共にあられることを!

一九八五年二月
文鮮明牧師拝


アメリカの牧師七千名連合運動


 獄中にいながら七千名の牧師の連合運動をしました。これは旧約時代のエリヤに従った七千名の群れです。イエス様の時代にも、イエス様を中心として七千名が一つになっていれば、その国を動かしていました。それを現実的な自由世界の舞台で再現するのです。

 それで、莫大な金額を投入して三十数万の牧師と教役者の前に、大型トラック百台分の統一教会の原理講義のビデオを送ってあげるのです。その人々は頭が良いので、本の骨子を抜き出して見ます。ぱっと抜き出して見てみれば、自分たちのあまりのいい加減さが暴露されるのです。

 それゆえにダンベリーにいる時、ボルシュグラーヴ(Arnaud de Borchgrave)やロナルドのような人たちが、自分たちが雇っている、すべての法に造詣の深い高級弁護士に尋ねてみたところ、彼らは「アメリカ政府が誤っている」と言ったのです。それで、その闘いを起こし、「ダンベリーにいる私を訪ねてみよう」ということで来たのですが、さっと私に掛かってしまいました。

 ロナルド・ゴッドウィン (Ronald Godwin)といえば、ジェリ・フォルウェル(J.Falwell)の率いる保守教派のナンバー・ツーです。そこは、牧師だけでも十三万人いて、教会員が千三百万人になる教派です。トップのジェリ・フォルウェルがその教団の頭となって動かすことができるように、版図をつくって基盤を築いた人がその人です。その人を引き抜いたのです。彼は、私がダンベリーに入っていく前までは、私を捕まえて刑務所に入れなければならないと扇動していた輩です。ところが、今はほとんど私の部下になりました。そして今では、レバレンド・ムーンがどのような話をしようと、ジェリ・フォルウェルは大丈夫です。

 私がダンベリーの監獄にいる時にこの工作をしました。朴総裁に「すぐに行って、ジェリ・フォルウェルと会ってこの人を引き抜いてくる工作をしなさい」と命令しました。それに一年六ヵ月がかかりました。初めは、口角泡を飛ばしながら、怒ったライオンのようにして「ミスター朴とはいかなるやつだ」と言って大騒ぎしていました。ところが、六ヵ月くらいたつと「いやあ、あのように良いお方がほかにいるだろうか」と言っているのです。


御言選集『忠孝の源』と『御旨と世界』(一九八五・六・二五、出版指示)


 今回、私がダンベリーに行って十三ヵ月の間何をしたのでしょうか。アメリカに行って十三年の間に話したことをすべて再度鑑定してみためです。今後、学者たちがこれを深く究明してみて答えを得ることができず、私のところに尋ねて来るようになれば、これに対してはっきり解説をしてあげなければならない責任を感じるのです。ですから、責任者というものは歴史的な責任を負わなくてはなりません。神様が私に「何度か耽読してそれに対する盾をつくって完全に決算できるように」と許された一つの良い時期だったと思うのです。

 それゆえに、一般の人々は「レバレンド・ムーンは瞑想される方、昼夜休むことなく本を読み、勉強される方だ」と思っています。イメージがそのようになっています。それから「絶対に不平を言わない方、不平を言うような環境でも希望の言葉を話す方だ」といううわさが立ちました。刑務所内の全体においてです。

 アメリカに行ってから今まで説教したものを本にしたものが十巻になりました。『忠孝の源』といって十巻になっているのです。それで、今回先生がダンベリーに入っている時、日本人の神山氏と私がそれを(編纂)しました。文化部ではできないからです。先生が監獄に入っている時に、その本をすべて再検討したのです。

 学者たちがその本をもって、今後研究していけば、ひっきりなしに尋ねてくることでしょう。彼らは私がアメリカに渡っていって成したことをすべて聞いたでしょうか。誰が「時」について解説したすべてのみ言を聞いたかというと、皆さんではありません。世界舞台であるアメリカの人々が聞いたのです。アメリカ人がより広く深く知っているのです。そのことは何を物語っているのでしょうか。皆さんは関心がなかったということです。

 ここ韓国では、ダンベリーで先生が指示した『御旨と世界』という本を作ったでしょう? 全員が買いましたか。(はい)。すべて読まなければなりません。知らなければすべて読まなければなりません。最小単位であるこれを知らなければいけません。その内容を解析できなくては摂理に対する見方をとらえることができません。

 それで、アメリカにおいて、七千名以上の群れの基盤を中心として、三十二万人の牧師の前に原理を告知しました。私のなすべき責任はすべて果たしました。『御旨と世界』という本を作ってすべて配付したのです。そこには原理の秘密がすべて入っています。そのようにして、次子アベル圏を中心として長子圏を屈服させたのです。

 監獄に入っていって出てきてみると「文総裁でなければ、キリスト教に新しい方向を提示できない」ということが神学界の結論として出るようになりました。アメリカの朝野が「今は文総裁の思想でなければ収拾することができない」という結論を下したのです。


ニカラグア支援問題(一九八五・六・五、着手指示)

 「ワシントン・タイムズ」(会長一朴普煕氏)は、真のお父様の指示により「ニカラグア反政府軍支援募金運動」を展開した。これは、去る五月、レーガン大統領が議会に提出した自由二カラグア反政府軍支援(一千四百万ドル)案が否決されるや、民間次元でこれに対する基金を募金することにしたものだ。これにより、「自由基金委員会」が設置され、統一教会からの十万ドルの献金を手始めに、積極的なキャンペーンが繰り広げられ、五月十五日、米下院において、反政府軍のための二千七百万ドルの支援案を通過させるのに決定的な役割を果たした。これにより、レーガン大統領による感謝の手紙が「ワシントン・タイムズ」に送られてきたりもした。

 ニカラグア問題が何を意味するかというと、ラテン文化圏とアングロ・サクソン文化圏が完全に分立し、キリスト教文化圏と怨讐になり得る局面が展開するということです。ですから、ニカラグア問題をめぐり、レバレンド・ムーンが監獄で命を懸けて闘ったという事実を知らなければなりません。アメリカと中南米のためにです。

 アメリカのレーガン大統領が、ニカラグア問題を中心として千四百万ドルを国会に通過させるための提出をしました。しかし、すべてボイコットされました。ところで、アメリカに住んでいる二億四千万という民がいくらでもいるというのに、ダンベリーで生活しているレバレンド・ムーンに何のとががあって、神様はレバレンド・ムーンを夜中に起こして出頭命令されるのでしょうか。「あなたがすぐにしなければいけない」とおっしゃったのです。

 それで、すぐにお母様に電話しました。そして「あすの朝は聖日ですが、朴普煕氏、郭錠煥氏、韓相國氏を呼び出し、『ワシントン・タイムズ』が生死を懸けてこの仕事を断行しなければならない」と言ったのです。これは、言論界ではあり得ないことです。

 その時は六月五日の土曜日です。レーガンはドイツに行っていてアメリカにいない時です。その時に全員を呼び出し、「『ワシントン・タイムズ』を通じてアメリカ国民から千四百万ドルを募金しよう」と言ったのです。「私たちが責任を取る」と言って立ち上がりました。これは、アメリカ国会の上院が顔に泥を塗られるということです。「監獄にいるレバレンド・ムーンが責任を取る」と言って立ち上がったのです。私は一ヵ月以内ですぐに現金で支払うつもりでした。

 それで「論説を書きなさい、宣布しなさい」と言いました。このような事柄に対して是非を論じていては駄目なのです。偉大な指導者は先頭で宣布して後ろに消えていくのです。「口で言うだけでなく直接編集局長に電話をかけなさい」と言いました。そうしてニカラグアを後援したいと思うすべての国民を動員して、「ワシントン・タイムズ」が募金運動をしたのです。その結果、神様が保護し助けられることによって、巨大なアメリカの世論が七週間で完全に、完全にひっくり返りました。このようにして、国会で二千七百万ドルを再度通過させたのです。

 カーターの時に弱小民族を後援することを禁止する法律をつくったのですが、CIAがそれをすべて取り除いてしまいました。それを誰が操縦したかというと、レバレンド・ムーンです。しかしアメリカの言論機関では、そのことを一字も書きませんでした。

 そうすると、言論人の中でそのことにあきれて憤慨した人がいました。ニュージャージー州のある雑誌がそのことについて風刺調に記事を書いたのです。それによれば、「アメリカの国会議員は五百三十六名で、その中の一人がレバレンド・ムーンだ」と言うのです。国会議員はもともと五百三十五名ですが、もう一人レバレンド・ムーンを加えて五百三十六名になったというのです。五百三十六名の中のその一人がこの国会全体の生命を生かしてあげたというのです。

 もしそのようにしなければ、ニカラグアは共産党の手に渡っていたことでしょう。メキシコからグアテマラ、ホンジュラスなど、五ヵ国もすべて共産化され、本格的な戦闘態勢に入っていったはずです。

 その時、私が皆さんのように、皆さんが先生の命令を疑ったように「あー、それは神様の命令かどうか分からない、もうしばらく待ってみよう」と言ったとすれば、どのようになっていただろうかというのです。すぐに命令を下したので、それができたのです。一日か二日だけ遅くてもいけません。

 その時は土曜日です。土曜日の晩で次の日が日曜日なので、アメリカの政府機関がすべて休んでいる日です。仕事をしないということを神様がすべて知っているのです。もし月曜日の晩にそのようなことをすれば「ホワイトハウスと組んでやった」と言ってやかましくなるのです。また、その時レーガンはヨーロッパに行っていていない時です。神様はそのようにことをなされるのです。


国際郷土防衛連合軍創設の提唱(一九八五・六・七)


 皆さんは知りませんが、アメリカにおける陸・海・空軍はもちろん、すべての傷痍軍人、将単級以上の軍人は、既に私たちの教育を受けています。大将から、もう誰彼という区別なく、名のあるすべての有名な人は、すべてCAUSA(南・北米統一連合)教育を受けています。そこにアメリカ在郷軍人の全体組織の長まで連結させる運動を促進しているのです。

 AULA(中南米統一連合)という南米連合国を創設するに当たって、軍事顧問団をいかに連合させるかということが問題です。今までのアメリカの最高総帥の権威をもった将軍たちは、南米を利用してばかりいました。南米を指導するにおいて先頭には立っても、南米のことを考える将軍がいませんでした。今からは、南米のために尽くすことができる大将を三十万刀国に派遣するつもりです。私が月給を与えてでも派遣しようと思います。

 それで、何をしようというのでしょうか。共産ゲリラを撲滅するために三十一ヵ国を連合し、ゲリラ訓練とともに情報責任者を教育し、超南米的な軍隊編成をするのです。そのようにしなくては南米が生きることができないと思っています。これさえできれば、既にアウラの組織編成ができているので、経済問題は連合機構を通じて自動的に解決されます。今まで契約されたものはそのままにしておいても、今からは原資材を保護するために私たちが輸出入を自制できる規約をつくってこれを統率し、導いていくならば、南米連合国は自然にできあがります。

 そのような諸般の問題を準備するのは何のためでしょうか。私たちがよく食べてよく暮らすためではありません。共産主義を南・北米の基準で防御しなくては世界を赤化から救うことができないと思うからです。それと同時にヨーロッパ連合機構、アジア連合機構を編成しなければなりません。このように、共産党が存在している時が、世界的機構を編成できる絶好のチャンスだと思うのです。

 今まで、人々が夢にも思わないことをしてきました。人は、そのような私のことを「狂った人だ」と言って扱ってきました。「貴いお金を使いながら何のためにそのようなことをするのか」と言うのです。アメリカでは、百ドルの現金を持って出歩くことができません。市場で百ドル紙幣を取り出して見せただけで「おやっ」と言ってテロ団たちが近寄ってきます。そのようなありさまです。

 ところが、レバレンド・ムーンが今まで莫大な経済的投資をしたのを見たならばどうでしょう。彼らはそれを想像もできません。彼らは自らの生計のための個人的生活観を中心として生きています。しかし、私は、この世界を救うための摂理観をもって生きている人です。

 それで、六月七日に在郷軍人を中心として、国際郷土防衛連合軍の創設を宣布しました。なぜこのようなことをするのでしょうか。各国が連結されたここにおいて、今や義勇軍を選び出して七万名を韓国に投入するためです。その準備作戦です。


団体創設と雑誌出版


 私はダンベリーの監獄に入っていきながら、アメリカを生かすために、「ワシントン・タイムズ」、「インサイト」(Insight)、そして「ワールド・アンド・アイ」(The World & I)など、六つの団体をつくりました。それをつくっていなければ、今ごろアメリカはがらがらと地に落ちていたことでしょう。切れることのないそのような錨綱をつくっておいたので、今は落ちていきません。彼らは怨讐でしょう? この者たち、腹を突き剌して復讐してもすっきりしないのです。

 なぜそのようにしなければならないのでしょうか。神様の心情が分かるからです。怨讐の輩を育て、すべて王子にしなければなりません。神の国の王子にしなければならないのです。イエス様がローマ人のために祈祷したのは、そのような心情圏内に到達したからです。歴史にない出来事です。

 その時に「ワシントン・タイムズ」もつくり、「インサイト」や「ワールド・アンド・アイ」もつくりました。現在、保守世界の主流勢力である民主党と共和党を中心とした「アメリカン・リーダーズ・カンファレンス」(American Leaders Conference) や「アメリカン・フリーダム・コーリション」(American Freedom Coalition)などの団体をすべて監獄に入っている時につくりました。アメリカを生かしてあげるためにつくったのです。

 レーガン政権は、「ワシントン・タイムズ」がなければ今ごろは完全にめちゃくちゃになっているはずです。「ワシントン・タイムズ」が方向を提示してきたのです。CIAの局長ともけんかをしたり、ホワイトハウスの大統領秘書官を激しくつつき回しもし、国務長官も誤っていれば激しくつつき回すのです。背後では私がコントロールしています。それで、アメリカの保守界の代弁者のような位置に上がってきたのです。

 それゆえに、チャンスはこの時しかないのです。週刊誌をもっている「ニューヨーク・タイムズ」や「ワシントン・ポスト」が、日刊紙と同じ内容をその週刊誌で公然と繰り返していることを許すことができません。それで、「インサイト」(Insight)という雑誌をつくって、今まで世界の政治界において秘密にされていたすべてのことを暴くのです。九月十五日に創刊して、十月、十一月、十二月、一月の四ヵ月間で三十五万部を突破しました。

 「ワシントン・タイムズ」を中心として七百ページの新しい月刊誌をつくりました。アメリカ人の思考方式では、七百ページの月刊雑誌というのは測り知ることができません。アメリカの言論界にはそのようなものがないからです。「月刊誌は七十ページ、百二十ページ、百五十ページあれば、それで十分なのに。七百ページのものがいったいどこにあるというのか」と言うのです。その人々の頭では測れないのです。

 何のためにそのようにするのか分かりますか。世界の教授たち、有名な学者たちが言論機関の研究員になっています。それを解放するためです。有名な学者が研究したその内容があるとすれば、それが学校ならば学校、大学ならば大学の図書室の隅で腐っているのです。誰かが自らの系列を訪ねてきて研究できる知識水準に達してこそ、そこで初めて参照することができる材料になるのです。今はそのまま腐っています。ですから、それは世界人類の前にどれほど大きな損害でしょうか。

 今までは、世界の学者、碩学たちが言論人の僕になっていました。そして、国を滅ぼし、共産世界を引き込むことに主導的な役割をなし、そのようなことをあおり立てる行為をしました。私がこれを知る限り、許すことはできません。ブレーキをかけるのです。それで、この雑誌には先端を走っている世界のすべての碩学たちが寄稿するのです。そして、ここから出てきたすべての資料は、有名な学者が教壇ですぐに直接教えなければなりません。


東西文明糾合のための背後活動


 皆さんが知らなければならないことは、私がダンベリーに入ってから四十日目には、ダンベリーが獄中の門を開き、社会に公開して観覧させる日になったことです。また、七十日目には、北韓が韓国に物資の供給をして南・北韓が協力する日となりました。そして、私がダンベリーに入って七ヵ月以内で中共が回ってしまいました。そのようにすべてが回ってしまったのです。一大宇宙の革命、変革が起きたという事実を知らなければなりません。そこに来た人々はすべてレバレンド・ムーンを見物するために来た人々です。(拍手)

 アメリカ政府は、このような基盤を恐れるのではなく歓迎しなければなりません。しかし、ソ連はこれを恐れなければなりません。ですから、ソ連は私のゆえに大変です。レバレンド・ムーンがダンベリーに入っていく時は統一教会の指導者として、アメリカの歴史における逆賊のような男として入っていっても、出てくる時は英雄として出てくるという事実をアメリカ政府と国民は知らなければなりません。

 神様はアジアの文明と西欧の文明を一つに連結しようとするのですが、サタンはそれを追って破壊しようとします。ですから、レバレンド・ムーンは、アジアの文明の核をアメリカにもってきて、アメリカに基盤を築き、接ぎ木する仕事をするのです。今、アジアで共産圏の影響を受けていないのは韓国と日本だけです。ただ韓国と日本だけが影響を受けていないので、韓国と日本とアメリカを連結するための闘いをしているのだという事実を知らなければなりません。

 それゆえに、先生が祈祷したことは何でしょうか。いかにして中共を引き込むかということです。中共は神様の前に戻ってこなければなりません。それで、ハイウェイ・プロジェクトを宣布し、このように祈祷してきたのですが、今になって中共が回り始めています。希望の歴史時代の扉が開かれつつあるということを皆さんは知らなければなりません。

 今日のこのSDI(Strategic Defense Initiative :戦略防衛構想)だけを挙げてみてもそうです。SDIを誰が開発させたのでしょうか。私がすべてそうさせたのです。今回、レーガン大統領がジュネーブに行く時に、うちの編集局長を送って面談させました。その面談の場でレーガン大統領から確約をもらいました。「SDIを捨てれば、アメリカが生きることはできません。SDIを捨てますか、捨てませんか」。このように迫り、中止しないという約束をもらいました。私はそのような仕事をしているのです。

 私がそのようにすることができる基盤がアメリカにあります。彼らが「お金でやる」とい怖ならば、私もお金で闘うだろうし、共和党や民主党が組織力で押してくれば、私も監獄に入っていって組織力で押すことができる基盤をすべて築きました。

 今回、レーガン大統領が当選できた主導的な勢力基盤は何だったのでしょうか。レバレンド・ムーンがその基盤を監獄でつくってあげ、大統領に当選させたのです。しかし、この大統領は特赦することも知らず、やたらに反対し、昼寝だけしているので落第です。

 選挙するためには選挙人団の登録をしなければなりません。私が選挙人団八百五十万名を登録させました。また、民主党のフェラーロという女性がマフィアの手先であることが分かったので、これを暴き、民主党をひっくり返したのです。モンデールという男も共産党の手先です。ですから、ひっくり返したのです。私は命を懸けて、堂々とそのような活動をしました。


共産主義の終焉宣言
(一九八五・八・一二〜一七、第二回「世界平和教授アカデミー国際会議」、スイス、ジュネーブ)


 一九八五年八月十三日から十七日まで、スイスのジュネーブで開催された第二回「世界平和教授アカデミー国際会議」で、真のお父様のみ言に従い「共産主義の終焉」が宣言された。

 今回、「ワシントン・ポスト」が私のために大々的に新聞記事を出しました。それは、彼ら自らの意志で出したものではありません。このような連勢が既に来ていたからです。レバレンド・ムーンは、アメリカという西洋社会の風土圏内においても、既に無視できない基盤を掌握した男として現れたのです。ゆえに、彼らはそのような新聞記事を出さざるを得なかったのです。

 すべてのものには契機がなければなりません。このようなことが起きる前に先生がこの西洋社会でしたこととは何でしょうか。ソ連が滅びることを宣布したのです。学者世界を通じて糾明し、すべて宣布してしまったのです。実際、八月十五日になる前、すなわち十三日からそれを始めました。すると、全世界、共産世界にまで問題になったのです。(拍手)

 一九八五年八月十五日になる前にソ連の滅亡を宣布しなさい」と言いました。そして、ジュネーブでの教授アカデミー会議を中心として、三百五十名の世界の学者とソ連研究の専門家を集め、「ソ連は滅亡せざるを得ない」ということを宣布してしまいました。そのような条件を立てなければ、ソ連は降りていくことができません。

 今回、ジュネーブでの会議が終わったあと、約二十名の世界最高の戦略家と対ソ連の大戦略家たちがイギリスに集まりました。私は、そこでレーガン政権の今後の行くべき道に対する宣布式もさせました。六大州を経ていきながら、国際安保会議を中心として共産党をたたきつぶす作業をするのです。

 私がダンベリーの刑務所にいる時、ジュネーブでの大会を推進するために郭錠煥氏が来ました。私が責任者なので、私のところに来て許可を受けなければならないのです。その時、シカゴ大学の政治学博士で、両極論理を主張する世界的に有名なモートン・カプラン博士も呼びました。そして、その人を会長にして「『ソ連帝国滅亡』と言いなさい」と言いました。

 ところが、その人はリベラルな立場から、自由色と共産色の入り交じった本を十七冊ほど書いていたのです。それで、「それらの本がすべて無効になるので、自分にはそのような話をすることができない」と言うのです。「こいつめ、そのままにしておけばソ連によって自由世界が滅亡するというのに。十七冊の本が問題ではない。何千、何十万冊をすべて焼き払ってでもそのようにすべきなのに何だ!」と言いました。私の考えが正しいのです。

 そのように言ったところ「ソ連帝国は滅亡するかもしれない」と、「メイビー(maybe)」にしてはどうかというのです。しかし「駄目だ」と言って追い払ったのです。それからまた二度目に訪ねてきた時、最後に「今に見ていなさい。五年以内に共産党がどのようになっているか。行ってそのように話しなさい!」と言ったのです。宣布をしてあげてこそ共産党が崩壊するのです。五年もしないでそのようになったでしょう?

 私は、悪口を言われるのが好きでそのようなことをするのですか。世界の学者がぺっぺっとしたのですが、それを宣布したのちに、このような天地が展開するとは、彼らには思いもよらないことでした。最近になって「おお、尊敬して余りある、偉大な師よ。私たちの知り得ない究極の事実を現実において実践するための基盤を築いた驚くべき歴史的な方よ」と言っているのです。


四つの名誉博士学位(一九八四・一一・一五、アルゼンチン、ラプラタ大学、法学
 一九八五・五・一一、アメリカ、ショー神学大学、神学
 一九八五・五・二八、アメリカ、聖書神学大学院、神学
 一九八五・八・一五、アメリカ、バナディアン大学、法学)


 私が監獄にいる時、南米アルゼンチンの最も有名なカトリックの大学が博士学位をくれたでしょう? 私は監獄に入っていって四つの博士学位をもらいました。ラテン民族は神聖な民族なので、アメリカの者たちよりも良いのです! 彼らはカトリックの人々です。そして、自分たちの最も良い博士学位をくれました。お母様が行ってそれを受けてきました。

 世界の大学教授を最も多く集めて運動したのは、世界的に見て私しかいないでしょう? 国においても、世界のすべての国を動員するのです。そのような記録をすべてもっているのです。私の記録がどれほど多いか知っていますか。結婚させてあげることの記録ももっているし、悪口を言われることの記録ももっているし、けんかをすることの記録ももっています。そして、偉そうにしている者をたたきのめす記録ももっているのです。大きなことを言っているマフィアまでも、私が行きさえすれば逃げていくようになるのです。どのような記録でも、ないものがありません。今後、私の倉庫にはメダルが山ほどになることでしょう。今もひっきりなしに博士や名誉博士の学位を「あげる」と言ってくるのです。

 ダンベリーの監獄に入っている時に、有名な大学の博士学位を四つもらったのです。私が「受け取らない」と言うと、博士の冠をつくり、お母様にかぶせてくれたのです。有名な州立大学の総長が来て「あれっ、現れない。文総裁が現れない」と言って「現れなくても良い。文総裁が我が校の博士学位を受けたということだけでも喜ばしい」と言いながら、その博士学位の帽子を持ってきたのです。(笑い)


四 ハーフウェイ・ハウスの生活と完全出監(一九八五・七・四〜八・二〇)


ハーフウェイ・ハウス(Halfway House)に移られる(一九八五・七・四 〇八:〇〇、
ニューヨーク、ブルックリン所在、別名フェニックス・ハウス(Phoenix House)


 アメリカ、コネティカット州のダンベリー刑務所に服役中であった真のお父様は、一九八五年七月四日午前八時、出所されてハーフウェイ・ハウス(Halfway House)に移られた。今回の真のお父様の出所は、その間ダンベリー刑務所で毎月模範囚としての判定を受け、六ヵ月の刑期短縮の恵沢によるものだった。ニューヨーク、ブルックリンに位置するこのハーフウェイ・ハウスは、別名フェニックス・ハウス(Phoenix House)とも呼ばれ、出所者が社会適応のために一定期間起居する場所だ。

 アメリカの歴史から見れば、今年一九八五年はアメリカ独立から二百十回目の年です。二百十回目の独立の日に解放されたということは、新しい歴史的、国家的次元へと飛躍できる時代に越えていくことを表示するものです。これはまた、ヤコブが二十一数を越えて還故郷した数と同じです。アメリカ独立の日に解放されたということは、新しい出発を表示しています。ヤコブの新しい出発、イスラエル民族の二十一ヵ月の新しい出発、教皇庁の帰還、すべて大きな摂理史的な意義をもっています。バビロンから二百十年かけて帰ってきたという事実などもすべてそうです。新しい聖殿を建て、新しい国家理念をもって出発し、新時代に越えていくということを意味しているのです。

 それで、今年の七月四日の独立記念日は、レバレンド・ムーンの日だというのです。そのような意義をもっています。すべての年代の期間から見ても、このような意義があり、このような摂理歴史が伴っているということを皆さんは考えなければなりません。そして、来年の七月四日になれば、きょう七月四日のレバレンド・ムーンのことを思い出す人がアメリカにますます多くなるのです。そして、「原理」を知り、「統一思想」を知っている人にとっては、先生がアメリカに来て監獄に入っていったのちに解放された日を忘れようとしても、一生の間忘れることができない日になるのです。

 今は、ブルックリンのハーフウェイ・ハウスを中心として、五十マイル以内はどこに行っても自由です。直径では百マイルです。百マイルの円を描いた中では自由に行動できます。ハーフウェイ・ハウスというのは何でしょうか。それはなぜ必要なのでしょうか。刑期をたくさん受ければ監獄で生活した習慣性ができるので、そのまま直接社会に出ると適応できないのです。社会に出ていっても適応できないので、再び事件を起こして戻ってくる人がたくさんいるのです。そのために、中間に社会環境に適応することができるような折衝地帯を特別につくったのです。それがハーフウェイ・ハウスです。

 そして、このハーフウェイ・ハウスにいる間に必ず職場を探さなければなりません。それを社会訓練の期間とみなすのです。ハーフウェイ・ハウスにいる期間は六ヵ月を最長として、三ヵ月、四ヵ月、五ヵ月です。大概このような期間をハーフウェイ・ハウスで過ごします。もし職場を見つけることができなければ、そのような人はそこにいることができません。八時になると出掛けていき、四時になれば帰ってくるのです。その時間はすべて外に出ていなければなりません。中に入っているのではなく、出ていなければならないのです。

 ですから、電話帳を抱えて歩きながら、毎日のように電話をして訪問するのです。訪問する時にどのような悲劇が起きるのでしょうか。職場を探すために訪問した所で、自分がハーフウェイ・ハウスにいるということは到底話すことができません。ただそのまま面接をするのです。そして、あとから調べられてハーフウェイ・ハウスにいるということが判明すると、すべて切られるのです。このようなあぜんとするような事情がその環境に連結しているということを皆さんは知りません。


ハーフウェイ・ハウスにあらかじめ備えられた番人


 私がダンベリーから出てきて、社会に出ていくための中間訓練所であるハーフウェイ・ハウスに行く時もそうでした。私を保護することができるようにと、霊界の通信網を通じて準備し、行く一週間前から既に人が待っていたのです。それを信じることができますか。そのような万人の黒人と一人の中国人がいたのです。私が十二時から五時まで寝るといえば、その人たちが交代でテレビを見ながらドアの所でしっかり守っているのです。見張りをするのです。それは誰が保護したのでしょうか。神様が保護されたのです。

 一人はアジア人です。その人は世界的なアジア人です。キューバで生まれた中国人二世で、母親はスペイン人です。ラテン文明を背景にして東洋人として生まれたのです。その人が右側の強盗となりました。

 それからもう一人は黒人です。今、この黒人がハーフウェイ・ハウスで先生を保護する役割をしています。私が寝る時間に、その人は寝ないで番をする仕事をします。右側の強盗と左側の強盗の立場に立った人たちが、その世界から反対を受けても先生を保護しました。イエス様の十字架を代わりに背負ったクレネのシモンも黒人です。黒人が十字架を協力して持っていったように、蕩減復帰原則によって黒人が身代わりとなって保護する仕事をしたのです。

 また、その中国人の夫人はスペイン系ですが、彼女は、霊界に通じることができました。それで、おもしろいことに、その夫人が「あなたがハーフウェイ・ハウスに一週間だけいれば、良いことが起きる。あなたは聖人に出会うはずだ。見ていなさい」と言ったのです。しかし、彼は信じなかったというのです。ところで、七月四日は、その人がそこに来て七日目になる日だったのです。それはおもしろい出来事でしょう?

 このように天はすべて準備して待っているのですが、ダンベリーにいる時、お母様やそこの所長までも「あなたは危険なので、ハーフウェイ・ハウスに行く期間は特別休暇をあげるからここ(ダンベリー)にいてください」と言うのです。お母様もそのようにするのが良いということで、すべてその約束をしました。そのようにして、部屋に入っていると、もう既に心が落ち着かないのです。「これではいけない」と、心が変わったのです。先生は皆さんと違うのです。

 それで、すぐにその場ですべてのものを取り消してハーフウェイ・ハウスヘ行くことを決定しました。そのようにすると、心が落ち着きました。「さあ、この期間を通して復活圏をなそう。アメリカの言論機関を通じて世論を動かし、新しい雰囲気をつくり、私がこのアメリカの地で戦勝将軍となって解放しなければならない」という考えをもちました。

 このように見るとき、神様は私たちの行くべき道を準備されていたのです。キューバ人が先生と因縁を結ぶようになることを誰が知っていたでしょうか。既に神様は、数多くの歴史的背景を通して出会うことができるようにされているという事実を知らなければなりません。ですから、今アメリカには、このように準備された人々がどれほど多いだろうかというのです。


十三ヵ月ぶりの完全出監(一九八五・八・二〇、〇〇:〇〇、ハーフウェイ・ハウス)


 銀行預金の利子十六万二千ドルに対する所得税七千ドルを申告しなかったという容疑をかけて事件をつくりあげ、十八ヵ月の実刑を言い渡し、一九八四年七月二十日、真のお父様をダンベリー刑務所に投獄させた世紀の大事件は、真のお父様が十三ヵ月の受刑を終え、一九八五年八月二十日零時、ハーフウェイ・ハウスを出られることによって一段落がついた。

 アメリカでキリスト数が反対した事実を再び蕩減するための祭物として興進が逝きました。それからダンベリー事件は何かというと、国家が反対したことを蕩減するものです。ゆえに、先生がそれを蕩減しなければならないのです。

 それで、一九八三年、一九八四年、一九八五年の三年間は、家庭が患難を受けるのです。家庭的十字架です。一九八四年に興進が亡くなりました。一九八三年の十二月に事故が起き、一九八四年の正月二日に霊界に行きました。すべて患難時代です。そののち先生が監獄に入っていったので、一九八五年までは、家庭的患難時代です。第二次大戦直後の一九四五年八月十五日は光復(注:韓国解放)の日ですが、一九八五年八月二十日にダンベリーから出てきたのです。光復節が八月十五日でしょう? ですから、これが過ぎたのちに出てきたのです。四十年圏内のすべてのものが清算されるのです。

 イエス様が十字架で死んだのちの三日と四十日、この四十三日間は、イエス様が死の中から復活する役事の期間だということを皆さんは知らなければなりません。先生は、七月四日に出てきましたが、本来は七月八日に出てくることになっていました。ですから、八月二十日までが正にその四十三日間に相当するのです。

 イエス様が復活したのと同じように、イエス様が取り戻さなければならない復活圏とキリスト数文化圏を実体的に取り戻すためには、この期間に統一教会の数会員として完全に立たなければなりません。アメリカ国民もこの期間にすべて転換していかなければなりません。そして、この期間にレバレンド・ムーンが復活するのです。昔、イエス様の時代に復活する時には、イエス様の弟子たちだけが復活の栄光を受けましたが、今は復活すると同時に、アメリカ国民までも合わせて、すべて実体的にその栄光に参与できる基盤を築かなければなりません。

 十三ヵ月とは何でしょうか。イエス様をセンターにして十二弟子を合わせれば十三数です。十三数は蕩減復帰数です。西洋社会では十三という数が最も悪い数になっています。しかし、今は完全に蕩減復帰したのです。

 蕩減復帰することによって、長子権と次子権の基盤の上に、初めて父母が世界的によみがえることができます。原理がそのようになっています。ゆえに、この位置がなくては世界を主導できる父母の世界圏が出てきません。そのことをはっきりと知らなければなりません。サタンと闘わなければなりません。そのようにして長子権を奪ってくるのです。先生が長子権を奪ってくるので、長子と次子の間がうまくいくのです。

 裁判をした日が八月二十日です。ジェリ・フォルウェル ( Jerry Falwell)は、先生にとって右側の強盗です。そして、ドクター・ジョセフ・ロウリー(Joseph Lowery)は左側の強盗に相当します。彼らはお互いに怨讐でした。しかし、彼らは、今一つになりました。この黒人の代表と白人の代表が先生を中心として一つになったのです。イエス様が十字架を背負う時は、イエス様を中心として二人の強盗が争いました。しかし、今は彼らが一つになったのです。これは、白人世界と黒人世界が連結される最上の架け橋がかけられたということを意味しています。

 先生がダンベリーから出ることによって、西欧のキリスト教文明と東洋文明を代表した統一教会文明がその位置を交替し、今は長子が次子となり、次子が長子となっていくのです。そのように時代の流れが変わる時点になりました。それを四十年の峠を越えながら変えなければ、天の摂理が壊れるのです。ゆえに、先生は監獄に行ってでもこのことをしなければなりませんでした。

 イエス様は、七千以上の群れを迎えることができずに死にました。同様に、統一教会のレバレンド・ムーンも、七千以上のアメリカ宗教界の群れをもつことができなければ大変なことになります。先生がダンベリーから出てきた二十日に晩餐会をした時に、約二千名が集まりました。そこでは、先生がただ立っているだけで、みなが握手しようと、互いに先生に一度触ろうと、彼らの目がこのようになって大変だったのです。

 それは何の運動でしょうか。生きる運動、爆発運動です。地上から人工衛星を打ち上げる時のような爆発をする運動です。地から天へと跳ね上がっていくのです。アメリカには、先生のために死ぬことができる牧師たちがたくさんいます。


文鮮明先生出監歓迎晩餐会
(一九八五・八・二〇、ワシントンD・C、オムニ・ショアハム・ホテル、千七百名以上)


 一九八五年八月二十日、アメリカ、ワシントンD・Cのオムニ・ショアハム・ホテルのボールルームで、宗教自由連盟の主催により「文鮮明先生出監歓迎晩餐会」が開かれた。この晩餐会は、アメリカの超宗派宗教指導者たちの祝宴といってもいいほどで、ユダヤ教のラピから急進的な主張を展開するプロテスタントの牧師まで、千七百名が集い、真のお父様のダンペリーの苦しみを慰労し、その勝利を祝賀する大祝宴であった。

 尊敬する宗教自由委員会委員長、および委員の皆さん、全国から集まられた聖職者の皆さん、そして紳士淑女の皆さん! このように挙国的、超教派的に意義深い場を準備し、私の出監を歓迎してくださったことに対して心より感謝申し上げます。

 さらに、私が法廷闘争を繰り広げた時から法廷嘆願書を提出され、宗教の自由に関する集会、特別祈祷会、同苦の会、そしてCAUSA聖職者連合に参加されるなど、積極的な支援をしてくださった聖職者の皆さんにもう一度感謝を申し上げます。また、多くの方々が私に激励の書簡を送ってくださり、祈祷で声援してくださったことに対しても、私は忘れることができない感謝の気持ちをもっています。

 今回私は、私の生涯を通じて六度目の監獄生活を経験しました。その困難な場においても、私は神様との感動的な交流をもつことができました。以前の場合もそうであったように、今回も、私の個人的な事情や失敗によって監獄に入ったのではありませんでした。獄中においては、迫害者を恨んだり、自らの無念さを訴えるよりも、神様のみ旨を立てるために、神様のみ旨を信奉すべきアメリカと世界を心配する深い瞑想と祈祷をする有益な時間をもつことができました。

 私は生涯を通じて神様の深い心情と愛を確認し、これを証してきました。したがって、私における神様は、想像の中の漠然とした神様ではなく、生きていらっしゃる神様であり、私の心情と私の細胞一つ一つで体恤される神様です。

 神様のみ旨のために尽くす道において、共に働く者となられる牧師の皆さん。きょう、皆さんがこのように私の出獄を歓迎されるのは、レバレンド・ムーン個人に対する歓迎ではなく、神様のみ旨のために生きてきたレバレンド・ムーンに対する歓迎だと思っています。

 神様の愛は、主体である神様と対象である人間が縦的な愛の関係を完成することだけを目標とするものではありません。そのような縦的な愛を完成して、アダムとエバ自体が横的な愛の結実をもたらさなければなりません。その瞬間こそ、正に内的父母であられる神様が外的父母であるアダム・エバと完全に一体を成すために彼らに臨在される愛の理想成就の瞬間です。無形の父母であられる神様がアダムとエバの姿をまとわれ、有形世界で永存する父母となられるのです。この時にアダムとエバは、真の父母、真の先祖になるのです。

 時間の関係上、この場で詳しく説明はできませんが、私が糾明した原罪と堕落の原因は、人間の最初の家庭で起きた天使長との不倫事件にありました。「統一原理」におけるサタンは、観念的、仮想的存在ではなく、霊的実体です。サタンは、神様の愛の理想を破壊し、神様の血統をサタン中心の血統に変えた元凶です。

 神側では、このサタンによる偽りの愛の圏内にいる人間を、より大きな神様の愛でもって奪ってきて重生させようとします。人間は、偽りの愛の父母、偽りの愛の先祖、偽りの愛の血統を通じて生まれてきたので、真の愛の父母、真の愛の先祖、真の愛の血統を通じて再び生まれなければならないのです。それによって初めて人間は、神様の子女、神様の民となるのです。

 私が知っている神様は、宗派や教派にとらわれる神様ではありません。枝葉的な教理理論にとらわれる神様ではありません。神様の父母の心情と、その大きな愛の心のもとでは、民族や人種の区別もなく、国家や文化、伝統の壁もありません。神様は、きょうも万民を同じ子女として抱くために心を痛めていらっしゃるのです。

 今アメリカは、人種問題、価値観の混乱と社会倫理道徳の退廃問題、霊的枯渇とキリスト教信仰の没落問題、無神論に立脚した共産主義問題など、深刻な問題を抱えています。私が神様の召命を受けてこの国を訪ねてきた理由はここにあります。

 今日のキリスト教は、大きく覚醒し、団結しなければなりません。私たち牧師も今まで成してきた役割を再点検し、悔い改めなければなりません。イエス様が来られて「悔い改めよ」と叫ばれた時と同じ情景が、今ちょうど二千年を過ぎたこの地上において繰り返されているのです。そのように思わなければなりません。私たちは、神様がアメリカに命じられた重大な使命を果たさなければなりません。今のままでは絶対にいけません。新しい宗教改革が起きなければなりません。


五 「一勝日」宣布とカナン定着のための総動員


祝福家庭の悔い改め運動と二世糾合


 レバレンド・ムーンは、二十世紀の十字架を背負った立場で、あらゆるものを復帰します。私が監獄に入っていくことにより、複雑だった韓国の統一教会も、すべてを悔い改めて一つになる運動をしました。二世たちも、そのままにしておけばすべてサタン世界に染まってしまうのです。それゆえに、八月十五日になる前に孝進に−八月十四日に終わったと言いましたか−そのこと(第一回祝福家庭子女四十日修練会、七・八〜八・一六、清平修練所、二百十一名参加)をさせ、すべて取り戻したのです。

 今まで世界基準へ上がっていく時は、カイン・アベルが出てきて闘いましたが、今は先生がすべて蕩減しました。ゆえに、カイン・アベルの役事はどのようになっていくのでしょうか。先生の直系の子女は何でしょうか。アベルの立場ではありません。本然の長子、本然のカインの立場です。本然の長男として生まれた立場だということを皆さんは知らなければなりません。

 先生の家庭を中心としてここまで上がってきましたが、既にアダムとエバが生んでいたので、堕落した世界のカインとアベルをすべて接ぎ木してあげなければなりません。それでは、どのようになるのでしょうか。先生の家庭、先生の息子、娘を長子として見れば、祝福家庭の息子、娘は次子の立場に入っていくのです。このような立場に立っているので、孝進君を世界CARP(原理研究会)運動の代表、二世の代表として先頭に立てたのです。(拍手)

 この一九八五年は、韓国が解放されてから四十年になる年ですが、四十年になる前に二世を統合し、日本と韓国のすべての一世を統合しなければなりません。彼らを連結させ、世界中のすべての二世と祝福家庭が完全に一つにならなければなりません。若い人々、二世を走らせるために孝進を日本に送り、この期間で五十二ヵ国のCARPの結束運動をさせました。今、アメリカでは、アメリカなりの結束運動をしています。

 一九八五年八月十五日、この日は四十年になる日です。この日を越えながら、韓国において、二世を中心とした四十日修練を通して孝進君が四十数を蕩減復帰し、統一圏を成しました。息子、娘たちを一つにしただけでなく、祝福家庭までもすべて一つにしたのです。

 これにより、今からは韓国統一教会が新たな復興を起こすことができる圏内に入るのです。そして、日本まで連結するのです。そして、CARPと連結された世界のすべての国家は、このような因縁を通じて一つになった基盤の上で、新たな世界史的な出発をすることができる起源をつくりました。それゆえに、一九八五年八月十六日の四十一年目となるこの日、出発するこの日に連結させる式をしなければなりません。

 これを連結させるものは何でしょうか。今までは、個人復帰、家庭復帰をして上がってきました。今は、これを世界史的な平面基準で発展させることができる位置に立っています。それは、サタンが讒訴できる条件を完全に乗り越えるということです。長子や次子など、すべて乗り越えるのです。別の言い方をすれば、世界的な次元で父母の定着が始まるのです。


「一勝日」と聖水式
(一九八五・八・一六、〇七:〇〇、イースト・ガーデン、八・二〇、全世界祝福家庭)


 一九八五年八月十六日、韓国解放後満四十年を越えたこの日、真の御父母様は、韓国の清平修練所で開催された祝福家庭子女四十日修練会を無事に終えて帰ってこられた孝進様を歓迎する席で、「一勝日」を宣布され、「聖水式」を挙行された。そして、それから四日後の八月二十日、牢獄の身から完全に解放された真のお父様は、ベルベディア修練所において、全世界の祝福家庭を対象に聖水式を挙行された。

 今、統一教会を中心として、右側の強盗の立場は誰かというと、アメリカの国民です。アメリカの国民がそのような立場に立っています。右側の強盗と左側の強盗がいるのです。今回、キリスト教が統一教会と一つになり、アメリカの国民が反対することなく、一つになって私たちを支持しました。そのような雰囲気が生まれたのです。

 このようなことが世界的舞台において外的に展開するのです。そして、統一教会内においても、先生の息子、娘と祝福家庭の息子、娘が一つになりました。ゆえに、内外で一つになったのです。外的な世界舞台で、カイン・アベルが一つになることができる立場に立ち、また、内的な立場においても、ヤコブがエサウと闘って勝利したのと同じようなことが世界史的な現世を中心として成し遂げられていくのです。このような現象が、先生が出獄したこの期間を中心として成し遂げられていくのです。

 今、統一教会時代においては、先生の息子、娘を中心として、内外ですべて一つになっていくのです。したがって、十字架を下ろす時には、すべての反対が完全になくなります。(拍手)それで先日、十六日に何の式を行ったかというと「一勝式」という式です。「一勝日」を宣布したのです。

 イスラエル民族はエジプトを慕ったがゆえに荒野で滅びました。また、カナンの福地に入ってきても、エジプトとエジプトの地を慕ったがゆえに滅びました。エジプトに対する観念のゆえに滅びたのです。

 したがって、皆さんは、地上における今までの観念をすべて一掃してしまわなければなりません。今から皆さんが行うべき新しい式は、聖水式です。人の体の四分の三は水です。この聖水式を通して皆さんにあるすべてのものを清算しなければなりません。この聖水式は、真の御父母様が勝利した基盤を皆さんに伝授する式であり、またカイン・アベルの闘争をすべて解消する式になるのです。

 この式をするのは、四十年の間先生自身が父母の立場でカイン・アベルを率い、家庭基盤を正常に築き、サタンの讒訴圏を抜け出たからです。先生は、歴史時代になかった真の父母の位置でカイン・アベルの蕩減条件を初めて完成することによって、サタンが讒訴する基準を越えたのです。この式は、先生がそのようにして築いた世界的な基盤を皆さんに伝授する式にもなるということを知らなければなりません。ですから、祝福を受けた皆さんの家庭は、今から天国の伝統をその息子、娘にすべて教えてあげなければなりません。

 皆さんも真の父母の家庭と同様の家庭になることができます。もし皆さんがそのような四位基台をもつならば、どこにおいてもサタンに打ち勝つことができます。それが原理的な観点です。何の問題もありません。それゆえに、レバレンド・ムーンは、家庭メシヤ団を世界に派遣することができるという結論が出てくるのです。(拍手)


《祈祷》


 愛するお父様! 一九八五年八月十六日の朝に、あなたが立てられた「一勝日」のその式をここに延長し、神様を迎え、真の御父母様を迎え、真の子女を迎えて、全世界に散らばっている統一の群れと共に、一九八五年八月二十日のこの日を期して挙行することになりました。解放の日とともに、世界基盤の上ですべてのものを蕩減し、四位基台の原則的勝利の統一圏と解放圏を授ける特別な日を賦与してくださったことを心より感謝いたします。

 今までサタン世界と因縁があったものを、この新しい聖水を通してすべて清算し、天の家庭から天国の伝統を受け継ぎ、地上に自らの本郷の地を中心として、お父様が臨在できる氏族的教会をつくり、直接お父様と共に暮らすことができる環境の基盤を引き継ぐ時間を賦与してくださったことを感謝いたします。

 ホーム・チャーチを中心として、一九七七年から今まで教えてあげたすべてのものが、今からは地上に定着できる一つの起源を備え、世界史的蕩減路程をすべて経る時まで、真の御父母様の受難と真の御父母様の家庭の蕩減路程を経て、これを清算し、解放とともに復活の恩賜をこの天地間に立てることができることを感謝申し上げます。

 今ここに、真の御父母様と、真の息子、娘と、祝福を受けた真の子女が完全に一つになり、真の御父母様の家庭と真の祝福を受けた家庭が一つになり、それだけでなく教会が一つになり、この一つになった教会を中心として既成教会が一つになり、そしてアメリカと一つになって、全世界を抱くことができる時代の運勢が私たちの目の前に迫ってきました。ゆえに、私たちはこの時代、きょうのこの契機を中心として、格別に決意を新たにし、勝利の盾をもち、天の家庭的すべての統合圏をもち、復活の恩賜圏をもって、強く雄々しい定着の勇士となるようにしてくださることを切にお願い申し上げます。

 今や、四位基台圏を中心とした家庭的出動をあなたが命じられましたので、これを中心として完全に家庭的責任を果たすにおいて、恥ずかしくないメシヤ的基盤を残すことができるように祝福してくださることを切にお願い申し上げます。このような内容を伝授するこの式典をお父様のみ名とともに伝授しますので、ここに親しく臨在され、栄光の中でこのすべてのものを天地の上に定着の基準として定めてくださいますことを切に、切にお願いしながら、すべてを真の御父母様のみ名によって祝願いたしました。アーメン。アーメン。アーメン。


カナン定着のための三年総動員(一九八五〜一九八八)


 四十年の間先生が闘って勝利したものを、三年半で皆さんに譲ってあげようというのです。この期間は、カナンの福地に定着するための期間と同じです。ゆえに、この期間でエジプトの観念やすべてのものを忘れてしまわなければなりません。そして、先生の話、モーセの話を絶対視し、その命令を絶対視し、行動を絶対視しなければなりません。そのようにすれば、一九八八年には、私たちの定めた所期の目的を達成することができると思うのです。

 統一教会の歴史は一九五四年からです。ですから、今年で何年目ですか。三十一年目でしょう? 三十一年目です。この期間は、イエス様から見れば、三十歳を過ぎて出発した三年路程のような時代を越えていく時です。ですから、一九八八年までの三十四年を定めるのです。三十四数は、数字的に見れば三歎にもなり、四数にもなり、また七数にもなるのです。

 摂理的に見るとき、アメリカ大統領選挙も一九八八年で、韓国大統領選挙も八八年です。そして日本の首相選挙も八八年で、ドイツの首相選挙も八八年です。このように摂理の重要な責任国家は、すべて八八年を期して選挙をするようになっています。すべてこの一年に集中しているということを皆さんは知らなければなりません。なぜこれらの国家が一度にすべてこのようになるのでしょうか。それは世界的摂理の転換期だからです。それは偶然ではありません。そのような時を中心として、神様が、天の時といかに交替させるかを考えたということを私たちは摂理の上から考えなければなりません。

 そのような観点で、神様が統一教会を中心として主流的な摂理をされるならば、私たちは、このような時を中心として世界的頂上と対峙することができる実力基盤をもたなければなりません。それが摂理史的な理論から見る観点です。先生は、一九八八年のこの時を逃してしまえば、この地球星に世界史的な悲運が残るかもしれないと思っています。ですから、深刻です。

 これは、出エジプトから四十年目にカナンの福地への入城を命令し、出動したのと同じです。荒野四十年ののちにカナンに入っていったのと同じです。ですから、今夕既成教会の牧師の二世と統一教会の二世が先頭に立たなければなりません。カナンの地に入っていく時なので二世が先頭に立たなければなりません。イスラエル民族がカナンに復帰する時には一世が責任を果たすことができませんでした。同様に、キリスト教が責任を果たすことができませんでした。ゆえに、再臨時代には二世を通じてカナンに入っていくのです。


出監後の百二十日教会一致総力活動(一九八五・八・二〇〜一二・二〇)


 先生は、八五年の八月二十日にダンベリーから出てきたのでしょう? それからの百二十日間、全米でしたこととは何でしょうか。既成教会と一つになる運動をしました。その期間は、統一教会の運動を完全に停止したのです。統一教会が何をしたのかというと、既成教会の連合運動をしたのです。何を中心としてしたのでしょうか。CAUSAを中心としてしてきたのです。

 統一教会の人たちは「アジアヘ行こう」「日本を通じて韓国へ行こう」という決意をしています。同じように、いかにして既成教会の牧師たちが韓国に行くことができる運動をするのかということが問題です。このような問題を中心として皆さんが一つに団結し、今回八月十五日に既成教会の牧師たちが二次にわたって韓国に行ってきました。もうすぐ第三次が行きます。今先生は、このような韓国を往来する方法を通じて韓国の伝統と連結させ、日本と連結させる運動をしているのです。これは世界史的なことです。キリスト教にはなかった世界史的な事件が起きているということを知らなければなりません。

 すべてのキリスト教徒に私たちがCAUSA教育をするのです。そして、「イスラエルのエルサレムを訪ねていきますか、統一教会のある韓国のソウルを訪ねていきますか」と問えば、全員が「イスラエルに行かずに韓国に行きます」と答えることができるように方向が設定されなければなりません。そのようにして、初めてアメリカの西洋文明圏が天のもとに帰る道を新しく提示することができるのです。

 今は何をしなければならないのでしょうか。四ヵ月という短い期間で全国を早く組織しなければなりません。それをしなければ失ってしまいます。失ってしまうのです。ですから、私たちは早急に体制をつくり、既成教会の牧師を中心としてカイン・アベルを早くつくらなければなりません。既成教会の牧師の中で私たちの話を聞かない人はカインの立場であり、聞く人はアベルの立場です。アベルは長子権についていくことができる立場に立っているので、迫害を受けようと何をされようと、常に統一教会の影響を受けるのです。ゆえに、彼らを神様の運勢で役事し、駆り立てていくことができるのです。

 ですから、この四ヵ月間は、統一教会のすべての機関の活動を停止します。今まで統一教会がしてきた活動で、特別なもの以外はすべていったん中止し、四ヵ月間は全体動員です。そして、四人伝道すれば戻ってくるようにするのです。重要な責任者は戻ってきてもかまいません。今回動員されればどこに行くのでしょうか。自分の故郷の州を訪ねていくのです。

 現在七千名になっているので、この四ヵ月間で七万名以上のCAUSAの中心要員を教育しなければなりません。それさえなせば、来年には、三十万人も問題ありません。それからは本格的に組織するのです。来年になればもう、選挙の時に国会議員たちが来て首にすがりつくのです。そのようになっています。

 このようなアメリカにおいて、レバレンド・ムーンが既成教会と一つになれば、政治的基盤における王の座に上がっていくのです。小さな子供でも、そのような結論を下すことができます。それから、言論界においても、今まで偽っていたすべてのことが表面化することによって、すべて後退するようになります。そして、「ワシントン・タイムズ」を中心とした私たちの新聞が言論界の王座の位置に上がっていくのです。それは、はっきりしていることです。そして、経済界を見るとき、科学技術を代表した機械販売市場においては、アメリカがトップです。ですから、ここで覇権を握り、また水産業においても世界の宝庫がアメリカなので、ここの主人になればすべて終わりです。

 この朴普煕氏に、四十日間毎日のように悪口を言ったところ、目が三倍くらい落ち込みました。(笑い)ベルベディアからイースト・ガーデンに来ても、家の中に入ることもできずに、門の所で「先生いるかな」と、このようにしているのです。(笑い)四十日の間、めちゃくちゃにたたいたのです。

 今や、世界が統一教会を歓迎する時が来ました。ローマが滅びたのは外部勢力によって滅びたのではありません。「世界を救う使命を果たしなさい」と祝福してくださったその祝福を自分たちだけの祝福だと思い、食べて遊んでいたので滅びたのです。

 統一教会が迫害を受ける時は滅びません。今、世界が歓迎する時になっても、なぜ私が皆さんを楽にさせないで苦難の中に追いやり、世界のためにアフリカヘと追い出すのでしょうか。そのようにすれば、統一教会が滅びないということを知っているからです。ですから、そのようなことをするのです。


六 「世界宗教議会」の創立と「科学の統一に関する国際会議」


「世界宗教議会」創立総会(一九八五・二・一五〜二一、ニュージャージー州マカフィ
市、アメリカーナ・グレート・ジョージ・リゾート)


 一九八五年十一月十五日から二十一日まで、アメリカ、ニュージャージー州のマカフィ市にあるアメリカーナ・ゲレート・ジョージ・リゾートで、国際宗教財団主催により、世界八十五ヵ国から七百五十名が集った中で、「世界宗教議会」(Assembly of the world's Religions)創立総会が開催された。真のお父様は、創始者として「対話と連合」という題目の式辞を述べられた。

 世界は変わらなければなりません。新しい宗教改革の炎が燃え上がり、生活信仰、実践信仰の旗印が、各地において高く高く翻らなければなりません。そして、生きていらっしゃる神様を、無神論者たちの前に証する生きた信仰の炎が燃え上がらなければなりません。真の平和世界は、宗教を通じた精神革命と愛と慈悲による大きな和合によってのみ成就されるのです。

 私たちは、神様の崇高な召命の前で、反目、誤解、無知が氾濫する世俗の沼から抜け出し、相互尊重と親善をもって、世界の宗教団体の強力な協同体制を構築しなければなりません。そして、行動する宗教人の意志と実践を地球星の隅々に証しなければなりません。

 宗教が現実的規範原理や所在を超越しているからといって、その現実的作用までも無視してはなりません。宗教は、現実問題に大きな関心をもち、神様のみ旨に適っているかどうかを調べなければなりません。また、政治、経済、社会、教育などの各分野の現実問題を解決する人々の心の中に神様を中心とした新しい変化を起こすことによって、彼らが新しい人間となって問題を解くようにさせなければなりません。

 今まで私は、神様の願われる摂理の方向に合わせて世界を改革し、地上に神様の理想を実現するために力を尽くしてきました。また私は、宗教間の和合を通じた世界平和の目標のために、統一教会の総力を動員し、それを捧げてきました。皆さんの属している各宗教団体もこの道に積極的に協力し、共に歩むことができることを心から願っています。

 この集まり自体が意義のあることですが、今後、回を重ねるごとに驚くべき成果をあげることを期待します。第一段階は、互いに世界の宗教の伝統を尊重しながら相互授受の関係の中で和合し、一つになることです。そのようにして、少なくとも宗教間の葛藤と戦争を防止することに寄与しなければなりません。第二段階は、宗教会議の共同決議等を通じた宗教人の実践生活と、すべての宗教団体間の協力体制をもって世界に奉仕することです。そのようにすることによって、人々の心霊の啓発を促進させ、万民が神様を中心とした価値観をもって生きていくことができるようにしなければなりません。そして第三段階は、宗教団体の代表が参加する実質的な議会にまで発展しなければならないと思っています。そのようにして、その宗教議会において、神様の神意に立脚した高次元の価値観と生活規範が定立され、それが全宗教人、団体、国家に波及するようにしなければなりません。このような個人、団体、国家であってこそ、神様のみ旨を地上で実現するための基盤となり、単位となるのです。

 今回の会議期間中、すべての代表の方々は、全体会議あるいは分科会議での発表や討議、各宗教芸術の発表、そして瞑想と祈祷などのプログラムを通して、今日の世界を指導し、宗教界を改革しながら明るい未来を創出する霊的基盤を造成し、互いの和合に大きく寄与してくださることを願います。今、私たちすべては、和合した力をもって、「神意の地上実現」という世界史的宗教の使命を完遂するために総進軍しなければなりません。


霊的な証の役事


 私がハーフウェイ・ハウスから出てくる時のミスター郭の話です。ザンビアにいる一人の教授が交通事故に遭い、病院に入院したのですが、骨を取ってから付けるほどの事故だったそうです。ところでその人は、意識がぼーっとしている状態の中で、あるアジア人が来てすべて治してくれるのを見たというのです。それで彼は、病院の医者がアジア人だと思っていたのです。ところが、目を覚まして実際に見ると黒人だったというのです。

 彼は、そのことを誰にも話すことができずにいたのですが、しばらくのちに統一教会の「原理」のみ言を聞くようになったのです。それで、統一教会に来てみると、そこには先生の写真があるのです。その写真を見て、彼が「正にこの人だ」と言ったのです。それで、今彼は、先生が刑務所から出てきたという知らせを聞き「先生に会ってみたい」と言って待っているのです。

 また、アフリカの北方にセネガルという国があります。その国はイスラム教の国です。国民のすべてがイスラム教徒です。そこのイスラム教のある指導者が二年前から「世界を生かすことができる新しい光が東方を経てアメリカから出てくる」という啓示を受けたのです。その人は、三百万人を率いるイスラム教の代表者です。

 また、彼は「一九八三年一月六日から祈祷しなさい」という啓示を受けたのです。祈祷すればすべて教えてくれるのです。ある方を通してすべて教えてくれるというのです。ところで、その教えてくれる人が誰かというとアジア人だというのです。

 それで、私が一年半の間ダンベリーに入っていて、出てくる時が八月ごろだったのですが、その二週間前から「アメリカに行きなさい!」という啓示を受け、彼はアメリカに来たのです。アメリカに来たのはいいのですが、見知らぬアメリカです。彼は、霊界で教えてくれた啓示を自分の知っている数字解きで解いて、その人の名前が「ムーン」だということは知っていたのです。しかし、「この人には怨讐がたくさんいるので、通りでも絶対にその人のことを口にしてはいけない」ということだったのです。

 そうこうするうちにどのようなことがあったかというと、自分の教団のある青年がアメリカに留学に来ていて、その彼と道でばったり出会ったのです。

「あれっ、先生、どうされたのですか」と聞く青年に「ちょっとちょっと、黙ってこちらに来なさい」と言って、耳元に口を寄せ「おい、君、ムーンという人を知っているか。このアメリカの宗教界で話題になって、問題になっているムーンなにがしという人がいるはずだが、知っているか」と聞いたのです。それで、その青年が「あー、知っていますよ。その人の名前はレバレンド・サン・ミョン・ムーンですよ」と答えたというのです。

 それで「どこにいるのか」と聞くので「ニューヨークにいるのを誰もがみな知っていますよ」と答えたのです。そのようにして、その青年がニューヨークにいるということを教えてくれ、すぐに私たちの本部に来たのです。

 その時、私はニュージャージー州で宗教議会を主導していたのですが、その人がしつこく「会おう」と言うので、「来なさい」と答え、宗教議会をしている所で会うことになりました。そのようにして、その人もその議会に参加するようになったのですが、そこには世界の宗教の代表者がすべて来ていました。

 イスラム教の世界の代表から事務総長たちなど、すべてが来ている中で、彼はそれらの長と会おうという考えももたないのです。それらの長はみなどうでもいいというのです。文先生に会わなければならないというのです。それを信じることができますか。ですから、神様の命令により、宗教統一は可能なのです。

 ところで、宗教議会が終わるまでの五日間、私はその人に会ってあげませんでした。それで彼は、明かりをつけたまま寝ないで、御飯も食べずに座り、五日間徹夜しながら断食祈祷をしたというのです。私という人に会うためにです。夢のような話ですが本当にあったことです。先生が歩んできた生きた歴史を本にして出せば、このような話は数十巻になることでしょう。そのようなことを知らないで、レバレンド・ムーンを批判することはできないということを皆さんは知らなければなりません。


第十四回「科学の統一に関する国際会議」(一九八五・二・二八〜一二・一、アメリカ、
ヒューストン、インターコンチネンタル・ホテル、四十一ヵ国 二百五十名以上、主題:
絶対価値と新文化革命)


 一九八五年十一月二十八日から十二月一日まで、アメリカ、ヒューストンのインターコンチネンタル・ホテルにおいて、四十一カ国、二百五十名の学者たちが参加する中で、第十四回「科学の統一に関する国際会議」が「絶対価値と新文化革命」を主題に開催された。

 昨年、ワシントンD・Cで開かれた第十三回「科学の統一に関する国際会議」(ICUS)に、私は参加することができませんでした。きょうの朝、このように皆さんの前に立った私の心にはより深い感慨があります。よく御存じのように、私はアメリカの監獄で十三ヵ月を過ごし、去る八月二十日に出監しました。その間、私の身辺と無念な事情を心配して監獄まで訪問してくださり、手紙で慰労してくださり、また多くの努力と精誠を尽くして要路に嘆願をされた皆さんに、この場を借りてもう一度感謝申し上げます。

 監獄の中において私は、世界が深刻な危機に直面していることがはっきり分かりました。そして、全人類的な大覚醒と跳躍の必要性を痛感しました。結果的に私は、「世界平和と人類の繁栄のためには、私自身と統一運動がより大きな犠牲を甘受してでも先頭に立って走っていかなければならない」という決心と緊迫感をもって出監しました。

 ICUSは今回で第十四回を迎えました。統一教会において、七数は三数とともに完成を意味する重要な数です。そして、十四数は、二度目に迎える七数です。変遷する混乱時代において、その間、ICUSは、絶対価値の発見、およびその実現に学問(科学)研究を関連させる仕事に没頭してきました。またICUSは、知識の統合、すなわち諸分野の学問間の協同および統合的接近のためにも力を注いできました。

 今からICUSは、どこに向かっていくのでしょうか。例年の行事として集まって討議するだけで満足することができますか。私が近年になって強調してきた新しい文化革命の内容をもって、これに答えようと思います。私は、今日の人類が、悪から最も本質的で深刻な挑戦を受けており、その本然の理想と幸福を実現する潜在力と基台が根こそぎ破壊される危機に直面していると思っています。

 私たちICUSファミリーは、新文化世界の創造を必ず成就するという大業に積極的に乗り出さなければなりません。絶対価値の探求は、探求だけで終わってはいけません。真理は永遠の方向性を内包しており、絶対価値を中心とした理想世界は必ず実現されなければなりません。このために私たちには、信念的決行と現実の困難を跳び越える跳躍がなければなりません。

 過去数年間、私は多くの犠牲を甘受しながら「ワシントン・タイムズ」を育成してきました。そして最近では、週刊紙「インサイト」(Insight)を創刊し、来月には、月刊誌「ワールド・アンド・アイ」(The World & I)を創刊する予定です。これらのプロジェクトはすべて、真理と共同善の価値に貢献する教育とニュース、および公的情報を伝達する代案的媒体となることを目標としたものです。

 皆さんは、特に「ワールド・アンド・アイ」に積極的に寄稿されることを勧めます。そのようにして、真実の継続的追求とその発展に参加され、新しい文化革命の旗手となってください。また、PWPA(世界平和教授アカデミー)の基盤とパラゴン・ハウス(Paragon House)の出版活動を連結し、絶対価値に立脚した学問各分野の専門辞書を編纂する予定です。これはすべて、絶対価値のもとでの人間本性に対する正しい洞察と、正しい教育資料となる「人間事大百科事典」を編纂する準備作業の一環です。

 私たちは、絶対価値の実践勇士となり、世界を積極的に指導しなければなりません。自由討論の広場として、今回の集いが、有益な結論の導き出される会議になるだけでなく、私たちの決意をもって、陣痛の中で身もだえする世界から新しい文化世界を一日も早く産み落とすことができるように促進する歴史的な行事になることを願っています。


七 真の御父母様の勝利帰国と韓国大会


文鮮明先生勝利帰国歓迎晩餐会
(一九八五・一二・二・一八:〇〇、ソウル、ヒルトン・ホテル、二千三百名)


 一九八五年十二月十一日午後六時から、ソウル、ヒルトン・ホテルのコンベンションセンターで、八名の世界の前職大統領をはじめ、政界、学界、財界、宗教界の人士、国際勝共連合の支部長団、教域長級以上の幹部二千三百名以上が参席する中で、「文鮮明先生勝利帰国歓迎晩餐会」が盛況裏に開催された。

 考えてみれば、きょうの集まりは重大な歴史的事件です。私一人の動向に世界の関心が集まっています。世界の最高指導者たちが万里をいとわずに駆けつけて私の帰国を祝うということが、どうして簡単なことでしょうか。それは、神のみ旨を中心として一生を尽くしてきた私の理想と実践を見て、感化され感動を受けたからではないかと思うのです。

 宇宙の存在秩序は、「ため」に生きるということをその根本にしています。真の理想、真の愛、真の平和の世界は、神様の創造理想であると同時に人間の希望です。したがって、理想の起源、愛と幸福の起源は、相手のために生きることにあります。

 理想世界は、永遠不変絶対的な神様を父母として侍り、全人類が兄弟姉妹となって、「ため」に生きながら仲むつまじく暮らす人類大家族の世界です。この世界を成し遂げるための神様の摂理を全体的に指導する方を救世主、あるいはメシヤと呼びます。真の愛の回路が遮断された世界で、「ため」に生きる生活をもって手本を示されるこの方は、人類理想の動機であり、目標です。

 私は天命により、孤独な道を開拓してきました。神様の願いは、人々が漠然と信じることで終わるのではなく、神様のみ旨を自己の責任分担として実践し、成就することです。それをはっきり知っている私は、そのことのために生涯を捧げてきました。

 皆さんが知っているように、去る八月に私はアメリカでの獄中生活を経て出監しました。彼らは、私に科をつくって投獄しましたが、私は、獄中にいる十三ヵ月間、一日でもアメリカと世界の運命のために心配をしない日がありませんでした。そして、骨にしみるような祈祷をしました。「アメリカの罪を赦してください。私の使命を果たすようにさせてください」と祈祷し、霊的、信仰的基盤を再覚醒させるための数多くの行事を陣頭指揮してきました。

 逆風が吹きつけようと、迫害の波がいかに激しかろうと、敗者とならず、「ため」に生きるという天道に従って勝利の祭物をもってこのように帰ってきました。この勝利は私個人のものではありません。神様と共に成した勝利です。

 神のみ旨を中心として見るとき、韓民族は神様が選んだ民族であり、韓国は神様の願われる「ため」に生きる生活の模範を見せるべき摂理の中心国家です。歴史の多くの事情と曲折がもつれ合っている韓国は、ここに結集している無数の摂理史の霊的条件と歴史の功罪を受け祷って整理し、清算すべき摂理的使命があります。優秀な天真と文化をもった民族でありながらも、世界にその類例を見ることができない苦難の道を歩んできたということは、このような点から理解しなければなりません。

 韓民族と韓国が、私の世界的勝利基盤の上で世界のために尽くす生活をするならば、神様は、アメリカに与えられた祝福以上の福を韓国に与えられるだろうと思います。(拍手)そのようになれば、韓国は苦難を克服するだけでなく、世界の前において、真実と愛と平和の中心になるはずです。

 私がアメリカで法廷闘争を続けている時、私の無罪と潔白を裁判所に嘆願し、声援してくださった各界指導者の皆さんに、この場を借りて格別な感謝の意を捧げたいと思います。


国際勝共連合支部長総会
(一九八五・一二・一二、〇九:三〇、リトル・エンジェルス芸術会館、千名以上)


 一九八五年十二月十二日午前九時三十分から、ソウル、リトル・エンジェルス芸術会館で、一千名以上の会員が参加する中で、国際勝共連合の支部長団総会が開催された。この総会で、真のお父様は「我々はとこに行くべきか」という題目のみ言を下さった。

 ここには勝共連合の市と郡の責任者、女性責任者、そして中央委員が集まりました。皆さんが行くべき道はどこですか。どこへ行かなければなりませんか。それは、現在アジアにおいて韓国と日本と中共を中心として、全世界が見つめている道です。

 それゆえに、統一教会運動の国内的な基盤を築き、それから勝共連合の国内的な基盤を築いてきたのです。それと同時に、日本とアメリカを中心とした世界的拡張運動をしてきたのです。宗教を中心としては、統一教会の宣教事業を拡大してきました。勝共思想を中心としては、世界的な勝共連合の組織を急いで編成してきたのです。

 アメリカが共産主義を防御できなくて、どうして韓国や日本が共産主義を防御することができるでしょうか。問題は、いかにしてアメリカで共産主義を防御できる確固たる体制を整えるかということです。その最も早い道はキリスト教を一つにすることです。それゆえに、ギリスト教を一つにするために、現在のCAUSAという勝共思想を中心として、アメリカの全キリスト教基盤の上に教育運動をしたのです。多くの事情を抱えながらこのことをしました。これが既に一つの方向を決定する段階に至りました。

 八月二十日に私がダンベリーから出てきたあと、再度このような基盤を中心として連合戦線を開くために、今全米では、新しい運動を展開しています。八月二十日から十二月二十日までの百二十日間で、内外でこの整地作業を終えなければなりません。そのような天意から見て緊迫した使命を私は感じています。そして、これが内外で一段落ついた基盤の上で神様の前に宣言をしなければなりません。そして、この宣言したことを再び韓国と韓国の国民の前に連結させなければなりません。それを日本を通じて韓国まで連結させなくては、今後韓国が生き残る道はありません。

 私が帰ってきたのは、このようなすべての勝利的条件を立て、これを韓国と統一教会と勝共連合に連結させるためです。それを連結しなくては、韓国を天運に通じる道に連結させることができないと思うのです。

 今は、韓国と日本とアメリカを中心として、いかにして自由世界を連結させるかということが課題として残っています。これを連結させるために、皆さんが知っているように、既に日本の勝共連合と韓国の勝共連合の姉妹結縁運動が展開しています。

 私、レバレンド・ムーンは韓国人ではありますが、世界人をリードできる人です。そのような人として開拓してきました。韓国人として生きていてはいけません。「世界人をリードできる韓国となっているのか。信仰の祖国である韓国が勝共連合の基地になっているのか」。これが、今回私が韓国に来て、皆さんに問いかけたい言葉です。(拍手)

 既に数年前から強調してきたことは「里の支部長の教育を急ぎなさい。七万名近い里の支部長を教育しなければならない」ということです。里の支部長は何かというと、一つの枝です。葉っぱの出てくる枝になるのです。そこから葉が出てこなければなりません。葉は里の洞民です。その里に住んでいる人々です。その人々が生きなければなりません。

 協助を願ってするような愛国はありません。血肉をえぐり、生命を削るような生死の岐路に立って誓い、その響き渡る悲鳴や受難の声が、洞内を越え、国を越え、世界に及ぶようになる時、神様が助けるのです。それをはっきり知らなければなりません。


前国家元首および首相歓迎午餐会
(一九八五・一二・二一、一二:〇〇、リトル・エンジェルス芸術会館)


 一九八五年十二月十二日午前九時三十分、ソウル、リトル・エンジェルス芸術会館で、文鮮明先生勝利帰国祝賀大饗宴が、一部、開会式、二部、前国家元首および首相歓迎午餐会、三部、公演に分けられて開催された。芸術会館の地下一階で催された午餐会では、八名の世界の前職大統領をはじめ、前職首相、前国務総理、大学総長、大司教等、七十名以上の貴賓が参席した。

 今後、アメリカが生き残るためにはレバレンド・ムーンの思想、すなわち「神主義」(Godism)を受け入れなければなりません。これを受け入れなければアメリカの生きる道はないと思っています。ゆえに、皆さんはそのことを心に深く刻みつけ、帰ってからは、この運動に関心をもってくだされば良いと思います。

 また、南米から来られた社会的に威信の高い皆さん。今後、一つの世界が訪れるその時代において南米が生き残るためには、中南米連合機構を編成しなければなりません。これが成功するためには、レバレンド・ムーンがこの地上にいる間にしなければならないと思っています。そのような意味で組織したのがAULA(中南米統一連合)です。私がこの地上にいる間はAULAを協助します。ゆえに、ここに来られた皆さんは、南米三十一ヵ国をいかにして結ぶかという問題に、皆さんの生死を懸けてください。そして、現在の南米の豊富な資源を活用して未来世界に貢献できる国に創建してくださるようにお願いします。

 次に、日本についてお話しいたします。皆さんがよく知っているように、日本は、今アジアにおける中心国家となっています。しかし、過去に侵略国家という洛印が押されているので、今後アジアと連結するにおいては難しい点があります。世界と連結するにおいても同様です。

 このような立場から見れば、今後日本がアジアに進出し、世界に進出していくにおいては様々な難しい点があるのです。ですから今後アジア自体が共存するためにはブロック体系をつくらなければなりません。今はもう、一つの国を中心とする政治時代は過ぎ去らなければなりません。

 そのような意味で、日本と韓国と中国を結ぶにおいては、統一教会がその中継の役割をしなければならないと思っています。また、アジアが日本を中心として世界へと進出していくにおいても、統一教会がその中間の役割をしなければ、アジアにおいて日本を中心とした連結体が成されないと思っています。ゆえに、今までこのような運動を展開してきたのです。

 皆さんは、南米と日本、すなわち低開発国と先進国が連結できる道ができているかということを考えなければなりません。アメリカの立場では、南米が発展して原資材を自体管理するようになることを嫌っています。それゆえに、これをいかにして平準化させるかということが問題です。

 アジアは、アジアの単一文化をもっているので、日本などの先進国を中心として南米と連結するのです。そして、今後二十年ならば二十年の契約のもとで、南米はアジアに原資材を供給し、アジアは、アジアの工業技術を南米にそのまま移してあげるような道を模索しなければなりません。

「自らの国を越えて世界を救おう」という思想は、人間世界だけでは出てきません。永遠なる神様の絶対的価値基準を発見できなければ、それは不可能なことです。

 結論はこうです。怨讐の国に行き、自分の国以上にそこを愛するのです。また怨讐の国の国民が自分の国を愛する以上にその国を愛することができるかというのです。そうすれば、世界は一つの世界を成すことができるのです。今、私自身も、アメリカでそのような活動をしています。


国際勝共安保決起大会
(一九八五・一二・一六、一四:〇〇、ソウル、蚕室室内体育館、三万名以上)


 一九八五年十二月十六日、ソウル、蚕室室内体育館で、勝共連合総裁文鮮明先生と各国の前職大統領をはじめ、内外貴賓および会員三万名以上が参加する中で、国際勝共安保決起大会が盛況裏に開催された。

 今日、世界の状況を様々な面から眺めるとき、誰もが失望を感じざるを得ません。人類の切実な願いが自由と平和と安定なのにもかかわらず、世界的混乱が日ごとに悪化し、今人類の将来は絶望状態に至っています。世界の指導者たちの絶え間ない努力にもかかわらず、世界問題はより一層複雑になっており、より一層難しくなってきています。

 既に二千年前の十字架を中心として、神様は、今日の善側の自由主義陣営と悪側の共産主義陣営が出現することを見せてくださいました。また、左右の強盗の対立は、その後の数多くの対立と闘争の原型にもなっています。今日の左翼と右翼という名称の歴史的起源は、実に十字架の左右の強盗にあったのです。

 十字架上の善側と悪側の対立として象徴される現実のすべての対立と闘争の状況は、それをそのまま韓半島の休戦ラインが集約的に表現しています。したがって、南北を分断したこの休戦ラインは、分断された世界の摂理的堕罪のための民族的十字架です。ここおいて韓国は、十字架上のイエス様に該当し、再臨の基地でもあるのです。

 神様はなぜこのような摂理をされるのでしょうか。神様がこの民族に十字架を背負わされたのは、この民族を召命されるためでした。この民族は、長い間天を敬い、道義精神と平和精神をもって長い試練に打ち勝った受難の民族であり、善の民族です。それゆえに召命されるに至ったのです。(拍手)そして、終わりの日に人類を救援するための摂理史的祭物となったのです。

 全宇宙のすべての個体は、すべて「ため」に生きながら存在し、運動しています。したがって、「ため」に生きる愛の道理は天道であり、天理です。いかなる困難の中でも愛の道理を実践すれば、宇宙的な力がその人を助け、その人は決して滅びることはありません。しかし、いくら安楽な生活をしたとしても、「ため」に生きる道理を守らなければ、遅かれ早かれその人は衰退するようになっています。天に逆らう者は滅び、天に従う者は生きるという言葉は、その天理について言っている言葉です。

 民族的十字架を背負った韓民族は、統一の達成が難しくても、真理の中心と一つになった中で、天道に外れることがなく、「ため」に生きる生活を、個人から家庭、社会、国家において行い、それを国際的にまで拡大していかなければなりません。そのようにすれば、韓半島の統一はもちろん、全世界の救援の道も間違いなく早まることでしょう。(拍手)

 それは、韓国に焦点をおかれた神様の摂理の願いに一致するためです。この方式は、南北統一を早めるだけではありません。これは一つの公式となり、やがて全世界も同じ公式に従うはずです。そして、この愛と真理の運動の前に世界のすべての難問題が解決され、人類は長い不幸と混乱の悪夢から解放され、初めて永遠の幸福と平和が訪れてくることでしょう。(拍手)

 私と統一教会と勝共の同志たちは、今まで外国の地で世界的な勝利基盤の造成に全力を注いできました。そして、そこで造成された勝利の基盤を韓国に連結させ、それを契機として韓国が世界に跳躍できることを願って今回帰国しました。(拍手)特に韓国の勝共指導者の皆さんは、世界の勝共運動の先頭に立ってくださることを願います。どうか連結された世界的基盤を強固にし、大韓民国とともに世界の見本となってくださることを願ってやみません。


ダンベリー勝利百二十日記念礼拝
(一九八五・一二・二〇、漢南洞公館、三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭が集まる)


 一九八五年十二月二十日、漢南洞公館において、三十六家庭、七十二家庭、百二十四家庭と各家庭代表二百五十名以上が参席する中で、ダンベリー勝利百二十日記念礼拝が行われた。真のお父様は、五時間を超えるみ言を通して、二十世紀の十字架であるダンベリー獄中勝利の意義と、その後の摂理の重要性および家庭の責任に対してみ言を下さった。


《祈祷》


 きょう一九八五年十二月二十日は、ダンベリーを出てから百二十日目の日です。その間、アメリカですべての蕩減条件を立て、アメリカの世論を転換させ、全世界の世論と環境を転換させ、一つの方向を提示できる時代的恩賜を許諾してくださったことに感謝申し上げます。

 そのような世界的な戦場で、アダムが誤り、イエス様が成し遂げることができなかった三大役事を世界的分岐点で総蕩減することによって、個人から世界まで頂上圏を取り戻し、真の父母と心情的一体圏を備えることができる時代を迎えることによって、直接主管圏と間接主管圏の心情に統一圏を備えることができる世界史的恩賜を許諾してくださったことを心より感謝申し上げます。

 そのような基準をもって韓国に来て、霊肉を中心として韓国の実体基準を世界的実体基準に連結させることで平面的立場から個人、家庭、氏族、民族、国家、世界に連結することができる基盤が造成され、初めて間接主管圏と直接主管圏が個人から世界まで平行線上で横的な基準を身代わりできる時代を迎えるようになりました。そのようにすることによって縦的な天の軸を中心として、一つの中心の核を決定できる世界史的時代を迎えさせてくださったことを感謝申し上げます。

 この時間を期して一つの終着点を通過し、新しく勝利を褒めたたえながら出発できる世界史的な転換式をお父様の前に奉献しますので、この式を受けてください。

 今回、真の御父母様が韓国に来てこのような式を成すことによって、ここから新しい民族の希望が出発し、新しい世界に向かって前進できる民族の精神を正してくださるよう切にお願い申し上げます。今、暗い勢力を退けるための行動を開始することによって不義を防ぎ、正義のこの国、この民族を導くことができるよう許諾してくださることを切にお願い申し上げます。

 全体をお父様が主導してください。さらに興進君がこの期間において、直接主管圏と間接主管圏に通じることができる父母様の心情圏と連結させ、霊界のすべての動き全体を平準化させて、どうか解放圏をなすようにしてください。それと同時に、興進様が地上に百二十ヵ国の善主権を中心とした国王たちと、その国にいるすべての忠臣烈女を糾合し、真の御父母様を中心として一つの統一圏を連結させて平行的な心情圏が垂直的な心情圏と交流できる一体化時代へと転換させることができるこの時間となるように命令してくださることを切にお願い申し上げます。

 真の御父母様のみ名によって宣布するこの命令に天と地が順応するようにしてください。宣布されたすべての内容と全天宙を包括して余りある摂理的行軍がこの時間から進行し、前進するように許諾してくださるよう切にお願い申し上げます。

 今後現れる一切のものが勝利と栄光で称賛できるものだけであることを切に願いながら、すべてを真の御父母様のみ名によって祝願いたしました。アーメン。

 歴史時代における宗教人の路程の中で、世界的に最も迫害を受けて代表的な路程を歩んだ人、そのような一つのアベル的な存在がいなければなりません。その人は誰でしょうか。その人こそ、二十世紀後半期に現れた統一教会のレバレンド・ムーンです。このような路程を歩んだのです。

 「滅びろ」と言ってダンベリーにほうり込み、殺してなくしてしまおうとしたのです。しかし、神様が加護され、滅びずに死ななかったのです。気がついてみれば、レバレンド・ムーンは、人類全体を救うための義人だったというのです。ですから、すべての人が頭を下げるのです。

 そのような勝利の基台を築き、世界的な基準を立てて韓国に訪ねてきました。韓国の国家的次元が高くなったのです。今回、私が韓国に来て騒動を起こし、うわさを立てることによって、先生に対する韓国の人々の心が高揚したのです。そのようにするための運動です。世界の有名な人々が韓国に来て、統一教会と先生について「ドーン、ドーン!」と打ち上げることによって、先生に対する韓国の人々の認識がこの国の誰よりも高くなるのです。そのようにすることによって、世界の蕩減圏を接ぎ木する業をしているのです。

 きょうのこの式がどのような意味をもっているのかというと、結果主管圏における長子の行くべき道を先生がすべて踏破したということです。個人から迫害を受け、世界の迫害まで受けていきながら蕩減してきたのです。このように世界的にすべて蕩減した真の御父母様がいるので、誰もがその子女になれば、その心情圏に連結されるのです。父母様の心情圏が間接主管圏内に連結しているのです。このようにして世界的なすべての長子権をすべて乗り越えてきたので、今は、直接主管圏と平衡的に連結することができる時代に入っていくのです。

 きょうこの転換式とともに皆さんが決意をしなければ、峠を越える道を開くことはできません。今まで皆さんが誤ったものをそのままにしておけば、この道が開きません。サタン世界の心情圏を克服するためには、多く、高く、深く、広い天の心情圏で消化することができなければなりません。そのようにしなくては、天国を建設する基盤ができません。

 それゆえに、今後は家庭全体が動かなければなりません。皆さんだけが先頭に立つのではなく、皆さんの息子、娘まで、二世たちすべてが動かなければなりません。今までの思考方式ではいけません。

 国家が成し得ないこの時において、今は、私たちが出ていって国家の頂上に立つことができるたった一度の機会です。自体内の訓練過程とともにすぐに活動できる基盤をもち、全国に向かって生きて活動できる出発の気運が起きているということを知らなければなりません。そのように考えて、過ぎ去っていくみ言とは思わないで、すべてを投入していかなければなりません。




2004.7.25













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